2009年10月02日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 14

コンタクトの悩み(後編)



※ルルーシュが『両目ギアス』になった後を捏造しています。
何度もコンタクトを手順を踏まずに付けたり外している内に目が充血してしまいました。
それに気づいたスザクは…?
本編の舞台なのに、内容はギャグです。
本編のイメージを崩したくない方はここで引き返して下さい。

これは未来様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 ルルーシュがコンタクトを付けられなくなり、公の場はおろか、王宮内さえも、迂闊に出歩けなくなってしまった。
と云うのも、『ギアス』が絶賛暴走中のルルーシュだ…
迂闊に人に会って話しちゃったりするとうっかり、不本意な『ギアス』をかけてしまう恐れがある。
まぁ、ジェレミアに『ギアスキャンセラー』を…と思っていた矢先、ルルーシュが解放してしまった元ブリタニアの植民エリアを中心に『超合衆国』の様々な国々で民衆による暴動が始まってしまったのだ。
まぁ、無条件に解放しちゃったものだから…当然の事ながら、ルルーシュは植民エリアにいたブリタニア人の即時帰国を命じた。
勿論、ルルーシュは帰国者たちの住まいなど、最低限の保証をしたうえで…だったが…。
まぁ、ブリタニアでも不満は出てきたし、皇族、貴族に『お前ら、これからは平民だからね♪』宣言しちゃったお陰で、ブリタニア国内もそれなりの暴動は起きていた。
それまでの特権を全て没収されれば、そりゃ、不満も出ると云うものだ。
ブリタニア国内の方も、結構大変な事になってきたので、ジェレミアに『あいつら、ちょっと静かにさせてきて…。あんまり殺すなよ?』と、命じて、1週間くらい前から遠征に行ったきりだ。
元々、ジェレミアは貴族であったとはいえ、ルルーシュの母で、『閃光のマリアンヌ』と呼ばれる程の女性に対して敬愛の念を抱いていただけの事はあり、前線に立てば、有能かつ、それなりに楽しそうに制圧してくれている。
スザクがそんなジェレミアに
『ジェレミア卿…最近楽しそうですね…。そんなに遠征が楽しいんですか?』
と尋ねたところ、
『我が尊敬するマリアンヌ様を『平民出身』と云うだけで礼を払わず、今では、その御長子であるルルーシュ陛下に対してもこのような無礼な振舞い…。そんな連中を叩き潰す事に情熱を抱いて何が悪い!?それに、仮にも私は軍属…戦場ではどうしても血が騒いでしまってな…フフフ…』
と答えた。
結構物騒な奴だった…
最初はただ、変な奴だと思っていたのだが…
これは、ジェレミアがおかしな奴だから『マリアンヌ』に対して敬愛の念を抱いたのか、それとも、『マリアンヌ』に傾倒した為におかしな奴になったのか…今のところは謎であるが…
今のところはどうでもいい…
とりあえず、ブリタニア国内の暴動はジェレミアに任せておけばいい…。
とにかく、『超合衆国』の中で暴動が起き始めてしまったので、ルルーシュを一人、王宮においておくわけにもいかず、現在ではスザクが護衛役(と云うより、見張り役?あほな事を考えて身投げしないように)の為に現在、ルルーシュの傍に控えている。
それに、もし、『超合衆国』の中での暴動がブリタニアにまで飛び火して来て貰っては色々と面倒な事になる。
「流石シュナイゼルだな…。使えないコマに対しては容赦ないな…」
これは、ルルーシュの談…。
まぁ、そこら中で暴動が起きてしまい、各国の軍の寄せ集めの『黒の騎士団』は合流している各国籍軍を国元に帰さざるを得なくなっていたからだ…

 で、肝心の…ルルーシュの、コンタクトにやられちゃった目の方なのだが…
「何故だ…何故、俺を取り巻く『タイミング』と云うのは片っ端から俺を裏切って行く…」
そう云って地団太を踏んでいた。
いつでも、ルルーシュと云う人間を取り巻いている『タイミング』と云う奴はどこかずれており、致命的な敗北を味わっている事が結構多い。
今回の事に関しても…本当は、『独立』と云う甘言を使って喜ばせたところに、ブリタニアの企業や資金を全て撤収して、その不満をどう言う訳か、自分に向くと考えていたルルーシュだが…
しかし、実際にその後の執政を行うのはその国の為政者出会ってルルーシュではないし、植民地だったところから元宗主国が全てを撤収させるのは至極当然の話し…。
と云うよりも、それだけで済んだ事の方が、独立した国々の為政者としては『ラッキー♪』な事だったりする。
普通、植民地が独立をした時には、宗主国に対して、色々とお金を支払うのが通例だ。
例えば、手で持って帰れない様なインフラ施設…
これについては宗主国が創ったものとみなされ、その独立した国に買い取りを要求する事になる。
また、植民地を独立させる事、手放す事に対する宗主国に降りかかる不利益を『賠償金』として請求される事もある。
基本的に、『黒の騎士団』の幹部連中が考えている程、『植民地の宗主国からの独立』と云うのは簡単なものではないのだ。
また、国民も宗主国からの支配を受け入れちゃっていたりした場合、いきなり独立したから、諸手を挙げて『万歳!』とは云えないのだ。
植民支配する側も、される側も、中では様々な利害関係があり、『独立』と云う…まして、独裁者の鶴の一声で『独立』させられちゃった場合、後々迷惑するのは、実は、植民地の現地民だったりする。
歴史をひも解いてみると、例としては殆ど例外に近いのだが…ある植民地(正確には併合されていたのだが)とされていた国が、その国を植民地としていた国よりもっと強い国が(ほぼ強引に)独立させてしまったのだが…
その強い国…暫定的にその強い国の人間を派遣して、総督府を接収したのだが、その時、元植民地となっていたその国…どうやら、植民地支配されていた時の方が心地よかったらしく、その総督府に強い国の人間が派遣されて数日後(確か『独立宣言』から1週間も経っていなかった)その国の国旗と『独立させた強い国』の国旗ではなく、以前、その国を植民地支配していた国の国旗を立てる事になったと云う事もある。(殆ど例外中の例外だけれど)
こうしてみると、『独立』と云うのも善し悪しで、計画的に『独立』しないと、国民は迷惑するし、為政者はにっちもさっちも行かなくなる。
恐らく、現在の『超合衆国』を構成している国々の中で暴動が起きているのはそう行った理由だろう。
どっかの金貸しのCMではないが、『独立は計画的に…』と云う事である。

 まぁ、話を戻して、中々目の充血が止まらず、コンタクトを付ける事が出来ないから、資質に引きこもり生活となってしまっているルルーシュだったが…
「タイミング…ねぇ…。大体、ルルーシュって、いつも1000パターンぐらいの可能性を考えてプラン立てている設定だったのに…なんでここまで初歩的な事に気づかないのさ…。『植民地』って、自分たちの力で独り立ちしてこそ『独立』なんじゃないの?ルルーシュがやった『植民エリア解放』って多分…そのまま放りだしただけ…なんだと思うのは僕だけかなぁ…」
スザクの言葉は…余りに飾り気がなく、余りにストレートで…ぐッサリと突き刺さる。
多分、今のダメージは相当でかい物と思われる。
「まぁ、『ゼロ』が『黒の騎士団』にいれば…また違ったんだろうけれど…。あ、又、ユーラシア大陸のA国で暴動が起きているって…」
話の最中に、ルルーシュの皇帝専用通信に連絡が入ってきた。
一応、病気療養中って事になっているので、音声オフにしてあり、また、パソコンを今の状態で見るのは御法度と云う事で、スザクがパソコン画面に気がついて報告する。
ここ数日、ほぼ毎日『超合衆国』を構成している国のどこかで暴動が起きている。
しかも、ブリタニアの植民エリアとなっていなかった地域でもそんな暴動が起きている。
「扇は一体何をやっている!神楽耶は!星刻…お前は既に天子を守る事に専念しているのか!」
現状に嘆くルルーシュだったが…
これも皆、『ギアス』がオン・オフ出来なくなって、コンタクトレンズでコントロール背にゃならんくなったと云うこの状況が原因だ。
「いっそ、シュナイゼル殿下が『超合衆国』の議長になれば逆にこの騒ぎが収まるかもね…」
スザクの言葉に…まったくもってシャレになっていないが、確かにその方が確実かもしれないと思う。
相当な危険因子も含んでいるが…
大体、ルルーシュの『ゼロ・レクイエム』は…『超合衆国』と『黒の騎士団』が一致団結して、一枚岩になっていてこその策…
それが…こんな風にばらばらになっちゃっている状態では…
シュナイゼルがこんな『超合衆国』や『黒の騎士団』にちょっかいを出さないのは、放っておいても、こいつらが自滅する事が解っているからだろう。
元々、無駄な事をするのが嫌いなところはルルーシュにそっくりなのだから…
「なんで…なんでこんな時に…コンタクトが使えなくなるんだ…」
ルルーシュの…多分、この上ない本音がぽろっと零れる。
「仕方ないでしょ?『ゼロ・レクイエム』の為に色んなところで『ギアス』を使わなくちゃいかなくなって…しかも、『ギアス』をかけちゃいけない人と、『ギアス』をかけなくちゃいけない人と…色々混在しているので、まとめていっぺんに…と云う訳にも行かず…結局その度に着けたり外したり…と云うか、頭いい癖にホント、ルルーシュってバカだよね…」
スザクのとどめの一言は…ルルーシュの精神力を削って行く…
きっと、メンタルポイントが一気に50くらい減ったようなダメージだ…
「スザクにだけは云われたくない言葉だな…『バカ』と云う言葉は…」

 『ウサギさんな目』の状態のルルーシュに…ちょっぴり同情しない訳でもないが…
ここにミレイがいたらひょっとしたら立ち直れるかもしれないのだけれど、でも、ミレイは『ギアス』をかけられた事がないので、連れて来る事は出来ない。
「あ、ルルーシュ…君宛に通信だって…」
スザクがパソコンの点滅に気がついて、報告する。
「とりあえず…こんな真っ赤っかな目では『ギアス』の件がなくても人前に顔を晒すのは嫌だ…。Sound Onlyに出来るか?」
「了解…。オープンスピーカーにするよ?」
「ああ…解った…と云うか、誰からの通信だ?」
「これ…繋いでいいのかなぁ…。と云うか、ルルーシュ…きっと機嫌悪くなると思うけど…」
スザクはそんな事を云いながら、相手の名前を告げずに通信をつないだ。
『やぁ…久しいね…ルルーシュ…。君が体調を崩したと聞いていてもたってもいられなくてね…』
この場の空気を読まず、どこまでもマイペース…スザクとは違った意味で『KY』で天下無敵キャラ…
「あ…異母兄上…!?」
確かに…ルルーシュの機嫌が悪くなる相手だ…
『思ったより元気そうで安心したよ…。ルルーシュ…済まなかったね…私は君を随分と見くびっていたよ…』
「なんの話ですか…?」
『いやぁ…『黒の騎士団』…あそこまでバカ揃いだと、おもちゃにもならなくてね…。それで、私も退屈になってしまって…。ルルーシュ…遊んでくれないかい?』
まるで、子供のような口調でルルーシュに告げて来る異母兄に…ルルーシュとしては…本当に病気になりそうだった。
「……」
『いっそ、蓬莱島をはじめとした『超合衆国』を構成している国々の『首都』に『フレイヤ』を落としてしまおうかと思ってね…そうすれば、少しは掃除が出来ると思っているんだけれど…』
顔は見えていないが…恐らく、とんでもない『悪魔の笑み』を湛えて話しているに違いない事は容易に想像が出来る。
「もう勝手にして下さい…。もう、俺の手にはあまりありますから…」
ルルーシュの言葉にスザクがびくっとして、スピーカーの向こうから『はて?』と云う言葉が聞こえてきた。
『枢木卿?私のルルーシュは一体どうしてしまったんだい?』
シュナイゼルはとりあえず、矛先をスザクに向ける。
スザクからは得も言われぬシュナイゼルへの殺気があふれ出ている事は…恐らくシュナイゼルには届いていない。
どうやら、『私のルルーシュ』の一言に相当ご立腹のようだ。
「ルルーシュは今、僕との約束の為だけに生きているんですよ…。でも、それも、綿密なプランを立てて、完璧だったはずなのですけれど…シュナイゼル殿下がもう少し、あの、出来損ないのコマたちを使いこなせなくても、掌で転がしてくれていればプランが遂行できたんですけれどね…。ただ、僕としてはそのプランにはあんまり乗り気じゃなかったので、ここまであほな事になってくれた事には感謝しますけれど…。あのバカさ加減には呆れかえってはいますけれど…」
スザクが敵意をむき出しにしてシュナイゼルに喧嘩を売っている。

 スザクの『ルルーシュとの約束』に今度はシュナイゼルが御立腹の様で…
『ルルーシュとの約束…?一体何をしたいのかな?ルルーシュ…私にも教えてくれないかな?是非とも力に…』
この二人の『KY』…どうやったらコントロールできるのか…
正直、ルルーシュの頭で考えても解らない。
ちなみに、現在のルルーシュ…『ウサギさんな目』をしているし、その為に公に姿を見せる事が出来なくなり、と云うより人前に出る事が出来なくなり…意外と『ゼロ』の仮面って便利だったのだと実感している最中だった。
「シュナイゼル殿下には…ルルーシュの息の根を止める覚悟はおありですか?あるのなら、ルルーシュの力になれるかもしれません…。ないのなら、(かなり不本意だけど)僕と同盟を組みませんか?」
スザクがまたもとんでもない発言をかます。
ルルーシュがギョッとしてスザクの口を抑えようとするが…スザクの腕力の前にすぐにねじ伏せられる。
『ルルーシュ…君は…君は…そんな事を考えていたのかい?それは嫌だ…。物凄く嫌だが…枢木卿…私の『萌え♪』を守るために、君と手を組もう…』
本当に同盟を組もうと云う人間の会話とは思えないのだが…
しかし、ルルーシュにとっては…
「スザク…異母兄上…俺は…二人の敵だ!」
と、叫んでは見るが…
結局、いつの間にか『ギアス』に行動を制限されてしまっているルルーシュに…一体何を出来るのだか…
今では、ルルーシュの食事もスザクが運んでいるのだ。
スザクの方はそれはそれは楽しそうに、嬉しそうに毎日を送っているが…
「とりあえず、シュナイゼル殿下は僕と手を組んでくれるんですね?ルルーシュが『身投げ』なんて事を考えなくなるまで…」
『み…身投げ…?』
「はい…シュナイゼル殿下に苛められ、『黒の騎士団』からは集団リンチに遭い…そのお陰で偽りとはいえ、大切な弟を亡くし、御両親とは…まぁ、色々複雑な出来事で色々ありまして、生きる理由がなくなったそうです…」
『ルルーシュの一番大切なものを木っ端みじんにしたのは君だろう…』
「あなたの御命令で…」
同盟組んでいるくせに中々殺伐とした会話である。
そんな中…スピーカーから恐らくシュナイゼルの背後からの声だろう…
聞き覚えの声が聞こえる。
『シュナイゼル異母兄さま!お約束が違います!いつになったらお兄様と感動の再会をさせて下さるんですか!』
はっきりと…聞こえた…ルルーシュにとっては最愛の妹…スザクにとっては一番手ごわい小姑の声が…聞こえてきた…
「「え???」」
『いやぁ…済まないねぇ…今、君を呼びにやろうと思ってたところだよ…』
どこまでも適当なウソをつく異母兄であるが…
ルルーシュの瞳に…ちょっぴり希望の光が宿った…
まだ…信じられないと云う表情なのだが…
『お兄様!御病気と聞いて…私は…。大丈夫なのですか?スザクさんに酷い事をされていませんか?』
完全にシュナイゼルを押し退けてSound Onlyのマイクに向かって喋っている最愛の妹の声…
「ナ…ナナリー…」
『お兄様…もう大丈夫です!シュナイゼル異母兄さまには私が目いっぱい仕返ししておきますから…。お兄様…どうかお気を確かにお持ち下さい…。必ずお兄様をスザクさんの手から取り戻して見せますから…』
一体…何の宣言だったのだろうか…
しかし、ここで、コンタクトレンズで目が大変な事になった事による、多分、巧妙と呼べるべき出来事が起きた。
そして…ルルーシュの目に…少しだけ光が宿った…

 面白くなさそうにしているスザクに対して…
「スザク!ナナリーが生きていた!なら…『ゼロ・レクイエム』は確実に成功する!大丈夫だ…俺にはまだ、ツキがあった…」
ルルーシュの言葉に…彼が本気でそんな事を云っているのか…と疑ってみたくなるのだが…
しかし、ここで、口では言えないが断言できる…
―――ナナリーにチクッたら絶対に失敗するよね…。シュナイゼル殿下も止めてくれるって云うし…
ここに…『ゼロ・レクイエム』阻止隊が当人たちの知らない間に結成されていた。
そして…ルルーシュがコンタクトレンズを付けらる様になる事には…
ルルーシュは何もしていないのに…世界中から『All Hail Lelouch!』の声が響き渡る土台を…この3人がしっかり作って、ルルーシュが引っ込みつかないようにしていた…
ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア…『コンタクトレンズ』のイレギュラーに寄り…彼の『ゼロ・レクイエム』は失敗した…
その後、ルルーシュは神聖ブリタニア帝国第99代皇帝として…天寿を全うし、シュナイゼルはその宰相、スザクはナイトオブゼロ、ナナリーは外交の顔として…ルルーシュの治世を支える事となった…
結局…ルルーシュの『ゼロ・レクイエム』…彼のプラン通りにはならなかったが…世界最大の力を持つブリタニアが落ち着いた治世を保つ事により、少しずつではあるが、他の国々も『ブリタニアに続け!』とばかりに留学生を送り、様々なノウハウと吸収して、国の復興へと役立てた。
お陰で、ルルーシュの考えていた方法で成り立たなかったものの…世界はそれなりに平和な時代を迎える事となったのである。

END


あとがきに代えて



コンタクトレンズネタ…
まぁ、色々設定を考えては見たのですけれど…
本編でも出てきたんで、本編のパロディで行こうと思っていたら…なんだか、リクエストで頂いたネタとは違う方向に行ってしまった様な…。
でも、コンタクトレンズのトラブルで困っているルルーシュにスザクが色々ちょっかいを出す…と云った内容でしたので、この作品も広い目で見れば…当てはまっていると思っていいのでしょうか?
リクエスト下さった未来様、有難う御座いました。
未来様の期待されていた作品になっているかどうか、少々不安が残るのですが…
楽しんで頂けていたら幸いです。

これにて『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト…全て終了です。
リクエスト下さった皆様に再度、厚く御礼申し上げます。
次回のリクエスト企画…今のところ、いつになるか解りませんが…。
ただ、多分、今回同様、解り難いところで告知していると思います。
多分、『Amethyst Eyes』のサイトも含めて…
ただ、リンクを隠すような真似はしません。(尤も、ソースを見れば一目瞭然ですが…)
どこかのページにちょこっと書いてあるかも知れません。
表向きには多分、告知話になると思いますので、多分、ブログ内(Diary含めて)のどこかで募集していると思います。

とりあえず、『スザルル夢列車』の新刊…入稿しました…
ページ数は思っていたよりも短く纏まっていました。
まぁ、今回は色々冒険をした作品となっております。
『スザルル夢列車』の後、自家通販も予定しております。
詳細はまた後日に告知いたします。


☆拍手のお返事


Rinkaさま:こんばんは、いつもご丁寧なコメントありがとうございます。
Rinkaさまのコメントはとても読み応えがあり、こちらとしてもとても楽しみにしております。

『ゼロ・レクイエム』に関しては…まぁ、最終的には『やっつけ仕事』みたいなところも垣間見えていましたよね…。
1期ではあんまり勧善懲悪的な部分を見せていなかったのですけれど…まぁ、2期も勧善懲悪とも言えないような形になっていましたよね…。
最前線に立っていた『黒の騎士団』の幹部クラスが戦争の本質を知らないという致命的な馬鹿さ加減を晒していただけに…余計に反感を買う事になるんだと思うのですが…
まぁ、アニメだから出来ることだし、最後の、ナナリーと扇が握手しているシーンって…『ゼロ・レクイエム』から一体どれだけ時間がたってああなったのか…甚だ疑問ですけれどね…
実際に、『超合衆国』…特に、亡命政府として参加していた国は突然『植民エリア解放!』って事で、ある日突然亡命政府から、主権国家の政府にされた訳ですからね…
いろいろ大変だったと思うのですが…やはり、日曜日の夕方と云う、とても幅広い年齢層の視聴者のいる時間たちと云う事もあって、あまり複雑な事をしなかったのでしょう。
勧善懲悪なら、勧善懲悪で貫くべきだったし、そうでないならそうじゃない方向で貫くべきだったのでしょうけれど…本当の意味で、『自分の正義』を貫いていたキャラがいなくなっちゃった…と云う、戦争を題材としているアニメとしては致命的な突っ込みどころのある終わり方をしていますからね…

『黒の騎士団』から『ゼロ』が消えたことで、きちんと自分の責務を果たせる『責任者』がいなくなりましたよね。
扇は最後の最後まで、自分の考えで動く事が出来ず、ルルーシュ軍との戦いで撤退するときでさえ、『本当にこれでよかったのか?ナオト…』などと考えているのですから…
自分の中にきちんとした『信念』『正義』を持たない人間が戦争を始めて、また、指揮官クラスにいるという事はその指揮官についていく兵士たちが気の毒ですし、戦争を吹っ掛けられた方も迷惑ですね。
もともと、シュナイゼルがトウキョウ租界、ペンドラゴンに『フレイヤ』を撃った事が直接の戦争勃発の原因となっている訳です。(自分の国の首都を木っ端微塵にされればどこの国の責任者だって『宣戦布告』されたと思います)
しかも、『宣戦布告』なしですから…戦争が始まる前の『フレイヤ』は主権国家に対して『虐殺』を行ったと歴史は評価する事になりかねません。(まぁ、勝った側の都合のいい歴史に作り替えられますけれどね)
その辺りの判断もできない扇が首相…ナナリーが代表である国って…これから先…とっても大変だと思います。

拍手対談に関してですが…まぁ、和泉の中の知っている事を適当に並べたらああなりました(笑)
今の日本って…ホント精神的に平和です。
『ギアス』ブログの記事にあんまり書く訳にも行きませんが…
いつまで続くんでしょうかね…こんなに『平和ボケ』していられる時代が…

『コンタクトの悩み』に関しては…ギャグなんで、あんまり真剣に設定を考えないで頂けると幸いです。
色々書いてありますが、根っこはギャグなので…
ルルーシュに猿轡…ってのは、単純に和泉が見てみたかっただけです…(←黙れヘンタイ!)
まぁ、TURN02のあのスザクは…まぁ、色々ネタになりますよね…
結局、スザクは『ギアス』を否定しながら『ギアス』を利用していた訳ですからね…。
多分、ロロが『ギアスユーザー』である事は承知していたでしょうし…
その辺りの矛盾点があるから、2期では彼に対して嫌悪感を抱く人が出てきたのでしょう。
和泉自身は、スザルラーなのでルルーシュもスザクも大好きなのですが…
スザクのキャラは本当につかみにくいんですよね…
でもって、色々書くときに一番キャラ設定に苦労するキャラクターでもあります。
どのようにでもできるけれど、どんなキャラ設定にしても、確実に『こんなのスザクじゃない!』と思われる方が出てくるキャラです。
ホントに矛盾しているし、何考えているか解らないし、立ち位置としては定まらないし…
文章書いていて、多分、スザクのキャラを作るのが一番難しいです…和泉にとって…

FFは殆どやった事ないのですけれど…初期のFFは多分、時代背景とか、流行っていたアニメ等を考えると、まぁ、勧善懲悪、正義感の強い単純馬鹿なキャラが主人公になる事が多かったと思います。
今では勧善懲悪のアニメは基本的に小学生以下を対象に作られている気がします。
また、アニメを制作するうえでも、年齢層が広くなっていて、対象年齢の違いで、勧善懲悪としたヒーローものを作るか、そうでないヒーローものを作るか…分かれていると思います。
初代ガンダムがリアルタイムで視聴率が上がらなかった理由は…あの作品は勧善懲悪の作品じゃなかったからです。
今ではどちらの言い分も解る…と云う作品が結構受け入れられていますが、あの当時は、タイムボカンシリーズのような勧善懲悪のアニメが主流となっていましたからね…
まぁ、年齢が上がって、様々な現実を知ると、勧善懲悪なんて…あり得ない…と思い始める訳で…
勇者になる理由…それは物語を考える上で…色々課題がありそうですけれど…今のご時世、全ての人に受け入れられる勇者を作るのは難しそうですね…


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 14

コンタクトの悩み(後編)



※ルルーシュが『両目ギアス』になった後を捏造しています。
何度もコンタクトを手順を踏まずに付けたり外している内に目が充血してしまいました。
それに気づいたスザクは…?
本編の舞台なのに、内容はギャグです。
本編のイメージを崩したくない方はここで引き返して下さい。

これは未来様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 ルルーシュがコンタクトを付けられなくなり、公の場はおろか、王宮内さえも、迂闊に出歩けなくなってしまった。
と云うのも、『ギアス』が絶賛暴走中のルルーシュだ…
迂闊に人に会って話しちゃったりするとうっかり、不本意な『ギアス』をかけてしまう恐れがある。
まぁ、ジェレミアに『ギアスキャンセラー』を…と思っていた矢先、ルルーシュが解放してしまった元ブリタニアの植民エリアを中心に『超合衆国』の様々な国々で民衆による暴動が始まってしまったのだ。
まぁ、無条件に解放しちゃったものだから…当然の事ながら、ルルーシュは植民エリアにいたブリタニア人の即時帰国を命じた。
勿論、ルルーシュは帰国者たちの住まいなど、最低限の保証をしたうえで…だったが…。
まぁ、ブリタニアでも不満は出てきたし、皇族、貴族に『お前ら、これからは平民だからね♪』宣言しちゃったお陰で、ブリタニア国内もそれなりの暴動は起きていた。
それまでの特権を全て没収されれば、そりゃ、不満も出ると云うものだ。
ブリタニア国内の方も、結構大変な事になってきたので、ジェレミアに『あいつら、ちょっと静かにさせてきて…。あんまり殺すなよ?』と、命じて、1週間くらい前から遠征に行ったきりだ。
元々、ジェレミアは貴族であったとはいえ、ルルーシュの母で、『閃光のマリアンヌ』と呼ばれる程の女性に対して敬愛の念を抱いていただけの事はあり、前線に立てば、有能かつ、それなりに楽しそうに制圧してくれている。
スザクがそんなジェレミアに
『ジェレミア卿…最近楽しそうですね…。そんなに遠征が楽しいんですか?』
と尋ねたところ、
『我が尊敬するマリアンヌ様を『平民出身』と云うだけで礼を払わず、今では、その御長子であるルルーシュ陛下に対してもこのような無礼な振舞い…。そんな連中を叩き潰す事に情熱を抱いて何が悪い!?それに、仮にも私は軍属…戦場ではどうしても血が騒いでしまってな…フフフ…』
と答えた。
結構物騒な奴だった…
最初はただ、変な奴だと思っていたのだが…
これは、ジェレミアがおかしな奴だから『マリアンヌ』に対して敬愛の念を抱いたのか、それとも、『マリアンヌ』に傾倒した為におかしな奴になったのか…今のところは謎であるが…
今のところはどうでもいい…
とりあえず、ブリタニア国内の暴動はジェレミアに任せておけばいい…。
とにかく、『超合衆国』の中で暴動が起き始めてしまったので、ルルーシュを一人、王宮においておくわけにもいかず、現在ではスザクが護衛役(と云うより、見張り役?あほな事を考えて身投げしないように)の為に現在、ルルーシュの傍に控えている。
それに、もし、『超合衆国』の中での暴動がブリタニアにまで飛び火して来て貰っては色々と面倒な事になる。
「流石シュナイゼルだな…。使えないコマに対しては容赦ないな…」
これは、ルルーシュの談…。
まぁ、そこら中で暴動が起きてしまい、各国の軍の寄せ集めの『黒の騎士団』は合流している各国籍軍を国元に帰さざるを得なくなっていたからだ…

 で、肝心の…ルルーシュの、コンタクトにやられちゃった目の方なのだが…
「何故だ…何故、俺を取り巻く『タイミング』と云うのは片っ端から俺を裏切って行く…」
そう云って地団太を踏んでいた。
いつでも、ルルーシュと云う人間を取り巻いている『タイミング』と云う奴はどこかずれており、致命的な敗北を味わっている事が結構多い。
今回の事に関しても…本当は、『独立』と云う甘言を使って喜ばせたところに、ブリタニアの企業や資金を全て撤収して、その不満をどう言う訳か、自分に向くと考えていたルルーシュだが…
しかし、実際にその後の執政を行うのはその国の為政者出会ってルルーシュではないし、植民地だったところから元宗主国が全てを撤収させるのは至極当然の話し…。
と云うよりも、それだけで済んだ事の方が、独立した国々の為政者としては『ラッキー♪』な事だったりする。
普通、植民地が独立をした時には、宗主国に対して、色々とお金を支払うのが通例だ。
例えば、手で持って帰れない様なインフラ施設…
これについては宗主国が創ったものとみなされ、その独立した国に買い取りを要求する事になる。
また、植民地を独立させる事、手放す事に対する宗主国に降りかかる不利益を『賠償金』として請求される事もある。
基本的に、『黒の騎士団』の幹部連中が考えている程、『植民地の宗主国からの独立』と云うのは簡単なものではないのだ。
また、国民も宗主国からの支配を受け入れちゃっていたりした場合、いきなり独立したから、諸手を挙げて『万歳!』とは云えないのだ。
植民支配する側も、される側も、中では様々な利害関係があり、『独立』と云う…まして、独裁者の鶴の一声で『独立』させられちゃった場合、後々迷惑するのは、実は、植民地の現地民だったりする。
歴史をひも解いてみると、例としては殆ど例外に近いのだが…ある植民地(正確には併合されていたのだが)とされていた国が、その国を植民地としていた国よりもっと強い国が(ほぼ強引に)独立させてしまったのだが…
その強い国…暫定的にその強い国の人間を派遣して、総督府を接収したのだが、その時、元植民地となっていたその国…どうやら、植民地支配されていた時の方が心地よかったらしく、その総督府に強い国の人間が派遣されて数日後(確か『独立宣言』から1週間も経っていなかった)その国の国旗と『独立させた強い国』の国旗ではなく、以前、その国を植民地支配していた国の国旗を立てる事になったと云う事もある。(殆ど例外中の例外だけれど)
こうしてみると、『独立』と云うのも善し悪しで、計画的に『独立』しないと、国民は迷惑するし、為政者はにっちもさっちも行かなくなる。
恐らく、現在の『超合衆国』を構成している国々の中で暴動が起きているのはそう行った理由だろう。
どっかの金貸しのCMではないが、『独立は計画的に…』と云う事である。

 まぁ、話を戻して、中々目の充血が止まらず、コンタクトを付ける事が出来ないから、資質に引きこもり生活となってしまっているルルーシュだったが…
「タイミング…ねぇ…。大体、ルルーシュって、いつも1000パターンぐらいの可能性を考えてプラン立てている設定だったのに…なんでここまで初歩的な事に気づかないのさ…。『植民地』って、自分たちの力で独り立ちしてこそ『独立』なんじゃないの?ルルーシュがやった『植民エリア解放』って多分…そのまま放りだしただけ…なんだと思うのは僕だけかなぁ…」
スザクの言葉は…余りに飾り気がなく、余りにストレートで…ぐッサリと突き刺さる。
多分、今のダメージは相当でかい物と思われる。
「まぁ、『ゼロ』が『黒の騎士団』にいれば…また違ったんだろうけれど…。あ、又、ユーラシア大陸のA国で暴動が起きているって…」
話の最中に、ルルーシュの皇帝専用通信に連絡が入ってきた。
一応、病気療養中って事になっているので、音声オフにしてあり、また、パソコンを今の状態で見るのは御法度と云う事で、スザクがパソコン画面に気がついて報告する。
ここ数日、ほぼ毎日『超合衆国』を構成している国のどこかで暴動が起きている。
しかも、ブリタニアの植民エリアとなっていなかった地域でもそんな暴動が起きている。
「扇は一体何をやっている!神楽耶は!星刻…お前は既に天子を守る事に専念しているのか!」
現状に嘆くルルーシュだったが…
これも皆、『ギアス』がオン・オフ出来なくなって、コンタクトレンズでコントロール背にゃならんくなったと云うこの状況が原因だ。
「いっそ、シュナイゼル殿下が『超合衆国』の議長になれば逆にこの騒ぎが収まるかもね…」
スザクの言葉に…まったくもってシャレになっていないが、確かにその方が確実かもしれないと思う。
相当な危険因子も含んでいるが…
大体、ルルーシュの『ゼロ・レクイエム』は…『超合衆国』と『黒の騎士団』が一致団結して、一枚岩になっていてこその策…
それが…こんな風にばらばらになっちゃっている状態では…
シュナイゼルがこんな『超合衆国』や『黒の騎士団』にちょっかいを出さないのは、放っておいても、こいつらが自滅する事が解っているからだろう。
元々、無駄な事をするのが嫌いなところはルルーシュにそっくりなのだから…
「なんで…なんでこんな時に…コンタクトが使えなくなるんだ…」
ルルーシュの…多分、この上ない本音がぽろっと零れる。
「仕方ないでしょ?『ゼロ・レクイエム』の為に色んなところで『ギアス』を使わなくちゃいかなくなって…しかも、『ギアス』をかけちゃいけない人と、『ギアス』をかけなくちゃいけない人と…色々混在しているので、まとめていっぺんに…と云う訳にも行かず…結局その度に着けたり外したり…と云うか、頭いい癖にホント、ルルーシュってバカだよね…」
スザクのとどめの一言は…ルルーシュの精神力を削って行く…
きっと、メンタルポイントが一気に50くらい減ったようなダメージだ…
「スザクにだけは云われたくない言葉だな…『バカ』と云う言葉は…」

 『ウサギさんな目』の状態のルルーシュに…ちょっぴり同情しない訳でもないが…
ここにミレイがいたらひょっとしたら立ち直れるかもしれないのだけれど、でも、ミレイは『ギアス』をかけられた事がないので、連れて来る事は出来ない。
「あ、ルルーシュ…君宛に通信だって…」
スザクがパソコンの点滅に気がついて、報告する。
「とりあえず…こんな真っ赤っかな目では『ギアス』の件がなくても人前に顔を晒すのは嫌だ…。Sound Onlyに出来るか?」
「了解…。オープンスピーカーにするよ?」
「ああ…解った…と云うか、誰からの通信だ?」
「これ…繋いでいいのかなぁ…。と云うか、ルルーシュ…きっと機嫌悪くなると思うけど…」
スザクはそんな事を云いながら、相手の名前を告げずに通信をつないだ。
『やぁ…久しいね…ルルーシュ…。君が体調を崩したと聞いていてもたってもいられなくてね…』
この場の空気を読まず、どこまでもマイペース…スザクとは違った意味で『KY』で天下無敵キャラ…
「あ…異母兄上…!?」
確かに…ルルーシュの機嫌が悪くなる相手だ…
『思ったより元気そうで安心したよ…。ルルーシュ…済まなかったね…私は君を随分と見くびっていたよ…』
「なんの話ですか…?」
『いやぁ…『黒の騎士団』…あそこまでバカ揃いだと、おもちゃにもならなくてね…。それで、私も退屈になってしまって…。ルルーシュ…遊んでくれないかい?』
まるで、子供のような口調でルルーシュに告げて来る異母兄に…ルルーシュとしては…本当に病気になりそうだった。
「……」
『いっそ、蓬莱島をはじめとした『超合衆国』を構成している国々の『首都』に『フレイヤ』を落としてしまおうかと思ってね…そうすれば、少しは掃除が出来ると思っているんだけれど…』
顔は見えていないが…恐らく、とんでもない『悪魔の笑み』を湛えて話しているに違いない事は容易に想像が出来る。
「もう勝手にして下さい…。もう、俺の手にはあまりありますから…」
ルルーシュの言葉にスザクがびくっとして、スピーカーの向こうから『はて?』と云う言葉が聞こえてきた。
『枢木卿?私のルルーシュは一体どうしてしまったんだい?』
シュナイゼルはとりあえず、矛先をスザクに向ける。
スザクからは得も言われぬシュナイゼルへの殺気があふれ出ている事は…恐らくシュナイゼルには届いていない。
どうやら、『私のルルーシュ』の一言に相当ご立腹のようだ。
「ルルーシュは今、僕との約束の為だけに生きているんですよ…。でも、それも、綿密なプランを立てて、完璧だったはずなのですけれど…シュナイゼル殿下がもう少し、あの、出来損ないのコマたちを使いこなせなくても、掌で転がしてくれていればプランが遂行できたんですけれどね…。ただ、僕としてはそのプランにはあんまり乗り気じゃなかったので、ここまであほな事になってくれた事には感謝しますけれど…。あのバカさ加減には呆れかえってはいますけれど…」
スザクが敵意をむき出しにしてシュナイゼルに喧嘩を売っている。

 スザクの『ルルーシュとの約束』に今度はシュナイゼルが御立腹の様で…
『ルルーシュとの約束…?一体何をしたいのかな?ルルーシュ…私にも教えてくれないかな?是非とも力に…』
この二人の『KY』…どうやったらコントロールできるのか…
正直、ルルーシュの頭で考えても解らない。
ちなみに、現在のルルーシュ…『ウサギさんな目』をしているし、その為に公に姿を見せる事が出来なくなり、と云うより人前に出る事が出来なくなり…意外と『ゼロ』の仮面って便利だったのだと実感している最中だった。
「シュナイゼル殿下には…ルルーシュの息の根を止める覚悟はおありですか?あるのなら、ルルーシュの力になれるかもしれません…。ないのなら、(かなり不本意だけど)僕と同盟を組みませんか?」
スザクがまたもとんでもない発言をかます。
ルルーシュがギョッとしてスザクの口を抑えようとするが…スザクの腕力の前にすぐにねじ伏せられる。
『ルルーシュ…君は…君は…そんな事を考えていたのかい?それは嫌だ…。物凄く嫌だが…枢木卿…私の『萌え♪』を守るために、君と手を組もう…』
本当に同盟を組もうと云う人間の会話とは思えないのだが…
しかし、ルルーシュにとっては…
「スザク…異母兄上…俺は…二人の敵だ!」
と、叫んでは見るが…
結局、いつの間にか『ギアス』に行動を制限されてしまっているルルーシュに…一体何を出来るのだか…
今では、ルルーシュの食事もスザクが運んでいるのだ。
スザクの方はそれはそれは楽しそうに、嬉しそうに毎日を送っているが…
「とりあえず、シュナイゼル殿下は僕と手を組んでくれるんですね?ルルーシュが『身投げ』なんて事を考えなくなるまで…」
『み…身投げ…?』
「はい…シュナイゼル殿下に苛められ、『黒の騎士団』からは集団リンチに遭い…そのお陰で偽りとはいえ、大切な弟を亡くし、御両親とは…まぁ、色々複雑な出来事で色々ありまして、生きる理由がなくなったそうです…」
『ルルーシュの一番大切なものを木っ端みじんにしたのは君だろう…』
「あなたの御命令で…」
同盟組んでいるくせに中々殺伐とした会話である。
そんな中…スピーカーから恐らくシュナイゼルの背後からの声だろう…
聞き覚えの声が聞こえる。
『シュナイゼル異母兄さま!お約束が違います!いつになったらお兄様と感動の再会をさせて下さるんですか!』
はっきりと…聞こえた…ルルーシュにとっては最愛の妹…スザクにとっては一番手ごわい小姑の声が…聞こえてきた…
「「え???」」
『いやぁ…済まないねぇ…今、君を呼びにやろうと思ってたところだよ…』
どこまでも適当なウソをつく異母兄であるが…
ルルーシュの瞳に…ちょっぴり希望の光が宿った…
まだ…信じられないと云う表情なのだが…
『お兄様!御病気と聞いて…私は…。大丈夫なのですか?スザクさんに酷い事をされていませんか?』
完全にシュナイゼルを押し退けてSound Onlyのマイクに向かって喋っている最愛の妹の声…
「ナ…ナナリー…」
『お兄様…もう大丈夫です!シュナイゼル異母兄さまには私が目いっぱい仕返ししておきますから…。お兄様…どうかお気を確かにお持ち下さい…。必ずお兄様をスザクさんの手から取り戻して見せますから…』
一体…何の宣言だったのだろうか…
しかし、ここで、コンタクトレンズで目が大変な事になった事による、多分、巧妙と呼べるべき出来事が起きた。
そして…ルルーシュの目に…少しだけ光が宿った…

 面白くなさそうにしているスザクに対して…
「スザク!ナナリーが生きていた!なら…『ゼロ・レクイエム』は確実に成功する!大丈夫だ…俺にはまだ、ツキがあった…」
ルルーシュの言葉に…彼が本気でそんな事を云っているのか…と疑ってみたくなるのだが…
しかし、ここで、口では言えないが断言できる…
―――ナナリーにチクッたら絶対に失敗するよね…。シュナイゼル殿下も止めてくれるって云うし…
ここに…『ゼロ・レクイエム』阻止隊が当人たちの知らない間に結成されていた。
そして…ルルーシュがコンタクトレンズを付けらる様になる事には…
ルルーシュは何もしていないのに…世界中から『All Hail Lelouch!』の声が響き渡る土台を…この3人がしっかり作って、ルルーシュが引っ込みつかないようにしていた…
ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア…『コンタクトレンズ』のイレギュラーに寄り…彼の『ゼロ・レクイエム』は失敗した…
その後、ルルーシュは神聖ブリタニア帝国第99代皇帝として…天寿を全うし、シュナイゼルはその宰相、スザクはナイトオブゼロ、ナナリーは外交の顔として…ルルーシュの治世を支える事となった…
結局…ルルーシュの『ゼロ・レクイエム』…彼のプラン通りにはならなかったが…世界最大の力を持つブリタニアが落ち着いた治世を保つ事により、少しずつではあるが、他の国々も『ブリタニアに続け!』とばかりに留学生を送り、様々なノウハウと吸収して、国の復興へと役立てた。
お陰で、ルルーシュの考えていた方法で成り立たなかったものの…世界はそれなりに平和な時代を迎える事となったのである。

END


あとがきに代えて



コンタクトレンズネタ…
まぁ、色々設定を考えては見たのですけれど…
本編でも出てきたんで、本編のパロディで行こうと思っていたら…なんだか、リクエストで頂いたネタとは違う方向に行ってしまった様な…。
でも、コンタクトレンズのトラブルで困っているルルーシュにスザクが色々ちょっかいを出す…と云った内容でしたので、この作品も広い目で見れば…当てはまっていると思っていいのでしょうか?
リクエスト下さった未来様、有難う御座いました。
未来様の期待されていた作品になっているかどうか、少々不安が残るのですが…
楽しんで頂けていたら幸いです。

これにて『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト…全て終了です。
リクエスト下さった皆様に再度、厚く御礼申し上げます。
次回のリクエスト企画…今のところ、いつになるか解りませんが…。
ただ、多分、今回同様、解り難いところで告知していると思います。
多分、『Amethyst Eyes』のサイトも含めて…
ただ、リンクを隠すような真似はしません。(尤も、ソースを見れば一目瞭然ですが…)
どこかのページにちょこっと書いてあるかも知れません。
表向きには多分、告知話になると思いますので、多分、ブログ内(Diary含めて)のどこかで募集していると思います。

とりあえず、『スザルル夢列車』の新刊…入稿しました…
ページ数は思っていたよりも短く纏まっていました。
まぁ、今回は色々冒険をした作品となっております。
『スザルル夢列車』の後、自家通販も予定しております。
詳細はまた後日に告知いたします。


☆拍手のお返事


Rinkaさま:こんばんは、いつもご丁寧なコメントありがとうございます。
Rinkaさまのコメントはとても読み応えがあり、こちらとしてもとても楽しみにしております。

『ゼロ・レクイエム』に関しては…まぁ、最終的には『やっつけ仕事』みたいなところも垣間見えていましたよね…。
1期ではあんまり勧善懲悪的な部分を見せていなかったのですけれど…まぁ、2期も勧善懲悪とも言えないような形になっていましたよね…。
最前線に立っていた『黒の騎士団』の幹部クラスが戦争の本質を知らないという致命的な馬鹿さ加減を晒していただけに…余計に反感を買う事になるんだと思うのですが…
まぁ、アニメだから出来ることだし、最後の、ナナリーと扇が握手しているシーンって…『ゼロ・レクイエム』から一体どれだけ時間がたってああなったのか…甚だ疑問ですけれどね…
実際に、『超合衆国』…特に、亡命政府として参加していた国は突然『植民エリア解放!』って事で、ある日突然亡命政府から、主権国家の政府にされた訳ですからね…
いろいろ大変だったと思うのですが…やはり、日曜日の夕方と云う、とても幅広い年齢層の視聴者のいる時間たちと云う事もあって、あまり複雑な事をしなかったのでしょう。
勧善懲悪なら、勧善懲悪で貫くべきだったし、そうでないならそうじゃない方向で貫くべきだったのでしょうけれど…本当の意味で、『自分の正義』を貫いていたキャラがいなくなっちゃった…と云う、戦争を題材としているアニメとしては致命的な突っ込みどころのある終わり方をしていますからね…

『黒の騎士団』から『ゼロ』が消えたことで、きちんと自分の責務を果たせる『責任者』がいなくなりましたよね。
扇は最後の最後まで、自分の考えで動く事が出来ず、ルルーシュ軍との戦いで撤退するときでさえ、『本当にこれでよかったのか?ナオト…』などと考えているのですから…
自分の中にきちんとした『信念』『正義』を持たない人間が戦争を始めて、また、指揮官クラスにいるという事はその指揮官についていく兵士たちが気の毒ですし、戦争を吹っ掛けられた方も迷惑ですね。
もともと、シュナイゼルがトウキョウ租界、ペンドラゴンに『フレイヤ』を撃った事が直接の戦争勃発の原因となっている訳です。(自分の国の首都を木っ端微塵にされればどこの国の責任者だって『宣戦布告』されたと思います)
しかも、『宣戦布告』なしですから…戦争が始まる前の『フレイヤ』は主権国家に対して『虐殺』を行ったと歴史は評価する事になりかねません。(まぁ、勝った側の都合のいい歴史に作り替えられますけれどね)
その辺りの判断もできない扇が首相…ナナリーが代表である国って…これから先…とっても大変だと思います。

拍手対談に関してですが…まぁ、和泉の中の知っている事を適当に並べたらああなりました(笑)
今の日本って…ホント精神的に平和です。
『ギアス』ブログの記事にあんまり書く訳にも行きませんが…
いつまで続くんでしょうかね…こんなに『平和ボケ』していられる時代が…

『コンタクトの悩み』に関しては…ギャグなんで、あんまり真剣に設定を考えないで頂けると幸いです。
色々書いてありますが、根っこはギャグなので…
ルルーシュに猿轡…ってのは、単純に和泉が見てみたかっただけです…(←黙れヘンタイ!)
まぁ、TURN02のあのスザクは…まぁ、色々ネタになりますよね…
結局、スザクは『ギアス』を否定しながら『ギアス』を利用していた訳ですからね…。
多分、ロロが『ギアスユーザー』である事は承知していたでしょうし…
その辺りの矛盾点があるから、2期では彼に対して嫌悪感を抱く人が出てきたのでしょう。
和泉自身は、スザルラーなのでルルーシュもスザクも大好きなのですが…
スザクのキャラは本当につかみにくいんですよね…
でもって、色々書くときに一番キャラ設定に苦労するキャラクターでもあります。
どのようにでもできるけれど、どんなキャラ設定にしても、確実に『こんなのスザクじゃない!』と思われる方が出てくるキャラです。
ホントに矛盾しているし、何考えているか解らないし、立ち位置としては定まらないし…
文章書いていて、多分、スザクのキャラを作るのが一番難しいです…和泉にとって…

FFは殆どやった事ないのですけれど…初期のFFは多分、時代背景とか、流行っていたアニメ等を考えると、まぁ、勧善懲悪、正義感の強い単純馬鹿なキャラが主人公になる事が多かったと思います。
今では勧善懲悪のアニメは基本的に小学生以下を対象に作られている気がします。
また、アニメを制作するうえでも、年齢層が広くなっていて、対象年齢の違いで、勧善懲悪としたヒーローものを作るか、そうでないヒーローものを作るか…分かれていると思います。
初代ガンダムがリアルタイムで視聴率が上がらなかった理由は…あの作品は勧善懲悪の作品じゃなかったからです。
今ではどちらの言い分も解る…と云う作品が結構受け入れられていますが、あの当時は、タイムボカンシリーズのような勧善懲悪のアニメが主流となっていましたからね…
まぁ、年齢が上がって、様々な現実を知ると、勧善懲悪なんて…あり得ない…と思い始める訳で…
勇者になる理由…それは物語を考える上で…色々課題がありそうですけれど…今のご時世、全ての人に受け入れられる勇者を作るのは難しそうですね…


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ナナリーの登場で・・ ...
まぁ確かに1期に比べ ...
極端5話はギャグ回で ...

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2009年10月01日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 13

コンタクトの悩み(前編)



※ルルーシュが『両目ギアス』になった後を捏造しています。
何度もコンタクトを手順を踏まずに付けたり外している内に目が充血してしまいました。
それに気づいたスザクは…?
本編の舞台なのに、内容はギャグです。
本編のイメージを崩したくない方はここで引き返して下さい。

これは未来様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 『Cの世界』でルルーシュの『ギアス』が『両目ギアス』となった。
ルルーシュの『ギアス』は既に暴走して、オン・オフが出来なくなっていて、C.C.から手渡された時には『これでも制御出来なくなったら…』みたいな事を云われつつも、一応、そのコンタクトレンズで制御出来ている状態だった。
この辺りは良かったと云えば良かった…単純に、予定の尺を大幅にオーバーしてしまってスルーされてしまったとも思われるが…
ただ…お陰で、ルルーシュはコンタクトレンズの付け外しを余儀なくされてしまった。
コンタクトレンズとは…結構厄介な代物で、正しい扱いをしないと、目が充血する。
それで済んでいる内はいいが、時に、眼病を誘発する。
C.C.から片目だけのコンタクトレンズを付け外しをするようになって、色々と気を使ってきたのだが…
本編ではやたらと、着けたり外したり…おまけに素手でコンタクトを付け外しをするのに、ちゃんと、使用方法の手順を踏んでおらず…
実は、コンタクトを扱う時にはとにかく、『清潔さ』を要求される。(これは和泉が経験者なのでよく解ります。現在は使っていませんが)
あんな風に、『ギアス』を使う度に着けたり外したりなどと云う事をしていれば、当然だけれど、その『清潔さ』を保つ事は出来ない。
又、ある一定の水分が必要で…あんな形で着けたり外したりすると、ドライアイを誘発する。
『黒の騎士団』で『ゼロ』をやっている時も、結構しんどい事があった。
そして…今もなお、そんな生活が続いている。
何せ、『ゼロ・レクイエム』を果たすまで、『ギアス』にかかって貰っちゃ困る人物が何人もいて…
でも、『ギアス』がかからない奴はC.C.(こいつが『ギアス』をくれたから)、スザク(こいつには既に使用済み)、ジェレミア(こいつは『ギアスキャンセラー』があるので効かない)の3人以外、ロイドとか、セシルとか、途中から仲間入りしたニーナとか…
ついでに、公の場に出た時、ブリタニア軍で『奴隷になれぃ!』と『ギアス』をかけちゃってもいいモブキャラ達はいいのだが、『超合衆国』の代表とか、『黒の騎士団』の連中とか、かかって貰っちゃ困る人間も結構いる。
ルルーシュは皇帝になっちゃったお陰で、公の場に出なくちゃいけない事は結構ある。
いくら『悪逆皇帝』と呼ばれたところで、やっぱり、一応、一国家の国家元首の肩書があるから…当然だが、戦争する予定とはいえ、外交の手順を踏んで戦争しなければならないので、やっぱり、公の場に出なくてはならない。
いっそ、『天皇制』みたいになっちゃえば、公に出る事はない状態で『国の代表』となる訳だが…それでは、意味がない。
『天皇』に戦争をおっぱじめる権限がないからだ。(これは、戦後の憲法じゃなくても日本の『天皇』にその決定権はありませんでした。内閣で決めた事を承認する事がお仕事だったので…。つまり、『承認する』と云う『お仕事』はあっても、何かを『決定する』と云う権限は持っていませんでした)
となると、やっぱり人前に出なくてはならず…結構地味なところで苦労していたのだ。

 コンタクトレンズと云うと…どうしても目が充血したり、眼病になったりと…なかなか大変なのだ。
結膜炎にもなり易い。
そんなある日のこと…
―――コンコン…
いつものように、(和泉稜ワールド内では)全く持って『ゼロ・レクイエム』に対してやる気を見せないルルーシュの唯一の騎士、ナイトオブゼロ、枢木スザクがルルーシュの執務室の扉をノックした。
「ルルーシュ?入るよ?」
表向きには主従関係になっているのだが…
当人同士は、一応、『ゼロ・レクイエム』をやるための協力者って事なので、プライベートではしっかりと対等だ。
『Cの世界』から脱出した時…ルルーシュが自分の両親の本性を見てすっかり落ち込んでしまい、また、『黒の騎士団』にも裏切られちゃって、なおかつ、あんなにいじめ倒していたロロが自分の命をかけてルルーシュを守って本当に死んじゃって…ナナリーも『フレイヤ』に巻き込まれて死んじゃった事になっていたものだから…
「俺…もう生きて行く理由なんてないや…」
と、自暴自棄になってしまい、そのまま神根島のどっかの崖から海に身投げをしそうな勢いだったので、
『ルルーシュ!僕はまだ君に恨みを晴らしていないよ!』
などと、スザクが口走っちゃって…
『なら、ここでお前が俺をなぶり殺しにすればいいじゃん…』
とか云い始めるもんだから…スザクもブチ切れた…
『じゃあ!ルルーシュ…君の(無駄に)いい頭使って今の、この混沌状態の世界を何とかしてから死になよ…。僕も協力するからさ…。ユフィだって…ここでルルーシュが勝手に自己完結して自殺しちゃったら報われないよ…』
と云って…ルルーシュが涙目になって身投げしそうになっているのを力技で止めた経緯がある。
話はそれちゃったが…ルルーシュが自分の中で自己完結して、自暴自棄になっていて、そのまま身投げしようとしていたから、殆ど口から出まかせ、とりあえず云ったもん勝ち…って感じのスザクの訴えはルルーシュに受け入れられ…『ゼロ・レクイエム』のプランが誕生したのだが…
とにかく、スザクとしては困った事に、ルルーシュってば、『ゼロ・レクイエム』には随分乗り気になって、やたらとコンスタントに事を進めてしまっている事だ。
スザクとしては、変に完璧に作られているルルーシュのプランを見て…大きくため息をついてしまった。
このままではどの道、ルルーシュが死んじゃうことになる。
しかも…スザクがルルーシュを殺す事になっているのだ…
スザクとしては、『勘弁してよ!お願い!僕、ルルーシュ殺すのやだ…。あんな涙目の『萌え♪』なルルーシュの顔を見られなくなるなんて…耐えられない!』と思っているのだが…
どうにも、天にはその思いは通じる事なく…事が順調に進んでいる。
たった一つを除いては…
しかし、スザクとしてはそれは、千載一遇のチャンスかもしれない…と思っている。
やる気満々のルルーシュには申し訳ないが…神根島のスザクの言葉は…はっきり言って、その場しのぎでルルーシュを止められれば良かっただけなのだ…

 さて、スザクにとってのたった一つの望みは…
最近、一日に何度も手順を踏まずに両目のコンタクトレンズの付け外しをしているルルーシュの目が…相当やばい事になっているのだ。
そもそも、カラーコンタクトとは、ソフトレンズだ。
あんな付け外し…どうしたら出来るのだろうという素朴な疑問があるが…
それは、とりあえず、『アニメだから!』と云う、ミもフタもない結論に収めておくのが利口だと思われる。
しかも、あれは非常に目に負担がかかる。
当然のことながら…そんな事を繰り返しているルルーシュの目にも相当な負担がかかっている。
おまけにルルーシュは何でもかんでもパソコンでやってしまう…デジタル人間…
目の負担はさらに大きくなる。
とにかく、慢性的なドライアイとなり、そろそろ目が大変な事になる頃だったのだが…
「ルルーシュ?」
スザクが返事もなしに入室するといつもなら、うるさく説教するルルーシュなのだが…
今日はそのうるさい説教がない…
すると、自分のワークデスクの前でルルーシュは自分で目薬をさしていた。
「あ、スザクか…済まない…」
ルルーシュが目薬を点け終えて、スザクの方を見た。
すると…『ギアス』が暴走しているので、確かに黒目の部分は紅いのは仕方ないのだが…白目の部分まで充血していて真っ赤になっていた。
「ルルーシュ…その目…」
「あ、ああ…どうも、コンタクトの付け外しの際に…ちょっとな…」
驚いたスザクにルルーシュが答えた。
目は充血しているし、痛いのか、痒いのか…結構辛そうだ。
「ルルーシュ…暫くは…公の場に出ない方が…。本当は、コンタクトレンズ…合わないんでしょ?君の目に…」
スザクが心配してそう声をかけるのだが…
『ゼロ・レクイエム』を達成させる事…それが今のルルーシュの『生きる目的』となってしまっている為…ルルーシュはそんなスザクの言葉に耳を貸したりはしない。
「な…何を云っているんだ…。お前が云ったんじゃないか…『混沌とした世界を何とかしてから死ね!』と…。もう…時間がない…」
「だからって…その目でコンタクトつけたら…。コンタクトレンズって、白目の部分も見えるから…きっと、カメラでアップを映されたら解っちゃうよ?」
ルルーシュの張り切りようにスザクとしては呆れるしかない。
確か、本編のDVDを見たが…C.C.に対して『死ぬために生きているなんて…悲しすぎる!』とかほざいていたが…今となってはルルーシュにけしかけたスザクではあったが、そっくりそのままルルーシュにその言葉を返してやりたい…
元々、ルルーシュの身投げを何とか阻止したいと思って出た、思いつきだったのだから…
まぁ、こうして、ルルーシュの騎士になったこと自体は凄く幸せだと思うのだが…
何と云っても現在のスザクのモットーは…『僕とルルーシュの恋路を邪魔する奴は…ランスロットに蹴られて死んじまえ!』だからだ…
この際、スザクがけしかけたとか、そんな事はスザクの中では吹っ飛んでいるし、仮に、頭の中に残っていたとしても、スザク特有の『KY』で、乗り切ればいい…

 ルルーシュの『ウサギさんな目』も可愛いと云えば可愛いのだが…
いっそ、あの白い皇帝服を着せた状態で、(あの、意味不明な)帽子の代わりに兎耳(片方の耳に赤いリボン付きで)をつけてやりたいくらいのものだが…
「とりあえず、少し目を休ませて…。その目じゃ、パソコンもダメだよ…」
そう云って、スザクはルルーシュを引っ張ってルルーシュの私室へと連れて行く。
「バ…バカ…放せ!俺には…時間が…」
「そうやって焦ったって、きっと、何かをミスして、逆に遅れちゃう事になるよ?いくらルルーシュだって…と云うか、体力に自信のないルルーシュじゃ他にも無理が出て来るのは時間の問題…。いっそ、後60年くらいかけて『ゼロ・レクイエム』やろうか?」
スザクは10%冗談90%本気な本音をその場でぶっちゃける。
大体、スザクだって、『混沌とした世界を何とかしてから死ね!』とは云ったが…タイムリミットは設定した覚えがない。
大体、そんな半年足らずで何とかなる程、現在の世界の混沌は生易しいものじゃない。
あんな寄せ集めの『超合衆国』と『黒の騎士団』は、既にシュナイゼルの掌の上で踊らされているフシがあるし、仮に、シュナイゼルから独立できたとしても、あんな、自力で自分の国を独立させられないような国々、自力で自分の国を安定させられないような国々の集まりは…『ゼロ』がいたからこそ、何とか存在で来ていたのだ。
そんな事は、ルルーシュに『頭の中まで筋肉で満たされている』と云われてしまう体力バカなスザクでも解る事だ。
寧ろ、シュナイゼルの掌で踊らされているのと、自力で何とかしろって事で、自力で頑張って行かれるのと…世界にとってはどちらが『マイナス』が少ないだろうか…
まぁ、そんな話はさておき…ルルーシュがその気になっているので、恐らく、『表側』だけはちゃんと『ゼロ・レクイエム』を成功させる事は出来るかもしれないが…
でも、見た目だけでは意味がないし…ルルーシュが『ゼロ』であった事を知るのは、『黒の騎士団』の一部だけらしいので、『ルルーシュ皇帝=ゼロ』って事にしてしまえば、『ゼロ・レクイエム』など、確実に失敗するのだが…
下手をすると、そこからマスコミに真相が暴かれて困るのは、恐らく『黒の騎士団』の方になる。
それはそれで面白いと思うのだが…今、それをやってしまうと、ルルーシュがまた海に身投げ…なんて事を考えかねないので、黙っている。
とりあえず、今は、姑息な手だとは思うのだが…こうして、『体調管理も騎士としての務め…』とか云いながら、ルルーシュが体力の乏しい自分の体に鞭打って遂行しようとしている『ゼロ・レクイエム』の阻止に励む。
そんな事を考えていた時に…ルルーシュのコンタクト付け外しのツケを払うかのように、ルルーシュがコンタクトを付けていられなくなった…と云う訳だ。
そして、ジェレミアに頼んでこんな事をマスコミに流して貰った。
『神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア陛下…急病にて休養に入られました…』
と…
その情報は…瞬く間に世界に発信された…

 スザクは…確かに嘘は云っていないが…
ただ…ルルーシュはこの事実を知り、大層怒ったが…
でも、ルルーシュ自身、今の目ではコンタクトレンズをはめる事が出来ない。
ルルーシュの目の診察は、ロイドがしたのだが…どうやって『ギアス』にかからないようにしたかと云えば…
ルルーシュにはとにかく、猿轡を頑丈にした。
口の中に詰め込めるだけ布を詰め込んで、その上からぐるぐる巻きに布で口を塞いだ。
ルルーシュの『ギアス』の場合、相手の目を見ながら『命令を云わなければならない』のだ…
まぁ、本編では見落とされていたのか、意図的に無視していたのか…
TURN02で出てきた皇帝の前に引きずり出された時、目を塞がなくても、猿轡をしておきゃよかった…って事だったりするのだ。
しかも…事と次第によっては結構『萌え♪』シチュになる。
で、ロイドの下した診断結果は…
『目の充血が治まるまでコンタクトはしちゃいけませんよ?多分、『目が見えなくなる』と云う理由では陛下の場合、『後は死ぬだけだから構わん』とか云いそうですけど…。でも、後、凄く痛いし痒いし、涙が止まらなくなって、『ギアス』かけるとか出来なくなっちゃいますからね…。まだ、シュナイゼル殿下に『ギアス』をかけていらっしゃらないのでしょう?』
そんな事を云っていた…
ルルーシュは心の中で『どいつも、こいつも…何故こんなに非協力的なんだ!!そもそも、けしかけたのはスザクじゃないか!』とか思っているが…
しかし、肝心要のシュナイゼルに『ギアス』をかけていないので、流石にコンタクトの付け外しが出来ないのは困る。
あんな風に猿轡して人前に出るなんてそんな屈辱的な事が出来る訳がないし、そもそも、公の場に猿轡をして出てきて、一言も喋らずに帰る皇帝など見た事がない…
とにかく…これで、『ゼロ・レクイエム』達成が先に延ばされる事になる。
そして、ルルーシュが『病気療養中』って事になった時…『チャァァァァンス…』とばかりに『黒の騎士団』が大暴れを始めた。
と云うか、ルルーシュが解放させた元、ブリタニアの植民エリアのあちこちで暴動が起き始めたのだ。
そりゃ…これまでブリタニアの支配にあって、ブリタニアの資本が入っていた国々のブリタニア資本が全てブリタニアに回収されてしまったからだ。
流石に租界などのインフラまで持ち帰る事は出来なかったし、その分の建設費用などの請求はルルーシュは行わなかっただけでも儲けものなのだが…
いくら差別的扱いを受けていたとしても、ブリタニアの資本は大きい。
ブリタニア資本の企業で働いていた者たちは全て解雇され…失業者があふれたのだ。
で、お決まりの暴動…
「ルルーシュ…とりあえず、この騒ぎ…どうする?」
スザクが流石にこのニュースをのんきに笑って見ていられる程『KY』じゃねぇぞ…ってな感じでルルーシュに尋ねる。
「これで…ブリタニア皇帝の名の下に軍を派遣したら…ブリタニア皇帝が暴動を抑えた事になってしまうじゃないか…。それでは…『悪逆皇帝』の名に傷が…」
なんだか…妙な話になっているが…ここでブリタニアが介入する訳にも行かず、ただ、ルルーシュは自分がコンタクトレンズを付けて公の場に出られるまで、我慢するしか出来なかった。

To Be Continued


あとがきに代えて



これが最後のリクエスト作品です。
ルルーシュがコンタクトを付けていて目が充血してしまって…という内容のリクエストだったんですが…
そんでもって、コンタクトを付けられなくなったルルーシュにスザクが色々いらん事をする…って事だったんですが…
相当和泉の脚色が入っています。
まぁ、『ゼロ・レクイエム』後1年の企画だったんで、『ゼロ・レクイエム』に関連付けました。
でも、内容的には相当本編から逸脱していますし、ギャグ要素がいっぱいです。
最後の最後の作品が一番、『本編の最終回への反逆!』のコンセプトに一番則っている気がします。
明日、この続きを書きますが…最後は、『ゼロ・レクイエム』を失敗させちゃいそうですけれど…それでも許して下さる方だけ、読んで下さい。
未来様、リクエストありがとうございました。
色々設定を弄らせて頂きましたが、楽しんで頂けていれば幸いです。

あと、『スザルル夢列車』の新刊の本文と表紙は終わりました。
後は、あとがきとかその他編集で終わりです。
明日、お金振り込んで、さっさと入稿しちゃいます。
参加される皆さん、よろしければ手に取ってやって下さいね。


☆拍手のお返事


ildireyさま:こんばんは、こちらではご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
拍手対談…出来れば斜め読みして頂けると…(; ̄ー ̄川 アセアセ)
和泉の持つ知識は…相当偏っていて、マニアックですので…
ファッション関連や最近はやりのアイドルとか…全然解りません…( ┰_┰) シクシク

『騎士さまとフェスティバル』…楽しんで頂けてありがとうございます。
よかったです。
あそこまで勝手にいじくり倒した設定で『萌え♪』て頂けて嬉しいです。
あと、EROネタは…リクネタに書かれていなければ、『All Age OK!』で書かせて頂いています。
ルルーシュだと…ホント、想像するだけで『浴衣には魔力がある』って思えちゃいますよね…
それこそ、男ものでも女ものでも…

