2010年05月25日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 12

Be Together 01



※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

このお話しはRinka様からのリクエストです。
リクエスト、有難う御座居ました。

 ナンバーズである、枢木スザクが神聖ブリタニア帝国第三皇女、ユーフェミア=リ=ブリタニアの騎士となったと云うニュースは…
瞬く間に、戸惑いと、困惑と、憤りを振りまきながら全世界に広がった。
特に、ブリタニア人の中では『慈愛の姫』と呼ばれ、支持の高かったユーフェミアだったけれど…
この一件で、ブリタニア人の中には、彼女への不信感を少なからず抱いた。
確かに、ナンバーズからの支持は高くなるだろう。
しかし、ナンバーズへの差別意識は…既にブリタニア人にとっては、国是となっていた。
それがいいとか、悪いとか、そんなことは関係なく…
ブリタニアの執政を行っている中枢部でもそれは至極当たり前とし、その下にいる者たちも上の者に従っているのだ。
そして、その姿勢は変わっていない。
なのに…
その神聖ブリタニア帝国の中でも頂点に立つ皇族であるユーフェミアがナンバーズの騎士を迎えると云うことは…
ブリタニアの国内では入らぬ不穏分子が生まれた事に他ならないのだ。
これは、ユーフェミアの立場が自分の実力によるものではないからだ。
その優しさは評価することはできる。
しかし、それでは国を動かす事など出来ない。
ユーフェミアは確かにその優しさ、その美しさによって、多くの国民を魅了してきたことは間違いないだろう。
ただ、そこでユーフェミアのその持つ実力と云うものを発揮されていない。
誰も知らない。
優しい心だけで執政が円滑に行われていくと云うのであれば、これほど楽な事はないだろう。
そして、その優しさと云うのは、誰に向けられてのものであるのか…
それは重大な問題だ。
ブリタニアの皇族の姫…
その立場を取り除いた時、ユーフェミアに何が残るのか…
恐らく、ユーフェミアの事をこよなく愛している姉姫であるコーネリアにも答えることはできないだろう。
すべての人間にとって優しくする…
そんなことができるのなら、この世界に争いどころか、人と人がつきあって行く上で小さな摩擦が生じる事さえもなくなるだろう。
しかし、現実にはそんなことは…誰に尋ねたとしても
『不可能である』
と答えるだろう。
誰かに優しくすると云うことは…
その優しくした分、他の誰かに負担を強いる事になるからだ。
その負担が優しい態度を示したものであるならまだいい…
それが、第三者にも向けられてしまったら?
そうなったとき、その第三者がそれを認めることができなければそれは…
やがて、心の中で不安と不満を生み、やがて大きくなれば、敵意へと変わっていくこととなるのだ。
すべてに優しくなる…
そんなことができれば…きっと、そう思う者は少なくはない。
でも…それが不可能だと…誰もが知って行く…
その為に、努力した者たちは…努力すればするほど…その現実を思い知らされていくこととなるのだ。
ユーフェミアのその、枢木スザクを騎士とするとマスコミに発表した時…
コーネリアは奥歯をかみしめ、拳を握り締めていた。
その事を…ユーフェミア自身、どこまで理解していたのだろうか…
もし、それを理解していたなら…

 スザクの知らないところで、勝手に発表され、勝手に手続きが済んでいた。
正直、スザクはその話しをされた時…
セシルがスザクを呼びに来る直前に…ルルーシュが何か、大切な事を放そうとしていた事を思い出して…
悔んでしまった。
意識していたのかどうか…解らないけれど…
でも…その話しを聞いている時には…
―――ルルーシュは…僕に何を云いたかったんだろう…
その事ばかりが頭を支配していた。
それは…
その事は…
あの時、ルルーシュが何を云おうとしていたのか…
きっと、スザクに対して重要な事を云おうとしていた顔をしていた。
それなのに…
その大切な話しを聞くことが出来なかった事が…悔やまれる。
「ぼ…僕が…ユーフェミア皇女殿下の…騎士に…?」
ただ、驚く事しか出来ない。
一体何故?
スザクだって元々、日本国首相の息子だ。
そして、敵国の皇子としてルルーシュが近所に暮らす子供たちからどんな仕打ちを受けていたかも知っている。
現在は…
現在のスザクは…あの時のルルーシュと変わらない立場…
スザクが所属している特派が特殊なだけで、ナンバーズのブリタニア軍人の上官は必ずブリタニア人…
スザクも特派に来るまではそうだった。
それが当然だった。
そして、今は…ブリタニア人に対して命令することができる立場…
肩書としてはそう云う事になる。
しかし、それは力を認められてのものではない。
その功績を認められてのものではない。
皇女殿下の…ある意味気まぐれな…とまで言ってしまうと云い過ぎかもしれないが、それでも、その表現に近い状態でのお飾りの肩書…
自分の意思は関係ない…。
それを報告しに来た政庁の職員は、一応、形だけ意思を問うているけれど…
しかし、そこにスザクの意思を反映させる余地はないのだ。
―――これは…一体何の為に…?
アッシュフォード学園でだって、ルルーシュやナナリー、生徒会のメンバーがいなければ今だって一人…ブリタニア人の学生たちからの嫌がらせを受け続けていたに違いないのに…
そして、ユーフェミアの姉君である、コーネリアはナンバーズに対してはしっかり区別する事を徹底している存在…
どの道…スザクの進む道は…いばらの道…
「つ…謹んで…お受けいたします…」
その、返答の声が…震えていなかった事を祈らざるを得ない。
否、震えていたとしても、『感激して』震えていたと思って貰えていればいい…
先の事を考えた時…
そして、ユーフェミアがスザクを騎士に…と、決めたその根拠を知りたいと…
そう考える。
スザクにだって解る。
被差別階級のスザクだ。
そんな存在が皇族の騎士になどなった時…ブリタニア国内でだって大騒ぎになる。
そうでなくとも、その優しさと美貌で支持を集めていると云うのに…
これでは、ユーフェミアはブリタニアの皇族でありながら、ブリタニア人に対して慈悲を与えず、被差別階級の者たちに慈悲を与え、国是を否定しているとみなされても仕方ない立場となる。
そこに、困惑が生まれない方がどうかしている。
―――これは…一体どうすれば…

 その数日後…
その事は、学園中に広まった。
アッシュフォード学園はミレイやルルーシュのお陰でナンバーズへの風当たりは他と比べるとそれほど強くないと云えるだろう。
しかし…
それでも…スザクがユーフェミアの騎士に指名された事を知って…様々な困惑が広がった。
スザクの転校当初、スザクに対して嫌がらせをしていた者たちは顔色を真っ青にしているし…
それまで、近付こうともしていなかった生徒たちは…
ブリタニアの国是も影響しているのか、その大出世のスザクに対して色んな意味のこもった笑顔を向けた。
正直、その時に集まって来た学生たちのその笑顔は…
あまり心地のいいものではない。
きっと、両親にも色々云われたに違いない…
そんなことが窺える。
そして…
ずっと話したいと思っていたルルーシュは…
学校に来ている時でも遠くからスザクを見ているだけとなり…
スザクが軍の仕事で欠席の時は当然の用に会うことは叶わない。
結局、あれから、ルルーシュと話すことが叶わないまま…
時間だけが過ぎて行った…
そして、ユーフェミアの騎士叙任式の日取りが決まった…
―――いっそ…その日に黒の騎士団が動いてくれればいいのに…
スザクは心の中でそんな事を考えてしまった。
どう考えても、ユーフェミアの権威を下げるだけの様に見える。
ユーフェミアがコーネリアくらい他の追随を許さず、誰にも何も云わせないだけの功績を残していれば…或いは…とも思えるのだけれど…
久しぶりに学校へ行って…やっと、ルルーシュと話す機会が出来た。
その時…ルルーシュは…
あのとき、スザクに話しかけていた事を…話してはくれなかった。
「ルルーシュ!あの時…何を…」
スザクは必死に食い下がるけれど…
しかし、ルルーシュは態度を硬化させるだけだった。
「ユーフェミア副総督の騎士となったスザクに…話せることじゃないよ…。忘れてくれ…」
ただ、その一言だけだった。
スザクの周囲が…どんどん変わっていく…
それが手に取る様に解る。
何故…
どうして…
そんな言葉だけが頭の中でぐるぐる回っている。
ルルーシュが何を恐れているのか…解る…
ルルーシュは死んだはずの皇子…
ナナリーは死んだはずの皇女…
ユーフェミアはちゃんと生きて、皇籍を持つ皇女…
そして、このエリア11の副総督だ。
もし、この二人が生きているとなれば…その副総督と云う立場の責任として…
本国に伝えなければならないだろう…
そうなれば…
どうなるのか…
スザクでも想像に容易い…
ルルーシュとナナリーは…
元々、外交カードの一枚として日本に送り込まれて来たのだ。
父である枢木ゲンブも首相の立場として扱いに困ったに違いない。
あの時の父の苦悩は…
良く解った。
あんな形でブリタニアから人質が送られてくるなど…
枢木ゲンブも当時の日本国首相として…
日本国民に知らせていいものかどうか…悩んだに違いない。
国賓であれば…普通の発表するのだけれど…
そして、ルルーシュ自身、自分の立場をよく弁えていた。
スザクもそれを知っている。
だからこそ…スザクの傍にいることが…どれ程危険な事か…ルルーシュは理解している。
そして…スザクも…理解できない…とは云えない…

 結局、ルルーシュとはきちんと話をする事も出来ないまま…
叙任式を迎えた。
騎士服に着替えて、廊下に出て行くと…
「スザク…」
ユーフェミアが待っていたのだ。
普通はあり得ないこと…
普通は騎士が主に挨拶に行くところだろう…
「ユ…ユーフェミアさま…」
ユーフェミアの意思も、周囲の目も気にしてはいない。
でも、ここで、ナンバーズであるスザクが彼女を『ユフィ』などと呼んで、ナンバーズに対する風当たりが強くなっても困る。
スザクがユーフェミアの騎士となることで、面白くないと思っているのはブリタニア人の中でも平民だけでなく、貴族の中にもいるのだ。
否、自分の息子をユーフェミアの騎士に…と考えていた貴族などはあからさまに悪意を向けて来ているのが解る。
だからこそ、スザクが何か何かの形で失態を犯さないかと…本当に手ぐすねを引いて待っている…そんな表現が一番会うような状態でスザクを見ているのだ。
ユーフェミアに…
その緊張感が伝わっているのか…
あまり解らないのだけれど…
見たところ…ユーフェミアはスザクに対しても、周囲に対してもその表情を変えることはない。
結局、愛されることが当たり前のお姫様…
そんな風に思えるのは…
―――不敬に…当たるんだろうな…。でも、一体何の為に…こんな…
スザクの中ではその事が繰り返されている。
「スザクったら…ここは公の場ではないのです!公の場以外では『ユフィ』と…」
「いいえ、自分はユーフェミア皇女殿下の騎士であり、ユーフェミア皇女殿下を主として見ることはあっても…その様な不敬に当たる様な態度を撮るわけにはまいりません…」
そう云って、スザクは主となるユーフェミアの前に跪いた。
自分がどんな評価を受けようと構わない。
しかし、こんな形で自分が公人となった段階で…
スザクがナンバーズである限り、スザクへの評価がナンバーズへの評価となる。
ここで、スザクが入らぬ失態を犯せば、確実にそれがナンバーズと呼ばれる同法の風当たりとなるだろう。
「そんな…。私はあなたの主とは…」
「ユーフェミア皇女殿下がどう思われていても…周囲はユーフェミア皇女殿下は皇女う殿下であり、自分はナンバーズで、そのナンバーズが皇女殿下の騎士などと云う身の程を知らぬ身分を頂いた…と云う事になっております。ですから…自分が皇女殿下に無礼を働いた場合、それはすべてナンバーズへの風当たりとなりましょう…。ユーフェミア皇女殿下はその様な事を嫌っておいでですので…。自分は皇女殿下のその後意思を尊重すべく…立場を弁える所存に御座居ます…」
頭を下げながら…この言葉さえも非礼に当たるのではないかと自嘲してしまう。
何をすれば…ナンバーズへの風当たりにならないか…
そして、ルルーシュの憂いを何としても…取り除きたい…
そんな風に思えてしまう。
言葉は丁寧だけれど…
皇女のその意思をやんわりと…しかしあからさまに遠ざける言葉…
―――この皇女殿下は…皇女と騎士と云うのは…どう云う関係だと考えていたのだろうか…
それが…最初のスザクが抱いた、ユーフェミアの疑問…だった…

 その一言に…ユーフェミアがこくりと唾を飲み込んだことが解った。
そして…
「ほぅ?一応、その辺りは弁えているようだな…」
そう声をかけて来たのは…
「お姉さま…」
「ここでは総督だ…ユーフェミア副総督…。いい加減、公私混同するのはやめないか?」
コーネリアの声は…
決して虫の居所がいいとは云えないことが良く解る…そんな感じだ。
「枢木、こちらを向いてはくれないか?私もお前に話しておきたいことがある…」
「イエス、ユア・ハイネス…」
スザクは一旦立ち上がり、コーネリアの方を向いて跪いて、頭を下げた。
「正直に云おう…。私はお前を認めるわけにはいかない…。個人の意思としてどう思っていようとな…。これが、ブリタニアの国是に反している事も、そして、ユーフェミア副総督の権威を下げている行為だと云う事も…承知しているな?」
コーネリアが、普段の総督としての声よりもさらに低い声でスザクに尋ねて来た。
スザクは心の中で歯を食いしばり、『そんなこと…聞かれるまでもない…』と思った。
「はい…」
「そうか…それを承知して、ユーフェミア副総督の意思に反してその様に接しているのだな…。ギリギリ、及第点をやろう…。しかし、この先…何かあった時には…」
コーネリアの冷たい声が…スザクの脳裏に突き刺さって来る。
ユーフェミアの考えていることが解らない。
コーネリアの今、何を云わんとしているかは解ると云うのに…
「承知致しております…。失態があった際には…この騎士章をユーフェミア皇女殿下にお返しし、どのような厳罰も甘んじてお受けする所存に御座居ます…」
本当に…
周囲に気を使った…返答…
そして、そこにスザクの意思がいろいろ込められている事の解る…そんな返答…
「いい覚悟だ…。出来ることなら、その様な事があって欲しくはないがな…。このエリアには『黒の騎士団』がいる…。いっそ、この式典が始まる直前に襲撃報告でもあれば…と私は思っているくらいだ…」
「お姉さま!」
「ここでは総督だ!いい加減覚えろ!ユーフェミア副総督!」
コーネリアのその厳しさは…
現在、ユーフェミアがどんな立場にいるのか…良く理解しているからだろう。
今の、ユーフェミアに対してのこの言葉には…それだけではなく、彼女自身の意思も含まれていることだろうが…
「コーネリア総督閣下…自分は誠心誠意、ユーフェミア皇女殿下にお仕えする所存…。それに、ユーフェミア皇女殿下はこうした、テロの頻発するエリアへのお越しは…初めてとのことです…。これから、自分も解る範囲でユーフェミア皇女殿下に…」
「ふっ…お前ごときがユーフェミアのこの独断専行な行動を止められるものか!いいか…先ほどの言葉…忘れることは許さん!」
「イエス、ユア・ハイネス…」
コーネリアの言いたいことは解る。
しかし、ユーフェミアに…どれ程伝わっているのだろうか…
それを考えた時…
スザクの心の中に…重くのしかかる不安が生まれたのだった…


あとがきに代えて



えっと、日曜日と月曜日、お休みをいただきまして…
今日から小説更新再開です。
とは云うものの…
こんな時間…
日付変わる前になんとかなるかなぁ…ヾ(▽^;)ゞうへへ

今回はRinka様からのリクエストです。
いつも、考えさせられるネタを頂きまして…
確かに、1期のこの時期は…非常に云いたいことがたくさんあるところでもありまして…
ここのところ、和泉自身では本編沿いでの話は書いていなかったので…
自分の言いたい事も込めて書かせて頂いています。
まだ、さわりなんですが…
と云うか、ルルーシュが出て来ていない…と云うご指摘が来そうですけれど…
ちゃんと出て来ますので…
続きも楽しみにして頂ければ幸いです。

また、懐かしい歌…というか、ずっと探していた曲を見つけました!
かつて、この歌のタイトルをお借りしてこのブログに小説掲載したんですよねぇ…


Flower of Desert 濱崎直子 『ヤマトタケル』後期OP
※背景の絵は『ヤマトタケル』とは関係ありません。


☆拍手のお返事


Rinkaさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
お返事が遅れまして申しわけありません。

『花を…愛でること…』
楽しんで頂けてよかったです。
花見ネタというのはあまり書いた事がなくて…
色々悩みつつ…だったのですが…
花見と云うとすぐに桜…特にソメイヨシノという事になってしまいがちですけれど…
これからの季節もまだ、花を愛でる…という意味では花見は楽しめるんですよね…
今日からRinkaさまからのリクエスト作品になります。
楽しんで頂ければ幸いです。

紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
『ギアスターボ』…まったりとしたイベントでした。
体調はいつものように崩しておりますが…そんな事も云っておられず…
まぁ、あのイベントであの冷たい雨の中という事もあって、体調を崩されている方も多いと思いますけれど…
でも、だからと云って寝ていていい訳じゃないのが社会人ですよね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『花を…愛でること…』
まぁ、この話の展開…ハッピーエンドというか、あまりシリアスに終わるのは少々気がひけたので…
また、今回のリクに関しては、『花見』と『桜の花ことば』というお題が書かれていただけでしたので…どうしたらいいか解らず…
で、解らないなら、勝手に動かしてしまえ…という事で、しっかり、遊ばせて頂きました。

ロイドさんとセシルさん…多分、スザクを迎えに来たとか…そう云う事だったのかもしれません。
それが、一緒に遊んじゃっている辺りはロイドさんですけれどね…(笑)
今回、桜餅のおかげでお話がはっちゃける事が出来ました。
そうでないと、ドツボに嵌って行きそうだったので…
ホント、普段書いた事のないネタは色々勉強させて頂いています。
これが、いつか、どこかで役に立ってくれると…信じております。
というか、リクエスト企画の醍醐味って書き手側としては、自分からは中々手を出す事の出来ない、普段書かないネタで話を書く…という事なんだとも思うんですよね…。
多分、リク企画をやっているおかげで、文章の書き方が少しずつ変わって行っていると思います。

花より団子…
ホントに日本人らしいと云うか…この言葉っていろんな意味が込められている様な気がするんですよね…
まぁ、和泉の勝手な解釈ですけれど…
それを具現化したのが今回の争い…だと思うんですけれど…
ナナリーもその、強かさを兄にのみ隠してちゃっかり、桜餅をGet!していますし…(笑)
リヴァルは相変わらずな感じです。
ちなみにナナリーがラウンズ達にぶら下げたボーナスというのは、ルルーシュの(『萌え♪』)な秘密…を教えること…でした。
スザクはだから、いろんな意味で複雑な思いを抱えてしまった訳です(笑)

『皇子とレジスタンス』
今回は…戦いに収拾付けたかったのですが…
どうも、中々進まないのは、多分、精神描写が多い所為でしょう…
もし、再録盆出す時には、凄いページ数になりそうなんですけれどね…
それこそ、二つに分かれている第三部をちゃんと二つに分けても多分、これまでに出した本の中で一番熱い本になりそうなくらい長くなっておりますが…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
この話は結構気に入っているんですよね…

ロイドさん…
まぁ、作戦とかじゃないんですけれど…ある事をしに行っただけです。
スザクの通信のタイミングを考えると…
まぁ、解ると思うのですが…
で、子供のけんかをさせたい訳じゃなかったとは思うのですが…今のルルーシュには必要な事ですよね…
ルルーシュとスザクがなんとなく近づいているのは…
お互いの影響でしょう…
ルルーシュとしては妙な勘違いのもと、子供らしさを失っていた訳ですけれど…スザクとライのおかげで少しずつ、子供なりに悩むと云う事を覚えてきていますし…
スザクもルルーシュのそばにいることで、難しい立場にいるルルーシュを見ながら、得ているものはたくさんあると思います。
対照的な二人ですから…そうやって二人で成長していけるんだと思います。
そろそろこの話の第三部(戦闘編)も終わりに近付いておりますが…
まだ、ラティスの方が残っているので、そちらも書いていく予定です。
よろしかったら、これからも楽しんで頂ければ幸いです。

体調は…普通にしていても崩しそうな気候ですね…
このまま梅雨入り…
う〜〜〜ん…それも困るなぁ…と思っているのですけれど…
まぁ、仕方ないですよね…
紫翆さまも体調管理、注意して下さいね。


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posted by 和泉綾 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 12

Be Together 01



※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

このお話しはRinka様からのリクエストです。
リクエスト、有難う御座居ました。

 ナンバーズである、枢木スザクが神聖ブリタニア帝国第三皇女、ユーフェミア=リ=ブリタニアの騎士となったと云うニュースは…
瞬く間に、戸惑いと、困惑と、憤りを振りまきながら全世界に広がった。
特に、ブリタニア人の中では『慈愛の姫』と呼ばれ、支持の高かったユーフェミアだったけれど…
この一件で、ブリタニア人の中には、彼女への不信感を少なからず抱いた。
確かに、ナンバーズからの支持は高くなるだろう。
しかし、ナンバーズへの差別意識は…既にブリタニア人にとっては、国是となっていた。
それがいいとか、悪いとか、そんなことは関係なく…
ブリタニアの執政を行っている中枢部でもそれは至極当たり前とし、その下にいる者たちも上の者に従っているのだ。
そして、その姿勢は変わっていない。
なのに…
その神聖ブリタニア帝国の中でも頂点に立つ皇族であるユーフェミアがナンバーズの騎士を迎えると云うことは…
ブリタニアの国内では入らぬ不穏分子が生まれた事に他ならないのだ。
これは、ユーフェミアの立場が自分の実力によるものではないからだ。
その優しさは評価することはできる。
しかし、それでは国を動かす事など出来ない。
ユーフェミアは確かにその優しさ、その美しさによって、多くの国民を魅了してきたことは間違いないだろう。
ただ、そこでユーフェミアのその持つ実力と云うものを発揮されていない。
誰も知らない。
優しい心だけで執政が円滑に行われていくと云うのであれば、これほど楽な事はないだろう。
そして、その優しさと云うのは、誰に向けられてのものであるのか…
それは重大な問題だ。
ブリタニアの皇族の姫…
その立場を取り除いた時、ユーフェミアに何が残るのか…
恐らく、ユーフェミアの事をこよなく愛している姉姫であるコーネリアにも答えることはできないだろう。
すべての人間にとって優しくする…
そんなことができるのなら、この世界に争いどころか、人と人がつきあって行く上で小さな摩擦が生じる事さえもなくなるだろう。
しかし、現実にはそんなことは…誰に尋ねたとしても
『不可能である』
と答えるだろう。
誰かに優しくすると云うことは…
その優しくした分、他の誰かに負担を強いる事になるからだ。
その負担が優しい態度を示したものであるならまだいい…
それが、第三者にも向けられてしまったら?
そうなったとき、その第三者がそれを認めることができなければそれは…
やがて、心の中で不安と不満を生み、やがて大きくなれば、敵意へと変わっていくこととなるのだ。
すべてに優しくなる…
そんなことができれば…きっと、そう思う者は少なくはない。
でも…それが不可能だと…誰もが知って行く…
その為に、努力した者たちは…努力すればするほど…その現実を思い知らされていくこととなるのだ。
ユーフェミアのその、枢木スザクを騎士とするとマスコミに発表した時…
コーネリアは奥歯をかみしめ、拳を握り締めていた。
その事を…ユーフェミア自身、どこまで理解していたのだろうか…
もし、それを理解していたなら…

 スザクの知らないところで、勝手に発表され、勝手に手続きが済んでいた。
正直、スザクはその話しをされた時…
セシルがスザクを呼びに来る直前に…ルルーシュが何か、大切な事を放そうとしていた事を思い出して…
悔んでしまった。
意識していたのかどうか…解らないけれど…
でも…その話しを聞いている時には…
―――ルルーシュは…僕に何を云いたかったんだろう…
その事ばかりが頭を支配していた。
それは…
その事は…
あの時、ルルーシュが何を云おうとしていたのか…
きっと、スザクに対して重要な事を云おうとしていた顔をしていた。
それなのに…
その大切な話しを聞くことが出来なかった事が…悔やまれる。
「ぼ…僕が…ユーフェミア皇女殿下の…騎士に…?」
ただ、驚く事しか出来ない。
一体何故?
スザクだって元々、日本国首相の息子だ。
そして、敵国の皇子としてルルーシュが近所に暮らす子供たちからどんな仕打ちを受けていたかも知っている。
現在は…
現在のスザクは…あの時のルルーシュと変わらない立場…
スザクが所属している特派が特殊なだけで、ナンバーズのブリタニア軍人の上官は必ずブリタニア人…
スザクも特派に来るまではそうだった。
それが当然だった。
そして、今は…ブリタニア人に対して命令することができる立場…
肩書としてはそう云う事になる。
しかし、それは力を認められてのものではない。
その功績を認められてのものではない。
皇女殿下の…ある意味気まぐれな…とまで言ってしまうと云い過ぎかもしれないが、それでも、その表現に近い状態でのお飾りの肩書…
自分の意思は関係ない…。
それを報告しに来た政庁の職員は、一応、形だけ意思を問うているけれど…
しかし、そこにスザクの意思を反映させる余地はないのだ。
―――これは…一体何の為に…?
アッシュフォード学園でだって、ルルーシュやナナリー、生徒会のメンバーがいなければ今だって一人…ブリタニア人の学生たちからの嫌がらせを受け続けていたに違いないのに…
そして、ユーフェミアの姉君である、コーネリアはナンバーズに対してはしっかり区別する事を徹底している存在…
どの道…スザクの進む道は…いばらの道…
「つ…謹んで…お受けいたします…」
その、返答の声が…震えていなかった事を祈らざるを得ない。
否、震えていたとしても、『感激して』震えていたと思って貰えていればいい…
先の事を考えた時…
そして、ユーフェミアがスザクを騎士に…と、決めたその根拠を知りたいと…
そう考える。
スザクにだって解る。
被差別階級のスザクだ。
そんな存在が皇族の騎士になどなった時…ブリタニア国内でだって大騒ぎになる。
そうでなくとも、その優しさと美貌で支持を集めていると云うのに…
これでは、ユーフェミアはブリタニアの皇族でありながら、ブリタニア人に対して慈悲を与えず、被差別階級の者たちに慈悲を与え、国是を否定しているとみなされても仕方ない立場となる。
そこに、困惑が生まれない方がどうかしている。
―――これは…一体どうすれば…

 その数日後…
その事は、学園中に広まった。
アッシュフォード学園はミレイやルルーシュのお陰でナンバーズへの風当たりは他と比べるとそれほど強くないと云えるだろう。
しかし…
それでも…スザクがユーフェミアの騎士に指名された事を知って…様々な困惑が広がった。
スザクの転校当初、スザクに対して嫌がらせをしていた者たちは顔色を真っ青にしているし…
それまで、近付こうともしていなかった生徒たちは…
ブリタニアの国是も影響しているのか、その大出世のスザクに対して色んな意味のこもった笑顔を向けた。
正直、その時に集まって来た学生たちのその笑顔は…
あまり心地のいいものではない。
きっと、両親にも色々云われたに違いない…
そんなことが窺える。
そして…
ずっと話したいと思っていたルルーシュは…
学校に来ている時でも遠くからスザクを見ているだけとなり…
スザクが軍の仕事で欠席の時は当然の用に会うことは叶わない。
結局、あれから、ルルーシュと話すことが叶わないまま…
時間だけが過ぎて行った…
そして、ユーフェミアの騎士叙任式の日取りが決まった…
―――いっそ…その日に黒の騎士団が動いてくれればいいのに…
スザクは心の中でそんな事を考えてしまった。
どう考えても、ユーフェミアの権威を下げるだけの様に見える。
ユーフェミアがコーネリアくらい他の追随を許さず、誰にも何も云わせないだけの功績を残していれば…或いは…とも思えるのだけれど…
久しぶりに学校へ行って…やっと、ルルーシュと話す機会が出来た。
その時…ルルーシュは…
あのとき、スザクに話しかけていた事を…話してはくれなかった。
「ルルーシュ!あの時…何を…」
スザクは必死に食い下がるけれど…
しかし、ルルーシュは態度を硬化させるだけだった。
「ユーフェミア副総督の騎士となったスザクに…話せることじゃないよ…。忘れてくれ…」
ただ、その一言だけだった。
スザクの周囲が…どんどん変わっていく…
それが手に取る様に解る。
何故…
どうして…
そんな言葉だけが頭の中でぐるぐる回っている。
ルルーシュが何を恐れているのか…解る…
ルルーシュは死んだはずの皇子…
ナナリーは死んだはずの皇女…
ユーフェミアはちゃんと生きて、皇籍を持つ皇女…
そして、このエリア11の副総督だ。
もし、この二人が生きているとなれば…その副総督と云う立場の責任として…
本国に伝えなければならないだろう…
そうなれば…
どうなるのか…
スザクでも想像に容易い…
ルルーシュとナナリーは…
元々、外交カードの一枚として日本に送り込まれて来たのだ。
父である枢木ゲンブも首相の立場として扱いに困ったに違いない。
あの時の父の苦悩は…
良く解った。
あんな形でブリタニアから人質が送られてくるなど…
枢木ゲンブも当時の日本国首相として…
日本国民に知らせていいものかどうか…悩んだに違いない。
国賓であれば…普通の発表するのだけれど…
そして、ルルーシュ自身、自分の立場をよく弁えていた。
スザクもそれを知っている。
だからこそ…スザクの傍にいることが…どれ程危険な事か…ルルーシュは理解している。
そして…スザクも…理解できない…とは云えない…

 結局、ルルーシュとはきちんと話をする事も出来ないまま…
叙任式を迎えた。
騎士服に着替えて、廊下に出て行くと…
「スザク…」
ユーフェミアが待っていたのだ。
普通はあり得ないこと…
普通は騎士が主に挨拶に行くところだろう…
「ユ…ユーフェミアさま…」
ユーフェミアの意思も、周囲の目も気にしてはいない。
でも、ここで、ナンバーズであるスザクが彼女を『ユフィ』などと呼んで、ナンバーズに対する風当たりが強くなっても困る。
スザクがユーフェミアの騎士となることで、面白くないと思っているのはブリタニア人の中でも平民だけでなく、貴族の中にもいるのだ。
否、自分の息子をユーフェミアの騎士に…と考えていた貴族などはあからさまに悪意を向けて来ているのが解る。
だからこそ、スザクが何か何かの形で失態を犯さないかと…本当に手ぐすねを引いて待っている…そんな表現が一番会うような状態でスザクを見ているのだ。
ユーフェミアに…
その緊張感が伝わっているのか…
あまり解らないのだけれど…
見たところ…ユーフェミアはスザクに対しても、周囲に対してもその表情を変えることはない。
結局、愛されることが当たり前のお姫様…
そんな風に思えるのは…
―――不敬に…当たるんだろうな…。でも、一体何の為に…こんな…
スザクの中ではその事が繰り返されている。
「スザクったら…ここは公の場ではないのです!公の場以外では『ユフィ』と…」
「いいえ、自分はユーフェミア皇女殿下の騎士であり、ユーフェミア皇女殿下を主として見ることはあっても…その様な不敬に当たる様な態度を撮るわけにはまいりません…」
そう云って、スザクは主となるユーフェミアの前に跪いた。
自分がどんな評価を受けようと構わない。
しかし、こんな形で自分が公人となった段階で…
スザクがナンバーズである限り、スザクへの評価がナンバーズへの評価となる。
ここで、スザクが入らぬ失態を犯せば、確実にそれがナンバーズと呼ばれる同法の風当たりとなるだろう。
「そんな…。私はあなたの主とは…」
「ユーフェミア皇女殿下がどう思われていても…周囲はユーフェミア皇女殿下は皇女う殿下であり、自分はナンバーズで、そのナンバーズが皇女殿下の騎士などと云う身の程を知らぬ身分を頂いた…と云う事になっております。ですから…自分が皇女殿下に無礼を働いた場合、それはすべてナンバーズへの風当たりとなりましょう…。ユーフェミア皇女殿下はその様な事を嫌っておいでですので…。自分は皇女殿下のその後意思を尊重すべく…立場を弁える所存に御座居ます…」
頭を下げながら…この言葉さえも非礼に当たるのではないかと自嘲してしまう。
何をすれば…ナンバーズへの風当たりにならないか…
そして、ルルーシュの憂いを何としても…取り除きたい…
そんな風に思えてしまう。
言葉は丁寧だけれど…
皇女のその意思をやんわりと…しかしあからさまに遠ざける言葉…
―――この皇女殿下は…皇女と騎士と云うのは…どう云う関係だと考えていたのだろうか…
それが…最初のスザクが抱いた、ユーフェミアの疑問…だった…