あと、同人活動は本だけじゃないですよ…。
ildireyさんの場合、絵が描けますから…グッズ販売もできるじゃないですか…
和泉の場合、文章オンリーの活動なので本を出せなければ何も出ないだけです。
まぁ、お互いにペースと云うものがありますから…無理にならない程度のマイペースで行きましょう。

水流さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
『ルル先生と僕』楽しんで頂けてよかったです。
まぁ、年の差がある設定の段階でパラレル設定なので、スザクの両親健在、ルルーシュとスザクは普通の学生さん…ってことにさせて頂きました。
流石に本編設定は無理でした…ごめんなさい。

『セロ・レクイエム』後1年…
他のサイト様やブログさまを見ていて…結構切なくなりましたね…
和泉みたいな事を考えている人って…少ないんでしょうか…
和泉はちゃんと『ルルーシュは生きている』と云う事でずっと来たんですけれど…
大手のサークルさんの作家さんが和泉のように書いて下されば…少し違ったのかな…
和泉の実力不足がちょっと悔しくなりました…

バナーに関しては、必要となりましたら、メールでお話しましょう…
色々お忙しそうですが…原稿、頑張って下さい。


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 13

コンタクトの悩み(前編)



※ルルーシュが『両目ギアス』になった後を捏造しています。
何度もコンタクトを手順を踏まずに付けたり外している内に目が充血してしまいました。
それに気づいたスザクは…?
本編の舞台なのに、内容はギャグです。
本編のイメージを崩したくない方はここで引き返して下さい。

これは未来様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 『Cの世界』でルルーシュの『ギアス』が『両目ギアス』となった。
ルルーシュの『ギアス』は既に暴走して、オン・オフが出来なくなっていて、C.C.から手渡された時には『これでも制御出来なくなったら…』みたいな事を云われつつも、一応、そのコンタクトレンズで制御出来ている状態だった。
この辺りは良かったと云えば良かった…単純に、予定の尺を大幅にオーバーしてしまってスルーされてしまったとも思われるが…
ただ…お陰で、ルルーシュはコンタクトレンズの付け外しを余儀なくされてしまった。
コンタクトレンズとは…結構厄介な代物で、正しい扱いをしないと、目が充血する。
それで済んでいる内はいいが、時に、眼病を誘発する。
C.C.から片目だけのコンタクトレンズを付け外しをするようになって、色々と気を使ってきたのだが…
本編ではやたらと、着けたり外したり…おまけに素手でコンタクトを付け外しをするのに、ちゃんと、使用方法の手順を踏んでおらず…
実は、コンタクトを扱う時にはとにかく、『清潔さ』を要求される。(これは和泉が経験者なのでよく解ります。現在は使っていませんが)
あんな風に、『ギアス』を使う度に着けたり外したりなどと云う事をしていれば、当然だけれど、その『清潔さ』を保つ事は出来ない。
又、ある一定の水分が必要で…あんな形で着けたり外したりすると、ドライアイを誘発する。
『黒の騎士団』で『ゼロ』をやっている時も、結構しんどい事があった。
そして…今もなお、そんな生活が続いている。
何せ、『ゼロ・レクイエム』を果たすまで、『ギアス』にかかって貰っちゃ困る人物が何人もいて…
でも、『ギアス』がかからない奴はC.C.(こいつが『ギアス』をくれたから)、スザク(こいつには既に使用済み)、ジェレミア(こいつは『ギアスキャンセラー』があるので効かない)の3人以外、ロイドとか、セシルとか、途中から仲間入りしたニーナとか…
ついでに、公の場に出た時、ブリタニア軍で『奴隷になれぃ!』と『ギアス』をかけちゃってもいいモブキャラ達はいいのだが、『超合衆国』の代表とか、『黒の騎士団』の連中とか、かかって貰っちゃ困る人間も結構いる。
ルルーシュは皇帝になっちゃったお陰で、公の場に出なくちゃいけない事は結構ある。
いくら『悪逆皇帝』と呼ばれたところで、やっぱり、一応、一国家の国家元首の肩書があるから…当然だが、戦争する予定とはいえ、外交の手順を踏んで戦争しなければならないので、やっぱり、公の場に出なくてはならない。
いっそ、『天皇制』みたいになっちゃえば、公に出る事はない状態で『国の代表』となる訳だが…それでは、意味がない。
『天皇』に戦争をおっぱじめる権限がないからだ。(これは、戦後の憲法じゃなくても日本の『天皇』にその決定権はありませんでした。内閣で決めた事を承認する事がお仕事だったので…。つまり、『承認する』と云う『お仕事』はあっても、何かを『決定する』と云う権限は持っていませんでした)
となると、やっぱり人前に出なくてはならず…結構地味なところで苦労していたのだ。

 コンタクトレンズと云うと…どうしても目が充血したり、眼病になったりと…なかなか大変なのだ。
結膜炎にもなり易い。
そんなある日のこと…
―――コンコン…
いつものように、(和泉稜ワールド内では)全く持って『ゼロ・レクイエム』に対してやる気を見せないルルーシュの唯一の騎士、ナイトオブゼロ、枢木スザクがルルーシュの執務室の扉をノックした。
「ルルーシュ?入るよ?」
表向きには主従関係になっているのだが…
当人同士は、一応、『ゼロ・レクイエム』をやるための協力者って事なので、プライベートではしっかりと対等だ。
『Cの世界』から脱出した時…ルルーシュが自分の両親の本性を見てすっかり落ち込んでしまい、また、『黒の騎士団』にも裏切られちゃって、なおかつ、あんなにいじめ倒していたロロが自分の命をかけてルルーシュを守って本当に死んじゃって…ナナリーも『フレイヤ』に巻き込まれて死んじゃった事になっていたものだから…
「俺…もう生きて行く理由なんてないや…」
と、自暴自棄になってしまい、そのまま神根島のどっかの崖から海に身投げをしそうな勢いだったので、
『ルルーシュ!僕はまだ君に恨みを晴らしていないよ!』
などと、スザクが口走っちゃって…
『なら、ここでお前が俺をなぶり殺しにすればいいじゃん…』
とか云い始めるもんだから…スザクもブチ切れた…
『じゃあ!ルルーシュ…君の(無駄に)いい頭使って今の、この混沌状態の世界を何とかしてから死になよ…。僕も協力するからさ…。ユフィだって…ここでルルーシュが勝手に自己完結して自殺しちゃったら報われないよ…』
と云って…ルルーシュが涙目になって身投げしそうになっているのを力技で止めた経緯がある。
話はそれちゃったが…ルルーシュが自分の中で自己完結して、自暴自棄になっていて、そのまま身投げしようとしていたから、殆ど口から出まかせ、とりあえず云ったもん勝ち…って感じのスザクの訴えはルルーシュに受け入れられ…『ゼロ・レクイエム』のプランが誕生したのだが…
とにかく、スザクとしては困った事に、ルルーシュってば、『ゼロ・レクイエム』には随分乗り気になって、やたらとコンスタントに事を進めてしまっている事だ。
スザクとしては、変に完璧に作られているルルーシュのプランを見て…大きくため息をついてしまった。
このままではどの道、ルルーシュが死んじゃうことになる。
しかも…スザクがルルーシュを殺す事になっているのだ…
スザクとしては、『勘弁してよ!お願い!僕、ルルーシュ殺すのやだ…。あんな涙目の『萌え♪』なルルーシュの顔を見られなくなるなんて…耐えられない!』と思っているのだが…
どうにも、天にはその思いは通じる事なく…事が順調に進んでいる。
たった一つを除いては…
しかし、スザクとしてはそれは、千載一遇のチャンスかもしれない…と思っている。
やる気満々のルルーシュには申し訳ないが…神根島のスザクの言葉は…はっきり言って、その場しのぎでルルーシュを止められれば良かっただけなのだ…

 さて、スザクにとってのたった一つの望みは…
最近、一日に何度も手順を踏まずに両目のコンタクトレンズの付け外しをしているルルーシュの目が…相当やばい事になっているのだ。
そもそも、カラーコンタクトとは、ソフトレンズだ。
あんな付け外し…どうしたら出来るのだろうという素朴な疑問があるが…
それは、とりあえず、『アニメだから!』と云う、ミもフタもない結論に収めておくのが利口だと思われる。
しかも、あれは非常に目に負担がかかる。
当然のことながら…そんな事を繰り返しているルルーシュの目にも相当な負担がかかっている。
おまけにルルーシュは何でもかんでもパソコンでやってしまう…デジタル人間…
目の負担はさらに大きくなる。
とにかく、慢性的なドライアイとなり、そろそろ目が大変な事になる頃だったのだが…
「ルルーシュ?」
スザクが返事もなしに入室するといつもなら、うるさく説教するルルーシュなのだが…
今日はそのうるさい説教がない…
すると、自分のワークデスクの前でルルーシュは自分で目薬をさしていた。
「あ、スザクか…済まない…」
ルルーシュが目薬を点け終えて、スザクの方を見た。
すると…『ギアス』が暴走しているので、確かに黒目の部分は紅いのは仕方ないのだが…白目の部分まで充血していて真っ赤になっていた。
「ルルーシュ…その目…」
「あ、ああ…どうも、コンタクトの付け外しの際に…ちょっとな…」
驚いたスザクにルルーシュが答えた。
目は充血しているし、痛いのか、痒いのか…結構辛そうだ。
「ルルーシュ…暫くは…公の場に出ない方が…。本当は、コンタクトレンズ…合わないんでしょ?君の目に…」
スザクが心配してそう声をかけるのだが…
『ゼロ・レクイエム』を達成させる事…それが今のルルーシュの『生きる目的』となってしまっている為…ルルーシュはそんなスザクの言葉に耳を貸したりはしない。
「な…何を云っているんだ…。お前が云ったんじゃないか…『混沌とした世界を何とかしてから死ね!』と…。もう…時間がない…」
「だからって…その目でコンタクトつけたら…。コンタクトレンズって、白目の部分も見えるから…きっと、カメラでアップを映されたら解っちゃうよ?」
ルルーシュの張り切りようにスザクとしては呆れるしかない。
確か、本編のDVDを見たが…C.C.に対して『死ぬために生きているなんて…悲しすぎる!』とかほざいていたが…今となってはルルーシュにけしかけたスザクではあったが、そっくりそのままルルーシュにその言葉を返してやりたい…
元々、ルルーシュの身投げを何とか阻止したいと思って出た、思いつきだったのだから…
まぁ、こうして、ルルーシュの騎士になったこと自体は凄く幸せだと思うのだが…
何と云っても現在のスザクのモットーは…『僕とルルーシュの恋路を邪魔する奴は…ランスロットに蹴られて死んじまえ!』だからだ…
この際、スザクがけしかけたとか、そんな事はスザクの中では吹っ飛んでいるし、仮に、頭の中に残っていたとしても、スザク特有の『KY』で、乗り切ればいい…

 ルルーシュの『ウサギさんな目』も可愛いと云えば可愛いのだが…
いっそ、あの白い皇帝服を着せた状態で、(あの、意味不明な)帽子の代わりに兎耳(片方の耳に赤いリボン付きで)をつけてやりたいくらいのものだが…
「とりあえず、少し目を休ませて…。その目じゃ、パソコンもダメだよ…」
そう云って、スザクはルルーシュを引っ張ってルルーシュの私室へと連れて行く。
「バ…バカ…放せ!俺には…時間が…」
「そうやって焦ったって、きっと、何かをミスして、逆に遅れちゃう事になるよ?いくらルルーシュだって…と云うか、体力に自信のないルルーシュじゃ他にも無理が出て来るのは時間の問題…。いっそ、後60年くらいかけて『ゼロ・レクイエム』やろうか?」
スザクは10%冗談90%本気な本音をその場でぶっちゃける。
大体、スザクだって、『混沌とした世界を何とかしてから死ね!』とは云ったが…タイムリミットは設定した覚えがない。
大体、そんな半年足らずで何とかなる程、現在の世界の混沌は生易しいものじゃない。
あんな寄せ集めの『超合衆国』と『黒の騎士団』は、既にシュナイゼルの掌の上で踊らされているフシがあるし、仮に、シュナイゼルから独立できたとしても、あんな、自力で自分の国を独立させられないような国々、自力で自分の国を安定させられないような国々の集まりは…『ゼロ』がいたからこそ、何とか存在で来ていたのだ。
そんな事は、ルルーシュに『頭の中まで筋肉で満たされている』と云われてしまう体力バカなスザクでも解る事だ。
寧ろ、シュナイゼルの掌で踊らされているのと、自力で何とかしろって事で、自力で頑張って行かれるのと…世界にとってはどちらが『マイナス』が少ないだろうか…
まぁ、そんな話はさておき…ルルーシュがその気になっているので、恐らく、『表側』だけはちゃんと『ゼロ・レクイエム』を成功させる事は出来るかもしれないが…
でも、見た目だけでは意味がないし…ルルーシュが『ゼロ』であった事を知るのは、『黒の騎士団』の一部だけらしいので、『ルルーシュ皇帝=ゼロ』って事にしてしまえば、『ゼロ・レクイエム』など、確実に失敗するのだが…
下手をすると、そこからマスコミに真相が暴かれて困るのは、恐らく『黒の騎士団』の方になる。
それはそれで面白いと思うのだが…今、それをやってしまうと、ルルーシュがまた海に身投げ…なんて事を考えかねないので、黙っている。
とりあえず、今は、姑息な手だとは思うのだが…こうして、『体調管理も騎士としての務め…』とか云いながら、ルルーシュが体力の乏しい自分の体に鞭打って遂行しようとしている『ゼロ・レクイエム』の阻止に励む。
そんな事を考えていた時に…ルルーシュのコンタクト付け外しのツケを払うかのように、ルルーシュがコンタクトを付けていられなくなった…と云う訳だ。
そして、ジェレミアに頼んでこんな事をマスコミに流して貰った。
『神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア陛下…急病にて休養に入られました…』
と…
その情報は…瞬く間に世界に発信された…

 スザクは…確かに嘘は云っていないが…
ただ…ルルーシュはこの事実を知り、大層怒ったが…
でも、ルルーシュ自身、今の目ではコンタクトレンズをはめる事が出来ない。
ルルーシュの目の診察は、ロイドがしたのだが…どうやって『ギアス』にかからないようにしたかと云えば…
ルルーシュにはとにかく、猿轡を頑丈にした。
口の中に詰め込めるだけ布を詰め込んで、その上からぐるぐる巻きに布で口を塞いだ。
ルルーシュの『ギアス』の場合、相手の目を見ながら『命令を云わなければならない』のだ…
まぁ、本編では見落とされていたのか、意図的に無視していたのか…
TURN02で出てきた皇帝の前に引きずり出された時、目を塞がなくても、猿轡をしておきゃよかった…って事だったりするのだ。
しかも…事と次第によっては結構『萌え♪』シチュになる。
で、ロイドの下した診断結果は…
『目の充血が治まるまでコンタクトはしちゃいけませんよ?多分、『目が見えなくなる』と云う理由では陛下の場合、『後は死ぬだけだから構わん』とか云いそうですけど…。でも、後、凄く痛いし痒いし、涙が止まらなくなって、『ギアス』かけるとか出来なくなっちゃいますからね…。まだ、シュナイゼル殿下に『ギアス』をかけていらっしゃらないのでしょう?』
そんな事を云っていた…
ルルーシュは心の中で『どいつも、こいつも…何故こんなに非協力的なんだ!!そもそも、けしかけたのはスザクじゃないか!』とか思っているが…
しかし、肝心要のシュナイゼルに『ギアス』をかけていないので、流石にコンタクトの付け外しが出来ないのは困る。
あんな風に猿轡して人前に出るなんてそんな屈辱的な事が出来る訳がないし、そもそも、公の場に猿轡をして出てきて、一言も喋らずに帰る皇帝など見た事がない…
とにかく…これで、『ゼロ・レクイエム』達成が先に延ばされる事になる。
そして、ルルーシュが『病気療養中』って事になった時…『チャァァァァンス…』とばかりに『黒の騎士団』が大暴れを始めた。
と云うか、ルルーシュが解放させた元、ブリタニアの植民エリアのあちこちで暴動が起き始めたのだ。
そりゃ…これまでブリタニアの支配にあって、ブリタニアの資本が入っていた国々のブリタニア資本が全てブリタニアに回収されてしまったからだ。
流石に租界などのインフラまで持ち帰る事は出来なかったし、その分の建設費用などの請求はルルーシュは行わなかっただけでも儲けものなのだが…
いくら差別的扱いを受けていたとしても、ブリタニアの資本は大きい。
ブリタニア資本の企業で働いていた者たちは全て解雇され…失業者があふれたのだ。
で、お決まりの暴動…
「ルルーシュ…とりあえず、この騒ぎ…どうする?」
スザクが流石にこのニュースをのんきに笑って見ていられる程『KY』じゃねぇぞ…ってな感じでルルーシュに尋ねる。
「これで…ブリタニア皇帝の名の下に軍を派遣したら…ブリタニア皇帝が暴動を抑えた事になってしまうじゃないか…。それでは…『悪逆皇帝』の名に傷が…」
なんだか…妙な話になっているが…ここでブリタニアが介入する訳にも行かず、ただ、ルルーシュは自分がコンタクトレンズを付けて公の場に出られるまで、我慢するしか出来なかった。

To Be Continued


あとがきに代えて



これが最後のリクエスト作品です。
ルルーシュがコンタクトを付けていて目が充血してしまって…という内容のリクエストだったんですが…
そんでもって、コンタクトを付けられなくなったルルーシュにスザクが色々いらん事をする…って事だったんですが…
相当和泉の脚色が入っています。
まぁ、『ゼロ・レクイエム』後1年の企画だったんで、『ゼロ・レクイエム』に関連付けました。
でも、内容的には相当本編から逸脱していますし、ギャグ要素がいっぱいです。
最後の最後の作品が一番、『本編の最終回への反逆!』のコンセプトに一番則っている気がします。
明日、この続きを書きますが…最後は、『ゼロ・レクイエム』を失敗させちゃいそうですけれど…それでも許して下さる方だけ、読んで下さい。
未来様、リクエストありがとうございました。
色々設定を弄らせて頂きましたが、楽しんで頂けていれば幸いです。

あと、『スザルル夢列車』の新刊の本文と表紙は終わりました。
後は、あとがきとかその他編集で終わりです。
明日、お金振り込んで、さっさと入稿しちゃいます。
参加される皆さん、よろしければ手に取ってやって下さいね。


☆拍手のお返事


ildireyさま:こんばんは、こちらではご無沙汰しています。
コメントありがとうございます。
拍手対談…出来れば斜め読みして頂けると…(; ̄ー ̄川 アセアセ)
和泉の持つ知識は…相当偏っていて、マニアックですので…
ファッション関連や最近はやりのアイドルとか…全然解りません…( ┰_┰) シクシク

『騎士さまとフェスティバル』…楽しんで頂けてありがとうございます。
よかったです。
あそこまで勝手にいじくり倒した設定で『萌え♪』て頂けて嬉しいです。
あと、EROネタは…リクネタに書かれていなければ、『All Age OK!』で書かせて頂いています。
ルルーシュだと…ホント、想像するだけで『浴衣には魔力がある』って思えちゃいますよね…
それこそ、男ものでも女ものでも…

あと、同人活動は本だけじゃないですよ…。
ildireyさんの場合、絵が描けますから…グッズ販売もできるじゃないですか…
和泉の場合、文章オンリーの活動なので本を出せなければ何も出ないだけです。
まぁ、お互いにペースと云うものがありますから…無理にならない程度のマイペースで行きましょう。

水流さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
『ルル先生と僕』楽しんで頂けてよかったです。
まぁ、年の差がある設定の段階でパラレル設定なので、スザクの両親健在、ルルーシュとスザクは普通の学生さん…ってことにさせて頂きました。
流石に本編設定は無理でした…ごめんなさい。

『セロ・レクイエム』後1年…
他のサイト様やブログさまを見ていて…結構切なくなりましたね…
和泉みたいな事を考えている人って…少ないんでしょうか…
和泉はちゃんと『ルルーシュは生きている』と云う事でずっと来たんですけれど…
大手のサークルさんの作家さんが和泉のように書いて下されば…少し違ったのかな…
和泉の実力不足がちょっと悔しくなりました…

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色々お忙しそうですが…原稿、頑張って下さい。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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2009年09月30日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 12

ルル先生と僕(後編)



※ルルーシュはスザクの家の隣の家に暮らす大学生のお兄さん。
スザクは現在、高校3年生の受験生…
どう考えてもレベル違いのルルーシュの通う大学へ行きたいと云う事で…スザク(と云うより、スザクのお母さん)がルルーシュの家庭教師をお願いするのですが…
学校の成績の割に…スザクは悪知恵だけは働く、悪ガキだったようです…

これは水流様から頂いたリクエストの2作目です。
この作品はAll Age OK!です。

 スザクの突然の…『ヤダ』には…ルルーシュも驚く。
一体何があったと云うのか…
スザクを見ると…今にも泣きそうな顔になっている。
「スザク?一体どうした?」
ルルーシュが驚いてスザクに尋ねる。
普段、時々悪ガキになる事は知っていたが…こんな駄々のこね方は…多分、ルルーシュが幼稚園から小学校に入学する事になった時以来…そんな気がする。
「だって…だって…ルルーシュ…その…『センパイ』とか言う人と…」
スザクの言葉に…ルルーシュは一瞬、頭の中で『?』が飛び交った。
こんな風に言うからには…恐らく、スザクは本気でこんな状態になったらしい。
と云うか、本当に泣き出している…
子供の頃から甘えん坊だとは思っていたが…
しかし、ある程度の年齢くらいになった時には、ルルーシュとしては、『そこまでスザクに嫌われてしまったか…』と云うくらい、様々な場面で誰かと一緒に何かをしようとすると、邪魔しに来ていた。
いつの間にか…ルルーシュが特定の誰かと付き合う事がなくなった。
―――まぁ、人付き合いはそれほど得意な方じゃないからいいか…
位には思っていたのだが…
人好きのする笑顔を振りまけるスザクがうらやましいと思わない事がなかったわけではないが、不都合を感じた事はないし、『駄犬』だが…調教のしがいがあってこれはこれで楽しいと思う。
体力バカなスザクが必死になって、自分と同じ高校、大学へ行きたいと…そう考えている姿に…不安を覚えないわけではなかったが、スザクの真剣に頑張る姿に、ガラにもなく少し感動してしまった自分がいたのも事実だ。
「おまえ…何を言っているんだ…。大学へ行けば当然の事だが、人間関係を学んでいかなくてはならない…。こう云う時に色々コネとか作るんだよ…。社会に出てから色々必要となるからな…」
ルルーシュにしか…本当の意味で懐かないこの、『駄犬』は…本当にしょうもない事で駄々をこねてくれる…
確かに人好きする笑顔をばら撒いているが、基本的に駄々をこねるのも、その時に宥めて云う事を聞く相手もルルーシュだけだ…(涙目になってしまった時には既に、スザクの両親でも手がつけられない)
―――しかし、スザクはまだ、こんな事を考えていたのか…
何故、ここまでルルーシュを独占しようとしたがるのかがよく解らないのだが…
「まさか…ルルーシュ…その…コネとか云うやつの為に…そいつのいいなりに…」
涙目でそんな事を尋ねられ、訴えられると、少々頭痛を覚えるのだが…
「おまえ…怪しげな漫画の見過ぎだ…。今時、大学教授だって、『単位』をちらつかせて学生に妙な事をしたら普通に訴えられるぞ…」
やれやれと云った感じで答えてやるのだが…
せっかく、こんなにいい成績になったご褒美をやろうと考えていたのだが…これまたどう切り出せばいいか解らない。
「じゃあ…ルルーシュは…誰とも付き合っていない?無理矢理押し倒されたりとかしていない?」
続いてきたスザクの言葉に、ルルーシュとしては…頭を抱えたくなる…
―――どうしてこいつは…そんなところに頭が回るなら、二次関数に使えんのだ…
今度はルルーシュが泣きたくなった…

 でも、ルルーシュ自身、こいつの計算尽くの泣き顔とか笑顔と、素の泣き顔とか笑顔の見分けがつくので…今のスザクは大まじめにそんな事を訴えているのは解る。
そもそも、ルルーシュの中でそれほど他人に好かれている自覚がない。
と云うのも、自分自身、非常に無愛想な自覚はあるし、自分だって、いつでもスザクみたいにニコニコしている人間と話している方が話していて心地いい事は解っている。
そんな事は自分には無理だと悟った時、『無理して他人にあわせる必要はない…』などと考えてしまい、ここまでずっと、そう云った事に気を遣ってくる事はなかった。
しかし、大学生ともなり、就職などの進路を考えた時には、それなりの人間関係を築いておく必要があると、最初の1年の時に学んだ。
で、それに気づいた時から少しずつ、(相当めんどくさいとは思うのだが)同じゼミの学生や先輩などとそれなりに付き合うようになっていた。
ただ、やはり、これまでそう云った対人スキルを磨いてこなかった事もあり、なかなか要領を得ないので、たまに面倒な事を押しつけられる事もあるが…
ただ、スザクの勉強を見る…これに関しては、絶対に約束を破れなかったから…夜、飲み会などに誘われても、『未成年なので…』とか、『家の方が忙しいので…』など、色々理由を考えて断ってきた。(実際に誕生日が来ていないので、まだ未成年だし、家の方が忙しいというのは、多少語弊があるにしても、我が儘な大型犬の調教があるのは事実…。また、新歓の時、酷い目に遭ったので、すっかり懲りた事も理由の一つ)
その分、大学にいる時間は色々とうるさい。
―――本当は…リヴァルが妙なサークルに誘ってきて無理矢理入らされなければこんな筈ではなかったのだが…
大学に入ってすぐに声をかけてきた男子学生にほぼ無理矢理引っ張っていかれて現在のサークルに入らされた。
最初は名前だけという事だった筈だったのに…いつの間にやら、見事に雑用をやらされるようになったのだ。
その時の話をちょこっとしただけで…スザクはこんな顔をしているのだ…
「スザク…とりあえず、今回は予想以上にいい成績だったからな…。ちゃんと、ご褒美をやるぞ…。何がいい?」
涙目になってしまっているスザクの栗色の癖毛を梳きながら尋ねた。
いつの間にか…ルルーシュの身長を超していたスザク…
高校受験の時はまだ、ルルーシュの方が身長が高かったのに…今では本当にスザクはルルーシュにとって大型犬だ。
その大型犬が泣きそうになって身体を小さくしている。
「何でも…いいの…?」
「あんまり金のかかる事は困るがな…」
ルルーシュがちょっとふざけてそんな事を云うと、スザクはちょっと気分を害したかのような視線を送ってきた。
「僕…これまで、金銭や高級品を強請った事…一度もないよ…」
確かにスザクはこれまで金銭的なものを要求してきた事はない。
尤も、そう云う意味では…母子家庭のランペルージ家よりも枢木家の方が遙かに裕福だ。
「そうだったな…悪かった…」
「あのね…」
スザクがおずおずと上目遣いでルルーシュを見た。
ルルーシュとしても…そんな風に視線を向けられて…いったい何を要求されるのか…少しだけ不安になる…

 ルルーシュの中では
―――そんなに大変な事なのか?
と、少々不安にもなっているのだが…
しかし…スザクが口を開き始めて、出てきた言葉…というのは…
「後…受験まで毎月1回ずつ、全国模試があるんだけど…その時のお弁当…ルルーシュが作ってくれる…?」
そんな風に身を縮めて頼むから…いったい何を頼むつもりだったのかと思いきや…
「そんな事でいいのか?」
ルルーシュはうっかりそんな事を尋ね返してしまう。
「僕にとっては『そんな事』じゃないよ!多分、それだけで僕、すっごく頑張れると思う!と云うより…絶対に頑張れる!」
握り拳を作ってそんな事を力説するから…ルルーシュとしても一瞬きょとんとしてしまう…
「と云うか…ルルーシュ…僕が何を言うと思ったの?」
スザクの中での素朴な疑問…
しかし、その辺りは天然で鈍感で無自覚なルルーシュだ…
スザクの期待した答えは返ってこない。
「否…今度のテストの『ヤマ』を教えろ…とか…」
あまりにルルーシュらしい…
ここでスザクは脱力してしまう。
確かに…ルルーシュに下心付きで近寄ってきた連中は、スザクのその見事な笑顔で追い払ってきたのだ。
そして、ルルーシュ自身も、『まぁ、いいか…』という感じだったから…自分自身がどれだけ妙な意味も含めて人々の注目を集めているのかを解っていない…
「そっか…ルルーシュ…そんな風に思ってたんだ…。僕…ふざけて『ヤマ』教えて…って云った事あるけど…実際に教えて貰った事…ないじゃん…」
「確かに…そうだったな…。悪かった…。解ったよ…。ちゃんと、日を教えてくれ…。ちゃんとその日はおまえの好きなおかずを作ってやるから…」
極上の笑顔でそんな事を云われたら…頑張らない訳にはいかない…
スザクとしては…いつも、こんなルルーシュと一緒にいたいから…同じ高校に入学したし、同じ大学を目指している。
出来る事なら、仕事だって同じところで働きたい…
その為にたくさん、たくさん、頑張っているのだから…
「うん…。あ、後…受験の日も…」
スザクがそう付け加えると…ルルーシュが『ふっ』と笑った。
「ああ…解っているよ…。おばさんにはちゃんとそう云っておけよ?弁当二つも持っていくのは変だろ?」
「大丈夫…母さん、僕の事よく理解しているから…」
そんな事をあっけらかんと答える辺りはスザクだと思うし、それを容認してしまっているスザクの母親もスザクの母親だと思う。
「そうか…まぁ、あと少しだし…頑張れ…。どうせ、俺が何を言ったところで…と云うより、この期に及んで進路変更は大変だけど…な…」
ルルーシュの言葉にスザクはむっとする。
「何言っちゃってるのさ…僕はルルーシュと同じ場所に行く!それは変わらない!」
相変わらずの言葉だ…
本当にこれでいいのか…と思う気持ちはないが、ここまで言い切っている時、ルルーシュが何を言ったところで聞く耳を持つワケがない。
それは…過去にも経験済み…
解っている事だ…
「解った…とりあえず、昨夜の復習をするか…。どうにも、昨日のところはちょっと、苦手らしいからな…」
ルルーシュの言葉で…スザクはやっと、いつもの表情に戻った。
そんなスザクを見て…少しだけ…安心したようにルルーシュは息を吐いた。

 それから…受験の日まで…とにかくスザクは頑張った。
ルルーシュも真剣に向き合ってくれたし、スザクの苦手なところを的確に見つけて、確実に克服させる。
そして、進路指導の教師も、担任も、驚いている。
挙げ句の果てに…
『どんな魔法を使ったんだ???』
と云う事にまで話が発展している。
最初の内は色々と適当に誤魔化していたが…
毎日あまりに五月蠅いので、ある時、うっかり、
『2年前に卒業した…ルルーシュ≂ランペルージ君に…家庭教師して貰っているんです…』
と云ってしまった…
その後、ルルーシュの家には結構、既に卒業した高校から色々と電話がかかってきた。
確かに、毎日、毎日、しつこく『何でこんなに成績が上がっていったんだ!おまえは!』と尋問されてはばらしてしまうのも解らないでもないが…
そんな事で、授業が終わった後も教師に付き纏われては、受験生としては迷惑極まりない。
大体、スザクは自分でレベル違いだと解っているところに受験しようとしているのだ…
何も、受験勉強を精一杯頑張らなくてはならない時期にそんな事を問いただすのは教師としていかがなものかとは思う…
教師の方だって、スザクの進路調査票に書かれている大学がスザクにとっては相当難しいレベルだと解っているのだろうから…
おまけに、スザクは『ルルーシュのいるところじゃなきゃイヤだ!』とか云って、第一志望しか書き込んでいなかったのだ。
ルルーシュの通う大学は、総合大学で…学部が違うと校舎が違ってしまう。
だからこそ、スザクは学部まで拘ったのだ。
そして、その為に努力も惜しまなかった。
本当なら…スポーツ推薦で引く手数多の大学を全て蹴っ飛ばして…
尤も、スザクの通っている高校は有数の進学校だ。
スポーツ推薦での進学と云う事は基本的にはない。
成績優秀者は指定校推薦などで進学を決める。
ただ…ルルーシュの進学した大学は、この高校からの推薦はない。
だから、ルルーシュは普通に受験して入学した訳だが…
ルルーシュは、何かとルルーシュに拘るスザクが心配だったが…
それと同時に…人付き合いが下手で、自分の周囲にあまり人を置いて来なかったルルーシュに…物心ついた時からルルーシュに懐いて、慕ってくれていたスザクの存在は…確かに行き過ぎたところを感じない訳でもないのだが…それでも、悪い気はしない…
と云うか、こうして、ルルーシュの事で駄々をこねるスザクを見ていて…うれしいと思う事もある。
ただ…そう云う事を…黙認し続けて…スザクの人生を左右してしまっているような気がしてならない。
本当なら…スザクはもっと、自分の得意分野の進路を選んでいたかも知れない…
そんなスザクが…ルルーシュに拘って、本当はもっとスザクを輝かせる場所があったかも知れないのに…と思ってしまう…
何となく…心の中にチクリと刺さるものがあるが…それを敢えてここまで黙ってきたのは…恐らくは…ルルーシュの我が儘…なのだろう…

 そんなスザクの頑張りを全てぶつける日が来た。
「ほら…スザク…弁当だ…」
ルルーシュの作った弁当をスザクに渡す。
普段は恐ろしく度胸の据わっているスザクだが…
流石に緊張しているようだった。
確か…高校受験の時もそうだった…
「あ…ありがとう…ルルーシュ…」
ルルーシュから弁当を受け取るその手が…震えている。
普段はこういう時の度胸があるのはスザクの方だと思われがちなのだが…実は、ルルーシュの方がこういう時の肝っ玉が据わっている。
見た目だけで云えば、ルルーシュの方がナイーブに見えるらしいが、見た目によらず、ルルーシュはこういう時は結構あっさりしている。
スザクの場合、普段、明るくふざけている所為か、こう云うナイーブな部分を誰も知らない。
「大丈夫だ…俺がおまえの勉強を見ていたんだぞ…。そんなに緊張していたら…簡単にできる問題も出来なくなる…」
「う…うん…解ってるんだけど…」
声が完全にあっちの方に行っちゃっている感じだ…
「スザク…合格したら…何が欲しい?学生が払える程度のものなら買ってやれるぞ…」
ルルーシュが一言、そう云うと…スザクが『え?』という顔でルルーシュを見た。
スザクはこれまでにルルーシュに対して金銭的、物理的要求をした事がない。
こう云った提案をすると、すぐにスザクは『僕、これまでルルーシュに金銭や高級品を欲しがった事なんてないでしょ!』と怒り出す。
「ルルーシュ…頭いいくせに…何で…いつも僕にそう云う事聞くかな…。僕…これまでルルーシュに金銭や高級品を欲しがった事なんてないでしょ…」
いつもより、力のない声…、震えている声…
でも、ルルーシュの耳にははっきりと届いた。
「大丈夫だ…その台詞が出てくるなら…。合格した時…ホントに何が欲しいか考えておけ…。ちゃんと用意してやる…」
ルルーシュの顔を見ているスザクに、そう云って笑いかけてやる。
「ホントに?何でもいいの?僕…これまでに一番の我が儘を云うよ?」
どうやら、これまで、ルルーシュに対して我が儘を云っていた自覚はあったらしいと…内心でルルーシュが苦笑した。
「解った…なんだ…?」
「合格するまで内緒…」
「そうか…まぁ、あんまり無茶を云ってくれるなよ?」
「何だよ…ルルーシュじゃないか…ちゃんと用意してくれるって云ったの…」
何とかスザクは表情を和らげるだけの余裕が出来たらしい。
「解った…。まぁ、物理的に無理なものではなさそうだからな…。欲しいなら、全力で合格してこい!」
「うん…行ってきます…」
スザクはルルーシュに見送られながら…歩き出した。
ルルーシュは『やれやれ』と云った感じにスザクの背中が見えなくなるまで見送っていた…

 ルルーシュの言葉に…ガッツが出てきたのか…少しだけ、頑張れる気がしてきた…
―――僕が欲しいものなんて…1つだけしかない…。絶対に…絶対に…合格しなくちゃ…。ここまで頑張ってきたんだ…。だから…絶対に…
しかし…スザクとしては…無自覚に、あんなに嬉しい事を云ってくれるルルーシュには…ちょっとだけ複雑な思いを抱いていた…
―――ホントに…僕がただ、幼馴染みのお兄ちゃんが大好きで…ここまで頑張っちゃったと思っているのかなぁ…。僕が欲しいもの聞いたら…ルルーシュ…どんな顔をするのかな…

END


あとがきに代えて



家庭教師ルルと生徒スザク…という設定だったんですが…
受験生のお話っぽくなっちゃって…
ホント、リク設定をぶち壊すのが得意らしいです…和泉は…
申し訳ありません…水流様…
でも、リクエストありがとうございました。

現在、諸事情で、ワープロソフト…と云うか、文字変換ソフトを変更中…
使いにくい…と云うか、慣れの問題なんですけどね…
ATOKなんて使ったの一体何年ぶりでしょう…(-_-;)
まぁ、日本語入力の場合、絶対にJUST SYSTEMの方がお利口です。
日本人が作っているソフトなんで…
でも、まとめ売りしたビル≂ゲイツさんに負けちゃいましたけどね…
日本語入力はやはり、JUSTは優秀です。
漢字の選択肢が多いし、文節はIMEより遙かに正確に切っています。
しかし、キー操作が微妙に違う…長文を打ち込む場合、これは慣れるまではミスの連発です。

後、一つ…
昨夜の更新…時間的にも遅かったのですが…更新してから半日以上、更新が反映されていなかったようです。
管理ページの方ではちゃんとアップされていたし、アドレスを直に打ち込めばちゃんと閲覧できていたのですが…
で、BIGLOBEにも問い合わせてみたのですが、お返事が来た時には、きちんと掲載されていまして…
何だったのでしょうか…
とりあえず、割と、深夜時間帯に新着記事を閲覧して下さっている方が多いので、その時間にはちゃんと間に合うようにと思っていたのですが…
申し訳ありませんでした。
2009年9月29日分の更新記事を読んでいらっしゃらない方は、スクロールするか、新着記事から飛んで下さい。(まぁ、スクロールすればちゃんと辿り着けます。昨日の記事なので)
訪問者様にご迷惑をおかけした事、心からお詫び申し上げます。
これからも、『Novel Rebellion』をよろしくお願い致します。


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ルル先生と僕(後編)



※ルルーシュはスザクの家の隣の家に暮らす大学生のお兄さん。
スザクは現在、高校3年生の受験生…
どう考えてもレベル違いのルルーシュの通う大学へ行きたいと云う事で…スザク(と云うより、スザクのお母さん)がルルーシュの家庭教師をお願いするのですが…
学校の成績の割に…スザクは悪知恵だけは働く、悪ガキだったようです…

これは水流様から頂いたリクエストの2作目です。
この作品はAll Age OK!です。

 スザクの突然の…『ヤダ』には…ルルーシュも驚く。
一体何があったと云うのか…
スザクを見ると…今にも泣きそうな顔になっている。
「スザク?一体どうした?」
ルルーシュが驚いてスザクに尋ねる。
普段、時々悪ガキになる事は知っていたが…こんな駄々のこね方は…多分、ルルーシュが幼稚園から小学校に入学する事になった時以来…そんな気がする。
「だって…だって…ルルーシュ…その…『センパイ』とか言う人と…」
スザクの言葉に…ルルーシュは一瞬、頭の中で『?』が飛び交った。
こんな風に言うからには…恐らく、スザクは本気でこんな状態になったらしい。
と云うか、本当に泣き出している…
子供の頃から甘えん坊だとは思っていたが…
しかし、ある程度の年齢くらいになった時には、ルルーシュとしては、『そこまでスザクに嫌われてしまったか…』と云うくらい、様々な場面で誰かと一緒に何かをしようとすると、邪魔しに来ていた。
いつの間にか…ルルーシュが特定の誰かと付き合う事がなくなった。
―――まぁ、人付き合いはそれほど得意な方じゃないからいいか…
位には思っていたのだが…
人好きのする笑顔を振りまけるスザクがうらやましいと思わない事がなかったわけではないが、不都合を感じた事はないし、『駄犬』だが…調教のしがいがあってこれはこれで楽しいと思う。
体力バカなスザクが必死になって、自分と同じ高校、大学へ行きたいと…そう考えている姿に…不安を覚えないわけではなかったが、スザクの真剣に頑張る姿に、ガラにもなく少し感動してしまった自分がいたのも事実だ。
「おまえ…何を言っているんだ…。大学へ行けば当然の事だが、人間関係を学んでいかなくてはならない…。こう云う時に色々コネとか作るんだよ…。社会に出てから色々必要となるからな…」
ルルーシュにしか…本当の意味で懐かないこの、『駄犬』は…本当にしょうもない事で駄々をこねてくれる…
確かに人好きする笑顔をばら撒いているが、基本的に駄々をこねるのも、その時に宥めて云う事を聞く相手もルルーシュだけだ…(涙目になってしまった時には既に、スザクの両親でも手がつけられない)
―――しかし、スザクはまだ、こんな事を考えていたのか…
何故、ここまでルルーシュを独占しようとしたがるのかがよく解らないのだが…
「まさか…ルルーシュ…その…コネとか云うやつの為に…そいつのいいなりに…」
涙目でそんな事を尋ねられ、訴えられると、少々頭痛を覚えるのだが…
「おまえ…怪しげな漫画の見過ぎだ…。今時、大学教授だって、『単位』をちらつかせて学生に妙な事をしたら普通に訴えられるぞ…」
やれやれと云った感じで答えてやるのだが…
せっかく、こんなにいい成績になったご褒美をやろうと考えていたのだが…これまたどう切り出せばいいか解らない。
「じゃあ…ルルーシュは…誰とも付き合っていない?無理矢理押し倒されたりとかしていない?」
続いてきたスザクの言葉に、ルルーシュとしては…頭を抱えたくなる…
―――どうしてこいつは…そんなところに頭が回るなら、二次関数に使えんのだ…
今度はルルーシュが泣きたくなった…

 でも、ルルーシュ自身、こいつの計算尽くの泣き顔とか笑顔と、素の泣き顔とか笑顔の見分けがつくので…今のスザクは大まじめにそんな事を訴えているのは解る。
そもそも、ルルーシュの中でそれほど他人に好かれている自覚がない。
と云うのも、自分自身、非常に無愛想な自覚はあるし、自分だって、いつでもスザクみたいにニコニコしている人間と話している方が話していて心地いい事は解っている。
そんな事は自分には無理だと悟った時、『無理して他人にあわせる必要はない…』などと考えてしまい、ここまでずっと、そう云った事に気を遣ってくる事はなかった。
しかし、大学生ともなり、就職などの進路を考えた時には、それなりの人間関係を築いておく必要があると、最初の1年の時に学んだ。
で、それに気づいた時から少しずつ、(相当めんどくさいとは思うのだが)同じゼミの学生や先輩などとそれなりに付き合うようになっていた。
ただ、やはり、これまでそう云った対人スキルを磨いてこなかった事もあり、なかなか要領を得ないので、たまに面倒な事を押しつけられる事もあるが…
ただ、スザクの勉強を見る…これに関しては、絶対に約束を破れなかったから…夜、飲み会などに誘われても、『未成年なので…』とか、『家の方が忙しいので…』など、色々理由を考えて断ってきた。(実際に誕生日が来ていないので、まだ未成年だし、家の方が忙しいというのは、多少語弊があるにしても、我が儘な大型犬の調教があるのは事実…。また、新歓の時、酷い目に遭ったので、すっかり懲りた事も理由の一つ)
その分、大学にいる時間は色々とうるさい。
―――本当は…リヴァルが妙なサークルに誘ってきて無理矢理入らされなければこんな筈ではなかったのだが…
大学に入ってすぐに声をかけてきた男子学生にほぼ無理矢理引っ張っていかれて現在のサークルに入らされた。
最初は名前だけという事だった筈だったのに…いつの間にやら、見事に雑用をやらされるようになったのだ。
その時の話をちょこっとしただけで…スザクはこんな顔をしているのだ…
「スザク…とりあえず、今回は予想以上にいい成績だったからな…。ちゃんと、ご褒美をやるぞ…。何がいい?」
涙目になってしまっているスザクの栗色の癖毛を梳きながら尋ねた。
いつの間にか…ルルーシュの身長を超していたスザク…
高校受験の時はまだ、ルルーシュの方が身長が高かったのに…今では本当にスザクはルルーシュにとって大型犬だ。
その大型犬が泣きそうになって身体を小さくしている。
「何でも…いいの…?」
「あんまり金のかかる事は困るがな…」
ルルーシュがちょっとふざけてそんな事を云うと、スザクはちょっと気分を害したかのような視線を送ってきた。
「僕…これまで、金銭や高級品を強請った事…一度もないよ…」
確かにスザクはこれまで金銭的なものを要求してきた事はない。
尤も、そう云う意味では…母子家庭のランペルージ家よりも枢木家の方が遙かに裕福だ。
「そうだったな…悪かった…」
「あのね…」
スザクがおずおずと上目遣いでルルーシュを見た。
ルルーシュとしても…そんな風に視線を向けられて…いったい何を要求されるのか…少しだけ不安になる…

 ルルーシュの中では
―――そんなに大変な事なのか?
と、少々不安にもなっているのだが…
しかし…スザクが口を開き始めて、出てきた言葉…というのは…
「後…受験まで毎月1回ずつ、全国模試があるんだけど…その時のお弁当…ルルーシュが作ってくれる…?」
そんな風に身を縮めて頼むから…いったい何を頼むつもりだったのかと思いきや…
「そんな事でいいのか?」
ルルーシュはうっかりそんな事を尋ね返してしまう。
「僕にとっては『そんな事』じゃないよ!多分、それだけで僕、すっごく頑張れると思う!と云うより…絶対に頑張れる!」
握り拳を作ってそんな事を力説するから…ルルーシュとしても一瞬きょとんとしてしまう…
「と云うか…ルルーシュ…僕が何を言うと思ったの?」
スザクの中での素朴な疑問…
しかし、その辺りは天然で鈍感で無自覚なルルーシュだ…
スザクの期待した答えは返ってこない。
「否…今度のテストの『ヤマ』を教えろ…とか…」
あまりにルルーシュらしい…
ここでスザクは脱力してしまう。
確かに…ルルーシュに下心付きで近寄ってきた連中は、スザクのその見事な笑顔で追い払ってきたのだ。
そして、ルルーシュ自身も、『まぁ、いいか…』という感じだったから…自分自身がどれだけ妙な意味も含めて人々の注目を集めているのかを解っていない…
「そっか…ルルーシュ…そんな風に思ってたんだ…。僕…ふざけて『ヤマ』教えて…って云った事あるけど…実際に教えて貰った事…ないじゃん…」
「確かに…そうだったな…。悪かった…。解ったよ…。ちゃんと、日を教えてくれ…。ちゃんとその日はおまえの好きなおかずを作ってやるから…」
極上の笑顔でそんな事を云われたら…頑張らない訳にはいかない…
スザクとしては…いつも、こんなルルーシュと一緒にいたいから…同じ高校に入学したし、同じ大学を目指している。
出来る事なら、仕事だって同じところで働きたい…
その為にたくさん、たくさん、頑張っているのだから…
「うん…。あ、後…受験の日も…」
スザクがそう付け加えると…ルルーシュが『ふっ』と笑った。
「ああ…解っているよ…。おばさんにはちゃんとそう云っておけよ?弁当二つも持っていくのは変だろ?」
「大丈夫…母さん、僕の事よく理解しているから…」
そんな事をあっけらかんと答える辺りはスザクだと思うし、それを容認してしまっているスザクの母親もスザクの母親だと思う。
「そうか…まぁ、あと少しだし…頑張れ…。どうせ、俺が何を言ったところで…と云うより、この期に及んで進路変更は大変だけど…な…」
ルルーシュの言葉にスザクはむっとする。
「何言っちゃってるのさ…僕はルルーシュと同じ場所に行く!それは変わらない!」
相変わらずの言葉だ…
本当にこれでいいのか…と思う気持ちはないが、ここまで言い切っている時、ルルーシュが何を言ったところで聞く耳を持つワケがない。
それは…過去にも経験済み…
解っている事だ…
「解った…とりあえず、昨夜の復習をするか…。どうにも、昨日のところはちょっと、苦手らしいからな…」
ルルーシュの言葉で…スザクはやっと、いつもの表情に戻った。
そんなスザクを見て…少しだけ…安心したようにルルーシュは息を吐いた。

 それから…受験の日まで…とにかくスザクは頑張った。
ルルーシュも真剣に向き合ってくれたし、スザクの苦手なところを的確に見つけて、確実に克服させる。
そして、進路指導の教師も、担任も、驚いている。
挙げ句の果てに…
『どんな魔法を使ったんだ???』
と云う事にまで話が発展している。
最初の内は色々と適当に誤魔化していたが…
毎日あまりに五月蠅いので、ある時、うっかり、
『2年前に卒業した…ルルーシュ≂ランペルージ君に…家庭教師して貰っているんです…』
と云ってしまった…
その後、ルルーシュの家には結構、既に卒業した高校から色々と電話がかかってきた。
確かに、毎日、毎日、しつこく『何でこんなに成績が上がっていったんだ!おまえは!』と尋問されてはばらしてしまうのも解らないでもないが…
そんな事で、授業が終わった後も教師に付き纏われては、受験生としては迷惑極まりない。
大体、スザクは自分でレベル違いだと解っているところに受験しようとしているのだ…
何も、受験勉強を精一杯頑張らなくてはならない時期にそんな事を問いただすのは教師としていかがなものかとは思う…
教師の方だって、スザクの進路調査票に書かれている大学がスザクにとっては相当難しいレベルだと解っているのだろうから…
おまけに、スザクは『ルルーシュのいるところじゃなきゃイヤだ!』とか云って、第一志望しか書き込んでいなかったのだ。
ルルーシュの通う大学は、総合大学で…学部が違うと校舎が違ってしまう。
だからこそ、スザクは学部まで拘ったのだ。
そして、その為に努力も惜しまなかった。
本当なら…スポーツ推薦で引く手数多の大学を全て蹴っ飛ばして…
尤も、スザクの通っている高校は有数の進学校だ。
スポーツ推薦での進学と云う事は基本的にはない。
成績優秀者は指定校推薦などで進学を決める。
ただ…ルルーシュの進学した大学は、この高校からの推薦はない。
だから、ルルーシュは普通に受験して入学した訳だが…
ルルーシュは、何かとルルーシュに拘るスザクが心配だったが…
それと同時に…人付き合いが下手で、自分の周囲にあまり人を置いて来なかったルルーシュに…物心ついた時からルルーシュに懐いて、慕ってくれていたスザクの存在は…確かに行き過ぎたところを感じない訳でもないのだが…それでも、悪い気はしない…
と云うか、こうして、ルルーシュの事で駄々をこねるスザクを見ていて…うれしいと思う事もある。
ただ…そう云う事を…黙認し続けて…スザクの人生を左右してしまっているような気がしてならない。
本当なら…スザクはもっと、自分の得意分野の進路を選んでいたかも知れない…
そんなスザクが…ルルーシュに拘って、本当はもっとスザクを輝かせる場所があったかも知れないのに…と思ってしまう…
何となく…心の中にチクリと刺さるものがあるが…それを敢えてここまで黙ってきたのは…恐らくは…ルルーシュの我が儘…なのだろう…

 そんなスザクの頑張りを全てぶつける日が来た。
「ほら…スザク…弁当だ…」
ルルーシュの作った弁当をスザクに渡す。
普段は恐ろしく度胸の据わっているスザクだが…
流石に緊張しているようだった。
確か…高校受験の時もそうだった…
「あ…ありがとう…ルルーシュ…」
ルルーシュから弁当を受け取るその手が…震えている。
普段はこういう時の度胸があるのはスザクの方だと思われがちなのだが…実は、ルルーシュの方がこういう時の肝っ玉が据わっている。
見た目だけで云えば、ルルーシュの方がナイーブに見えるらしいが、見た目によらず、ルルーシュはこういう時は結構あっさりしている。
スザクの場合、普段、明るくふざけている所為か、こう云うナイーブな部分を誰も知らない。
「大丈夫だ…俺がおまえの勉強を見ていたんだぞ…。そんなに緊張していたら…簡単にできる問題も出来なくなる…」
「う…うん…解ってるんだけど…」
声が完全にあっちの方に行っちゃっている感じだ…
「スザク…合格したら…何が欲しい?学生が払える程度のものなら買ってやれるぞ…」
ルルーシュが一言、そう云うと…スザクが『え?』という顔でルルーシュを見た。
スザクはこれまでにルルーシュに対して金銭的、物理的要求をした事がない。
こう云った提案をすると、すぐにスザクは『僕、これまでルルーシュに金銭や高級品を欲しがった事なんてないでしょ!』と怒り出す。
「ルルーシュ…頭いいくせに…何で…いつも僕にそう云う事聞くかな…。僕…これまでルルーシュに金銭や高級品を欲しがった事なんてないでしょ…」
いつもより、力のない声…、震えている声…
でも、ルルーシュの耳にははっきりと届いた。
「大丈夫だ…その台詞が出てくるなら…。合格した時…ホントに何が欲しいか考えておけ…。ちゃんと用意してやる…」
ルルーシュの顔を見ているスザクに、そう云って笑いかけてやる。
「ホントに?何でもいいの?僕…これまでに一番の我が儘を云うよ?」
どうやら、これまで、ルルーシュに対して我が儘を云っていた自覚はあったらしいと…内心でルルーシュが苦笑した。
「解った…なんだ…?」
「合格するまで内緒…」
「そうか…まぁ、あんまり無茶を云ってくれるなよ?」
「何だよ…ルルーシュじゃないか…ちゃんと用意してくれるって云ったの…」
何とかスザクは表情を和らげるだけの余裕が出来たらしい。
「解った…。まぁ、物理的に無理なものではなさそうだからな…。欲しいなら、全力で合格してこい!」
「うん…行ってきます…」
スザクはルルーシュに見送られながら…歩き出した。
ルルーシュは『やれやれ』と云った感じにスザクの背中が見えなくなるまで見送っていた…

 ルルーシュの言葉に…ガッツが出てきたのか…少しだけ、頑張れる気がしてきた…
―――僕が欲しいものなんて…1つだけしかない…。絶対に…絶対に…合格しなくちゃ…。ここまで頑張ってきたんだ…。だから…絶対に…
しかし…スザクとしては…無自覚に、あんなに嬉しい事を云ってくれるルルーシュには…ちょっとだけ複雑な思いを抱いていた…
―――ホントに…僕がただ、幼馴染みのお兄ちゃんが大好きで…ここまで頑張っちゃったと思っているのかなぁ…。僕が欲しいもの聞いたら…ルルーシュ…どんな顔をするのかな…

END


あとがきに代えて



家庭教師ルルと生徒スザク…という設定だったんですが…
受験生のお話っぽくなっちゃって…
ホント、リク設定をぶち壊すのが得意らしいです…和泉は…
申し訳ありません…水流様…
でも、リクエストありがとうございました。

現在、諸事情で、ワープロソフト…と云うか、文字変換ソフトを変更中…
使いにくい…と云うか、慣れの問題なんですけどね…
ATOKなんて使ったの一体何年ぶりでしょう…(-_-;)
まぁ、日本語入力の場合、絶対にJUST SYSTEMの方がお利口です。
日本人が作っているソフトなんで…
でも、まとめ売りしたビル≂ゲイツさんに負けちゃいましたけどね…
日本語入力はやはり、JUSTは優秀です。
漢字の選択肢が多いし、文節はIMEより遙かに正確に切っています。
しかし、キー操作が微妙に違う…長文を打ち込む場合、これは慣れるまではミスの連発です。

後、一つ…
昨夜の更新…時間的にも遅かったのですが…更新してから半日以上、更新が反映されていなかったようです。
管理ページの方ではちゃんとアップされていたし、アドレスを直に打ち込めばちゃんと閲覧できていたのですが…
で、BIGLOBEにも問い合わせてみたのですが、お返事が来た時には、きちんと掲載されていまして…
何だったのでしょうか…
とりあえず、割と、深夜時間帯に新着記事を閲覧して下さっている方が多いので、その時間にはちゃんと間に合うようにと思っていたのですが…
申し訳ありませんでした。
2009年9月29日分の更新記事を読んでいらっしゃらない方は、スクロールするか、新着記事から飛んで下さい。(まぁ、スクロールすればちゃんと辿り着けます。昨日の記事なので)
訪問者様にご迷惑をおかけした事、心からお詫び申し上げます。
これからも、『Novel Rebellion』をよろしくお願い致します。


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2009年09月29日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 11

ルル先生と僕(前編)



※ルルーシュはスザクの家の隣の家に暮らす大学生のお兄さん。
スザクは現在、高校3年生の受験生…
どう考えてもレベル違いのルルーシュの通う大学へ行きたいと云う事で…スザク(と云うより、スザクのお母さん)がルルーシュの家庭教師をお願いするのですが…
学校の成績の割に…スザクは悪知恵だけは働く、悪ガキだったようです…

これは水流様から頂いたリクエストの2作目です。
この作品はAll Age OK!です。

 枢木スザク…多分、現在、18年の人生の中で、一番頑張っているかもしれない…
それは…理由はいくつかあるが…
元の発端は、
『僕、ルルーシュと同じ大学の、同じ学部に行きたい!』
と云う一言だった。
ルルーシュと云うのは、スザクより2つ年上の幼馴染のお兄さん…
しかし、このルルーシュ…とにかく、アイドル顔負け綺麗な顔をしていて、頭がよくて、料理がうまくて、天然さんで、おまけに無自覚さん…
スザクとしては…このお隣のルルーシュが県外の大学へ行ってしまわなくてよかったと思っている。
スザクが生まれた時から…ルルーシュはお隣のお兄さんだった…
そして、ずっと一緒に育ってきた。
スザクはルルーシュが大好きで…とにかく、付き纏っていた。
と云うのはルルーシュの談だが…スザクとしては、天然で、無自覚なルルーシュを守っているつもりだった。
ルルーシュに寄って来るのは、女に限らず、男も寄ってきた。
それほどの美人さんだったし、彼の醸し出すオーラは…誰をも魅了するもので…
そんなルルーシュにスザクにとっての『悪い虫』を寄せ付けないように…必死の努力を重ねてきた。
高校入試のときだって、ルルーシュとは1年しか被らないと云うのに、ルルーシュの通ったどう考えてもルルーシュと同じレベルの高校に行けるだけの頭があったとは思えないが…その時にもルルーシュに頼み込んで家庭教師をして貰って…(恐らく、下から数えた方が早いだろうが)合格をもぎ取った。
今回も…受験シーズンとなり、スザクの母親からは、
『21世紀最高の無謀ものがうちにいたわ…』
と云われ、家庭教師をこの無謀な息子の為に高校受験の時と同じように、スザクの母親に頼まれたルルーシュからは、
「お前…俺と同じ大学、学部へ行って何をする気だ?どうせなら…今度こそちゃんとお前にあった学校を選ぶべきじゃないのか?」
と云われた。
確かに、母親の云う事は解らない訳でもないが、スザクとしては、
―――僕にあった学校は…ルルーシュの通っている学校…。ルルーシュと同じ進路なら…これから先もルルーシュと一緒にいられるし…
と思っているのだ。
スザクが運動関連の進路を進んだ方がいいと云われるのはしばしばだし、今通っている高校は元々スザクの学力で行ける筈のなかった学校だったけれど、実際に、ルルーシュの助けがあったとはいえ、ちゃんと入学して、ちゃんと留年する事もなく3年まで進級しているのだ。
進路指導の教師からは何度も『お前は一体何を考えているんだ…』と云われている。
それは、入学当初から云われているから今更だ。
全国的にも偏差値の高い、スザクの通う高校を…剣道で個人戦とはいえ、全国大会で優勝させてしまっているのだ。
しかも、1年の時から、3連覇…
学校側としても扱いに相当困っただろう事は予想が付く。
で、進路調査をしたら…ルルーシュの通う大学名と学部名を書いて提出したのだ。
そりゃ、学校側としても扱いに困ると云うものだ…

 現在、ルルーシュは大学の中でも一般教養課程なので、割と時間が取れると云う事で、時間のある時はスザクの勉強を見ているのだ。
スザクが自室で、ルルーシュの用意したテキスト(これはルルーシュが受験の時に使っていたテキストのお下がり)とルルーシュに出された課題のノートを自分の机の上において待っていた。
ルルーシュが受験の時に使っていたテキスト…
頭のいいルルーシュでも相当努力をしていたのか…
剥がし忘れているフセンやら、ルルーシュが書きこんだと思われる解説メモが残っている。
ルルーシュに頼み込んで貰う時には…
『こんな俺のお古でいいのか?相当汚いぞ?』
『大丈夫…。これがいい!それに、使える物を使った方が経済的でしょ?』
などと云って、半ば無理やりこのテキストを貰い受けたのだ。
確かに、ところどころ破けているところもあるし、何度もめくったのか、ページにはクセもついている。
それでも、スザクにとっては、大好きなルルーシュと同じ物を使って勉強しているのだから…これを私服と云わずして何を私服と云うのだろう…と思っている訳なのだが…
ただ…どうもルルーシュとは頭の作りが違うらしく、それこそ、受験勉強の為の家庭教師を頼んだ時には…ルルーシュも困った顔をしていた。
―――確かに…今の学校じゃ、下の下の成績だったからなぁ…あの頃…
既に、入学当初から授業内容はちんぷんかんぷんだったのを思い出す。
おまけにスザクは中学の時には剣道の大会で全国優勝していた事もあって、この学校にあった剣道部へとひっぱって行かれてしまった。
元々、ルルーシュと一緒にいる為にこの学校を選んだし、ルルーシュと同じ進路を進んで行くための手段だったから、高校に入ってからは剣道をする気はなかったのだ。
ただ…スザクが何故、この学校に入学してきたのかを…どこで聞きつけてきたのかは知らないが…当時の剣道部部長が知ったらしい…
卑怯にもルルーシュを使ったのだ…
今でもその事は許せない…
当然だが、最初の内はきっぱり断っていた。
でも、ルルーシュとしても剣道部の部長に付きまとわれていた事にほとほと困っていたらしいし、自分の所為でルルーシュが困っていると理解した時に…スザクは折れたのだ。
その時、ルルーシュはスザクのこう言ってくれた…
『お前が部活をやって勉強できない分、俺が出来るだけみてやるから…』
と…
その言葉に涙が出そうになった…
そして、剣道部に入り、部活をしながら、ルルーシュに勉強を教えて貰う生活が始まった。
その時、ルルーシュは既に3年生で自分の勉強も大変だと云うのに…
それでも、スザクに付き合ってくれていた。
『大丈夫だ…お前が問題を解いている間、俺は自分の受験勉強をするから…』
そう言って、笑ってくれた。
それが…どれほど嬉しかったのか…きっと、ルルーシュは知らないだろうとスザクは思っている。
だからこそ、一生懸命勉強した。
そんな風に笑ってくれるルルーシュと一緒にいたかったから…
そんなルルーシュと離れるんが…絶対に耐え難かったから…

 大学に入ってからもルルーシュの家庭教師、相変わらず続いていた。
ルルーシュは高校の時も部活動などはやっておらず、基本的には学校で必要最低限の事だけして、後は自分の好きな事をやっていた。
ルルーシュ曰く、
『頭の悪い犬を調教するのは面白い…』
とのことだったが…
口が悪いのは昔から出し、スザクに対してはいつもこんな感じだから、スザク自身もその言葉を真に受けて落ち込む事はなかったが…
ただ、ルルーシュにそんな事を云われ続けている内に、本当に自分は『犬属性』になって行った気がする。
否、元々そう云う素質があって、ルルーシュに云われ続けてそこに目覚めてしまったのか、ルルーシュに云われている内に単純なスザクがそう思い込み、暗示にかかってしまったのかは…正直解らないのだが…
それでも、ルルーシュがスザクを『犬』呼ばわりするのは…スザクの中で、『僕はルルーシュに取って少しは特別なんだよね?』と都合のいい方に考えている。
これはこれで便利な性格だと思う。
それに、ルルーシュはムチばかりじゃない。
きちんとアメもくれる。
ルルーシュと一緒に勉強する時は、いつも夜遅くなってしまうのだが…
その度に、ルルーシュは自宅で色々と差し入れを作ってきてくれるのだ。
スザクが体脂肪率が少なく、筋肉の割合が多いから燃費の悪い身体をしている上に、全ての人間の行動の中で一番エネルギー消費の激しい頭を使う事をしているので、『糖分が足りないと脳みそが働かないからな…』と云って、ルルーシュが『よし!』と認めてくれた時に小さなご褒美も待っている。
そして、定期試験や全国模試で、スザクの掲げた目標より高い点を取れた時には…スザクが半ば強引に強請ったのだが…
それまた御褒美付き…と云う訳だ…
本当は、誰の為にスザクは勉強をしているのだか…と云う感じなのだが…
それでも、ルルーシュはスザクに優しいのだ。
それが嬉しくてたまらなくて、つい、我儘を云ってしまう。
見た目はクールそうだし、綺麗な分、冷たい雰囲気に見えるかもしれないけれど、ルルーシュは助けを求められれば決してそれを無碍に扱う事はない。
―――それは…僕だけが知っている事…
これまで、ルルーシュは誰とも付き合った事がない。
既に、20歳になろうと云うのにそれはどうかとも思うのだけれど…
でも、スザクはそれが許せなくて…『ルルーシュの弟の様な幼馴染』として、邪魔し続けていた。
幸い、スザクは童顔で腹黒い割に、それが他の人からはそんな風に評価されない何かを持っているらしい。
その、童顔と無邪気(に見える)な笑顔でルルーシュとお近づきになりたい人たちを遠ざけても何ら、文句を云われる事もなく…
恨まれる事もなく…
それでもめげない女の場合は…その『甘え上手』なところを見せて、ルルーシュから遠ざけた…。
どんな事をしていたかなんて…とてもじゃないけれど…ルルーシュには言えない。