 その一言に…ユーフェミアがこくりと唾を飲み込んだことが解った。
そして…
「ほぅ?一応、その辺りは弁えているようだな…」
そう声をかけて来たのは…
「お姉さま…」
「ここでは総督だ…ユーフェミア副総督…。いい加減、公私混同するのはやめないか?」
コーネリアの声は…
決して虫の居所がいいとは云えないことが良く解る…そんな感じだ。
「枢木、こちらを向いてはくれないか?私もお前に話しておきたいことがある…」
「イエス、ユア・ハイネス…」
スザクは一旦立ち上がり、コーネリアの方を向いて跪いて、頭を下げた。
「正直に云おう…。私はお前を認めるわけにはいかない…。個人の意思としてどう思っていようとな…。これが、ブリタニアの国是に反している事も、そして、ユーフェミア副総督の権威を下げている行為だと云う事も…承知しているな?」
コーネリアが、普段の総督としての声よりもさらに低い声でスザクに尋ねて来た。
スザクは心の中で歯を食いしばり、『そんなこと…聞かれるまでもない…』と思った。
「はい…」
「そうか…それを承知して、ユーフェミア副総督の意思に反してその様に接しているのだな…。ギリギリ、及第点をやろう…。しかし、この先…何かあった時には…」
コーネリアの冷たい声が…スザクの脳裏に突き刺さって来る。
ユーフェミアの考えていることが解らない。
コーネリアの今、何を云わんとしているかは解ると云うのに…
「承知致しております…。失態があった際には…この騎士章をユーフェミア皇女殿下にお返しし、どのような厳罰も甘んじてお受けする所存に御座居ます…」
本当に…
周囲に気を使った…返答…
そして、そこにスザクの意思がいろいろ込められている事の解る…そんな返答…
「いい覚悟だ…。出来ることなら、その様な事があって欲しくはないがな…。このエリアには『黒の騎士団』がいる…。いっそ、この式典が始まる直前に襲撃報告でもあれば…と私は思っているくらいだ…」
「お姉さま!」
「ここでは総督だ!いい加減覚えろ!ユーフェミア副総督!」
コーネリアのその厳しさは…
現在、ユーフェミアがどんな立場にいるのか…良く理解しているからだろう。
今の、ユーフェミアに対してのこの言葉には…それだけではなく、彼女自身の意思も含まれていることだろうが…
「コーネリア総督閣下…自分は誠心誠意、ユーフェミア皇女殿下にお仕えする所存…。それに、ユーフェミア皇女殿下はこうした、テロの頻発するエリアへのお越しは…初めてとのことです…。これから、自分も解る範囲でユーフェミア皇女殿下に…」
「ふっ…お前ごときがユーフェミアのこの独断専行な行動を止められるものか!いいか…先ほどの言葉…忘れることは許さん!」
「イエス、ユア・ハイネス…」
コーネリアの言いたいことは解る。
しかし、ユーフェミアに…どれ程伝わっているのだろうか…
それを考えた時…
スザクの心の中に…重くのしかかる不安が生まれたのだった…

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posted by 和泉綾 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月21日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 11

花を…愛でること… Final



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 桜餅を持って…花見会場となっている場所まで行くと…
「俺たち…これを作るのに…少々時間をかけ過ぎたのか?」
「あ…否…あれだけの数を作れば…あのくらいは…」
「しかし…何故こんなことになっているんだ?」
「僕たち未成年だし、学園内だから…みんな…アルコールが入っているわけじゃないとは思うんだけど…」
「確かに…落ちているのはソフトドリンクの入れ物ばかりだな…」
「ただ、確かに…あの人が来ていると…こう云う騒ぎになるのかも…」
二人の会話が表しているもの…
先ほどまで、二人が結構深刻な話しをしていた様な気もするのだけれど…
しかし、この状態を見た時に…
あの深刻な話しをしていたとは思えない…
と云うか、忘れないとやっていられないと云う…
そんな状態が目に飛び込んできた。
そこには…
「ロイドさん、セシルさん…どうしたんですか?こんなところに…」
「やぁ…スザク君…。ヴァインベルグ卿やアールストレイム卿がいるって云うし…僕たちも来ちゃったぁ…」
何とも…緊張感のない上司の言葉に…流石のスザクも言葉が出ない。
その言葉に…スザク同様に、ルルーシュも呆れ顔を見せる。
「いいんですか?」
「スザク君だってここにいるじゃない…。大丈夫だって…」
スザクがここにいるから大丈夫なのか…
どこぞの首相がいつだか、『自衛隊がいるところ…そこが非戦闘地域なんです…』などと云ったことがあったが…
ここで、スザクがその自衛隊と同義にされるとは思わなかった。
そんなことはともかく…
「スザク…随分作ったつもりなんだが…数は足りるか?」
「足りなければ…彼らが自力で奪い合いになることは請け合いだけれどね…」
少々引きつった笑いを見せつつ、スザクがルルーシュの疑問に答えた。
しかし、ルルーシュはいたって落ち着いている。
「そうか…なら、ナナリーの分だけは取っておく事にする…。後は、他の連中に任せよう…。俺もそこまでは面倒見切れん…」
「え?僕の分は?」
「さっき一つ食べたじゃないか…」
「え?あれだけなの?」
「不満なら、お前も連中と取り合いをすればいいじゃないか…」
さらっと云うルルーシュに…
少々涙ぐみそうになる。
こう云う時は、ルルーシュはスザクの泣きそうな顔を見ても、心配してくれない。
その辺りはスザクの中の『ルルーシュ七不思議』のひとつなのだけれど…
「大丈夫だ…。お前なら奴らに勝てるだろう?」
「あのね…ルルーシュ…。あの人たち…僕の上司だよ?下手な事をすると、僕…いろいろと大変な目に…」
「いいじゃないか…。軍をやめても俺がちゃんと養ってやるから…」
その言葉を口にした時のルルーシュの表情を…スザクは見ていただろうか…
見ていたら…何か変わっただろうか…
恐らく、この場にいない第三者の目から見ると…思えて来る事なのだけれど…
スザクの涙を無視しつつ、ルルーシュがその場でドンチャン騒ぎして、本当に酔っぱらいなのではないかと思える様なメンバーたちに声をかけた。
「みんな…桜餅を作って来たぞ…。欲しい奴は…自分で持って行け…」

 ルルーシュの一言に、彼らの動きはピタリと止まった。
そして、その視線はルルーシュの持っている包みに集中する。
ルルーシュがその包みを宴会の会場となっていた場所の真ん中に置くと…
それこそ、飢えた犬達が餌に飛びつくかのような、戦場が繰り広げられる。
「あ…あの…」
後ろから声をかけて来たのは…
どう考えても、この状態では一番不利な立場となるナナリーだった。
「大丈夫だよ…ナナリー…。お前の分はちゃんととってあるから…」
そう云って、ルルーシュはナナリーの手に桜餅を二つ…渡してやる。
「数が少ないかもしれないけれど…足りなかったら、また、作ってやるから…」
そんなルルーシュの言葉に、ナナリーがにこりと笑った。
「いいえ…お兄様…有難う御座居ます…」
ルルーシュの行動パターンを熟知しているし、ナナリーの掌の上でルルーシュが踊らされている事を知っているスザクとしては…
きっと、この現場にいない第三者なら麗しい兄妹愛…と云う評価を下すのだろうけれど…
スザクとしては複雑な気分だ。
ラウンズまで混じっての、ルルーシュの桜餅争奪戦…
いつも、ルルーシュがこの役目を申しつけられて、ルルーシュも請け負うのだけれど…
でも、この、醜いとも云える様なこの惨劇を繰り広げる毎度の事態にこれはどうなんだろうと思う事もある。
ルルーシュがアーニャにナナリーを任せて、戻って来た時…
「ホント…ルルーシュって、ナナリーには優しいよね…」
少しだけ複雑な思いを抱えつつ、ルルーシュに零してしまう。
そして…
自分たちがナナリーのお陰で仲良くなれた事を思い出した。
ルルーシュは…あの頃もナナリーばかりだった。
そして…今の光景を見ていると…今も…
「それは…当たり前だろう…。妹なんだから…」
ルルーシュの答え…
解っていた答え…
「まぁ…そうなんだけれどね…」
スザクの中でなんだか、複雑な気持ちが更に大きくなる。
ルルーシュの、いつもの答えと…
そんな答えを聞いて、複雑な気持ちを抱いてしまう自分に…
「まぁ、スザクは一人っ子だから…解らないかもしれないけれどな…」
少し、笑いながらルルーシュが云った。
確かに…スザクは一人っ子で…良く解らない感覚だ。
だから…ここまで考えてしまうのだろうか…
そんな風に考えるけれど。
自分の中の答えが出ない。
恐らく、今、スザクが抱いているのは…ナナリーへの嫉妬…
ルルーシュから特別な存在としていられることへの…
第三者から見れば、スザクだって十分ルルーシュにとっての特別な存在なのだけれど…
ただ、人と云うのは、自分に向けられているその気持ちと云う者は良く解らないものだ。
好意であっても…嫌悪であっても…
好かれていないな…と思っていたら…自分が思っている以上に嫌われていた…などと云うことはザラだ。
幼い頃は、そんな事を考えた事などない。
考える必要もなかったし、考えようとも思わなかった。
こんな風に考えるようになったのは…
イレヴンと呼ばれるようになったからなのか…

 で、宴会騒ぎの方はと云えば…
ロイドとセシルも『大人げない…』そんな風に思えるほどのバトルを繰り広げていた。
彼らの争いを見ている内に、争奪戦をしつつ、一つ口にしてみたら、それこそ…
普段、特派で食べているものは何なのだろう…と云う、感動と云うか、カルチャーショックを覚えたらしく…
思いっきり、高校生相手に大人げない争いを繰り広げている…
「す…凄いね…」
「一応、2ケタ後半は作っている筈なんだが…」
ルルーシュもスザクもその争いにあっけにとられている状態だ。
正直、人間とは…『美味しいもの』の為になら恥も外聞も捨てる動物だと云うことを証明している姿であると…
そんな感想を抱いてしまう。
「僕…流石にこの中で勝ち残れる自信がないよ…」
スザクがそうルルーシュに訴える。
流石にルルーシュも、こんな状態を見て申し訳ないと思ってしまったのか…
「そうだな…さっきのは失言だった…」
ルルーシュがそんな風に素直にスザクに謝った。
体力バカであっても、精神的に脆い部分のあるスザクには過酷な戦いであることが解る。
恐らく、この争いは…
体力勝負ではなく、精神力勝負…
あらゆる意味で神経を図太くして、何物にも負けない精神を持たなくてはならない。
と云うか、そんな事を云っている時点で、スザクの軍人としての資質はいかがなものなのか…などと考えてしまうのだけれど…
確かに…自分の作ったものをこんな形でこう評価を貰える事には嬉しいのだけれど…
ただ、見ていて、本当に…
「醜いな…」
ルルーシュの口からうっかりそんな一言が零れてしまう。
これってどうなんだろうか…
それを云ったら多分負けだ。
「その原因を作った人に云われたくないと思うけれどね…」
ルルーシュの言葉に、スザクがツッコミを入れるけれど…
「俺だって、別に…好きで作ったわけでは…」
「まぁ、そうなんだけど…。この争いとなると、それこそ、千個くらい作らないとこの争いって、確実に生まれていたんじゃないの?」
スザクが素直にそんな事を云ってのける。
恐らく、ここに第三者がいたのなら、ぶっちゃけ…
『それは云ってはいけないお約束…』
と、スザクにツッコミを入れていたに違いない。
否、その第三者もこの争いに参加していただろうか…
「まぁ…いいか…。ほら…スザク…」
そう云って…ルルーシュがスザクに何かを手渡して来た。
それは…
小さな使い捨てタッパーに入れられた…いくつかの桜餅だった。
「え?」
スザクが驚いてルルーシュを見ると…
ルルーシュらしい、少し、上から目線な笑みをスザクに見せた。
「どうせ…あれだけじゃ足りないだろうし…お前があの争いに参加したところで、自分の分を誰かに譲ってしまうだろう?誰かにお願いされては…な…」
スザクはこんな時はいつもこんな風に思う。
―――なんでこんなところばかり鋭いんだろう…。ルルーシュって…
確かに…嬉しいのだけれど、肝心なところは決して気づいてくれないルルーシュには…
いつでも複雑な気持ちを抱くことになるらしい。

 そんな事を考えながら…
騒ぎを見つつ…
桜に目を向ける。
「やっぱり…桜って綺麗だよね…。僕…やっぱり、この花が一番好きなのかもしれないな…」
ここで…『かもしれない』と云ってしまうのは何故なのだろうか…
「俺も…桜は嫌いじゃない…。確かに…綺麗に咲いている時間は短いが…その為に、咲いていない時期、そこに力を注いでいる。日本人が…自分の力で子孫を残すことのできない品種にまで手をかけて、育てて…その花を愛していると云うのは…多分、そこに理由があるからだ…」
ルルーシュの言葉…
なんでも、何か理論づけようとするルルーシュに苦笑してしまうけれど…
何故か、ルルーシュの『日本人が…自分の力で子孫を残すことのできない品種にまで手をかけて、育てて…その花を愛していると云うのは…多分、そこに理由があるからだ…』と云う言葉は…
なんだか嬉しかった。
ブリタニア軍にいたからだろうか…
特派に入るまでは…
否、特派に入っても、きっと、それぞれ様々な事を思っている。
確かに、他の部署よりもスザクの『イレヴン』と云うその肩書に対する風当たりは少ないとは思うけれど…
それでも、ルルーシュの様な…
そんな言葉をかけてくれる者はいなかった。
日本人がそこまでして、愛している事には…理由がある…
その言葉が…
何故か解らないけれど、日本人の何かを解って貰えたような…そんな気がして…
嬉しかった。
「そう…だね…。でも、日本人が好きなのは、別にソメイヨシノだけじゃないんだけどね…。ただ、桜と云うとソメイヨシノ…ってことになっちゃっているけれど…」
「そうだな…俺は、あの時に、見た、誰の手も借りずに…花を咲かせていた…あのヤマザクラ…好きだよ…」
子供の頃に…一度だけ見に行った…あの桜の木のある場所…
スザクも後になって知った…立ち入り禁止区域だったこと…
そんなところに入れるのは、本当に限られた人間だけだ。
そんな限られた人間が、ソメイヨシノの世話をできるわけがないし、ソメイヨシノの寿命は約30年と云われている。
あの、あそこにあった、桜の木はとても樹齢30年などと云える様な…樹木ではなかった。
あの頃のルルーシュとスザクが、二人で手をつないでも…まだ足りない程の幹の太さ…
山のふもとからは…その部分は、きっと、桜の花の部分が綺麗に浮き上がって見えていたけれど…
「そうだね…もう一度…見に行きたいね…。次も…二人で…」
スザクがぽろりと零した本音の一部…
それは…どこまでルルーシュに伝わっているかは解らないけれど…
それに、伝えようと思って言ったわけでもない。
「そうだな…。あの場所には…もう一度…行ってみたいな…。少なくとも…あの騒ぎを持っていくのは…気が引けるよな…」
そう云って、多分、今は桜餅の争いと云うよりも、誰がいくつ持って行った…と云ういい争いに移行しているに違いない。
そんな事を伝えて来る光景…
「確かに…ね…。流石の枢木神社のカミサマも…あの騒ぎを持っていったら…びっくりしちゃうよね…」

 スザクがやや、顔を引き攣らせてルルーシュの言葉に返した。
否…このメンツだと…
「その…カミサマの方が祟られそうだな…」
スザクの言葉にルルーシュも同意する。
あまりに…今のスザクの言葉には…現実味が出ている。
元々、ルルーシュの場合、『カミサマ』とか『ホトケサマ』とか…
それほど考えた事もないし、そう云うものは基本的に、どうにもならなくて…誰も頼ることができない時に…
自分を奮い立たせる時にだけ、その存在を思い出すもの…
そんな風に考えるのだけれど…
「逆に、会長に言いくるめられて、会長の手下になっていたりして…」
スザクがまたも、シャレに聞こえない一言を云い放った。
スザクのそのツッコミは本当に冗談に聞こえないだけに、ルルーシュもひきつった笑いを見せる。
何をしていても…
ミレイだけは無敵に見える。
実際に、あの、桜餅争奪戦は…
ミレイが圧勝したらしい…
リヴァルが全面的にミレイに従った事により、リヴァルが相当痛い目を見ていたようだけれど…
「お…お前ら…なんでそんなところで高みの見物なんだ…」
リヴァルが半泣き状態でルルーシュとスザクのところに避難してきた。
「あ、大丈夫か?リヴァル…」
「楽しそうで良かったよ…」
二人の言葉に、リヴァルが滝の様な涙を流している。
「お前らぁぁぁ…ラウンズ二人に、あの、普段感じたことのないカレンのおっかないオーラに、ニーナはなんだか難しい顔をしていて目の色変えているし、シャーリーはあの殆ど殺気だっているし…でもって、会長は俺に無茶ぶり名ノルマを課しているし…」
リヴァルの言葉に…
ルルーシュもスザクも、『あ〜あ』と云う顔をするしか出来なかった。
「ルルーシュ…やっぱり、数…少なかったみたい…」
「まぁ、花より団子…なんて言葉があるくらいだしな…」
しかし、二人はもっと厄介な相手の名前が出て来ない事に気づいた…
「そう云えば…ロイドさんとセシルさんは?」
「ああ…あの二人なら…妙な機械を組み立てて争奪戦にその機械で参戦しているよ…。あの争奪戦…本当に命がけなんだよ…」
そのリヴァルの言葉に、ルルーシュもスザクも更に『あ〜あ』と云う表情を見せるだけ…
「俺…ホント…ナナリーになりたいよ…。ナナリー…さっきからうまそうに食べているしさ…」
ぐすぐす泣きながらリヴァルが訴えている。
「え?でも、ルルーシュはナナリーに二つしか…」
スザクがそう指摘すると…
「ジノとアーニャがナナリーの味方になったんだよ…。もし、ナナリーに桜餅を1つくれたら、政庁から特別ボーナスを出すって…」
「それって…職権乱用って云うんじゃ…」
「さすがナナリーだ…。自分にしてくれるものに対して報酬を与える…。俺には出来ない芸当だ…」
微妙に…ルルーシュに何かを突っ込んでやりたいと思うのだけれど…
特に、ナナリーの巧妙さを知る者たちは…
でも、その辺りは言わないのが吉…
そう判断させるものが何かあった…
「まぁ、リヴァル…お前も頑張って自分で一つくらいは確保できたんだろう?」
「そんなもの…あるわけないだろう?ナナリーのボーナスって言葉でラウンズ二人がエキサイトしちゃったんだから…」