 そして、夜は、ルルーシュと二人きりで勉強をしている日々…
ルルーシュはどうしてスザクの為にこれほどまで時間を割いてくれているのか解らないけれど…
でも、理由なんてどうでもよかった。
とにかく、ルルーシュと一緒にいる時間が欲しい…
それだけだ…
同じ高校に行って、同じ大学の同じ学部に行って、同じところに就職して…
そんな、未来図を描いている。
ただ…よく思うのは…
―――なんで僕…ルルーシュより年下なんだろう…
と云う事だ。
確かにルルーシュの方が2つ年上だけれど…天然だし、鈍感だし…
スザクとしては、
―――僕が目を光らせていないと…誰かに悪い事されちゃう…
と考えているのだが…
ルルーシュの方が年上だと云う事は解っているけれど…確かに頭はいいし、頼りになるところはたくさんあるんだけれど…
どこか、何かが抜けているのだ。
詰めが甘いし、女に対して強く出られないし、女に囲まれたら…と云うか、目の前に来られてしまうと逃げる事も出来ないし…
だからこそ、スザクはルルーシュと一緒に勉強を頑張っている訳だが…
『はい、ルルーシュ…出来たよ…』
そう云いながらルルーシュに、自分のやった問題のノートを差し出す時のドキドキ感とか、その後、間違っていれば、懇切丁寧に…ルルーシュの几帳面さを表す様な説明をしてくれる仕草とか、正解だった時の『よし!よくできたな…』と云ってくれる時の笑顔とか…
確かに勉強その物は非常に苦手なジャンルだけれど…
ルルーシュと一緒にやっていても、苦手である事は変わらないのだけれど…
でも、こうしたオプションがあれば頑張れる。
そして…ルルーシュがこうしてスザクに付き合ってくれていると云う事は、ルルーシュにはまだ、彼女とか、そういった類のカテゴリーの人物がいないと云う証拠だ。
いつもルルーシュから子供扱いされてしまうが…
でも、そう云った部分では絶対にスザクの方がルルーシュより大人だと云う自負はある。
これまで、ルルーシュに近づいてきた女たちは片っ端からその、『笑顔』と『童顔』の仮面を使って追っ払ってきたのだから…
ただ…どうしても2歳と云う年齢差は…色々な不安を生む。
どうしたって、同じクラスにはなれないし、2年と云う時間…ルルーシュとは違う学校に通う事になるからだ。
現に今だって、ルルーシュは大学、スザクは高校に通っているのだから…
それが歯がゆいけれど…
でも、ルルーシュは必ず時間通りにスザクの家に来て、スザクの勉強を教えてくれる。
もうじき…ルルーシュが来てくれる時間だ…
それを思うとちょっぴりわくわくしてしまう事が今日はある。
ちょうど、今日、2週間程前に学校で行われた全国模試の結果が来たのだ…
その結果は…
自分でも驚く様な結果が出ていた。
勿論、担任の教師も驚いていた。
最初はカンニングをしたのではないかと疑われもしたが…それでも、そんな事をした覚えがないし、それを要領よくできる程器用な頭はしていない。
スポーツマンだけあって、ルールに関しては絶対守るという信念があったから…
尤も、カンニングに関しては監視カメラまで付けている念の入れようなので、チェックすればすぐに解る事なのだが…

 やがて、ルルーシュが来る時間になり、ドキドキしながら待っている。
―――コンコン…
このノックの仕方はルルーシュのノックの仕方だ…
本当は、ノックなんて必要ないのに…と思うのだけれど…
「ルルーシュ?早く入って…早く…」
そう云いながら、スザクの方から扉の方へと向かって行く。
扉がゆっくり開くと…そこにはやっぱりルルーシュが立っていた。
「遅くなったか?悪いな…。ちょっと、大学の先輩につかまってた…」
ルルーシュのその一言に…スザクの顔が曇った。
さっきまで、全国模試の…結果を見せようと張り切っていた気持ちがすぐに吹っ飛んでしまった…
やっぱり…やっぱり…年齢が違って…同じ場所にいられないのが行けないのかと思ってしまう…
せめて、自分が年上だったら…ルルーシュが入学してくるまでちゃんと留年していた…。
高校で…
しかし、ここで重大な事を忘れている事は完全にスルーだ。
ルルーシュとスザクの学力は明らかに違う。
だから、ルルーシュが年上でスザクの勉強を見ていたから、ルルーシュと同じ学校に通えていたのだ。
スザクの性格では塾に通うなんて事は嫌がっただろうし、自主的に勉強するタイプでもない。
必要最低限の宿題はやるし、ちゃんと、赤点にならない程度の努力はするのだが…
それでも、その程度の努力では、とてもじゃないがルルーシュと同じ学校に行くなんて無理な話だった…
「大学の先輩…?」
「ああ…色々頼まれてしまって…。ホント困る…」
スザクの目には…そう云っているルルーシュの顔が『困っている』顔には見えなかった。
自分の体が冷えて行くのが解る。
「そう言えば、今日だっただろ?この間の全国模試の結果出るのは…」
ルルーシュのその一言に、スザクはやっと、その模試の結果表を右手で握りつぶしていた事に気づいた。
手からは汗をかいていた…
その様子に気づいたルルーシュは…
「なんだ…そんなに顔を青ざめる程、悪い成績だったのか?」
そう云いながら、スザクが握りしめている結果表をスザクの手から取り上げた。
スザクが思い切り握りしめていたから…くしゃくしゃになってしまっている結果表…
スザクの手から出てきた汗もにじんでいる。
「なんだ…凄いじゃないか…。これなら安全圏内だぞ…。おまけにお前が掲げていた目標の順位を遥かに上回っているじゃないか…」
ルルーシュが嬉しそうにそう云ってくれている。
普段なら…その言葉は天にも昇る心地なのだけれど…
「…だ…。ルルーシュ…ヤダ…」
スザクの口からやっと出てきたのは…その言葉だった…

To Be Continued


あとがきに代えて



家庭教師で大学生のルルーシュと、受験生なスザクの話です。
今回も『勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ…』のリクを下さった水流様からのリクエストです。
どう書けばいいのか…
あんまり年上過ぎるのは、ちょっと和泉としては冒険過ぎるので…年の近い幼馴染設定にさせて頂きました。
スザク…凄い我儘スザクになりました…。
割と聞きわけのいいスザクも好きなんですけど…俺様スザクが好きな和泉…
今回はすっかりスザクが主人公ですね…
って云うか、最近、ルルーシュが主人公っぽい話…書いているかなぁ…
リク企画…殆ど、スザクが主人公っぽいぞ…
和泉はルルーシュ至上主義で、割と、ルルーシュを主人公にする傾向にあるんですけれど…
昨日の『ゼロ・レクイエム』後1年小説は結構暗めになっちゃったので、明るい話にしました。
『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエストのコンセプトは『本編の最終回の反逆!』なので…
ハチャメチャに明るいとか、必ずルルーシュとスザクがバカップルとして幸せになれればそれでOK!って感じです。
リク企画は今週で終わると思います。
ホントに今回は短かったでしょ?(笑)
リクエスト下さった方の数も少なかったです。(もともと少ないんですけど、更に減りました)


☆拍手のお返事

灯さま:こんばんは、初めまして。
コメントありがとうございました。
あの、きっと、それらの言葉をブログやサイトに掲載された方々からはそれはそれは苦情の来そうな政府をぶっちゃけていましたけれど…
賛同される方がいらしてくれてよかったです。
それでも、和泉はたった一人になってもそれを叫んで、後悔していなかったでしょうね…。
だって、それを否定してしまったら…『ゼロ・レクイエム』後の『ルルーシュ生存説』で書き続けてきた話が全てうそになってしまいそうですから…
ご賛同頂き、ありがとうございました。
灯さまのお心に…何か訴えられたのでしたら…幸いです。
また、いつでもコメントしてやって下さいね。

Rinkaさま:こんばんは、いつもご丁寧なコメント、ありがとうございます。
『今夜はお休みなさい…明日は…』
ですが…基本的には和泉の思いを色々注いでいます。
そう云った世界情勢とか、戦争の本質を、曲がりなりにもかじった事のある人であれば、あの、『R2』のナナリーに対しては同じような気持ちを抱くと思います。
もともと、誰の為に『ゼロ』が誕生したのかも考えず…最終回では『誰がそんな事を頼みましたか!?』ですからね…
正直、和泉としては…あのナナリーは許せませんでした。
愛される事が当たり前だと思っている…結局、『ルルーシュ』と『スザク』に『お二人の敵です』と云い放った時にも、シュナイゼルやコーネリアにかばわれている様なアマちゃんですからね…
それに、それだけの覚悟があったのかどうか…
まぁ、この話を始めちゃうと、このブログ、意外とナナリーファンも多くいらしているので、ここでやめておきますが…
和泉自身、ナナリーに対しては色々思うところがあります。
国家元首となって、ちゃんと自分が『ブリタニア人』『日本人』を大虐殺しているという事を自覚して、為政者となっている事を心から願わずには居られませんね。
広島、長崎に原爆を落とす時、そのスイッチを押した米兵は…戦後、その悲惨さに気がくるってしまったという話も聞きますしね…。
目の当たりにして、スイッチを押したものは、1回のその行為だけで気がくるってしまうほどの行動だったんですけれど…
そう云う意味では、為政者としては肝っ玉の据わった、ある意味理想的な為政者でしょう。
どれほど残酷な行動をその身で起こしても、決して自我を失わないだけの精神力を持ち続けていられるのですから…
ただ、実力と自覚が伴っていない場合は、その事実の大きさを理解していない場合もありますけれど…
和泉の書く『ゼロ・レクイエム』後の話は…どうしても、後ろ向きに見えてしまう傾向にありますし、どうしても、残された者たちの姿勢を否定する形になっている自覚はありますし、ご指摘も受けます。
ただ…それは、お膳立てされた『正義の味方』として見てしまうので仕方ない事ですし、Rinkaさまのようにそう云った事に精通してらっしゃる方には更に深く追求される事になり、ちょっと中途半端な気もしますけれど…
徹底的にやったら、もっと凄い話になりますしね…
そう云ったものを全てぶつけるだけの文章を書いたら…引くでしょうね…皆さん…
でも、あの本編の終わり方はそういう終わり方をしていますからね…
今でも色々憤りのあるあの最終回ですけれど…それでも少しずつ、心の整理をしています。
アンチ『黒の騎士団』をやり過ぎて…ご指摘頂いているので、オンライン上ではこれ以上は書けませんけれど…
『ゼロスザク』がラストでナナリーの車いすを押していた事にも、ナナリーの甘えと云うか、彼女の人間としての浅さを感じさせますしね…
色々突っ込みどころは満載です。
きっと、『Cの世界』からユーフェミアも、シャーリーも、ロロも…あの状況を見ていて…何を思うんでしょうね…


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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ルル先生と僕(前編)



※ルルーシュはスザクの家の隣の家に暮らす大学生のお兄さん。
スザクは現在、高校3年生の受験生…
どう考えてもレベル違いのルルーシュの通う大学へ行きたいと云う事で…スザク(と云うより、スザクのお母さん)がルルーシュの家庭教師をお願いするのですが…
学校の成績の割に…スザクは悪知恵だけは働く、悪ガキだったようです…

これは水流様から頂いたリクエストの2作目です。
この作品はAll Age OK!です。

 枢木スザク…多分、現在、18年の人生の中で、一番頑張っているかもしれない…
それは…理由はいくつかあるが…
元の発端は、
『僕、ルルーシュと同じ大学の、同じ学部に行きたい!』
と云う一言だった。
ルルーシュと云うのは、スザクより2つ年上の幼馴染のお兄さん…
しかし、このルルーシュ…とにかく、アイドル顔負け綺麗な顔をしていて、頭がよくて、料理がうまくて、天然さんで、おまけに無自覚さん…
スザクとしては…このお隣のルルーシュが県外の大学へ行ってしまわなくてよかったと思っている。
スザクが生まれた時から…ルルーシュはお隣のお兄さんだった…
そして、ずっと一緒に育ってきた。
スザクはルルーシュが大好きで…とにかく、付き纏っていた。
と云うのはルルーシュの談だが…スザクとしては、天然で、無自覚なルルーシュを守っているつもりだった。
ルルーシュに寄って来るのは、女に限らず、男も寄ってきた。
それほどの美人さんだったし、彼の醸し出すオーラは…誰をも魅了するもので…
そんなルルーシュにスザクにとっての『悪い虫』を寄せ付けないように…必死の努力を重ねてきた。
高校入試のときだって、ルルーシュとは1年しか被らないと云うのに、ルルーシュの通ったどう考えてもルルーシュと同じレベルの高校に行けるだけの頭があったとは思えないが…その時にもルルーシュに頼み込んで家庭教師をして貰って…(恐らく、下から数えた方が早いだろうが)合格をもぎ取った。
今回も…受験シーズンとなり、スザクの母親からは、
『21世紀最高の無謀ものがうちにいたわ…』
と云われ、家庭教師をこの無謀な息子の為に高校受験の時と同じように、スザクの母親に頼まれたルルーシュからは、
「お前…俺と同じ大学、学部へ行って何をする気だ?どうせなら…今度こそちゃんとお前にあった学校を選ぶべきじゃないのか?」
と云われた。
確かに、母親の云う事は解らない訳でもないが、スザクとしては、
―――僕にあった学校は…ルルーシュの通っている学校…。ルルーシュと同じ進路なら…これから先もルルーシュと一緒にいられるし…
と思っているのだ。
スザクが運動関連の進路を進んだ方がいいと云われるのはしばしばだし、今通っている高校は元々スザクの学力で行ける筈のなかった学校だったけれど、実際に、ルルーシュの助けがあったとはいえ、ちゃんと入学して、ちゃんと留年する事もなく3年まで進級しているのだ。
進路指導の教師からは何度も『お前は一体何を考えているんだ…』と云われている。
それは、入学当初から云われているから今更だ。
全国的にも偏差値の高い、スザクの通う高校を…剣道で個人戦とはいえ、全国大会で優勝させてしまっているのだ。
しかも、1年の時から、3連覇…
学校側としても扱いに相当困っただろう事は予想が付く。
で、進路調査をしたら…ルルーシュの通う大学名と学部名を書いて提出したのだ。
そりゃ、学校側としても扱いに困ると云うものだ…

 現在、ルルーシュは大学の中でも一般教養課程なので、割と時間が取れると云う事で、時間のある時はスザクの勉強を見ているのだ。
スザクが自室で、ルルーシュの用意したテキスト(これはルルーシュが受験の時に使っていたテキストのお下がり)とルルーシュに出された課題のノートを自分の机の上において待っていた。
ルルーシュが受験の時に使っていたテキスト…
頭のいいルルーシュでも相当努力をしていたのか…
剥がし忘れているフセンやら、ルルーシュが書きこんだと思われる解説メモが残っている。
ルルーシュに頼み込んで貰う時には…
『こんな俺のお古でいいのか?相当汚いぞ?』
『大丈夫…。これがいい!それに、使える物を使った方が経済的でしょ?』
などと云って、半ば無理やりこのテキストを貰い受けたのだ。
確かに、ところどころ破けているところもあるし、何度もめくったのか、ページにはクセもついている。
それでも、スザクにとっては、大好きなルルーシュと同じ物を使って勉強しているのだから…これを私服と云わずして何を私服と云うのだろう…と思っている訳なのだが…
ただ…どうもルルーシュとは頭の作りが違うらしく、それこそ、受験勉強の為の家庭教師を頼んだ時には…ルルーシュも困った顔をしていた。
―――確かに…今の学校じゃ、下の下の成績だったからなぁ…あの頃…
既に、入学当初から授業内容はちんぷんかんぷんだったのを思い出す。
おまけにスザクは中学の時には剣道の大会で全国優勝していた事もあって、この学校にあった剣道部へとひっぱって行かれてしまった。
元々、ルルーシュと一緒にいる為にこの学校を選んだし、ルルーシュと同じ進路を進んで行くための手段だったから、高校に入ってからは剣道をする気はなかったのだ。
ただ…スザクが何故、この学校に入学してきたのかを…どこで聞きつけてきたのかは知らないが…当時の剣道部部長が知ったらしい…
卑怯にもルルーシュを使ったのだ…
今でもその事は許せない…
当然だが、最初の内はきっぱり断っていた。
でも、ルルーシュとしても剣道部の部長に付きまとわれていた事にほとほと困っていたらしいし、自分の所為でルルーシュが困っていると理解した時に…スザクは折れたのだ。
その時、ルルーシュはスザクのこう言ってくれた…
『お前が部活をやって勉強できない分、俺が出来るだけみてやるから…』
と…
その言葉に涙が出そうになった…
そして、剣道部に入り、部活をしながら、ルルーシュに勉強を教えて貰う生活が始まった。
その時、ルルーシュは既に3年生で自分の勉強も大変だと云うのに…
それでも、スザクに付き合ってくれていた。
『大丈夫だ…お前が問題を解いている間、俺は自分の受験勉強をするから…』
そう言って、笑ってくれた。
それが…どれほど嬉しかったのか…きっと、ルルーシュは知らないだろうとスザクは思っている。
だからこそ、一生懸命勉強した。
そんな風に笑ってくれるルルーシュと一緒にいたかったから…
そんなルルーシュと離れるんが…絶対に耐え難かったから…

 大学に入ってからもルルーシュの家庭教師、相変わらず続いていた。
ルルーシュは高校の時も部活動などはやっておらず、基本的には学校で必要最低限の事だけして、後は自分の好きな事をやっていた。
ルルーシュ曰く、
『頭の悪い犬を調教するのは面白い…』
とのことだったが…
口が悪いのは昔から出し、スザクに対してはいつもこんな感じだから、スザク自身もその言葉を真に受けて落ち込む事はなかったが…
ただ、ルルーシュにそんな事を云われ続けている内に、本当に自分は『犬属性』になって行った気がする。
否、元々そう云う素質があって、ルルーシュに云われ続けてそこに目覚めてしまったのか、ルルーシュに云われている内に単純なスザクがそう思い込み、暗示にかかってしまったのかは…正直解らないのだが…
それでも、ルルーシュがスザクを『犬』呼ばわりするのは…スザクの中で、『僕はルルーシュに取って少しは特別なんだよね?』と都合のいい方に考えている。
これはこれで便利な性格だと思う。
それに、ルルーシュはムチばかりじゃない。
きちんとアメもくれる。
ルルーシュと一緒に勉強する時は、いつも夜遅くなってしまうのだが…
その度に、ルルーシュは自宅で色々と差し入れを作ってきてくれるのだ。
スザクが体脂肪率が少なく、筋肉の割合が多いから燃費の悪い身体をしている上に、全ての人間の行動の中で一番エネルギー消費の激しい頭を使う事をしているので、『糖分が足りないと脳みそが働かないからな…』と云って、ルルーシュが『よし!』と認めてくれた時に小さなご褒美も待っている。
そして、定期試験や全国模試で、スザクの掲げた目標より高い点を取れた時には…スザクが半ば強引に強請ったのだが…
それまた御褒美付き…と云う訳だ…
本当は、誰の為にスザクは勉強をしているのだか…と云う感じなのだが…
それでも、ルルーシュはスザクに優しいのだ。
それが嬉しくてたまらなくて、つい、我儘を云ってしまう。
見た目はクールそうだし、綺麗な分、冷たい雰囲気に見えるかもしれないけれど、ルルーシュは助けを求められれば決してそれを無碍に扱う事はない。
―――それは…僕だけが知っている事…
これまで、ルルーシュは誰とも付き合った事がない。
既に、20歳になろうと云うのにそれはどうかとも思うのだけれど…
でも、スザクはそれが許せなくて…『ルルーシュの弟の様な幼馴染』として、邪魔し続けていた。
幸い、スザクは童顔で腹黒い割に、それが他の人からはそんな風に評価されない何かを持っているらしい。
その、童顔と無邪気(に見える)な笑顔でルルーシュとお近づきになりたい人たちを遠ざけても何ら、文句を云われる事もなく…
恨まれる事もなく…
それでもめげない女の場合は…その『甘え上手』なところを見せて、ルルーシュから遠ざけた…。
どんな事をしていたかなんて…とてもじゃないけれど…ルルーシュには言えない。

 そして、夜は、ルルーシュと二人きりで勉強をしている日々…
ルルーシュはどうしてスザクの為にこれほどまで時間を割いてくれているのか解らないけれど…
でも、理由なんてどうでもよかった。
とにかく、ルルーシュと一緒にいる時間が欲しい…
それだけだ…
同じ高校に行って、同じ大学の同じ学部に行って、同じところに就職して…
そんな、未来図を描いている。
ただ…よく思うのは…
―――なんで僕…ルルーシュより年下なんだろう…
と云う事だ。
確かにルルーシュの方が2つ年上だけれど…天然だし、鈍感だし…
スザクとしては、
―――僕が目を光らせていないと…誰かに悪い事されちゃう…
と考えているのだが…
ルルーシュの方が年上だと云う事は解っているけれど…確かに頭はいいし、頼りになるところはたくさんあるんだけれど…
どこか、何かが抜けているのだ。
詰めが甘いし、女に対して強く出られないし、女に囲まれたら…と云うか、目の前に来られてしまうと逃げる事も出来ないし…
だからこそ、スザクはルルーシュと一緒に勉強を頑張っている訳だが…
『はい、ルルーシュ…出来たよ…』
そう云いながらルルーシュに、自分のやった問題のノートを差し出す時のドキドキ感とか、その後、間違っていれば、懇切丁寧に…ルルーシュの几帳面さを表す様な説明をしてくれる仕草とか、正解だった時の『よし!よくできたな…』と云ってくれる時の笑顔とか…
確かに勉強その物は非常に苦手なジャンルだけれど…
ルルーシュと一緒にやっていても、苦手である事は変わらないのだけれど…
でも、こうしたオプションがあれば頑張れる。
そして…ルルーシュがこうしてスザクに付き合ってくれていると云う事は、ルルーシュにはまだ、彼女とか、そういった類のカテゴリーの人物がいないと云う証拠だ。
いつもルルーシュから子供扱いされてしまうが…
でも、そう云った部分では絶対にスザクの方がルルーシュより大人だと云う自負はある。
これまで、ルルーシュに近づいてきた女たちは片っ端からその、『笑顔』と『童顔』の仮面を使って追っ払ってきたのだから…
ただ…どうしても2歳と云う年齢差は…色々な不安を生む。
どうしたって、同じクラスにはなれないし、2年と云う時間…ルルーシュとは違う学校に通う事になるからだ。
現に今だって、ルルーシュは大学、スザクは高校に通っているのだから…
それが歯がゆいけれど…
でも、ルルーシュは必ず時間通りにスザクの家に来て、スザクの勉強を教えてくれる。
もうじき…ルルーシュが来てくれる時間だ…
それを思うとちょっぴりわくわくしてしまう事が今日はある。
ちょうど、今日、2週間程前に学校で行われた全国模試の結果が来たのだ…
その結果は…
自分でも驚く様な結果が出ていた。
勿論、担任の教師も驚いていた。
最初はカンニングをしたのではないかと疑われもしたが…それでも、そんな事をした覚えがないし、それを要領よくできる程器用な頭はしていない。
スポーツマンだけあって、ルールに関しては絶対守るという信念があったから…
尤も、カンニングに関しては監視カメラまで付けている念の入れようなので、チェックすればすぐに解る事なのだが…

 やがて、ルルーシュが来る時間になり、ドキドキしながら待っている。
―――コンコン…
このノックの仕方はルルーシュのノックの仕方だ…
本当は、ノックなんて必要ないのに…と思うのだけれど…
「ルルーシュ?早く入って…早く…」
そう云いながら、スザクの方から扉の方へと向かって行く。
扉がゆっくり開くと…そこにはやっぱりルルーシュが立っていた。
「遅くなったか?悪いな…。ちょっと、大学の先輩につかまってた…」
ルルーシュのその一言に…スザクの顔が曇った。
さっきまで、全国模試の…結果を見せようと張り切っていた気持ちがすぐに吹っ飛んでしまった…
やっぱり…やっぱり…年齢が違って…同じ場所にいられないのが行けないのかと思ってしまう…
せめて、自分が年上だったら…ルルーシュが入学してくるまでちゃんと留年していた…。
高校で…
しかし、ここで重大な事を忘れている事は完全にスルーだ。
ルルーシュとスザクの学力は明らかに違う。
だから、ルルーシュが年上でスザクの勉強を見ていたから、ルルーシュと同じ学校に通えていたのだ。
スザクの性格では塾に通うなんて事は嫌がっただろうし、自主的に勉強するタイプでもない。
必要最低限の宿題はやるし、ちゃんと、赤点にならない程度の努力はするのだが…
それでも、その程度の努力では、とてもじゃないがルルーシュと同じ学校に行くなんて無理な話だった…
「大学の先輩…?」
「ああ…色々頼まれてしまって…。ホント困る…」
スザクの目には…そう云っているルルーシュの顔が『困っている』顔には見えなかった。
自分の体が冷えて行くのが解る。
「そう言えば、今日だっただろ?この間の全国模試の結果出るのは…」
ルルーシュのその一言に、スザクはやっと、その模試の結果表を右手で握りつぶしていた事に気づいた。
手からは汗をかいていた…
その様子に気づいたルルーシュは…
「なんだ…そんなに顔を青ざめる程、悪い成績だったのか?」
そう云いながら、スザクが握りしめている結果表をスザクの手から取り上げた。
スザクが思い切り握りしめていたから…くしゃくしゃになってしまっている結果表…
スザクの手から出てきた汗もにじんでいる。
「なんだ…凄いじゃないか…。これなら安全圏内だぞ…。おまけにお前が掲げていた目標の順位を遥かに上回っているじゃないか…」
ルルーシュが嬉しそうにそう云ってくれている。
普段なら…その言葉は天にも昇る心地なのだけれど…
「…だ…。ルルーシュ…ヤダ…」
スザクの口からやっと出てきたのは…その言葉だった…

To Be Continued


あとがきに代えて



家庭教師で大学生のルルーシュと、受験生なスザクの話です。
今回も『勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ…』のリクを下さった水流様からのリクエストです。
どう書けばいいのか…
あんまり年上過ぎるのは、ちょっと和泉としては冒険過ぎるので…年の近い幼馴染設定にさせて頂きました。
スザク…凄い我儘スザクになりました…。
割と聞きわけのいいスザクも好きなんですけど…俺様スザクが好きな和泉…
今回はすっかりスザクが主人公ですね…
って云うか、最近、ルルーシュが主人公っぽい話…書いているかなぁ…
リク企画…殆ど、スザクが主人公っぽいぞ…
和泉はルルーシュ至上主義で、割と、ルルーシュを主人公にする傾向にあるんですけれど…
昨日の『ゼロ・レクイエム』後1年小説は結構暗めになっちゃったので、明るい話にしました。
『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエストのコンセプトは『本編の最終回の反逆!』なので…
ハチャメチャに明るいとか、必ずルルーシュとスザクがバカップルとして幸せになれればそれでOK!って感じです。
リク企画は今週で終わると思います。
ホントに今回は短かったでしょ?(笑)
リクエスト下さった方の数も少なかったです。(もともと少ないんですけど、更に減りました)


☆拍手のお返事

灯さま:こんばんは、初めまして。
コメントありがとうございました。
あの、きっと、それらの言葉をブログやサイトに掲載された方々からはそれはそれは苦情の来そうな政府をぶっちゃけていましたけれど…
賛同される方がいらしてくれてよかったです。
それでも、和泉はたった一人になってもそれを叫んで、後悔していなかったでしょうね…。
だって、それを否定してしまったら…『ゼロ・レクイエム』後の『ルルーシュ生存説』で書き続けてきた話が全てうそになってしまいそうですから…
ご賛同頂き、ありがとうございました。
灯さまのお心に…何か訴えられたのでしたら…幸いです。
また、いつでもコメントしてやって下さいね。

Rinkaさま:こんばんは、いつもご丁寧なコメント、ありがとうございます。
『今夜はお休みなさい…明日は…』
ですが…基本的には和泉の思いを色々注いでいます。
そう云った世界情勢とか、戦争の本質を、曲がりなりにもかじった事のある人であれば、あの、『R2』のナナリーに対しては同じような気持ちを抱くと思います。
もともと、誰の為に『ゼロ』が誕生したのかも考えず…最終回では『誰がそんな事を頼みましたか!?』ですからね…
正直、和泉としては…あのナナリーは許せませんでした。
愛される事が当たり前だと思っている…結局、『ルルーシュ』と『スザク』に『お二人の敵です』と云い放った時にも、シュナイゼルやコーネリアにかばわれている様なアマちゃんですからね…
それに、それだけの覚悟があったのかどうか…
まぁ、この話を始めちゃうと、このブログ、意外とナナリーファンも多くいらしているので、ここでやめておきますが…
和泉自身、ナナリーに対しては色々思うところがあります。
国家元首となって、ちゃんと自分が『ブリタニア人』『日本人』を大虐殺しているという事を自覚して、為政者となっている事を心から願わずには居られませんね。
広島、長崎に原爆を落とす時、そのスイッチを押した米兵は…戦後、その悲惨さに気がくるってしまったという話も聞きますしね…。
目の当たりにして、スイッチを押したものは、1回のその行為だけで気がくるってしまうほどの行動だったんですけれど…
そう云う意味では、為政者としては肝っ玉の据わった、ある意味理想的な為政者でしょう。
どれほど残酷な行動をその身で起こしても、決して自我を失わないだけの精神力を持ち続けていられるのですから…
ただ、実力と自覚が伴っていない場合は、その事実の大きさを理解していない場合もありますけれど…
和泉の書く『ゼロ・レクイエム』後の話は…どうしても、後ろ向きに見えてしまう傾向にありますし、どうしても、残された者たちの姿勢を否定する形になっている自覚はありますし、ご指摘も受けます。
ただ…それは、お膳立てされた『正義の味方』として見てしまうので仕方ない事ですし、Rinkaさまのようにそう云った事に精通してらっしゃる方には更に深く追求される事になり、ちょっと中途半端な気もしますけれど…
徹底的にやったら、もっと凄い話になりますしね…
そう云ったものを全てぶつけるだけの文章を書いたら…引くでしょうね…皆さん…
でも、あの本編の終わり方はそういう終わり方をしていますからね…
今でも色々憤りのあるあの最終回ですけれど…それでも少しずつ、心の整理をしています。
アンチ『黒の騎士団』をやり過ぎて…ご指摘頂いているので、オンライン上ではこれ以上は書けませんけれど…
『ゼロスザク』がラストでナナリーの車いすを押していた事にも、ナナリーの甘えと云うか、彼女の人間としての浅さを感じさせますしね…
色々突っ込みどころは満載です。
きっと、『Cの世界』からユーフェミアも、シャーリーも、ロロも…あの状況を見ていて…何を思うんでしょうね…


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2009年09月25日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 10

勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(後編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 現在、『魔王ルルーシュ』の生活は…その時から激変している。
と云うのも…『素敵なお嫁さんを貰って、4LDK庭付き一戸建て男の子一人、女の子一人に囲まれた幸せな生活を築きたい』と云う、立派な夢を持った『雇われ勇者』スザクが居座っているからだ。
「美味しいねぇ…ルルーシュの作ったご飯…。ルルーシュなら絶対にいいお嫁さんになれるよ!僕が保証しちゃう♪」
と云いながら、この城の主であるルルーシュお手製のご飯を堪能している『雇われ勇者』のスザクである。
「お前…ここに一体何をしに来たんだ…」
「一応、君を捕まえて村に帰らなくちゃいけないんだけど…もういいや…。ここで暮らす…」
いかにも能天気な返事に…今では既に怒る気すら失せている。
いつもなら、
『あなた様の奴隷にして下さい!』
と、自分を捕まえに来た筈の『勇者』に土下座されて…
『お前の○○が好みじゃないから帰れ…』
その一言で大抵一蹴できるのだが…
今回はどうも、ルルーシュの中にある経験とか、計算とか通用しない相手らしい…
ちなみに、『○○』と云うのは、その時の状況に応じて適当に変えているのだが…
ルルーシュの目の前にいるスザクは…そんなやり取りを一切なくて…
「おい!ルルーシュ…」
不機嫌そうにスザクが『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』10枚渡した、C.C.がルルーシュを呼んだ。
スザクは…ここには二人しか住んでいない事に気づいて…
「あ、ひょっとして、君たち…夫婦?」
などと尋ねてみると…
「ああ…そうだ…。いい加減お前は帰ってくれないか?こうしてお前に居座られると私とルルーシュが二人きりになれないじゃないか…」
C.C.がそう答えると…今度はルルーシュの表情に『このアマ!』と云う感情が出て来る。
「C.C.!お前…何嘘言っているんだ!」
「あっさりばらすな…ルルーシュ…。少し、遊びたかっただけじゃないか…」
この二人のやり取りを見ながらスザクはすくっと立ち上がる。
「大丈夫!C.C.…あなた程度なら…僕、ルルーシュの心を僕に向けて見せますから!勿論、『奴隷志願者』としてじゃなくて、僕を『ルルーシュのお婿さん』として!」
力いっぱい…しかも、完全にルルーシュとC.C.がデキているという誤解のお陰で異様なやる気満々オーラを出している。
「スザク…頼むから…その誤解は取っ払ってくれないか?ついでに、俺はお前を俺の『婿』と認める気もない!お前が来てから、この『魔女』がお前をおもちゃに俺で遊ぶ事が増えた!とっとと帰ってくれないか!」
ルルーシュが疲れたようにスザクに訴えるが…スザクの方は完全にルルーシュの意思を無視したような口調は変わらない。
「じゃあ、ルルーシュ…僕が4LDK庭付き一戸建てを手に入れるまで、一緒に旅してくれる?僕の実家…僕が度に出てから3年も帰っていないから、廃墟になってるだろうし…」
ルルーシュは完全に『人の話を聞け!』と云うオーラを全開にし、C.C.は楽しそうにこの二人のやり取りを見ている。

 いつも、ルルーシュが冷たい眼差しで『帰れ!』の一言で帰って行く『勇者』たちとは違っているようだ。
正確にいえば、ここに乗り込んできた『勇者』がルルーシュ好みの人間になろうと(殆ど無駄な)努力を積み重ねにこの城を出て行くのだが…
何人かは、たまに忘れた頃、戻って来るのだが…
それでもパターンは同じ…
スザクが来てから、こんなやり取りばかりだ。
「おい!スザク…また、『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』を買って来てくれないか?代金はルルーシュのカードでいいからな…」
C.C.がスザクに云っているが…
スザクの方とは云えば…
「また?僕…そろそろ、あの村ですっごい有名人で、『ミレイさんのお店♪』まで行くの…大変なんだけど…。それに、なんで僕?ルルーシュに作って貰えばいいじゃない…」
ルルーシュは確かに『ピザ』はあまり好きではないようだが…C.C.を放っておくとロクな事をしないので、たまに、世界で一番美味しいのではないかと思うような『ピザ』を焼いている。
「しかも…なんで、ルルーシュのカード?『魔王』と一緒にいる『魔女』権限で強奪してこられないの?」
『勇者』のくせになんだか凄い事を云っている。
「お前…本当に『勇者』らしくないな…」
ルルーシュの一言にスザクがぱぁぁぁっと表情を明るくする。
何せ、ルルーシュは中々会話をしてくれないし…口を開けば『帰れ!』の一点張り…
そうじゃない言葉を貰うとスザクとしては凄く嬉しくなってしまうのだ。
「だって…所詮は『雇われ勇者』だし…。元々旅に出たのだって、『理想のお嫁さん』を探す為だったし…。そうしたら、こんなところで『理想のお嫁さん』に出会えたし…」
スザクが幸せいっぱいな顔で語り始める。
「だから!俺は男だ!『嫁』にはなれん!」
ルルーシュがスザクのこのふざけた言葉に対して力いっぱい返す。
「おい…スザク喜べ…。ルルーシュがルルーシュを捕まえに来た『勇者』の中でお前ほどこいつの表情を崩した奴はおらんぞ…。まだ、あの、『元気100倍ドリンク』を使っていないんだろう?そろそろ使ってみたらどうだ?」
二人のやり取りに更に火に油を注ごうとC.C.がスザクに助言(?)する。
「でも、あれって、催淫作用があるんでしょ?それって…なんだか『合意』の上っぽくないからさぁ…。どうせなら僕、ルルーシュがその気になってそれこそ、僕の寝込みにベッドにもぐりこんで来てくれるくらいになってからの方がいいなぁ…」
二人とも、スザクがC.C.の言葉に悪乗りしているのか、それとも本気でそんな事を云っているのか…解らなくなる。
「しかし…ルルーシュがそんなに素直に行動に移せるとは思えんぞ?『魔王』の名を継ぎながら…未だに人間を攫った事すらなくて…ただ、こいつを捕らえに来る連中が片っ端から『奴隷志願者』になってしまうものだから…妙な伝説だけが出来てしまっているがな…」
確かに…実際のルルーシュを見ていると、C.C.の云う通りである。

 ここに入り込んで、居座って、約1週間…。
ルルーシュにどんな恐ろしい魔術があるのかと思えば…
人間の目を見ながらでないとかけられないと云う、『絶対遵守のギアス』とか云う特殊能力…。
ちなみにスザクはルルーシュに追い出されそうになった時、
『僕…君と一緒にいられないなら…ここから飛び降りてやる…。僕、(一応)人間だから…この高さから飛び降りれば確実に地面に叩き付けられてこの下で僕の身体…ぺしゃんこになっちゃうよね…。さっき食べたものとか…全部吐き出す事になりそうだし…。飛び降り自殺ってすっごい後始末大変だっていうよね…』
などと云ってのけて…その時ルルーシュはうっかりスザクに対して『絶対遵守のギアス』を使ってしまった。
『ダメだ!生きろ!』
と…
この『絶対遵守のギアス』とは…一度かけた人間にはかからないらしく…
このやり取りを知ったC.C.が腹を抱えて笑っていた。
結局そんなやり取りもあってスザクは居座ったままなのだ。
ルルーシュ自身、
―――俺はなんであの時…こいつにあんな『ギアス』をかけてしまったのだろうか…
と未だに悩んでいるところだ。
しかし…最近の食卓はたいへんにぎやかになったと思う。
無愛想な魔女と二人きりで暮らしていると…何とも退屈な日々を送る事になる。
なんと云っても、この魔女、居候のくせしてやたらと態度はでかいし、色々と注文が多い。
時々、うっかり、このへんてこな自称『雇われ勇者』のやっている事を見ていると楽しくなっているが…
それでも…
―――俺は…『魔王』だ…。『人間』後時にうつつを抜かしている場合じゃない!と云うか、俺は、世界を手に入れる為に手の込んだ事をしてきたのに…最近では、俺の行く先々で俺の『城』が観光名所となって、商売に使われ…『魔王ルルーシュ』関連のお土産まで出来やがる!こんな事ではダメだ…何とかしなければ…
とは思っている。
思っているが、今のところ、やることなす事裏目に出ている。
と云うか、『奴隷志願者』な『勇者』が続々と集まってきて…いい加減にして欲しいと思っている中、とにかく自分の計算外の事ばかりをしでかす居候が二人に増えた。
C.C.の考えている事も元々よく解らなかったが、とりあえず、たまにピザを与えておけば大人しいし、手伝いもしないが、邪魔も(あんまり)しない。
しかし、スザクの場合…云っている事が『本気』なのか、『冗談』なのか、判断しにくい。
あの時…飛び降りると云ったときだって、目は真剣だった。
ルルーシュはあの時思わず、スザクの『4LDK庭付き一戸建て』の夢はそこまでしてつかみたい夢だったのか…と、自分の言動をちょっぴり反省したくらいだ。
しかし…『ギアス』をかけちゃった後のスザクは…とにかくマイペースでルルーシュに対して『僕のお嫁さんになってくれなくちゃいやだ!』な発言を繰り返しているのだ。
ルルーシュは今になって、『世界の大部分で勢力をふるっている人間とは…ここまでめんどくさいものなのか…。世界を手に入れるの…やめちゃおうかなぁ…』などと考え始めている。

 そうして、今日も3人で夕食のテーブルを囲んで団欒しているのだ。
そう言えば、C.C.と二人きりの時には、同時に食事のテーブルに着いた事など…多分数えるほどしかなかった事に気がついた。
「スザク…お前…いつまでここにいるつもりだ?」
いつものようにルルーシュがスザクに尋ねてみる。
いつもの会話だからいつものように『ルルーシュが僕のお嫁さんになってくれるまで…』と云う答えが返って来るものとばかり思っていたのだが…
しかし…今日は…ちょっと違ったらしい…
「う〜ん…どうしようかなぁ…。いつまでも居候って訳にも行かないし…。このままじゃ僕、無職だもんね…」
ルルーシュの予想もしない答えが返ってきた。
ルルーシュが一瞬表情を変えた。
スザクは気付かなかったのか、ルルーシュの作った夕食を堪能している。
しかし、C.C.はそんなルルーシュに気づいたのか…くすりと笑った。
C.C.の気持ちとしては、
―――この可愛くない魔王さまも…実は可愛いところがあるじゃないか…
そんな感じだ。
そんな気持ちを抱いているC.C.に気づいたのか、ルルーシュはキッとC.C.を睨みつけた。
この辺りは長い事共に生活している者ゆえ…なのか…
どの道、今のスザクの言葉はルルーシュに対して大きな衝撃を与えたらしい。
「無職でお嫁さん欲しいなんて…云っている事が矛盾しているよね…。僕、考え方が古いのか…『亭主が稼いで、妻が家庭を守る!』って云う家庭がいいんだよね…」
続く言葉は…確かに…尤もな事を云っている。
スザクの云っている事は多分、正しいのだろうと思う…
しかし…スザクがここに来てからの生活は…イレギュラーは多いが、退屈しなかった。
村で多少、この城に入って帰ってこない『勇者』が一人いると云う噂になっているのか…
スザクが来てからルルーシュを捕まえに来る『勇者』がいなくなった。
これまで、鬱陶しいくらい押し掛けてきたのだが…
ルルーシュはそれまで、自分のところまで来た『勇者』はこの城に入り込んで1時間以内には追い帰していたのだ。
それが…1週間以上帰ってこないとなれば、それなりに話のネタにはなるだろう。
「そうか…。解った…」
ルルーシュは俯いた状態でスザクに言葉を返した。
スザクの方をちらっと見ると…スザクの方は別に何も変わらない様子で、食事をしていた。
「はぁ…お腹いっぱい…。御馳走様でした。じゃあ、僕、荷物の整理するから…とはいっても、あんまりないんだけどね…」
そんな事を云いながら、スザクはダイニングを出て行き、C.C.も表情の変わったルルーシュにくすりと笑ってスザクの後に続いた。
一人残されたルルーシュは…閉められた扉を…ただ見ているだけだった…
で、一方、廊下の方では…
「ねぇ…ホントにこんな事云っちゃっていいのかなぁ…。僕、このままこのお城…追い出されるのやだよ…。まだ、ルルーシュに『お嫁さん』になって貰う約束していないし…」
「大丈夫だ…。あいつは、根っからのツンデレでな…。少しこうした刺激がないと自分の欲しいものを『欲しい』と、誰かに訴える事がプライドを傷つけると思っているカン違いくんだからな…」
スザクの言葉に、C.C.がやれやれと云った表情を見せながら笑っていた。
勿論、ルルーシュは二人のこのやり取りを知る由もない。

 翌日の朝…
ルルーシュは珍しく朝早く目が覚めた…
と云うか、ごちゃごちゃ考えていて、殆ど眠る事が出来なかった。
「あいつは…俺を捕まえに来た『勇者』で…俺は…『魔王』…。一緒にいられる筈は…ない…」
そう一言呟き、ベッドから起き出した。
自分の中で…少しずつ気づき始めている…初めての気持ち…
これまで、数多くの『勇者』をその一言で追い帰していたのがウソのようだ…
でも…
「あいつは…出て行くと決めたんだ…。最後の朝だし…朝食はあいつの好物を作ってやろう…。後、弁当も…」
そうブツブツ言いながら着替えて、キッチンへと向かった。
キッチンへ行くと…いつもの光景が目に入って来るのに…なんだか…自分の知らない場所の様な…自分の居場所の筈なのに…何かが足りないように思える。
冷蔵庫を開いて…材料を物色する。
『魔王さまがお料理するんだね…。しかも、凄い絶品…』
そう言ってくれたのは何日前だっただろうか…
何を口にしてもニコニコ笑いながら『美味しい』と云ってくれた。
確かに、ずっと旅をしていたのでは、ろくなものを食べる事は出来ないだろう…
それでも…そう云って貰える事は嬉しかった。
いつも、C.C.と食事をしていたって、『お前、何さまだ?』と云いたくなるような態度ばかりを取られるし、笑えば、高飛車で斜め上な嘲笑か高笑いばかりだし、口を開けば『ピザよこせ!』だし…
これまでの『勇者』とは違うスザクに…驚かされてばかりだったが…
時には、変なイライラスイッチが入るし、けっ飛ばしたくなった事も何回あった事か…
『俺は泣く子も黙る『魔王』だぞ!』
と叫びたくなった事がどれほどあった事か…
でも…そんなイレギュラーは…ルルーシュにとって…なんだったのだろうか…と、今になって考えてみる…。
「楽しかったんだろう?お前にとって…」
後ろから声をかけてきたのは…C.C.だった…
「!」
振りかえってその声の主を睨みつけるが…上から目線な笑みを返されるだけだった。
「いいのか?このままだと、あいつ…本当に出て行くぞ?お前の他の『理想のお嫁さん』を探しにな…。あと、『4LDK庭付き一戸建て』…だったか…?」
C.C.の言葉にルルーシュの身体が震え始める。
そう…認めたくなかった…
楽しかったのだと…
でも…それを認めたりしたら…
「何か勘違いしているようだが…別に私がここにいれば、この城は維持される…。それはお前との契約だった筈だ…。行きたいなら、一緒に行けばいい…。ここにあいつにいて欲しいなら、引きとめればいい…」
「出来る訳…ないだろう…」
「なら…『喜んで』『見送って』やる事だな…」
その一言を置いてC.C.はキッチンを出て行った。
そして…ルルーシュが一人残される。
自分は『魔王』でスザクは(一応)『人間』…
しかも男同士…
「それでも…いいと云うのか…あいつは…」
ルルーシュはぐっと拳を握りしめて…意を決したようにキッチンを出た。
そして…向かった場所は…スザクの寝泊まりしていた部屋…
―――バン!
ルルーシュが乱暴にその部屋の扉を開いた。
「おい!スザク…お前は『勇者』なんてやめろ!やるなら、俺もついて行く…。『魔王』の俺が一緒にいたらお前は『勇者』にはなれないからな!」
その一言に…スザクは目を覚まし、ルルーシュを見ていた…
「あ…おはよう…ルルーシュ…」
どこか、会話が噛み合っていない状態だが…ただ…これからの二人の生活は…『4LDK庭付き一戸建て』ではないかもしれないが…それなりに楽しい事になりそうな気配である…

END


あとがきに代えて



えっと…更新時間遅くなりました…
プライベートの方でちょっとイレギュラーな事が起こりまして…遅くなりました。
すみません…。
でもって、今回初めて書いたRPGっぽい話…
もう少し、真面目にT-RPGやっておけばよかったよ…ホント…。
苦手と云うより、手をつけた事ないジャンルだったんですよ…。
T-RPGのシナリオを考えていた人って…偉大であると今更ながら思います。
和泉はいつも『エルフ』か『盗賊』やってましたけど…

まぁ、そんな事はどうでもいいですね…
とにかく…相当苦しまぎれに書いておりました。
それでも、『気持玉』をくださった皆様…有難うございます。
そして、リクエスト下さった水流様、ホント、経験不足で済みません。
も少し真面目に勉強せねば…
過去にはそれなりにRPG小説は読んでいたんですよね…
『スレイヤーズ』とか『レジェンド・オブ・クリスタニア』とか…
でも、作品名を見ても解る通り、相当古い作品です。
また、読みなおそうかなぁ…


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
お疲れ様です。
お忙しそうで…どうやら、『Novel Rebellion』にいらして下さっている方、皆さん、現在とても忙しそうです。
リクエストに関しては、妙な条件をつけてしまったので、次の企画からは今回の半分くらいのリクエストしか来なくなりそうですが…(爆)←結構しゃれにならないかもしれません
あとがきにも書いているんですが…RPGに関しては…『苦手』とか『得意』と云えるレベルにも達していないんですよ…。
書いた事がないので…
しかも最近、RPG系の小説って読んでいませんしね…

ただ、アニメは結構見ていたと思うんですけどね…
『スレイヤーズ』『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』などは…
と云うか、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』なんて…解る人がどれほどいるんでしょ…
確か、現在保釈中の某アイドルがテーマソング歌っていたような…
まぁ、読んだり見たり…と云う事は好きなんですけど、難しそうだという先入観から書く方は手をつけた事がありませんでした。
と云う経験不足の作品になってしまいましたが…楽しんで頂けていれば幸いです。
リクエスト、ありがとうございました。


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 10

勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(後編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 現在、『魔王ルルーシュ』の生活は…その時から激変している。
と云うのも…『素敵なお嫁さんを貰って、4LDK庭付き一戸建て男の子一人、女の子一人に囲まれた幸せな生活を築きたい』と云う、立派な夢を持った『雇われ勇者』スザクが居座っているからだ。
「美味しいねぇ…ルルーシュの作ったご飯…。ルルーシュなら絶対にいいお嫁さんになれるよ!僕が保証しちゃう♪」
と云いながら、この城の主であるルルーシュお手製のご飯を堪能している『雇われ勇者』のスザクである。
「お前…ここに一体何をしに来たんだ…」
「一応、君を捕まえて村に帰らなくちゃいけないんだけど…もういいや…。ここで暮らす…」
いかにも能天気な返事に…今では既に怒る気すら失せている。
いつもなら、
『あなた様の奴隷にして下さい!』
と、自分を捕まえに来た筈の『勇者』に土下座されて…
『お前の○○が好みじゃないから帰れ…』
その一言で大抵一蹴できるのだが…
今回はどうも、ルルーシュの中にある経験とか、計算とか通用しない相手らしい…
ちなみに、『○○』と云うのは、その時の状況に応じて適当に変えているのだが…
ルルーシュの目の前にいるスザクは…そんなやり取りを一切なくて…
「おい!ルルーシュ…」
不機嫌そうにスザクが『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』10枚渡した、C.C.がルルーシュを呼んだ。
スザクは…ここには二人しか住んでいない事に気づいて…
「あ、ひょっとして、君たち…夫婦?」
などと尋ねてみると…
「ああ…そうだ…。いい加減お前は帰ってくれないか?こうしてお前に居座られると私とルルーシュが二人きりになれないじゃないか…」
C.C.がそう答えると…今度はルルーシュの表情に『このアマ!』と云う感情が出て来る。
「C.C.!お前…何嘘言っているんだ!」
「あっさりばらすな…ルルーシュ…。少し、遊びたかっただけじゃないか…」
この二人のやり取りを見ながらスザクはすくっと立ち上がる。
「大丈夫!C.C.…あなた程度なら…僕、ルルーシュの心を僕に向けて見せますから!勿論、『奴隷志願者』としてじゃなくて、僕を『ルルーシュのお婿さん』として!」
力いっぱい…しかも、完全にルルーシュとC.C.がデキているという誤解のお陰で異様なやる気満々オーラを出している。
「スザク…頼むから…その誤解は取っ払ってくれないか?ついでに、俺はお前を俺の『婿』と認める気もない!お前が来てから、この『魔女』がお前をおもちゃに俺で遊ぶ事が増えた!とっとと帰ってくれないか!」
ルルーシュが疲れたようにスザクに訴えるが…スザクの方は完全にルルーシュの意思を無視したような口調は変わらない。
「じゃあ、ルルーシュ…僕が4LDK庭付き一戸建てを手に入れるまで、一緒に旅してくれる?僕の実家…僕が度に出てから3年も帰っていないから、廃墟になってるだろうし…」
ルルーシュは完全に『人の話を聞け!』と云うオーラを全開にし、C.C.は楽しそうにこの二人のやり取りを見ている。

 いつも、ルルーシュが冷たい眼差しで『帰れ!』の一言で帰って行く『勇者』たちとは違っているようだ。
正確にいえば、ここに乗り込んできた『勇者』がルルーシュ好みの人間になろうと(殆ど無駄な)努力を積み重ねにこの城を出て行くのだが…
何人かは、たまに忘れた頃、戻って来るのだが…
それでもパターンは同じ…
スザクが来てから、こんなやり取りばかりだ。
「おい!スザク…また、『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』を買って来てくれないか?代金はルルーシュのカードでいいからな…」
C.C.がスザクに云っているが…
スザクの方とは云えば…
「また?僕…そろそろ、あの村ですっごい有名人で、『ミレイさんのお店♪』まで行くの…大変なんだけど…。それに、なんで僕?ルルーシュに作って貰えばいいじゃない…」
ルルーシュは確かに『ピザ』はあまり好きではないようだが…C.C.を放っておくとロクな事をしないので、たまに、世界で一番美味しいのではないかと思うような『ピザ』を焼いている。
「しかも…なんで、ルルーシュのカード?『魔王』と一緒にいる『魔女』権限で強奪してこられないの?」
『勇者』のくせになんだか凄い事を云っている。
「お前…本当に『勇者』らしくないな…」
ルルーシュの一言にスザクがぱぁぁぁっと表情を明るくする。
何せ、ルルーシュは中々会話をしてくれないし…口を開けば『帰れ!』の一点張り…
そうじゃない言葉を貰うとスザクとしては凄く嬉しくなってしまうのだ。
「だって…所詮は『雇われ勇者』だし…。元々旅に出たのだって、『理想のお嫁さん』を探す為だったし…。そうしたら、こんなところで『理想のお嫁さん』に出会えたし…」
スザクが幸せいっぱいな顔で語り始める。
「だから!俺は男だ!『嫁』にはなれん!」
ルルーシュがスザクのこのふざけた言葉に対して力いっぱい返す。
「おい…スザク喜べ…。ルルーシュがルルーシュを捕まえに来た『勇者』の中でお前ほどこいつの表情を崩した奴はおらんぞ…。まだ、あの、『元気100倍ドリンク』を使っていないんだろう?そろそろ使ってみたらどうだ?」
二人のやり取りに更に火に油を注ごうとC.C.がスザクに助言(?)する。
「でも、あれって、催淫作用があるんでしょ?それって…なんだか『合意』の上っぽくないからさぁ…。どうせなら僕、ルルーシュがその気になってそれこそ、僕の寝込みにベッドにもぐりこんで来てくれるくらいになってからの方がいいなぁ…」
二人とも、スザクがC.C.の言葉に悪乗りしているのか、それとも本気でそんな事を云っているのか…解らなくなる。
「しかし…ルルーシュがそんなに素直に行動に移せるとは思えんぞ?『魔王』の名を継ぎながら…未だに人間を攫った事すらなくて…ただ、こいつを捕らえに来る連中が片っ端から『奴隷志願者』になってしまうものだから…妙な伝説だけが出来てしまっているがな…」
確かに…実際のルルーシュを見ていると、C.C.の云う通りである。

 ここに入り込んで、居座って、約1週間…。
ルルーシュにどんな恐ろしい魔術があるのかと思えば…
人間の目を見ながらでないとかけられないと云う、『絶対遵守のギアス』とか云う特殊能力…。
ちなみにスザクはルルーシュに追い出されそうになった時、
『僕…君と一緒にいられないなら…ここから飛び降りてやる…。僕、(一応)人間だから…この高さから飛び降りれば確実に地面に叩き付けられてこの下で僕の身体…ぺしゃんこになっちゃうよね…。さっき食べたものとか…全部吐き出す事になりそうだし…。飛び降り自殺ってすっごい後始末大変だっていうよね…』
などと云ってのけて…その時ルルーシュはうっかりスザクに対して『絶対遵守のギアス』を使ってしまった。
『ダメだ!生きろ!』
と…
この『絶対遵守のギアス』とは…一度かけた人間にはかからないらしく…
このやり取りを知ったC.C.が腹を抱えて笑っていた。
結局そんなやり取りもあってスザクは居座ったままなのだ。
ルルーシュ自身、
―――俺はなんであの時…こいつにあんな『ギアス』をかけてしまったのだろうか…
と未だに悩んでいるところだ。
しかし…最近の食卓はたいへんにぎやかになったと思う。
無愛想な魔女と二人きりで暮らしていると…何とも退屈な日々を送る事になる。
なんと云っても、この魔女、居候のくせしてやたらと態度はでかいし、色々と注文が多い。
時々、うっかり、このへんてこな自称『雇われ勇者』のやっている事を見ていると楽しくなっているが…
それでも…
―――俺は…『魔王』だ…。『人間』後時にうつつを抜かしている場合じゃない!と云うか、俺は、世界を手に入れる為に手の込んだ事をしてきたのに…最近では、俺の行く先々で俺の『城』が観光名所となって、商売に使われ…『魔王ルルーシュ』関連のお土産まで出来やがる!こんな事ではダメだ…何とかしなければ…
とは思っている。
思っているが、今のところ、やることなす事裏目に出ている。
と云うか、『奴隷志願者』な『勇者』が続々と集まってきて…いい加減にして欲しいと思っている中、とにかく自分の計算外の事ばかりをしでかす居候が二人に増えた。
C.C.の考えている事も元々よく解らなかったが、とりあえず、たまにピザを与えておけば大人しいし、手伝いもしないが、邪魔も(あんまり)しない。
しかし、スザクの場合…云っている事が『本気』なのか、『冗談』なのか、判断しにくい。
あの時…飛び降りると云ったときだって、目は真剣だった。
ルルーシュはあの時思わず、スザクの『4LDK庭付き一戸建て』の夢はそこまでしてつかみたい夢だったのか…と、自分の言動をちょっぴり反省したくらいだ。
しかし…『ギアス』をかけちゃった後のスザクは…とにかくマイペースでルルーシュに対して『僕のお嫁さんになってくれなくちゃいやだ!』な発言を繰り返しているのだ。
ルルーシュは今になって、『世界の大部分で勢力をふるっている人間とは…ここまでめんどくさいものなのか…。世界を手に入れるの…やめちゃおうかなぁ…』などと考え始めている。

 そうして、今日も3人で夕食のテーブルを囲んで団欒しているのだ。
そう言えば、C.C.と二人きりの時には、同時に食事のテーブルに着いた事など…多分数えるほどしかなかった事に気がついた。
「スザク…お前…いつまでここにいるつもりだ?」
いつものようにルルーシュがスザクに尋ねてみる。
いつもの会話だからいつものように『ルルーシュが僕のお嫁さんになってくれるまで…』と云う答えが返って来るものとばかり思っていたのだが…
しかし…今日は…ちょっと違ったらしい…
「う〜ん…どうしようかなぁ…。いつまでも居候って訳にも行かないし…。このままじゃ僕、無職だもんね…」
ルルーシュの予想もしない答えが返ってきた。
ルルーシュが一瞬表情を変えた。
スザクは気付かなかったのか、ルルーシュの作った夕食を堪能している。
しかし、C.C.はそんなルルーシュに気づいたのか…くすりと笑った。
C.C.の気持ちとしては、
―――この可愛くない魔王さまも…実は可愛いところがあるじゃないか…
そんな感じだ。
そんな気持ちを抱いているC.C.に気づいたのか、ルルーシュはキッとC.C.を睨みつけた。
この辺りは長い事共に生活している者ゆえ…なのか…
どの道、今のスザクの言葉はルルーシュに対して大きな衝撃を与えたらしい。
「無職でお嫁さん欲しいなんて…云っている事が矛盾しているよね…。僕、考え方が古いのか…『亭主が稼いで、妻が家庭を守る!』って云う家庭がいいんだよね…」
続く言葉は…確かに…尤もな事を云っている。
スザクの云っている事は多分、正しいのだろうと思う…
しかし…スザクがここに来てからの生活は…イレギュラーは多いが、退屈しなかった。
村で多少、この城に入って帰ってこない『勇者』が一人いると云う噂になっているのか…
スザクが来てからルルーシュを捕まえに来る『勇者』がいなくなった。
これまで、鬱陶しいくらい押し掛けてきたのだが…
ルルーシュはそれまで、自分のところまで来た『勇者』はこの城に入り込んで1時間以内には追い帰していたのだ。
それが…1週間以上帰ってこないとなれば、それなりに話のネタにはなるだろう。
「そうか…。解った…」
ルルーシュは俯いた状態でスザクに言葉を返した。
スザクの方をちらっと見ると…スザクの方は別に何も変わらない様子で、食事をしていた。
「はぁ…お腹いっぱい…。御馳走様でした。じゃあ、僕、荷物の整理するから…とはいっても、あんまりないんだけどね…」
そんな事を云いながら、スザクはダイニングを出て行き、C.C.も表情の変わったルルーシュにくすりと笑ってスザクの後に続いた。
一人残されたルルーシュは…閉められた扉を…ただ見ているだけだった…
で、一方、廊下の方では…
「ねぇ…ホントにこんな事云っちゃっていいのかなぁ…。僕、このままこのお城…追い出されるのやだよ…。まだ、ルルーシュに『お嫁さん』になって貰う約束していないし…」
「大丈夫だ…。あいつは、根っからのツンデレでな…。少しこうした刺激がないと自分の欲しいものを『欲しい』と、誰かに訴える事がプライドを傷つけると思っているカン違いくんだからな…」
スザクの言葉に、C.C.がやれやれと云った表情を見せながら笑っていた。
勿論、ルルーシュは二人のこのやり取りを知る由もない。

 翌日の朝…
ルルーシュは珍しく朝早く目が覚めた…
と云うか、ごちゃごちゃ考えていて、殆ど眠る事が出来なかった。
「あいつは…俺を捕まえに来た『勇者』で…俺は…『魔王』…。一緒にいられる筈は…ない…」
そう一言呟き、ベッドから起き出した。
自分の中で…少しずつ気づき始めている…初めての気持ち…
これまで、数多くの『勇者』をその一言で追い帰していたのがウソのようだ…
でも…
「あいつは…出て行くと決めたんだ…。最後の朝だし…朝食はあいつの好物を作ってやろう…。後、弁当も…」
そうブツブツ言いながら着替えて、キッチンへと向かった。
キッチンへ行くと…いつもの光景が目に入って来るのに…なんだか…自分の知らない場所の様な…自分の居場所の筈なのに…何かが足りないように思える。
冷蔵庫を開いて…材料を物色する。
『魔王さまがお料理するんだね…。しかも、凄い絶品…』
そう言ってくれたのは何日前だっただろうか…
何を口にしてもニコニコ笑いながら『美味しい』と云ってくれた。
確かに、ずっと旅をしていたのでは、ろくなものを食べる事は出来ないだろう…
それでも…そう云って貰える事は嬉しかった。
いつも、C.C.と食事をしていたって、『お前、何さまだ?』と云いたくなるような態度ばかりを取られるし、笑えば、高飛車で斜め上な嘲笑か高笑いばかりだし、口を開けば『ピザよこせ!』だし…
これまでの『勇者』とは違うスザクに…驚かされてばかりだったが…
時には、変なイライラスイッチが入るし、けっ飛ばしたくなった事も何回あった事か…
『俺は泣く子も黙る『魔王』だぞ!』
と叫びたくなった事がどれほどあった事か…
でも…そんなイレギュラーは…ルルーシュにとって…なんだったのだろうか…と、今になって考えてみる…。
「楽しかったんだろう?お前にとって…」
後ろから声をかけてきたのは…C.C.だった…
「!」
振りかえってその声の主を睨みつけるが…上から目線な笑みを返されるだけだった。
「いいのか?このままだと、あいつ…本当に出て行くぞ?お前の他の『理想のお嫁さん』を探しにな…。あと、『4LDK庭付き一戸建て』…だったか…?」
C.C.の言葉にルルーシュの身体が震え始める。
そう…認めたくなかった…
楽しかったのだと…
でも…それを認めたりしたら…
「何か勘違いしているようだが…別に私がここにいれば、この城は維持される…。それはお前との契約だった筈だ…。行きたいなら、一緒に行けばいい…。ここにあいつにいて欲しいなら、引きとめればいい…」
「出来る訳…ないだろう…」
「なら…『喜んで』『見送って』やる事だな…」
その一言を置いてC.C.はキッチンを出て行った。
そして…ルルーシュが一人残される。
自分は『魔王』でスザクは(一応)『人間』…
しかも男同士…
「それでも…いいと云うのか…あいつは…」
ルルーシュはぐっと拳を握りしめて…意を決したようにキッチンを出た。
そして…向かった場所は…スザクの寝泊まりしていた部屋…
―――バン!
ルルーシュが乱暴にその部屋の扉を開いた。
「おい!スザク…お前は『勇者』なんてやめろ!やるなら、俺もついて行く…。『魔王』の俺が一緒にいたらお前は『勇者』にはなれないからな!」
その一言に…スザクは目を覚まし、ルルーシュを見ていた…
「あ…おはよう…ルルーシュ…」
どこか、会話が噛み合っていない状態だが…ただ…これからの二人の生活は…『4LDK庭付き一戸建て』ではないかもしれないが…それなりに楽しい事になりそうな気配である…

END


あとがきに代えて



えっと…更新時間遅くなりました…
プライベートの方でちょっとイレギュラーな事が起こりまして…遅くなりました。
すみません…。
でもって、今回初めて書いたRPGっぽい話…
もう少し、真面目にT-RPGやっておけばよかったよ…ホント…。
苦手と云うより、手をつけた事ないジャンルだったんですよ…。
T-RPGのシナリオを考えていた人って…偉大であると今更ながら思います。
和泉はいつも『エルフ』か『盗賊』やってましたけど…

まぁ、そんな事はどうでもいいですね…
とにかく…相当苦しまぎれに書いておりました。
それでも、『気持玉』をくださった皆様…有難うございます。
そして、リクエスト下さった水流様、ホント、経験不足で済みません。
も少し真面目に勉強せねば…
過去にはそれなりにRPG小説は読んでいたんですよね…
『スレイヤーズ』とか『レジェンド・オブ・クリスタニア』とか…
でも、作品名を見ても解る通り、相当古い作品です。
また、読みなおそうかなぁ…


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
お疲れ様です。
お忙しそうで…どうやら、『Novel Rebellion』にいらして下さっている方、皆さん、現在とても忙しそうです。
リクエストに関しては、妙な条件をつけてしまったので、次の企画からは今回の半分くらいのリクエストしか来なくなりそうですが…(爆)←結構しゃれにならないかもしれません
あとがきにも書いているんですが…RPGに関しては…『苦手』とか『得意』と云えるレベルにも達していないんですよ…。
書いた事がないので…
しかも最近、RPG系の小説って読んでいませんしね…

ただ、アニメは結構見ていたと思うんですけどね…
『スレイヤーズ』『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』などは…
と云うか、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』なんて…解る人がどれほどいるんでしょ…
確か、現在保釈中の某アイドルがテーマソング歌っていたような…
まぁ、読んだり見たり…と云う事は好きなんですけど、難しそうだという先入観から書く方は手をつけた事がありませんでした。
と云う経験不足の作品になってしまいましたが…楽しんで頂けていれば幸いです。
リクエスト、ありがとうございました。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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2009年09月24日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 09

勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(中編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 光が収まり…周囲を見渡すと…先ほど立っていた場所ではない事は解る。
「うわぁ…凄いなぁ…。僕、ここまで来て初めて『勇者』っぽい体験したかも…。って云うか、僕、何しにここまで来ているのか解らないけどさ…」
などと、ちょっと喜んでは見るが…しかし、見取り図ではどのへんなのかを確かめたいが…
「現在地が解らないなぁ…」
とにかく、城の周囲の地図に関しては結構詳細で正確な地図なのだが…
流石に地図の制作者もこの中の身とりまではよく覚えていなかったようだし、ひょっとすると、あんなSFチックな体験が出来るとは思ってもみなかった。
周囲をきょろきょろ見回すと…3方が壁に囲まれ、1か所だけ扉らしきものがある。
「とりあえず、進んでみるか…。と云うか、『魔王』の城にこんなに簡単に不法侵入出来ちゃうってどうなんだろう…。ひょっとして、『ヒーローもの』としては掟破りの『しょっぱなからラスボスを相手』にするのか?」
と独り言を呟いてみるが、実際にはスザクは『ミレイさんのお店♪』でバカ高い『元気100倍ドリンク』とやらを買わされただけ…見た目は可愛いが、何か知らないが、この城に近づけたがらない女魔術師に、ここの入り口を教えてくれた踊り子…
持っているアイテムと云えば、標準装備の『伝説の剣』と『地図』と『ミレイさんのお店♪』で結構散在させられた軍資金と散在の原因となった『元気100倍ドリンク』6本セット+(おまけの)1本とカレンに云われて買ったピザ10枚…
これが本当に『魔王』を捕まえに行く為のアイテムとしては…いかがなものかと思う。
おまけに、一人で乗り込んじゃっている…
これだけだ…
扉を開くと…黄緑色の長い髪の少女らしき存在があった。
「おや…また、ルルーシュをとっ捕まえに来たやつか…」
随分不遜な態度だ。
どうやら、『魔王』に囚われてしまった…と云う訳ではなさそうだし、どう見ても、協力してくれそうには見えない。
「えっと…僕、『魔王ルルーシュ』を捕まえに来た『雇われ勇者』なんですけど…つかぬ事をお聞きしたいのですが…」
スザクはダメもとで尋ねてみる事にした。
確かめもせずに決めつけて、もし、『聞いてくれれば教えてやったのに…』と云うパターンでは泣いてしまう。
仮に、攻撃を加えられたとしても、多分、体力は目の前の少女寄りはある筈だし、魔術でも使われたら、どっち道であったこと自体が命取りだし、何より和泉稜ワールドで敵陣に乗り込んだ主人公がいきなり八つ裂きにされる事はないだろうと云う、最後のは理由としてはミもフタもない理由なのだが…そんな事を総合的に考えて、多少、攻撃は加えられるかもしれないが、死ぬような事にはならないだろうと判断する。
「なんだ?お前…見たところ、『ミレイさんのお店♪』の箱を開けて3分で焼き立て熱々のピザを食べられると云う、『マジック・ピザ』を持っているな…。それを私のよこせば何でも教えてやるぞ…。私の知っている事ならな…」

 結構あっさりした返答が来た。
内心ホッとしつつ、スザクは持っていたピザを全部くれてやった。
正直、荷物がかさばってしまっていて邪魔だったのだ。
「どうぞ…。話によると『魔王ルルーシュ』ってピザがお嫌いとかで…。『魔王ルルーシュ』に会うまでには全部消費しておけとアドバイス下さった方がいたんで、よろしければ全部引き取って頂けますか?」
スザクがそう言うと、目の前の少女の目が光り輝きだした。
「おお…10枚もあるじゃないか…。そうなんだ…ルルーシュはどうもケチで味の解らん奴でな…このピザの素晴らしさを未だに解らない奴なんだよ…」
と、ピザトークが始まってしまった。
そして、一つ目の箱を開けて、食べごろになった頃合いになって切れ目の入っているピザを一切れ口にはこぶ。
「おお…これぞまさしく、『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』…。最近は魔がいものが出ていてな…。あっと、自己紹介が遅れたな…。私はこの城でルルーシュと暮らしている魔女のC.C.だ…。お前、運がいいぞ…。私を味方にしておけばいい事があるぞ…」
ピザトークを繰り広げ、自己紹介をする。
どうやら、ピザを与えられると機嫌が良くなるらしい…。
『魔王』の城に…『魔女』…まぁ、確かにいてもおかしくはないが…
この『魔女』も変わっているような気がする。
「えっと…とりあえず、どうすれば『魔王ルルーシュ』にお会いできるんでしょうか…」
さっさと仕事を片付けてしまいたいスザクがC.C.と名乗った魔女に尋ねる。
「この扉の向こう側は廊下になっている…。左側の二つ目の扉がルルーシュの私室に繋がっている…。今頃は多分、寝ている頃だろう…。最近、夜更かしばかりしているからな…」
魔女の話を聞いていて…一体何の話なのかさっぱり分からない。
しかし…どうやら、この魔女、『魔王』を守る為に何かをしようと云う気もないらしい。
と云うか、スザクの本能が云っている。
―――こいつ…居候だろ…。しかも、『魔王』を捕まえに来た『勇者』たちからピザをせしめている…。
と…
とりあえず、情報は得たし、この魔女も役には立っていないが、邪魔もしていないので、その辺は助かる。
―――ピザの分の荷物が減ったし…
とまぁ、こっちはこっちでお気楽と云うか、のんきな『勇者』をやっている訳なのだが…
「そう言えば、お前にルルーシュを捕まえて来いって行った村には…ピザはあるか?」
C.C.が部屋を出て行こうとするスザクに尋ねた。
「あ…あると思いますよ…。僕が『勇者』を頼まれた時の御夕飯に出てきましたから…」
スザクがそう告げた時…C.C.がにやりと笑った。
「もうひとつ、いい事を教えてやる…。お前は多分、ルルーシュ好みだからな…。多分、『ミレイさんのお店♪』で『元気100倍ドリンク』を買わされただろう?」
魔女は何でもお見通し…と云った感じでスザクにもう一度訪ねてきた。
「あ…ハイ…」
これも邪魔なアイテムだと思っていたのだが…
「それをお前とルルーシュで1本ずつ飲んでみろ…。きっと、忘れられない夜を体験できるぞ…」
なんだか意味深な笑みと意味深な言葉…
それでも、とりあえず、何かの知っていてお得な情報なのだろう…

 廊下を歩いて行くと…両側にたくさんの扉がある。
まるでホテルのような感じに…
「凄いなぁ…こんなに部屋があるんだぁ…」
4LDK庭付き一戸建て…なんて…小さな夢が…本当にちっぽけな夢に見えてきた。
でも、今のスザクにとっては壮大な夢なのだから仕方がない。
しかし…この城には庭がない…
空中に浮いているのだから…
と、素人考えて思ってしまうが…
そして、C.C.に云われた、左側の2つ目の扉…
「ここかぁ…」
『魔王』と云えば、ゲームのラスボス…
本当はこんな風にホテルの廊下みたいに扉が連なっている中に『魔王』の部屋があって、そこにいると考えるのは…
―――想像しにくいなぁ…
と考えてしまうが…それは、ゲーマーが勝手に抱いている想像だと解釈して行かなくてはならない。
―――コンコン…
これまた、『勇者』にはあまり見られないであろう…ラスボスの部屋の扉をノックする…
元々、この執筆者が書いているので、あまり常識にとらわれていると色々とインパクトの強いショックを受ける事になる。
中から返事はない・・
恐る恐る扉を開いてみると…なんだか…普通の高校生の様な部屋だ。
必要最低限の物しか置いていない。
ベッドと、机と、パソコン、クローゼットの扉…
「失礼しまぁす…」
そう云って、中に入って行くと…本当にあの魔女が云った通り、誰かが寝ていた。
多分、これが『魔王ルルーシュ』だろう…
ベッドに近づいて行くと…
―――うわっ…すっごい美形…。それにもろ好み…
一瞬、『魔王』の性別ってなんだろうと思いっきり考えてしまった。
この『魔王』さまと一緒に4LDK庭付き一戸建て、男の子一人、女の子一人…なんて、子供の数に関してケチくさい事は云わない…
いっぱいこの『魔王』さま似の子供に囲まれて、仕事から帰ってきたら、『パパ…お帰りなさい…』と子供たちが抱きついて来て、この『魔王』さまが、ピンクのフリフリエプロンを付けて『お帰りなさい、あなた…。今日もお疲れさまでした…』と、調理の手を止めてにこりと笑いながら云って貰えたら…
―――僕、すっごく幸せになれる…。と云うか、幸せにならなければバチが当たる…
などと考えてしまった。
そりゃ、この『魔王』さまを捕まえに来た『勇者』が『奴隷志願者』になってしまうのは…なんとなく頷ける。
スザクとしては…この『魔王』さまに『ご主人さま』と呼んで貰った方が嬉しいが…
妙な妄想に耽る事約5分…
ベッドで眠っていた『魔王』さまがどうやら、お目覚めのようだ。
「…ん……」
どうも、眠っている時でも人の気配には疎い様だ。
と云うか、ゆっくりと起き上がる『魔王』さま…だが…なんだか、非常に寝起きの悪そうな雰囲気だ。
目はあけているものの、スザクの存在にはまだ、気づいていないご様子だ…
「おはようございます…」
なんとなく敬語を使ってしまう辺りは…なんでだろうか…
一応考えて見ても解らない事は今はスルーしておく。
「ん…おはよう…。今、何時だ…?」
どうやら、『魔王』さまはとことん寝起きが悪いらしい。

 時間を訊かれてスザクは手首の腕時計を見る。
「えっと…16時52分32秒です…」
ここで、『秒』まで云う必要があったかどうかは疑問だが…
それにしても、一人で寝ていた筈の部屋に誰かがいて、自分が寝ぼけて質問して、その誰かが答えている事に…まだ気づいていないらしい…
「そうか…」
『魔王』さまはそこまで答えると…再びぱたんと横になって寝ようとしている…
「ちょ…ちょっと待って!起きてよ!あなたを捕まえに来たんだけど…そんなんでいいの???」
と、スザクは『勇者』にあるまじき…と云うか余りにあり得ない状況で頭の中が結構混乱状態になっている模様…
『魔王』さまの胸ぐら掴んでぐらぐらと頭を揺らして、叩き起こそうとする。
「ん…俺…昼の2時までパソコンを弄っていたんだよ…。もう少し寝かせてくれ…」
「Σ…」
何とも緊張感のない…『魔王』さまだ。
そして…再び、ぐっすりと眠り始めてしまった…
本当はこのまま縛り上げて連れて帰ってしまえばいいのだが…
でも…
―――流石に…それは『勇者』っぽくないよね…
と、こんな時ばっかり『勇者』になっている。
さっきまでは4LDK庭付き一戸建てと、この『魔王』さまが奥さんになってくれればいいと考えていたくせに…
それでも、このお姫様みたいな『魔王』さまとはちゃんと手順を追って、4LDK庭付き一戸建てまだたどり着きたい…
妙なこだわりがあるのだ。
しかし…ある意味、人々がこの『魔王ルルーシュ』を恐れる意味が解った気がする。
こんなに綺麗な顔をして、こんなに可愛い顔で眠っていて…そりゃ…男でなくても傍の置いておきたいと思うし、その御尊顔を拝すべく、行列もできそうだ。
それに、『魔王の城』があれば、観光資源にもなる。
今回、この村では妙な買い物をさせられている…
しかも、法外な値段を吹っ掛けられて…
こんなにぼろい商売が出来るともなれば、そりゃ、村長たちが頑張って手に入れたいと考えるのはある意味仕方ない…
世の『勇者』とか『冒険者』とか、こうしたネタに弱いものだ。
そして、中には名声を上げて、美しい『魔王』もGet!なんて考えるのも解る気がする。
いつもルルーシュは、どの『勇者』も気に入らなくて追い返しているようだが…
きっと、ルルーシュの『奴隷志願者』は、妙な魔術によるものではないと考える。
多分、この、『魔王』本人の醸し出している、『萌え♪』オーラとか、『襲いたくなるぞ!』オーラとか、でも『そのおみ足に踏まれてみたい』オーラもあったりして…だから、『奴隷志願者』が絶えないのだろう…
スザクもうっかり『気持が理解』出来てしまっているのだから…彼らとは同じ穴のムジナだ。
そして、こうして、眠っている姿は…確かに、『捕まえて拉致』するよりも『抱きしめて守りたい』と云う衝動に駆られる。
「どうしよ…。失敗した事にして、捕まえない方がいいのかなぁ…」
多分、この寝顔を見ていて庇護欲を掻き立てられない人間は少ないだろう。
ここまで来る事は結構簡単だったが…スザクの場合、もしかしたら、最初に入った店が『ビンゴ!』だったのだろう。
多分、店によっては、金儲けの為に結構いい加減な情報を教える輩もいるのかもしれない。
だから、数多くの罠が待ち構えているなどと云われているのだろう。
確かに、『勇者』たちがこぞって集まって来るのだとしたら、この村で商売しようと考える輩は多いだろう。
便乗商売が成り立つ代物だ。

 それから…窓から見える空はどんどん暗くなって行き、この部屋で眠っている『魔王』の眠りを妨げたくなかったので、電気のスイッチはあるのは解っていたが、灯りを点けずに見守った。
元々、旅人をやっていて野宿もざらな事だったから、夜目は利く方だ。
窓の外に見える満月がちょうど、正面に見える頃…
「ふぁぁぁぁぁ…」
大きなあくびをしながら『魔王』が目を覚まして、身体を起こした。
「あ、起きたみたいだね…」
さっきと違ってしっかり目は醒めているようだ。
「だ…誰だ!!」
意識がちゃんとしていれば、やはり警戒するものは警戒するらしい…
「あ、実は、とある村で、『魔王ルルーシュ』であるあなたを生け捕りにして来いと云われて、『雇われ勇者』となった、枢木スザクと云います。えっと…」
『誰だ!』と聞かれて、素直に答えてしまった…
しかも、『雇われ勇者』になっている事まで…
しかし、この『魔王』ちっとも怖くないし、この細い身体では、スザクが押さえつけるのは簡単だ。
「はぁ…またか…。と云うか、お前、いつからここで待っていたんだ?」
ルルーシュが呆れ顔で尋ねながら部屋の灯りを点けた。
「えっと…さっき、あなたが起きて、時間を尋ねられた時には、16時52分32秒でしたけど…その直前からお邪魔しています…」
これまた、こんな会話していていいのかどうかも怪しいのだが…
ただ、なんだか、考えていたものとは相当違っているので…この際『KY』と呼ばれようが、マイペースに行った方がいいと判断出来る。
「お前…5時間近くもここで待っていたのか?」
『魔王』でも、驚く時は驚くらしい…。
「まぁ…でも、あなたの寝顔を堪能させて頂いていたので…退屈しませんでした。そんな事よりも、大人しく連行されてくれますか?」
スザクがにこりと笑いながら目の前の可愛すぎる『魔王』に尋ねる。
「お前を雇ったと云う『村』へか?」
相当嫌そうな顔をしてルルーシュが尋ねて来るが…そんなルルーシュに対して、スザクはフルフルと首を振った。
「いえ…僕のお嫁さんとして、4LDKの庭付き一戸建てが立てられるくらい貯金がたまるまで、一緒に旅して下さい!」
スザクの方は大まじめに云っているのだが…ルルーシュの方はと云えば…きょとんとスザクを見ている。
恐らく、こんな事を云ってきた『勇者』は、初めてだったのだろう。
「お前…本気で云っているのか?」
「うん、勿論♪」
「俺は魔王だぞ?」
「そうらしいね…」
「お前は人間だろ?雇われているとはいえ、『勇者』だろう?」
「うん…そうだけど…そんな、君を一人占め出来なくなっちゃう仕事なら別にいいや…。あの村、結構お金持ちそうだったし…」
「ホントにそんなんでいいのか?」
「いいんじゃない?どうせ、彼らは僕についてこられなかっただろうし…。近道しようとして、その村からけもの道とか一直線で来たし…僕…」
目の前の…ルルーシュを捕まえようとしている『勇者』は…これまでルルーシュが見た事ない『勇者』だった…。
しかし、ルルーシュ自身、この『勇者』と行く気は毛頭ない…
「あ、そうそう…暫く置いてくれる?あの村のマーケットで、村の人に渡された軍資金、随分使っちゃったんだ…。僕…お腹すいちゃった…」
完全にマイペースなルルーシュを捕まえに来た『勇者』スザク…
ルルーシュとしては…これまでにないパターンで、どうしたらいいのか、とにかく必死に頭をひねらせていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



えっと…ファンタジーと云う路線からすっかり離れてしまい…
ホントに申し訳ないです…
ファンタジー…あまり読んだことのないジャンルでして…
これから、もっと幅広い作品を書けるように勉強して行きたいと思います。
と云うか、RPG調にしようとして、すっごい現代の生々しさを感じるような作品となっておりますが…
明日、最終回です。
ルルーシュの出番があまりに少ないので…ちょっと弄くり倒したいと思います。

来週の月曜日…『ゼロ・レクイエム』後1年ですね…。
この日は和泉の作品を掲載したいと思います。
故に、『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエストは、一旦お休みして、火曜日から再開します。
もう、リクエストの数は残り少ないんですけど…(もともと少ないですけど)
しっかり書いて行きたいと思います。
あと、『スザルル夢列車』の案内も来たので…本格的に新刊を仕上げて、入稿しなくては…
頑張って、無料配布コピー本も出したいと思います。


☆拍手のお返事


まるさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
えっと、とりあえず、数制限は決めていません。
これまで聞かれもしなかったので…。
この先、『リクエスト企画』をしても数が来ない状態であれば制限をかけるつもりはありません。
色々、『リクエスト企画』に関しては条件を付けさせて頂いているので、今の状態であれば、数制限まではかけないつもりです。
次回のリク企画ですか…いつになるでしょうか…。
冬コミ落選していたら、『Amethyst Eyes』のサイトが12月1日で1年になるので…その辺りになるでしょうか…。
あとは、『ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説』が200に達したら…でしょうか…
あと、60作品なんで…続いていれば、200記念はそう遠くないかなぁ…


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 09

勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(中編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 光が収まり…周囲を見渡すと…先ほど立っていた場所ではない事は解る。
「うわぁ…凄いなぁ…。僕、ここまで来て初めて『勇者』っぽい体験したかも…。って云うか、僕、何しにここまで来ているのか解らないけどさ…」
などと、ちょっと喜んでは見るが…しかし、見取り図ではどのへんなのかを確かめたいが…
「現在地が解らないなぁ…」
とにかく、城の周囲の地図に関しては結構詳細で正確な地図なのだが…
流石に地図の制作者もこの中の身とりまではよく覚えていなかったようだし、ひょっとすると、あんなSFチックな体験が出来るとは思ってもみなかった。
周囲をきょろきょろ見回すと…3方が壁に囲まれ、1か所だけ扉らしきものがある。
「とりあえず、進んでみるか…。と云うか、『魔王』の城にこんなに簡単に不法侵入出来ちゃうってどうなんだろう…。ひょっとして、『ヒーローもの』としては掟破りの『しょっぱなからラスボスを相手』にするのか?」
と独り言を呟いてみるが、実際にはスザクは『ミレイさんのお店♪』でバカ高い『元気100倍ドリンク』とやらを買わされただけ…見た目は可愛いが、何か知らないが、この城に近づけたがらない女魔術師に、ここの入り口を教えてくれた踊り子…
持っているアイテムと云えば、標準装備の『伝説の剣』と『地図』と『ミレイさんのお店♪』で結構散在させられた軍資金と散在の原因となった『元気100倍ドリンク』6本セット+(おまけの)1本とカレンに云われて買ったピザ10枚…
これが本当に『魔王』を捕まえに行く為のアイテムとしては…いかがなものかと思う。
おまけに、一人で乗り込んじゃっている…
これだけだ…
扉を開くと…黄緑色の長い髪の少女らしき存在があった。
「おや…また、ルルーシュをとっ捕まえに来たやつか…」
随分不遜な態度だ。
どうやら、『魔王』に囚われてしまった…と云う訳ではなさそうだし、どう見ても、協力してくれそうには見えない。
「えっと…僕、『魔王ルルーシュ』を捕まえに来た『雇われ勇者』なんですけど…つかぬ事をお聞きしたいのですが…」
スザクはダメもとで尋ねてみる事にした。
確かめもせずに決めつけて、もし、『聞いてくれれば教えてやったのに…』と云うパターンでは泣いてしまう。
仮に、攻撃を加えられたとしても、多分、体力は目の前の少女寄りはある筈だし、魔術でも使われたら、どっち道であったこと自体が命取りだし、何より和泉稜ワールドで敵陣に乗り込んだ主人公がいきなり八つ裂きにされる事はないだろうと云う、最後のは理由としてはミもフタもない理由なのだが…そんな事を総合的に考えて、多少、攻撃は加えられるかもしれないが、死ぬような事にはならないだろうと判断する。
「なんだ?お前…見たところ、『ミレイさんのお店♪』の箱を開けて3分で焼き立て熱々のピザを食べられると云う、『マジック・ピザ』を持っているな…。それを私のよこせば何でも教えてやるぞ…。私の知っている事ならな…」

 結構あっさりした返答が来た。
内心ホッとしつつ、スザクは持っていたピザを全部くれてやった。
正直、荷物がかさばってしまっていて邪魔だったのだ。
「どうぞ…。話によると『魔王ルルーシュ』ってピザがお嫌いとかで…。『魔王ルルーシュ』に会うまでには全部消費しておけとアドバイス下さった方がいたんで、よろしければ全部引き取って頂けますか?」
スザクがそう言うと、目の前の少女の目が光り輝きだした。
「おお…10枚もあるじゃないか…。そうなんだ…ルルーシュはどうもケチで味の解らん奴でな…このピザの素晴らしさを未だに解らない奴なんだよ…」
と、ピザトークが始まってしまった。
そして、一つ目の箱を開けて、食べごろになった頃合いになって切れ目の入っているピザを一切れ口にはこぶ。
「おお…これぞまさしく、『ミレイさんのお店♪』の『マジック・ピザ』…。最近は魔がいものが出ていてな…。あっと、自己紹介が遅れたな…。私はこの城でルルーシュと暮らしている魔女のC.C.だ…。お前、運がいいぞ…。私を味方にしておけばいい事があるぞ…」
ピザトークを繰り広げ、自己紹介をする。
どうやら、ピザを与えられると機嫌が良くなるらしい…。
『魔王』の城に…『魔女』…まぁ、確かにいてもおかしくはないが…
この『魔女』も変わっているような気がする。
「えっと…とりあえず、どうすれば『魔王ルルーシュ』にお会いできるんでしょうか…」
さっさと仕事を片付けてしまいたいスザクがC.C.と名乗った魔女に尋ねる。
「この扉の向こう側は廊下になっている…。左側の二つ目の扉がルルーシュの私室に繋がっている…。今頃は多分、寝ている頃だろう…。最近、夜更かしばかりしているからな…」
魔女の話を聞いていて…一体何の話なのかさっぱり分からない。
しかし…どうやら、この魔女、『魔王』を守る為に何かをしようと云う気もないらしい。
と云うか、スザクの本能が云っている。
―――こいつ…居候だろ…。しかも、『魔王』を捕まえに来た『勇者』たちからピザをせしめている…。
と…
とりあえず、情報は得たし、この魔女も役には立っていないが、邪魔もしていないので、その辺は助かる。
―――ピザの分の荷物が減ったし…
とまぁ、こっちはこっちでお気楽と云うか、のんきな『勇者』をやっている訳なのだが…
「そう言えば、お前にルルーシュを捕まえて来いって行った村には…ピザはあるか?」
C.C.が部屋を出て行こうとするスザクに尋ねた。
「あ…あると思いますよ…。僕が『勇者』を頼まれた時の御夕飯に出てきましたから…」
スザクがそう告げた時…C.C.がにやりと笑った。
「もうひとつ、いい事を教えてやる…。お前は多分、ルルーシュ好みだからな…。多分、『ミレイさんのお店♪』で『元気100倍ドリンク』を買わされただろう?」
魔女は何でもお見通し…と云った感じでスザクにもう一度訪ねてきた。
「あ…ハイ…」
これも邪魔なアイテムだと思っていたのだが…
「それをお前とルルーシュで1本ずつ飲んでみろ…。きっと、忘れられない夜を体験できるぞ…」
なんだか意味深な笑みと意味深な言葉…
それでも、とりあえず、何かの知っていてお得な情報なのだろう…

 廊下を歩いて行くと…両側にたくさんの扉がある。
まるでホテルのような感じに…
「凄いなぁ…こんなに部屋があるんだぁ…」
4LDK庭付き一戸建て…なんて…小さな夢が…本当にちっぽけな夢に見えてきた。
でも、今のスザクにとっては壮大な夢なのだから仕方がない。
しかし…この城には庭がない…
空中に浮いているのだから…
と、素人考えて思ってしまうが…
そして、C.C.に云われた、左側の2つ目の扉…
「ここかぁ…」
『魔王』と云えば、ゲームのラスボス…
本当はこんな風にホテルの廊下みたいに扉が連なっている中に『魔王』の部屋があって、そこにいると考えるのは…
―――想像しにくいなぁ…
と考えてしまうが…それは、ゲーマーが勝手に抱いている想像だと解釈して行かなくてはならない。
―――コンコン…
これまた、『勇者』にはあまり見られないであろう…ラスボスの部屋の扉をノックする…
元々、この執筆者が書いているので、あまり常識にとらわれていると色々とインパクトの強いショックを受ける事になる。
中から返事はない・・
恐る恐る扉を開いてみると…なんだか…普通の高校生の様な部屋だ。
必要最低限の物しか置いていない。
ベッドと、机と、パソコン、クローゼットの扉…
「失礼しまぁす…」
そう云って、中に入って行くと…本当にあの魔女が云った通り、誰かが寝ていた。
多分、これが『魔王ルルーシュ』だろう…
ベッドに近づいて行くと…
―――うわっ…すっごい美形…。それにもろ好み…
一瞬、『魔王』の性別ってなんだろうと思いっきり考えてしまった。
この『魔王』さまと一緒に4LDK庭付き一戸建て、男の子一人、女の子一人…なんて、子供の数に関してケチくさい事は云わない…
いっぱいこの『魔王』さま似の子供に囲まれて、仕事から帰ってきたら、『パパ…お帰りなさい…』と子供たちが抱きついて来て、この『魔王』さまが、ピンクのフリフリエプロンを付けて『お帰りなさい、あなた…。今日もお疲れさまでした…』と、調理の手を止めてにこりと笑いながら云って貰えたら…
―――僕、すっごく幸せになれる…。と云うか、幸せにならなければバチが当たる…
などと考えてしまった。
そりゃ、この『魔王』さまを捕まえに来た『勇者』が『奴隷志願者』になってしまうのは…なんとなく頷ける。
スザクとしては…この『魔王』さまに『ご主人さま』と呼んで貰った方が嬉しいが…
妙な妄想に耽る事約5分…
ベッドで眠っていた『魔王』さまがどうやら、お目覚めのようだ。
「…ん……」
どうも、眠っている時でも人の気配には疎い様だ。
と云うか、ゆっくりと起き上がる『魔王』さま…だが…なんだか、非常に寝起きの悪そうな雰囲気だ。
目はあけているものの、スザクの存在にはまだ、気づいていないご様子だ…
「おはようございます…」
なんとなく敬語を使ってしまう辺りは…なんでだろうか…
一応考えて見ても解らない事は今はスルーしておく。
「ん…おはよう…。今、何時だ…?」
どうやら、『魔王』さまはとことん寝起きが悪いらしい。

 時間を訊かれてスザクは手首の腕時計を見る。
「えっと…16時52分32秒です…」
ここで、『秒』まで云う必要があったかどうかは疑問だが…
それにしても、一人で寝ていた筈の部屋に誰かがいて、自分が寝ぼけて質問して、その誰かが答えている事に…まだ気づいていないらしい…
「そうか…」
『魔王』さまはそこまで答えると…再びぱたんと横になって寝ようとしている…
「ちょ…ちょっと待って!起きてよ!あなたを捕まえに来たんだけど…そんなんでいいの???」
と、スザクは『勇者』にあるまじき…と云うか余りにあり得ない状況で頭の中が結構混乱状態になっている模様…
『魔王』さまの胸ぐら掴んでぐらぐらと頭を揺らして、叩き起こそうとする。
「ん…俺…昼の2時までパソコンを弄っていたんだよ…。もう少し寝かせてくれ…」
「Σ…」
何とも緊張感のない…『魔王』さまだ。
そして…再び、ぐっすりと眠り始めてしまった…
本当はこのまま縛り上げて連れて帰ってしまえばいいのだが…
でも…
―――流石に…それは『勇者』っぽくないよね…
と、こんな時ばっかり『勇者』になっている。
さっきまでは4LDK庭付き一戸建てと、この『魔王』さまが奥さんになってくれればいいと考えていたくせに…
それでも、このお姫様みたいな『魔王』さまとはちゃんと手順を追って、4LDK庭付き一戸建てまだたどり着きたい…
妙なこだわりがあるのだ。
しかし…ある意味、人々がこの『魔王ルルーシュ』を恐れる意味が解った気がする。
こんなに綺麗な顔をして、こんなに可愛い顔で眠っていて…そりゃ…男でなくても傍の置いておきたいと思うし、その御尊顔を拝すべく、行列もできそうだ。
それに、『魔王の城』があれば、観光資源にもなる。
今回、この村では妙な買い物をさせられている…
しかも、法外な値段を吹っ掛けられて…
こんなにぼろい商売が出来るともなれば、そりゃ、村長たちが頑張って手に入れたいと考えるのはある意味仕方ない…
世の『勇者』とか『冒険者』とか、こうしたネタに弱いものだ。
そして、中には名声を上げて、美しい『魔王』もGet!なんて考えるのも解る気がする。
いつもルルーシュは、どの『勇者』も気に入らなくて追い返しているようだが…
きっと、ルルーシュの『奴隷志願者』は、妙な魔術によるものではないと考える。
多分、この、『魔王』本人の醸し出している、『萌え♪』オーラとか、『襲いたくなるぞ!』オーラとか、でも『そのおみ足に踏まれてみたい』オーラもあったりして…だから、『奴隷志願者』が絶えないのだろう…
スザクもうっかり『気持が理解』出来てしまっているのだから…彼らとは同じ穴のムジナだ。
そして、こうして、眠っている姿は…確かに、『捕まえて拉致』するよりも『抱きしめて守りたい』と云う衝動に駆られる。
「どうしよ…。失敗した事にして、捕まえない方がいいのかなぁ…」
多分、この寝顔を見ていて庇護欲を掻き立てられない人間は少ないだろう。
ここまで来る事は結構簡単だったが…スザクの場合、もしかしたら、最初に入った店が『ビンゴ!』だったのだろう。
多分、店によっては、金儲けの為に結構いい加減な情報を教える輩もいるのかもしれない。
だから、数多くの罠が待ち構えているなどと云われているのだろう。
確かに、『勇者』たちがこぞって集まって来るのだとしたら、この村で商売しようと考える輩は多いだろう。
便乗商売が成り立つ代物だ。

 それから…窓から見える空はどんどん暗くなって行き、この部屋で眠っている『魔王』の眠りを妨げたくなかったので、電気のスイッチはあるのは解っていたが、灯りを点けずに見守った。
元々、旅人をやっていて野宿もざらな事だったから、夜目は利く方だ。
窓の外に見える満月がちょうど、正面に見える頃…
「ふぁぁぁぁぁ…」
大きなあくびをしながら『魔王』が目を覚まして、身体を起こした。
「あ、起きたみたいだね…」
さっきと違ってしっかり目は醒めているようだ。
「だ…誰だ!!」
意識がちゃんとしていれば、やはり警戒するものは警戒するらしい…
「あ、実は、とある村で、『魔王ルルーシュ』であるあなたを生け捕りにして来いと云われて、『雇われ勇者』となった、枢木スザクと云います。えっと…」
『誰だ!』と聞かれて、素直に答えてしまった…
しかも、『雇われ勇者』になっている事まで…
しかし、この『魔王』ちっとも怖くないし、この細い身体では、スザクが押さえつけるのは簡単だ。
「はぁ…またか…。と云うか、お前、いつからここで待っていたんだ?」
ルルーシュが呆れ顔で尋ねながら部屋の灯りを点けた。
「えっと…さっき、あなたが起きて、時間を尋ねられた時には、16時52分32秒でしたけど…その直前からお邪魔しています…」
これまた、こんな会話していていいのかどうかも怪しいのだが…
ただ、なんだか、考えていたものとは相当違っているので…この際『KY』と呼ばれようが、マイペースに行った方がいいと判断出来る。
「お前…5時間近くもここで待っていたのか?」
『魔王』でも、驚く時は驚くらしい…。
「まぁ…でも、あなたの寝顔を堪能させて頂いていたので…退屈しませんでした。そんな事よりも、大人しく連行されてくれますか?」
スザクがにこりと笑いながら目の前の可愛すぎる『魔王』に尋ねる。
「お前を雇ったと云う『村』へか?」
相当嫌そうな顔をしてルルーシュが尋ねて来るが…そんなルルーシュに対して、スザクはフルフルと首を振った。
「いえ…僕のお嫁さんとして、4LDKの庭付き一戸建てが立てられるくらい貯金がたまるまで、一緒に旅して下さい!」
スザクの方は大まじめに云っているのだが…ルルーシュの方はと云えば…きょとんとスザクを見ている。
恐らく、こんな事を云ってきた『勇者』は、初めてだったのだろう。
「お前…本気で云っているのか?」
「うん、勿論♪」
「俺は魔王だぞ?」
「そうらしいね…」
「お前は人間だろ?雇われているとはいえ、『勇者』だろう?」
「うん…そうだけど…そんな、君を一人占め出来なくなっちゃう仕事なら別にいいや…。あの村、結構お金持ちそうだったし…」
「ホントにそんなんでいいのか?」
「いいんじゃない?どうせ、彼らは僕についてこられなかっただろうし…。近道しようとして、その村からけもの道とか一直線で来たし…僕…」
目の前の…ルルーシュを捕まえようとしている『勇者』は…これまでルルーシュが見た事ない『勇者』だった…。
しかし、ルルーシュ自身、この『勇者』と行く気は毛頭ない…
「あ、そうそう…暫く置いてくれる?あの村のマーケットで、村の人に渡された軍資金、随分使っちゃったんだ…。僕…お腹すいちゃった…」
完全にマイペースなルルーシュを捕まえに来た『勇者』スザク…
ルルーシュとしては…これまでにないパターンで、どうしたらいいのか、とにかく必死に頭をひねらせていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



えっと…ファンタジーと云う路線からすっかり離れてしまい…
ホントに申し訳ないです…
ファンタジー…あまり読んだことのないジャンルでして…
これから、もっと幅広い作品を書けるように勉強して行きたいと思います。
と云うか、RPG調にしようとして、すっごい現代の生々しさを感じるような作品となっておりますが…
明日、最終回です。
ルルーシュの出番があまりに少ないので…ちょっと弄くり倒したいと思います。

来週の月曜日…『ゼロ・レクイエム』後1年ですね…。
この日は和泉の作品を掲載したいと思います。
故に、『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエストは、一旦お休みして、火曜日から再開します。
もう、リクエストの数は残り少ないんですけど…(もともと少ないですけど)
しっかり書いて行きたいと思います。
あと、『スザルル夢列車』の案内も来たので…本格的に新刊を仕上げて、入稿しなくては…
頑張って、無料配布コピー本も出したいと思います。


☆拍手のお返事


まるさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
えっと、とりあえず、数制限は決めていません。
これまで聞かれもしなかったので…。
この先、『リクエスト企画』をしても数が来ない状態であれば制限をかけるつもりはありません。
色々、『リクエスト企画』に関しては条件を付けさせて頂いているので、今の状態であれば、数制限まではかけないつもりです。
次回のリク企画ですか…いつになるでしょうか…。
冬コミ落選していたら、『Amethyst Eyes』のサイトが12月1日で1年になるので…その辺りになるでしょうか…。
あとは、『ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説』が200に達したら…でしょうか…
あと、60作品なんで…続いていれば、200記念はそう遠くないかなぁ…


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2009年09月23日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 08

勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(前編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 枢木スザク…17歳。
属性…(多分)人間…
職業…雇われ勇者(まだ新人なので安月給)
元々旅をしていたのだが…とりあえず目的もないままふらふらしていると云った感じだったので、時には当然、空腹に倒れる事があった。
今回はたまたま行き倒れた村で、たまたま『恐ろしい魔王がいる!』との噂を耳にして、『出来る事なら関わりたくねぇなぁ…』とか考えていたのだが…泊めて貰ったおばあさんのおうちで力仕事をお手伝いしていたところを、たまたま『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』のポスターをこの家にも貼って欲しいと云ってきた村長さんに見られてしまい、『是非ともわが村の『勇者様』になって下され!』と、別に食べたくもない御馳走を用意され、本音を云いだす事も出来ず、結局流されるまま『雇われ勇者』となって、現在、魔王とやらの住まう城に向かって歩いている。
とにかく、村で渡された軍資金と地図と伝説の剣とやらを手にして…地図を見ているのだが…
「なんで、こんな詳細な地図があるんだ?誰か行った事あるのかな…」
と、考えてしまう。
村人の話では
『それはもう恐ろしい魔王で、城に近づくだけでその者は…様々な罠にかかり…そして…その魔王はとても恐ろしい魔術を使い、どんな勇者も立ちどころに手下にして行っているのです!』
との事だったが…
しかし、地図には『ここが入り口!』とか『ここが魔王のいるところ』とか、懇切丁寧に城の見取り図まで付いている。
「ホントに恐ろしい魔王なのかなぁ…。否、でも、村人たちみんながお金を出し合って、あんな豪華な御馳走まで用意してくれて…。とりあえず、正社員待遇だし、ちゃんと失業保険もあるし、成功したら昇給もありって云ってたし……」
なんとなく胡散臭い話ではあるけれど、少し旅の生活にも疲れてきていたし、昨今、旅人が給金もらえる様な仕事など…中々ないのだ。
日雇労働も…最近の不景気でなかなか見つからない…
多少、胡散臭いとは思ったが…
―――いざとなれば、この軍資金で1ヶ月くらいは食うに困らないし、この伝説の剣も二束三文くらいにはなるだろ……
と、どうにもならない時にはトンズラしてしまえ…と考えているのだが…
そもそも、その相手が『魔王』とか云っても、あの村に来るまでは何の噂も聞いた事がない。
そんな恐ろしい『魔王』であるなら結構離れた土地でも、噂好きな女たちが色々話しているだろうし、一攫千金を狙ったハンターたちがこぞってあのポスターに飛びつくだろう。
それに…募集のポスターには…
『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』
と書かれていた。
普通、そんなに恐ろしい魔王なら、『捕まえる』のではなく、『退治する』とか『倒す』と云った表現をするだろう…
しかも、村を出るときに村長から、しつこく言われたのは…
『必ず、生きた状態で…。でもって、とりあえず、危ないんで、目隠しだけはお忘れなく…』
と云う事だった…。
―――魔王を生け捕りなんて…普通のRPGなら考えられないと思うんだけど…と云うか、これ、RPGにもならないかもしれないなぁ…。『雇われ勇者』だけじゃ…

 とか何とか考えている内に、魔王の住まう空に浮かんでいる城に一番近い村へと辿り着く。
「こうして見てみると…ホントに魔王なんて住んでいるのかなぁ…って云うようなお城なんだけど…」
確かに空に浮いているって事で、妙な魔術を使っている事は解るが…しかし、最近のアニメでは…
―――フロートシステムとか云って…空中要塞が出来る時代だしなぁ…
魔術も現代科学ももはや違いが解らないので、この際、この空に浮いているこの城がどうやって飛んでいるのかはスルーする事にする。
とりあえず、村に入って情報集めしない事には始まらないのだ。
てくてくと歩いて行くと…この村で一番賑やかであろう広場に出た。
マーケットが開かれている時間らしくて、人がたくさんいる。
そして、広場の真ん中では何か催し物をしている。
「ねぇねぇ…そこのお兄さん!剣と地図を持っているって事は、ひょっとして、あのお城の『魔王ルルーシュ』に会いに行くのね?」
マーケットの一角で自分の店を持つ女が声をかけてきた。
目に飛び込んできた幟には『ミレイさんのお店♪』と書かれている。
「あ、そうですけど…。なんで解ったんですか?」
殆ど魔王退治…じゃなくて、魔王の捕獲に関してはやる気なしなので、自分が何を死に来ているのかとかあっさりばらしてしまう。
「そんないかにも『伝説の剣』なんて持っているからよ…。いつも、近隣の村も大変よね…。貴重な観光資源…じゃなくて、いつ、自分たちの村を『魔王ルルーシュ』の支配下にして貰えるか…権利の争奪戦を繰り広げているんだから…」
「へ?なんですか?それ…」
その店の店主と思わしき女性に対してスザクが尋ねる。
「教えてあげてもいいけど…ここに『元気100倍ドリンク』あるんだけど…買って行かない?今なら初めて購入の方には6本セットで1本おまけしちゃう!」
「それって…情報を教えてやるから、店の売り上げに貢献しろ…って事ですか?」
やや呆れた顔をして、尋ねるが…
その女店主はにこりと笑って更に答えた。
「最近、ちょっとお金足りなくって…大きなイベントが出来ないのよねぇ…。お願い…人助けだと思って買ってくれない?勿論、ちゃんと『魔王ルルーシュ』の事も教えるから…」
ホントに『人助け』になるかどうかはともかく、どうやら、今の段階で解る。
―――『魔王ルルーシュ』とは…別に、人類の滅亡とか考えているようなRPGのラスボスではなさそうだ…
と…
とりあえず、昇給目指して情報を手に入れる事にした。
「じゃあ、金貨6枚ね…」
「ゲッ…ぼったくりじゃないですか…。どう見たって、自販機で1本120円で売っている缶コーヒーサイズですよ?それにこの金貨を1本当たり1枚も払うんですか?」
残ったら生活費に充てようなどと姑息な事を考えていただけに…スザクはその店主に文句を言うが…
「ならいいのよぉ…別に…。他の人に情報売るから…♪」
何と無茶振りな…と思うが…一応『雇われ勇者』だから…勇者らしい事を少しくらいはしないと考え、しぶしぶ、懐の袋から6枚の金貨を出して、その女店主に渡す。
「毎度あり♪とりあえず、私の名前を教えておくわね…。私はミレイ=アッシュフォード…。この村で生まれてからずっと商人の娘をやっているの…。で、『魔王ルルーシュ』に関してなんだけどね…まぁ、目を見ちゃいけないわ…。絶対に心を操られちゃうの…。その瞳の魔力に囚われ、『魔王ルルーシュ』に対して『奴隷』志願した勇者は数知れず…。それでも『魔王ルルーシュ』のお眼鏡にかかった『奴隷』志願者は未だ誰もいなくてね…。いつも、あのお城から追い出されちゃうのよねぇ…」

 ここまでのミレイの言葉に…スザクの目は点になった。
「へ?『奴隷』志願者?お眼鏡にかなわなくて…お城を追い出された?」
普通、『魔王』に対しては生贄として、泣く泣くその村で一番美しい娘を差し出し、嘆く村人を見た勇者がその娘を助け出し、『魔王』はその勇者に倒されて、めでたし、めでたし…と云う事だと思っていたのだが…
色々と考え込むスザクに、ミレイが二コリと 笑って助言する。
「いい事?この世界は(リクエスト企画の設定とは云え)和泉綾の作り出している世界なのよ?常識で物事を測っていけないわ…」
意味はよく解らないが…云われている事についうっかり納得してしまう…
「でも…なんでまた、『奴隷』志願?それも…『魔王ルルーシュ』の魔術かないかですか?」
「ごめんなさい…あなたが払ってくれたお金ではここまでなのよぉ…。でも、ま、少しだけサービスしておくわ…。この先の広場で今、踊り子が躍っているわ…。そろそろ、交代の時間だから…今行けば、話が出来るわ…。『カレン』って云う踊り子…探してみなさいな…。きっと力になってくれるわ…」
多少、RPGっぽくなったような気がするが、それでも、あんまり近づいていない気もする…
「解りました…。で、この『元気100倍ドリンク』って…この先何か役に立つんですか?」
それは素朴な疑問…
大枚はたいて購入させられているのだから…
「まぁ、『魔王ルルーシュ』のお気に入りの座につけたら…役に立つかもね…」
ミレイの言葉に『なんじゃそりゃ…』と思うが…とりあえず、ここではこれ以上情報とかアイテムは貰えそうにないので、先を急ぐ事にした。
「有難うございました…。あんまり可能性がないと思いますけど…又何か、必要になったら来ますね…」
「うん♪待ってるわね…。で、『魔王ルルーシュ』のお気に入りの座をゲットできたら、一度くらい遊びに来てね…♪」
「否…『魔王』のお気に入りなんて…なりたくないですし…」
まぁ、何も知らないからそんな事を云っていられるのよ…と云う顔でミレイが見送っているが…
そして、イベント会場となっている広場へと歩いて行くのだが…
「あ、あなたも…『魔王ルルーシュ』を捕らえに来た…他の村の『勇者』さま…ですね…?」
ふと後ろから声をかけられる。
振りかえると…フワフワの栗毛の…薄い紫色の瞳をした少女が立っていた。
その少女…白基調の衣装をまとい、ブルーの宝石のついた杖を持っていた。
「ひょっとして…あのお城の主の関係者さんですか?」
可愛らしい雰囲気を持ち、二コリを笑いながら話しかけてきたその少女に対して笑顔を返す。
「ええ…ですから…勇者様に…ご忠告を申し上げに来ましたの…」
急に真剣な表情に変わり、スザクの手をぎゅっと握った。
杖をもったまま、スザクの手を握るものだから、杖についている無数の飾りが手に当たり、結構痛い…
心配そうに行っている表情とは裏腹に…その手の力の込め方は…『絶対に逆らうなよ!』的な何かを感じた。
「忠告…?」

 少し顔をしかめながらも…尋ねる。
相手の少女は表情は相変わらず可愛らしい笑顔だが…スザクの手を握っている両手からは…殺気にも似たようなものを感じる。
「はい…。私はナナリー…あの、『魔王ルルーシュ』の事をよく知る魔術師です…」
自己紹介されて、スザクも慌ててナナリーと名乗った魔術師に自己紹介する。
「えっと…枢木スザクです…。とある村で…『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』って云うのをやっていて、何故かスカウトされて…で、現在、『雇われ勇者』をやっているんですけど…」
正直に経緯まで話してしまった後…目の前の少女は大げさに驚いた表情を見せた。
「まぁ…そんな理由で…ここまでいらしたのですか?」
一生懸命心配そうな表情を作っているが…『そんな理由でいらしたのですか?その程度の覚悟で『魔王ルルーシュ』に会おうだなんて…なんて身の程知らず…』と云う表情も垣間見える。
「あ…それに、『魔王ルルーシュ』を連れて帰れば…僕、賞与と昇給が約束されていて…。僕…今でこそ、旅人をやっているんですけど…やっぱり将来は、幸せな結婚して、子供は男の子と女の子一人ずつ…4KDK庭付き一戸建て…なんて…。でも、結婚する川には自分が甲斐性のある男になって、頼れる男にならないといけないなって…」
とまぁ、『勇者』らしからぬ発言に…目の前の少女から殺気に似たオーラが消えた。
そのオーラは…『呆れモード』となっていた。
「あなたは…そんな事の為に…?」
ナナリーが呆れ口調で尋ねると…今度はスザクの方が拳を握って力説を始めた。
「何を云っているんですか!大好きな人と結婚して、幸せな家庭を作る!平凡な幸せかもしれないけれど…今のご時世…とっても難しく、遠い夢なんですよ?その夢の為になら、僕は…勇者にだってなります!英雄にだってなります!これから見つけるであろう…僕の大好きな人との幸せな将来の為に!」
そこまで云い終えると、握っていた拳は…フルフルと震えていた…
この『雇われ勇者』…どうにも、幸せな結婚と4LDK庭付き一戸建てが彼にとってとても重要なキーワードらしい…
そんなに平凡な幸せが欲しいなら…何故旅人なんぞをやっていたのか…などと聞いたら…きっと彼は力いっぱいこう答えるに違いない…
『僕の運命の人を探す為に!』
と…
『勇者』のくせに、やる気のかけらも見えない訳である。
まぁ、賞与や昇給に関してはとても執着を持っているようなので、全くやる気がないとは云わないのだが…
それに、こうして聞いていると、『魔王ルルーシュ』の予備知識が何一つないよに見える。
「えっと…スザクさん…でしたね?一つご忠告しておきますわ…。もし、『魔王ルルーシュ』を目の前にしたら…きっと、あなたは運命の相手を探す事が出来なくなります…。悪い事は云いません…。幸せな結婚と家庭、4LDK庭付き一戸建てを望むのでしたら…今の内に引き返しなさい…。なんでしたら、ちょっときつい仕事かもしれませんけれど…時給のいいお仕事を紹介して差し上げますから…」

ナナリーの言葉に…
「あ、でも、僕を雇った村長さんには軍資金だって…お金も貰っちゃいましたし、『魔王ルルーシュ』を生け捕りにして、村に連れて帰った時に、この地図と剣もお返ししなくちゃいけないので…」
一応、雇い主に対する義理を見せるが…さっきまで『うまくいかなけりゃ持ち逃げしてやる』つもりだった事は完全にスルーである。
「ま…そんな事でしたら…私がお返ししておきますし…。と云うか、なんてやる気のない『勇者』様なのでしょうか…」
殆ど呆れているような口調で言うのだが…スザクにしてみれば、ホントの事なので、完全にスルーしている。
「あ、すみません、ご忠告頂いたんですけれど…とりあえず、行くだけ行ってみます…。まず、あの広場に行って、『カレン』さんと云う踊り子を探さないと…」
そう言って、ナナリーが『待ちなさい!』とスザクを止めようとしたのだが…スザクの方はマイペースに進んで行く。
そして、広場でミレイから教えられた『カレン』と云う踊り子を探した。
すると、意外にもすぐに見つかった。
というのも、どうやら、彼女は人気の踊り子の様で、現在サイン会をしていた…
―――別に欲しくないけど…この最後尾に並べば、あの踊り子に直接話が出来るんだな…
と、見ていて微妙にうんざりする行列の最後尾に並んだ。
なんだか、自分が浮いているように見える様な行列に並ぶ。
そして、サインを書いて渡しているカレンと云う踊り子…どんな相手に対してもニコニコと笑っているのだが…結構引き攣っている笑顔だと云うのが解る。
―――こう言う職業も大変なんだろうなぁ…
スザクの中ではそんな感想くらいしか思いつかないが…
とりあえず、自分の順番を待つ。
そして、どのくらい待ったのか…やっと自分の順番となった訳だが…
「えっと…」
「なんでしょう?サインをお渡しする時に握手はしますよ?」
にこりと…張り付けたような笑顔を見せた彼女に対して…既に待ちくたびれていて、空気を読むとか、そんな事に気を回していられず…
「あ…あの…このマーケットの『ミレイさんのお店♪』と云うところで、カレンさんに力を貸して貰える…って聞いてきたんですけど…」
「え?何それ…。また、ミレイさん、『魔王ルルーシュ』をとっ捕まえに来た『勇者』様で遊んでいるのね…」
「え?遊んでいるって…?」
カレンの言葉に、スザクがまたも驚きの声を上げる。
今日…何回目の驚きだろうか…
とにかく、色々と驚かされる忙しい日だ。
「まぁ…いいわ…。とりあえず、入口までは案内してあげるわ…。えっと…とりあえず、『ピザ』、Lサイズを10枚、用意して行ってね…」
「ピザ???」
「うん…『魔王ルルーシュ』に会う前には…それなりの試練があるからね…。それを突破するのに必要なアイテムなの…」
一体、何がどうなっているのか…よく解らない状態で…
『ミレイさんのお店♪』でピザを10枚調達し、カレンについて行く事になる…
「さ、ここが入り口よ…。まぁ、あんたがどこまで頑張れるかは知らないけど…。『魔王ルルーシュ』は、ピザがあんまり好きじゃないから…彼に会う前にはちゃんと消費しておくのよ?でないと、色々大変だから…」
その言葉だけ残され、手には、ピザと地図、腰には金貨の入った小さな袋と胡散臭い伝説の剣…そんな装備で…空飛ぶ城の入り口と云う、召喚円の様なサークルに入ると…不思議な光が放たれ…スザクの身体は城の中へと吸い込まれて行った…

To Be Continued


あとがきに代えて



すみません…RPGっぽくしようとして、ファンタジーからすっかり離れて、訳の解らない話になった挙句、ルルーシュ…今回出番なし…
昔…もっと、真面目にT-RPGをやっときゃよかった…
ファンタジーってあんまり書いていませんでしたね…和泉って…
あんまり読んだ記憶もないですし…
RPG系小説もそれほど数を呼んでいる訳じゃありませんし…
ドラゴン◇エストくらいはやっておくべきだったか…
リクエスト下さった水流様…リクエスト、有難うございました。
しかし、こんな適当な作りの話になってしまって申し訳ないと思う気持ちです…
明日、ルルーシュ出てきます…。
頑張って書いて行きますので、どうか、最後までお付き合いください。



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勇者スザク…魔王ルルに一目ぼれ?(前編)



※ルルーシュは世間を騒がせている魔王で、スザクはその人間離れした体力バカを買われ、村人たちから魔王退治の勇者にさせられてしまいます。
行く先々で敵なのか、味方なのか、どちらでもないのか、よく解らないキャラクター達を出会いながら、魔王の元へと向かうのですが…

この作品は、水流様から頂いたリクエストの1つ目です。(リクエスト企画してもあんまり来ないので、数制限はないんです)
この作品はAll Age OK!です。

 枢木スザク…17歳。
属性…(多分)人間…
職業…雇われ勇者(まだ新人なので安月給)
元々旅をしていたのだが…とりあえず目的もないままふらふらしていると云った感じだったので、時には当然、空腹に倒れる事があった。
今回はたまたま行き倒れた村で、たまたま『恐ろしい魔王がいる!』との噂を耳にして、『出来る事なら関わりたくねぇなぁ…』とか考えていたのだが…泊めて貰ったおばあさんのおうちで力仕事をお手伝いしていたところを、たまたま『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』のポスターをこの家にも貼って欲しいと云ってきた村長さんに見られてしまい、『是非ともわが村の『勇者様』になって下され!』と、別に食べたくもない御馳走を用意され、本音を云いだす事も出来ず、結局流されるまま『雇われ勇者』となって、現在、魔王とやらの住まう城に向かって歩いている。
とにかく、村で渡された軍資金と地図と伝説の剣とやらを手にして…地図を見ているのだが…
「なんで、こんな詳細な地図があるんだ?誰か行った事あるのかな…」
と、考えてしまう。
村人の話では
『それはもう恐ろしい魔王で、城に近づくだけでその者は…様々な罠にかかり…そして…その魔王はとても恐ろしい魔術を使い、どんな勇者も立ちどころに手下にして行っているのです!』
との事だったが…
しかし、地図には『ここが入り口!』とか『ここが魔王のいるところ』とか、懇切丁寧に城の見取り図まで付いている。
「ホントに恐ろしい魔王なのかなぁ…。否、でも、村人たちみんながお金を出し合って、あんな豪華な御馳走まで用意してくれて…。とりあえず、正社員待遇だし、ちゃんと失業保険もあるし、成功したら昇給もありって云ってたし……」
なんとなく胡散臭い話ではあるけれど、少し旅の生活にも疲れてきていたし、昨今、旅人が給金もらえる様な仕事など…中々ないのだ。
日雇労働も…最近の不景気でなかなか見つからない…
多少、胡散臭いとは思ったが…
―――いざとなれば、この軍資金で1ヶ月くらいは食うに困らないし、この伝説の剣も二束三文くらいにはなるだろ……
と、どうにもならない時にはトンズラしてしまえ…と考えているのだが…
そもそも、その相手が『魔王』とか云っても、あの村に来るまでは何の噂も聞いた事がない。
そんな恐ろしい『魔王』であるなら結構離れた土地でも、噂好きな女たちが色々話しているだろうし、一攫千金を狙ったハンターたちがこぞってあのポスターに飛びつくだろう。
それに…募集のポスターには…
『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』
と書かれていた。
普通、そんなに恐ろしい魔王なら、『捕まえる』のではなく、『退治する』とか『倒す』と云った表現をするだろう…
しかも、村を出るときに村長から、しつこく言われたのは…
『必ず、生きた状態で…。でもって、とりあえず、危ないんで、目隠しだけはお忘れなく…』
と云う事だった…。
―――魔王を生け捕りなんて…普通のRPGなら考えられないと思うんだけど…と云うか、これ、RPGにもならないかもしれないなぁ…。『雇われ勇者』だけじゃ…

 とか何とか考えている内に、魔王の住まう空に浮かんでいる城に一番近い村へと辿り着く。
「こうして見てみると…ホントに魔王なんて住んでいるのかなぁ…って云うようなお城なんだけど…」
確かに空に浮いているって事で、妙な魔術を使っている事は解るが…しかし、最近のアニメでは…
―――フロートシステムとか云って…空中要塞が出来る時代だしなぁ…
魔術も現代科学ももはや違いが解らないので、この際、この空に浮いているこの城がどうやって飛んでいるのかはスルーする事にする。
とりあえず、村に入って情報集めしない事には始まらないのだ。
てくてくと歩いて行くと…この村で一番賑やかであろう広場に出た。
マーケットが開かれている時間らしくて、人がたくさんいる。
そして、広場の真ん中では何か催し物をしている。
「ねぇねぇ…そこのお兄さん!剣と地図を持っているって事は、ひょっとして、あのお城の『魔王ルルーシュ』に会いに行くのね?」
マーケットの一角で自分の店を持つ女が声をかけてきた。
目に飛び込んできた幟には『ミレイさんのお店♪』と書かれている。
「あ、そうですけど…。なんで解ったんですか?」
殆ど魔王退治…じゃなくて、魔王の捕獲に関してはやる気なしなので、自分が何を死に来ているのかとかあっさりばらしてしまう。
「そんないかにも『伝説の剣』なんて持っているからよ…。いつも、近隣の村も大変よね…。貴重な観光資源…じゃなくて、いつ、自分たちの村を『魔王ルルーシュ』の支配下にして貰えるか…権利の争奪戦を繰り広げているんだから…」
「へ?なんですか?それ…」
その店の店主と思わしき女性に対してスザクが尋ねる。
「教えてあげてもいいけど…ここに『元気100倍ドリンク』あるんだけど…買って行かない?今なら初めて購入の方には6本セットで1本おまけしちゃう!」
「それって…情報を教えてやるから、店の売り上げに貢献しろ…って事ですか?」
やや呆れた顔をして、尋ねるが…
その女店主はにこりと笑って更に答えた。
「最近、ちょっとお金足りなくって…大きなイベントが出来ないのよねぇ…。お願い…人助けだと思って買ってくれない?勿論、ちゃんと『魔王ルルーシュ』の事も教えるから…」
ホントに『人助け』になるかどうかはともかく、どうやら、今の段階で解る。
―――『魔王ルルーシュ』とは…別に、人類の滅亡とか考えているようなRPGのラスボスではなさそうだ…
と…
とりあえず、昇給目指して情報を手に入れる事にした。
「じゃあ、金貨6枚ね…」
「ゲッ…ぼったくりじゃないですか…。どう見たって、自販機で1本120円で売っている缶コーヒーサイズですよ?それにこの金貨を1本当たり1枚も払うんですか?」
残ったら生活費に充てようなどと姑息な事を考えていただけに…スザクはその店主に文句を言うが…
「ならいいのよぉ…別に…。他の人に情報売るから…♪」
何と無茶振りな…と思うが…一応『雇われ勇者』だから…勇者らしい事を少しくらいはしないと考え、しぶしぶ、懐の袋から6枚の金貨を出して、その女店主に渡す。
「毎度あり♪とりあえず、私の名前を教えておくわね…。私はミレイ=アッシュフォード…。この村で生まれてからずっと商人の娘をやっているの…。で、『魔王ルルーシュ』に関してなんだけどね…まぁ、目を見ちゃいけないわ…。絶対に心を操られちゃうの…。その瞳の魔力に囚われ、『魔王ルルーシュ』に対して『奴隷』志願した勇者は数知れず…。それでも『魔王ルルーシュ』のお眼鏡にかかった『奴隷』志願者は未だ誰もいなくてね…。いつも、あのお城から追い出されちゃうのよねぇ…」

 ここまでのミレイの言葉に…スザクの目は点になった。
「へ?『奴隷』志願者?お眼鏡にかなわなくて…お城を追い出された?」
普通、『魔王』に対しては生贄として、泣く泣くその村で一番美しい娘を差し出し、嘆く村人を見た勇者がその娘を助け出し、『魔王』はその勇者に倒されて、めでたし、めでたし…と云う事だと思っていたのだが…
色々と考え込むスザクに、ミレイが二コリと 笑って助言する。
「いい事?この世界は(リクエスト企画の設定とは云え)和泉綾の作り出している世界なのよ?常識で物事を測っていけないわ…」
意味はよく解らないが…云われている事についうっかり納得してしまう…
「でも…なんでまた、『奴隷』志願?それも…『魔王ルルーシュ』の魔術かないかですか?」
「ごめんなさい…あなたが払ってくれたお金ではここまでなのよぉ…。でも、ま、少しだけサービスしておくわ…。この先の広場で今、踊り子が躍っているわ…。そろそろ、交代の時間だから…今行けば、話が出来るわ…。『カレン』って云う踊り子…探してみなさいな…。きっと力になってくれるわ…」
多少、RPGっぽくなったような気がするが、それでも、あんまり近づいていない気もする…
「解りました…。で、この『元気100倍ドリンク』って…この先何か役に立つんですか?」
それは素朴な疑問…
大枚はたいて購入させられているのだから…
「まぁ、『魔王ルルーシュ』のお気に入りの座につけたら…役に立つかもね…」
ミレイの言葉に『なんじゃそりゃ…』と思うが…とりあえず、ここではこれ以上情報とかアイテムは貰えそうにないので、先を急ぐ事にした。
「有難うございました…。あんまり可能性がないと思いますけど…又何か、必要になったら来ますね…」
「うん♪待ってるわね…。で、『魔王ルルーシュ』のお気に入りの座をゲットできたら、一度くらい遊びに来てね…♪」
「否…『魔王』のお気に入りなんて…なりたくないですし…」
まぁ、何も知らないからそんな事を云っていられるのよ…と云う顔でミレイが見送っているが…
そして、イベント会場となっている広場へと歩いて行くのだが…
「あ、あなたも…『魔王ルルーシュ』を捕らえに来た…他の村の『勇者』さま…ですね…?」
ふと後ろから声をかけられる。
振りかえると…フワフワの栗毛の…薄い紫色の瞳をした少女が立っていた。
その少女…白基調の衣装をまとい、ブルーの宝石のついた杖を持っていた。
「ひょっとして…あのお城の主の関係者さんですか?」
可愛らしい雰囲気を持ち、二コリを笑いながら話しかけてきたその少女に対して笑顔を返す。
「ええ…ですから…勇者様に…ご忠告を申し上げに来ましたの…」
急に真剣な表情に変わり、スザクの手をぎゅっと握った。
杖をもったまま、スザクの手を握るものだから、杖についている無数の飾りが手に当たり、結構痛い…
心配そうに行っている表情とは裏腹に…その手の力の込め方は…『絶対に逆らうなよ!』的な何かを感じた。
「忠告…?」

 少し顔をしかめながらも…尋ねる。
相手の少女は表情は相変わらず可愛らしい笑顔だが…スザクの手を握っている両手からは…殺気にも似たようなものを感じる。
「はい…。私はナナリー…あの、『魔王ルルーシュ』の事をよく知る魔術師です…」
自己紹介されて、スザクも慌ててナナリーと名乗った魔術師に自己紹介する。
「えっと…枢木スザクです…。とある村で…『恐ろしい魔王を捕まえてくれる勇者募集!』って云うのをやっていて、何故かスカウトされて…で、現在、『雇われ勇者』をやっているんですけど…」
正直に経緯まで話してしまった後…目の前の少女は大げさに驚いた表情を見せた。
「まぁ…そんな理由で…ここまでいらしたのですか?」
一生懸命心配そうな表情を作っているが…『そんな理由でいらしたのですか?その程度の覚悟で『魔王ルルーシュ』に会おうだなんて…なんて身の程知らず…』と云う表情も垣間見える。
「あ…それに、『魔王ルルーシュ』を連れて帰れば…僕、賞与と昇給が約束されていて…。僕…今でこそ、旅人をやっているんですけど…やっぱり将来は、幸せな結婚して、子供は男の子と女の子一人ずつ…4KDK庭付き一戸建て…なんて…。でも、結婚する川には自分が甲斐性のある男になって、頼れる男にならないといけないなって…」
とまぁ、『勇者』らしからぬ発言に…目の前の少女から殺気に似たオーラが消えた。
そのオーラは…『呆れモード』となっていた。
「あなたは…そんな事の為に…?」
ナナリーが呆れ口調で尋ねると…今度はスザクの方が拳を握って力説を始めた。
「何を云っているんですか!大好きな人と結婚して、幸せな家庭を作る!平凡な幸せかもしれないけれど…今のご時世…とっても難しく、遠い夢なんですよ?その夢の為になら、僕は…勇者にだってなります!英雄にだってなります!これから見つけるであろう…僕の大好きな人との幸せな将来の為に!」
そこまで云い終えると、握っていた拳は…フルフルと震えていた…
この『雇われ勇者』…どうにも、幸せな結婚と4LDK庭付き一戸建てが彼にとってとても重要なキーワードらしい…
そんなに平凡な幸せが欲しいなら…何故旅人なんぞをやっていたのか…などと聞いたら…きっと彼は力いっぱいこう答えるに違いない…
『僕の運命の人を探す為に!』
と…
『勇者』のくせに、やる気のかけらも見えない訳である。
まぁ、賞与や昇給に関してはとても執着を持っているようなので、全くやる気がないとは云わないのだが…
それに、こうして聞いていると、『魔王ルルーシュ』の予備知識が何一つないよに見える。
「えっと…スザクさん…でしたね?一つご忠告しておきますわ…。もし、『魔王ルルーシュ』を目の前にしたら…きっと、あなたは運命の相手を探す事が出来なくなります…。悪い事は云いません…。幸せな結婚と家庭、4LDK庭付き一戸建てを望むのでしたら…今の内に引き返しなさい…。なんでしたら、ちょっときつい仕事かもしれませんけれど…時給のいいお仕事を紹介して差し上げますから…」