 リヴァルのこの嘆きには…
何を云ってやればいいのか解らない。
正直、少々鬱陶しくなってきているのも素直な気持ちだったりして…
「まぁ…俺たちはここで見ているしか出来ないからな…。さっさと再参戦してこい…」
そう云って、ルルーシュはリヴァルを突き放す。
「僕も…ルルーシュの手伝いをして、味見させて貰ったから…」
スザクもリヴァルの味方になりえず…
そして、背後からミレイの声が聞こえてくる。
「こらぁ…リヴァル!何をサボっているの!」
「は…はぁい…」
少々哀れさが増している気がするけれど…
こうして人間は強くなって行くのだと…ルルーシュとスザクはミレイの下に戻っていくリヴァルに手を振っている。
そして…
「なぁ…スザク…ナナリーはボーナスを出すって…経理にまで口を出せるのか?」
「あ…否…その…」
ルルーシュの素朴な疑問に…
スザクは答えられずにいる。
ここで…ナナリーの知っている子供時代のルルーシュの暴露話がボーナスとなっていることは…口が裂けても言えない。
ルルーシュの為ではなく…
後々のナナリーの報復が怖いから…
「ナナリーも…しっかりやっているんだな…」
そんな風に感慨深げに桜を眺めているルルーシュに…
スザクは色んな意味で呆れた視線を送る事しか出来なかった。

END


あとがきに代えて



イベント前で、明日の朝には出かけて行くと云うのに…このドタバタ騒ぎ…
これから、お風呂に入って、その後、『皇子とレジスタンス』の残りを書いて…
なんなんだぁ…
この超忙しい人みたいな生活は…

とりあえず…
生みの苦しみを凄く感じたこの作品…
結構不完全燃焼っぽいと云うか、微妙に自分の不調が祟っているフシのある感じで終わりましたが…
花見に関して…と云うか、桜ネタはどうしても暗くなっちゃうんです…和泉は…
桜って…綺麗だけれど…寂しいというイメージなんですよね…
それに、桜の木の下には死体が埋まっていて…桜の木はその人の血を吸っているから、薄ピンクの花びらを付けている…(←今は懐かし『東京バ○ロン』でも出て来ていますねぇ…。和泉は、星史郎さんが好きでした。)
なんて事を云われるくらいですから…
後で、もう一度書きなおしたいくらいなんですけれど…
桜ネタは…どうも、和泉の中では非常に不得手な分野みたいです。

リクエスト下さった水流さま…
楽しんで頂けていればいいのですが…話しがごちゃごちゃしまくってしまい…平謝りです。
こんな和泉にリクを下さった水流さま…有難う御座居ました。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
こんなドタバタ状態で申し訳ありません…

『花を…愛でること…01&02』
東北地方は八重桜がまだ残っていますか…
というか、今年、この妙な気候のおかげで随分花見の時期がずれたような気がします。
はなももも、G.W.あけに見に行った時もまだ、上の方は咲いていましたしね…
北海道の北の方はまだ大丈夫…なんですか…
地元の方しか解らなくて…
ただ、本州は本格的に桜は終わり…って事でしょうか…

まぁ、花見のネタ…という事で…
花言葉とか入った場合、和泉の中で少々パニックになりまして…
普段、殆ど触れない分野でして…
というのも、以前、自分がきれいだと思った花の花言葉が結構云われると気分を害するような花言葉だったので…
で、それ以来花言葉を気にするのをやめたんです。
変な先入観でその花の評価をしたくない…
綺麗だと思ったものを綺麗だと素直に思いたい…そんな風に思ったので…

で、最初だけ花言葉に触れて、後は基本的に花言葉に触れず…過去話込みで書いたら…
二番目は暗くなりましたね…
どうしたものかと…
とにかく、本編ベースだとあんな感じだし、他の設定で行くと…
少々書く側が困ってしまう状態だったので…
で、強引な展開でして…
それこそ、枢木神社の悪霊もびっくりな…(笑)

ナナリーを加えようと思ったのは…
いないと誰かから必ずご指摘を受けるので…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
相当辛いんですよね…花見とか、目で見るものって云うのは…
でも、ナナリーの場合、目が見えなくても桜のにおいを感じていたので助かりました。
それに、普通、団体で花見をするときって、それこそ花より団子、花より宴会…ですからね…
相当強引でしたけれど…

スザルルのストーリーとしては…もう少し煮詰めたかったです。
時間に余裕があればもう少し…って感じだったのですが…

ギアスターボ…
精一杯楽しんできます!
いつもお気遣い有難う御座居ます!


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Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 11

花を…愛でること… Final



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 桜餅を持って…花見会場となっている場所まで行くと…
「俺たち…これを作るのに…少々時間をかけ過ぎたのか?」
「あ…否…あれだけの数を作れば…あのくらいは…」
「しかし…何故こんなことになっているんだ?」
「僕たち未成年だし、学園内だから…みんな…アルコールが入っているわけじゃないとは思うんだけど…」
「確かに…落ちているのはソフトドリンクの入れ物ばかりだな…」
「ただ、確かに…あの人が来ていると…こう云う騒ぎになるのかも…」
二人の会話が表しているもの…
先ほどまで、二人が結構深刻な話しをしていた様な気もするのだけれど…
しかし、この状態を見た時に…
あの深刻な話しをしていたとは思えない…
と云うか、忘れないとやっていられないと云う…
そんな状態が目に飛び込んできた。
そこには…
「ロイドさん、セシルさん…どうしたんですか?こんなところに…」
「やぁ…スザク君…。ヴァインベルグ卿やアールストレイム卿がいるって云うし…僕たちも来ちゃったぁ…」
何とも…緊張感のない上司の言葉に…流石のスザクも言葉が出ない。
その言葉に…スザク同様に、ルルーシュも呆れ顔を見せる。
「いいんですか?」
「スザク君だってここにいるじゃない…。大丈夫だって…」
スザクがここにいるから大丈夫なのか…
どこぞの首相がいつだか、『自衛隊がいるところ…そこが非戦闘地域なんです…』などと云ったことがあったが…
ここで、スザクがその自衛隊と同義にされるとは思わなかった。
そんなことはともかく…
「スザク…随分作ったつもりなんだが…数は足りるか?」
「足りなければ…彼らが自力で奪い合いになることは請け合いだけれどね…」
少々引きつった笑いを見せつつ、スザクがルルーシュの疑問に答えた。
しかし、ルルーシュはいたって落ち着いている。
「そうか…なら、ナナリーの分だけは取っておく事にする…。後は、他の連中に任せよう…。俺もそこまでは面倒見切れん…」
「え?僕の分は?」
「さっき一つ食べたじゃないか…」
「え?あれだけなの?」
「不満なら、お前も連中と取り合いをすればいいじゃないか…」
さらっと云うルルーシュに…
少々涙ぐみそうになる。
こう云う時は、ルルーシュはスザクの泣きそうな顔を見ても、心配してくれない。
その辺りはスザクの中の『ルルーシュ七不思議』のひとつなのだけれど…
「大丈夫だ…。お前なら奴らに勝てるだろう?」
「あのね…ルルーシュ…。あの人たち…僕の上司だよ?下手な事をすると、僕…いろいろと大変な目に…」
「いいじゃないか…。軍をやめても俺がちゃんと養ってやるから…」
その言葉を口にした時のルルーシュの表情を…スザクは見ていただろうか…
見ていたら…何か変わっただろうか…
恐らく、この場にいない第三者の目から見ると…思えて来る事なのだけれど…
スザクの涙を無視しつつ、ルルーシュがその場でドンチャン騒ぎして、本当に酔っぱらいなのではないかと思える様なメンバーたちに声をかけた。
「みんな…桜餅を作って来たぞ…。欲しい奴は…自分で持って行け…」

 ルルーシュの一言に、彼らの動きはピタリと止まった。
そして、その視線はルルーシュの持っている包みに集中する。
ルルーシュがその包みを宴会の会場となっていた場所の真ん中に置くと…
それこそ、飢えた犬達が餌に飛びつくかのような、戦場が繰り広げられる。
「あ…あの…」
後ろから声をかけて来たのは…
どう考えても、この状態では一番不利な立場となるナナリーだった。
「大丈夫だよ…ナナリー…。お前の分はちゃんととってあるから…」
そう云って、ルルーシュはナナリーの手に桜餅を二つ…渡してやる。
「数が少ないかもしれないけれど…足りなかったら、また、作ってやるから…」
そんなルルーシュの言葉に、ナナリーがにこりと笑った。
「いいえ…お兄様…有難う御座居ます…」
ルルーシュの行動パターンを熟知しているし、ナナリーの掌の上でルルーシュが踊らされている事を知っているスザクとしては…
きっと、この現場にいない第三者なら麗しい兄妹愛…と云う評価を下すのだろうけれど…
スザクとしては複雑な気分だ。
ラウンズまで混じっての、ルルーシュの桜餅争奪戦…
いつも、ルルーシュがこの役目を申しつけられて、ルルーシュも請け負うのだけれど…
でも、この、醜いとも云える様なこの惨劇を繰り広げる毎度の事態にこれはどうなんだろうと思う事もある。
ルルーシュがアーニャにナナリーを任せて、戻って来た時…
「ホント…ルルーシュって、ナナリーには優しいよね…」
少しだけ複雑な思いを抱えつつ、ルルーシュに零してしまう。
そして…
自分たちがナナリーのお陰で仲良くなれた事を思い出した。
ルルーシュは…あの頃もナナリーばかりだった。
そして…今の光景を見ていると…今も…
「それは…当たり前だろう…。妹なんだから…」
ルルーシュの答え…
解っていた答え…
「まぁ…そうなんだけれどね…」
スザクの中でなんだか、複雑な気持ちが更に大きくなる。
ルルーシュの、いつもの答えと…
そんな答えを聞いて、複雑な気持ちを抱いてしまう自分に…
「まぁ、スザクは一人っ子だから…解らないかもしれないけれどな…」
少し、笑いながらルルーシュが云った。
確かに…スザクは一人っ子で…良く解らない感覚だ。
だから…ここまで考えてしまうのだろうか…
そんな風に考えるけれど。
自分の中の答えが出ない。
恐らく、今、スザクが抱いているのは…ナナリーへの嫉妬…
ルルーシュから特別な存在としていられることへの…
第三者から見れば、スザクだって十分ルルーシュにとっての特別な存在なのだけれど…
ただ、人と云うのは、自分に向けられているその気持ちと云う者は良く解らないものだ。
好意であっても…嫌悪であっても…
好かれていないな…と思っていたら…自分が思っている以上に嫌われていた…などと云うことはザラだ。
幼い頃は、そんな事を考えた事などない。
考える必要もなかったし、考えようとも思わなかった。
こんな風に考えるようになったのは…
イレヴンと呼ばれるようになったからなのか…

 で、宴会騒ぎの方はと云えば…
ロイドとセシルも『大人げない…』そんな風に思えるほどのバトルを繰り広げていた。
彼らの争いを見ている内に、争奪戦をしつつ、一つ口にしてみたら、それこそ…
普段、特派で食べているものは何なのだろう…と云う、感動と云うか、カルチャーショックを覚えたらしく…
思いっきり、高校生相手に大人げない争いを繰り広げている…
「す…凄いね…」
「一応、2ケタ後半は作っている筈なんだが…」
ルルーシュもスザクもその争いにあっけにとられている状態だ。
正直、人間とは…『美味しいもの』の為になら恥も外聞も捨てる動物だと云うことを証明している姿であると…
そんな感想を抱いてしまう。
「僕…流石にこの中で勝ち残れる自信がないよ…」
スザクがそうルルーシュに訴える。
流石にルルーシュも、こんな状態を見て申し訳ないと思ってしまったのか…
「そうだな…さっきのは失言だった…」
ルルーシュがそんな風に素直にスザクに謝った。
体力バカであっても、精神的に脆い部分のあるスザクには過酷な戦いであることが解る。
恐らく、この争いは…
体力勝負ではなく、精神力勝負…
あらゆる意味で神経を図太くして、何物にも負けない精神を持たなくてはならない。
と云うか、そんな事を云っている時点で、スザクの軍人としての資質はいかがなものなのか…などと考えてしまうのだけれど…
確かに…自分の作ったものをこんな形でこう評価を貰える事には嬉しいのだけれど…
ただ、見ていて、本当に…
「醜いな…」
ルルーシュの口からうっかりそんな一言が零れてしまう。
これってどうなんだろうか…
それを云ったら多分負けだ。
「その原因を作った人に云われたくないと思うけれどね…」
ルルーシュの言葉に、スザクがツッコミを入れるけれど…
「俺だって、別に…好きで作ったわけでは…」
「まぁ、そうなんだけど…。この争いとなると、それこそ、千個くらい作らないとこの争いって、確実に生まれていたんじゃないの?」
スザクが素直にそんな事を云ってのける。
恐らく、ここに第三者がいたのなら、ぶっちゃけ…
『それは云ってはいけないお約束…』
と、スザクにツッコミを入れていたに違いない。
否、その第三者もこの争いに参加していただろうか…
「まぁ…いいか…。ほら…スザク…」
そう云って…ルルーシュがスザクに何かを手渡して来た。
それは…
小さな使い捨てタッパーに入れられた…いくつかの桜餅だった。
「え?」
スザクが驚いてルルーシュを見ると…
ルルーシュらしい、少し、上から目線な笑みをスザクに見せた。
「どうせ…あれだけじゃ足りないだろうし…お前があの争いに参加したところで、自分の分を誰かに譲ってしまうだろう?誰かにお願いされては…な…」
スザクはこんな時はいつもこんな風に思う。
―――なんでこんなところばかり鋭いんだろう…。ルルーシュって…
確かに…嬉しいのだけれど、肝心なところは決して気づいてくれないルルーシュには…
いつでも複雑な気持ちを抱くことになるらしい。