ナナリーの言葉に…
「あ、でも、僕を雇った村長さんには軍資金だって…お金も貰っちゃいましたし、『魔王ルルーシュ』を生け捕りにして、村に連れて帰った時に、この地図と剣もお返ししなくちゃいけないので…」
一応、雇い主に対する義理を見せるが…さっきまで『うまくいかなけりゃ持ち逃げしてやる』つもりだった事は完全にスルーである。
「ま…そんな事でしたら…私がお返ししておきますし…。と云うか、なんてやる気のない『勇者』様なのでしょうか…」
殆ど呆れているような口調で言うのだが…スザクにしてみれば、ホントの事なので、完全にスルーしている。
「あ、すみません、ご忠告頂いたんですけれど…とりあえず、行くだけ行ってみます…。まず、あの広場に行って、『カレン』さんと云う踊り子を探さないと…」
そう言って、ナナリーが『待ちなさい!』とスザクを止めようとしたのだが…スザクの方はマイペースに進んで行く。
そして、広場でミレイから教えられた『カレン』と云う踊り子を探した。
すると、意外にもすぐに見つかった。
というのも、どうやら、彼女は人気の踊り子の様で、現在サイン会をしていた…
―――別に欲しくないけど…この最後尾に並べば、あの踊り子に直接話が出来るんだな…
と、見ていて微妙にうんざりする行列の最後尾に並んだ。
なんだか、自分が浮いているように見える様な行列に並ぶ。
そして、サインを書いて渡しているカレンと云う踊り子…どんな相手に対してもニコニコと笑っているのだが…結構引き攣っている笑顔だと云うのが解る。
―――こう言う職業も大変なんだろうなぁ…
スザクの中ではそんな感想くらいしか思いつかないが…
とりあえず、自分の順番を待つ。
そして、どのくらい待ったのか…やっと自分の順番となった訳だが…
「えっと…」
「なんでしょう?サインをお渡しする時に握手はしますよ?」
にこりと…張り付けたような笑顔を見せた彼女に対して…既に待ちくたびれていて、空気を読むとか、そんな事に気を回していられず…
「あ…あの…このマーケットの『ミレイさんのお店♪』と云うところで、カレンさんに力を貸して貰える…って聞いてきたんですけど…」
「え?何それ…。また、ミレイさん、『魔王ルルーシュ』をとっ捕まえに来た『勇者』様で遊んでいるのね…」
「え?遊んでいるって…?」
カレンの言葉に、スザクがまたも驚きの声を上げる。
今日…何回目の驚きだろうか…
とにかく、色々と驚かされる忙しい日だ。
「まぁ…いいわ…。とりあえず、入口までは案内してあげるわ…。えっと…とりあえず、『ピザ』、Lサイズを10枚、用意して行ってね…」
「ピザ???」
「うん…『魔王ルルーシュ』に会う前には…それなりの試練があるからね…。それを突破するのに必要なアイテムなの…」
一体、何がどうなっているのか…よく解らない状態で…
『ミレイさんのお店♪』でピザを10枚調達し、カレンについて行く事になる…
「さ、ここが入り口よ…。まぁ、あんたがどこまで頑張れるかは知らないけど…。『魔王ルルーシュ』は、ピザがあんまり好きじゃないから…彼に会う前にはちゃんと消費しておくのよ?でないと、色々大変だから…」
その言葉だけ残され、手には、ピザと地図、腰には金貨の入った小さな袋と胡散臭い伝説の剣…そんな装備で…空飛ぶ城の入り口と云う、召喚円の様なサークルに入ると…不思議な光が放たれ…スザクの身体は城の中へと吸い込まれて行った…

To Be Continued


あとがきに代えて



すみません…RPGっぽくしようとして、ファンタジーからすっかり離れて、訳の解らない話になった挙句、ルルーシュ…今回出番なし…
昔…もっと、真面目にT-RPGをやっときゃよかった…
ファンタジーってあんまり書いていませんでしたね…和泉って…
あんまり読んだ記憶もないですし…
RPG系小説もそれほど数を呼んでいる訳じゃありませんし…
ドラゴン◇エストくらいはやっておくべきだったか…
リクエスト下さった水流様…リクエスト、有難うございました。
しかし、こんな適当な作りの話になってしまって申し訳ないと思う気持ちです…
明日、ルルーシュ出てきます…。
頑張って書いて行きますので、どうか、最後までお付き合いください。



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2009年09月22日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 07

騎士さまとフェスティバル(後編)



※ルルーシュとスザクがお忍びで日本のお祭りを堪能しに行っちゃうのですが…
お互いに妙な事を考えながら、お祭りを楽しめていないようです…
指定がなかったので、『トンデモ皇子』の騎士皇子設定にさせて頂きました。

これはildirey様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 スザクに手を引かれて、露店の並ぶ通りに戻ると…
「じゃあ、とりあえず、何か食べよっか…」
スザクにそう言われると…周囲からは色々な匂いがしてくる。
甘い匂い、ソースの匂い、醤油の焦げた匂い…
恐らく、この匂いの中にいるだけで空腹になりそうだと思えてしまう程…
「しかし…俺は…」
いつも何かと周囲の者が気にしてこうした場所での飲食は殆どした事がなかった。
「大丈夫だって…。先に僕が食べるから…」
にこりと笑って、こともなげに云ってくるスザクを見て、スザクに握られている方の手をぎゅっと力を入れる。
これまでも、『皇族』の立場と云う事で、何も危険に見舞われず…と云う訳にはいかなかった。
ルルーシュの食事も、ゼロの食事も、きっちり見えないところで管理されている。
しかし、ここは…皆に黙って出てきたお祭りの会場だ…
「でも…」
普段なら決してこんな顔をする事はないのだが…
二人きりの時、スザクの身を案じる時にはルルーシュはいつもこんな顔をする。
「大丈夫だって…。政庁の人たちが知らないと云う事は、ルルーシュの事を知っている人も知らないって事だし…。それに、このお祭りは枢木家がちゃんと監視している。一般人に犠牲が出ちゃうようなそんな事は絶対にないから…。今のルルーシュは『皇子殿下』じゃなくて、ただの…僕の『恋人』…でしょ?」
ルルーシュが何を心配しているのか手に取るように解るだけにスザクも、なるべくルルーシュに心配かけないようにと言葉を選ぶ。
「そ…そうだよな…。そうだった…」
ルルーシュが下を向きながらそう小さく呟いた。
ルルーシュの心配はよく解るのだが…
今のスザクにとっては、この場の雰囲気をぶち壊すような心配と云うか、葛藤が心の中にあるのだ。
―――ルルーシュ…そんな風に僕を心配しながら、身体を震わせて、下向いて、そんなに可愛い事云うのやめてよ…。やっぱり連れてきたのは…間違いだったのかなぁ…
下を向いているルルーシュ…スザクの目にはルルーシュの白いうなじがもろに飛び込んでくる。
もし、ここが祭りの会場ではなく、二人きりの場所だったら…その場で押し倒しても、自分の良心が許してくれると思えてしまう程…スザクの理性を試しているような姿だった…
と云うか、この場で押し倒しても自分の良心が許してしまいそうな…
「スザク?」
スザクの必死の葛藤をよそに、ルルーシュが顔を上げると…やっぱりスザクの身を案じている顔をしている…
―――と…とにかく、何か食べ物でも食べよう…。とりあえず、今は食欲で誤魔化す…
と、まぁ、『スザクの心…ルル、知らず…』のような状態であるが…
ルルーシュの手を引きながらとりあえず、何か、こうしたお祭りならでは…の者を物色して歩き始める。

 スザクに手を引かれながら…周囲を見渡すと…本当に色々なものが露店に並んでいる。
『いかやき』とか『やきそば』とか食べ物の露店があるかと思えば、『サメつり』とか『射的』と云った文字も目に飛び込んでくる。
どの店にも興味深そうに見ている人々、買い物やゲームを終えて、手に入れたものを手にしてまた、自分の行きたい店を物色し始める。
「……」
これまで、『皇族』として、主催者からのゲストとして呼ばれている祭りは…こんな雰囲気じゃなかった。
規模は確かに、普段出席している『祭典』『式典』などとは比べ物にならないくらい小さいが…
それでも、こうしてこうしたフェスティバルで、人々を身近に感じる事は…初めてで、楽しそうに見て回っている人々を見ていると…
―――『お祭り』と云うのは…これほどまでに人の表情を変えるのか…
ルルーシュの素直な感想だった。
それに、見た事もない様な食べ物やゲームの類を目にしていると…
自分もその中に入って行きたくなる…
『皇子』として招かれる『フェスティバル』とも、アッシュフォード学園で行われる突然の『イベント』とも違う…
恐らく…ルルーシュは初めて見る光景…
多分、ゼロも、他の異母兄姉妹たちも…こうして直接は見た事ないかもしれない…
たくさんの人々がこうして集まって…『お祭り』を楽しんでいる。
露店で客寄せしながら調理している人間も、ゲームで当てた商品を選んで指差している子供も…みんな…笑っている。
恐らく…心の底から…
熱心に平べったい水槽の中で泳いでいる大きな金魚の動きを観察しながら、どう見ても水に濡れたら『網』としての役割を果たさないであろう、プラスチックの輪に薄い紙を張り付けただけの…すくい網を片手に真剣な表情をしている子供たち…
射的の前で『あの人形が欲しいの…』と、連れている(恐らく恋人であろう)女にせがまれて、緊張しつつも、何とかその商品を手に入れようと狙いを定めている、ルルーシュと同じくらいの年齢か、もう少し上の年齢の男…
匂いにつられて売られている食べ物を買って欲しいと親にねだる幼子…
「フェスティバルって…こんなに笑いの多い…楽しいものだったんだな…」
ルルーシュがぼそっと呟く。
スザクはその言葉がちゃんと聞こえなかったのか…『え?何?』とルルーシュに尋ねるが…しかし、その問いにルルーシュは答える事なかった。
自分の知らない世界を…今、体験している…
そんな思いだった…。
そして、目の前で祭りを楽しんでいる者たちと同じように…色々と楽しみたいと云う衝動に駆られる。

 しかし…周囲には色々な露店が並んでおり、どうも目移りする…
それに…こんなところで、見た目にも結構ちゃちなゲームに興味を持ったりしたら…
―――ひょっとして…スザクに笑われる…?
などと、変な方向に思考が向いてしまっている。
普段、パソコンゲームをするにしてもスザクが見ると…
『頭痛くなりそうなゲームだね…』
と云われるようなゲームばかりだ。
そして、スザクのやっているゲームに対しては…
『そんな幼稚なゲーム…楽しいのか?』
などと云っているのだ。
それに…売っているもの、何もかもが珍しくて…
ゲームのほかに、花火、お面、動物の形をした風船…
「ルルーシュ?」
色々ときょろきょろしながら…スザクがどこに連れてきたのかさえも確認してない。
「あ…否…別に…あんなゲームやりたいとか考えている訳では…決してないぞ!」
いきなりスザクに声をかけられて、驚いてルルーシュが頭の中で興味を持ったものに対して『興味なんかない!』と云う事を強調している…
しかし…スザクの方を見ると…空腹を誘ういい匂いがしている…
「とりあえず…何か食べようと思って…ここに連れてきたんだけどね…」
と、指を差されたのは…串焼きを扱っている露店だった…
「え?あ…えっと…」
やっと、状況の把握が出来て…ルルーシュは一生懸命言葉を探している。
そんなルルーシュを見て、スザクが思わずくすりと笑った。
「解ったよ…。とりあえず、ルルーシュ…何か食べよう?ここにあるの…選んで?」
と、目の前で店主が焼きながら販売している串焼きを指差した。
「え?えっと…」
イレギュラーにはとことん弱い事は知っていたが…よっぽどこの『お祭り』に興味をもったらしい…。
「大丈夫…。ここの店主さん、僕の昔馴染みだから…。僕の事も知っているし…」
「あんたがスザク君の恋人かい?ホントに美人さんだねぇ…。あの小さかったスザク君が…色気づいたもんだ…」
けらけらと笑いながら中年の店主がスザクをからかっている。
「えっと…その…」
店主の口調にも驚いて、ルルーシュは更に言葉が出て来なくなる。
この店主がどこまで知っているのか…とか、今、自分が声を出したことで、自分の性別がばれている事とか…
日本ではブリタニアと違って、同性愛に対する偏見は非常に根強い。
困っているルルーシュの表情を見て、その店主が更に笑いだした。
「日本人全員がそう云う事に偏見持っている訳じゃないさ…。こう言う仕事やっていると…色んな人と接する機会があるからな…。それに、スザク君の事は、こんなにちっちゃい頃から知ってんだ…。全部知っているし、スザク君の邪魔をする気はないから…安心しな…」
この言葉で…この店主が全てを知っている事を把握した。
ルルーシュも知らないスザクを知る…この店主…
ヤキモチを妬く…と云う事はないが…ルルーシュの知らないスザクを知っていると云う事が…何だか悔しい気がする。
「ちょっと…変な事云わないで下さい!それに、ルルーシュはそう云う事…すぐに気にするから…あんまり変なからかい方しないで下さいよ…」

 スザクが困ったように店主に云っている…。
その様子を見て、ルルーシュが…店主に声をかけた。
「えっと…昔のスザクって…どんな感じ…だったんですか…?」
まるで意を決したような表情と口調だった。
そのルルーシュの一言に…店主の方は『へ?』と云う驚いた表情を…スザクの方は『え?』と云う驚いた表情を見せる。
「ルルーシュ…突然・・何なの?」
ルルーシュの抱いたその、素朴な『ルルーシュと出会う前のスザクを知りたい…』と云う思いをどう受け取るのか…
スザクとしては…この店主に語られる事の方が問題のようにもみえるが…
「だって…俺は…お前がブリタニアに留学してきて、俺の騎士となった後の事しか知らない…」
まぁ、ご尤もな答えだ。
「そうかぁ…。スザク君はブリタニアに留学してから一度もここに来ていないしな…。どうせ、君にかまけて忘れていたんだろうけど…変われば変わるもんだよ…うんうん…」
そんな事を云いながら店主が腕を組んで刻々と頷いて見せる。
「変われば…変わる…?」
ルルーシュのその反芻にスザクが慌て始める。
「わぁぁぁ…ちょっと…やめて下さい!そんな…昔の恥の話を!」
スザクの慌てぶりにルルーシュは更にスザクの言葉を反芻する。
「昔の…恥の…話…?」
きょとんと聞き返しているルルーシュを見て、店主が面白そうに語り始める。
かつて、スザクはこの祭りには同級生の女子やら上級生、下級生の女子に囲まれて来ていたらしい…
ルルーシュ自身はアッシュフォード学園でスザクが女子に人気がある事は知っていたし、時々、校舎裏で告白されているのも知っている。
でも、スザクは決してその告白に対して『OK』を出す事はない。
スザクにとって、自分の主であり、恋人であるルルーシュが最優先だからだ…
最初の内は結構気にしていたが…最近では、気にしていてもスザクに対する告白の嵐は止まないし、ファンクラブまで出来ている。
そんな状況の中、一々ヤキモチを妬いていたらきりがないし、ルルーシュがあんまり落ち込んでいた事があって、それがゼロに知られた時には…ゼロの怒りが収まるまでに相当の時間がかかっていた事を思い出す。
「あ、でも、スザクは今でも女子に人気がありますけど?ファンクラブもあるようですし…」
こともなげにルルーシュが云うと、店主の方が感心したように驚いて見せる。
「ほぅ…これは、出来た相手だな…スザク君…。まぁ、その先の話があるんだが…あの…サメつりってあるだろ?そのサメつりで『特賞』を取ったら1週間、何でも云う事聞いてやるなんて云っちまってな…。それで、一人1回ずつ引いて行ったんだが…。変なところで『奇跡』って起きるんだな…」
「奇跡?」
「滅多に引かれる事のない『特賞』を取っちゃった女の子がいたんだよ…。しかも…スザク君の天敵の…」
「わぁぁぁぁぁ…もういいでしょ!」
スザクの慌てぶりにルルーシュは更に興味を持ったようで、店主の方を向いているが…スザクはもう、串焼きを食べに来た事さえ忘れてルルーシュの手を引っ張って歩き出す。
「お…おい…スザク…」

 ルルーシュの声にも反応せず、スザクはすたすたと枢木神社の鎮守の森へと入って行った…
「スザク…ここは…鎮守の森って書いてあったぞ…。勝手に入ってきていいのか?」
「大丈夫…。ここは昔から僕の遊び場だったから…」
スザクの返事にどこが大丈夫なんだか…と思うが…
ただ、ルルーシュ自身、非科学的な事に対しては淡白な性格をしているのでスザクのその言葉に対しては何も云わない。
「まったく…おまけして貰おうと思って行ったのに…」
「なんだ…俺に云えないような過去があるとでも云うのか?」
ぶつくさ言っているスザクに…ルルーシュが尋ねて来る。
まぁ、子供の頃の話なので…本人が恥ずかしいと思っていても、聞いた方は基本的に『可愛い』の範囲で収まる話なのだろうと思うのだが…
「別に…そんな事じゃ…」
「なら…教えろ…。興味があるからな…」
本当に興味あるぞ…と云った表情でルルーシュがスザクに対して云う。
この興味が…今も打ちあがっている花火のように、開いてすぐに消えてしまえばいいのに…と、スザクは心底思っている。
「別に…大したことじゃないから…」
「大したことじゃないなら云えるだろ?」
確かに…その通りだ…
ただ…スザクとしては云いたくなかった…
従妹の神楽耶が『天敵』である事は事実だし、未だに頭の上がらない相手だ。
それはルルーシュも知らない訳じゃないが…
ただ、このスザクを手玉にとる神楽耶は凄い存在だと思っていた…
その神楽耶がスザクに対して一体何をしたのか…と云う興味は当然湧いてくる。
その気持ちはスザク自身、自分の事でなければ人並み以上に好奇心を抱く方だから…解らなくはない。
しかし…その、神楽耶が要求してきた事が…
『1週間、云う事聞くのであったな?スザク…。では、明日から1週間…スザクは神楽耶の云う事に逆らってはならぬ…。元々スザクが決めたルールだからの…』
そう云って…その翌日から1週間…神楽耶のとんでもない無茶振りな命令を聞き入れなくてはならなくなった。
内容としては…思い出すだけでも身の毛もよだつ…
「ごめん…何か…悪い事を聞いてしまったみたいだな…」
ルルーシュが心配そうにスザクを見る。
「あ…否…あの…ルルーシュ…大丈夫…」
あまり大丈夫に聞こえないスザクの声と表情…
「スザク…」
心配そうにスザクの顔を覗き込むルルーシュに…これ以上心配かけてはならない…と云う思いと、ちょっとだけ芽生えた悪魔心…
「ね、ルルーシュ…」
「なんだ?」
スザクの思いを知らずルルーシュは相変わらず心配そうにスザクを見ている。
「ルルーシュが…元気にしてくれる?」
表向きには寂しそうな子犬の表情…心の中ではちょっとだけ黒い気持ち…
「あ…ああ…」
ルルーシュがそう答えた時…スザクはすかさずルルーシュの身体を引きよせて…そのルルーシュの唇にキスした。
「!」
ルルーシュが呆然としているのをいい事に…ルルーシュを抱きしめている腕の力が強くなり、そのキスがどんどんと深くなっていく…
漸くそのキスから解放されてルルーシュが真っ赤になっている。
「スザク!お前!」
余りの突然のスザクの行動にルルーシュが怒鳴り声を上げるが…スザクの方はどこ吹く風…
そして、再びルルーシュの手を引っ張って、あの祭りの会場の方へと歩き始める。
「ごめん、ごめん…。でも、もう元気出たから…。だから…もう一回どこかで食べ物買って食べてから、金魚すくいや射的しようか…」
スザクのあまりの立ち直りの早さにルルーシュは『やられた!』と思うが…それでも嫌悪感がないから許してしまう自分にもちょっと呆れ果てる。
「じゃあ…サメつりもな…」
一言皮肉を零してやると…スザクが数歩先でピタッと動きを止めた。
「ルルーシュ…意外ときつい事云わないで…」
泣きそうなスザクのその表情に…ルルーシュはおかしくなって声をあげて笑った。
「じゃあ、今日の払いはスザクのおごりな…」
そのルルーシュの言葉に…スザクは逆らう術を知らず…こう答えた。
「イエス、ユア・ハイネス…」
二人にとって、今日のこの『お祭り』は…お互い別々の意味で心に残る事となった…

END


あとがきに代えて



仕事が入った途端に更新時間が遅くなりますね…(-_-;)
それに、慌てて書いている感がひしひしと伝わってきていますね…
お祭りネタ…どう言うのがいいのかよく解らず…
しかも、ネタの中になかった、『ルルーシュに女ものの浴衣を着せる』設定…
ホントリクエスト企画して、自分の趣味で設定を加えてしまっている今回のリク企画…
喜んで頂けるものであればいいのですが…
リクエスト下さったildireyさま、有難うございました。
きっと、今はお忙しいでしょうから…まだ、お読みではないかと思われるのですが…
また、時間のある時に読んでやって下さい。

さて、これで更新終わったら、気分転換がてら、お風呂に入って、またオフライン原稿やります。
色々頑張っているんですけれど…
中々思うようにいかないんですよね…
でも、来月のスザルルオンリーを楽しむ為に…頑張ります!
これで頑張れば…ひょっとして無料配布のコピー本作れるかもしれないので…
ただ、コピー本なので…オフライン購入の特典になる可能性が大です。(しかも先着順)
一人でやるには冊数が限られちゃいますので…
まぁ、頑張ります。
とりあえず、目の前のオフライン…頑張らないと…後残り1/3…


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
えっと…10000文字…和泉もブログ更新で本文だけで10000文字を超えたのはたった1回だけです。
ここ最近のSSの一回分の(あとがきや説明文を除いた)本文は大体6000〜6500文字くらいです。
ときどき7000文字を超える事がありますが…
10000文字と云うのは難しい数です…

えっと、拍手のお礼対談は…まぁ、適当に斜め読みして下さい。
確かに水流さまの仰るとおりです。
和泉も超ド田舎に暮らしているのでよく解ります。(それでも中山道沿いなのでJRの駅はありますが、バスなどは病院へ行くにも困難と云う、インフラ整備はなかなか素晴らしいところです)
まぁ、あの書き方だと一方からしか見ていない書き方ですので…他の方面からの見方もできますし、実際にあのような事をしたら日本経済はまず、中枢から崩れていきますけど…
今の日本はそのくらいかじ取りが難しいところにあるんですよね…
だから、あのマニフェスト…いろんなところに矛盾があります。
国民がどれだけ、現政権に期待しているのか…そして、現政権がどこまでそれにこたえる事が出来るのか…どこまで応えれば及第点をもらえるのか…
どうなるんでしょうね…
ちなみに、和泉が暮らしているところ…和泉のような障害を抱えている人間が全ての不便を受け入れて暮らしていけるぎりぎりの田舎度です。
これ以上、不便な場所だと和泉の場合は生きていけません。

『騎士様とフェスティバル』…えっと…リク内容では『女もの』と云うご指定がなく、和泉が勝手に入れた設定です。
でも、ルルーシュにはぜひとも、女の和装をしてほしいと思ってしまった…和泉の腐れ根性が和泉の理性を奪い去りました(爆)
そうですね…キムタカさんの女ものの浴衣を着たルルーシュ…見たいですよね…
というか、キムタカさんのルルーシュ…異様に美人さん…
『幼馴染シリーズ』で…ですか…
となると、中学、高校、(これから始まっていく)大学とありますけど…どの年齢が『萌え♪』ますかね…(爆)
まぁ、本編では無理かもしれませんが、番外編で書くことはできそうです。
ただ…本編が絶賛進行中ですし、現在、短編に回せる状況じゃないので…リク企画を終えたら考えますね…
ルルーシュとゼロで女ものの浴衣ですか…
色違いの同じ柄…とかいいかもしれませんね…
ただ、瓜二つなんで…どっちにどの色を着せるか…迷いますね…(爆)

『幼馴染シリーズ』…ジノとユーフェミアが再会して、これから、ユーフェミアがどうしていくか…それによって周囲がどう動いていくか…ですね…
第2部はその辺りがまとまって終わり…と云うところです。
ルルーシュも帰ってきたら…どうなる事でしょうかね…。
ノネットさんの動向も気になりますしね…
スザクのライバルはいっぱいです。
ジノに、シュナ兄に、ノネットさん…
強敵ばかりです…(爆)
そして、小姑のカレンとシャーリー…
スザク…頑張ってね…って心の底から応援している状態です…(←作者が言うな!)

『皇子とレジスタンス』…最初はスザクに家出でもさせるつもりだったんですけれど…
書き手の方の都合で天然ルル全開で頑張ってもらいました。
ただ、意外と騎士二人の息があってくれたので…内心ホッとしております。
まぁ、スザクとライは正反対の性格付け設定なので…
スザクは本編と違って『父親殺し』をしていないので、小説版の子スザの性格を反映させて頂いているので…
最後のルルーシュの『ごめんなさい』…この破壊力は多分、この二人じゃなくても絶大でしょう…
和泉としても…読み返して『これだけはいい仕事したな…』と思いましたし…(爆)
今後の展開も…色々フラグ立てまくりなんで…読者様が全員、飽きてしまうまでは続けていこうと思います。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
とっても励みになります。
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こちらは、拍手ページと違って、10ページも読まなくちゃいけないなどと云う、無体な事はありませんので(爆)

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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 07

騎士さまとフェスティバル(後編)



※ルルーシュとスザクがお忍びで日本のお祭りを堪能しに行っちゃうのですが…
お互いに妙な事を考えながら、お祭りを楽しめていないようです…
指定がなかったので、『トンデモ皇子』の騎士皇子設定にさせて頂きました。

これはildirey様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 スザクに手を引かれて、露店の並ぶ通りに戻ると…
「じゃあ、とりあえず、何か食べよっか…」
スザクにそう言われると…周囲からは色々な匂いがしてくる。
甘い匂い、ソースの匂い、醤油の焦げた匂い…
恐らく、この匂いの中にいるだけで空腹になりそうだと思えてしまう程…
「しかし…俺は…」
いつも何かと周囲の者が気にしてこうした場所での飲食は殆どした事がなかった。
「大丈夫だって…。先に僕が食べるから…」
にこりと笑って、こともなげに云ってくるスザクを見て、スザクに握られている方の手をぎゅっと力を入れる。
これまでも、『皇族』の立場と云う事で、何も危険に見舞われず…と云う訳にはいかなかった。
ルルーシュの食事も、ゼロの食事も、きっちり見えないところで管理されている。
しかし、ここは…皆に黙って出てきたお祭りの会場だ…
「でも…」
普段なら決してこんな顔をする事はないのだが…
二人きりの時、スザクの身を案じる時にはルルーシュはいつもこんな顔をする。
「大丈夫だって…。政庁の人たちが知らないと云う事は、ルルーシュの事を知っている人も知らないって事だし…。それに、このお祭りは枢木家がちゃんと監視している。一般人に犠牲が出ちゃうようなそんな事は絶対にないから…。今のルルーシュは『皇子殿下』じゃなくて、ただの…僕の『恋人』…でしょ?」
ルルーシュが何を心配しているのか手に取るように解るだけにスザクも、なるべくルルーシュに心配かけないようにと言葉を選ぶ。
「そ…そうだよな…。そうだった…」
ルルーシュが下を向きながらそう小さく呟いた。
ルルーシュの心配はよく解るのだが…
今のスザクにとっては、この場の雰囲気をぶち壊すような心配と云うか、葛藤が心の中にあるのだ。
―――ルルーシュ…そんな風に僕を心配しながら、身体を震わせて、下向いて、そんなに可愛い事云うのやめてよ…。やっぱり連れてきたのは…間違いだったのかなぁ…
下を向いているルルーシュ…スザクの目にはルルーシュの白いうなじがもろに飛び込んでくる。
もし、ここが祭りの会場ではなく、二人きりの場所だったら…その場で押し倒しても、自分の良心が許してくれると思えてしまう程…スザクの理性を試しているような姿だった…
と云うか、この場で押し倒しても自分の良心が許してしまいそうな…
「スザク?」
スザクの必死の葛藤をよそに、ルルーシュが顔を上げると…やっぱりスザクの身を案じている顔をしている…
―――と…とにかく、何か食べ物でも食べよう…。とりあえず、今は食欲で誤魔化す…
と、まぁ、『スザクの心…ルル、知らず…』のような状態であるが…
ルルーシュの手を引きながらとりあえず、何か、こうしたお祭りならでは…の者を物色して歩き始める。

 スザクに手を引かれながら…周囲を見渡すと…本当に色々なものが露店に並んでいる。
『いかやき』とか『やきそば』とか食べ物の露店があるかと思えば、『サメつり』とか『射的』と云った文字も目に飛び込んでくる。
どの店にも興味深そうに見ている人々、買い物やゲームを終えて、手に入れたものを手にしてまた、自分の行きたい店を物色し始める。
「……」
これまで、『皇族』として、主催者からのゲストとして呼ばれている祭りは…こんな雰囲気じゃなかった。
規模は確かに、普段出席している『祭典』『式典』などとは比べ物にならないくらい小さいが…
それでも、こうしてこうしたフェスティバルで、人々を身近に感じる事は…初めてで、楽しそうに見て回っている人々を見ていると…
―――『お祭り』と云うのは…これほどまでに人の表情を変えるのか…
ルルーシュの素直な感想だった。
それに、見た事もない様な食べ物やゲームの類を目にしていると…
自分もその中に入って行きたくなる…
『皇子』として招かれる『フェスティバル』とも、アッシュフォード学園で行われる突然の『イベント』とも違う…
恐らく…ルルーシュは初めて見る光景…
多分、ゼロも、他の異母兄姉妹たちも…こうして直接は見た事ないかもしれない…
たくさんの人々がこうして集まって…『お祭り』を楽しんでいる。
露店で客寄せしながら調理している人間も、ゲームで当てた商品を選んで指差している子供も…みんな…笑っている。
恐らく…心の底から…
熱心に平べったい水槽の中で泳いでいる大きな金魚の動きを観察しながら、どう見ても水に濡れたら『網』としての役割を果たさないであろう、プラスチックの輪に薄い紙を張り付けただけの…すくい網を片手に真剣な表情をしている子供たち…
射的の前で『あの人形が欲しいの…』と、連れている(恐らく恋人であろう)女にせがまれて、緊張しつつも、何とかその商品を手に入れようと狙いを定めている、ルルーシュと同じくらいの年齢か、もう少し上の年齢の男…
匂いにつられて売られている食べ物を買って欲しいと親にねだる幼子…
「フェスティバルって…こんなに笑いの多い…楽しいものだったんだな…」
ルルーシュがぼそっと呟く。
スザクはその言葉がちゃんと聞こえなかったのか…『え?何?』とルルーシュに尋ねるが…しかし、その問いにルルーシュは答える事なかった。
自分の知らない世界を…今、体験している…
そんな思いだった…。
そして、目の前で祭りを楽しんでいる者たちと同じように…色々と楽しみたいと云う衝動に駆られる。

 しかし…周囲には色々な露店が並んでおり、どうも目移りする…
それに…こんなところで、見た目にも結構ちゃちなゲームに興味を持ったりしたら…
―――ひょっとして…スザクに笑われる…?
などと、変な方向に思考が向いてしまっている。
普段、パソコンゲームをするにしてもスザクが見ると…
『頭痛くなりそうなゲームだね…』
と云われるようなゲームばかりだ。
そして、スザクのやっているゲームに対しては…
『そんな幼稚なゲーム…楽しいのか?』
などと云っているのだ。
それに…売っているもの、何もかもが珍しくて…
ゲームのほかに、花火、お面、動物の形をした風船…
「ルルーシュ?」
色々ときょろきょろしながら…スザクがどこに連れてきたのかさえも確認してない。
「あ…否…別に…あんなゲームやりたいとか考えている訳では…決してないぞ!」
いきなりスザクに声をかけられて、驚いてルルーシュが頭の中で興味を持ったものに対して『興味なんかない!』と云う事を強調している…
しかし…スザクの方を見ると…空腹を誘ういい匂いがしている…
「とりあえず…何か食べようと思って…ここに連れてきたんだけどね…」
と、指を差されたのは…串焼きを扱っている露店だった…
「え?あ…えっと…」
やっと、状況の把握が出来て…ルルーシュは一生懸命言葉を探している。
そんなルルーシュを見て、スザクが思わずくすりと笑った。
「解ったよ…。とりあえず、ルルーシュ…何か食べよう?ここにあるの…選んで?」
と、目の前で店主が焼きながら販売している串焼きを指差した。
「え?えっと…」
イレギュラーにはとことん弱い事は知っていたが…よっぽどこの『お祭り』に興味をもったらしい…。
「大丈夫…。ここの店主さん、僕の昔馴染みだから…。僕の事も知っているし…」
「あんたがスザク君の恋人かい?ホントに美人さんだねぇ…。あの小さかったスザク君が…色気づいたもんだ…」
けらけらと笑いながら中年の店主がスザクをからかっている。
「えっと…その…」
店主の口調にも驚いて、ルルーシュは更に言葉が出て来なくなる。
この店主がどこまで知っているのか…とか、今、自分が声を出したことで、自分の性別がばれている事とか…
日本ではブリタニアと違って、同性愛に対する偏見は非常に根強い。
困っているルルーシュの表情を見て、その店主が更に笑いだした。
「日本人全員がそう云う事に偏見持っている訳じゃないさ…。こう言う仕事やっていると…色んな人と接する機会があるからな…。それに、スザク君の事は、こんなにちっちゃい頃から知ってんだ…。全部知っているし、スザク君の邪魔をする気はないから…安心しな…」
この言葉で…この店主が全てを知っている事を把握した。
ルルーシュも知らないスザクを知る…この店主…
ヤキモチを妬く…と云う事はないが…ルルーシュの知らないスザクを知っていると云う事が…何だか悔しい気がする。
「ちょっと…変な事云わないで下さい!それに、ルルーシュはそう云う事…すぐに気にするから…あんまり変なからかい方しないで下さいよ…」

 スザクが困ったように店主に云っている…。
その様子を見て、ルルーシュが…店主に声をかけた。
「えっと…昔のスザクって…どんな感じ…だったんですか…?」
まるで意を決したような表情と口調だった。
そのルルーシュの一言に…店主の方は『へ?』と云う驚いた表情を…スザクの方は『え?』と云う驚いた表情を見せる。
「ルルーシュ…突然・・何なの?」
ルルーシュの抱いたその、素朴な『ルルーシュと出会う前のスザクを知りたい…』と云う思いをどう受け取るのか…
スザクとしては…この店主に語られる事の方が問題のようにもみえるが…
「だって…俺は…お前がブリタニアに留学してきて、俺の騎士となった後の事しか知らない…」
まぁ、ご尤もな答えだ。
「そうかぁ…。スザク君はブリタニアに留学してから一度もここに来ていないしな…。どうせ、君にかまけて忘れていたんだろうけど…変われば変わるもんだよ…うんうん…」
そんな事を云いながら店主が腕を組んで刻々と頷いて見せる。
「変われば…変わる…?」
ルルーシュのその反芻にスザクが慌て始める。
「わぁぁぁ…ちょっと…やめて下さい!そんな…昔の恥の話を!」
スザクの慌てぶりにルルーシュは更にスザクの言葉を反芻する。
「昔の…恥の…話…?」
きょとんと聞き返しているルルーシュを見て、店主が面白そうに語り始める。
かつて、スザクはこの祭りには同級生の女子やら上級生、下級生の女子に囲まれて来ていたらしい…
ルルーシュ自身はアッシュフォード学園でスザクが女子に人気がある事は知っていたし、時々、校舎裏で告白されているのも知っている。
でも、スザクは決してその告白に対して『OK』を出す事はない。
スザクにとって、自分の主であり、恋人であるルルーシュが最優先だからだ…
最初の内は結構気にしていたが…最近では、気にしていてもスザクに対する告白の嵐は止まないし、ファンクラブまで出来ている。
そんな状況の中、一々ヤキモチを妬いていたらきりがないし、ルルーシュがあんまり落ち込んでいた事があって、それがゼロに知られた時には…ゼロの怒りが収まるまでに相当の時間がかかっていた事を思い出す。
「あ、でも、スザクは今でも女子に人気がありますけど?ファンクラブもあるようですし…」
こともなげにルルーシュが云うと、店主の方が感心したように驚いて見せる。
「ほぅ…これは、出来た相手だな…スザク君…。まぁ、その先の話があるんだが…あの…サメつりってあるだろ?そのサメつりで『特賞』を取ったら1週間、何でも云う事聞いてやるなんて云っちまってな…。それで、一人1回ずつ引いて行ったんだが…。変なところで『奇跡』って起きるんだな…」
「奇跡?」
「滅多に引かれる事のない『特賞』を取っちゃった女の子がいたんだよ…。しかも…スザク君の天敵の…」
「わぁぁぁぁぁ…もういいでしょ!」
スザクの慌てぶりにルルーシュは更に興味を持ったようで、店主の方を向いているが…スザクはもう、串焼きを食べに来た事さえ忘れてルルーシュの手を引っ張って歩き出す。
「お…おい…スザク…」

 ルルーシュの声にも反応せず、スザクはすたすたと枢木神社の鎮守の森へと入って行った…
「スザク…ここは…鎮守の森って書いてあったぞ…。勝手に入ってきていいのか?」
「大丈夫…。ここは昔から僕の遊び場だったから…」
スザクの返事にどこが大丈夫なんだか…と思うが…
ただ、ルルーシュ自身、非科学的な事に対しては淡白な性格をしているのでスザクのその言葉に対しては何も云わない。
「まったく…おまけして貰おうと思って行ったのに…」
「なんだ…俺に云えないような過去があるとでも云うのか?」
ぶつくさ言っているスザクに…ルルーシュが尋ねて来る。
まぁ、子供の頃の話なので…本人が恥ずかしいと思っていても、聞いた方は基本的に『可愛い』の範囲で収まる話なのだろうと思うのだが…
「別に…そんな事じゃ…」
「なら…教えろ…。興味があるからな…」
本当に興味あるぞ…と云った表情でルルーシュがスザクに対して云う。
この興味が…今も打ちあがっている花火のように、開いてすぐに消えてしまえばいいのに…と、スザクは心底思っている。
「別に…大したことじゃないから…」
「大したことじゃないなら云えるだろ?」
確かに…その通りだ…
ただ…スザクとしては云いたくなかった…
従妹の神楽耶が『天敵』である事は事実だし、未だに頭の上がらない相手だ。
それはルルーシュも知らない訳じゃないが…
ただ、このスザクを手玉にとる神楽耶は凄い存在だと思っていた…
その神楽耶がスザクに対して一体何をしたのか…と云う興味は当然湧いてくる。
その気持ちはスザク自身、自分の事でなければ人並み以上に好奇心を抱く方だから…解らなくはない。
しかし…その、神楽耶が要求してきた事が…
『1週間、云う事聞くのであったな?スザク…。では、明日から1週間…スザクは神楽耶の云う事に逆らってはならぬ…。元々スザクが決めたルールだからの…』
そう云って…その翌日から1週間…神楽耶のとんでもない無茶振りな命令を聞き入れなくてはならなくなった。
内容としては…思い出すだけでも身の毛もよだつ…
「ごめん…何か…悪い事を聞いてしまったみたいだな…」
ルルーシュが心配そうにスザクを見る。
「あ…否…あの…ルルーシュ…大丈夫…」
あまり大丈夫に聞こえないスザクの声と表情…
「スザク…」
心配そうにスザクの顔を覗き込むルルーシュに…これ以上心配かけてはならない…と云う思いと、ちょっとだけ芽生えた悪魔心…
「ね、ルルーシュ…」
「なんだ?」
スザクの思いを知らずルルーシュは相変わらず心配そうにスザクを見ている。
「ルルーシュが…元気にしてくれる?」
表向きには寂しそうな子犬の表情…心の中ではちょっとだけ黒い気持ち…
「あ…ああ…」
ルルーシュがそう答えた時…スザクはすかさずルルーシュの身体を引きよせて…そのルルーシュの唇にキスした。
「!」
ルルーシュが呆然としているのをいい事に…ルルーシュを抱きしめている腕の力が強くなり、そのキスがどんどんと深くなっていく…
漸くそのキスから解放されてルルーシュが真っ赤になっている。
「スザク!お前!」
余りの突然のスザクの行動にルルーシュが怒鳴り声を上げるが…スザクの方はどこ吹く風…
そして、再びルルーシュの手を引っ張って、あの祭りの会場の方へと歩き始める。
「ごめん、ごめん…。でも、もう元気出たから…。だから…もう一回どこかで食べ物買って食べてから、金魚すくいや射的しようか…」
スザクのあまりの立ち直りの早さにルルーシュは『やられた!』と思うが…それでも嫌悪感がないから許してしまう自分にもちょっと呆れ果てる。
「じゃあ…サメつりもな…」
一言皮肉を零してやると…スザクが数歩先でピタッと動きを止めた。
「ルルーシュ…意外ときつい事云わないで…」
泣きそうなスザクのその表情に…ルルーシュはおかしくなって声をあげて笑った。
「じゃあ、今日の払いはスザクのおごりな…」
そのルルーシュの言葉に…スザクは逆らう術を知らず…こう答えた。
「イエス、ユア・ハイネス…」
二人にとって、今日のこの『お祭り』は…お互い別々の意味で心に残る事となった…

END


あとがきに代えて



仕事が入った途端に更新時間が遅くなりますね…(-_-;)
それに、慌てて書いている感がひしひしと伝わってきていますね…
お祭りネタ…どう言うのがいいのかよく解らず…
しかも、ネタの中になかった、『ルルーシュに女ものの浴衣を着せる』設定…
ホントリクエスト企画して、自分の趣味で設定を加えてしまっている今回のリク企画…
喜んで頂けるものであればいいのですが…
リクエスト下さったildireyさま、有難うございました。
きっと、今はお忙しいでしょうから…まだ、お読みではないかと思われるのですが…
また、時間のある時に読んでやって下さい。

さて、これで更新終わったら、気分転換がてら、お風呂に入って、またオフライン原稿やります。
色々頑張っているんですけれど…
中々思うようにいかないんですよね…
でも、来月のスザルルオンリーを楽しむ為に…頑張ります!
これで頑張れば…ひょっとして無料配布のコピー本作れるかもしれないので…
ただ、コピー本なので…オフライン購入の特典になる可能性が大です。(しかも先着順)
一人でやるには冊数が限られちゃいますので…
まぁ、頑張ります。
とりあえず、目の前のオフライン…頑張らないと…後残り1/3…


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
えっと…10000文字…和泉もブログ更新で本文だけで10000文字を超えたのはたった1回だけです。
ここ最近のSSの一回分の(あとがきや説明文を除いた)本文は大体6000〜6500文字くらいです。
ときどき7000文字を超える事がありますが…
10000文字と云うのは難しい数です…

えっと、拍手のお礼対談は…まぁ、適当に斜め読みして下さい。
確かに水流さまの仰るとおりです。
和泉も超ド田舎に暮らしているのでよく解ります。(それでも中山道沿いなのでJRの駅はありますが、バスなどは病院へ行くにも困難と云う、インフラ整備はなかなか素晴らしいところです)
まぁ、あの書き方だと一方からしか見ていない書き方ですので…他の方面からの見方もできますし、実際にあのような事をしたら日本経済はまず、中枢から崩れていきますけど…
今の日本はそのくらいかじ取りが難しいところにあるんですよね…
だから、あのマニフェスト…いろんなところに矛盾があります。
国民がどれだけ、現政権に期待しているのか…そして、現政権がどこまでそれにこたえる事が出来るのか…どこまで応えれば及第点をもらえるのか…
どうなるんでしょうね…
ちなみに、和泉が暮らしているところ…和泉のような障害を抱えている人間が全ての不便を受け入れて暮らしていけるぎりぎりの田舎度です。
これ以上、不便な場所だと和泉の場合は生きていけません。

『騎士様とフェスティバル』…えっと…リク内容では『女もの』と云うご指定がなく、和泉が勝手に入れた設定です。
でも、ルルーシュにはぜひとも、女の和装をしてほしいと思ってしまった…和泉の腐れ根性が和泉の理性を奪い去りました(爆)
そうですね…キムタカさんの女ものの浴衣を着たルルーシュ…見たいですよね…
というか、キムタカさんのルルーシュ…異様に美人さん…
『幼馴染シリーズ』で…ですか…
となると、中学、高校、(これから始まっていく)大学とありますけど…どの年齢が『萌え♪』ますかね…(爆)
まぁ、本編では無理かもしれませんが、番外編で書くことはできそうです。
ただ…本編が絶賛進行中ですし、現在、短編に回せる状況じゃないので…リク企画を終えたら考えますね…
ルルーシュとゼロで女ものの浴衣ですか…
色違いの同じ柄…とかいいかもしれませんね…
ただ、瓜二つなんで…どっちにどの色を着せるか…迷いますね…(爆)

『幼馴染シリーズ』…ジノとユーフェミアが再会して、これから、ユーフェミアがどうしていくか…それによって周囲がどう動いていくか…ですね…
第2部はその辺りがまとまって終わり…と云うところです。
ルルーシュも帰ってきたら…どうなる事でしょうかね…。
ノネットさんの動向も気になりますしね…
スザクのライバルはいっぱいです。
ジノに、シュナ兄に、ノネットさん…
強敵ばかりです…(爆)
そして、小姑のカレンとシャーリー…
スザク…頑張ってね…って心の底から応援している状態です…(←作者が言うな!)

『皇子とレジスタンス』…最初はスザクに家出でもさせるつもりだったんですけれど…
書き手の方の都合で天然ルル全開で頑張ってもらいました。
ただ、意外と騎士二人の息があってくれたので…内心ホッとしております。
まぁ、スザクとライは正反対の性格付け設定なので…
スザクは本編と違って『父親殺し』をしていないので、小説版の子スザの性格を反映させて頂いているので…
最後のルルーシュの『ごめんなさい』…この破壊力は多分、この二人じゃなくても絶大でしょう…
和泉としても…読み返して『これだけはいい仕事したな…』と思いましたし…(爆)
今後の展開も…色々フラグ立てまくりなんで…読者様が全員、飽きてしまうまでは続けていこうと思います。


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2009年09月21日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 06

騎士さまとフェスティバル(前編)



※ルルーシュとスザクがお忍びで日本のお祭りを堪能しに行っちゃうのですが…
お互いに妙な事を考えながら、お祭りを楽しめていないようです…
指定がなかったので、『トンデモ皇子』の騎士皇子設定にさせて頂きました。

これはildirey様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 それは…本当に突然の提案だった…
「ね、ルルーシュ…お祭りに行こう!」
この提案をしてきたのは、ルルーシュの専任騎士である枢木スザクだった。
ルルーシュはこれでも神聖ブリタニア帝国第11皇子殿下だ。
そう簡単に、治安が不安定になり易いフェスティバルの類は公式での参加しか出来なかった。
と云うか、皇族としての自覚が強くあったのでその辺りはごく当たり前の事としていた。
「祭り?しかし、そんな予定は入っていないぞ…」
「だから…主催者からの要請によるゲストじゃなくて、お祭りを楽しみに行くの!もうすぐ、僕の実家の枢木神社で収穫祭があるんだ…。その年の実りを神様に感謝するんだ…」
「感謝祭…?」
そう云った神様に何かを奉納する為の祭りと云うと…巫女が出てきて、よく解らない神様との交信をして供物を捧げると云った…儀式…
ルルーシュの中ではそんな認識だったのだが…
「そんな、儀式を見て何が楽しい?大体、そんな神様に対する感謝祭によそ者が行っていいのか?」
ルルーシュが読んでいた本からやっと目を離し、スザクを見ながら尋ねる。
スザクの方は…微妙に苦虫を噛んだような笑いを顔に張り付けているが…
「あ…あのね…ちょっと誤解があるみたいだけど…。ブリタニアでもあるでしょ?収穫祭って…。どう言う事をしているか、僕は不勉強でよく解らないんだけど…。でも、みんなで騒いで踊って…っていう事…やるでしょ?」
「ああ…フェスティバルか…。日本の祭りでもそんな事をするのか?」
「あ…あのね…ルルーシュ…。別に、お祭り騒ぎってブリタニアの専売特許じゃないって…。日本にだってミレイさんに負けないお祭り好きはいるんだから…」
どこか日本に対する誤解を持つルルーシュに口で日本を説明するのが非常に難しい。
確かに、日本人は働き者で、真面目に、地道に働いていると云うイメージがあるらしい…
しかし、日本人だって、人間だ…
真面目な生活ばかりでは疲れてしまう。
そんなとき、お祭り騒ぎをして普段ためているストレスをふっ飛ばしたり、明日からの活力にしようと云う事は当然、あるのだ。
「そうか…日本の…お祭りかぁ…」
スザクのここまでの説明で、ちょっぴり興味が出てきた様子だ。
しかし、ルルーシュの護衛の問題などがあるから…きっと、政庁にいるジェレミアは絶対に許さないだろうし、ゼロに知られれば自分も行くと云い始めて、大事になる事は必至だ。
ゼロが騒ぎ始めると、ゼロの専任騎士であるライにも迷惑がかかる。
「ね?行こうよ…」
「しかし…俺たちだけで行くのは…目立つんじゃないのか?」
「大丈夫…これがあるから…」
スザクはそう云いながら何かを取り出した。
それは…日本のお祭りの時にはよく着られていると云う…『浴衣』と云うものだった。
「これに着替えたくらいで誤魔化せるものか…」
「大丈夫だって…ちゃんと考えてあるから♪」

 スザクの『ちゃんと考えてあるから♪』と云うセリフは…決して信じてはいけないと…ルルーシュはこの時知った…
「スザク…これはいったい…」
「うん…こうすれば、ルルーシュだって解らないでしょ?ゼロにはばれちゃうかもしれないけど…」
スザクがニコニコして、満足そうにルルーシュを見ている。
「この浴衣…どう見ても男が着るようには見えないんだが?」
「うん…だって、女性用だもん…。和服ってこういう時便利だよね…」
それは…藍染に藤の花が描かれているがらの浴衣だった。
そして、髪には藤の花の髪飾り…
単純にスザクの趣味によって選ばれたものと思われる。
スザクはこのルルーシュの姿を見て
―――絶対にゼロには見せられないな…
と内心では思っていた。
と云うか、祭りなんかどうでもよくなっていた。
このまま、二人で手をつないで歩ければ…それでいいと思ってしまっていた。
と云うよりも、祭りの人混みの中でこんな光輝くルルーシュを連れて行く事に少し不安を覚えるのだが…
それでもルルーシュには『二人でこっそりお祭りに行く』と云う名目でこの浴衣を着せている手前、何としても、縁日や花火の会場では手を離さず、守り切らなくてはならないと云う、使命感に燃えていた。
「で、なんでお前はどう見ても男ものの浴衣なんだ?」
「だって、女の子を守るのは男の役目でしょ?僕、最近はやりの『草食系』じゃないから…ちゃんとルルーシュを守るから、安心してね…」
どこか…云っている事が間違っているのは気のせいだろうか…ルルーシュはそんな風に考えてしまうが…
それに、この不本意極まりない恰好で外を出歩かなくてはならない事に素直に大きなため息を吐く。
と云うのも、流石に学園から浴衣を着て行く訳にはいかない…と云う事で、電車に乗ってスザクの実家まで行って、こそこそっと本宅に入り込み、着替えさせられたと云う訳だ。
「スザク…ホントにこれで歩かなくちゃいけないのか?」
「だって、ばれたら困るでしょ?でも、僕、ルルーシュにも日本のお祭り、楽しんで欲しかったし…。ルルーシュ…アッシュフォード学園に来てから…ずっと、学園と租界しか歩いていなかったし…」
しゅんとスザクが下を向いて、犬耳としっぽが垂れているのが見える…
いつも、このスザクの姿に惑わされて、後で後悔する事になるのだが…
「わ…解った…。有難う…スザク…気を使ってくれて…」
本来、ルルーシュは非常に優秀な頭脳と学習能力を持つのだが…どうもスザク相手だとその能力は封印させられてしまうようである。

 家人にばれないように本宅を出た二人だったが…
枢木神社周辺の細い道路の周辺には数多くの露店が並び始めていた。
どうやら、それなりに大きな祭りの様で、枢木神社周辺の住人以外にもたくさんの参加者がいるらしい。
「まだ、ちょっと早かったみたいだね…。まぁ、祭りは暗くなってからがメインだし…どこか腰掛けられるところで待っていようか…」
「否…こう言う準備の風景も面白いな…。ミレイ会長のイベントもそうだけれど、主催者側の場合、本番よりも準備の時が結構楽しいだろ?」
「確かにね…。お祭りの楽しみ方って、多分人それぞれなんだよね…。僕は、準備よりも、本番で皆と一緒にワイワイ騒いでいるのが好きだけど…」
そんな事を話しながら、少しずつ組み立てられていく露店を眺めている。
アッシュフォード学園のイベントの時とはちょっと違った雰囲気の準備の風景…
自分の今のカッコは不本意ではあるが…これも、スザクなりの気遣いだとルルーシュは理解した。
日本にブリタニアの皇子が留学していると云う話しは日本でも知られている。
あまり、マスコミなどには露出していないが…完全に非公開と云う訳ではない。
それに、日本国内で『反ブリタニア』を掲げている組織がある事も知っている。
スザクの父であり、現在の日本国首相である枢木ゲンブが『親ブリタニア』の外交をしており、表向きには良好な関係を築いている。
しかし、国同士の中での利害関係はそう簡単なものではない。
一人一人の意思を持つ事が許されている『民主主義』の場合、たとえ国のトップが『親ブリタニア』だからと云って国民全員が『親ブリタニア』にならなくてはならないと云う事ではないのだ。
当然、互いの主張をごり押しすれば争いが生まれる。
今のところは日本国内の中で互いが『妥協』と云う形でバランスを取っている訳なのだが…
それでも、強硬に『反ブリタニア』を掲げる勢力もいる。
そんな中で、無防備にブリタニアの皇子が祭りを楽しむと云うのはなかなか難しい事で…
だとしても、ルルーシュだって日本で普通に学生をやっており、様々なものを見て興味を持ち、やりたい事も出来ている。
しかし、『皇子』と云う立場ではそれがままならない事は当たり前のことで…
そんなルルーシュを見ていて…スザクが何とか、自分の国の『お祭り』を体験させてやりたかったのだろう。
普段は、『皇子』として、主催者側のゲスト席にいるのだが…それでは真に『お祭り』を楽しんでいる事にはならない。
だから、スザクはない知恵を絞ってルルーシュを連れ出したのだろう。
「スザク…このカッコは不本意だが…それでも…たまには学園や租界を出るのも悪くない…」
こう言う時、素直に『有難う』と云えない自分が悲しくなるが…
それでも、スザクはその言葉に対して笑みを返してくれる。
「どういたしまして…」

 やがて、露店の準備が出来て、祭りを楽しみに来た者たちが続々と行列を作り始める。
「ス…スザク…」
右手はスザクの手に繋がっている状態だが…それでも、人の波に飲み込まれそうな状態だ。
「大丈夫?ルルーシュ…。とにかく、僕の手、絶対に放さないでね?」
これだけの人間がいる中、絶対…と云うのは難しい…
「ど…努力する…」
「ごめんね…多分、もう少し経つと花火が始まるんだ…。一応、枢木神社は私有地だから…時間外に場所取りとか禁止していて…。だから、今は、花火の為の場所取りをしようとしている人たちが大移動しているんだ…」
「そうか…俺が、お前に早く行きたいと云ったから…」
そう…露店での販売が始まって、すぐにルルーシュが人が集まらない内に露店を見て歩こうと無理矢理スザクに提案したのだ。
スザクはもう少し待った方がいいとは云っていたのだが…
「とにかく…この人の流れから離れよう…。花火が始まれば、露店はゆっくり見られるし、露店を見ながらでも花火は見えるからね…。座りながら…ってわけにはいかないけれど…」
「済まない…やっぱり、日本の事はお前の云う事を聞くべきだな…」
流石にこの状況は苦しいらしく、少し歩いた先に歩行者天国になっていなくて、露店もない細い通りがあった。
スザクは一旦、ルルーシュをそこへ避難させた。
「やれやれ…せっかく綺麗に着た浴衣…」
そう云いながらスザクはルルーシュの着崩れた浴衣を直して行く。
正直、こんな姿…他の誰にも見られたくない…
二人とも違った意味ではあるが、同じ事を考えていた。
「はい、綺麗に直ったよ…。ここなら、祭りの会場の近くだから、車もあまり来ないし、祭りの間は人通りもほとんどないから…。花火が始まって、露店が出ている通りが落ち着いたら戻ろう…」
「あ…ああ…。ごめん…」
どこの国も祭りともなると人々はその場所に集まる…
やはり、お祭りと云うと、人の心をワクワクさせるらしい。
あの人混みの中…すれ違う人、ぶつかった人、祭りを非常に楽しみにしている事が解る表情をしていた。
これだけ人が集まり、もみくちゃにされても、人は『お祭り』に集まって来るものなのだ。
「普段は…俺…いつも主催者に用意された席に座って、主催者に準備されて、俺たちの為だけに人払いされた祭りしか知らなかったからな…」
「あ、ごめん…。人混み…慣れていないから…辛かったよね?」
ルルーシュの言葉を多少誤解した形で受け取ったスザクが慌ててルルーシュに謝った。
「否、そうじゃなくて…俺は、こうした祭りの時は…これまで特別扱いばかりされていたんだな…って思うよ…。人混みを知らなくて、並ぶ事を知らなくて…。確かに、人混み、大変だけれど…人々の『お祭り』に対する気持ちが…少し見えた気がしたよ…」
「え?」
「あんなに人混みでもみくちゃにされていても…来ている人たちは…この『お祭り』を楽しみにしている顔をしていた…」
なんだか…知らなかった事を一つ覚えた…そんな感じだった…
そして…そんなルルーシュを見ていて…スザクはある事に後悔する事になる。

―――こんなお祭りの中…僕は何故…ルルーシュに女ものの浴衣を着せてしまったのか…
 目の前で余りに可愛い(もちろん、ルルーシュに云うとへそを曲げてしまうので云わないが)表情を見せるルルーシュ…
そして、余りに無駄に色気を醸し出している…
―――何故…着替えた時に気づかなかった…僕…
正直、ここに来て、このルルーシュを連れて歩く事に不安を抱き始めた。
「どうした?スザク…」
元々不本意でこの浴衣を着たルルーシュだったが…ルルーシュをこの『お祭り』に連れて来る為のスザクの考えた苦肉の策だ…その考えに至ったルルーシュは既にこのカッコに関しては妥協している。
「あ…否…何でもないけど…」
「そろそろ人が落ち着いてきたみたいだな…」
露店が並んでいる通りを見ながらルルーシュが云う…
ルルーシュが首だけ通りに向いて…白い首筋がスザクの目に飛び込んできて…
そして、全く無自覚なルルーシュに…
心の中で大きなため息を吐いた。
そして、心底祈る…
―――どうか…こんな女ものの浴衣を着てもいいからまた、『お祭りに行きたい…』なんて云いだしませんように…
と…
正直、ルルーシュは完全に無自覚なのだが…こうして暗がりで、中途半端な光の中…ルルーシュの白い肌は異様に輝いて見える。
多分…そう見えているのは…スザクだけじゃないと断言できる。
―――浴衣には…魔力がある…
今のスザクは心底そう思う。
「今度こそ…ゆっくり見て回れるかな…」
ルルーシュがそんな事呟いた。
その一言でルルーシュも実は、こうした形でこう言う場に来てみたかったのかもしれないと思う。
確かに、公の立場がある。
でも、普段の生活は、いわゆる庶民と生活しているのだ。
そう云ったものに触れている事で…きっと…やりたい事とかも増えて行った筈だ…
「そうだね…色々見て回ろうか…」
にこりと笑ってルルーシュに手を差し出す。
「また…手をつなぐの…か…?」
差し出された手を見ながら…ルルーシュが顔を赤くしている事が解る。
「うん…僕は、君の騎士だから…。いくらさっきほど人が多くないって云っても、まだ、たくさん人がいるし…」
「別に…俺は…子供じゃ…」
「いいでしょ?それを口実に恋人っぽいことしたいんだから…」
余りに無邪気に笑いながらそんな事を云われて、更にルルーシュは顔を赤くする。
そして…この、人懐っこい大型犬には…絶対に逆らえない事は解っているが、それを認めるのが悔しい…
「別に…俺は…」
顔を背けてそう言ってみるものの、心の中ではこれで、『じゃあ別にい…』とか言われたら、きっとがっかりする自分がいる…
そんな事はお見通し…とでも言わんばかりにスザクがクスッと笑って、強引にルルーシュの手を引いて、歩き出す。
「あ、スザク!」
「いいから、いいから…。僕が強引にルルーシュの手を引っ張っているんだから、ルルーシュはそれを振り払うだけの力がないだけだからね…」
こう言うスザクの姿を見ていて…
―――こいつ…絶対にずるい…
そんな事を考えながら大人しく手を引かれて、露店の並ぶ通りへと出て行った…

To Be Continued


あとがきに代えて



お祭りネタ…意外と難しい!
和泉自身が、それほど縁日とかに行く事がないからなのでしょう…。
花火大会とかも人混みに入って行く事を嫌って出て行きませんしね…。
それに、自分の身体の事もあり、縁日に行っても露店で売っているものを食べられないんですよ…( ┰_┰) シクシク
あのイカ焼きの匂いや、焼きそばの匂いは…
実際に食べてみると、縁日の雰囲気のお陰で美味しく感じちゃうし…
まぁ、そんな事もあり、基本的にお祭りに出向く事ってないんですよね…
明日は縁日で、ルルーシュとスザクが色々遊ぶ事になるんですけれど…
何をして貰いましょうかね…
リクエスト下さったildireyさま、お待たせ致しました。
リクエストありがとうございました。

あと、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
拍手のお礼ページの対談を入れ替えました。
よろしければそちらも見てやって下さい。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
『皇子とレジスタンス』…ルルーシュにはちょっとばかり、天然さんになってもらいました。
たまには子供らしいところを見せて欲しいですしね…
『萌え♪』て頂けたのでしたら嬉しいです。
この騎士皇子…不器用さんだけど、タイプの違う不器用さんなんで、かみ合った時にはいい方向に進んでくれます。

『幼馴染シリーズ』…まぁ、ユーフェミアを不幸に陥らせる事は基本的に考えていなかったので…
ちょっと、色々知らない事が多すぎた…と云う程度のキャラクターに収まってくれたので、こうした形で収まりました。
しかし…スザク…どうしたらダメンズを卒業できるでしょうか…
むしろそっちに悩みが移っています。
まぁ、いっそルルーシュをダメンズウォーカーにしちゃってもいいかな…なんて思ってるんですけど…(←おい!)