 そんな事を考えながら…
騒ぎを見つつ…
桜に目を向ける。
「やっぱり…桜って綺麗だよね…。僕…やっぱり、この花が一番好きなのかもしれないな…」
ここで…『かもしれない』と云ってしまうのは何故なのだろうか…
「俺も…桜は嫌いじゃない…。確かに…綺麗に咲いている時間は短いが…その為に、咲いていない時期、そこに力を注いでいる。日本人が…自分の力で子孫を残すことのできない品種にまで手をかけて、育てて…その花を愛していると云うのは…多分、そこに理由があるからだ…」
ルルーシュの言葉…
なんでも、何か理論づけようとするルルーシュに苦笑してしまうけれど…
何故か、ルルーシュの『日本人が…自分の力で子孫を残すことのできない品種にまで手をかけて、育てて…その花を愛していると云うのは…多分、そこに理由があるからだ…』と云う言葉は…
なんだか嬉しかった。
ブリタニア軍にいたからだろうか…
特派に入るまでは…
否、特派に入っても、きっと、それぞれ様々な事を思っている。
確かに、他の部署よりもスザクの『イレヴン』と云うその肩書に対する風当たりは少ないとは思うけれど…
それでも、ルルーシュの様な…
そんな言葉をかけてくれる者はいなかった。
日本人がそこまでして、愛している事には…理由がある…
その言葉が…
何故か解らないけれど、日本人の何かを解って貰えたような…そんな気がして…
嬉しかった。
「そう…だね…。でも、日本人が好きなのは、別にソメイヨシノだけじゃないんだけどね…。ただ、桜と云うとソメイヨシノ…ってことになっちゃっているけれど…」
「そうだな…俺は、あの時に、見た、誰の手も借りずに…花を咲かせていた…あのヤマザクラ…好きだよ…」
子供の頃に…一度だけ見に行った…あの桜の木のある場所…
スザクも後になって知った…立ち入り禁止区域だったこと…
そんなところに入れるのは、本当に限られた人間だけだ。
そんな限られた人間が、ソメイヨシノの世話をできるわけがないし、ソメイヨシノの寿命は約30年と云われている。
あの、あそこにあった、桜の木はとても樹齢30年などと云える様な…樹木ではなかった。
あの頃のルルーシュとスザクが、二人で手をつないでも…まだ足りない程の幹の太さ…
山のふもとからは…その部分は、きっと、桜の花の部分が綺麗に浮き上がって見えていたけれど…
「そうだね…もう一度…見に行きたいね…。次も…二人で…」
スザクがぽろりと零した本音の一部…
それは…どこまでルルーシュに伝わっているかは解らないけれど…
それに、伝えようと思って言ったわけでもない。
「そうだな…。あの場所には…もう一度…行ってみたいな…。少なくとも…あの騒ぎを持っていくのは…気が引けるよな…」
そう云って、多分、今は桜餅の争いと云うよりも、誰がいくつ持って行った…と云ういい争いに移行しているに違いない。
そんな事を伝えて来る光景…
「確かに…ね…。流石の枢木神社のカミサマも…あの騒ぎを持っていったら…びっくりしちゃうよね…」

 スザクがやや、顔を引き攣らせてルルーシュの言葉に返した。
否…このメンツだと…
「その…カミサマの方が祟られそうだな…」
スザクの言葉にルルーシュも同意する。
あまりに…今のスザクの言葉には…現実味が出ている。
元々、ルルーシュの場合、『カミサマ』とか『ホトケサマ』とか…
それほど考えた事もないし、そう云うものは基本的に、どうにもならなくて…誰も頼ることができない時に…
自分を奮い立たせる時にだけ、その存在を思い出すもの…
そんな風に考えるのだけれど…
「逆に、会長に言いくるめられて、会長の手下になっていたりして…」
スザクがまたも、シャレに聞こえない一言を云い放った。
スザクのそのツッコミは本当に冗談に聞こえないだけに、ルルーシュもひきつった笑いを見せる。
何をしていても…
ミレイだけは無敵に見える。
実際に、あの、桜餅争奪戦は…
ミレイが圧勝したらしい…
リヴァルが全面的にミレイに従った事により、リヴァルが相当痛い目を見ていたようだけれど…
「お…お前ら…なんでそんなところで高みの見物なんだ…」
リヴァルが半泣き状態でルルーシュとスザクのところに避難してきた。
「あ、大丈夫か?リヴァル…」
「楽しそうで良かったよ…」
二人の言葉に、リヴァルが滝の様な涙を流している。
「お前らぁぁぁ…ラウンズ二人に、あの、普段感じたことのないカレンのおっかないオーラに、ニーナはなんだか難しい顔をしていて目の色変えているし、シャーリーはあの殆ど殺気だっているし…でもって、会長は俺に無茶ぶり名ノルマを課しているし…」
リヴァルの言葉に…
ルルーシュもスザクも、『あ〜あ』と云う顔をするしか出来なかった。
「ルルーシュ…やっぱり、数…少なかったみたい…」
「まぁ、花より団子…なんて言葉があるくらいだしな…」
しかし、二人はもっと厄介な相手の名前が出て来ない事に気づいた…
「そう云えば…ロイドさんとセシルさんは?」
「ああ…あの二人なら…妙な機械を組み立てて争奪戦にその機械で参戦しているよ…。あの争奪戦…本当に命がけなんだよ…」
そのリヴァルの言葉に、ルルーシュもスザクも更に『あ〜あ』と云う表情を見せるだけ…
「俺…ホント…ナナリーになりたいよ…。ナナリー…さっきからうまそうに食べているしさ…」
ぐすぐす泣きながらリヴァルが訴えている。
「え?でも、ルルーシュはナナリーに二つしか…」
スザクがそう指摘すると…
「ジノとアーニャがナナリーの味方になったんだよ…。もし、ナナリーに桜餅を1つくれたら、政庁から特別ボーナスを出すって…」
「それって…職権乱用って云うんじゃ…」
「さすがナナリーだ…。自分にしてくれるものに対して報酬を与える…。俺には出来ない芸当だ…」
微妙に…ルルーシュに何かを突っ込んでやりたいと思うのだけれど…
特に、ナナリーの巧妙さを知る者たちは…
でも、その辺りは言わないのが吉…
そう判断させるものが何かあった…
「まぁ、リヴァル…お前も頑張って自分で一つくらいは確保できたんだろう?」
「そんなもの…あるわけないだろう?ナナリーのボーナスって言葉でラウンズ二人がエキサイトしちゃったんだから…」

 リヴァルのこの嘆きには…
何を云ってやればいいのか解らない。
正直、少々鬱陶しくなってきているのも素直な気持ちだったりして…
「まぁ…俺たちはここで見ているしか出来ないからな…。さっさと再参戦してこい…」
そう云って、ルルーシュはリヴァルを突き放す。
「僕も…ルルーシュの手伝いをして、味見させて貰ったから…」
スザクもリヴァルの味方になりえず…
そして、背後からミレイの声が聞こえてくる。
「こらぁ…リヴァル!何をサボっているの!」
「は…はぁい…」
少々哀れさが増している気がするけれど…
こうして人間は強くなって行くのだと…ルルーシュとスザクはミレイの下に戻っていくリヴァルに手を振っている。
そして…
「なぁ…スザク…ナナリーはボーナスを出すって…経理にまで口を出せるのか?」
「あ…否…その…」
ルルーシュの素朴な疑問に…
スザクは答えられずにいる。
ここで…ナナリーの知っている子供時代のルルーシュの暴露話がボーナスとなっていることは…口が裂けても言えない。
ルルーシュの為ではなく…
後々のナナリーの報復が怖いから…
「ナナリーも…しっかりやっているんだな…」
そんな風に感慨深げに桜を眺めているルルーシュに…
スザクは色んな意味で呆れた視線を送る事しか出来なかった。

END

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posted by 和泉綾 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月20日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 10

花を…愛でること… 02



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 幼い頃…
一度だけ、ルルーシュと花見をした…
それは…夜遅くの事で…多分、ルルーシュについている監視をうまく誤魔化せたからこそ…出来たこと…
そして、皮肉なことに、日本とブリタニアとの関係が更に緊張状態に陥ったこと…それが、彼らが二人で夜桜を見に行ける…
そんな機会を作りだした。
それが、最初で最後の…二人での花見であった。
なんで…そんなことが思い立ったのか…今となっては思い出す事も出来ない。
恐らく、その時にはただ…
『そうしたかった…』
と云うことだったのだろうとは思うのだけれど…
まだ、10歳の子供だったのだから…
その場所は…
夜歩くにはかなり危険な道を通らなくてはいけない場所だった。
と云うか、ルルーシュも結構しんどかったと思う。
最初の内は文句をタラタラ言っていたけれど…
その内にそんな元気もなくなってしまったらしく…黙り込んで黙々と歩いていた。
スザクは平気だったけれど…
確かに、ルルーシュはこう云った体力の必要なことは苦手であることは解っていた。
でも…
スザクはどうしてか解らないけれど…
その時…花見客が決して来ない…
多分、あの時のスザクにとってあそこはスザクの秘密の場所だった…とも云える。
確かに、あれだけ立派な桜だから…山の下からでも、その姿を見ることが出来たけれど…
それでも、あの桜はあの場に行って見るからこそ…価値がある…
そんな風に考えていたし、実際にそうだったと思う…
結局、あの時一度だけ…ルルーシュと一緒に行ったけれど…
戦争の所為であそこに行く事もなくなった。
ルルーシュとは勿論…
自分一人でも…
あの桜は…日本人の中で愛されている、ソメイヨシノではない…
樹齢が、一体何年なのかも解らないくらい大きな木だった。
きっと、大人たちがあそこに集まったら…とんでもない事になると思った。
―――でも、あそこ…本当は立ち入り禁止…だったんだよね…
思い出すと笑えてしまうことだったけれど…
元々、枢木神社に祭られている神の為の桜だったそうだ。
それを知ったのは、戦争が終わってからの事で…
あの場所に行く事も出来なくなっていたけれど…
そして…ずっと忘れていた…
でも…こうして思い出してみると…
あの場所には…いつか行ってみたいと思ってしまう。
枢木神社周辺の戦争の被害はそれほどひどくはなかった。
確かに、サクラダイトの産出地と云うことで…
富士山はあの頃とすっかり姿が変わってしまっていたけれど…
それでも…その場所は…多分…変わっていない…
自分で提案した夜桜見物だったけれど…
今になって少し後悔してしまう。
何となく、切なくなって来てしまったから…
後になってこんな風に悔やんでしまう事を…何故、あの時に気づかなかったのか…
つい、そんな事を考えてしまう。
確かに、アッシュフォード学園の学園内に植えられている桜は凄いけれど…
手入れが大変なのに…ソメイヨシノが植えられているのだ。(ソメイヨシノは綺麗ですが、虫がつき易く、世話が大変なのです。だから、庄内桜も路線バスの沿線住民は最初のうち、『迷惑だ』と云う声も多かったそうです)
「夜桜か…あの時以来だな…」

 スザクの隣で、夜桜見物の時に必要であろう弁当を作っていたルルーシュが一言…そうこぼしたのだ。
スザクの今の、その気持ちを察したのだろうか…
「そ…そうだね…。と云うか、ルルーシュはこの学園にいたのに…この学園の中にもたくさん桜の木があるのに…花見とかってしなかったの…?」
スザクが意外そうに尋ねた。
確かに…ルルーシュはそんなイベントみたいな形で桜を愛でる…と云う事をすることはないだろうけれど…
「まぁ、学園内を歩いていれば、目には入って来るけれどな…」
「それって、花見って云わないじゃない…」
スザクの中での花見と云うのは…どう云う基準で『花見』と云っているのか…良く解らないけれど…
でも、ただ、素通りして目に入ってくる…と云うのはスザクの中での『花見』ではないらしい。
「だからと云って、わざわざこんな風に何かを準備して…と云うことはしようとも思わなかったからな…。一緒に…行こうと思う奴も…いなかったからな…」
ルルーシュのその言葉に…
スザクは少しだけ…嬉しくなった。
不謹慎なのは解っている。
ルルーシュに失礼なのかもしれないと云う思いもある。
でも…それでも…
―――僕と離れ離れになってからそうやって、一緒に花見をしたいと思う人が…いなかったんだ…
恐らく、ルルーシュにとってあれが、生まれて初めての日本で云う『花見』だったのだろう。
そして、今回が二回目…
「そっか…。僕…ブリタニア軍にいて…イレヴンだったから…よく、先輩軍人と花見の真似ごとはしたなぁ…。ゲットーとかへの出動がなければ…基本的にナンバーズには仕事を回して貰えなかったしね…」
スザクは手を止める事無く、淡々とそんな事を云った。
スザクの中で…考えてしまうこと…
あの頃、基本的に自由になる時間は昼であったり、夜であったり…
不規則な状態だった。
今でも、大して変わらない生活であると云えばそうなのだけれど…
あの頃ほど気楽に出歩くことは出来なくなっている。
と云うか、こうした1日オフと云う事も珍しいほどなのだけれど…
「そうか…俺は…あれが…最初で…最後…だったな…」
ルルーシュが懐かしそうだけれど…でも、その心の奥に…何かを抱えているような表情をしていた。
「あの時…ルルーシュは、あの場所に着くまで…文句タラタラだったよね…」
「あれはお前が悪い!と云うか、あんなところ、普通子供の足で行くか?しかも、あんな夜更けに…」
「僕は平気だったけど…」
「お前の体力バカと一緒にするな!」
ルルーシュが苦々しそうにスザクに怒鳴りつけて来た。
「ごめん、ごめん…。僕も…枢木神社を離れてから…知ったんだよね…。本当はあそこ、立入り禁止だったんだって…」
スザクのその言葉に…ルルーシュは顔を青ざめている。
あそこは枢木神社の一部だ。
それが、跡取りであったスザクが立ち入り禁止箇所がある事を知らなかったと云う事実に…やはり、顔を青ざめてしまっているわけで…
「俺…今、何かに取り憑かれているかもしれないな…」
ルルーシュがぼそりと呟いた。

 スザクがルルーシュの方を見ると…
「あ、桜の葉っぱの塩漬けだ…」
「桜餅でも、作ろうと思ってな…」
そう云いながら白玉粉と砂糖と水を混ぜている。
食紅やあんこまで揃えられている。
「どうしたの?これ…」
「咲世子さんが教えてくれたんだ…。花見をするなら、こう云うものも必要だろう?」
ルルーシュが手を休める事無く答えた。
淡々と手を動かしている。
と云うのも…生徒会メンバーが揃って花見をしようと思うと、かなりの数が必要となるのが予想されるからだ。
「こう云うとこ…なんだかルルーシュらしいよね…」
スザクがぽつりと呟いた。
あの時…何も持って行くことが出来なかった。
と云うか、そんな事を考える余裕すらなかった。
多分、あの時を逃していたらあの、二人きりの花見は…なかったのかもしれないから…
翌日から、日本とブリタニアの外交関係が悪化していて、ブリタニアの軍艦が日本の領海内で軍事演習をしているだの、領空侵犯をしているだの…
そんな、ブリタニアの皇子…でなくとも、ブリタニア人と云うだけで、日本の国内では殆ど迫害に近いような状態になってしまった。
あの頃、一応、形だけとはいえ国交はあったし、日本にはブリタニアの皇子と皇女が来ていると云うことだった。
あんな緊張状態で何を考えているのか…
子供でさえそう思えてしまいそうなあの状況の中…
そんなニュースが飛び交ってしまっては、ルルーシュはそれこそ、枢木神社の敷地内から外に出る事など…出来なくなっていた。
もし、ルルーシュが大人の目を盗んで…などと云うことが出来るようになった時は…
あの時の事を考えると…
―――本格的にまずい状態になった時…だったんだよなぁ…。今にして思えば…
そんな事を考えつつ…ルルーシュが使い終わった調理器具を洗って行く。
あの時…
ルルーシュの手を放さなければ…
あれから、何度も花見を出来たのかと考えた時…
フルフルと頭を振る。
そんなこと、考えても仕方ない事だし、あの時はまだ、お互いに子供だった。
子供だけで生きていける様な状態でもなかった。
今なら…そんなバカなことを考えてしまうのは…
隣で桜餅を作っている存在の事を…
こんな風に、彼と二人でキッチンに立つ事になるなんて…
あの頃も…
そして、軍に入ってからも考える事さえできなかった。
でも…今、こうして、二人で桜餅を作っていると云うのだから…不思議な感覚だ。
正直に云えば…
―――ルルーシュと二人で…って…贅沢か…。こんなご時世の中…僕がルルーシュと花見を出来るんだから…
二度と会えないかもしれないと…一度は覚悟した。
そして、再会できたことだけでも…奇跡だと云うのに…
「大丈夫か?スザク…」
さっきから色々と考えているスザクの様子が気になったのか…ルルーシュがそう声をかけた。
はっと我に返り、スザクがルルーシュの方を見ると…
既に、材料分の桜餅が出来あがって、ルルーシュが箱詰めしているところだった。
「あ、ごめん…」
スザクが慌ててルルーシュに謝った後…何かを口に放り込まれた。

 それは…少しだけ塩気を感じて、桜の葉の…昔食べた事のある懐かしい味がした。
「それは…余ったから…お前の味見用だ…」
ルルーシュがそんな風に云ってにこりと笑った。
その柔らかな表情に…絶妙な甘みと塩気のバランス…
口をんぐんぐ動かしながら、咀嚼していく。
一口で食べてしまったことが…なんだか、勿体ない…
「どうだ?」
ルルーシュが尋ねて来る。
完全に出来上がってからの味見なんて…
もし、ここで、スザクが『まずい!』と云ったところで作り直せるわけもないのに…
でも…美味しいから何も云えない…
「うん…美味しいよ…。流石、ルルーシュだね…」
スザクが素直に感想を云った。
でも、ルルーシュの表情は…何か、スザクに対して思うところがある…
そんな表情だ…
「何?僕、口元にあんこつけちゃったかな?」
スザクが慌ててなめとろうとするが…特に、そんな感じはない。
その代わり、ルルーシュが口を開いた。
「どうした?軍の仕事…辛いのか?」
ルルーシュの言葉にはっとする。
何が…云いたいのだろうか…
と云うか、スザクが手を動かしながら、考え事をしていたのはばれていたかもしれないけれど…
でも、何故…そんな風に尋ねて来るのだろうか…
「な…んで…?」
スザクが少し、戸惑った様に尋ね返す。
「否…俺の勘違いならいいんだ…。何か、深刻そうに考えこんでいたように…見えただけだから…」
ルルーシュが手元から視線を放さずにそんな事を云った。
スザクが…少しだけ泣きそうになった。
スザクの中にあるもやもや…
これを訊いたら…
―――ルルーシュは…怒るかな?悲しむかな?
そんな事を考えてしまう。
スザク自身、何となく解っている…
あの頃には…戻れない…
そう思っていても…解っていても…
あの頃に戻りたい…
今の彼らにそれは許されないのか…
否、手に入れようとするなら…
「ううん…深刻…って訳じゃないんだ…。ただ…あの時の、二人で云った花見の事を思い出しちゃってさ…。あの頃、怖いものなんて…なかったのにね…」
スザクが、少し泣きそうな顔をしてルルーシュにそんな事を云う。
「俺は…ちゃんとあったぞ…。怖いもの…。と云うか、こうなったら怖い…と思っていたこと…なのかな…」
ルルーシュのその言葉に…スザクは更に…不安を抱いてしまう。
それが…何を意味しているのか…
スザクも解っている。
でも…
このままでは…
ルルーシュはきっと…今でも今云った…『こうなったら怖い』と思っている事を抱えているのだろう。
だから…
「そっか…僕は…そうだな…。ルルーシュのこう云う美味しいものが食べられなくなることが怖いな…」
自分の中ではあまりシャレになっていない…
でも、きっと、ルルーシュは受け流してくれると思う…
そんな一言…
「何を云っているんだか…。まぁ、軍の食事ばかりで…こう云うものに飢えているんだろう?たくさん作ったから…ちゃんと自分で確保しろよ?」

 ルルーシュがそう云って、包んだ桜餅の箱を手に、外に出て行く。
スザクもその後に着いて行く…
「ルルーシュ…それ、僕が持とうか?」
「やめておけ…。こう云う時の連中のターゲットを、知らない奴が持っていると、大抵中身が潰されることになるからな…」
苦笑しながらルルーシュが殆ど、云い捨てるように云い放った。
何となく…想像できそうだ。
「これまで、ルルーシュ、生徒会のイベントにこんな風にいろんなものを作っていたの?」
「自分の意思とは関係なく…な…。それでも、ナナリーが喜んでくれるならそれでもいいかと云うことで…いろいろ作っているがな…」
その言葉に、スザクの胸に何かがチクリと刺さった。
それを無視しようと…考えるけれど…
「しかし…日本人と云うのは…本当に桜と云う花が好きなんだな…。一言で桜と云っても、いろいろあるんだな…。その中でも…ソメイヨシノに関しては…思い入れが強い人が多い…」
スザクがまた、黙り込んだ時にルルーシュが声をかけて来た。
なんで、ルルーシュはこんな風に…
スザクの中でそんな風に考える。
こんな切ない結論を出した時に…
「桜って…確かに…日本人に好まれる花だよね…。花を咲かせる時には見事に咲いて…散って行く時には儚い…。特にソメイヨシノの場合はそれが顕著だからね…」」
「だから…日本には『花の命は短い』なんて言葉が生まれるんだな…。でも…本当に頑張っているのは…花を咲かせている時じゃなくて…花を咲かせる為の準備をしている時なのにな…」
ルルーシュは窓の外に咲いている桜に少しの時間だけ目をやってそんな事を云った。
そこには…何が込められているのだろうか…
「それって、会長さんのイベントの事…言っているの?」
少し、話しを逸らせてみようと、話しを振った。
ルルーシュがここに乗って来るかどうかは解らないけれど…
「さぁな…。確かに…イベントもそんな感じだよな…。準備段階は相当大変だ…。でも、楽しいと感じる時間は非常に短い…。と云うより、会長の無茶なイベントで楽しめた試しは殆どないぞ…俺は…」
ため息交じりにルルーシュがそう告げた。
確かに…ルルーシュの場合、いろいろ負担が多そうだ。
「今日は、僕、少しだけ手伝えたかなぁ?」
「まぁ、アーサーの手よりはましだろ…」
クスッと笑いながらルルーシュが答えた。
スザクとしては、少々、複雑な気分だけれど…
「とにかく…ジノやアーニャはアッシュフォードに来て初めてだろ?この、訳の解らないイベントは…」
「そうだね…。あの二人なら、楽しんじゃいそうだけれどね…」
「お前は…楽しめないのか?」
「ルルーシュこそ…」
そこまで云った時、二人は声をあげて笑い出した。
宴会はこれから…
今は、細かい事を考えずに…ただ、楽しめばいい…
そんな風に思ってしまったら…罪だろうか…
罪だと考えてしまうと…かなり辛い…
今は…ルルーシュがいて、ナナリーがいて…
他のみんなも笑っている。
余計な事を考える方が野暮だ…
「ねぇ…ルルーシュ…桜の花ことばって…いっぱいあるんだよね…」
「あれだけ種類があればな…。それに、桜の花ことばは…悪い意味の花ことばが少ないな…」
「なんだ…さっき、生徒会室でみんなで話していたの…聞いてたの?」
「知っていただけだ…たまたまな…」
そんな会話を繰り広げられつつも…
そうして…二人が花見会場となる、学園内の中庭に着いた時…
既に、凄い騒ぎとなっていたのだった…

To Be Continued


あとがきに代えて



昨夜は済みませんでした。
普通に夜になって…ダウンしました。
で、何故かと原因を考えつつ、自宅で出来る簡易検査をしていたら…
やば…
体重減ってる…``r(・_・;) ポリポリ
そりゃダウンするわな…と云う感じなのですが…
多分、和泉と会ったことのある人が思っているよりも和泉の体重は少ないと思われます。
と云うのも、薬の影響でムーンフェイス気味なので顔が丸くなっている分、外見的にはわりと、普通に見えると云う感じなんですが…
多分、その影響で、昨夜は夕食食べてすぐにダウンしました。
それこそ、お風呂に入る事も出来ず…(;-_-) =3 フゥ

で、今日になって更新しようと思って、2つ掲載しようと思ったのですが、書ききれないので、3回〆で頑張る事にしました。
と云うことで、この作品は明日、最終回となります。(済みません。こちらの都合で)
とにかく、今回の作品…いつもリクネタは最初だけ苦労して、後は、結構ノリノリで書けるんですけれど…
今回はこれまで和泉が小説、実生活の中でもほとんど触れた事のない分野だったので、調べものでかなり時間を費やしておりました。
不甲斐なさに自己嫌悪です…
これから、もっと、いろいろ、知識を吸収して、書いて行こうと思います。


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
知識不足の状態での小説掲載となり、申し訳ありませんでした。
また、愚痴っぽくなってしまったあとがきに関しては謝ることしかできません…
本当に、申し訳ありませんでした。

今回の分はスザルルしか出ていませんが…
本編の設定にさらにパラレルを加えている状態なので、和泉の中で頭の中が混乱状態にあります。
というか…話がおかしな方向にいきそうになって、本当にいっちゃいました…(←ダメじゃん)

ジノやアーニャは本当に出てきた意味がどこまで発揮できるか…微妙に難しいところにある訳ですが…
出来るだけ、ご期待に添えるように頑張ります。

足に関しては…今回は松葉づえを使えない状況になってしまったので、今回は相当頑張ります。
まぁ、重たいものを持たなければ…と云うだけでもかなり違うようなので…
新刊に関しては直接搬入だし、他の荷物に関しては…どの辺に置いてあるか…によりますね…
しかし…新刊、今回発注分、全部送って貰っちゃったので、帰りの発送が大変だ…(-_-;)
まぁ、そんな状態ですけれど…全力で楽しんできます。



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posted by 和泉綾 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 10

花を…愛でること… 02



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 幼い頃…
一度だけ、ルルーシュと花見をした…
それは…夜遅くの事で…多分、ルルーシュについている監視をうまく誤魔化せたからこそ…出来たこと…
そして、皮肉なことに、日本とブリタニアとの関係が更に緊張状態に陥ったこと…それが、彼らが二人で夜桜を見に行ける…
そんな機会を作りだした。
それが、最初で最後の…二人での花見であった。
なんで…そんなことが思い立ったのか…今となっては思い出す事も出来ない。
恐らく、その時にはただ…
『そうしたかった…』
と云うことだったのだろうとは思うのだけれど…
まだ、10歳の子供だったのだから…
その場所は…
夜歩くにはかなり危険な道を通らなくてはいけない場所だった。
と云うか、ルルーシュも結構しんどかったと思う。
最初の内は文句をタラタラ言っていたけれど…
その内にそんな元気もなくなってしまったらしく…黙り込んで黙々と歩いていた。
スザクは平気だったけれど…
確かに、ルルーシュはこう云った体力の必要なことは苦手であることは解っていた。
でも…
スザクはどうしてか解らないけれど…
その時…花見客が決して来ない…
多分、あの時のスザクにとってあそこはスザクの秘密の場所だった…とも云える。
確かに、あれだけ立派な桜だから…山の下からでも、その姿を見ることが出来たけれど…
それでも、あの桜はあの場に行って見るからこそ…価値がある…
そんな風に考えていたし、実際にそうだったと思う…
結局、あの時一度だけ…ルルーシュと一緒に行ったけれど…
戦争の所為であそこに行く事もなくなった。
ルルーシュとは勿論…
自分一人でも…
あの桜は…日本人の中で愛されている、ソメイヨシノではない…
樹齢が、一体何年なのかも解らないくらい大きな木だった。
きっと、大人たちがあそこに集まったら…とんでもない事になると思った。
―――でも、あそこ…本当は立ち入り禁止…だったんだよね…
思い出すと笑えてしまうことだったけれど…
元々、枢木神社に祭られている神の為の桜だったそうだ。
それを知ったのは、戦争が終わってからの事で…
あの場所に行く事も出来なくなっていたけれど…
そして…ずっと忘れていた…
でも…こうして思い出してみると…
あの場所には…いつか行ってみたいと思ってしまう。
枢木神社周辺の戦争の被害はそれほどひどくはなかった。
確かに、サクラダイトの産出地と云うことで…
富士山はあの頃とすっかり姿が変わってしまっていたけれど…
それでも…その場所は…多分…変わっていない…
自分で提案した夜桜見物だったけれど…
今になって少し後悔してしまう。
何となく、切なくなって来てしまったから…
後になってこんな風に悔やんでしまう事を…何故、あの時に気づかなかったのか…
つい、そんな事を考えてしまう。
確かに、アッシュフォード学園の学園内に植えられている桜は凄いけれど…
手入れが大変なのに…ソメイヨシノが植えられているのだ。(ソメイヨシノは綺麗ですが、虫がつき易く、世話が大変なのです。だから、庄内桜も路線バスの沿線住民は最初のうち、『迷惑だ』と云う声も多かったそうです)
「夜桜か…あの時以来だな…」

 スザクの隣で、夜桜見物の時に必要であろう弁当を作っていたルルーシュが一言…そうこぼしたのだ。
スザクの今の、その気持ちを察したのだろうか…
「そ…そうだね…。と云うか、ルルーシュはこの学園にいたのに…この学園の中にもたくさん桜の木があるのに…花見とかってしなかったの…?」
スザクが意外そうに尋ねた。
確かに…ルルーシュはそんなイベントみたいな形で桜を愛でる…と云う事をすることはないだろうけれど…
「まぁ、学園内を歩いていれば、目には入って来るけれどな…」
「それって、花見って云わないじゃない…」
スザクの中での花見と云うのは…どう云う基準で『花見』と云っているのか…良く解らないけれど…
でも、ただ、素通りして目に入ってくる…と云うのはスザクの中での『花見』ではないらしい。
「だからと云って、わざわざこんな風に何かを準備して…と云うことはしようとも思わなかったからな…。一緒に…行こうと思う奴も…いなかったからな…」
ルルーシュのその言葉に…
スザクは少しだけ…嬉しくなった。
不謹慎なのは解っている。
ルルーシュに失礼なのかもしれないと云う思いもある。
でも…それでも…
―――僕と離れ離れになってからそうやって、一緒に花見をしたいと思う人が…いなかったんだ…
恐らく、ルルーシュにとってあれが、生まれて初めての日本で云う『花見』だったのだろう。
そして、今回が二回目…
「そっか…。僕…ブリタニア軍にいて…イレヴンだったから…よく、先輩軍人と花見の真似ごとはしたなぁ…。ゲットーとかへの出動がなければ…基本的にナンバーズには仕事を回して貰えなかったしね…」
スザクは手を止める事無く、淡々とそんな事を云った。
スザクの中で…考えてしまうこと…
あの頃、基本的に自由になる時間は昼であったり、夜であったり…
不規則な状態だった。
今でも、大して変わらない生活であると云えばそうなのだけれど…
あの頃ほど気楽に出歩くことは出来なくなっている。
と云うか、こうした1日オフと云う事も珍しいほどなのだけれど…
「そうか…俺は…あれが…最初で…最後…だったな…」
ルルーシュが懐かしそうだけれど…でも、その心の奥に…何かを抱えているような表情をしていた。
「あの時…ルルーシュは、あの場所に着くまで…文句タラタラだったよね…」
「あれはお前が悪い!と云うか、あんなところ、普通子供の足で行くか?しかも、あんな夜更けに…」
「僕は平気だったけど…」
「お前の体力バカと一緒にするな!」
ルルーシュが苦々しそうにスザクに怒鳴りつけて来た。
「ごめん、ごめん…。僕も…枢木神社を離れてから…知ったんだよね…。本当はあそこ、立入り禁止だったんだって…」
スザクのその言葉に…ルルーシュは顔を青ざめている。
あそこは枢木神社の一部だ。
それが、跡取りであったスザクが立ち入り禁止箇所がある事を知らなかったと云う事実に…やはり、顔を青ざめてしまっているわけで…
「俺…今、何かに取り憑かれているかもしれないな…」
ルルーシュがぼそりと呟いた。

 スザクがルルーシュの方を見ると…
「あ、桜の葉っぱの塩漬けだ…」
「桜餅でも、作ろうと思ってな…」
そう云いながら白玉粉と砂糖と水を混ぜている。
食紅やあんこまで揃えられている。
「どうしたの?これ…」
「咲世子さんが教えてくれたんだ…。花見をするなら、こう云うものも必要だろう?」
ルルーシュが手を休める事無く答えた。
淡々と手を動かしている。
と云うのも…生徒会メンバーが揃って花見をしようと思うと、かなりの数が必要となるのが予想されるからだ。
「こう云うとこ…なんだかルルーシュらしいよね…」
スザクがぽつりと呟いた。
あの時…何も持って行くことが出来なかった。
と云うか、そんな事を考える余裕すらなかった。
多分、あの時を逃していたらあの、二人きりの花見は…なかったのかもしれないから…
翌日から、日本とブリタニアの外交関係が悪化していて、ブリタニアの軍艦が日本の領海内で軍事演習をしているだの、領空侵犯をしているだの…
そんな、ブリタニアの皇子…でなくとも、ブリタニア人と云うだけで、日本の国内では殆ど迫害に近いような状態になってしまった。
あの頃、一応、形だけとはいえ国交はあったし、日本にはブリタニアの皇子と皇女が来ていると云うことだった。
あんな緊張状態で何を考えているのか…
子供でさえそう思えてしまいそうなあの状況の中…
そんなニュースが飛び交ってしまっては、ルルーシュはそれこそ、枢木神社の敷地内から外に出る事など…出来なくなっていた。
もし、ルルーシュが大人の目を盗んで…などと云うことが出来るようになった時は…
あの時の事を考えると…
―――本格的にまずい状態になった時…だったんだよなぁ…。今にして思えば…
そんな事を考えつつ…ルルーシュが使い終わった調理器具を洗って行く。
あの時…
ルルーシュの手を放さなければ…
あれから、何度も花見を出来たのかと考えた時…
フルフルと頭を振る。
そんなこと、考えても仕方ない事だし、あの時はまだ、お互いに子供だった。
子供だけで生きていける様な状態でもなかった。
今なら…そんなバカなことを考えてしまうのは…
隣で桜餅を作っている存在の事を…
こんな風に、彼と二人でキッチンに立つ事になるなんて…
あの頃も…
そして、軍に入ってからも考える事さえできなかった。
でも…今、こうして、二人で桜餅を作っていると云うのだから…不思議な感覚だ。
正直に云えば…
―――ルルーシュと二人で…って…贅沢か…。こんなご時世の中…僕がルルーシュと花見を出来るんだから…
二度と会えないかもしれないと…一度は覚悟した。
そして、再会できたことだけでも…奇跡だと云うのに…
「大丈夫か?スザク…」
さっきから色々と考えているスザクの様子が気になったのか…ルルーシュがそう声をかけた。
はっと我に返り、スザクがルルーシュの方を見ると…
既に、材料分の桜餅が出来あがって、ルルーシュが箱詰めしているところだった。
「あ、ごめん…」
スザクが慌ててルルーシュに謝った後…何かを口に放り込まれた。