ご声援、ありがとうございます。
頑張ります。


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 06

騎士さまとフェスティバル(前編)



※ルルーシュとスザクがお忍びで日本のお祭りを堪能しに行っちゃうのですが…
お互いに妙な事を考えながら、お祭りを楽しめていないようです…
指定がなかったので、『トンデモ皇子』の騎士皇子設定にさせて頂きました。

これはildirey様からのリクエストです。
この作品はAll Age OK!です。

 それは…本当に突然の提案だった…
「ね、ルルーシュ…お祭りに行こう!」
この提案をしてきたのは、ルルーシュの専任騎士である枢木スザクだった。
ルルーシュはこれでも神聖ブリタニア帝国第11皇子殿下だ。
そう簡単に、治安が不安定になり易いフェスティバルの類は公式での参加しか出来なかった。
と云うか、皇族としての自覚が強くあったのでその辺りはごく当たり前の事としていた。
「祭り?しかし、そんな予定は入っていないぞ…」
「だから…主催者からの要請によるゲストじゃなくて、お祭りを楽しみに行くの!もうすぐ、僕の実家の枢木神社で収穫祭があるんだ…。その年の実りを神様に感謝するんだ…」
「感謝祭…?」
そう云った神様に何かを奉納する為の祭りと云うと…巫女が出てきて、よく解らない神様との交信をして供物を捧げると云った…儀式…
ルルーシュの中ではそんな認識だったのだが…
「そんな、儀式を見て何が楽しい?大体、そんな神様に対する感謝祭によそ者が行っていいのか?」
ルルーシュが読んでいた本からやっと目を離し、スザクを見ながら尋ねる。
スザクの方は…微妙に苦虫を噛んだような笑いを顔に張り付けているが…
「あ…あのね…ちょっと誤解があるみたいだけど…。ブリタニアでもあるでしょ?収穫祭って…。どう言う事をしているか、僕は不勉強でよく解らないんだけど…。でも、みんなで騒いで踊って…っていう事…やるでしょ?」
「ああ…フェスティバルか…。日本の祭りでもそんな事をするのか?」
「あ…あのね…ルルーシュ…。別に、お祭り騒ぎってブリタニアの専売特許じゃないって…。日本にだってミレイさんに負けないお祭り好きはいるんだから…」
どこか日本に対する誤解を持つルルーシュに口で日本を説明するのが非常に難しい。
確かに、日本人は働き者で、真面目に、地道に働いていると云うイメージがあるらしい…
しかし、日本人だって、人間だ…
真面目な生活ばかりでは疲れてしまう。
そんなとき、お祭り騒ぎをして普段ためているストレスをふっ飛ばしたり、明日からの活力にしようと云う事は当然、あるのだ。
「そうか…日本の…お祭りかぁ…」
スザクのここまでの説明で、ちょっぴり興味が出てきた様子だ。
しかし、ルルーシュの護衛の問題などがあるから…きっと、政庁にいるジェレミアは絶対に許さないだろうし、ゼロに知られれば自分も行くと云い始めて、大事になる事は必至だ。
ゼロが騒ぎ始めると、ゼロの専任騎士であるライにも迷惑がかかる。
「ね?行こうよ…」
「しかし…俺たちだけで行くのは…目立つんじゃないのか?」
「大丈夫…これがあるから…」
スザクはそう云いながら何かを取り出した。
それは…日本のお祭りの時にはよく着られていると云う…『浴衣』と云うものだった。
「これに着替えたくらいで誤魔化せるものか…」
「大丈夫だって…ちゃんと考えてあるから♪」

 スザクの『ちゃんと考えてあるから♪』と云うセリフは…決して信じてはいけないと…ルルーシュはこの時知った…
「スザク…これはいったい…」
「うん…こうすれば、ルルーシュだって解らないでしょ?ゼロにはばれちゃうかもしれないけど…」
スザクがニコニコして、満足そうにルルーシュを見ている。
「この浴衣…どう見ても男が着るようには見えないんだが?」
「うん…だって、女性用だもん…。和服ってこういう時便利だよね…」
それは…藍染に藤の花が描かれているがらの浴衣だった。
そして、髪には藤の花の髪飾り…
単純にスザクの趣味によって選ばれたものと思われる。
スザクはこのルルーシュの姿を見て
―――絶対にゼロには見せられないな…
と内心では思っていた。
と云うか、祭りなんかどうでもよくなっていた。
このまま、二人で手をつないで歩ければ…それでいいと思ってしまっていた。
と云うよりも、祭りの人混みの中でこんな光輝くルルーシュを連れて行く事に少し不安を覚えるのだが…
それでもルルーシュには『二人でこっそりお祭りに行く』と云う名目でこの浴衣を着せている手前、何としても、縁日や花火の会場では手を離さず、守り切らなくてはならないと云う、使命感に燃えていた。
「で、なんでお前はどう見ても男ものの浴衣なんだ?」
「だって、女の子を守るのは男の役目でしょ?僕、最近はやりの『草食系』じゃないから…ちゃんとルルーシュを守るから、安心してね…」
どこか…云っている事が間違っているのは気のせいだろうか…ルルーシュはそんな風に考えてしまうが…
それに、この不本意極まりない恰好で外を出歩かなくてはならない事に素直に大きなため息を吐く。
と云うのも、流石に学園から浴衣を着て行く訳にはいかない…と云う事で、電車に乗ってスザクの実家まで行って、こそこそっと本宅に入り込み、着替えさせられたと云う訳だ。
「スザク…ホントにこれで歩かなくちゃいけないのか?」
「だって、ばれたら困るでしょ?でも、僕、ルルーシュにも日本のお祭り、楽しんで欲しかったし…。ルルーシュ…アッシュフォード学園に来てから…ずっと、学園と租界しか歩いていなかったし…」
しゅんとスザクが下を向いて、犬耳としっぽが垂れているのが見える…
いつも、このスザクの姿に惑わされて、後で後悔する事になるのだが…
「わ…解った…。有難う…スザク…気を使ってくれて…」
本来、ルルーシュは非常に優秀な頭脳と学習能力を持つのだが…どうもスザク相手だとその能力は封印させられてしまうようである。

 家人にばれないように本宅を出た二人だったが…
枢木神社周辺の細い道路の周辺には数多くの露店が並び始めていた。
どうやら、それなりに大きな祭りの様で、枢木神社周辺の住人以外にもたくさんの参加者がいるらしい。
「まだ、ちょっと早かったみたいだね…。まぁ、祭りは暗くなってからがメインだし…どこか腰掛けられるところで待っていようか…」
「否…こう言う準備の風景も面白いな…。ミレイ会長のイベントもそうだけれど、主催者側の場合、本番よりも準備の時が結構楽しいだろ?」
「確かにね…。お祭りの楽しみ方って、多分人それぞれなんだよね…。僕は、準備よりも、本番で皆と一緒にワイワイ騒いでいるのが好きだけど…」
そんな事を話しながら、少しずつ組み立てられていく露店を眺めている。
アッシュフォード学園のイベントの時とはちょっと違った雰囲気の準備の風景…
自分の今のカッコは不本意ではあるが…これも、スザクなりの気遣いだとルルーシュは理解した。
日本にブリタニアの皇子が留学していると云う話しは日本でも知られている。
あまり、マスコミなどには露出していないが…完全に非公開と云う訳ではない。
それに、日本国内で『反ブリタニア』を掲げている組織がある事も知っている。
スザクの父であり、現在の日本国首相である枢木ゲンブが『親ブリタニア』の外交をしており、表向きには良好な関係を築いている。
しかし、国同士の中での利害関係はそう簡単なものではない。
一人一人の意思を持つ事が許されている『民主主義』の場合、たとえ国のトップが『親ブリタニア』だからと云って国民全員が『親ブリタニア』にならなくてはならないと云う事ではないのだ。
当然、互いの主張をごり押しすれば争いが生まれる。
今のところは日本国内の中で互いが『妥協』と云う形でバランスを取っている訳なのだが…
それでも、強硬に『反ブリタニア』を掲げる勢力もいる。
そんな中で、無防備にブリタニアの皇子が祭りを楽しむと云うのはなかなか難しい事で…
だとしても、ルルーシュだって日本で普通に学生をやっており、様々なものを見て興味を持ち、やりたい事も出来ている。
しかし、『皇子』と云う立場ではそれがままならない事は当たり前のことで…
そんなルルーシュを見ていて…スザクが何とか、自分の国の『お祭り』を体験させてやりたかったのだろう。
普段は、『皇子』として、主催者側のゲスト席にいるのだが…それでは真に『お祭り』を楽しんでいる事にはならない。
だから、スザクはない知恵を絞ってルルーシュを連れ出したのだろう。
「スザク…このカッコは不本意だが…それでも…たまには学園や租界を出るのも悪くない…」
こう言う時、素直に『有難う』と云えない自分が悲しくなるが…
それでも、スザクはその言葉に対して笑みを返してくれる。
「どういたしまして…」

 やがて、露店の準備が出来て、祭りを楽しみに来た者たちが続々と行列を作り始める。
「ス…スザク…」
右手はスザクの手に繋がっている状態だが…それでも、人の波に飲み込まれそうな状態だ。
「大丈夫?ルルーシュ…。とにかく、僕の手、絶対に放さないでね?」
これだけの人間がいる中、絶対…と云うのは難しい…
「ど…努力する…」
「ごめんね…多分、もう少し経つと花火が始まるんだ…。一応、枢木神社は私有地だから…時間外に場所取りとか禁止していて…。だから、今は、花火の為の場所取りをしようとしている人たちが大移動しているんだ…」
「そうか…俺が、お前に早く行きたいと云ったから…」
そう…露店での販売が始まって、すぐにルルーシュが人が集まらない内に露店を見て歩こうと無理矢理スザクに提案したのだ。
スザクはもう少し待った方がいいとは云っていたのだが…
「とにかく…この人の流れから離れよう…。花火が始まれば、露店はゆっくり見られるし、露店を見ながらでも花火は見えるからね…。座りながら…ってわけにはいかないけれど…」
「済まない…やっぱり、日本の事はお前の云う事を聞くべきだな…」
流石にこの状況は苦しいらしく、少し歩いた先に歩行者天国になっていなくて、露店もない細い通りがあった。
スザクは一旦、ルルーシュをそこへ避難させた。
「やれやれ…せっかく綺麗に着た浴衣…」
そう云いながらスザクはルルーシュの着崩れた浴衣を直して行く。
正直、こんな姿…他の誰にも見られたくない…
二人とも違った意味ではあるが、同じ事を考えていた。
「はい、綺麗に直ったよ…。ここなら、祭りの会場の近くだから、車もあまり来ないし、祭りの間は人通りもほとんどないから…。花火が始まって、露店が出ている通りが落ち着いたら戻ろう…」
「あ…ああ…。ごめん…」
どこの国も祭りともなると人々はその場所に集まる…
やはり、お祭りと云うと、人の心をワクワクさせるらしい。
あの人混みの中…すれ違う人、ぶつかった人、祭りを非常に楽しみにしている事が解る表情をしていた。
これだけ人が集まり、もみくちゃにされても、人は『お祭り』に集まって来るものなのだ。
「普段は…俺…いつも主催者に用意された席に座って、主催者に準備されて、俺たちの為だけに人払いされた祭りしか知らなかったからな…」
「あ、ごめん…。人混み…慣れていないから…辛かったよね?」
ルルーシュの言葉を多少誤解した形で受け取ったスザクが慌ててルルーシュに謝った。
「否、そうじゃなくて…俺は、こうした祭りの時は…これまで特別扱いばかりされていたんだな…って思うよ…。人混みを知らなくて、並ぶ事を知らなくて…。確かに、人混み、大変だけれど…人々の『お祭り』に対する気持ちが…少し見えた気がしたよ…」
「え?」
「あんなに人混みでもみくちゃにされていても…来ている人たちは…この『お祭り』を楽しみにしている顔をしていた…」
なんだか…知らなかった事を一つ覚えた…そんな感じだった…
そして…そんなルルーシュを見ていて…スザクはある事に後悔する事になる。

―――こんなお祭りの中…僕は何故…ルルーシュに女ものの浴衣を着せてしまったのか…
 目の前で余りに可愛い(もちろん、ルルーシュに云うとへそを曲げてしまうので云わないが)表情を見せるルルーシュ…
そして、余りに無駄に色気を醸し出している…
―――何故…着替えた時に気づかなかった…僕…
正直、ここに来て、このルルーシュを連れて歩く事に不安を抱き始めた。
「どうした?スザク…」
元々不本意でこの浴衣を着たルルーシュだったが…ルルーシュをこの『お祭り』に連れて来る為のスザクの考えた苦肉の策だ…その考えに至ったルルーシュは既にこのカッコに関しては妥協している。
「あ…否…何でもないけど…」
「そろそろ人が落ち着いてきたみたいだな…」
露店が並んでいる通りを見ながらルルーシュが云う…
ルルーシュが首だけ通りに向いて…白い首筋がスザクの目に飛び込んできて…
そして、全く無自覚なルルーシュに…
心の中で大きなため息を吐いた。
そして、心底祈る…
―――どうか…こんな女ものの浴衣を着てもいいからまた、『お祭りに行きたい…』なんて云いだしませんように…
と…
正直、ルルーシュは完全に無自覚なのだが…こうして暗がりで、中途半端な光の中…ルルーシュの白い肌は異様に輝いて見える。
多分…そう見えているのは…スザクだけじゃないと断言できる。
―――浴衣には…魔力がある…
今のスザクは心底そう思う。
「今度こそ…ゆっくり見て回れるかな…」
ルルーシュがそんな事呟いた。
その一言でルルーシュも実は、こうした形でこう言う場に来てみたかったのかもしれないと思う。
確かに、公の立場がある。
でも、普段の生活は、いわゆる庶民と生活しているのだ。
そう云ったものに触れている事で…きっと…やりたい事とかも増えて行った筈だ…
「そうだね…色々見て回ろうか…」
にこりと笑ってルルーシュに手を差し出す。
「また…手をつなぐの…か…?」
差し出された手を見ながら…ルルーシュが顔を赤くしている事が解る。
「うん…僕は、君の騎士だから…。いくらさっきほど人が多くないって云っても、まだ、たくさん人がいるし…」
「別に…俺は…子供じゃ…」
「いいでしょ?それを口実に恋人っぽいことしたいんだから…」
余りに無邪気に笑いながらそんな事を云われて、更にルルーシュは顔を赤くする。
そして…この、人懐っこい大型犬には…絶対に逆らえない事は解っているが、それを認めるのが悔しい…
「別に…俺は…」
顔を背けてそう言ってみるものの、心の中ではこれで、『じゃあ別にい…』とか言われたら、きっとがっかりする自分がいる…
そんな事はお見通し…とでも言わんばかりにスザクがクスッと笑って、強引にルルーシュの手を引いて、歩き出す。
「あ、スザク!」
「いいから、いいから…。僕が強引にルルーシュの手を引っ張っているんだから、ルルーシュはそれを振り払うだけの力がないだけだからね…」
こう言うスザクの姿を見ていて…
―――こいつ…絶対にずるい…
そんな事を考えながら大人しく手を引かれて、露店の並ぶ通りへと出て行った…

To Be Continued


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お祭りネタ…意外と難しい!
和泉自身が、それほど縁日とかに行く事がないからなのでしょう…。
花火大会とかも人混みに入って行く事を嫌って出て行きませんしね…。
それに、自分の身体の事もあり、縁日に行っても露店で売っているものを食べられないんですよ…( ┰_┰) シクシク
あのイカ焼きの匂いや、焼きそばの匂いは…
実際に食べてみると、縁日の雰囲気のお陰で美味しく感じちゃうし…
まぁ、そんな事もあり、基本的にお祭りに出向く事ってないんですよね…
明日は縁日で、ルルーシュとスザクが色々遊ぶ事になるんですけれど…
何をして貰いましょうかね…
リクエスト下さったildireyさま、お待たせ致しました。
リクエストありがとうございました。

あと、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
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☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
『皇子とレジスタンス』…ルルーシュにはちょっとばかり、天然さんになってもらいました。
たまには子供らしいところを見せて欲しいですしね…
『萌え♪』て頂けたのでしたら嬉しいです。
この騎士皇子…不器用さんだけど、タイプの違う不器用さんなんで、かみ合った時にはいい方向に進んでくれます。

『幼馴染シリーズ』…まぁ、ユーフェミアを不幸に陥らせる事は基本的に考えていなかったので…
ちょっと、色々知らない事が多すぎた…と云う程度のキャラクターに収まってくれたので、こうした形で収まりました。
しかし…スザク…どうしたらダメンズを卒業できるでしょうか…
むしろそっちに悩みが移っています。
まぁ、いっそルルーシュをダメンズウォーカーにしちゃってもいいかな…なんて思ってるんですけど…(←おい!)

ご声援、ありがとうございます。
頑張ります。


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2009年09月18日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 05

君を一人にさせない(後編)



※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

「ん…」
 ふと目を覚ますと…また…知らない光景が目に飛び込んできた。
場所は後宮だ。
しかし…普通、スザクがこの後宮に招いた女たちが使うであろう部屋の様に見える不思議…
ある意味、当然と云えば当然だが…それでも、自分の地位を危ぶむ相手をこんな部屋に連れ込む事はあり得ないし、誰かに見咎められでもしたら、首謀者とされる女の立場の方が危うくなる。
―――あの男の寵妃の誰か…か…
皇子だった頃からの癖で、状況の把握は早い。
王室であればこのくらいの事はよくある話だ。
まして、あのスザクと云う王は…踊り子をやっていた時にも噂は耳に入ってくるくらい評判の少年王だった。
そんな王の寵妃の座を危うくする存在が現れたともなれば、こうした動きが出てきて当然だし、まして、王が見初めたのが、彼女たちからしてみたら、下賤と呼ぶべき旅芸人の踊り子と来れば…
―――拉致監禁はまぁ、至極当然だ…。あの場で殺さなかったのは…恐らく、露見を防ぐ為…
大した薬を使われた訳じゃないらしく…すぐにその程度の思考は働いた。
しかし、頭が働いたところで、身体が動かない。
手足が縛られた状態になっているのだ…
「俺が男だと…確実にばれているな…」
今更隠す気もなかったが…と云うか、隠し通せるとも思っていなかったが…
しかし…これから拷問でもして尋問します…と云わんばかりの体勢にさせられている。
尋問したところでルルーシュから何の情報も得られないのだから…基本的に憂さ晴らしでもされるのだろうと考えるが…
ここまで第三者的に自分の状況把握が出来てしまう事に、自分の過去を思い知らされる。
「あら…お目覚めですのね…」
そう云いながら部屋に入ってきたのは…美しく着飾った女だ。
恐らく、スザクに見初められて、この後宮に入った女の一人…
「……」
「ホント…陛下ったら…こんな踊り子など…どこがいいと云うのでしょう…。ただ細いだけで面白みのない身体…。それに…男だなんて…」
確かに見る限り、目の前の女はふくよかな胸を持ち、女性が持つ身体のラインのはっきりしている身体をしている。
いかにも男が喜びそうな容姿だ…
しかし…自分が皇子であったとしてもこんな女は、飽きるまで抱いて後はお払い箱だ…
客観的にそんな風に分析する。
正直、天井からつるされ、ギリギリのところで床に足を付けている状態なので、結構身体が痛い。
踊り子として舞を舞っていたのだから、普通よりも体はやわらかいのだが…眠っている間もこうした状態でいさせられているのだから、当然、身体中が痛んで来る。
「さて、かの者たちにこの者を引き渡す前に…少々私からお仕置きをして差し上げますわ…。下賤の身でありながら…私にこのような屈辱を味わわせて下さった事に対する…」
女の言葉になんだか余りに陳腐な小説を読んでいるような気分になるが…しかし…最初に出てきた『かの者たち』とは…
「かの者?」
「ええ…お前がいた、あの…『オウギ一座』とか云う…。お前は大層見事な舞を舞うそうだけれど…私はあの席にはいませんでしたの…。だから、私にはお前の価値など解りませんし…」
女がそこまで云った時…女の後ろにあった扉から出てきたのは…
「座長?」
ルルーシュを売り払った筈の男がそこに立っていた。
「悪く思わないでくれ…ルルーシュ…。今のあの一座を守る為には…」
目の前に立つ男の言葉も表情も…まるで信じられない…
ルルーシュのその表情を見て女がころころと笑いだす。
「まぁまぁ…これも私から陛下を奪おうとした罰ですわ…」
そう云いながら女が鞭を持ち、ルルーシュへと向けて振り下ろそうと構えた。
ルルーシュがその衝撃が来る事を覚悟して、ギュッと目を瞑った時…

 その痛みがルルーシュに伝わってこなかった…
代わりにルルーシュの足元にドサッと誰かが倒れる音がして…目を開くと…
「ろ…ロロ!」
ルルーシュが驚いてその、少年の名を呼んだ。
「まぁ…下働きのくせに…私の邪魔をすると云うのですか…。おどきなさい!」
「いえ…どきません…!この方のお世話をするよう僕は国王陛下から御命令を受けています…。この方に傷一つつける事は…僕が陛下の御命令に背く事になります!」
そう云って、ロロが立ち上がってつるされている状態のルルーシュの前に立ちはだかった。
「ロロ…どけ!君が俺をそこまでして守る義務はない!」
「いえ…これは、ルルーシュ様のお世話役を仰せつかった僕とナナリーの責任です…。大丈夫…もうすぐ…ナナリーが国王陛下を呼んでここに来ますから…」
「そんなに痛い目に遭いたいのなら…望みどおり、お前から『お仕置き』して差し上げますわ…」
そう云いながら女がこれまでのうっ憤を晴らすかのようにロロに鞭を振りあげる。
その姿を見ながら…ルルーシュが『やめろ!』と叫び続けているが…
ナナリーが呼びに行った筈のスザクがなかなか来ない。
一体どれほど叫び続けただろうか…
自分に無理矢理関わらされた事で…目の前の少年が…
もう…叫び過ぎて声もかすれている…
「もう…やめてくれ…。そんなに俺が憎いなら…俺に鞭を振るえばいい…。罪のない者に…こんな真似…」
「踊り子ごときが…随分と偉そうに仰るのね…。それに…その首のチェーン…。まぁ、いいですわ…。ならそろそろその者の代わりにお前を…」
女がそこまで云った時…この部屋の入口が開く音がする。
この後宮でノックもせずに女の部屋に入って許されるのは…ただ一人…
「私のいないところで…随分勝手な真似をしてくれているな…」
その声は…国王であるスザクのものであった…
そして、その女の前まで歩いて行くスザクの腕には…長いスカートが血に濡れて、ぐったりとしたナナリーがいた。
「ナナリー!」
ルルーシュがその姿を見てかすれた声でナナリーの名を呼ぶが…ナナリーは目を閉じたまま動く事はなかった…
ルルーシュが怖くなってガタガタ震え始めるが…スザクはそんなルルーシュを見て優しく微笑んだ。
「大丈夫…。何か、薬を使われたみたいで…それでも、頑張って僕のところに報告しに来ようとして…足にナイフを刺してきたんだよ…。で、報告したら力が抜けちゃったみたいで…。命に別状はないし、怪我も大したことはないから…安心して…」
「どうして…この二人は…」
「君、彼らの不始末を庇っただろう?彼らにとって、それは…衝撃的な事だったんだよ…。元々下働きで…上の者の失敗を全て押し付けられてもおかしくない立場だったからね…」
スザクがトウドウに指示してルルーシュの拘束を解いた。
身体が痺れている状態で動きがぎこちないが…そんな事にも構わず、ルルーシュは傷だらけで倒れているロロの元へと行き、抱きしめた。
「ごめん…俺の所為で…」
傷だらけになっているロロを抱きしめてぼろぼろと涙を零している。
そんなルルーシュの姿を見て、腕に抱いていたナナリーをトウドウに預ける。
「さて、お前たちの処遇だが…」
スザクが鋭い目つきで女と…『オウギ一座』の座長を睨みつけている。
二人とも自分よりも年下の少年王の一言に身体を震わせ始める。
「お前はとりあえず、この後宮から追放する…。お前の家については追って沙汰する。そして、『オウギ一座』座長…お前は私との契約違反だな…。私はお前の云い値を払った筈だが?」

 スザクの王としての顔で…怒りを隠そうとせずに二人に視線を向けている。
スザクに睨まれてガタガタ震えている二人がルルーシュの視界に入ってきた。
自分を痛めつける為に…ロロに鞭を振るい、スザクを呼びに行ったナナリーに対して薬を使い、そして…金を受け取りながら、更にルルーシュを取り戻して金儲けを企んだ…
そんな…大人たちの姿が…目に入ってきて…ルルーシュ自身…ただ、目を伏せるしかなかった。
「座長…一つ、聞いてもいいですか?」
ルルーシュがふとそう口をついた。
「な…何だ…」
怯えきっている座長の姿に…ルルーシュ自身、何を思うのか…
「座長は…俺の事…決して好意的に見ていなかった…。先代の座長が俺を拾って、俺を可愛がってくれた…。だから、俺は…それに恩を感じていた…。その恩があったから…あなたにどれだけ理不尽な事を云われても…頑張ってきた…。けれど…あなたにとって…俺の価値とは…『100万$』だったのですか?」
ルルーシュはロロを抱きしめて、目を伏せたまま座長に尋ねる。
座長の方は震えたまま、何も言えない状況のようだ。
彼が答えられない状態であると把握して、ルルーシュは大きく息を吐いた。
「じゃあ…俺、一座に戻ります。国王に…その『100万$』を返して頂けますか?俺は…ここにいてはいけないから…。もうあなたの目障りにならないように、一度一座に戻って、すぐに出て行きますから…」
ルルーシュは、座長の答えを聞く気もない様子で、ルルーシュはロロの身体をそっと床に置いて、ルルーシュが立ち上がり、部屋を出て行こうとする。
それを見たスザクがすっと、ルルーシュの前に立つ。
「ルルーシュ?そんな事は許さないよ?それに、僕は払った金を…不良品の返品以外で受け取る気はさらさらないからね…。君は僕のものだ…」
そう云いながらルルーシュの手を引いて部屋を出て行き…出たところにトウドウの姿を見つけて、
「あの二人を確保しておいて…。あと、ロロの手当てを…」
簡単に命じてルルーシュの手を引いてルルーシュに用意した部屋へと歩いて行く。
ルルーシュの部屋に入ると…ルルーシュをソファに腰かけさせる。
そして、茫然となっているルルーシュの身体を探り始める。
何をされても…既にどうでもいいと云った感じでルルーシュ自身、特に抵抗する様子を見せない。
しかし、一通り、チェックだけして大きく安堵の息を吐いた。
「よかった…とりあえず、拘束されていただけみたいだ…」
「よかった…だと…?俺の所為で…なんで俺の為に…ロロやナナリーが…」
ルルーシュが押し殺したような声でスザクに訴える。
「何も持たないのに…俺に肩入れしたって…何もいい事なんて…」
「ルルーシュ…」
膝の上で拳を震わせているルルーシュをスザクがそっと抱き寄せる。
「ごめん…ルルーシュ…。こんな目に遭わせて…。でも、僕は君を手放して上げられない…ごめんね…。その代わり…僕は君を絶対に手放さない…。君を一人になんて…させないから…」
耳元でそんな風に囁かれて…ルルーシュの瞳から涙がとめどなく流れて来る。
そんなルルーシュに…スザクはルルーシュの過去を垣間見た気がした。
スザクがこうして『王』として存在できるのは…時間の偶然…
一つ間違えば、スザクだって、ルルーシュになっていたかもしれない…
「ね、ルルーシュ…君の…本当の名前…教えてくれる?」
スザクの言葉に…目に涙をためたままルルーシュがスザクの顔を見る。
そして、すぐに顔を伏せて…小さく…本当に小さく…その名前を紡いだ。
「ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア…」

 その名前は知っている。
8年前に滅んだ帝国の唯一行方知れずとなっている皇子の名前…
後の皇族は、処刑された者、侵略者の慰み者として売られた者…様々だが…
そんな状況の中…一人、生きてきた…孤立無援の皇子…
恐らく、初めて彼の舞を見た時…普通の踊り子とは違う何かを感じたのだろう。
だから…欲しいと思ったのかもしれない…
これまでだって、綺麗な女ならいくらでも見てきた…
それでも、一目見ただけで欲しいと思ってしまった…不思議なものがあったから…
普段は決してあんな形で我儘を通した事などなかったのに…
「ルルーシュ…顔をあげて…」
そう云いながらルルーシュの顔をその両手で包み込んで上向かせる。
そして、その唇にそっとキスを贈る。
「…ん……」
次第に深くなっていくキスにルルーシュは抵抗も見せず…ただ、スザクにされるがままになっていた。
ルルーシュの身体から力が抜けて…スザクの背中に腕を回して、スザクの着ている衣をギュッと掴む。
スザクはそれに少々驚いたようだったが…
そんなルルーシュの身体を更に強く抱きしめた。
スザクの唇は…ゆっくりとボタンを外すスピードに合わせて、首筋、肩、胸へと降りて行く。
昨夜の様な…力でねじ伏せる様な愛撫ではなく、優しく…壊れものを扱うような…
「あ…あ…」
スザクのそんなルルーシュに対する愛撫に何が起きているのか解らないと云った表情で途切れ途切れに声を漏らす。
「ホント…君…強くて…綺麗で…。君が…好きだよ…僕は…」
スザク自身、『王』の立場となってから、これ程自然に『王の仮面』を外している事は珍しい。
既に、『王』としての立場でいる時間の方が長くなっていたから…
「お…俺…は…」
慣れない感覚に戸惑いながらルルーシュが何かを云おうとするが…
それでも、スザクの与える刺激に阻まれる。
スザクがルルーシュの胸の飾りを強く吸い上げると…強い刺激に身体を弓なりに反らせる。
「ひ…ぁ…ああ…」
今は…ルルーシュに拒まれるのが怖くて…スザクはルルーシュが云おうとしていた事を封じ込める。
正直、ルルーシュを手に入れる為に手段を選ばなかったし、実際にルルーシュには怖い思いも、イヤな思いもさせているから…
確かに、ルルーシュは『金』で買ったが…正直、スザクの中でそんなつもりはなかったのだから…
ただ…あの一座の座長が気に入らなくて…そして、ルルーシュが欲しかったから…そして、あの座長から引き離したかったから…『金』と云う手段を使っただけだ。
他に方法があればそちらの方法でもよかった。
「ルルーシュ…今日は…僕が君をイカせてあげるから…」
そう言うと、ルルーシュのスラックスを下着ごと脱がして、完全に萎えているルルーシュのソレを口に含む。
やわやわと口の中で刺激を加えてやると…少しずつ熱が帯びて来る。
「ひ…イヤだ…やめ…国王!」
スザクはルルーシュの『国王』と云う呼び方に…少し苦笑を洩らすものの、ルルーシュの訴えは完全却下する。
「はっ…やぁ…はな…せ…」

 部屋の中には淫猥な水音と、ルルーシュの喘ぎ声だけが聞こえる。
「ルルーシュ…好きだよ…だから…怖がらないで…」
子供をあやすような言葉を繰り返してくるスザクに抱きついているルルーシュだったが…
すっかりスザクの行為に飲み込まれ、既に思考があやふやとなっている。
もう…スザクのする事に抵抗する事も出来なくなっていた。
「ふ…ふぁ…ああ…」
大切に…大切に触れて来るスザクの指や舌に翻弄されながら、抵抗らしい抵抗もなくなり…今は、喘ぎ声を上げる事しか出来なくなっている。
「ルルーシュ…」
スザクに耳元で名前を呼ばれるだけでピクリと反応する身体が…自分でも信じられないが…
それでも…ルルーシュは自分自身がスザクを受け入れている事を知る。
「国王…最後…まで…」
やっとの思いでルルーシュがスザクに訴える。
痛みを伴う事は恐らく解っている筈なのだが…
「ダメだよ…まだ…。君のここでは…君自身は痛いだけになる…」
「かま…わない…。ロロは…ナナリーは…もっと…いたか…った…はず…」
ルルーシュの一言にスザクは大きくため息を吐いた。
「ダメだ…。ルルーシュに傷を付けるのは…僕自身でも許さない…。だから…君のおねだりでも、それは聞いてあげられない…。それに…彼らが命がけで守ろうとした君を…君自身が傷つけたら…二人の頑張りが…無駄になる…」
そう云って、スザクはルルーシュの身体に更なる快楽を与えるべく刺激を与える。
「!!」
「だから…今は…僕だけを見ていればいい…。大丈夫…この快楽に身を任せていれば…きっと、イヤな事を思い出す余裕もなくなって…眠ってしまうから…」
そう云いながら、ルルーシュの屹立を握っている手に力を込めて上下に動かし、放出を促す…
「や…やぁ…ひぁ…ああああっ…」
いっそう大きな喘ぎと共に、ルルーシュの白濁は放出され…そのまま…スザクの腕の中に倒れ込んで行った。
そんなルルーシュを…スザクはただ…黙って抱きとめ、汗に濡れた髪を撫でていた…

―――俺は…もう皇子じゃない…
でも…皇子と云う枷は…今も俺を縛り付けている…
この男は…俺の正体を知って…それでも、俺自身を見ている…
そんな気がした…
それが気の所為であるのか、そうでないのか…まだ解らないけれど…
でも…これだけは解る…
この男の腕の中は…とても…温かい…

END


あとがきに代えて



いやぁ…話を大きくし過ぎて…すっごい中途半端になったような…``r(・_・;) ポリポリ
折角素敵なネタを頂いたのに!
しかも、大人のお話しシーン…すっごい中途半端…``r(・_・;) ポリポリ
ダメダメだらけだなぁ…(-_-;)
折角リクエスト頂いたのに…不完全燃焼の状態で申し訳ありませんでした…
もう少し、和泉の妄想をカットしておくべきでした…
でも、最終的には両想いっぽくなったとは思っているんですが…いかがなものでしょうか?

リクエスト下さったまる様、リクエストありがとうございました。
予定の尺を大幅にオーバーした揚句、終わりが中途半端な終わり方をしてしまって…本当に申し訳ありませんでした。
しかし、このネタ…書いていてすっごく『萌え♪』でした。
ホントは、このラスト、もう少し早く終わってたら眠っているルルーシュにスザクが…と云う事も考えていたんですけれど…
そうでなくても、1回分が相当長くなっちゃったので…
懲りていなければ、次回の企画にも素敵ネタを送ってやって下さい。


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 05

君を一人にさせない(後編)



※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

「ん…」
 ふと目を覚ますと…また…知らない光景が目に飛び込んできた。
場所は後宮だ。
しかし…普通、スザクがこの後宮に招いた女たちが使うであろう部屋の様に見える不思議…
ある意味、当然と云えば当然だが…それでも、自分の地位を危ぶむ相手をこんな部屋に連れ込む事はあり得ないし、誰かに見咎められでもしたら、首謀者とされる女の立場の方が危うくなる。
―――あの男の寵妃の誰か…か…
皇子だった頃からの癖で、状況の把握は早い。
王室であればこのくらいの事はよくある話だ。
まして、あのスザクと云う王は…踊り子をやっていた時にも噂は耳に入ってくるくらい評判の少年王だった。
そんな王の寵妃の座を危うくする存在が現れたともなれば、こうした動きが出てきて当然だし、まして、王が見初めたのが、彼女たちからしてみたら、下賤と呼ぶべき旅芸人の踊り子と来れば…
―――拉致監禁はまぁ、至極当然だ…。あの場で殺さなかったのは…恐らく、露見を防ぐ為…
大した薬を使われた訳じゃないらしく…すぐにその程度の思考は働いた。
しかし、頭が働いたところで、身体が動かない。
手足が縛られた状態になっているのだ…
「俺が男だと…確実にばれているな…」
今更隠す気もなかったが…と云うか、隠し通せるとも思っていなかったが…
しかし…これから拷問でもして尋問します…と云わんばかりの体勢にさせられている。
尋問したところでルルーシュから何の情報も得られないのだから…基本的に憂さ晴らしでもされるのだろうと考えるが…
ここまで第三者的に自分の状況把握が出来てしまう事に、自分の過去を思い知らされる。
「あら…お目覚めですのね…」
そう云いながら部屋に入ってきたのは…美しく着飾った女だ。
恐らく、スザクに見初められて、この後宮に入った女の一人…
「……」
「ホント…陛下ったら…こんな踊り子など…どこがいいと云うのでしょう…。ただ細いだけで面白みのない身体…。それに…男だなんて…」
確かに見る限り、目の前の女はふくよかな胸を持ち、女性が持つ身体のラインのはっきりしている身体をしている。
いかにも男が喜びそうな容姿だ…
しかし…自分が皇子であったとしてもこんな女は、飽きるまで抱いて後はお払い箱だ…
客観的にそんな風に分析する。
正直、天井からつるされ、ギリギリのところで床に足を付けている状態なので、結構身体が痛い。
踊り子として舞を舞っていたのだから、普通よりも体はやわらかいのだが…眠っている間もこうした状態でいさせられているのだから、当然、身体中が痛んで来る。
「さて、かの者たちにこの者を引き渡す前に…少々私からお仕置きをして差し上げますわ…。下賤の身でありながら…私にこのような屈辱を味わわせて下さった事に対する…」
女の言葉になんだか余りに陳腐な小説を読んでいるような気分になるが…しかし…最初に出てきた『かの者たち』とは…
「かの者?」
「ええ…お前がいた、あの…『オウギ一座』とか云う…。お前は大層見事な舞を舞うそうだけれど…私はあの席にはいませんでしたの…。だから、私にはお前の価値など解りませんし…」
女がそこまで云った時…女の後ろにあった扉から出てきたのは…
「座長?」
ルルーシュを売り払った筈の男がそこに立っていた。
「悪く思わないでくれ…ルルーシュ…。今のあの一座を守る為には…」
目の前に立つ男の言葉も表情も…まるで信じられない…
ルルーシュのその表情を見て女がころころと笑いだす。
「まぁまぁ…これも私から陛下を奪おうとした罰ですわ…」
そう云いながら女が鞭を持ち、ルルーシュへと向けて振り下ろそうと構えた。
ルルーシュがその衝撃が来る事を覚悟して、ギュッと目を瞑った時…

 その痛みがルルーシュに伝わってこなかった…
代わりにルルーシュの足元にドサッと誰かが倒れる音がして…目を開くと…
「ろ…ロロ!」
ルルーシュが驚いてその、少年の名を呼んだ。
「まぁ…下働きのくせに…私の邪魔をすると云うのですか…。おどきなさい!」
「いえ…どきません…!この方のお世話をするよう僕は国王陛下から御命令を受けています…。この方に傷一つつける事は…僕が陛下の御命令に背く事になります!」
そう云って、ロロが立ち上がってつるされている状態のルルーシュの前に立ちはだかった。
「ロロ…どけ!君が俺をそこまでして守る義務はない!」
「いえ…これは、ルルーシュ様のお世話役を仰せつかった僕とナナリーの責任です…。大丈夫…もうすぐ…ナナリーが国王陛下を呼んでここに来ますから…」
「そんなに痛い目に遭いたいのなら…望みどおり、お前から『お仕置き』して差し上げますわ…」
そう云いながら女がこれまでのうっ憤を晴らすかのようにロロに鞭を振りあげる。
その姿を見ながら…ルルーシュが『やめろ!』と叫び続けているが…
ナナリーが呼びに行った筈のスザクがなかなか来ない。
一体どれほど叫び続けただろうか…
自分に無理矢理関わらされた事で…目の前の少年が…
もう…叫び過ぎて声もかすれている…
「もう…やめてくれ…。そんなに俺が憎いなら…俺に鞭を振るえばいい…。罪のない者に…こんな真似…」
「踊り子ごときが…随分と偉そうに仰るのね…。それに…その首のチェーン…。まぁ、いいですわ…。ならそろそろその者の代わりにお前を…」
女がそこまで云った時…この部屋の入口が開く音がする。
この後宮でノックもせずに女の部屋に入って許されるのは…ただ一人…
「私のいないところで…随分勝手な真似をしてくれているな…」
その声は…国王であるスザクのものであった…
そして、その女の前まで歩いて行くスザクの腕には…長いスカートが血に濡れて、ぐったりとしたナナリーがいた。
「ナナリー!」
ルルーシュがその姿を見てかすれた声でナナリーの名を呼ぶが…ナナリーは目を閉じたまま動く事はなかった…
ルルーシュが怖くなってガタガタ震え始めるが…スザクはそんなルルーシュを見て優しく微笑んだ。
「大丈夫…。何か、薬を使われたみたいで…それでも、頑張って僕のところに報告しに来ようとして…足にナイフを刺してきたんだよ…。で、報告したら力が抜けちゃったみたいで…。命に別状はないし、怪我も大したことはないから…安心して…」
「どうして…この二人は…」
「君、彼らの不始末を庇っただろう?彼らにとって、それは…衝撃的な事だったんだよ…。元々下働きで…上の者の失敗を全て押し付けられてもおかしくない立場だったからね…」
スザクがトウドウに指示してルルーシュの拘束を解いた。
身体が痺れている状態で動きがぎこちないが…そんな事にも構わず、ルルーシュは傷だらけで倒れているロロの元へと行き、抱きしめた。
「ごめん…俺の所為で…」
傷だらけになっているロロを抱きしめてぼろぼろと涙を零している。
そんなルルーシュの姿を見て、腕に抱いていたナナリーをトウドウに預ける。
「さて、お前たちの処遇だが…」
スザクが鋭い目つきで女と…『オウギ一座』の座長を睨みつけている。
二人とも自分よりも年下の少年王の一言に身体を震わせ始める。
「お前はとりあえず、この後宮から追放する…。お前の家については追って沙汰する。そして、『オウギ一座』座長…お前は私との契約違反だな…。私はお前の云い値を払った筈だが?」

 スザクの王としての顔で…怒りを隠そうとせずに二人に視線を向けている。
スザクに睨まれてガタガタ震えている二人がルルーシュの視界に入ってきた。
自分を痛めつける為に…ロロに鞭を振るい、スザクを呼びに行ったナナリーに対して薬を使い、そして…金を受け取りながら、更にルルーシュを取り戻して金儲けを企んだ…
そんな…大人たちの姿が…目に入ってきて…ルルーシュ自身…ただ、目を伏せるしかなかった。
「座長…一つ、聞いてもいいですか?」
ルルーシュがふとそう口をついた。
「な…何だ…」
怯えきっている座長の姿に…ルルーシュ自身、何を思うのか…
「座長は…俺の事…決して好意的に見ていなかった…。先代の座長が俺を拾って、俺を可愛がってくれた…。だから、俺は…それに恩を感じていた…。その恩があったから…あなたにどれだけ理不尽な事を云われても…頑張ってきた…。けれど…あなたにとって…俺の価値とは…『100万$』だったのですか?」
ルルーシュはロロを抱きしめて、目を伏せたまま座長に尋ねる。
座長の方は震えたまま、何も言えない状況のようだ。
彼が答えられない状態であると把握して、ルルーシュは大きく息を吐いた。
「じゃあ…俺、一座に戻ります。国王に…その『100万$』を返して頂けますか?俺は…ここにいてはいけないから…。もうあなたの目障りにならないように、一度一座に戻って、すぐに出て行きますから…」
ルルーシュは、座長の答えを聞く気もない様子で、ルルーシュはロロの身体をそっと床に置いて、ルルーシュが立ち上がり、部屋を出て行こうとする。
それを見たスザクがすっと、ルルーシュの前に立つ。
「ルルーシュ?そんな事は許さないよ?それに、僕は払った金を…不良品の返品以外で受け取る気はさらさらないからね…。君は僕のものだ…」
そう云いながらルルーシュの手を引いて部屋を出て行き…出たところにトウドウの姿を見つけて、
「あの二人を確保しておいて…。あと、ロロの手当てを…」
簡単に命じてルルーシュの手を引いてルルーシュに用意した部屋へと歩いて行く。
ルルーシュの部屋に入ると…ルルーシュをソファに腰かけさせる。
そして、茫然となっているルルーシュの身体を探り始める。
何をされても…既にどうでもいいと云った感じでルルーシュ自身、特に抵抗する様子を見せない。
しかし、一通り、チェックだけして大きく安堵の息を吐いた。
「よかった…とりあえず、拘束されていただけみたいだ…」
「よかった…だと…?俺の所為で…なんで俺の為に…ロロやナナリーが…」
ルルーシュが押し殺したような声でスザクに訴える。
「何も持たないのに…俺に肩入れしたって…何もいい事なんて…」
「ルルーシュ…」
膝の上で拳を震わせているルルーシュをスザクがそっと抱き寄せる。
「ごめん…ルルーシュ…。こんな目に遭わせて…。でも、僕は君を手放して上げられない…ごめんね…。その代わり…僕は君を絶対に手放さない…。君を一人になんて…させないから…」
耳元でそんな風に囁かれて…ルルーシュの瞳から涙がとめどなく流れて来る。
そんなルルーシュに…スザクはルルーシュの過去を垣間見た気がした。
スザクがこうして『王』として存在できるのは…時間の偶然…
一つ間違えば、スザクだって、ルルーシュになっていたかもしれない…
「ね、ルルーシュ…君の…本当の名前…教えてくれる?」
スザクの言葉に…目に涙をためたままルルーシュがスザクの顔を見る。
そして、すぐに顔を伏せて…小さく…本当に小さく…その名前を紡いだ。
「ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア…」

 その名前は知っている。
8年前に滅んだ帝国の唯一行方知れずとなっている皇子の名前…
後の皇族は、処刑された者、侵略者の慰み者として売られた者…様々だが…
そんな状況の中…一人、生きてきた…孤立無援の皇子…
恐らく、初めて彼の舞を見た時…普通の踊り子とは違う何かを感じたのだろう。
だから…欲しいと思ったのかもしれない…
これまでだって、綺麗な女ならいくらでも見てきた…
それでも、一目見ただけで欲しいと思ってしまった…不思議なものがあったから…
普段は決してあんな形で我儘を通した事などなかったのに…
「ルルーシュ…顔をあげて…」
そう云いながらルルーシュの顔をその両手で包み込んで上向かせる。
そして、その唇にそっとキスを贈る。
「…ん……」
次第に深くなっていくキスにルルーシュは抵抗も見せず…ただ、スザクにされるがままになっていた。
ルルーシュの身体から力が抜けて…スザクの背中に腕を回して、スザクの着ている衣をギュッと掴む。
スザクはそれに少々驚いたようだったが…
そんなルルーシュの身体を更に強く抱きしめた。
スザクの唇は…ゆっくりとボタンを外すスピードに合わせて、首筋、肩、胸へと降りて行く。
昨夜の様な…力でねじ伏せる様な愛撫ではなく、優しく…壊れものを扱うような…
「あ…あ…」
スザクのそんなルルーシュに対する愛撫に何が起きているのか解らないと云った表情で途切れ途切れに声を漏らす。
「ホント…君…強くて…綺麗で…。君が…好きだよ…僕は…」
スザク自身、『王』の立場となってから、これ程自然に『王の仮面』を外している事は珍しい。
既に、『王』としての立場でいる時間の方が長くなっていたから…
「お…俺…は…」
慣れない感覚に戸惑いながらルルーシュが何かを云おうとするが…
それでも、スザクの与える刺激に阻まれる。
スザクがルルーシュの胸の飾りを強く吸い上げると…強い刺激に身体を弓なりに反らせる。
「ひ…ぁ…ああ…」
今は…ルルーシュに拒まれるのが怖くて…スザクはルルーシュが云おうとしていた事を封じ込める。
正直、ルルーシュを手に入れる為に手段を選ばなかったし、実際にルルーシュには怖い思いも、イヤな思いもさせているから…
確かに、ルルーシュは『金』で買ったが…正直、スザクの中でそんなつもりはなかったのだから…
ただ…あの一座の座長が気に入らなくて…そして、ルルーシュが欲しかったから…そして、あの座長から引き離したかったから…『金』と云う手段を使っただけだ。
他に方法があればそちらの方法でもよかった。
「ルルーシュ…今日は…僕が君をイカせてあげるから…」
そう言うと、ルルーシュのスラックスを下着ごと脱がして、完全に萎えているルルーシュのソレを口に含む。
やわやわと口の中で刺激を加えてやると…少しずつ熱が帯びて来る。
「ひ…イヤだ…やめ…国王!」
スザクはルルーシュの『国王』と云う呼び方に…少し苦笑を洩らすものの、ルルーシュの訴えは完全却下する。
「はっ…やぁ…はな…せ…」

 部屋の中には淫猥な水音と、ルルーシュの喘ぎ声だけが聞こえる。
「ルルーシュ…好きだよ…だから…怖がらないで…」
子供をあやすような言葉を繰り返してくるスザクに抱きついているルルーシュだったが…
すっかりスザクの行為に飲み込まれ、既に思考があやふやとなっている。
もう…スザクのする事に抵抗する事も出来なくなっていた。
「ふ…ふぁ…ああ…」
大切に…大切に触れて来るスザクの指や舌に翻弄されながら、抵抗らしい抵抗もなくなり…今は、喘ぎ声を上げる事しか出来なくなっている。
「ルルーシュ…」
スザクに耳元で名前を呼ばれるだけでピクリと反応する身体が…自分でも信じられないが…
それでも…ルルーシュは自分自身がスザクを受け入れている事を知る。
「国王…最後…まで…」
やっとの思いでルルーシュがスザクに訴える。
痛みを伴う事は恐らく解っている筈なのだが…
「ダメだよ…まだ…。君のここでは…君自身は痛いだけになる…」
「かま…わない…。ロロは…ナナリーは…もっと…いたか…った…はず…」
ルルーシュの一言にスザクは大きくため息を吐いた。
「ダメだ…。ルルーシュに傷を付けるのは…僕自身でも許さない…。だから…君のおねだりでも、それは聞いてあげられない…。それに…彼らが命がけで守ろうとした君を…君自身が傷つけたら…二人の頑張りが…無駄になる…」
そう云って、スザクはルルーシュの身体に更なる快楽を与えるべく刺激を与える。
「!!」
「だから…今は…僕だけを見ていればいい…。大丈夫…この快楽に身を任せていれば…きっと、イヤな事を思い出す余裕もなくなって…眠ってしまうから…」
そう云いながら、ルルーシュの屹立を握っている手に力を込めて上下に動かし、放出を促す…
「や…やぁ…ひぁ…ああああっ…」
いっそう大きな喘ぎと共に、ルルーシュの白濁は放出され…そのまま…スザクの腕の中に倒れ込んで行った。
そんなルルーシュを…スザクはただ…黙って抱きとめ、汗に濡れた髪を撫でていた…

―――俺は…もう皇子じゃない…
でも…皇子と云う枷は…今も俺を縛り付けている…
この男は…俺の正体を知って…それでも、俺自身を見ている…
そんな気がした…
それが気の所為であるのか、そうでないのか…まだ解らないけれど…
でも…これだけは解る…
この男の腕の中は…とても…温かい…

END


あとがきに代えて



いやぁ…話を大きくし過ぎて…すっごい中途半端になったような…``r(・_・;) ポリポリ
折角素敵なネタを頂いたのに!
しかも、大人のお話しシーン…すっごい中途半端…``r(・_・;) ポリポリ
ダメダメだらけだなぁ…(-_-;)
折角リクエスト頂いたのに…不完全燃焼の状態で申し訳ありませんでした…
もう少し、和泉の妄想をカットしておくべきでした…
でも、最終的には両想いっぽくなったとは思っているんですが…いかがなものでしょうか?

リクエスト下さったまる様、リクエストありがとうございました。
予定の尺を大幅にオーバーした揚句、終わりが中途半端な終わり方をしてしまって…本当に申し訳ありませんでした。
しかし、このネタ…書いていてすっごく『萌え♪』でした。
ホントは、このラスト、もう少し早く終わってたら眠っているルルーシュにスザクが…と云う事も考えていたんですけれど…
そうでなくても、1回分が相当長くなっちゃったので…
懲りていなければ、次回の企画にも素敵ネタを送ってやって下さい。


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2009年09月17日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 04

君を一人にさせない(中編)



※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

 目が覚めた時…
そこは知らない場所だった…
否、これまで…見た事のない天井だった…
「俺…は…」
目だけを開けて…そう呟く…
一人で眠るには広すぎるベッドの上に…今は一人でいる。
重い頭を動かして…横を見ると…やはり誰もいないが…それでも、ついさっきまで人がいたであろう事が解る。
そして、踊り子の時に着けていたウィッグが外されて、シルクの夜着を着せられている。
恐らく…見ていたであろう夢さえ思い出せない…
昨夜…王の前で舞を舞って、後宮へ連れて来られて…
しかし…最後まではされなかった…
ただ…ひたすらその口で奉仕させられて…苦しかった…
涙が止まらず、でも、手は拘束されて、頭も押さえつけられて…屈辱的な格好の状態で…
でも…
―――髪を撫でるあいつの手は…
思い出せば…吐き気がもよおしそうなのに…
それでも、現在の状況の分析をする為には…仕方がなくて…
「ぐっ…」
襲ってくる嘔吐感…何とか…この部屋の世話係となっている…あの二人に余計な仕事を増やすと解っていながら…
胃の中には殆ど何もない状態で…胃酸を吐きだした…
「うっ…ぐぅ…」
真っ白なシーツに胃酸が落ちて…イヤな臭いが鼻をついた…
―――バン!
「ルルーシュ様!」
扉の外でルルーシュの苦しそうな呻きを聞いて慌てて入ってきたのは…ルルーシュのシャワーと着替えの準備をして部屋に来たロロだった。
「大丈夫ですか…」
ロロが持っていた物を放り出してルルーシュに駆け寄り、背中をさすった。
「はな…せ…どうせ…お前は…あの男の…命令で…」
ルルーシュが苦しげにそう云い放ちながらロロの手を振り払うと…再び咳き込む。
しかし、ロロはそんなルルーシュを見て、すぐに駆け出し、タオルを手に取り、洗面台で堅く絞り、グラスに水を入れ、洗面器を持って再びルルーシュの元へと戻ってきた。
「ルルーシュ様…とにかく…気持ち悪いでしょうから…口を拭いて下さい…。あと、これで口を漱いで下さい…」
ロロの申し出に…やや抵抗の動きを見せるが…相変わらず嘔吐感が襲ってくるし、実際に口の中は胃酸の所為で気持ち悪い状態になっていた。
「す…すまない…」
八つ当たりだと…ルルーシュはロロに謝り、差し出されているタオルを受け取り、口の中を漱いだ。
「いえ…あの…昨夜…僕たちを庇った所為で…」
「否…君たちの所為じゃない…。俺が…悪いんだ…」
色々なショックな事もあった…
実際にショックな現実を聞かされ、その後にスザクのルルーシュへの行為は…
今は、何に対して嫌悪を抱いているのか…
何から逃げ出したいのかさえ…正直解らない…
「でも…」
「本当に…君たちの所為じゃないんだ…。すまない…。ベッドを汚してしまって…」
「そんな事は気になさらないで下さい…。そうだ…お風呂の準備が出来ていますから…ゆっくり入ってきて下さい…」
そう云って、ロロがバスタオルや着替えをまとめてルルーシュに差し出してきた。
「そうだな…」
そう云ってロロから受け取り、立ち上がろうとして…ふらつき、ロロの方へと倒れ込んだ。
「ルルーシュ様!あの…」
「あ、すまない…バスルームまで…肩を貸してくれるか?」
心身ともにボロボロになっているらしく…自嘲すら出て来ない…
「あ、はい…」
ロロは何があったかを聞く事もなく、ただ…ルルーシュに云われるままバスルームまでルルーシュに肩を貸して歩いた。

 湯に浸かり…少しだけ…落ち着いてきた。
服を脱いで、身体中につけられていた紅い痕には驚いたが…
ここまで何があっても決して金でルルーシュを売ると云う行為はなかった…『オウギ一座』の座長だったが…
ルルーシュ自身、その様な事にならないように努めてきたつもりだったが…
「それでも…100万$…では…な…」
と苦笑してしまう。
そして…あの、スザクのものとなった…
これが、国政の為に働いて欲しいと云われるなら…まだ、ルルーシュの過去を知る者であれば利用価値も見出すのだろうが…それでもスザクは…そんな事はどうでもいいと云い放ち、男のルルーシュを後宮へと連れてきて…
「まぁ…旅芸人一座の娘を…見初めて自分の後宮へ入れると云う話は聞いた事はあるが…まさか、俺がそうなるとはな…」
元々、今の『オウギ一座』に対して、恩はあったが、特にそこに愛着があった訳でもない。
それでも、あの一座にいれば…食うに困らないし、自分の身分を隠すには好都合だった…
それだけだ…
そう思うが…いざ、大金を目の前に座長がルルーシュを売り払ったと云う事実は…少なからずショックがある。
確かにあの座長は自分を大事にしていたとは思わない。
金になるから…だからルルーシュを飼っていた…
それだけのことだが…それはルルーシュも同じ事だった…。
8年前…祖国が滅ぼされ…王宮から放り出された皇子…
勇敢に戦った兄皇子、姉皇女たちは悉く捕らえられ、処刑された。
戦いに参じていなかった姉、妹皇女も結局、奴隷として売られて行った…
ルルーシュがこうして身分を隠しながらも何とか生きて来られたのは…多くの犠牲の下で…
『殿下!あなた様は我が国に残った最後の皇子殿下…あなた様は生き延びて…必ず…我が国の再興を!』
その一言を置いてルルーシュを逃がしたルルーシュの母の部下の声が…今でも頭から離れない…
その部下の面影が…ロロと重なった…。
先ほど、ルルーシュが嘔吐していた時も…何も持たないルルーシュに真剣なまなざしで心配してくれた。
だから…こんな、8年も前の事を思い出したのだろうか…
―――俺一人で…一体何が出来ると云うんだ…俺…一人で…
その事実が重く圧し掛かる。
あの時、命がけで自分を救ってくれた彼に対して…今のルルーシュでは合わせる顔がない…
あの後…ボロボロになりながら走り続け…そして…力尽きて倒れて…目覚めた時…『オウギ一座』のテントの中だった…
その頃の座長は…ルルーシュに対して何も聞かなかった…
必要ないと…
ただ…この一座にいる為に…踊り子として頑張って欲しい…それだけ云われて…温かい寝床と食事を与えられた…
その時は…嬉しかったし…その温かさに幸せさえ感じていた…
しかし…その座長が病死した後…今の座長となって…とにかくルルーシュは金の為に振り回されていた。
最終的には…こうして金で売られた…
確かにあの座長とはウマが合わなかったし、これでよかったのかもしれないが…でも、あのスザクの後宮にいると云う事に耐えていける自信はなかった。
ルルーシュは心の中で…様々な事を思い出し…そして、これからどうして行こうか…真剣に考える。
ここにいたら自分の正体がばれるのは時間の問題…
現にスザクは気付き始めているのだ。
そうなった時…ルルーシュの命の保証はない。
―――だったら…殺される前に…ここを出る…
ルルーシュは風呂から上がり、服を着替えて…ロロが部屋を整えている隙にこの部屋を出た…

 昨日、連れて来られた順路を覚えていた。
流石に後宮だけあって、廊下の灯りはしっかりついているし、どこで曲がったとか、会談の数などを覚えていたことが幸いして…後宮から王宮へと入りこむ事に成功する。
―――さて…後はどうするか…
後宮と違って王宮は警備が厳しいので、中を堂々と歩いて行く訳にはいかない。
少しだけ開いている窓を見つけて…そこから外に出ようと、その窓に近づき、そこが1回ではない事を思い出し…
それでも、何とか足場を見つけながら降りて行けば降りて行けそうな高さだったので、窓の外に身体を乗り出し、恐る恐る、窓のサッシュなどを足場に降りて行くが…
「あ、しまった…」
元々踊り以外に何もしてこなかったので、こうした脱出術を心得ている訳でもなかった。
足を踏み外し…自分の身体が落下していく事に気づいた…
地面に激突する…そう思った時…
思った様な身体の痛みを感じなかった…
「いった…」
自分の体の下で声がした…
「あ…済みませ…」
そこまでルルーシュが言葉にすると…息をのんだ…
「あれ…なんで君がこんなところにいるのかな?と云うか…昨日、相当心身ともに辛そうだったけれど…もう、大丈夫みたいだね…」
ルルーシュの身体を支えていたのは…
スザク…だった…
「陛下!」
スザクの後ろを歩いていた従者たちがルルーシュを抱えて尻もちをついているスザクに駆け寄ってきた。
「貴様!」
ルルーシュに銃口が向けられる。
こんな最悪な状況で見つかってしまっては即、銃殺されても文句は言えない。
ルルーシュがぐっと目を瞑る…
「ちょっと待って…。この子は僕のだから…。お前たちが勝手に殺す事も手を出す事も許さないよ?」
ルルーシュが銃弾が飛んでくる事を覚悟した時…スザクが『王の仮面』を外した口調で…でも、声色は絶対に逆らう事を許さないと云った声色で従者に命じた。
「しっかし、君、昨日も思ったけど…ホントに軽いね…。男とは思えないよ…。ね、これから僕、朝食なんだけどさ…一緒に食べない?」
ルルーシュは目の前の少年王の言葉に目を丸くする。
そして、スザクの上に乗ったままだと気づいて、さっとスザクの身体から離れた。
「あれ?もう離れちゃうの?残念…」
どこまで本気でどこまで冗談なのか…さっぱり解らない。
王ともなれば、そのくらいの曲者でなければ務まらないだろうが…
「……」
ゆっくりと立ち上がるスザクを睨みつけるが…ルルーシュの方は言葉が出て来ない。
実際に、あんな辱めを受けた後だけに…警戒しない方がどうかしている。
―――俺は旅芸人と云う下賤の身に身を落としていても…あんな辱めを受けるいわれはない!
そんな思いだった。
「あ〜あ…綺麗な顔なのに…そんな怖い顔しないでよ…。ね、トウドウ…テラスに二人分の朝食を準備してくれる?」
「あ…あの…よろしいので…?」
「いいよ…。まぁ、金で買ったんだから多少じゃじゃ馬な事をしてくれるとは思っていたしね…。彼は僕が連れて行くから…」
「畏まりました…」
スザクの一声で従者たちがその場から離れて行く…
「さて…君はこれから僕と朝食ね…」
「俺は…お前の後宮を逃げ出そうとしたんだぞ…何故殺さない…?」
「君を殺しても僕、いい事ないし…。それに、君のいた王宮では後宮から逃げ出せば殺されていたかもしれないけれど…僕の後宮ではそう云う事はないから…。スパイの容疑さえかかっていなければね…」

 スザクの言葉に…ルルーシュは更に言葉を失う。
何を考えているか解らない…
皇子だった頃は…それなりに優秀な皇子として見られていた筈なのに…
自分の目の前にいる、自分と同じ歳の少年王に…完全に飲み込まれている気がしていた…
「ただ…君が逃げ出そうとした事に対しては…僕がちゃんとお仕置きするからね…。とりあえず、そんな細い身体だからね…少し食事して、体力を回復して貰わないと…。でないと、すぐに気絶しちゃったらお仕置きにならないからね…」
そう云いながら、ルルーシュを横抱きにした。
「お…おろせ!俺は男だ!こんな辱めは…」
「ああ…僕そう云うの気にしないし…。それに、あんまり男だって云ってると後宮の女たちに闇打ちされちゃうかもよ?流石に男に負けたとは思いたくないだろうし…。あ、でもルルーシュを見たら仕方ないって思うかもね…」
ルルーシュが暴れていてもスザクの顔の位置はまるで変わらないし、表情も変えない。
「おまえ…俺をどうしたいんだ!」
ルルーシュが半ばやけっぱちでそんな事を怒鳴りつけると…
スザクが急に、これまでのふざけた口調で喋っていた人物とは思えないくらい真剣な表情になった。
真剣で…そして…その奥には…優しさを秘めているような…不思議な翡翠をルルーシュのアメジストの瞳に向けている。
「君が欲しいんだよ…。心も含めて…。一目惚れしちゃった…って云ったら信じてくれる?」
「ま…また…悪ふざけを…」
「ごめん…そんな風に聞こえちゃう?全然ふざけていないんだけどな…。僕さ…これまで、たくさんの女を見てきたし、男とのやり方も手解きされてきた…。で、実際にたくさんの女と寝たけどさ…。心ごと欲しいって思ったの…実は君が初めてなんだよね…」
「っ!!」
スザクがそう云い終えると…そのままルルーシュの唇に自分の唇を押し付けた。
それは…昨日の…あの行為の様な乱暴さじゃなくて…凄く優しくて…
ルルーシュの頭の中は更に混乱状態になる。
相手は一国の王だ…。
確かにそう云った事を手解きされていてもおかしくはない。
しかし、それと、ルルーシュが後宮に入ると云う事とは別の問題だ…
予想通り、気づかれていたルルーシュの正体…
そして、スザクの告白…
昨日からルルーシュの中ではイレギュラーばかりで頭がついて行けなくなっている。
「とりあえず…朝御飯…食べようか…。どうせ、ロロとナナリーには黙って出てきたんだろう?きっと彼らも心配しているよ…」
唇が離れて、至近距離でスザクがそんな事を囁いた。
そして、スザクの一言でルルーシュははっとした。
「おい!あの二人は…あの二人は悪くない!俺が…俺が…」
抱かれた状態のままスザクの服の布地を掴んで必死に訴える。
「ホント…君変わってるね…。まぁ、君のおねだりなら、あの二人は不問だよ…。ルルーシュがここにいる限り、あの二人が君の世話係だ…」
ルルーシュがその言葉を聞いて、ほっと息を吐いた。
そして…自分の立場を改めて知った。
ルルーシュの行動如何で彼らの運命を変えてしまう事になる…
「……有難う…」
ルルーシュは下を向いて…小さくそう、スザクに対して呟いた。
そんなルルーシュを見てスザクは少しだけ驚いた表情を見せるが…
それでも、そんなルルーシュを見て…表情が優しくなる。
―――なんだか…不思議な気分だね…

 朝食の後…あれ程連呼していた『お仕置き』とやらは…特に何もない。
―――まぁ、云ってみたところで…あいつは王だからな…。俺が大人しくしていればいいみたいだし…
そう思いながら、今度は与えられた自分の部屋でじっとしていた。
何かを考える事さえも疲れた。
自分なりに頑張って、一座の為に働いてきたと思っていた『オウギ一座』には金で捨てられた。
で、我儘な王に買われて、辱めを受けたかと思えば…『心が欲しい』などと云い放たれて…
―――一体俺にどうしろと云うんだ…
用意された紅茶の入ったカップを持って、その紅茶に映る自分の姿を見て…泣きたくなってくる。
実際にここを抜け出す事は無理だし、仮に成功したとしても…ロロとナナリーが…
今回はルルーシュがちゃんと捕まったから彼らにはお咎めなしと云う事になったが…もし、あのまま外に抜け出せていたなら…
―――すまない…ロロ…ナナリー…
心の中で二人に謝る。
そんな事を考えていると…人の気配に気づく。
この部屋にノックもせずに入ってくる人物は一人しかいない。
「やぁ…ルルーシュ…。ごめんね…遅くなっちゃって…」
楽しそうに入ってきたスザクに対して、既に感情を表に出すだけの余力もなかった。
「さっき云っていた…『お仕置き』とやらか?」
「まぁ…そんなとこ…。別に、痛い事とかしないし…そんなに暗い顔しないでよ…。云ったでしょ?僕は…君の心が欲しいんだから…」
この状況で明るい顔を出来る方法があるなら是非とも教えて欲しい…ルルーシュの気持ちはそんな感じだった。
「これね…君にプレゼント…。君が僕のものだって云うしるし…」
そう云いながら、細い、上品な作りの金の鎖を見せた。
細かい細工が施され…普通の人間であれば、それ一つで彼の意のままになったかもしれないと思う程…綺麗な鎖だった。
「これは…」
「うん…この飾りのついているものを身につけていると、この国の中では決して僕から逃げられないからね…。これは…君が僕の所有物だって言うしるしだから…。これでもう、僕から離れようなんて思わないと思うよ?ちなみに、これは僕しか外せないし、絶対に切れないからね…」
「!」
そう云いながらスザクはルルーシュの首にその鎖を巻いて行く。
服を着ても隠せないところに…まるでチョーカーの様にその鎖は存在する。
「苦しくないでしょ?昨日の内に君の体のサイズ…全て把握させて貰ったから…」
―――逃げられない…この場所から…
ニコニコと笑いながら…ルルーシュを縛り付ける鎖を付けている目の前の男に…なんと云っていいのか解らない…
「じゃあ、僕…これから公務だから…。あ、欲しいものがあったらロロかナナリーに云えばすぐに用意させるから…」
そう云いながら…スザクは部屋を出て行った…。
呆然と立ち尽くしていると…ルルーシュの背後に人の気配がした…
「だ…」
問うよりも早く…その人影は…ルルーシュの口に布を当てた。
「な…に…?」
そのままルルーシュはその場に崩れ落ち、そして、その人影がルルーシュを抱えて、その部屋を後にした…

To Be Continued


あとがきに代えて



書いている内に色々と設定が思い浮かんでくるこの癖…なんとかせねば…
一回分が長い…(-_-;)
明日が最終回です。
まぁ、今回は、予定は未定…しかも、募集の時にお願いしたのにもかかわらず、こんな事になってしまって…
書いていて、色々設定を加えてしまって苦しんでいた部分はあるんですけれど…以外と書いていて『萌え♪』でした…
色々ツッコミどころのある今回の終わり方ですが…まぁ、その辺りは適当にスルーして置いて下さい。
予定の尺を大幅にオーバーしているので…
このネタ…普通にオフラインで80pくらい書けますね…和泉なら…
頂いたリクエストネタだけで…と思って書いていて、行き詰って設定加えたら長くなっちゃいまして…
ホント、有言実行できない奴で済みません…m(__)m


☆拍手のお返事


未来さま:こんばんは、ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。
『Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜』…これは書いていて楽しかったですね…
意外性もありますし…この話はホント、キャラの方が勝手に動いてくれまして…
少々やり過ぎたかなぁ…とは思ったのですが…楽しんで頂けたのなら幸いです。

『君を一人にしない』は、なんだか、鬼畜なスザクが好評なようで…(爆)
王様なんで、どこまでなら許されるかなぁ…なんて思いながら書いているんですけれど…
ただ、リクエスト内容にはない設定を色々ちりばめてしまったおかげにちょっとばかり話が大きくなりすぎた感があるんですけれど…
最後まで楽しんで頂ければ幸いです。

まるさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
えっと…色々リクエスト内容をいじっちゃってすみません…m(__)m
一応、まるさまが書かれていた内容そのものに付け足しと云う形にしているんですけれど…

『オウギ一座』と云う名前でまぁ、何を意識しているかは解ると思うのですが…
でも、本編でもそんな感じでしたからね…金か日本かの違いだけで…
それでも『100万$』って、1$=100円なら、1億円ですしね…
それを即金で出されたらきっと、奴なら目がくらむと思います…(←和泉の勝手な思い込みですが)
スザクが王様設定だったので…とりあえず、多少の我儘なら誰にも文句を言われないだけのものが欲しかったので…少し、本編スザクよりも頭も優秀と云う設定にさせて頂きました。
明日、最終回ですが…最後まで読んで頂ければ幸いです。