 それは…少しだけ塩気を感じて、桜の葉の…昔食べた事のある懐かしい味がした。
「それは…余ったから…お前の味見用だ…」
ルルーシュがそんな風に云ってにこりと笑った。
その柔らかな表情に…絶妙な甘みと塩気のバランス…
口をんぐんぐ動かしながら、咀嚼していく。
一口で食べてしまったことが…なんだか、勿体ない…
「どうだ?」
ルルーシュが尋ねて来る。
完全に出来上がってからの味見なんて…
もし、ここで、スザクが『まずい!』と云ったところで作り直せるわけもないのに…
でも…美味しいから何も云えない…
「うん…美味しいよ…。流石、ルルーシュだね…」
スザクが素直に感想を云った。
でも、ルルーシュの表情は…何か、スザクに対して思うところがある…
そんな表情だ…
「何?僕、口元にあんこつけちゃったかな?」
スザクが慌ててなめとろうとするが…特に、そんな感じはない。
その代わり、ルルーシュが口を開いた。
「どうした?軍の仕事…辛いのか?」
ルルーシュの言葉にはっとする。
何が…云いたいのだろうか…
と云うか、スザクが手を動かしながら、考え事をしていたのはばれていたかもしれないけれど…
でも、何故…そんな風に尋ねて来るのだろうか…
「な…んで…?」
スザクが少し、戸惑った様に尋ね返す。
「否…俺の勘違いならいいんだ…。何か、深刻そうに考えこんでいたように…見えただけだから…」
ルルーシュが手元から視線を放さずにそんな事を云った。
スザクが…少しだけ泣きそうになった。
スザクの中にあるもやもや…
これを訊いたら…
―――ルルーシュは…怒るかな?悲しむかな?
そんな事を考えてしまう。
スザク自身、何となく解っている…
あの頃には…戻れない…
そう思っていても…解っていても…
あの頃に戻りたい…
今の彼らにそれは許されないのか…
否、手に入れようとするなら…
「ううん…深刻…って訳じゃないんだ…。ただ…あの時の、二人で云った花見の事を思い出しちゃってさ…。あの頃、怖いものなんて…なかったのにね…」
スザクが、少し泣きそうな顔をしてルルーシュにそんな事を云う。
「俺は…ちゃんとあったぞ…。怖いもの…。と云うか、こうなったら怖い…と思っていたこと…なのかな…」
ルルーシュのその言葉に…スザクは更に…不安を抱いてしまう。
それが…何を意味しているのか…
スザクも解っている。
でも…
このままでは…
ルルーシュはきっと…今でも今云った…『こうなったら怖い』と思っている事を抱えているのだろう。
だから…
「そっか…僕は…そうだな…。ルルーシュのこう云う美味しいものが食べられなくなることが怖いな…」
自分の中ではあまりシャレになっていない…
でも、きっと、ルルーシュは受け流してくれると思う…
そんな一言…
「何を云っているんだか…。まぁ、軍の食事ばかりで…こう云うものに飢えているんだろう?たくさん作ったから…ちゃんと自分で確保しろよ?」

 ルルーシュがそう云って、包んだ桜餅の箱を手に、外に出て行く。
スザクもその後に着いて行く…
「ルルーシュ…それ、僕が持とうか?」
「やめておけ…。こう云う時の連中のターゲットを、知らない奴が持っていると、大抵中身が潰されることになるからな…」
苦笑しながらルルーシュが殆ど、云い捨てるように云い放った。
何となく…想像できそうだ。
「これまで、ルルーシュ、生徒会のイベントにこんな風にいろんなものを作っていたの?」
「自分の意思とは関係なく…な…。それでも、ナナリーが喜んでくれるならそれでもいいかと云うことで…いろいろ作っているがな…」
その言葉に、スザクの胸に何かがチクリと刺さった。
それを無視しようと…考えるけれど…
「しかし…日本人と云うのは…本当に桜と云う花が好きなんだな…。一言で桜と云っても、いろいろあるんだな…。その中でも…ソメイヨシノに関しては…思い入れが強い人が多い…」
スザクがまた、黙り込んだ時にルルーシュが声をかけて来た。
なんで、ルルーシュはこんな風に…
スザクの中でそんな風に考える。
こんな切ない結論を出した時に…
「桜って…確かに…日本人に好まれる花だよね…。花を咲かせる時には見事に咲いて…散って行く時には儚い…。特にソメイヨシノの場合はそれが顕著だからね…」」
「だから…日本には『花の命は短い』なんて言葉が生まれるんだな…。でも…本当に頑張っているのは…花を咲かせている時じゃなくて…花を咲かせる為の準備をしている時なのにな…」
ルルーシュは窓の外に咲いている桜に少しの時間だけ目をやってそんな事を云った。
そこには…何が込められているのだろうか…
「それって、会長さんのイベントの事…言っているの?」
少し、話しを逸らせてみようと、話しを振った。
ルルーシュがここに乗って来るかどうかは解らないけれど…
「さぁな…。確かに…イベントもそんな感じだよな…。準備段階は相当大変だ…。でも、楽しいと感じる時間は非常に短い…。と云うより、会長の無茶なイベントで楽しめた試しは殆どないぞ…俺は…」
ため息交じりにルルーシュがそう告げた。
確かに…ルルーシュの場合、いろいろ負担が多そうだ。
「今日は、僕、少しだけ手伝えたかなぁ?」
「まぁ、アーサーの手よりはましだろ…」
クスッと笑いながらルルーシュが答えた。
スザクとしては、少々、複雑な気分だけれど…
「とにかく…ジノやアーニャはアッシュフォードに来て初めてだろ?この、訳の解らないイベントは…」
「そうだね…。あの二人なら、楽しんじゃいそうだけれどね…」
「お前は…楽しめないのか?」
「ルルーシュこそ…」
そこまで云った時、二人は声をあげて笑い出した。
宴会はこれから…
今は、細かい事を考えずに…ただ、楽しめばいい…
そんな風に思ってしまったら…罪だろうか…
罪だと考えてしまうと…かなり辛い…
今は…ルルーシュがいて、ナナリーがいて…
他のみんなも笑っている。
余計な事を考える方が野暮だ…
「ねぇ…ルルーシュ…桜の花ことばって…いっぱいあるんだよね…」
「あれだけ種類があればな…。それに、桜の花ことばは…悪い意味の花ことばが少ないな…」
「なんだ…さっき、生徒会室でみんなで話していたの…聞いてたの?」
「知っていただけだ…たまたまな…」
そんな会話を繰り広げられつつも…
そうして…二人が花見会場となる、学園内の中庭に着いた時…
既に、凄い騒ぎとなっていたのだった…

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posted by 和泉綾 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月18日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 09

花を…愛でること… 01



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 桜…
日本にたくさんの種類のある、花だ。
日本人はこの桜と云う花をこよなく愛した。
恐らく、世界でこれほど、『桜』を愛している民族はいないだろう。
その理由は…なんであるのか…
ルルーシュの中では不思議なものを感じていた。
そして…
日本人が最も愛している『桜』がソメイヨシノ…
改良に改良を重ねて、現在の形になったという。
しかし、自ら子孫を残す能力を持たない…
ある意味、自然界の中にはその存在は非常に不自然なものに感じる。
現在、日本の春を彩っているソメイヨシノは…正確に云うと、純粋種のソメイヨシノではない。
すべて…人が手を加えて、ここまで増やして来たものだ。
だからこそ…育てるのに手がかかる…
日本人はその花を愛することはあっても、その花を育てると云うことは、あまり好まない。
ある本で読んだことがあった…
太平洋と日本海を桜で結ぼうとした路線バスの運転手がいたと云うこと…
ルルーシュはその本を読んで…普通に『バカな奴だ…』と思った。
近隣住民からも迷惑に思われていた時期もあったそうだ。
確かに、ソメイヨシノは非常に育つ環境を整えるのが難しい植物だ。
その子孫を自ら増やすことが出来ないと云う段階で人の手を借りなければその遺伝子を未来に残して行くことは出来ないのだから…
種そのものは出来るらしいが…
その種からソメイヨシノが咲くことはないという。
それほどまでに手のかかる花に…なぜ日本人は心が奪われるのだろうか…
咲いている期間も非常に短い…
これだけ愛されているソメイヨシノだけれど…
花ことばがない…
桜には
『すぐれた美人』
『純潔』
『精神美』
『淡泊』
とあり、更に行くと…
シダレザクラには
『優美』
ヤマザクラには
『あなたにほほえむ』
と続く。
ルルーシュにとって、花ことばとか云われたところで、ピンとこないのであるが…
それでも、人々に好かれる花ことばが付けられているようだ。
花ことばの中でも中々辛辣な言葉をつけられているものもある。
アジサイなどは恐らく、その特性ゆえかもしれない。
『あなたは美しいが冷淡だ』『無情』『浮気』『自慢家』『変節』『あなたは冷たい』など…
人が云われてあまり気分のよろしくない花ことばをつけられている。
そもそも、綺麗に咲き誇っている花に対して人間の勝手な思い込みと、自己満足で早々妙な花ことばをつけられては花も迷惑な話だろう。
花は…綺麗に咲いているときに、素直に見ていればいい…
ルルーシュはそんな風に思えてしまう。
変に花ことばなどと云うものを頭に入れておくと…妙な先入観が入って来てしまって…
―――正直…邪魔だ…
そんな風に思う。
桜だって…流されてソメイヨシノに走ることはない…
それが…それまでのルルーシュの考えだった…
そして、これからもそれは変わらないと思っている。
綺麗に咲き誇っている花を…自分たちは見せて貰っている立場なのだ…
―――我ながらバカなことを考えているな…
そんな風に思えてはいるのだけれど…
それでも、誰にも云わないけれど、それはこの上ないルルーシュの本音だった。

 何故、ルルーシュがそんな事を考えていたのかと云えば…
生徒会室でやたらと花ことばが流行っていたからだ。
ルルーシュとしては全く興味がないし、花ことばで左右されるような人生は御免だと思っているのも事実だ。
何故、女子と云うのはそう云ったものが好きなのだろうか…
ルルーシュは考えてしまう。
血液型に、星座、生まれた月…
すべてに置いて自分の運命を当てはめようとする。
実際のところ、血液型で『こうだ!』と決められたり、星座で『今日の運勢は…』などとほざかれたりすると『この世に人間が4種類しかいないと云いたいのか!お前は!』とか『今日一日の自分の事くらい自分で責任を持て!』と云う感覚に陥ってしまう。
花ことばだって…
植物とは云え、同じ花の種類…否、幾つも花を咲かせる種類であれば、それぞれを見て行くと微妙に違う…
同じものは一つとしてないのだ。
そんな中で人間の勝手な思い込みで妙な花ことばによって評価を変えられてはたまらないだろう。
きっと、ルルーシュがその花だったら『勝手な事をほざくな!』この一言に尽きるに違いない。
それでも、生徒会室で女子たちが盛り上がっている中に、何故か、リヴァルやスザクまで混じっているのだから…
―――世の中…男が女性化していると云うのは本当だな…
などと思ってしまう。
そう云いつつも、ルルーシュはこの生徒会の中で誰よりも家事がうまい男子なのだけれど…
まぁ、物理的にはどうであれ、ルルーシュとしてはさっさと生徒会業務を終わらせて、生活費を稼ぎ(賭けチェス)に繰り出したいところだが…
スザクはともかく、他の連中と違って自分で生活費を稼がなくてはならない立場にいる人間としては、花にうつつを抜かしている場合ではないのだ。
しかし…
ルルーシュ=ランペルージ、17歳…
アッシュフォード学園高等部2年…
生徒会副会長…
その存在は生徒会長であるミレイ=アッシュフォードのおもちゃになる為にこの場に存在していると云っても過言ではない。
実際問題、さっさと仕事を終わらせて…と考えていたルルーシュに対しても、結局話を向けられる事になるのだ。
出来ることならシカトを決め込みたい…
ルルーシュの中ではそれが何よりの願いかもしれない。
実際に、こう云った形で生徒会室で弄られまくったがために帰りが遅くなることはかなり回数を重ねている。
今回は不運な事にリヴァルまでもそちらの話に乗ってしまっているし、スザクも今日は一日オフとかで…
生徒会室にいる。
正直、この話に巻き込まれない為にどうするべきか…
ルルーシュはとにかく考えられるだけの可能性を考える。
と云うのも、このまま巻き込まれると、ロクなことがない…
それだけが、はっきりしているからだ。
これで、花ことばの話題だけで済んでいる内はいいが…
―――突然の花見イベントなどと思いつかれても困るからな…。ナナリーは目が見えないし…
ただ、ここでルルーシュは一つ、見誤りがあった。
と云うか、ナナリーを溺愛している割には、ちゃんと見ているのだろうか…そんな疑問符まで頭によぎって行く様な勘違いな心配をしている事に…ルルーシュはまだ気づいていない。

 ルルーシュが一人、黙々とパソコン画面にデータを打ち込んでいると…
「ルルーシュ…こっちにおいでよ…。せっかく久しぶりに生徒会メンバーが集まっているんだしさ…」
「この中で一番欠席が多いのはお前だろう…スザク…」
尤もなツッコミを入れるのだけれど、天然設定なスザクに対してはそれは完全に暖簾に腕押しだ。
それを解っていていつまでも同じことをしてしまっているルルーシュは、少しだけ苦笑いしてしまう。
「そうなんだよね…。だから、なんだけどな…。みんなで集まった時はみんなで話しをしたいって…」
こうして少ししょんぼりされてしまうと…
まるで小さい子供か人懐っこい子犬を苛めているような気分になるのは何故だろうか…
何となく…良心の呵責が痛んで来る。
その時点で、スザクの術中にはまったと云うべきなのだろう。
スザクにその自覚があるかどうかは別にしても…
確実に、ルルーシュは自分の望まない方向へと進みだしている。
「あ〜〜ルルちゃんってば、スザクを苛めてるしぃ…」
こんなに美味しいネタはないとばかりに食いついて来たミレイ…
ずっと話に夢中になっていたところをあえて、刺激しないようにしていたと云うのに…
これでは、これまで何のために静かに、黙々と生徒会の仕事をしていたのか解らない。
もう少し、盛り上がってきたところで逃げるつもりだったのに…
「あ、会長…別に苛められていませんよ…」
スザクがにこりと笑った。
「あらぁ〜〜あんまりルルちゃんを甘やかしておくとつけあがっちゃうわよ?」
「大丈夫ですって!ルルーシュの我儘なんて、会長に比べたら…」
天然キャラ炸裂…
これを止めるべきか、否か、ルルーシュは自分の中で誰かと相談している。
「ス〜ザク〜それって、どう云う意味かなぁ?簡潔に千文字以内で答えよ!」
ミレイの、ツッコミどころ満載なこの一言…
大体、スザクにその説明をさせること自体間違っている…
そんな風に思ったら間違いだろうか?
そんな事を考えてしまう。
「言葉のとおりです!以上!千文字もいりませんでした…」
こいつもこいつで、こんな返し方をするものだから、そのままエキサイトしていくと云うことは解っているのだろうか…
スザクがどんなつもりでそんな風に帰したのかは知らないが…
と云うか、何も考えずに云ったと考えるのが妥当であろうか…
「会長…会長の方がスザクを苛めていませんか?どう考えたって会長のその、屁理屈をこねさせたら右に出る者がいないと云うその口に対して、スザクが勝てるわけがないでしょう?」
さりげなく、二人に対してひどい事を云っているルルーシュであるが…
しかし、ルルーシュとしてはそんなものはお構いなしだ。
と云うのも、ここで騒がれている内に、イライラしてきたと云うか…なんと云うか…
「ルルちゃん…相変わらずいい性格しているわね…」
「会長ほどではないですよ…」
これは…一触即発…と云うのだろうか…
そんな空気が生徒会室を支配しようとしていた。
その時…
「せっかく、みんな集まっているんですから…なんでもありなアッシュフォード学園で夜桜見物でもしませんか?」