水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
やっぱり、ドエスザク…評判がいいですね…♪
まぁ、TURN17のルルーシュの頭ぐりぐりが効いているんでしょうか…
スザクが王様…と云う設定ではないんですけれど、逆転設定でスザクがルルーシュの主でルルーシュがスザクの騎士になっている設定は読んだ事あります。(これはスザルルでしたが)
スザクの方が偉いという設定は確かに少ないですね…

今回の扇は…まぁ、他にはまり役ないキャラがいなかったというだけなんですけれどね…
本編でも日本と引き換えにルルーシュを売っちゃってますから…
基本的に設定上必要だったから出したんですけれど…皆さん、結構そこに食いついていますね…(笑)

『Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜』…確かにロイドさんが妙な事しなければあり得ない話ですね…
スザクも相当ストレス溜まっているようでしたから…黒オーラ全開でしたね…(爆)
これは書いている時、スザクがどんどん黒化して行っちゃって…これでも抑えつけたんですけれど…

本を読む時間…
欲しいですね…
入院すると暇にまかせて持ち込んだ文庫本とか読んでいるんですけれどね…



拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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こちらは、拍手ページと違って、10ページも読まなくちゃいけないなどと云う、無体な事はありませんので(爆)

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※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

 目が覚めた時…
そこは知らない場所だった…
否、これまで…見た事のない天井だった…
「俺…は…」
目だけを開けて…そう呟く…
一人で眠るには広すぎるベッドの上に…今は一人でいる。
重い頭を動かして…横を見ると…やはり誰もいないが…それでも、ついさっきまで人がいたであろう事が解る。
そして、踊り子の時に着けていたウィッグが外されて、シルクの夜着を着せられている。
恐らく…見ていたであろう夢さえ思い出せない…
昨夜…王の前で舞を舞って、後宮へ連れて来られて…
しかし…最後まではされなかった…
ただ…ひたすらその口で奉仕させられて…苦しかった…
涙が止まらず、でも、手は拘束されて、頭も押さえつけられて…屈辱的な格好の状態で…
でも…
―――髪を撫でるあいつの手は…
思い出せば…吐き気がもよおしそうなのに…
それでも、現在の状況の分析をする為には…仕方がなくて…
「ぐっ…」
襲ってくる嘔吐感…何とか…この部屋の世話係となっている…あの二人に余計な仕事を増やすと解っていながら…
胃の中には殆ど何もない状態で…胃酸を吐きだした…
「うっ…ぐぅ…」
真っ白なシーツに胃酸が落ちて…イヤな臭いが鼻をついた…
―――バン!
「ルルーシュ様!」
扉の外でルルーシュの苦しそうな呻きを聞いて慌てて入ってきたのは…ルルーシュのシャワーと着替えの準備をして部屋に来たロロだった。
「大丈夫ですか…」
ロロが持っていた物を放り出してルルーシュに駆け寄り、背中をさすった。
「はな…せ…どうせ…お前は…あの男の…命令で…」
ルルーシュが苦しげにそう云い放ちながらロロの手を振り払うと…再び咳き込む。
しかし、ロロはそんなルルーシュを見て、すぐに駆け出し、タオルを手に取り、洗面台で堅く絞り、グラスに水を入れ、洗面器を持って再びルルーシュの元へと戻ってきた。
「ルルーシュ様…とにかく…気持ち悪いでしょうから…口を拭いて下さい…。あと、これで口を漱いで下さい…」
ロロの申し出に…やや抵抗の動きを見せるが…相変わらず嘔吐感が襲ってくるし、実際に口の中は胃酸の所為で気持ち悪い状態になっていた。
「す…すまない…」
八つ当たりだと…ルルーシュはロロに謝り、差し出されているタオルを受け取り、口の中を漱いだ。
「いえ…あの…昨夜…僕たちを庇った所為で…」
「否…君たちの所為じゃない…。俺が…悪いんだ…」
色々なショックな事もあった…
実際にショックな現実を聞かされ、その後にスザクのルルーシュへの行為は…
今は、何に対して嫌悪を抱いているのか…
何から逃げ出したいのかさえ…正直解らない…
「でも…」
「本当に…君たちの所為じゃないんだ…。すまない…。ベッドを汚してしまって…」
「そんな事は気になさらないで下さい…。そうだ…お風呂の準備が出来ていますから…ゆっくり入ってきて下さい…」
そう云って、ロロがバスタオルや着替えをまとめてルルーシュに差し出してきた。
「そうだな…」
そう云ってロロから受け取り、立ち上がろうとして…ふらつき、ロロの方へと倒れ込んだ。
「ルルーシュ様!あの…」
「あ、すまない…バスルームまで…肩を貸してくれるか?」
心身ともにボロボロになっているらしく…自嘲すら出て来ない…
「あ、はい…」
ロロは何があったかを聞く事もなく、ただ…ルルーシュに云われるままバスルームまでルルーシュに肩を貸して歩いた。

 湯に浸かり…少しだけ…落ち着いてきた。
服を脱いで、身体中につけられていた紅い痕には驚いたが…
ここまで何があっても決して金でルルーシュを売ると云う行為はなかった…『オウギ一座』の座長だったが…
ルルーシュ自身、その様な事にならないように努めてきたつもりだったが…
「それでも…100万$…では…な…」
と苦笑してしまう。
そして…あの、スザクのものとなった…
これが、国政の為に働いて欲しいと云われるなら…まだ、ルルーシュの過去を知る者であれば利用価値も見出すのだろうが…それでもスザクは…そんな事はどうでもいいと云い放ち、男のルルーシュを後宮へと連れてきて…
「まぁ…旅芸人一座の娘を…見初めて自分の後宮へ入れると云う話は聞いた事はあるが…まさか、俺がそうなるとはな…」
元々、今の『オウギ一座』に対して、恩はあったが、特にそこに愛着があった訳でもない。
それでも、あの一座にいれば…食うに困らないし、自分の身分を隠すには好都合だった…
それだけだ…
そう思うが…いざ、大金を目の前に座長がルルーシュを売り払ったと云う事実は…少なからずショックがある。
確かにあの座長は自分を大事にしていたとは思わない。
金になるから…だからルルーシュを飼っていた…
それだけのことだが…それはルルーシュも同じ事だった…。
8年前…祖国が滅ぼされ…王宮から放り出された皇子…
勇敢に戦った兄皇子、姉皇女たちは悉く捕らえられ、処刑された。
戦いに参じていなかった姉、妹皇女も結局、奴隷として売られて行った…
ルルーシュがこうして身分を隠しながらも何とか生きて来られたのは…多くの犠牲の下で…
『殿下!あなた様は我が国に残った最後の皇子殿下…あなた様は生き延びて…必ず…我が国の再興を!』
その一言を置いてルルーシュを逃がしたルルーシュの母の部下の声が…今でも頭から離れない…
その部下の面影が…ロロと重なった…。
先ほど、ルルーシュが嘔吐していた時も…何も持たないルルーシュに真剣なまなざしで心配してくれた。
だから…こんな、8年も前の事を思い出したのだろうか…
―――俺一人で…一体何が出来ると云うんだ…俺…一人で…
その事実が重く圧し掛かる。
あの時、命がけで自分を救ってくれた彼に対して…今のルルーシュでは合わせる顔がない…
あの後…ボロボロになりながら走り続け…そして…力尽きて倒れて…目覚めた時…『オウギ一座』のテントの中だった…
その頃の座長は…ルルーシュに対して何も聞かなかった…
必要ないと…
ただ…この一座にいる為に…踊り子として頑張って欲しい…それだけ云われて…温かい寝床と食事を与えられた…
その時は…嬉しかったし…その温かさに幸せさえ感じていた…
しかし…その座長が病死した後…今の座長となって…とにかくルルーシュは金の為に振り回されていた。
最終的には…こうして金で売られた…
確かにあの座長とはウマが合わなかったし、これでよかったのかもしれないが…でも、あのスザクの後宮にいると云う事に耐えていける自信はなかった。
ルルーシュは心の中で…様々な事を思い出し…そして、これからどうして行こうか…真剣に考える。
ここにいたら自分の正体がばれるのは時間の問題…
現にスザクは気付き始めているのだ。
そうなった時…ルルーシュの命の保証はない。
―――だったら…殺される前に…ここを出る…
ルルーシュは風呂から上がり、服を着替えて…ロロが部屋を整えている隙にこの部屋を出た…

 昨日、連れて来られた順路を覚えていた。
流石に後宮だけあって、廊下の灯りはしっかりついているし、どこで曲がったとか、会談の数などを覚えていたことが幸いして…後宮から王宮へと入りこむ事に成功する。
―――さて…後はどうするか…
後宮と違って王宮は警備が厳しいので、中を堂々と歩いて行く訳にはいかない。
少しだけ開いている窓を見つけて…そこから外に出ようと、その窓に近づき、そこが1回ではない事を思い出し…
それでも、何とか足場を見つけながら降りて行けば降りて行けそうな高さだったので、窓の外に身体を乗り出し、恐る恐る、窓のサッシュなどを足場に降りて行くが…
「あ、しまった…」
元々踊り以外に何もしてこなかったので、こうした脱出術を心得ている訳でもなかった。
足を踏み外し…自分の身体が落下していく事に気づいた…
地面に激突する…そう思った時…
思った様な身体の痛みを感じなかった…
「いった…」
自分の体の下で声がした…
「あ…済みませ…」
そこまでルルーシュが言葉にすると…息をのんだ…
「あれ…なんで君がこんなところにいるのかな?と云うか…昨日、相当心身ともに辛そうだったけれど…もう、大丈夫みたいだね…」
ルルーシュの身体を支えていたのは…
スザク…だった…
「陛下!」
スザクの後ろを歩いていた従者たちがルルーシュを抱えて尻もちをついているスザクに駆け寄ってきた。
「貴様!」
ルルーシュに銃口が向けられる。
こんな最悪な状況で見つかってしまっては即、銃殺されても文句は言えない。
ルルーシュがぐっと目を瞑る…
「ちょっと待って…。この子は僕のだから…。お前たちが勝手に殺す事も手を出す事も許さないよ?」
ルルーシュが銃弾が飛んでくる事を覚悟した時…スザクが『王の仮面』を外した口調で…でも、声色は絶対に逆らう事を許さないと云った声色で従者に命じた。
「しっかし、君、昨日も思ったけど…ホントに軽いね…。男とは思えないよ…。ね、これから僕、朝食なんだけどさ…一緒に食べない?」
ルルーシュは目の前の少年王の言葉に目を丸くする。
そして、スザクの上に乗ったままだと気づいて、さっとスザクの身体から離れた。
「あれ?もう離れちゃうの?残念…」
どこまで本気でどこまで冗談なのか…さっぱり解らない。
王ともなれば、そのくらいの曲者でなければ務まらないだろうが…
「……」
ゆっくりと立ち上がるスザクを睨みつけるが…ルルーシュの方は言葉が出て来ない。
実際に、あんな辱めを受けた後だけに…警戒しない方がどうかしている。
―――俺は旅芸人と云う下賤の身に身を落としていても…あんな辱めを受けるいわれはない!
そんな思いだった。
「あ〜あ…綺麗な顔なのに…そんな怖い顔しないでよ…。ね、トウドウ…テラスに二人分の朝食を準備してくれる?」
「あ…あの…よろしいので…?」
「いいよ…。まぁ、金で買ったんだから多少じゃじゃ馬な事をしてくれるとは思っていたしね…。彼は僕が連れて行くから…」
「畏まりました…」
スザクの一声で従者たちがその場から離れて行く…
「さて…君はこれから僕と朝食ね…」
「俺は…お前の後宮を逃げ出そうとしたんだぞ…何故殺さない…?」
「君を殺しても僕、いい事ないし…。それに、君のいた王宮では後宮から逃げ出せば殺されていたかもしれないけれど…僕の後宮ではそう云う事はないから…。スパイの容疑さえかかっていなければね…」

 スザクの言葉に…ルルーシュは更に言葉を失う。
何を考えているか解らない…
皇子だった頃は…それなりに優秀な皇子として見られていた筈なのに…
自分の目の前にいる、自分と同じ歳の少年王に…完全に飲み込まれている気がしていた…
「ただ…君が逃げ出そうとした事に対しては…僕がちゃんとお仕置きするからね…。とりあえず、そんな細い身体だからね…少し食事して、体力を回復して貰わないと…。でないと、すぐに気絶しちゃったらお仕置きにならないからね…」
そう云いながら、ルルーシュを横抱きにした。
「お…おろせ!俺は男だ!こんな辱めは…」
「ああ…僕そう云うの気にしないし…。それに、あんまり男だって云ってると後宮の女たちに闇打ちされちゃうかもよ?流石に男に負けたとは思いたくないだろうし…。あ、でもルルーシュを見たら仕方ないって思うかもね…」
ルルーシュが暴れていてもスザクの顔の位置はまるで変わらないし、表情も変えない。
「おまえ…俺をどうしたいんだ!」
ルルーシュが半ばやけっぱちでそんな事を怒鳴りつけると…
スザクが急に、これまでのふざけた口調で喋っていた人物とは思えないくらい真剣な表情になった。
真剣で…そして…その奥には…優しさを秘めているような…不思議な翡翠をルルーシュのアメジストの瞳に向けている。
「君が欲しいんだよ…。心も含めて…。一目惚れしちゃった…って云ったら信じてくれる?」
「ま…また…悪ふざけを…」
「ごめん…そんな風に聞こえちゃう?全然ふざけていないんだけどな…。僕さ…これまで、たくさんの女を見てきたし、男とのやり方も手解きされてきた…。で、実際にたくさんの女と寝たけどさ…。心ごと欲しいって思ったの…実は君が初めてなんだよね…」
「っ!!」
スザクがそう云い終えると…そのままルルーシュの唇に自分の唇を押し付けた。
それは…昨日の…あの行為の様な乱暴さじゃなくて…凄く優しくて…
ルルーシュの頭の中は更に混乱状態になる。
相手は一国の王だ…。
確かにそう云った事を手解きされていてもおかしくはない。
しかし、それと、ルルーシュが後宮に入ると云う事とは別の問題だ…
予想通り、気づかれていたルルーシュの正体…
そして、スザクの告白…
昨日からルルーシュの中ではイレギュラーばかりで頭がついて行けなくなっている。
「とりあえず…朝御飯…食べようか…。どうせ、ロロとナナリーには黙って出てきたんだろう?きっと彼らも心配しているよ…」
唇が離れて、至近距離でスザクがそんな事を囁いた。
そして、スザクの一言でルルーシュははっとした。
「おい!あの二人は…あの二人は悪くない!俺が…俺が…」
抱かれた状態のままスザクの服の布地を掴んで必死に訴える。
「ホント…君変わってるね…。まぁ、君のおねだりなら、あの二人は不問だよ…。ルルーシュがここにいる限り、あの二人が君の世話係だ…」
ルルーシュがその言葉を聞いて、ほっと息を吐いた。
そして…自分の立場を改めて知った。
ルルーシュの行動如何で彼らの運命を変えてしまう事になる…
「……有難う…」
ルルーシュは下を向いて…小さくそう、スザクに対して呟いた。
そんなルルーシュを見てスザクは少しだけ驚いた表情を見せるが…
それでも、そんなルルーシュを見て…表情が優しくなる。
―――なんだか…不思議な気分だね…

 朝食の後…あれ程連呼していた『お仕置き』とやらは…特に何もない。
―――まぁ、云ってみたところで…あいつは王だからな…。俺が大人しくしていればいいみたいだし…
そう思いながら、今度は与えられた自分の部屋でじっとしていた。
何かを考える事さえも疲れた。
自分なりに頑張って、一座の為に働いてきたと思っていた『オウギ一座』には金で捨てられた。
で、我儘な王に買われて、辱めを受けたかと思えば…『心が欲しい』などと云い放たれて…
―――一体俺にどうしろと云うんだ…
用意された紅茶の入ったカップを持って、その紅茶に映る自分の姿を見て…泣きたくなってくる。
実際にここを抜け出す事は無理だし、仮に成功したとしても…ロロとナナリーが…
今回はルルーシュがちゃんと捕まったから彼らにはお咎めなしと云う事になったが…もし、あのまま外に抜け出せていたなら…
―――すまない…ロロ…ナナリー…
心の中で二人に謝る。
そんな事を考えていると…人の気配に気づく。
この部屋にノックもせずに入ってくる人物は一人しかいない。
「やぁ…ルルーシュ…。ごめんね…遅くなっちゃって…」
楽しそうに入ってきたスザクに対して、既に感情を表に出すだけの余力もなかった。
「さっき云っていた…『お仕置き』とやらか?」
「まぁ…そんなとこ…。別に、痛い事とかしないし…そんなに暗い顔しないでよ…。云ったでしょ?僕は…君の心が欲しいんだから…」
この状況で明るい顔を出来る方法があるなら是非とも教えて欲しい…ルルーシュの気持ちはそんな感じだった。
「これね…君にプレゼント…。君が僕のものだって云うしるし…」
そう云いながら、細い、上品な作りの金の鎖を見せた。
細かい細工が施され…普通の人間であれば、それ一つで彼の意のままになったかもしれないと思う程…綺麗な鎖だった。
「これは…」
「うん…この飾りのついているものを身につけていると、この国の中では決して僕から逃げられないからね…。これは…君が僕の所有物だって言うしるしだから…。これでもう、僕から離れようなんて思わないと思うよ?ちなみに、これは僕しか外せないし、絶対に切れないからね…」
「!」
そう云いながらスザクはルルーシュの首にその鎖を巻いて行く。
服を着ても隠せないところに…まるでチョーカーの様にその鎖は存在する。
「苦しくないでしょ?昨日の内に君の体のサイズ…全て把握させて貰ったから…」
―――逃げられない…この場所から…
ニコニコと笑いながら…ルルーシュを縛り付ける鎖を付けている目の前の男に…なんと云っていいのか解らない…
「じゃあ、僕…これから公務だから…。あ、欲しいものがあったらロロかナナリーに云えばすぐに用意させるから…」
そう云いながら…スザクは部屋を出て行った…。
呆然と立ち尽くしていると…ルルーシュの背後に人の気配がした…
「だ…」
問うよりも早く…その人影は…ルルーシュの口に布を当てた。
「な…に…?」
そのままルルーシュはその場に崩れ落ち、そして、その人影がルルーシュを抱えて、その部屋を後にした…

To Be Continued


あとがきに代えて



書いている内に色々と設定が思い浮かんでくるこの癖…なんとかせねば…
一回分が長い…(-_-;)
明日が最終回です。
まぁ、今回は、予定は未定…しかも、募集の時にお願いしたのにもかかわらず、こんな事になってしまって…
書いていて、色々設定を加えてしまって苦しんでいた部分はあるんですけれど…以外と書いていて『萌え♪』でした…
色々ツッコミどころのある今回の終わり方ですが…まぁ、その辺りは適当にスルーして置いて下さい。
予定の尺を大幅にオーバーしているので…
このネタ…普通にオフラインで80pくらい書けますね…和泉なら…
頂いたリクエストネタだけで…と思って書いていて、行き詰って設定加えたら長くなっちゃいまして…
ホント、有言実行できない奴で済みません…m(__)m


☆拍手のお返事


未来さま:こんばんは、ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。
『Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜』…これは書いていて楽しかったですね…
意外性もありますし…この話はホント、キャラの方が勝手に動いてくれまして…
少々やり過ぎたかなぁ…とは思ったのですが…楽しんで頂けたのなら幸いです。

『君を一人にしない』は、なんだか、鬼畜なスザクが好評なようで…(爆)
王様なんで、どこまでなら許されるかなぁ…なんて思いながら書いているんですけれど…
ただ、リクエスト内容にはない設定を色々ちりばめてしまったおかげにちょっとばかり話が大きくなりすぎた感があるんですけれど…
最後まで楽しんで頂ければ幸いです。

まるさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
えっと…色々リクエスト内容をいじっちゃってすみません…m(__)m
一応、まるさまが書かれていた内容そのものに付け足しと云う形にしているんですけれど…

『オウギ一座』と云う名前でまぁ、何を意識しているかは解ると思うのですが…
でも、本編でもそんな感じでしたからね…金か日本かの違いだけで…
それでも『100万$』って、1$=100円なら、1億円ですしね…
それを即金で出されたらきっと、奴なら目がくらむと思います…(←和泉の勝手な思い込みですが)
スザクが王様設定だったので…とりあえず、多少の我儘なら誰にも文句を言われないだけのものが欲しかったので…少し、本編スザクよりも頭も優秀と云う設定にさせて頂きました。
明日、最終回ですが…最後まで読んで頂ければ幸いです。

水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
やっぱり、ドエスザク…評判がいいですね…♪
まぁ、TURN17のルルーシュの頭ぐりぐりが効いているんでしょうか…
スザクが王様…と云う設定ではないんですけれど、逆転設定でスザクがルルーシュの主でルルーシュがスザクの騎士になっている設定は読んだ事あります。(これはスザルルでしたが)
スザクの方が偉いという設定は確かに少ないですね…

今回の扇は…まぁ、他にはまり役ないキャラがいなかったというだけなんですけれどね…
本編でも日本と引き換えにルルーシュを売っちゃってますから…
基本的に設定上必要だったから出したんですけれど…皆さん、結構そこに食いついていますね…(笑)

『Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜』…確かにロイドさんが妙な事しなければあり得ない話ですね…
スザクも相当ストレス溜まっているようでしたから…黒オーラ全開でしたね…(爆)
これは書いている時、スザクがどんどん黒化して行っちゃって…これでも抑えつけたんですけれど…

本を読む時間…
欲しいですね…
入院すると暇にまかせて持ち込んだ文庫本とか読んでいるんですけれどね…



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2009年09月16日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 03

君を一人にさせない(前編)



※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

―――恐らく…あれは…神が僕に与えた宝であり…試練だったのかもしれない…
今ならそう思える…
何不自由のない生活…確かに…『王』という、厄介な肩書はあったものの…あの時は…これまで真面目に『王』をやってきてよかったと思った…
だから…僕の我儘は…周囲に受け入れて貰えた…
あの時の君以外は…その我儘を…我儘とも思わずに…受け入れてくれた…

 その日も…多くの来賓がいて…スザクはその国の『王』として、その場にいた。
パーティと云う事で…様々な余興が催されていたが…スザクとしては、とっとと席を立って後宮に入ってしまいたかった。
御歳18歳の少年王…
父王が早世してそろそろ8年が経つ。
10年前に父王が病死して…何も知らぬまま『王』の名を背負わされ…それでも、幼少の頃から帝王学やら政治学やら叩き込まれてきたお陰で、若いながらも周囲の自分の3倍以上生きている様な大臣たちにも一目置かせている存在となっていた。
確かに、スザクを支えてきたトウドウは非常に優秀な従者であったが…スザク自身も相当な努力をして来ての結果だ。
その自負があるから、こうした席であからさまに退屈そうな顔をしていても誰も咎める事が出来ない…
と云うよりも、自身の実力による権力ほど強いものはない事が証明されていて、そんな顔をさせた一座はその後、王宮への出入りを禁止される事が殆どだ。
「ねぇ、トウドウ…まだ続くの?これ…」
「もう少々…御辛抱を…」
いよいよ、このパーティに嫌気がさしてきたのか…傍に控えている長身の男に声をかけて見るが…型どおりの返事が返ってくるだけだった…
そんな時…
「それでは…最後の興となります…。大陸一の踊り子の舞をご覧にいれましょう…。その踊り子は数多の王を魅了する素晴らしい舞を舞うと云う…また、その踊り子の意に沿わない舞台には意地でも立つ事のない…踊り子が舞台を選ぶと評判の…」
長い御託を並べる進行役にイライラしながらスザクが大きくため息をついた。
―――そんなに素晴らしい踊り子ならさっさと出せ!勿体ぶってつまらなかった時にはこの進行役も出入り禁止にしてやる!
心の中でそんな事を考えつつ…真正面にある扉を睨みつけていた。
毎日のように…外国からの来賓をもてなす為とか、スザクの后選びとか…どうでもいい理由から催される…夜会…
本当に必要なパーティであればスザクだって真面目に参加するが…普段、しっかりと『王』の務めも果たしているのだから、こんな下らない…とってつけたような理由で開かれるパーティは勘弁して欲しい…そんな思いもあったのだが…
しかし…長い進行役の前置きが終わり、スザクから見て正面の扉が開かれ…その、踊り子が姿を現した時…
スザクは息をのんだ…
その姿に…多分…見惚れていたのだ…
これまで、スザクの為に用意された女は自分の後宮に掃いて捨てるほどいる。
それこそ…紹介してきた者が『絶世の美女』として紹介してきて…スザクも客観的に『ああ…確かに綺麗だな…』と云う女も多くいる…
しかし…今…広いこのパーティ会場の…スザクのいる場所から一番離れている扉から入ってきたその踊り子は…
その、掃いて捨てるほどいる…スザクの後宮にいる女の誰よりも…
美しかった…
スザクは女を捨てる時にいつも
『君が一番美しいと思っていたの?自惚れだね…。上には上がいるんだよ?』
そう云って捨ててきたが…
―――本当に…上には…上がいる…

 長い黒髪に…透き通るような白い肌…細くて長い手足…
踊り子をやっているだけあって、身体全体は引き締まっていて…
スザクの為に用意される女は全て豊満な胸を持っていた。
確かにスザクも大きな胸の女の方が好みだったと云えばそうなのだが…
しかし…その踊り子は…そんな豊満な胸を持つ訳でもない…
そう云う意味では確かに、好みが分かれるかもしれないが…
それでも、その踊り子の全身が纏っているその…オーラは…誰をも魅了する…
長い前置きさえも忘れてしまう。
会場内は…静まり返り、その踊り子の為に奏でられる弦楽器の音と、踊り子の身につけている細いアクセサリーがぶつかり合う『シャラン』と云う金属音だけが会場内に響いていた。
まさに…目が離せず…ひたすらその踊り子に魅入ってしまっていた…
舞が終わり、その一座が王の前に跪いている。
「この度は…我ら、『オウギ一座』のお召し…光栄至極に存じます…」
恐らく、この一座の座長だろう…
先ほどの舞の時には弦楽器を弾いていた。
「なかなかの舞…王も御喜びであった…」
トウドウがスザクに代わって彼らに対して労いの言葉をかける。
基本的に余興の為に呼ばれた者の為に王が声をかける事はあり得ない。
しかし…きっとこの一座は…王からの声を何度もかけて貰っているであろうことが予想された…
―――あの…踊り子一人のお陰で…
スザクは頭の中で様々な画策をする。
何としてもあの踊り子を欲しいと思ってしまったからだ…
少年のようにも…少女のようにも見える…その美しい踊り子を…
「そなた…名は?」
スザクが立ち上がり、自分の目の前で跪いている踊り子の元まで歩いて行き、腰を落として踊り子が顔を上げれば視線の合う高さに顔を合わせた。
「……」
どうやら、王の行動に戸惑ったのか…困ったのか…何も答えられないようだが…
王の存在に委縮している…と云う訳でもなさそうなのだが…
しかし…何かがおかしい…
「あ…あの…王…その者の名前は…」
座長が何か慌てた様子でその踊り子の名前を告げようとするが…スザクはその座長の言葉を無視してその踊り子に話しかける。
「私は…そなたに聞いている…。名は?」
スザクは再びその踊り子に名前を問うた。
踊り子は…少しの間…何かを考えて…そして、何か覚悟を決めたかのようにゆっくりと顔をあげてスザクの目を見た。
―――傍で見ると…本当に綺麗だ…。特にこの…紫色の瞳が…
そんな事を思っている時…
「ルルーシュ≂ランペルージと申します…。国王陛下…」
その踊り子の声を聞いて…周囲の驚いたため息が聞こえてきた。
スザクの方はと云えば…それほど驚いた様子もない。
そして、にこりと笑った。
「有難う…。名前を教えてくれて…」
その時、スザクは『王』の仮面を外してルルーシュと接した。
驚いたのはルルーシュを含めた、その場にいた全員だ…
普段は決して外す事のない『王』の仮面…
「ねぇ…僕、この子が欲しいから…連れて行くね…」
まるで子供の様な王の姿に…その場にいる大臣や外国からの来賓たちが目を丸くする。
「あ…ちょっと…」
一番慌てているのはこの一座の座長だ…
そんな言葉を無視して、スザクはルルーシュを肩に担いでパーティ会場をすたすたと出て行ってしまった…

 その出来事から2時間が経っていた…。
ルルーシュは恐らく、後宮の一室と思われる豪華な部屋に…スザクの命令でルルーシュの部屋に一緒に入ったロロと云う少年とナナリーと云う少女と共にいた。
話を聞いてみると、元々下働きだったらしいが、急に王からの命令でルルーシュの身の回りの世話をするように…とのことでこの部屋に連れて来られたらしい…
―――世話をする?見張りの間違いじゃないのか?
ルルーシュは心の中で悪態づく。
この二人…どう見てもルルーシュを監視する為につけられている様には見えないが…それでも、人を外見で判断できないのは世の常だ…。
様々な王宮で舞を舞ってきて…嫌でも、その国の事情が耳に入ってくる。
知りたくもない事は…こうして踊り子になってからいやと云う程知ってきたし、今では既に諦めの境地で、知ったところで何を思う事もなくなっていたのだが…
「あ…あの…ルルーシュ姫様…」
なんだかびくびくしたようにナナリーがルルーシュに声をかけてきた。
きっと、先ほどからあからさまに機嫌の悪い顔をしているから気になったのだろう…
「俺は『姫様』じゃない…。男だ…。それに、女だったとしても、下賤な旅芸人一座の踊り子だ…。君たちの方が余程身分が高い立場にいるよ…」
下働きとはいえ、王宮内で仕事を貰えると云う事はそれ相応の身分が必要だ。
そして、この二人は王がいきなり連れてきた踊り子の世話役を申し付かっているのだ。
それ相応に信用できるものでなければ王の懐に入り込める後宮に入れる訳がない。
「あ…ごめんなさい…。でも…その…そろそろお着替えを…。陛下から…陛下がお戻りになるまでにこの衣にと…」
ナナリーがそう云いながら手に持っている綺麗に畳まれたルルーシュの為に準備された衣装を見せた。
「悪い…君はとばっちりを食った方だったな…。えっと…」
ルルーシュが現在の彼らの状況をいち早く理解して謝った。
「私は…ナナリーと申します…」
にこりと笑ってその少女が自己紹介をした。
「じゃあ、君は?」
先ほどから何を考えているか解らないが…それでもまだ、完全に準備しきれていないこの部屋のルームメイク(と云っても後宮の一室なので、大して必要ないと思われるが)をしていた少年に声をかけた。
「あ…僕は…ロロと云います…」
二人とも、まだ、ルルーシュよりも年下に見える。
そして…ルルーシュが踊り子となった時の年齢に近い…そう思った…
―――もし…国が滅びなかったら…俺も…あの若い国王と、元首として会っていたのかな…
そんな事を考えてしまう。
しかし、そんな感慨に耽る暇はないと…すぐに頭を横に振って切り替えた。
「そうか…二人ともよろしく…。俺は、ルルーシュ≂ランペルージだ…」
それほど長い事ここにいる事もないとは思っているのだが…
それでも、この二人を見ていて…少しだけ、自分の心が穏やかになったような気がしていたから…
だから…二人には自然に笑みを見せる事が出来た…
「「よろしくお願いします!ルルーシュ様…」」
二人が声をそろえてそう、答えてくれた時には…本当に嬉しかった。

 そんな時…この部屋の扉が開いた…
「ルルーシュ?」
スザクが入ってきた。
スザクはこの国の王でこの後宮の主だ…
ノックなど必要ない事は…ルルーシュにも解っている。
「あなたは…一体何を考えている!俺を…こんなところに…」
「あれ?普通はノックもしないで入ってきた事を怒るものだけどね…。君が怒っている理由はそっちなんだ…」
スザクはルルーシュの反応に面白そうに指摘した。
「別に…それは…個人によって違うだろう?感じ方は…」
ルルーシュがスザクから目をそらしてそう答える…
「君…ただの踊り子じゃないだろ?まぁ、僕にとってはそんな事…どうでもいいんだけど…。どっちかって云うと、まだ、君が着替えていない事の方が…気になるんだけどね…」
その一言にずっとルルーシュの傍にいた二人がびくりと反応する。
その事に気づいたルルーシュは間に入った。
「待て!この二人はずっと俺に着替えろと云っていた…。でも…俺がずっと…」
「そんな事はどうでもいいよ…。言いつけを守れなかったのは彼らだ…」
「なっ…待ってくれ!あの二人に罪はない…。罪があるとするなら……俺だ…」
「……なら…君が…その責任をとる…って事…?」
意地の悪い事を云っていると…スザク自身解っているが…この、高貴な雰囲気を醸し出している踊り子がこんな風に困っている様子を見ていると…更に困らせて見たくなったのも事実だ。
ルルーシュは…先ほどのスザクの指摘を気にしながら…それでも、頷いた…
「そう…じゃあ、ナナリー、ロロ…君たちはもう休んでいいよ?明日からちゃんとルルーシュの世話をしてね?」
「「あ…はい…承知いたしました…」」
二人がスザクの言葉にまるで条件反射のように答える。
そして…部屋を出て行く時…ルルーシュに心配そうな表情を見せるが…ルルーシュは『大丈夫だから』と云う意味を込めた笑みを見せた。
二人きりの部屋の中で…二人の心境は反対だった…
スザクは楽しそうに笑っている。
ルルーシュは…これからどうなるのかという不安の表情だ…
「ね、君ね…正式に僕のものになったんだ…。あの座長さん…中々首を縦に振ってくれなくて困ったけれどね…。でも、所詮、人は『金』で動くんだよね…。『いくら欲しいの?』って聞いたら…『100万$』って云うからさ…即金でくれてやったんだよね…。だから…君は僕のものなの…」
「まさか!それに…俺に『100万$』って…」
「ああ、大丈夫…。僕のポケットマネーだから…。僕さ、特別な趣味とかないんだけど…個人の企業とか資産とか持ってたりしてさ…。意外と僕、お金持ちなんだ…。王宮にはちゃんといざという時の金庫とかあるからね…。それに…そこで税金を使って…とか考えるなんて…普通、『旅芸人』の『踊り子』は考えないよね…。気をつけた方がいいよ?折角隠しているのに…ばれちゃうから…」
まるで…心の中を読まれている様な…そんな感覚だったが…
「何が…望みだ…?」
「望み…そうだね…君を…僕のものにする…」
「もう、金で買ったんだろう?」
「そうじゃなくて…こう言う事…」
言葉遊びは飽きたとばかりに…スザクがルルーシュの身体を引きよせて…後頭部を手で押さえながら…ルルーシュの唇を奪った…

 スザクの突然の行動に…目を見開くしか出来ない…
はっとして、スザクの腕の中で何とか逃れようとするが…本当に王宮で暮らしている王様なのかと思える程、スザクの力は強かった。
「大人しくして…僕…久しぶりに凄く興奮しているんだ…。あんまり暴れると痛くしちゃうから…」
相手の声の調子で本気である事を知る。
それを悟った時…身体ががたがたと震え始める。
「君…可愛いね…。その高貴なオーラが…僕の手で少しずつ崩れて…僕のものになって行くなんて…」
そんな事を云いながら、これまで来ていた踊り子の衣装をびりびりと破って行く。
「やめ…」
「君には拒否権はないよ?だって…あの二人の不始末の責任を君がとるんだから…」
「だからって…こんな…」
「君が大人しくしていてくれれば優しくしてあげられるよ?どうやら…君、こう言う事初めてみたいだしね…」
既に殆ど全裸の状態にさせられて…スザクの目の前にその姿を晒されている。
その一言でルルーシュは顔を真っ赤にする。
「……」
「まぁ、仕方ないよね…。あの『オウギ一座』だっけ?君一人で支えているみたいだったし…。でも…正解だったよ?『100万$』程度で君を売り渡すような奴だし…」
その一言で…ルルーシュの瞳の色が変わる。
本当に…この王は…人の心をよく読む…
「好きにしろよ…。お前が払った代金の分は…」
「そ?なら…遠慮なく…」
スザクがそう言うと…露わにさせられた肌にその指が触れて来る。
「っ……」
その触れ方は…これまで誰に触れられてもそんな風に感じた事のない何かがあった。
知らない感覚に…身体が反応している事が…恥ずかしくて、そんな自分に嫌悪を抱いてしまい…
「い…イヤだ…ヤダ…」
目尻から涙がこぼれて…手足をばたばたとさせて…何とか逃れようとする。
無駄な抵抗だと解っているけれど…
しかし…今のその状況から逃れたくて仕方なかった…
座長から金でこの王に売られた事とか、この王がどういう意味で自分を欲しがったのかとか、この王が自分が何者であるのか…気付き始めている事とか…様々な現実の中で頭は完全にスクランブル状態になっている。
「暴れると痛くする…僕、そう云ったよ?その方がいいなら…お望み通りにして上げるけれどね…」
そう云って、ルルーシュの細い手首を掴み上げて後ろ手に縛り、ベッドの上に転がす。
「まぁ、こう言う、SMとかって、あんまり興味なかったんだけど…君が相手だと、どんなことでもしてみたくなるよね…」
スザクの止まらない話に…ルルーシュはただ…涙を零していて…それでも、スザクはそんなルルーシュを楽しんでいるかのようで…
「やだ…もう…ヤダ…」
「もう?これからなのに?」
そう云いながらスザクの指がルルーシュの臀部の割れ目へと入り込んで行き…
「い…痛い!痛い…ヤダ…」
「う〜ん…流石にきついね…。まぁ、今日は最後までやらないで上げるよ…。流石にこれじゃ、可哀そうだもんね…」
スザクのその言葉にほっとしたのも束の間…スザクが自分のスラックスを寛げる。
そして…スザクがベッドの上に上がり、ルルーシュに腰を高く上げた状態にさせる。
「ね、ルルーシュ…口を開いて?」
ルルーシュが『え?』と云う表情をしてスザクの方を向いた時…ルルーシュの小さく開いた口にスザクのその欲望をねじ込んだ。
「んぐ…!!」
「とりあえず、一回僕をイカせてくれたら許してあげるよ…。でも、君、初めてだから…きっと、時間かかるね…。少しは楽しめるかな…」
そんな事を云いながら、ルルーシュに奉仕させる。
しかし…ルルーシュに奉仕させながらも…スザクの瞳はなんだか優しい瞳をして…優しい手つきでルルーシュの髪を撫でていた…
その姿は…ルルーシュの目に入る事はなかったのだが…

To Be Continued


あとがきに代えて



えっと…完全パラレルなお話です。
スザクってば…さりげに超鬼畜になっちまいました…
ちょっとストーリーの流れの関係で3部作になりそうです。
まぁ、前後編と云う予定だったんですが…予定は未定って事で…ヾ(▽^;)ゞうへへ
和泉の中で色々妄想してしまい、いらん設定まで入れた所為です。
まぁ、ここからは、色々話が膨らみそうなんで…
っていうか、和泉の中で膨らまし過ぎてしまい…予定通りにならないと云う体たらく…

リクエスト下さったまる様、ホント、いい加減な奴で済みません。
でも、妙な設定を入れても楽しんで頂けるように頑張りますので…
最後までお付き合いくださいね。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
『Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜』…楽しんで頂けてよかったです。
和泉的には少々やり過ぎたかな…と云う感じもあったんですけれどね…
まぁ、和泉自身が色々と切羽詰まっている状態で書いているものですから…少々やり過ぎっぽい話になってしまうようで…
これからもリク企画がしばらく続きますので、そちらも楽しんで頂ければ…と思います。

あと、漱石はいくつになっても楽しく読めますね。
和泉が初めて漱石を読んだのは小学生の頃でした。(その時は『坊っちゃん』でした)
まだ子供の頃に読んだ時の感想と、大人になってからの感想って違うんですよね…
まぁ、和泉は長期休みの読書感想文は基本的にまえがきとあとがきを読んで書いているクチでした。
はっきり言って、義務的に読まされて感想文を書いて、個人によって受け取る感覚が違うのに、そこで教師の趣味に合わない感想文を書くと評価が下がるという…
そういういかにも本嫌いを作る宿題は大嫌いでしたね。
そんな宿題があっても本嫌いにならなかったのはうちの父親の影響だと思います。
しかし…宿題と云う枷から放たれた途端に…今度は本を読む時間がなくなる…中々世の中はうまくいかないものです。


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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 03

君を一人にさせない(前編)



※ルルーシュ(♂)で踊り子、スザクはとある国の王様と云うパラレルストーリーです。
スザクの王宮のパーティの余興の為に呼ばれたルルーシュの旅芸人一座でしたが、そこで舞を舞っているルルーシュに一目ぼれしてしまったスザクは…
そして…ルルーシュは…

これはまる様からのリクエストです。
このお話には性的描写が含まれます。
18歳未満(高校生含む)の方、性的描写に対して不快感を抱く方はこの作品を読むのはご遠慮ください。

―――恐らく…あれは…神が僕に与えた宝であり…試練だったのかもしれない…
今ならそう思える…
何不自由のない生活…確かに…『王』という、厄介な肩書はあったものの…あの時は…これまで真面目に『王』をやってきてよかったと思った…
だから…僕の我儘は…周囲に受け入れて貰えた…
あの時の君以外は…その我儘を…我儘とも思わずに…受け入れてくれた…

 その日も…多くの来賓がいて…スザクはその国の『王』として、その場にいた。
パーティと云う事で…様々な余興が催されていたが…スザクとしては、とっとと席を立って後宮に入ってしまいたかった。
御歳18歳の少年王…
父王が早世してそろそろ8年が経つ。
10年前に父王が病死して…何も知らぬまま『王』の名を背負わされ…それでも、幼少の頃から帝王学やら政治学やら叩き込まれてきたお陰で、若いながらも周囲の自分の3倍以上生きている様な大臣たちにも一目置かせている存在となっていた。
確かに、スザクを支えてきたトウドウは非常に優秀な従者であったが…スザク自身も相当な努力をして来ての結果だ。
その自負があるから、こうした席であからさまに退屈そうな顔をしていても誰も咎める事が出来ない…
と云うよりも、自身の実力による権力ほど強いものはない事が証明されていて、そんな顔をさせた一座はその後、王宮への出入りを禁止される事が殆どだ。
「ねぇ、トウドウ…まだ続くの?これ…」
「もう少々…御辛抱を…」
いよいよ、このパーティに嫌気がさしてきたのか…傍に控えている長身の男に声をかけて見るが…型どおりの返事が返ってくるだけだった…
そんな時…
「それでは…最後の興となります…。大陸一の踊り子の舞をご覧にいれましょう…。その踊り子は数多の王を魅了する素晴らしい舞を舞うと云う…また、その踊り子の意に沿わない舞台には意地でも立つ事のない…踊り子が舞台を選ぶと評判の…」
長い御託を並べる進行役にイライラしながらスザクが大きくため息をついた。
―――そんなに素晴らしい踊り子ならさっさと出せ!勿体ぶってつまらなかった時にはこの進行役も出入り禁止にしてやる!
心の中でそんな事を考えつつ…真正面にある扉を睨みつけていた。
毎日のように…外国からの来賓をもてなす為とか、スザクの后選びとか…どうでもいい理由から催される…夜会…
本当に必要なパーティであればスザクだって真面目に参加するが…普段、しっかりと『王』の務めも果たしているのだから、こんな下らない…とってつけたような理由で開かれるパーティは勘弁して欲しい…そんな思いもあったのだが…
しかし…長い進行役の前置きが終わり、スザクから見て正面の扉が開かれ…その、踊り子が姿を現した時…
スザクは息をのんだ…
その姿に…多分…見惚れていたのだ…
これまで、スザクの為に用意された女は自分の後宮に掃いて捨てるほどいる。
それこそ…紹介してきた者が『絶世の美女』として紹介してきて…スザクも客観的に『ああ…確かに綺麗だな…』と云う女も多くいる…
しかし…今…広いこのパーティ会場の…スザクのいる場所から一番離れている扉から入ってきたその踊り子は…
その、掃いて捨てるほどいる…スザクの後宮にいる女の誰よりも…
美しかった…
スザクは女を捨てる時にいつも
『君が一番美しいと思っていたの?自惚れだね…。上には上がいるんだよ?』
そう云って捨ててきたが…
―――本当に…上には…上がいる…

 長い黒髪に…透き通るような白い肌…細くて長い手足…
踊り子をやっているだけあって、身体全体は引き締まっていて…
スザクの為に用意される女は全て豊満な胸を持っていた。
確かにスザクも大きな胸の女の方が好みだったと云えばそうなのだが…
しかし…その踊り子は…そんな豊満な胸を持つ訳でもない…
そう云う意味では確かに、好みが分かれるかもしれないが…
それでも、その踊り子の全身が纏っているその…オーラは…誰をも魅了する…
長い前置きさえも忘れてしまう。
会場内は…静まり返り、その踊り子の為に奏でられる弦楽器の音と、踊り子の身につけている細いアクセサリーがぶつかり合う『シャラン』と云う金属音だけが会場内に響いていた。
まさに…目が離せず…ひたすらその踊り子に魅入ってしまっていた…
舞が終わり、その一座が王の前に跪いている。
「この度は…我ら、『オウギ一座』のお召し…光栄至極に存じます…」
恐らく、この一座の座長だろう…
先ほどの舞の時には弦楽器を弾いていた。
「なかなかの舞…王も御喜びであった…」
トウドウがスザクに代わって彼らに対して労いの言葉をかける。
基本的に余興の為に呼ばれた者の為に王が声をかける事はあり得ない。
しかし…きっとこの一座は…王からの声を何度もかけて貰っているであろうことが予想された…
―――あの…踊り子一人のお陰で…
スザクは頭の中で様々な画策をする。
何としてもあの踊り子を欲しいと思ってしまったからだ…
少年のようにも…少女のようにも見える…その美しい踊り子を…
「そなた…名は?」
スザクが立ち上がり、自分の目の前で跪いている踊り子の元まで歩いて行き、腰を落として踊り子が顔を上げれば視線の合う高さに顔を合わせた。
「……」
どうやら、王の行動に戸惑ったのか…困ったのか…何も答えられないようだが…
王の存在に委縮している…と云う訳でもなさそうなのだが…
しかし…何かがおかしい…
「あ…あの…王…その者の名前は…」
座長が何か慌てた様子でその踊り子の名前を告げようとするが…スザクはその座長の言葉を無視してその踊り子に話しかける。
「私は…そなたに聞いている…。名は?」
スザクは再びその踊り子に名前を問うた。
踊り子は…少しの間…何かを考えて…そして、何か覚悟を決めたかのようにゆっくりと顔をあげてスザクの目を見た。
―――傍で見ると…本当に綺麗だ…。特にこの…紫色の瞳が…
そんな事を思っている時…
「ルルーシュ≂ランペルージと申します…。国王陛下…」
その踊り子の声を聞いて…周囲の驚いたため息が聞こえてきた。
スザクの方はと云えば…それほど驚いた様子もない。
そして、にこりと笑った。
「有難う…。名前を教えてくれて…」
その時、スザクは『王』の仮面を外してルルーシュと接した。
驚いたのはルルーシュを含めた、その場にいた全員だ…
普段は決して外す事のない『王』の仮面…
「ねぇ…僕、この子が欲しいから…連れて行くね…」
まるで子供の様な王の姿に…その場にいる大臣や外国からの来賓たちが目を丸くする。
「あ…ちょっと…」
一番慌てているのはこの一座の座長だ…
そんな言葉を無視して、スザクはルルーシュを肩に担いでパーティ会場をすたすたと出て行ってしまった…

 その出来事から2時間が経っていた…。
ルルーシュは恐らく、後宮の一室と思われる豪華な部屋に…スザクの命令でルルーシュの部屋に一緒に入ったロロと云う少年とナナリーと云う少女と共にいた。
話を聞いてみると、元々下働きだったらしいが、急に王からの命令でルルーシュの身の回りの世話をするように…とのことでこの部屋に連れて来られたらしい…
―――世話をする?見張りの間違いじゃないのか?
ルルーシュは心の中で悪態づく。
この二人…どう見てもルルーシュを監視する為につけられている様には見えないが…それでも、人を外見で判断できないのは世の常だ…。
様々な王宮で舞を舞ってきて…嫌でも、その国の事情が耳に入ってくる。
知りたくもない事は…こうして踊り子になってからいやと云う程知ってきたし、今では既に諦めの境地で、知ったところで何を思う事もなくなっていたのだが…
「あ…あの…ルルーシュ姫様…」
なんだかびくびくしたようにナナリーがルルーシュに声をかけてきた。
きっと、先ほどからあからさまに機嫌の悪い顔をしているから気になったのだろう…
「俺は『姫様』じゃない…。男だ…。それに、女だったとしても、下賤な旅芸人一座の踊り子だ…。君たちの方が余程身分が高い立場にいるよ…」
下働きとはいえ、王宮内で仕事を貰えると云う事はそれ相応の身分が必要だ。
そして、この二人は王がいきなり連れてきた踊り子の世話役を申し付かっているのだ。
それ相応に信用できるものでなければ王の懐に入り込める後宮に入れる訳がない。
「あ…ごめんなさい…。でも…その…そろそろお着替えを…。陛下から…陛下がお戻りになるまでにこの衣にと…」
ナナリーがそう云いながら手に持っている綺麗に畳まれたルルーシュの為に準備された衣装を見せた。
「悪い…君はとばっちりを食った方だったな…。えっと…」
ルルーシュが現在の彼らの状況をいち早く理解して謝った。
「私は…ナナリーと申します…」
にこりと笑ってその少女が自己紹介をした。
「じゃあ、君は?」
先ほどから何を考えているか解らないが…それでもまだ、完全に準備しきれていないこの部屋のルームメイク(と云っても後宮の一室なので、大して必要ないと思われるが)をしていた少年に声をかけた。
「あ…僕は…ロロと云います…」
二人とも、まだ、ルルーシュよりも年下に見える。
そして…ルルーシュが踊り子となった時の年齢に近い…そう思った…
―――もし…国が滅びなかったら…俺も…あの若い国王と、元首として会っていたのかな…
そんな事を考えてしまう。
しかし、そんな感慨に耽る暇はないと…すぐに頭を横に振って切り替えた。
「そうか…二人ともよろしく…。俺は、ルルーシュ≂ランペルージだ…」
それほど長い事ここにいる事もないとは思っているのだが…
それでも、この二人を見ていて…少しだけ、自分の心が穏やかになったような気がしていたから…
だから…二人には自然に笑みを見せる事が出来た…
「「よろしくお願いします!ルルーシュ様…」」
二人が声をそろえてそう、答えてくれた時には…本当に嬉しかった。

 そんな時…この部屋の扉が開いた…
「ルルーシュ?」
スザクが入ってきた。
スザクはこの国の王でこの後宮の主だ…
ノックなど必要ない事は…ルルーシュにも解っている。
「あなたは…一体何を考えている!俺を…こんなところに…」
「あれ?普通はノックもしないで入ってきた事を怒るものだけどね…。君が怒っている理由はそっちなんだ…」
スザクはルルーシュの反応に面白そうに指摘した。
「別に…それは…個人によって違うだろう?感じ方は…」
ルルーシュがスザクから目をそらしてそう答える…
「君…ただの踊り子じゃないだろ?まぁ、僕にとってはそんな事…どうでもいいんだけど…。どっちかって云うと、まだ、君が着替えていない事の方が…気になるんだけどね…」
その一言にずっとルルーシュの傍にいた二人がびくりと反応する。
その事に気づいたルルーシュは間に入った。
「待て!この二人はずっと俺に着替えろと云っていた…。でも…俺がずっと…」
「そんな事はどうでもいいよ…。言いつけを守れなかったのは彼らだ…」
「なっ…待ってくれ!あの二人に罪はない…。罪があるとするなら……俺だ…」
「……なら…君が…その責任をとる…って事…?」
意地の悪い事を云っていると…スザク自身解っているが…この、高貴な雰囲気を醸し出している踊り子がこんな風に困っている様子を見ていると…更に困らせて見たくなったのも事実だ。
ルルーシュは…先ほどのスザクの指摘を気にしながら…それでも、頷いた…
「そう…じゃあ、ナナリー、ロロ…君たちはもう休んでいいよ?明日からちゃんとルルーシュの世話をしてね?」
「「あ…はい…承知いたしました…」」
二人がスザクの言葉にまるで条件反射のように答える。
そして…部屋を出て行く時…ルルーシュに心配そうな表情を見せるが…ルルーシュは『大丈夫だから』と云う意味を込めた笑みを見せた。
二人きりの部屋の中で…二人の心境は反対だった…
スザクは楽しそうに笑っている。
ルルーシュは…これからどうなるのかという不安の表情だ…
「ね、君ね…正式に僕のものになったんだ…。あの座長さん…中々首を縦に振ってくれなくて困ったけれどね…。でも、所詮、人は『金』で動くんだよね…。『いくら欲しいの?』って聞いたら…『100万$』って云うからさ…即金でくれてやったんだよね…。だから…君は僕のものなの…」
「まさか!それに…俺に『100万$』って…」
「ああ、大丈夫…。僕のポケットマネーだから…。僕さ、特別な趣味とかないんだけど…個人の企業とか資産とか持ってたりしてさ…。意外と僕、お金持ちなんだ…。王宮にはちゃんといざという時の金庫とかあるからね…。それに…そこで税金を使って…とか考えるなんて…普通、『旅芸人』の『踊り子』は考えないよね…。気をつけた方がいいよ?折角隠しているのに…ばれちゃうから…」
まるで…心の中を読まれている様な…そんな感覚だったが…
「何が…望みだ…?」
「望み…そうだね…君を…僕のものにする…」
「もう、金で買ったんだろう?」
「そうじゃなくて…こう言う事…」
言葉遊びは飽きたとばかりに…スザクがルルーシュの身体を引きよせて…後頭部を手で押さえながら…ルルーシュの唇を奪った…

 スザクの突然の行動に…目を見開くしか出来ない…
はっとして、スザクの腕の中で何とか逃れようとするが…本当に王宮で暮らしている王様なのかと思える程、スザクの力は強かった。
「大人しくして…僕…久しぶりに凄く興奮しているんだ…。あんまり暴れると痛くしちゃうから…」
相手の声の調子で本気である事を知る。
それを悟った時…身体ががたがたと震え始める。
「君…可愛いね…。その高貴なオーラが…僕の手で少しずつ崩れて…僕のものになって行くなんて…」
そんな事を云いながら、これまで来ていた踊り子の衣装をびりびりと破って行く。
「やめ…」
「君には拒否権はないよ?だって…あの二人の不始末の責任を君がとるんだから…」
「だからって…こんな…」
「君が大人しくしていてくれれば優しくしてあげられるよ?どうやら…君、こう言う事初めてみたいだしね…」
既に殆ど全裸の状態にさせられて…スザクの目の前にその姿を晒されている。
その一言でルルーシュは顔を真っ赤にする。
「……」
「まぁ、仕方ないよね…。あの『オウギ一座』だっけ?君一人で支えているみたいだったし…。でも…正解だったよ?『100万$』程度で君を売り渡すような奴だし…」
その一言で…ルルーシュの瞳の色が変わる。
本当に…この王は…人の心をよく読む…
「好きにしろよ…。お前が払った代金の分は…」
「そ?なら…遠慮なく…」
スザクがそう言うと…露わにさせられた肌にその指が触れて来る。
「っ……」
その触れ方は…これまで誰に触れられてもそんな風に感じた事のない何かがあった。
知らない感覚に…身体が反応している事が…恥ずかしくて、そんな自分に嫌悪を抱いてしまい…
「い…イヤだ…ヤダ…」
目尻から涙がこぼれて…手足をばたばたとさせて…何とか逃れようとする。
無駄な抵抗だと解っているけれど…
しかし…今のその状況から逃れたくて仕方なかった…
座長から金でこの王に売られた事とか、この王がどういう意味で自分を欲しがったのかとか、この王が自分が何者であるのか…気付き始めている事とか…様々な現実の中で頭は完全にスクランブル状態になっている。
「暴れると痛くする…僕、そう云ったよ?その方がいいなら…お望み通りにして上げるけれどね…」
そう云って、ルルーシュの細い手首を掴み上げて後ろ手に縛り、ベッドの上に転がす。
「まぁ、こう言う、SMとかって、あんまり興味なかったんだけど…君が相手だと、どんなことでもしてみたくなるよね…」
スザクの止まらない話に…ルルーシュはただ…涙を零していて…それでも、スザクはそんなルルーシュを楽しんでいるかのようで…
「やだ…もう…ヤダ…」
「もう?これからなのに?」
そう云いながらスザクの指がルルーシュの臀部の割れ目へと入り込んで行き…
「い…痛い!痛い…ヤダ…」
「う〜ん…流石にきついね…。まぁ、今日は最後までやらないで上げるよ…。流石にこれじゃ、可哀そうだもんね…」
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「ね、ルルーシュ…口を開いて?」
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2009年09月15日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 02

Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜(後編)



※ナナリーが1週間程、検査入院をする事になり、どうにも天然さんでにぶちんさんな兄を心配したナナリー…
スザクに兄の貞操を守って貰うべく(この時点で人選を誤っていると云うツッコミはナシ!の方向でお願いします)ナナリーの留守中、兄の傍にいて欲しいとお願いします。
恋人同士のルルーシュとスザクの嬉し恥ずかしの1週間になる筈だったのですが…

これは紫翠様からのリクエストです。
内容はAll Age OK!です。(ギャグ要素満載です)

 キッチンに立っているルルーシュの姿に時々目をやりながら…
一抹の不安が消えずにいたのだが…
しかし、見ている限りではルルーシュの様子が変わったようには見えない。
相変わらず、料理をしている姿を見て、色んな妄想…じゃなくて、何が出来るのだろうかという期待感に胸を膨らませる。
何せ…特派での食事は…とにかく表現のしようがない程切ないものがあるからだ…
一時は本気で自炊をしようかと考えた事もあったが…
あの特派にいてそんな時間と体力の余裕がある訳がない。
大体、スザク自身、食べる専門で作る事はあまり得意ではない。
それでも必要に迫られて幾度となく作った事はあったが…
ルルーシュの作った食事を知ってしまうと…もはや自分の作った食事に戻れる訳もなかった。
とにかく、ロイドから貰ったあの怪しげなジュースによってルルーシュが飲んでしまった事で…相当な不安が生まれてきたが…
ルルーシュ自身の事もそうだが…そんな妙な者を飲ませてしまった事がナナリーにばれたら…
―――確実に『殺される』事なく『呪われる』な…
と云う事になる。
それでも、見た感じは普通だし…確かに、ロイドにとって、スザクは『ランスロット』の大切なデヴァイサーだ。
身体にいいものをスザクに渡しても、毒を渡すような真似はしないだろう…
そう思うとほっと出来た。
ほっとしたら…
―――ぐぅぅぅぅ…
お腹がすいてきた…
ずっと緊張していて…その緊張の糸が切れた途端にお腹が鳴った。
「あ…スザク…悪いな…もう少しで出来るから…」
「あ、ごめん…。僕って、意地汚いよね…」
顔を赤くしながらルルーシュにそう言うと…ルルーシュの方がクスッと笑った。
「もう少しだ…。今日は肉料理だぞ…」
そう云いながらルルーシュがオーブンのタイマーを見ている。
一昨日もルルーシュの作った夕食を食べたばかりだと云うのに…
―――まぁ…仕方ないよね…。ルルーシュの作ったものって、何でもプロ並みに美味しいから…
と、そんな風に思いながら自分自身に言い訳をしておく。
そして、サラダなどの付け合わせなどがテーブルに並べられる。
相変わらず、色彩豊かな食卓になるように工夫している。
「今日はパンを焼いているんだ…。ナナリーにも、スザクには栄養を付けてやれって云われているから…しっかり食べてくれ…。たくさん作ったしな…」
なんだかルルーシュはご機嫌のようだ…。
確かにルルーシュはナナリーの事を大切にしているが…やはり、恋人のスザクと二人きりになれると云う事で嬉しいのだろう…。
ナナリーを邪魔だと思った事は一度もないが、それでも、スザクと二人きりと云うシチュエーションに少し緊張していて、ハイテンションになっているようだ。
そんなルルーシュを見ていて…スザクも嬉しくなってしまう。
恐らく、本人に指摘したら、機嫌を損ねる事になりかねない。
何せそこは、天下無敵のツンデレ設定…
それに、こうしてたくさんの料理を準備して笑顔を見せてくれると云うのは…中々幸せな状況だと思う。

 やがて、全ての料理が並べられた。
「凄い御馳走だね…」
「今日から1週間もここに泊まって貰う事になるんだからな…。軍の方も大変なんだろ?悪いな…」
「そんな事…」
「最近のお前…ここの食事をしに来るたびに…何か…色々あるんだろうなぁ…って思う様な食べ方をするから…。少し気になっていたんだ…」
本当に心配そうな表情でルルーシュが見ている。
確かに…特派の食事は…セシルが出張でいない事でもない限り、恐ろしい食事が待っているのだ。
食べると云う事は、生きる為に必要なことであり、そして、食べると云う行為は楽しみでもある。
特別な趣味を持たないスザクにとっては食事と云うのは貴重な楽しみの一つだ。
しかし、特派では…その楽しみは…苦悩に変わる…
ルルーシュの作った食事を食べられると云う事は…それこそスザクにとってはこの潤いのない生活の中で数少ない清涼剤なのだ。
目の前に並べられた豪華な料理の数々に…感動さえ覚える。
「さ、スザク…冷めないうちに食べて見てくれ…。今日はちょっと自信作なんだ…」
「へぇ…そうなんだ…。そう言えば、このパン…ひょっとして君が焼いたの?」
「勿論だ…。こんな風に料理を振る舞える事って…中々ないからな…」
「そうなんだ…ありがと…。頂きます…」
スザクが両手を合わせてそう云って、ナイフとフォークを手に取り、ルルーシュが再三気にしていたオーブンで焼いていたミートローフを一口大に切り、口に入れる。
口に入れるまでのドキドキ感は…何とも言えない気分だ…
そして…口の中に入れて…咀嚼すると…
「!☆※▽◇?$#」
言葉にならない…
目の前には…『自信作』の感想を待っているルルーシュの顔がある。
スザクの心の中では…
―――ルルーシュに一体何があったんだろう?僕、何か、ルルーシュを怒らせるような事をしたのかな?でも、ルルーシュの機嫌はすこぶる良さそうだし…。でも…この味は…セシルさんの料理に匹敵する…
とまぁ、パニック状態…となっていた。
数少ないスザクの楽しみが…露と消えた…
「どうだ?スザク…」
ルルーシュの方は、ドキドキ、ワクワク…と云った表情でスザクの感想を待っている。
とにかく…ここは…何としても、今、口に入っている、この一口を何とかしなくてはならない。
何とか飲み込んで…
「お…美味しいよ…。流石…ルルーシュ…」
セシルに料理で鍛えられたスザクの舌を持ってしても…これは…輻射波動を直撃で食らった後、至近距離からハドロン砲をぶち込まれた様な…そんな気分だ…
置いてある水で流して…少しだけ思考を回復させた時に…思いついたのは…
―――あ…あのジュース!
そう言えば…ここ最近…ロイドが変なものを作っていたような気がする…
セシルの作る食事に…困り果てていて…何とか、セシルの料理をまともに食べられるようにしたいと云う事から…セシルの味覚を変えればいい…とか…何とか…
ロイドがわざと渡したのかどうかはこの際問題ではない…(と云うか、プログラム開発中と云っていたので、スザクにジュースを渡した事実を覚えているかどうかさえ怪しい)
あのジュースは…
―――ひょっとして…その薬のプロットタイプの失敗作???

 それに気づいてしまったスザクは…心の中では滝のような涙を流し、顔では(少々引き攣ってしまうのは大目に見て欲しいと云う願望がありありな)笑顔を作っている。
ここまで気づいてしまうと…そして、既にあの笑顔につられて『美味しい』と云ってしまった手前、それに加えて、ルルーシュの『今日のは自信作なんだ…』と云う一言が引っ掛かり…
―――まずいなんて言えない…。と云うかそれ以前に、食べられないなんて言えない…
スザクが一口食べて飲み込んだのを見て、ルルーシュも食事を始める。
ルルーシュの方はと云えば…あのジュースのお陰なのか…自分の作った『自信作』を堪能している様子だ。
食事前に腹の虫まで鳴いていた。
一口で終わり…と云う訳にはいかない。
「スザク…どんどん食べてくれ…。まだおかわりはたくさんあるからな!」
嬉しそうにルルーシュが云ってくれる。
いつも味気ない食事ばかりなスザクを気遣って、ルルーシュはスザクが一緒に食事をするときにはいつも多めに作る。
「あ…そうなんだ…有難う…ルルーシュ…」
この危機に…どう対処すべきなのか…
スザクは必死に考えるが…
しかし、ルルーシュと違って頭脳派ではないスザク…
そして、普段から軍の仕事をしていると云う事で心配をかけているから…こんな時まで、ルルーシュに悲しい顔をさせたくない…
そう思って…
ちょっと勇気を出して尋ねてみる。
「そう言えば…ルルーシュ…あのジュース…どうしたの?ほら…僕が冷蔵庫に入れておいた奴…」
とりあえず、目の前にある料理の中で、無難そうなサラダに手をつけながら尋ねる。
「ああ…あれか…。全部は飲みきれなかったから…準備する前に捨てたよ…。調理中には、ちょっと邪魔だったしな…」
「あ…そうなんだ…」
ひょっとして、自分もそのジュースを飲めばこの場の危機を回避できるかもしれないと云う一抹の希望は消え去った。
つまり…
「ちょっと作り過ぎてしまったからな…。しっかり食べてくれ…」
「あ…うん…。有難う…」
と云う事になる訳だ…
いつものルルーシュが作ったものなら天にも昇る気持ちになるのだが…
「スープもおかわりあるし…とにかく…スザクに栄養を付けてやろうと思って頑張ったんだ…」
少し顔を赤らめてそんな事を云われてしまうと…
完全に退路を断たれている事を知る…
―――見た目は…それこそ、一流のレストランの料理なのになぁ…
目の前に並べられた、見た目は一流レストラン…その実ルルーシュの愛情が120%詰め込まれている(少なくともスザクにはそう見える)…しかし…ロイドに手渡された時点で何かおかしいともっと追究しなかったが為に起きてしまったイレギュラーにより…
味はセシルの料理に匹敵する味…
―――そう言えば…セシルさんの料理も…見た目は悪くないんだよね…
スザクの頭の中ではそんな事を考えていた。
「ありがと…嬉しいよ…ルルーシュ…」
目の前でツンデレな笑顔を見せながら…機嫌よさそうに自分の料理を堪能しているルルーシュを見ていて…気持ちは複雑になった。

 それからの料理は…どう表現していいのか解らなかった。
とにかく…頓珍漢な味付けがなされていた。
普段から料理をしているルルーシュの事…そうそう調味料を間違えるとか、スパイスの調合を間違えると云った事は考えにくい…。
きっと、その度にきちんと味見をしながら作ったに違いない。
こう考えると本格的にルルーシュの責任ではない事になってしまい…
しかし、これだけの量のこの料理…
全て平らげると云う事は…まさに…
―――試練?拷問?これは自業自得なのか?でも…僕も中身を知らなかった訳で…と云うか、ロイドさんに手渡された時点で見えないところで誰にも被害に遭わないところで捨てなかった僕の所為?僕はロイドさんの事、確実にルルーシュや世間一般の皆様よりも知っている訳で…。確かに、死んじゃったり、妙な病気にはならなかったけれど…でも…こんな風に人の味覚を変える事は絶対に間違っている!
とまぁ、考えてしまうのだが…
「なぁ、スザク…ナナリーは今頃…如何しているのかな…」
ルルーシュが今いない、最愛の妹の話題を振ってきた。
自分の中に思い浮かんでしまった、今回の原因と…脅迫めいたナナリーからの『お願い』が思い出されてきて…全身になんだかよく解らない…冷たい汗が流れてきた…
「病院の食事は早いから…今頃、ラジオでも聞いているのかな…。それとも、折り紙かなぁ…」
とりあえず、差し障りがない様に…それでも、いつものようにルルーシュの作った者を食べることにも神経を傾けて…
心の中でロイドへの恨み事を散々並べて…
楽しい筈のルルーシュとの二人きりの食事なのだが…
しかし…今では、なんだか、ブリタニアの犯罪者になって、吐くもの全て吐いたのにもかかわらず、その、取調官の趣味で審問が続けられているような気分だった。
目の前のルルーシュの笑顔や、ナナリーを心配している表情…時折見せる、スザクと一緒にいるから嬉しいと云う表情…どれをとっても普段のスザクにとってはスザクの幸せを読んで来て呉れるルルーシュの顔なのだが…
「そう言えば…スザク…今日は食の進みが遅いな…。どこか具合悪いのか?」
ルルーシュが心配そうに尋ねて来る。
しかし…本当の事は言えない…
と云うか、ルルーシュには自覚症状がないので、ここでスザクが何を云っても、変に誤解を招くだけだ…
「そ…そんな事はないんだけど…。あ、そう…ルルーシュのご飯は美味しいから…味わって食べなくちゃなって…。それに、あんまりがっついて早食いすると…太っちゃうしね…」
苦しい言い訳だと…自分でも思うが…
「太っちゃうって…お前の場合、もう少ししっかり食べて身体の維持をしなくちゃいけないんじゃないのか?筋肉はあるが、脂肪が全然ないじゃないか…。脂肪だって付きすぎると身体によくないが…全くないと云うのも、また身体によくないぞ…」
「ルルーシュには云われたくないけどね…。僕、ルルーシュほど細くないし…。君が云っている程筋肉ばかりじゃないと思うんだけどなぁ…」
空腹の筈なのに…会話をしている時の方がほっとする…
ルルーシュとの会話なら別に嫌いじゃないのだけれど…それでも、目の前に並べられた料理と、たくさん作ってくれたおかわりの分…
―――考えちゃダメだ!考えたら…きっと…僕は…

 翌日…ルルーシュが起きる前に特派へと向かった。
ちょうど、早く出て来るように言われていたから、朝御飯は一緒に食べられないと伝えておいたら…テーブルの上に、
『スザクへ…
朝食抜きは身体によくないからな…。
休憩時間の時にでも食べてくれ…』
と、置き手紙と共にルルーシュの手作りであろうサンドイッチの入った、市販の使い捨てのサンドイッチボックスが置いてあった。
こっそり、一口食べてみると…
「!☆※▽◇?$#」
どうやら…まだ、薬の効果が切れていないらしい…。
とりあえず、ロイドに一言文句を言わなくては気が収まらない…
少なくとも、あの薬の効果はいつまで続くのかを聞かなくてはどうにも落ち着かないし、と云うか、いつまで我慢させられるのかを知りたかった…
そして…味覚が変わってしまったルルーシュの作ったサンドイッチをロイドの口の中に押し込んでやりたかった…
相手は無自覚なだけに…ルルーシュを責めるわけにもいかないし、今回はスザクの不注意の所為でもあるのだ。
「おっはよぉ〜〜スザク君…」
頭の中で色々考えている時に…ロイドが入ってきた。
そして…サンドイッチボックスから一切れ、サンドイッチをつまんで…と云うのは相当手に力が入っているように見えるのだが…
そして、へらへら笑っている目の前の上司に対して少し、引き攣った笑いで対応する。
「おはようございます。ロイドさん…。あ〜〜〜〜んってしてくれますか?」
出来る限り冷静に…でも絶対に笑顔が真っ黒な自信がある笑顔でロイドの前に立った。
「?あーん…」
ロイドが口を開けた時に…持っていたサンドイッチをロイドの口の中にねじ込んだ。
「!!!!!!!!!!」
ロイドの目が…見る見る涙目になって行く…
この姿に…スザクとしては珍しく同情しない…と云うか、出来ない…
「ロイドさん?昨日僕に下さったあのジュース…」
「へ?のんひゃっらろ?(へ?飲んじゃったの?)」
最早、その衝撃的な口の中身によってまともに口が回らないらしい…
「どうみても僕が飲んだようには見えないでしょ?僕の友達が飲んじゃったんですよ!僕…その友達の作ったご飯…凄く楽しみにしていたのに!」
涙さえ浮かんでくる怒りを目の前の上司に怒鳴りつけている。
ブリタニアのお国柄…自分より身分や立場の高い人間に対してこんな態度を取ったりしたら、普通に懲罰対象なのだが…特派の特性上それはあり得ないし、ロイドがちょっとくらいでスザクを懲罰にかけて手放すような事は絶対にあり得ない。
「あ…ひょうらっらの?(あ…そうだったの?)ほめんれぇ…(ごめんねぇ…)」
「人ごとみたいに適当に謝るくらいなら…さっさと解毒剤を作って下さい!」
「ろいふは…(と云うか…)ほふもわらひらあろり(僕も渡した後に)ひふいはんらよれぇ…(気づいたんだよねぇ…)」
「早急にお願いしますね?でないと…僕…うっかりランスロット…自爆させちゃいそうですから…」
スザクの真っ黒なオーラに…ロイドは流石に怖くなったのか…こくこくと頷いている。
よほど舌が痺れる味だったのか…さっきからまともに話も出来ていない様子だ…
「う…うん…」
その後…ロイドはスザクの真っ黒オーラに見張られながら解毒剤を作っていた。
このオーラのお陰で所要時間6時間程で完成した。
「ロイドさん?次、こんな事したら…セシルさんにチクリますからね?セシルさんのご飯に耐え切れず…ロイドさんがセシルさんの味覚を否定して、変えようとしていたって…」
「ご…ごめんなさい…ごめんなさい…。もう二度としないから…ランスロットには手を出さないで…」
スザクはここで知った…
―――ロイドさんにはセシルさんの鉄拳よりも『ランスロット』の方が効き目があるらしい…
と…
漸く、スザクの受難は終わりを告げようとしていた…

END


あとがきに代えて



ルルーシュの味覚が狂っちゃって見た目は美味しそうに見えるのに…味は殺人級の味…
中々面白い着眼点だと思いながら書いていましたが…
しかし、ルルーシュってどんな物作ってるんだろう…とか思って…本編でも、あんまりルルーシュが食事を作っているシーンってあったとしても、何を作っているかはっきりしていないんですよね…
それに…基本的に本編は『ゼロ』になってからの話が主だったので、そんな風にキッチンに立っているシーンがそれほどなかった気がするんですが…
お陰で、食事内容よりも、黒オーラ全開キャラの方が目立っちゃっていましたね…
和泉の書き易い方向に大分変更されているので…これでリクエストに応えた事になるのか…正直、不安なのですが…
リクエスト下さった紫翠様、有難うございました。


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
今回に限っては…ルルーシュのご飯はやめておいた方がいいと思います。
ルルコントーナメントやって、これに耐えられる人がルルコンNo.1でしょう!(←なんじゃそりゃ)

黒いナナリーは書いていて楽しいです。
無邪気なだけに何を言っても、やっても(スザクと違った意味で)許されるキャラですしね…
それに、
あのマリアンヌさま

のお子様ですからね…
その気になれば『ギアス』を乗っ取れます!(←いや…それはどうだろう)
後編を読んで…予想と比べていかがでしたでしょうか?

紫翆さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
悪ふざけが過ぎている気もしているんですが…書いていて楽しかったです。
黒ナナリー最高!
それでも、そんな温かいお言葉を頂きまして…ありがとうございます。
結果的に…黒スザクまで生み出してしまった話になりましたけれど…
あ、ちなみに『本編の最終回に反逆!』の意味は…ルルーシュが幸せであれば何でもアリ!ってことなので…
これも十分、ルルーシュが幸せそうなので…よいのです。

これだけいじめ倒しているので…次の拍手対談では…和泉…スザクにまた頭ぐりぐりされちゃいそうですけれど…(あの対談、想像主よりもやつらの方が強いので…(爆))
スザクは耐えました…
今回…ものすごく耐えました…
最後にロイドさん相手に黒スザク発動しましたけれど…
でも、愛するルルーシュに罪がない事が解っているので…ルルーシュの前では頑張りました!
そう…それでこそルルーシュを愛するスザクなのです!
そして、他のキャラに対して黒スザクを発動し、迷惑をまき散らす!(違)
楽しんで頂けましたでしょうか?
リクエストありがとうございました。



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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 02

Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜(後編)



※ナナリーが1週間程、検査入院をする事になり、どうにも天然さんでにぶちんさんな兄を心配したナナリー…
スザクに兄の貞操を守って貰うべく(この時点で人選を誤っていると云うツッコミはナシ!の方向でお願いします)ナナリーの留守中、兄の傍にいて欲しいとお願いします。
恋人同士のルルーシュとスザクの嬉し恥ずかしの1週間になる筈だったのですが…

これは紫翠様からのリクエストです。
内容はAll Age OK!です。(ギャグ要素満載です)

 キッチンに立っているルルーシュの姿に時々目をやりながら…
一抹の不安が消えずにいたのだが…
しかし、見ている限りではルルーシュの様子が変わったようには見えない。
相変わらず、料理をしている姿を見て、色んな妄想…じゃなくて、何が出来るのだろうかという期待感に胸を膨らませる。
何せ…特派での食事は…とにかく表現のしようがない程切ないものがあるからだ…
一時は本気で自炊をしようかと考えた事もあったが…
あの特派にいてそんな時間と体力の余裕がある訳がない。
大体、スザク自身、食べる専門で作る事はあまり得意ではない。
それでも必要に迫られて幾度となく作った事はあったが…
ルルーシュの作った食事を知ってしまうと…もはや自分の作った食事に戻れる訳もなかった。
とにかく、ロイドから貰ったあの怪しげなジュースによってルルーシュが飲んでしまった事で…相当な不安が生まれてきたが…
ルルーシュ自身の事もそうだが…そんな妙な者を飲ませてしまった事がナナリーにばれたら…
―――確実に『殺される』事なく『呪われる』な…
と云う事になる。
それでも、見た感じは普通だし…確かに、ロイドにとって、スザクは『ランスロット』の大切なデヴァイサーだ。
身体にいいものをスザクに渡しても、毒を渡すような真似はしないだろう…
そう思うとほっと出来た。
ほっとしたら…
―――ぐぅぅぅぅ…
お腹がすいてきた…
ずっと緊張していて…その緊張の糸が切れた途端にお腹が鳴った。
「あ…スザク…悪いな…もう少しで出来るから…」
「あ、ごめん…。僕って、意地汚いよね…」
顔を赤くしながらルルーシュにそう言うと…ルルーシュの方がクスッと笑った。
「もう少しだ…。今日は肉料理だぞ…」
そう云いながらルルーシュがオーブンのタイマーを見ている。
一昨日もルルーシュの作った夕食を食べたばかりだと云うのに…
―――まぁ…仕方ないよね…。ルルーシュの作ったものって、何でもプロ並みに美味しいから…
と、そんな風に思いながら自分自身に言い訳をしておく。
そして、サラダなどの付け合わせなどがテーブルに並べられる。
相変わらず、色彩豊かな食卓になるように工夫している。
「今日はパンを焼いているんだ…。ナナリーにも、スザクには栄養を付けてやれって云われているから…しっかり食べてくれ…。たくさん作ったしな…」
なんだかルルーシュはご機嫌のようだ…。
確かにルルーシュはナナリーの事を大切にしているが…やはり、恋人のスザクと二人きりになれると云う事で嬉しいのだろう…。
ナナリーを邪魔だと思った事は一度もないが、それでも、スザクと二人きりと云うシチュエーションに少し緊張していて、ハイテンションになっているようだ。
そんなルルーシュを見ていて…スザクも嬉しくなってしまう。
恐らく、本人に指摘したら、機嫌を損ねる事になりかねない。
何せそこは、天下無敵のツンデレ設定…
それに、こうしてたくさんの料理を準備して笑顔を見せてくれると云うのは…中々幸せな状況だと思う。

 やがて、全ての料理が並べられた。
「凄い御馳走だね…」
「今日から1週間もここに泊まって貰う事になるんだからな…。軍の方も大変なんだろ?悪いな…」
「そんな事…」
「最近のお前…ここの食事をしに来るたびに…何か…色々あるんだろうなぁ…って思う様な食べ方をするから…。少し気になっていたんだ…」
本当に心配そうな表情でルルーシュが見ている。
確かに…特派の食事は…セシルが出張でいない事でもない限り、恐ろしい食事が待っているのだ。
食べると云う事は、生きる為に必要なことであり、そして、食べると云う行為は楽しみでもある。
特別な趣味を持たないスザクにとっては食事と云うのは貴重な楽しみの一つだ。
しかし、特派では…その楽しみは…苦悩に変わる…
ルルーシュの作った食事を食べられると云う事は…それこそスザクにとってはこの潤いのない生活の中で数少ない清涼剤なのだ。
目の前に並べられた豪華な料理の数々に…感動さえ覚える。
「さ、スザク…冷めないうちに食べて見てくれ…。今日はちょっと自信作なんだ…」
「へぇ…そうなんだ…。そう言えば、このパン…ひょっとして君が焼いたの?」
「勿論だ…。こんな風に料理を振る舞える事って…中々ないからな…」
「そうなんだ…ありがと…。頂きます…」
スザクが両手を合わせてそう云って、ナイフとフォークを手に取り、ルルーシュが再三気にしていたオーブンで焼いていたミートローフを一口大に切り、口に入れる。
口に入れるまでのドキドキ感は…何とも言えない気分だ…
そして…口の中に入れて…咀嚼すると…
「!☆※▽◇?$#」
言葉にならない…
目の前には…『自信作』の感想を待っているルルーシュの顔がある。
スザクの心の中では…
―――ルルーシュに一体何があったんだろう?僕、何か、ルルーシュを怒らせるような事をしたのかな?でも、ルルーシュの機嫌はすこぶる良さそうだし…。でも…この味は…セシルさんの料理に匹敵する…
とまぁ、パニック状態…となっていた。
数少ないスザクの楽しみが…露と消えた…
「どうだ?スザク…」
ルルーシュの方は、ドキドキ、ワクワク…と云った表情でスザクの感想を待っている。
とにかく…ここは…何としても、今、口に入っている、この一口を何とかしなくてはならない。
何とか飲み込んで…
「お…美味しいよ…。流石…ルルーシュ…」
セシルに料理で鍛えられたスザクの舌を持ってしても…これは…輻射波動を直撃で食らった後、至近距離からハドロン砲をぶち込まれた様な…そんな気分だ…
置いてある水で流して…少しだけ思考を回復させた時に…思いついたのは…
―――あ…あのジュース!
そう言えば…ここ最近…ロイドが変なものを作っていたような気がする…
セシルの作る食事に…困り果てていて…何とか、セシルの料理をまともに食べられるようにしたいと云う事から…セシルの味覚を変えればいい…とか…何とか…
ロイドがわざと渡したのかどうかはこの際問題ではない…(と云うか、プログラム開発中と云っていたので、スザクにジュースを渡した事実を覚えているかどうかさえ怪しい)
あのジュースは…
―――ひょっとして…その薬のプロットタイプの失敗作???

 それに気づいてしまったスザクは…心の中では滝のような涙を流し、顔では(少々引き攣ってしまうのは大目に見て欲しいと云う願望がありありな)笑顔を作っている。
ここまで気づいてしまうと…そして、既にあの笑顔につられて『美味しい』と云ってしまった手前、それに加えて、ルルーシュの『今日のは自信作なんだ…』と云う一言が引っ掛かり…
―――まずいなんて言えない…。と云うかそれ以前に、食べられないなんて言えない…
スザクが一口食べて飲み込んだのを見て、ルルーシュも食事を始める。
ルルーシュの方はと云えば…あのジュースのお陰なのか…自分の作った『自信作』を堪能している様子だ。
食事前に腹の虫まで鳴いていた。
一口で終わり…と云う訳にはいかない。
「スザク…どんどん食べてくれ…。まだおかわりはたくさんあるからな!」
嬉しそうにルルーシュが云ってくれる。
いつも味気ない食事ばかりなスザクを気遣って、ルルーシュはスザクが一緒に食事をするときにはいつも多めに作る。
「あ…そうなんだ…有難う…ルルーシュ…」
この危機に…どう対処すべきなのか…
スザクは必死に考えるが…
しかし、ルルーシュと違って頭脳派ではないスザク…
そして、普段から軍の仕事をしていると云う事で心配をかけているから…こんな時まで、ルルーシュに悲しい顔をさせたくない…
そう思って…
ちょっと勇気を出して尋ねてみる。
「そう言えば…ルルーシュ…あのジュース…どうしたの?ほら…僕が冷蔵庫に入れておいた奴…」
とりあえず、目の前にある料理の中で、無難そうなサラダに手をつけながら尋ねる。
「ああ…あれか…。全部は飲みきれなかったから…準備する前に捨てたよ…。調理中には、ちょっと邪魔だったしな…」
「あ…そうなんだ…」
ひょっとして、自分もそのジュースを飲めばこの場の危機を回避できるかもしれないと云う一抹の希望は消え去った。
つまり…
「ちょっと作り過ぎてしまったからな…。しっかり食べてくれ…」
「あ…うん…。有難う…」
と云う事になる訳だ…
いつものルルーシュが作ったものなら天にも昇る気持ちになるのだが…
「スープもおかわりあるし…とにかく…スザクに栄養を付けてやろうと思って頑張ったんだ…」
少し顔を赤らめてそんな事を云われてしまうと…
完全に退路を断たれている事を知る…
―――見た目は…それこそ、一流のレストランの料理なのになぁ…
目の前に並べられた、見た目は一流レストラン…その実ルルーシュの愛情が120%詰め込まれている(少なくともスザクにはそう見える)…しかし…ロイドに手渡された時点で何かおかしいともっと追究しなかったが為に起きてしまったイレギュラーにより…
味はセシルの料理に匹敵する味…
―――そう言えば…セシルさんの料理も…見た目は悪くないんだよね…
スザクの頭の中ではそんな事を考えていた。
「ありがと…嬉しいよ…ルルーシュ…」
目の前でツンデレな笑顔を見せながら…機嫌よさそうに自分の料理を堪能しているルルーシュを見ていて…気持ちは複雑になった。

 それからの料理は…どう表現していいのか解らなかった。
とにかく…頓珍漢な味付けがなされていた。
普段から料理をしているルルーシュの事…そうそう調味料を間違えるとか、スパイスの調合を間違えると云った事は考えにくい…。
きっと、その度にきちんと味見をしながら作ったに違いない。
こう考えると本格的にルルーシュの責任ではない事になってしまい…
しかし、これだけの量のこの料理…
全て平らげると云う事は…まさに…
―――試練?拷問?これは自業自得なのか?でも…僕も中身を知らなかった訳で…と云うか、ロイドさんに手渡された時点で見えないところで誰にも被害に遭わないところで捨てなかった僕の所為?僕はロイドさんの事、確実にルルーシュや世間一般の皆様よりも知っている訳で…。確かに、死んじゃったり、妙な病気にはならなかったけれど…でも…こんな風に人の味覚を変える事は絶対に間違っている!
とまぁ、考えてしまうのだが…
「なぁ、スザク…ナナリーは今頃…如何しているのかな…」
ルルーシュが今いない、最愛の妹の話題を振ってきた。
自分の中に思い浮かんでしまった、今回の原因と…脅迫めいたナナリーからの『お願い』が思い出されてきて…全身になんだかよく解らない…冷たい汗が流れてきた…
「病院の食事は早いから…今頃、ラジオでも聞いているのかな…。それとも、折り紙かなぁ…」
とりあえず、差し障りがない様に…それでも、いつものようにルルーシュの作った者を食べることにも神経を傾けて…
心の中でロイドへの恨み事を散々並べて…
楽しい筈のルルーシュとの二人きりの食事なのだが…
しかし…今では、なんだか、ブリタニアの犯罪者になって、吐くもの全て吐いたのにもかかわらず、その、取調官の趣味で審問が続けられているような気分だった。
目の前のルルーシュの笑顔や、ナナリーを心配している表情…時折見せる、スザクと一緒にいるから嬉しいと云う表情…どれをとっても普段のスザクにとってはスザクの幸せを読んで来て呉れるルルーシュの顔なのだが…
「そう言えば…スザク…今日は食の進みが遅いな…。どこか具合悪いのか?」
ルルーシュが心配そうに尋ねて来る。
しかし…本当の事は言えない…
と云うか、ルルーシュには自覚症状がないので、ここでスザクが何を云っても、変に誤解を招くだけだ…
「そ…そんな事はないんだけど…。あ、そう…ルルーシュのご飯は美味しいから…味わって食べなくちゃなって…。それに、あんまりがっついて早食いすると…太っちゃうしね…」
苦しい言い訳だと…自分でも思うが…
「太っちゃうって…お前の場合、もう少ししっかり食べて身体の維持をしなくちゃいけないんじゃないのか?筋肉はあるが、脂肪が全然ないじゃないか…。脂肪だって付きすぎると身体によくないが…全くないと云うのも、また身体によくないぞ…」
「ルルーシュには云われたくないけどね…。僕、ルルーシュほど細くないし…。君が云っている程筋肉ばかりじゃないと思うんだけどなぁ…」
空腹の筈なのに…会話をしている時の方がほっとする…
ルルーシュとの会話なら別に嫌いじゃないのだけれど…それでも、目の前に並べられた料理と、たくさん作ってくれたおかわりの分…
―――考えちゃダメだ!考えたら…きっと…僕は…

 翌日…ルルーシュが起きる前に特派へと向かった。
ちょうど、早く出て来るように言われていたから、朝御飯は一緒に食べられないと伝えておいたら…テーブルの上に、
『スザクへ…
朝食抜きは身体によくないからな…。
休憩時間の時にでも食べてくれ…』
と、置き手紙と共にルルーシュの手作りであろうサンドイッチの入った、市販の使い捨てのサンドイッチボックスが置いてあった。
こっそり、一口食べてみると…
「!☆※▽◇?$#」
どうやら…まだ、薬の効果が切れていないらしい…。
とりあえず、ロイドに一言文句を言わなくては気が収まらない…
少なくとも、あの薬の効果はいつまで続くのかを聞かなくてはどうにも落ち着かないし、と云うか、いつまで我慢させられるのかを知りたかった…
そして…味覚が変わってしまったルルーシュの作ったサンドイッチをロイドの口の中に押し込んでやりたかった…
相手は無自覚なだけに…ルルーシュを責めるわけにもいかないし、今回はスザクの不注意の所為でもあるのだ。
「おっはよぉ〜〜スザク君…」
頭の中で色々考えている時に…ロイドが入ってきた。
そして…サンドイッチボックスから一切れ、サンドイッチをつまんで…と云うのは相当手に力が入っているように見えるのだが…
そして、へらへら笑っている目の前の上司に対して少し、引き攣った笑いで対応する。
「おはようございます。ロイドさん…。あ〜〜〜〜んってしてくれますか?」
出来る限り冷静に…でも絶対に笑顔が真っ黒な自信がある笑顔でロイドの前に立った。
「?あーん…」
ロイドが口を開けた時に…持っていたサンドイッチをロイドの口の中にねじ込んだ。
「!!!!!!!!!!」
ロイドの目が…見る見る涙目になって行く…
この姿に…スザクとしては珍しく同情しない…と云うか、出来ない…
「ロイドさん?昨日僕に下さったあのジュース…」
「へ?のんひゃっらろ?(へ?飲んじゃったの?)」
最早、その衝撃的な口の中身によってまともに口が回らないらしい…
「どうみても僕が飲んだようには見えないでしょ?僕の友達が飲んじゃったんですよ!僕…その友達の作ったご飯…凄く楽しみにしていたのに!」
涙さえ浮かんでくる怒りを目の前の上司に怒鳴りつけている。
ブリタニアのお国柄…自分より身分や立場の高い人間に対してこんな態度を取ったりしたら、普通に懲罰対象なのだが…特派の特性上それはあり得ないし、ロイドがちょっとくらいでスザクを懲罰にかけて手放すような事は絶対にあり得ない。
「あ…ひょうらっらの?(あ…そうだったの?)ほめんれぇ…(ごめんねぇ…)」
「人ごとみたいに適当に謝るくらいなら…さっさと解毒剤を作って下さい!」
「ろいふは…(と云うか…)ほふもわらひらあろり(僕も渡した後に)ひふいはんらよれぇ…(気づいたんだよねぇ…)」
「早急にお願いしますね?でないと…僕…うっかりランスロット…自爆させちゃいそうですから…」
スザクの真っ黒なオーラに…ロイドは流石に怖くなったのか…こくこくと頷いている。
よほど舌が痺れる味だったのか…さっきからまともに話も出来ていない様子だ…
「う…うん…」
その後…ロイドはスザクの真っ黒オーラに見張られながら解毒剤を作っていた。
このオーラのお陰で所要時間6時間程で完成した。
「ロイドさん?次、こんな事したら…セシルさんにチクリますからね?セシルさんのご飯に耐え切れず…ロイドさんがセシルさんの味覚を否定して、変えようとしていたって…」
「ご…ごめんなさい…ごめんなさい…。もう二度としないから…ランスロットには手を出さないで…」
スザクはここで知った…
―――ロイドさんにはセシルさんの鉄拳よりも『ランスロット』の方が効き目があるらしい…
と…
漸く、スザクの受難は終わりを告げようとしていた…

END


あとがきに代えて



ルルーシュの味覚が狂っちゃって見た目は美味しそうに見えるのに…味は殺人級の味…
中々面白い着眼点だと思いながら書いていましたが…
しかし、ルルーシュってどんな物作ってるんだろう…とか思って…本編でも、あんまりルルーシュが食事を作っているシーンってあったとしても、何を作っているかはっきりしていないんですよね…
それに…基本的に本編は『ゼロ』になってからの話が主だったので、そんな風にキッチンに立っているシーンがそれほどなかった気がするんですが…
お陰で、食事内容よりも、黒オーラ全開キャラの方が目立っちゃっていましたね…
和泉の書き易い方向に大分変更されているので…これでリクエストに応えた事になるのか…正直、不安なのですが…
リクエスト下さった紫翠様、有難うございました。


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
今回に限っては…ルルーシュのご飯はやめておいた方がいいと思います。
ルルコントーナメントやって、これに耐えられる人がルルコンNo.1でしょう!(←なんじゃそりゃ)

黒いナナリーは書いていて楽しいです。
無邪気なだけに何を言っても、やっても(スザクと違った意味で)許されるキャラですしね…
それに、
あのマリアンヌさま

のお子様ですからね…
その気になれば『ギアス』を乗っ取れます!(←いや…それはどうだろう)
後編を読んで…予想と比べていかがでしたでしょうか?

紫翆さま:こんばんは、コメントありがとうございます。
悪ふざけが過ぎている気もしているんですが…書いていて楽しかったです。
黒ナナリー最高!
それでも、そんな温かいお言葉を頂きまして…ありがとうございます。
結果的に…黒スザクまで生み出してしまった話になりましたけれど…
あ、ちなみに『本編の最終回に反逆!』の意味は…ルルーシュが幸せであれば何でもアリ!ってことなので…
これも十分、ルルーシュが幸せそうなので…よいのです。

これだけいじめ倒しているので…次の拍手対談では…和泉…スザクにまた頭ぐりぐりされちゃいそうですけれど…(あの対談、想像主よりもやつらの方が強いので…(爆))
スザクは耐えました…
今回…ものすごく耐えました…
最後にロイドさん相手に黒スザク発動しましたけれど…
でも、愛するルルーシュに罪がない事が解っているので…ルルーシュの前では頑張りました!
そう…それでこそルルーシュを愛するスザクなのです!
そして、他のキャラに対して黒スザクを発動し、迷惑をまき散らす!(違)
楽しんで頂けましたでしょうか?
リクエストありがとうございました。



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2009年09月14日

『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 01

Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜(前編)



※ナナリーが1週間程、検査入院をする事になり、どうにも天然さんでにぶちんさんな兄を心配したナナリー…
スザクに兄の貞操を守って貰うべく(この時点で人選を誤っていると云うツッコミはナシ!の方向でお願いします)ナナリーの留守中、兄の傍にいて欲しいとお願いします。
恋人同士のルルーシュとスザクの嬉し恥ずかしの1週間になる筈だったのですが…

これは紫翠様からのリクエストです。
内容はAll Age OK!です。(ギャグ要素満載です)

 それは…数日前にクラブハウスのルルーシュとナナリーの居住スペースに赴いた時の話だった。
その日は軍の仕事もなく、ルルーシュのお手製の夕食をごちそうになる約束で…
普段、軍で頂く食事が…あまりにあまりな状況で…でも、体力バカでまだまだ伸び盛りなスザクの肉体は相当燃費の悪い身体で…
味はどうあれ、食わない事にはとてもじゃないが、あの特派のハードスケジュールには耐えられるような状況ではなかった。
とりあえず、毒じゃないから…死にはしない…と云う感じで…
その日その日を乗り越えてきたのだが…
だからだろうか…
軍の仕事が休みで、ルルーシュから夕食のお誘いがあった時には天にも昇る思いだった。
流石に軍の食事内容を話してしまっては、スザクが軍に籍を置いている事をいつも心配しているルルーシュに更に心配かけてしまう事になる。
元々、軍の食事が豪華なものではないと云う認識はルルーシュにもあった事に感謝している。
ルルーシュお手製の食事にありつける時には…とにかく、味わいながらも…それでも、涙を流しそうになり、貪り食ってしまいそうになるので…
―――やっぱり…人間…『美味しい食事』って…大切だよね…
そんな事を、17歳の身空で悟ってしまっている自分が悲しかったが…
スザクのそんな様子に気づいているのか…ルルーシュはいつも、スザクを夕食に誘う時には、スザクの好物をたくさん用意して待っていてくれるのだ。
こんなに燃費の悪いスザクがそれこそ、『もう食べられない…』と云ってしまう程…
その日も、日本人のスザクには嬉しい、サンマの塩焼きを準備してくれているようで…
『これは焼き立てでないと意味がないからな…』
と云って、(さすがに部屋の中で七輪と云う訳にはいかないので)キッチンでサンマを焼いている時…
ナナリーがスザクに話があるとかで…ナナリーの部屋に呼ばれた。
「どうしたんだい?ナナリーの部屋で二人きりで長い時間いると…ルルーシュに怒られちゃうよ…」
スザクが、ナナリー第一のルルーシュの怒りが怖いのか…そんな事を云っている。
「あら…スザクさん…大丈夫ですよ…」
ナナリーがにこりと笑った後、小声で何かを云っている。
「どちらかと云うとスザクさんとお兄様を二人きりにする方が危ない気もしているんですけれど…設定上…仕方ないんです…」
小声だったので、何を云っているのか、はっきり聞こえなかったのだが…
「え?」
スザクが聞き返すとナナリーが慌てて『なんでもありません…』とだけ云って、暫く悩んでいるかのようなそぶりを見せるが…それでも意を決したように口を開いた。
「あの…明後日から私、検査入院なんです。1週間程…」
「検査入院?」
「はい…。だから…私、お兄様の『貞操』が心配で…」
ナナリーの言葉に…スザクの思考が止まった…
今、目の前にいるルルーシュの妹は何を云ったのだ?
そんなところで固まっているスザクを完全に無視してナナリーが話を続ける。
「だから…スザクさん…どうか、私の留守中に…お兄様が『ヨコシマな欲望』に満ちた男女の『魔の手』から…お兄様を守って欲しいのです!」

 これは何の冗談だ?と思うのだが…ナナリーの姿を見ていると至って真剣な様子…
と云うより、『それくらい出来て当然ですよね?出来なかったらどうなるか解っていますよね?スザクさんなら…』と云う、怖いオーラを放ちながら黒い笑顔を見せる…ルルーシュの最愛の妹…
「あ…うん…そうだね…。解った…ナナリーの…入院中…僕、クラブハウスに…泊るよ…」
少しどもりながら…顔は大いに引き攣っているだろう事は予想出来る。
―――ナナリーの目が見えない設定で助かったかも…僕…
思わず心の中で本音をぶっちゃけてしまう…
しかし…目が見えなかった所為か…ナナリーは目の前にいる人間のオーラを読むのが得意だったようで…
「あら…スザクさん…そんなに怯えないで下さい…。お兄様の『貞操』が守られてさえいれば、私、スザクさんを『呪ったりしません!』から…」
この、目の前にいるナナリーの凄まじい黒オーラ自体が『呪い』ではないのか…と云うツッコミを入れたりしたら…
―――ホントにこの黒オーラで死ねるかも…僕…
背中からは冷たい汗がだらだら流れ、顔は…引き攣った笑顔しか作れない…
「でも…もし、お兄様に『万が一』の事がありましたら…その時はスザクさん…私は…あなたの敵です!」
しっかりと『失敗したら許しませんよ?地獄の果てまで追いかけて差し上げますね?』という笑顔だ…
「い…イエス、ユア・ハイネス…」
ナナリーの凄まじいオーラに、ブリタニア軍では最新鋭の機体『ランスロット』を駆ってエースパイロットとしての頭角を現しているスザクだが…
―――これなら…『紅蓮』と戦っている時の方がずっと精神衛生上楽だ…
と、うっかり思ってしまった。
ひょっとしたら、『黒の騎士団』にルルーシュを攫わせて人質にされれば、ナナリーのこの黒オーラで『黒の騎士団』を殲滅できるのではないかと思ってしまうくらいに…
「スザクさん?」
スザクの怯えオーラの中から何かを察知したのか…再びナナリーが真っ黒な笑顔でスザクの名前を呼んだ。
「な…なんだい?」
スザクも努めて普段通りに装おうとするのだが…
どうにも顔が引き攣るし、スザクの身体を覆っているオーラがあまりの恐怖に委縮している事が良く解る。
「今、何か物騒な事を考えていませんでしたか?『黒の騎士団』にお兄様を攫わせて人質にさせて…私の『心の底からの怒り』で『黒の騎士団』を殲滅しようなどと云う…」
「め…滅相もないよ…。ナナリー…。これでも僕…ルルーシュの恋人だし…ルルーシュをそんな危険な真似を…させる訳…ないじゃないか…」
「そうですか…。私の気の所為でしたか…。ならよろしいのです…。お兄様は『私の大切なお兄様』なのです…。よろしいですか?スザクさん…あなたには『私のお兄様を貸して差し上げているだけ』であることをお忘れなく…。ほら…レンタルDVDでもレンタカーでも…傷をつけたりしたら…怒られてしまいますでしょ?ですから…お兄様とのお付き合いもどうか…『お兄様をキズもの』になさらないように…お願いしますね…」
この天下無敵なナナリーを前に…スザクはただ…ナナリーの言葉にこくこくと頷く事しか出来なかった…

 そして…ナナリーが検査入院する当日…
「ではスザクさん…お兄様はちょっと目を離すとすぐに睡眠を忘れて色々な事に没頭してしまうんです…。それを…止めて差し上げて下さいね…」
一昨日のあの、真っ黒で、誰にも負けない(『聖●士星矢』の戦闘力は皆無なのに攻撃力と防御力は無限大な城戸○織のコスモ並みの)オーラ…は一体どこに行ったのか…と思えるようなナナリーの姿が…スザクの目の前にはあった。
そのオーラを抑制しているのは…スザクの隣に立っている、眉目秀麗で、どこまでもナナリーを愛しているルルーシュだろう…
「うん…解ったよ…。ルルーシュの事は…僕に…任せて…」
これまで…(枢木神社にいた頃から)何度か、ナナリーのあんなオーラを見てきたが…あのオーラを見た後1ヶ月程は色々と後遺症が残る。
少なくとも、彼女の無邪気な笑顔も『悪魔の微笑み』に見えてしまうのだ…
「どうしたんだ?スザク…」
隣に立っているルルーシュがスザクの様子がおかしいと…顔を覗き込む。
「あ…否…、ここ最近軍の仕事がちょっと…忙しくって…」
「なんだ…一昨日も休みだったのに…。まぁ、軍の仕事…大変そうだからな…」
「まぁ…スザクさん…そんな時に私…無理を云ってしまったのでしょうか…」
「あ…そんな事ないよ…ナナリー…。心配しないで…」
スザクが一生懸命ナナリーに弁解している。
ルルーシュはよほどスザクがナナリーに心配をかけたくないのか…と、解釈しているのだが…その辺りは、一昨日の状況から云って、それはあり得ない。
ただ…ルルーシュは一昨日の二人のやり取りを知らないし、ナナリーはルルーシュの前では決して、あの、『悪魔の微笑み』や『黒いオーラ』をおくびにも見せる事はないのだ。
「じゃあ…お兄様…行ってきます…」
「ああ…俺も時間が空いた時には病院へ行くから…」
「何を云っていらっしゃるんですか…お兄様…。私はただ、検査の為に入院するのであって…具合悪い訳ではないのですよ?」
「しかし…」
「大丈夫です…。折角スザクさんが泊まりにいらっしゃっているのですから…二人きりの夜を楽しんで下さいね…」
ルルーシュの心配する言葉を…いかにも『お兄様の幸せが私の幸せ…』と云ったセリフで返してくるナナリー…。
しかし…スザクはその言葉の真意を知っている。
総合病院の職員と云うのは…兎角にして家に帰れないとか、遊びに行けないとか…色々ストレスがたまっている事が多い。(これは入院患者にも云える事だが)
そんな、欲求不満の巣窟の中にこんなに『無意識に色気を撒き散らす兄』を連れてきてはあまりに危険だと判断しているからだ…
ナナリーも本当はルルーシュに会えない事は耐えがたい事なのだろうが…
しかし…ルルーシュを欲求不満な人間の巣窟に放り込む事を考えたら…
―――スザクさんを脅しつけている私自らがお兄様を危険に晒してはいけません…
と云う、自我抑制の下必死に涙をのんでいるのだ…
ここまで来るとナナリーのルルーシュ愛も本物だとスザクは素直に思う。

 ナナリーを見送った後、スザクがルルーシュに声をかける。
「ルルーシュ…ごめん…。ちょっと僕、軍の方に忘れ物しちゃったみたいなんだ…。ちょっと取りに行ってくる…。その時に着替えとかも持ってくるから…」
「そうか…。じゃあ、俺は夕食の準備をして待っているから…。今日は何が食べたい?」
「う〜ん…改めて聞かれると困っちゃうんだけど…。ルルーシュの作ったものは何でもおいしいし…(少なくとも特派の食事を知っている分、ルルーシュのご飯は身体に染み渡るよ…)」
「なんでもいいって言われると…それはそれで困るんだけれどな…。まぁ、買い物行って考えるか…」
「うん…楽しみにしているよ…」
そんな会話を交わして、ルルーシュとスザクは別行動となった。
スザクが特派の更衣室のロッカーでごそごそと忘れ物を漁っていると…
「あっれぇ…スザク君…」
「ロイドさん…こんにちは…」
「今日は君、非番だし、まだ、僕、新しいプログラムの開発中だから…テストは出来ないし…」
「今日は忘れ物を取りに来ただけなんですよ…。これから、友達のところに行く約束なんです…」
ロイドのテストに付き合わされないように、何とかスザクの方が必死になっているが…(せっかく、特派の食事から解放されると云うのだから)
「そんなに警戒しなくても今日は君を引きとめたりはしないよ…。とりあえず、今僕が作っているプログラムが出来ない事にはシミュレーターも動かせないしね…」
ロイドの言葉にほっと一安心するスザクにロイドは特に何も思わないのか、表情一つ変えない。
ただ…からかいたくて仕方ないと云った表情はしているように見えるのだが…
―――ここはさっさと退散した方がいいかな…
スザクがそんな風に思っていると…
「あ、そうそう…これ…よかったら持って行ってよ…」
と云ってロイドが何かジュースのペットボトルの様なものをスザクに差し出した。
スザクの見た事のないラベルが付いている。
なんとなく怪しげに思うのだが…
「そんなに怪訝そうな顔をしないでよぉ…別に毒じゃないんだからさぁ…。いつも、君には色々無理させちゃっているからさぁ…」
へらへらと笑っている上司に…少し怪訝な視線を送るが…
それでも、大切なデヴァイサーの身体に悪いものを渡すとは思えない。
だから…
「有難うございます…。遠慮なく頂いて行きます…」
そう云いながら、ペットボトルを受け取り、それを見てロイドが更衣室を出て行った。
少々不安がない訳でもないが…
それでも、ロイドの『ランスロット愛』を信じる事にした。
―――しかし…そうまでしてなんで受け取っているんだ?僕…
書いてあるロゴがブリタニア語で、原材料名にはよく解らない名前が入ってはいたものの…とりあえず、見た目的にはさわやかな色でフルーツの名前も書いてあるから…大丈夫だろうと思う…
ただ…
―――これは僕が飲んだ方がいいのかな…
などと思うのだが…
何せ、手渡してきたのがロイドなので…セシルのおにぎりとは違って命に関わってくる可能性もあるのだ…(大げさに聞こえるかもしれないが…余りシャレになっていない気もする)

 クラブハウスに戻ると…まだルルーシュが帰っていなかった。
とりあえず、いつも借りている客間に着替えなどの荷物を置き、先ほどロイドから手渡されたジュースをキッチンの冷蔵庫に入れておく。
「まぁ、室温よりも冷たい方がおいしいよね…」
そんな事を呟き、ダイニングの椅子に腰かける。
いつもながら…几帳面に整理整頓されている。
「あ、スザク…もう着いていたのか…」
「うん…ルルーシュ…。っていうか、凄い買い物の荷物だね…」
「今日はスザクがいるからな…。作りがいがあるからたくさん買ってきたんだ…」
「僕…そんなに食べているかな…」
スザクが申し訳なさそうに尋ねるとルルーシュが笑いながら答える。
「俺とナナリーだと…あんまり食べないしな…。それにスザクは、軍にいて、身体が筋肉質で、成長期真っ只中だからな…。しっかり食べさせて、しっかり栄養つけてやるからな…」
「成長期真っ只中って…君も同じだろ?」
「俺はお前ほど燃費の悪い身体していないからな…。まぁ、任せておけ…。先に風呂に入ってくるか?どうせ、食事の準備をしなくちゃならないからな…」
「いいの?なら、そうさせて貰おうかな…」
そう云いながらスザクは自分の荷物を置いた客間に入り、着替えを持ってきた。
「タオルは置いておいたから…ゆっくり入ってこい…」
「ありがと…」
スザクは一言礼を云ってバスルームへと入って行った。
そしてルルーシュはと云うと…買ってきた食材を冷蔵庫に入れ始める。
冷蔵庫の扉をあけると…見覚えのないドリンクのペットボトルが入っていた。
「咲世子さんが用意してくれたのかな?」
普段、この冷蔵庫を開ける事のないスザクの名前が浮かんでこなかったのが…これからのスザクの受難の始まりだったのかもしれない…
朝晩は涼しくなったとはいえ、昼間は愛蛙強い日差しの差している状態…
外を歩いて来て、ちょうど喉が渇いていたというタイミングの悪さもある。
「喉が渇いたし…有難く頂戴するか…」
そう云いながら、そのペットボトルの封を切って、その中身を飲み始める。
思っている以上に喉が渇いていたのか…一気にこのペットボトルの中身が半分に減っていた。
「不思議な味のするジュースだな…」
ルルーシュがそう呟くが…あまり気にもしない様子だ。
そして、ルルーシュの食事を楽しみにしてくれているスザクの為にキッチンに立った。
「さて…作るか…」
とりあえず、必要な材料だけ手元に出して、調理を始めた。
トントン…と、リズミカルな包丁がまな板を叩いている音がする。
ルルーシュも普段は軍の仕事で忙しいスザクが来ていると云う事で張り切っている。
様々な下ごしらえが終わる頃…スザクがバスルームから出てきた。
「お風呂ありがと…」
「あ、もういいのか?あ、髪を乾かさないとダメだろう!」
「そうなんだけど…ドライヤー…貸してくれる?ルルーシュ、今忙しそうだし…って…あれ?」
スザクがテーブルの上を見た時…先ほどロイドから受け取ったペットボトルの中身が半分になった状態で鎮座している。
「ルルーシュ?ひょっとして…そのジュース…」
「あ、もしかしてスザクが冷蔵庫に入れたのか?てっきり咲世子さんが用意したのかと思って、喉渇いていたから飲んだんだが…まずかったか?」
スザクは思いっきり顔を引き攣らせている…
「ルルーシュ?身体…何か変調を感じない?」
「?否…別に…。って、そんなまずいものなのか?」
「多分…命に関わるとか、変な病気になる事はないと思うんだけど…」
「変な味のジュースだとは思ったけれど…別におかしいと云う事はないぞ…」
ルルーシュの言葉にスザクはほっとするのだが…
しかし…スザクの試練は…これから始まるのであった…

To Be Continued


あとがきに代えて



今日から『ゼロ・レクイエム』1年後企画…コンセプトとしては『本編の最終回への反逆!』って事で始まります。
とりあえず、頂いたネタは全て前後編になる予定です。
そうしないと『ゼロ・レクイエム』前に終わっちゃうので…
ただ、10月に入っちゃうと切ない事になりそうなので…早めに始めた訳なのですが…
紫翠様から頂いたネタ内容と少し変更している部分がありました事…お詫び申し上げます。
ロイドさんを出した時点で、ちょっと変えないとうまくいかないかと思いまして…
後編はスザクの受難が始まります…
と云うか、前編でも結構スザク、大変な事になっていますが…
黒いナナリーは書いていて楽しいです。
リクエスト下さった紫翠様、有難うございました。
後編は…色々とスザクの受難が始まるのですが…どう、弄ってやろうか…今から和泉も楽しみでワクワクしております。


☆拍手のお返事


2009/09/13 20:01 Unknownさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
リクエスト、ありがとうございました。
又、和泉のわがままにお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回のリクエスト企画のご参加、お待ちしております。

水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
『幼馴染シリーズ』…ジノさんに先に一皮むけて貰いました。
スザクもちゃんとして貰わないとライバルいっぱいですからね…
シュナ兄に、ジノに、ノネットさんに…
ユーフェミアも少しは気持が救われるように…頑張ります。
ここでは最後はみんなが笑えるようにできれば…と思います…

『皇子とレジスタンス』…何も考えずにフラグをばらまいていて…
最近、重宝しています。
そのフラグを立てている時には何も考えずに立てているんですけれど…
だから、終わった時に未回収フラグが多い事になるんですけれどね…
アッシュフォード家は後見貴族なので…どこかで役に立ってもらわないと困るので…
第三部では頑張って動いてもらっている次第です。
と云うか…この話…いつまで続くのかなぁ…
きっと、皆さんが飽きない限り、相当数あるフラグを使いながら続けていけそうです。

夏目漱石は多分、本を好きだという方ならいくつになっても楽しめますね。
読みやすいですし…
今でも和泉はこの人の本は大好きで、『草枕』に限らず、楽しんでいます。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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『ゼロ・レクイエム』後1年企画リクエスト 01

Treacle? Passion? Week 〜スザクの受難〜(前編)



※ナナリーが1週間程、検査入院をする事になり、どうにも天然さんでにぶちんさんな兄を心配したナナリー…
スザクに兄の貞操を守って貰うべく(この時点で人選を誤っていると云うツッコミはナシ!の方向でお願いします)ナナリーの留守中、兄の傍にいて欲しいとお願いします。
恋人同士のルルーシュとスザクの嬉し恥ずかしの1週間になる筈だったのですが…

これは紫翠様からのリクエストです。
内容はAll Age OK!です。(ギャグ要素満載です)

 それは…数日前にクラブハウスのルルーシュとナナリーの居住スペースに赴いた時の話だった。
その日は軍の仕事もなく、ルルーシュのお手製の夕食をごちそうになる約束で…
普段、軍で頂く食事が…あまりにあまりな状況で…でも、体力バカでまだまだ伸び盛りなスザクの肉体は相当燃費の悪い身体で…
味はどうあれ、食わない事にはとてもじゃないが、あの特派のハードスケジュールには耐えられるような状況ではなかった。
とりあえず、毒じゃないから…死にはしない…と云う感じで…
その日その日を乗り越えてきたのだが…
だからだろうか…
軍の仕事が休みで、ルルーシュから夕食のお誘いがあった時には天にも昇る思いだった。
流石に軍の食事内容を話してしまっては、スザクが軍に籍を置いている事をいつも心配しているルルーシュに更に心配かけてしまう事になる。
元々、軍の食事が豪華なものではないと云う認識はルルーシュにもあった事に感謝している。
ルルーシュお手製の食事にありつける時には…とにかく、味わいながらも…それでも、涙を流しそうになり、貪り食ってしまいそうになるので…
―――やっぱり…人間…『美味しい食事』って…大切だよね…
そんな事を、17歳の身空で悟ってしまっている自分が悲しかったが…
スザクのそんな様子に気づいているのか…ルルーシュはいつも、スザクを夕食に誘う時には、スザクの好物をたくさん用意して待っていてくれるのだ。
こんなに燃費の悪いスザクがそれこそ、『もう食べられない…』と云ってしまう程…
その日も、日本人のスザクには嬉しい、サンマの塩焼きを準備してくれているようで…
『これは焼き立てでないと意味がないからな…』
と云って、(さすがに部屋の中で七輪と云う訳にはいかないので)キッチンでサンマを焼いている時…
ナナリーがスザクに話があるとかで…ナナリーの部屋に呼ばれた。
「どうしたんだい?ナナリーの部屋で二人きりで長い時間いると…ルルーシュに怒られちゃうよ…」
スザクが、ナナリー第一のルルーシュの怒りが怖いのか…そんな事を云っている。
「あら…スザクさん…大丈夫ですよ…」
ナナリーがにこりと笑った後、小声で何かを云っている。
「どちらかと云うとスザクさんとお兄様を二人きりにする方が危ない気もしているんですけれど…設定上…仕方ないんです…」
小声だったので、何を云っているのか、はっきり聞こえなかったのだが…
「え?」
スザクが聞き返すとナナリーが慌てて『なんでもありません…』とだけ云って、暫く悩んでいるかのようなそぶりを見せるが…それでも意を決したように口を開いた。
「あの…明後日から私、検査入院なんです。1週間程…」
「検査入院?」
「はい…。だから…私、お兄様の『貞操』が心配で…」
ナナリーの言葉に…スザクの思考が止まった…
今、目の前にいるルルーシュの妹は何を云ったのだ?
そんなところで固まっているスザクを完全に無視してナナリーが話を続ける。
「だから…スザクさん…どうか、私の留守中に…お兄様が『ヨコシマな欲望』に満ちた男女の『魔の手』から…お兄様を守って欲しいのです!」

 これは何の冗談だ?と思うのだが…ナナリーの姿を見ていると至って真剣な様子…
と云うより、『それくらい出来て当然ですよね?出来なかったらどうなるか解っていますよね?スザクさんなら…』と云う、怖いオーラを放ちながら黒い笑顔を見せる…ルルーシュの最愛の妹…
「あ…うん…そうだね…。解った…ナナリーの…入院中…僕、クラブハウスに…泊るよ…」
少しどもりながら…顔は大いに引き攣っているだろう事は予想出来る。
―――ナナリーの目が見えない設定で助かったかも…僕…
思わず心の中で本音をぶっちゃけてしまう…
しかし…目が見えなかった所為か…ナナリーは目の前にいる人間のオーラを読むのが得意だったようで…
「あら…スザクさん…そんなに怯えないで下さい…。お兄様の『貞操』が守られてさえいれば、私、スザクさんを『呪ったりしません!』から…」
この、目の前にいるナナリーの凄まじい黒オーラ自体が『呪い』ではないのか…と云うツッコミを入れたりしたら…
―――ホントにこの黒オーラで死ねるかも…僕…
背中からは冷たい汗がだらだら流れ、顔は…引き攣った笑顔しか作れない…
「でも…もし、お兄様に『万が一』の事がありましたら…その時はスザクさん…私は…あなたの敵です!」
しっかりと『失敗したら許しませんよ?地獄の果てまで追いかけて差し上げますね?』という笑顔だ…
「い…イエス、ユア・ハイネス…」
ナナリーの凄まじいオーラに、ブリタニア軍では最新鋭の機体『ランスロット』を駆ってエースパイロットとしての頭角を現しているスザクだが…
―――これなら…『紅蓮』と戦っている時の方がずっと精神衛生上楽だ…
と、うっかり思ってしまった。
ひょっとしたら、『黒の騎士団』にルルーシュを攫わせて人質にされれば、ナナリーのこの黒オーラで『黒の騎士団』を殲滅できるのではないかと思ってしまうくらいに…
「スザクさん?」
スザクの怯えオーラの中から何かを察知したのか…再びナナリーが真っ黒な笑顔でスザクの名前を呼んだ。
「な…なんだい?」
スザクも努めて普段通りに装おうとするのだが…
どうにも顔が引き攣るし、スザクの身体を覆っているオーラがあまりの恐怖に委縮している事が良く解る。
「今、何か物騒な事を考えていませんでしたか?『黒の騎士団』にお兄様を攫わせて人質にさせて…私の『心の底からの怒り』で『黒の騎士団』を殲滅しようなどと云う…」
「め…滅相もないよ…。ナナリー…。これでも僕…ルルーシュの恋人だし…ルルーシュをそんな危険な真似を…させる訳…ないじゃないか…」
「そうですか…。私の気の所為でしたか…。ならよろしいのです…。お兄様は『私の大切なお兄様』なのです…。よろしいですか?スザクさん…あなたには『私のお兄様を貸して差し上げているだけ』であることをお忘れなく…。ほら…レンタルDVDでもレンタカーでも…傷をつけたりしたら…怒られてしまいますでしょ?ですから…お兄様とのお付き合いもどうか…『お兄様をキズもの』になさらないように…お願いしますね…」
この天下無敵なナナリーを前に…スザクはただ…ナナリーの言葉にこくこくと頷く事しか出来なかった…

 そして…ナナリーが検査入院する当日…
「ではスザクさん…お兄様はちょっと目を離すとすぐに睡眠を忘れて色々な事に没頭してしまうんです…。それを…止めて差し上げて下さいね…」
一昨日のあの、真っ黒で、誰にも負けない(『聖●士星矢』の戦闘力は皆無なのに攻撃力と防御力は無限大な城戸○織のコスモ並みの)オーラ…は一体どこに行ったのか…と思えるようなナナリーの姿が…スザクの目の前にはあった。
そのオーラを抑制しているのは…スザクの隣に立っている、眉目秀麗で、どこまでもナナリーを愛しているルルーシュだろう…
「うん…解ったよ…。ルルーシュの事は…僕に…任せて…」
これまで…(枢木神社にいた頃から)何度か、ナナリーのあんなオーラを見てきたが…あのオーラを見た後1ヶ月程は色々と後遺症が残る。
少なくとも、彼女の無邪気な笑顔も『悪魔の微笑み』に見えてしまうのだ…
「どうしたんだ?スザク…」
隣に立っているルルーシュがスザクの様子がおかしいと…顔を覗き込む。
「あ…否…、ここ最近軍の仕事がちょっと…忙しくって…」
「なんだ…一昨日も休みだったのに…。まぁ、軍の仕事…大変そうだからな…」
「まぁ…スザクさん…そんな時に私…無理を云ってしまったのでしょうか…」
「あ…そんな事ないよ…ナナリー…。心配しないで…」
スザクが一生懸命ナナリーに弁解している。
ルルーシュはよほどスザクがナナリーに心配をかけたくないのか…と、解釈しているのだが…その辺りは、一昨日の状況から云って、それはあり得ない。
ただ…ルルーシュは一昨日の二人のやり取りを知らないし、ナナリーはルルーシュの前では決して、あの、『悪魔の微笑み』や『黒いオーラ』をおくびにも見せる事はないのだ。
「じゃあ…お兄様…行ってきます…」
「ああ…俺も時間が空いた時には病院へ行くから…」
「何を云っていらっしゃるんですか…お兄様…。私はただ、検査の為に入院するのであって…具合悪い訳ではないのですよ?」
「しかし…」
「大丈夫です…。折角スザクさんが泊まりにいらっしゃっているのですから…二人きりの夜を楽しんで下さいね…」
ルルーシュの心配する言葉を…いかにも『お兄様の幸せが私の幸せ…』と云ったセリフで返してくるナナリー…。
しかし…スザクはその言葉の真意を知っている。
総合病院の職員と云うのは…兎角にして家に帰れないとか、遊びに行けないとか…色々ストレスがたまっている事が多い。(これは入院患者にも云える事だが)
そんな、欲求不満の巣窟の中にこんなに『無意識に色気を撒き散らす兄』を連れてきてはあまりに危険だと判断しているからだ…
ナナリーも本当はルルーシュに会えない事は耐えがたい事なのだろうが…
しかし…ルルーシュを欲求不満な人間の巣窟に放り込む事を考えたら…
―――スザクさんを脅しつけている私自らがお兄様を危険に晒してはいけません…
と云う、自我抑制の下必死に涙をのんでいるのだ…
ここまで来るとナナリーのルルーシュ愛も本物だとスザクは素直に思う。

 ナナリーを見送った後、スザクがルルーシュに声をかける。
「ルルーシュ…ごめん…。ちょっと僕、軍の方に忘れ物しちゃったみたいなんだ…。ちょっと取りに行ってくる…。その時に着替えとかも持ってくるから…」
「そうか…。じゃあ、俺は夕食の準備をして待っているから…。今日は何が食べたい?」
「う〜ん…改めて聞かれると困っちゃうんだけど…。ルルーシュの作ったものは何でもおいしいし…(少なくとも特派の食事を知っている分、ルルーシュのご飯は身体に染み渡るよ…)」
「なんでもいいって言われると…それはそれで困るんだけれどな…。まぁ、買い物行って考えるか…」
「うん…楽しみにしているよ…」
そんな会話を交わして、ルルーシュとスザクは別行動となった。
スザクが特派の更衣室のロッカーでごそごそと忘れ物を漁っていると…
「あっれぇ…スザク君…」
「ロイドさん…こんにちは…」
「今日は君、非番だし、まだ、僕、新しいプログラムの開発中だから…テストは出来ないし…」
「今日は忘れ物を取りに来ただけなんですよ…。これから、友達のところに行く約束なんです…」
ロイドのテストに付き合わされないように、何とかスザクの方が必死になっているが…(せっかく、特派の食事から解放されると云うのだから)
「そんなに警戒しなくても今日は君を引きとめたりはしないよ…。とりあえず、今僕が作っているプログラムが出来ない事にはシミュレーターも動かせないしね…」
ロイドの言葉にほっと一安心するスザクにロイドは特に何も思わないのか、表情一つ変えない。
ただ…からかいたくて仕方ないと云った表情はしているように見えるのだが…
―――ここはさっさと退散した方がいいかな…
スザクがそんな風に思っていると…
「あ、そうそう…これ…よかったら持って行ってよ…」
と云ってロイドが何かジュースのペットボトルの様なものをスザクに差し出した。
スザクの見た事のないラベルが付いている。
なんとなく怪しげに思うのだが…
「そんなに怪訝そうな顔をしないでよぉ…別に毒じゃないんだからさぁ…。いつも、君には色々無理させちゃっているからさぁ…」
へらへらと笑っている上司に…少し怪訝な視線を送るが…
それでも、大切なデヴァイサーの身体に悪いものを渡すとは思えない。
だから…
「有難うございます…。遠慮なく頂いて行きます…」
そう云いながら、ペットボトルを受け取り、それを見てロイドが更衣室を出て行った。
少々不安がない訳でもないが…
それでも、ロイドの『ランスロット愛』を信じる事にした。
―――しかし…そうまでしてなんで受け取っているんだ?僕…
書いてあるロゴがブリタニア語で、原材料名にはよく解らない名前が入ってはいたものの…とりあえず、見た目的にはさわやかな色でフルーツの名前も書いてあるから…大丈夫だろうと思う…
ただ…
―――これは僕が飲んだ方がいいのかな…
などと思うのだが…
何せ、手渡してきたのがロイドなので…セシルのおにぎりとは違って命に関わってくる可能性もあるのだ…(大げさに聞こえるかもしれないが…余りシャレになっていない気もする)

 クラブハウスに戻ると…まだルルーシュが帰っていなかった。
とりあえず、いつも借りている客間に着替えなどの荷物を置き、先ほどロイドから手渡されたジュースをキッチンの冷蔵庫に入れておく。
「まぁ、室温よりも冷たい方がおいしいよね…」
そんな事を呟き、ダイニングの椅子に腰かける。
いつもながら…几帳面に整理整頓されている。
「あ、スザク…もう着いていたのか…」
「うん…ルルーシュ…。っていうか、凄い買い物の荷物だね…」
「今日はスザクがいるからな…。作りがいがあるからたくさん買ってきたんだ…」
「僕…そんなに食べているかな…」
スザクが申し訳なさそうに尋ねるとルルーシュが笑いながら答える。
「俺とナナリーだと…あんまり食べないしな…。それにスザクは、軍にいて、身体が筋肉質で、成長期真っ只中だからな…。しっかり食べさせて、しっかり栄養つけてやるからな…」
「成長期真っ只中って…君も同じだろ?」
「俺はお前ほど燃費の悪い身体していないからな…。まぁ、任せておけ…。先に風呂に入ってくるか?どうせ、食事の準備をしなくちゃならないからな…」
「いいの?なら、そうさせて貰おうかな…」
そう云いながらスザクは自分の荷物を置いた客間に入り、着替えを持ってきた。
「タオルは置いておいたから…ゆっくり入ってこい…」
「ありがと…」
スザクは一言礼を云ってバスルームへと入って行った。
そしてルルーシュはと云うと…買ってきた食材を冷蔵庫に入れ始める。
冷蔵庫の扉をあけると…見覚えのないドリンクのペットボトルが入っていた。
「咲世子さんが用意してくれたのかな?」
普段、この冷蔵庫を開ける事のないスザクの名前が浮かんでこなかったのが…これからのスザクの受難の始まりだったのかもしれない…
朝晩は涼しくなったとはいえ、昼間は愛蛙強い日差しの差している状態…
外を歩いて来て、ちょうど喉が渇いていたというタイミングの悪さもある。
「喉が渇いたし…有難く頂戴するか…」
そう云いながら、そのペットボトルの封を切って、その中身を飲み始める。
思っている以上に喉が渇いていたのか…一気にこのペットボトルの中身が半分に減っていた。
「不思議な味のするジュースだな…」
ルルーシュがそう呟くが…あまり気にもしない様子だ。
そして、ルルーシュの食事を楽しみにしてくれているスザクの為にキッチンに立った。
「さて…作るか…」
とりあえず、必要な材料だけ手元に出して、調理を始めた。
トントン…と、リズミカルな包丁がまな板を叩いている音がする。
ルルーシュも普段は軍の仕事で忙しいスザクが来ていると云う事で張り切っている。
様々な下ごしらえが終わる頃…スザクがバスルームから出てきた。
「お風呂ありがと…」
「あ、もういいのか?あ、髪を乾かさないとダメだろう!」
「そうなんだけど…ドライヤー…貸してくれる?ルルーシュ、今忙しそうだし…って…あれ?」
スザクがテーブルの上を見た時…先ほどロイドから受け取ったペットボトルの中身が半分になった状態で鎮座している。
「ルルーシュ?ひょっとして…そのジュース…」
「あ、もしかしてスザクが冷蔵庫に入れたのか?てっきり咲世子さんが用意したのかと思って、喉渇いていたから飲んだんだが…まずかったか?」
スザクは思いっきり顔を引き攣らせている…
「ルルーシュ?身体…何か変調を感じない?」
「?否…別に…。って、そんなまずいものなのか?」
「多分…命に関わるとか、変な病気になる事はないと思うんだけど…」
「変な味のジュースだとは思ったけれど…別におかしいと云う事はないぞ…」
ルルーシュの言葉にスザクはほっとするのだが…
しかし…スザクの試練は…これから始まるのであった…

To Be Continued


あとがきに代えて



今日から『ゼロ・レクイエム』1年後企画…コンセプトとしては『本編の最終回への反逆!』って事で始まります。
とりあえず、頂いたネタは全て前後編になる予定です。
そうしないと『ゼロ・レクイエム』前に終わっちゃうので…
ただ、10月に入っちゃうと切ない事になりそうなので…早めに始めた訳なのですが…
紫翠様から頂いたネタ内容と少し変更している部分がありました事…お詫び申し上げます。
ロイドさんを出した時点で、ちょっと変えないとうまくいかないかと思いまして…
後編はスザクの受難が始まります…
と云うか、前編でも結構スザク、大変な事になっていますが…
黒いナナリーは書いていて楽しいです。
リクエスト下さった紫翠様、有難うございました。
後編は…色々とスザクの受難が始まるのですが…どう、弄ってやろうか…今から和泉も楽しみでワクワクしております。


☆拍手のお返事


2009/09/13 20:01 Unknownさま:こんばんは、コメントありがとうございます。
リクエスト、ありがとうございました。
又、和泉のわがままにお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回のリクエスト企画のご参加、お待ちしております。

水流さま:こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
『幼馴染シリーズ』…ジノさんに先に一皮むけて貰いました。
スザクもちゃんとして貰わないとライバルいっぱいですからね…
シュナ兄に、ジノに、ノネットさんに…
ユーフェミアも少しは気持が救われるように…頑張ります。
ここでは最後はみんなが笑えるようにできれば…と思います…

『皇子とレジスタンス』…何も考えずにフラグをばらまいていて…
最近、重宝しています。
そのフラグを立てている時には何も考えずに立てているんですけれど…
だから、終わった時に未回収フラグが多い事になるんですけれどね…
アッシュフォード家は後見貴族なので…どこかで役に立ってもらわないと困るので…
第三部では頑張って動いてもらっている次第です。
と云うか…この話…いつまで続くのかなぁ…
きっと、皆さんが飽きない限り、相当数あるフラグを使いながら続けていけそうです。

夏目漱石は多分、本を好きだという方ならいくつになっても楽しめますね。
読みやすいですし…
今でも和泉はこの人の本は大好きで、『草枕』に限らず、楽しんでいます。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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