 それは…スザクの言葉だった。
いきなりの提案に…
確かに生徒会メンバー全員の動きが止まった。
確かに、唐突な提案ではあるけれど…
この目の前に、職権乱用は当たり前な、お祭り好きな生徒会長がいるのだ。
「ヨザクラケンブツ?桜とは…違うの?スザク…」
あまりにストレートな質問…
こんな質問をするのは…
「アーニャ…夜桜って云うのは、夜の桜の事を云うの…。このエリアの人たちって、ホントに桜が好きなのね…。夜、桜を愛でる事を『夜桜見物』って云うのよ…」
アーニャの言葉に、ミレイが答える。
ミレイはブリタニア人の貴族でありながら、このエリア11と云う場所をこよなく愛しているような気がする。
このエリアが『日本』と呼ばれていた頃のものがそこかしこにこのクラブハウス内でも見かける。
大体、日本の国花だった、桜をこのアッシュフォード学園に植えている事を考えて見ても、アッシュフォードの人間自体、『日本』と云う国に対してあまり悪い感情を抱いてはいなかったと思えてくる。
ただ…
「夜桜って…自宅から通っている私には…」
(自称)病弱なカレンがそう言葉を挟む。
「ミレイちゃん…私も…あまり遅くなるのは…」
と、日本人に対してあまりいい感情を持っていないニーナもそんな事を言っている。
「俺は見てみたいなぁ…。前に、何かの資料で見たことあったけど…あんなに小さい花があんなにたくさん咲いているんだもんなぁ…。ちょっと離れると枝も見えなくなるくらいにさぁ…」
そう云って来たのはジノだ。
「私も…みたい…」
ジノに続いたのはアーニャだ。
アーニャは言葉少なだがけれど、何かにつけて好奇心旺盛だ。
興味の持ったものに関しては必ず写メを撮っている程…
「私も…生徒会業務だって云えば、多分…寮の方は…大丈夫…」
これまた、好奇心旺盛なシャーリーが続いた。
「俺は…」
ルルーシュが言葉を出そうとした時に、それを遮ったのは…
「お兄様…私もご一緒しては…いけませんか…?」
ナナリーの言葉にルルーシュは困ってしまう。
「あ、でも…花見は…」
「大丈夫です…。私も皆さんとご一緒したいです。それに…初めてアッシュフォード学園に来た時…あれは桜でしょう?」
ナナリーの言葉に…
ナナリーにここまで云われて…ルルーシュがそれを拒めるわけがない。
ナナリーが一緒に行きたいと云った時点でルルーシュのその先は決まった。
「お…俺も行きます…」
「え?でも…お兄様…」
「ナナリー…お前を一人で行かせるわけには…」
ここで、しっかりシスコン発揮…
ここで、この空気に割り込んで来られる者は数えるほどしかいない。(一応、数えるほどはいる)
「ごめんなさい…私ってば…我儘ばかり…」
ここで、ルルーシュの性格を熟知しているナナリーは見事なまでにルルーシュを掌の上で操っている。
この光景を見ると、それぞれが感想を抱くのだけれど…大体2種類に分けられる。
―――いい兄妹なのね…
と云う感想と…
―――あの、魔人ルルーシュを掌の上で操る恐ろしい少女…
と…
その辺りは個人差があるので、その時に、その光景を見た者たちがそれぞれに抱くことになるわけなのだけれど…

 結局…
勢ぞろいで夜桜見物と相成った。
準備を任されるのは勿論…
「スザク…お前が余計な事を云うから…」
こめかみに怒りマークが数え切れないほど出ているルルーシュが隣に立って、ルルーシュの手伝いをしているスザクに怒りをぶつけている。
ただ、花見をすると云うのであれば、大したことはない。
そうはいかないのがアッシュフォード学園生徒会…
これで、全校生徒巻き込んで…などと云い始めなくて心底ほっとしているのだ。
「ごめん…でもさ…ルルーシュと花見なんて…枢木神社にいたころ以来じゃない…。しかも…あのたった1回だけ…」
申し訳なさそうにしているスザクの表情が…少しだけ切なくなった。
それは…
確かに…あの時…たった1回だけだった…
「あの時は…ナナリーはいなかったじゃないか…」
「だって…僕がルルーシュと見たかったし…あの場所じゃ、ナナリーを連れて行けないでしょ?今ならともかく…」
「確かにな…」
くすっと笑いながらルルーシュも過去のスザクとの花見を思い出した。
枢木首相の付けている監視人のいる中で…二人だけで花見を出来たのは…本当に奇跡に近い。
あの頃…いつ、ブリタニアと戦争になってもおかしくない状態で…
ちょうど、ルルーシュとナナリーの事について、日本政府でもどう扱って行くかを決定しなければならない時期でもあったのだ。
その為か…
監視の目が緩んだのだ。
枢木神社のあるあの山の周辺は…険しいところも多く、子供が出歩いていれば、転落…と云う事もある。
そう云った事故死と云う形で死んでくれればこれ幸い…とでも思っていたのかもしれない。
ただ、スザクがそうなってしまっては、元も子もない。
皮肉なことに…
日本国のトップの一人息子とブリタニアの、廃嫡されたとはいえ、正統な皇族の血の流れる皇子が仲良くなった。
枢木首相としても、そんな様子を見ていてどう思ったのだろうか…
ナナリーとの婚約の件でもスザクが名乗り出て来た事には驚いたことであろう。
あまり思い入れを強くされても困る…
そう思いつつも、不安定な外交状況の中、そちらに目を向けてばかりもいられず…
そんな中でルルーシュとスザクは…たった一度…
あの地域では少し遅めに咲く、大きな桜の木の下まで、行ったのだ…
勿論、人の目を盗んで行かなければならなかったから…夜も更けてからの事だった。
桜の咲く時期の夜は冷える。
そんな中で、見た…あの見事な桜を…
ルルーシュもスザクも忘れていないのだろう…
「だから…また、夜桜を見たかったんだ…。今度は…ナナリーも一緒に…さ…」
「ナナリーは目が…」
「でも、ナナリーは行きたいって言ったじゃないか…。さっき、アッシュフォード学園に初めて来たときに…どうとかって…」
「ああ…確かに…目が見えなくとも…あの桜の花は…気に入っているようだな…ナナリーも…」
ルルーシュはそんな事を云いつつ…
少しだけ、寂しそうな、切なそうな瞳をしていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



えっと…時期外れで済みません…
リクエストで頂いた順番の関係もあり、どう考えても北海道でもこれは遅いだろうと云う時期外れネタになってしまいました…
ホントに申し訳ありません。
これからは、リクエスト作品の掲載時期をちゃんと告知してからリクエスト募集をしますね…ヾ(▽^;)ゞうへへ

花ことばに関しては、まったくと云っていいほど興味がないので、正直…なんと云うべきか…と云う状態で書いておりました。
ホント、リクを下さった水流さまにはとにかく、平謝りです…
まだ、花見本番に入っていないので、ちょっと続きます。
因みに、血液型云々…の話しはぶっちゃけ、和泉の本心が結構盛り込まれています。
結構損する血液型に生まれたので…小さい頃から色々云われましたしねぇ…
だから、花ことばに関しても結構否定的だったりします。
だって、自分たちは綺麗な花を見ていて、それで綺麗だと思えばいいわけで…
花ことばって、妙な先入観が入るからこれまであまり手を付けて来なかったジャンルだったりします。
これから…勉強しつつ、書いて行きたいと思います。(これからかよ…(;-_-) =3 フゥ)
さぁ…リクエスト企画のたびにこうして知識が増えて行くんですねぇ…
頑張ります!

※ちなみに今回はルルーシュ視点で書いたのでソメイヨシノは花言葉がないと云う表現をしているのですが…ソメイヨシノの花言葉は『純潔』です。
スザルラーとしては…微妙に使いにくいなぁ…とは思います。(苦笑)
これからの話の展開上、こんな風に書かせて頂いていますが…
気づかれた方もいらっしゃるようでしたので…


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
暖かくなってきて、少し体も楽になってきています。

『It's Destiny』
記憶を持っている人物…色々迷ったんですよね…
あんまり馬鹿すぎても困りますし、全員がルルーシュとスザクの味方…というのも面白くないと思いまして…
ロイドさんはきっと、自分の気持ち最優先で、誰のため…とかは考えていないでしょうね…
ロイドさんにとってはルルーシュ&スザクに対しても思い入れはあると思いますけれど…元々、シュナイゼルのは以下だった訳ですし…
ミレイさんは完全にルルーシュとスザクの事を考えると思ったので…
後は、ルルーシュとスザクの為に動かない人物を…そう思った時に、彼にお願いした訳です。

カノンは…書いていて楽しかったです。
というか、1期の時の白主従に関して、いいたい事がいっぱいあって、特に、スザクのルルーシュに対する仕打ちは目に余るものがあったので…
ここにきて1期の話を持ち出すのもいかがなものかとは思ったのですが…
ただ、スザクも1期ほどお子ちゃまではないのでちゃんと、言い返していますけれど…カノンには、一歩及ばない…と云った感じでしょうか…

カノンのキャラに関しては…どうしようか悩みました。
多分、今でもルルーシュに対していい感情を抱いている訳ではないと思います。
ただ、シュナイゼルが望んでいるから…という事ですから…
本編でも損な役回りでしたもんね…
だから、少し、救いが出来ればいいなと思っています。
カノンとシュナイゼルに関してはルルーシュが障害になって…という事で…(笑)

『幼馴染シリーズ』
シュナイゼルの事なので…ちゃんと言いくるめているでしょう。
多分、ヴァインベルグの建て直し…という事もあるので、リスクもある訳です。
だから、賛否は分かれたと思いますが、一方的に反対意見が圧倒的…という事はなかったと思います。

こっちのカノンとマオは…『It's Destiny』と比べて非常に安心できるキャラですね…
本編が絡んでいないので、好きに弄っています。
それでも、出来るだけ元キャラを壊さないようにと思ってはいるのですが…マオは完全壊れまくりですね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
この二人…確かに気が合いそうですね…苦労人同士で…
ただ、年齢設定ではマオの方が年上と云う事実が…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
カノンはルルーシュと同じ年だし、ゼロはルルーシュより年上だし、マオはゼロと変わらない訳で…
その辺り…書いていて、最近になって気付いたあたり…(笑)

シュナ兄とゼロが小姑…
スザク…大丈夫でしょうか?
でも、きっとルルーシュが全力で守ってくれる…と思います…
ただ、ここのルルーシュ、本編にもまして鈍感ですからね…(笑)
なぜ彼女はここまで鈍感になったのか…
他のキャラが濃すぎて、ルルーシュまで行け行けどんどんだと、収拾つかなくなるからでしょうね…(笑)
最初の頃にせってしたプロット、完全無視…
というか、長編なんて、こんなもんですよね…(遠い目)

『Engage』
色々、詰め込まれたお話でした。
書いていて、色々悪戦苦闘もしましたが…楽しく書いていたと思います。
というか、あまりに凝縮しすぎていて、ちょっと、不完全燃焼気味という部分もある訳ですが…
でも、最低限は盛り込めたと思っています。

石に関してですが…
やっぱり、あまりRPGとかをやらない和泉としては必殺技が必要だと考えたとき…ファンタジー世界で何でもありという事なら、こういう形が一番解り易く、はずれが少ないかな…と思いまして…
リク企画の時には普段、和泉が書かないような内容のリクネタが来るので…毎回ドキドキものです。
今回の花ことばをそうですけれど…(笑)
だからこそ、勉強になるんですよね…
苦労が多い分、出来上がりは楽しみだし…(出来栄えそのものは未熟の極みでも)

シュナ兄に関しては…これは、和泉自身がちょっとやりすぎた感があったので…
いろんな意味でシュナ兄に対してのせめてもの『ご免なさい』です。
ただ、こういう役…本当に似合うなぁ…と…(笑)
シュナ兄をあそこまでひどいキャラにしたとき、最後にどうやって救いを作るか…と考えたとき、妖怪と人間のハーフという苦肉の策…というより、反則技ですね…あれは…
ただ、このお話のルルーシュは本編と違ってすれていないので嗚呼やって優しい言葉をかけられるキャラでよかったと思います…ハイ…

リクエスト、有難う御座居ました。
こうして、普段書かないネタは本当に勉強になります。
これが、普段の作品の中でどんな風に表現されるか…解りませんけれど…
苦しんだ分、書いていて楽しかったし、最後の達成感は大きいです。
素敵なリクエスト、有難う御座居ました。

いつも、楽しみにして下さっていて有難う御座居ます。
和泉も紫翆さまが頻繁に下さるコメントに力を頂いています。
これからも、楽しんで頂けるように頑張ります。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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posted by 和泉綾 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 09

花を…愛でること… 01



※設定:季節外れですが、花見ネタです。
ルルーシュとスザクが二人で花見をしている様子です。
アッシュフォード学園にジノやアーニャも含めた勢ぞろい設定となっています。

このネタは水流さまからのリクエストです。(季節外れになってしまい、申し訳ありませんでした。)リクエスト、有難う御座居ました。

 桜…
日本にたくさんの種類のある、花だ。
日本人はこの桜と云う花をこよなく愛した。
恐らく、世界でこれほど、『桜』を愛している民族はいないだろう。
その理由は…なんであるのか…
ルルーシュの中では不思議なものを感じていた。
そして…
日本人が最も愛している『桜』がソメイヨシノ…
改良に改良を重ねて、現在の形になったという。
しかし、自ら子孫を残す能力を持たない…
ある意味、自然界の中にはその存在は非常に不自然なものに感じる。
現在、日本の春を彩っているソメイヨシノは…正確に云うと、純粋種のソメイヨシノではない。
すべて…人が手を加えて、ここまで増やして来たものだ。
だからこそ…育てるのに手がかかる…
日本人はその花を愛することはあっても、その花を育てると云うことは、あまり好まない。
ある本で読んだことがあった…
太平洋と日本海を桜で結ぼうとした路線バスの運転手がいたと云うこと…
ルルーシュはその本を読んで…普通に『バカな奴だ…』と思った。
近隣住民からも迷惑に思われていた時期もあったそうだ。
確かに、ソメイヨシノは非常に育つ環境を整えるのが難しい植物だ。
その子孫を自ら増やすことが出来ないと云う段階で人の手を借りなければその遺伝子を未来に残して行くことは出来ないのだから…
種そのものは出来るらしいが…
その種からソメイヨシノが咲くことはないという。
それほどまでに手のかかる花に…なぜ日本人は心が奪われるのだろうか…
咲いている期間も非常に短い…
これだけ愛されているソメイヨシノだけれど…
花ことばがない…
桜には
『すぐれた美人』
『純潔』
『精神美』
『淡泊』
とあり、更に行くと…
シダレザクラには
『優美』
ヤマザクラには
『あなたにほほえむ』
と続く。
ルルーシュにとって、花ことばとか云われたところで、ピンとこないのであるが…
それでも、人々に好かれる花ことばが付けられているようだ。
花ことばの中でも中々辛辣な言葉をつけられているものもある。
アジサイなどは恐らく、その特性ゆえかもしれない。
『あなたは美しいが冷淡だ』『無情』『浮気』『自慢家』『変節』『あなたは冷たい』など…
人が云われてあまり気分のよろしくない花ことばをつけられている。
そもそも、綺麗に咲き誇っている花に対して人間の勝手な思い込みと、自己満足で早々妙な花ことばをつけられては花も迷惑な話だろう。
花は…綺麗に咲いているときに、素直に見ていればいい…
ルルーシュはそんな風に思えてしまう。
変に花ことばなどと云うものを頭に入れておくと…妙な先入観が入って来てしまって…
―――正直…邪魔だ…
そんな風に思う。
桜だって…流されてソメイヨシノに走ることはない…
それが…それまでのルルーシュの考えだった…
そして、これからもそれは変わらないと思っている。
綺麗に咲き誇っている花を…自分たちは見せて貰っている立場なのだ…
―――我ながらバカなことを考えているな…
そんな風に思えてはいるのだけれど…
それでも、誰にも云わないけれど、それはこの上ないルルーシュの本音だった。

 何故、ルルーシュがそんな事を考えていたのかと云えば…
生徒会室でやたらと花ことばが流行っていたからだ。
ルルーシュとしては全く興味がないし、花ことばで左右されるような人生は御免だと思っているのも事実だ。
何故、女子と云うのはそう云ったものが好きなのだろうか…
ルルーシュは考えてしまう。
血液型に、星座、生まれた月…
すべてに置いて自分の運命を当てはめようとする。
実際のところ、血液型で『こうだ!』と決められたり、星座で『今日の運勢は…』などとほざかれたりすると『この世に人間が4種類しかいないと云いたいのか!お前は!』とか『今日一日の自分の事くらい自分で責任を持て!』と云う感覚に陥ってしまう。
花ことばだって…
植物とは云え、同じ花の種類…否、幾つも花を咲かせる種類であれば、それぞれを見て行くと微妙に違う…
同じものは一つとしてないのだ。
そんな中で人間の勝手な思い込みで妙な花ことばによって評価を変えられてはたまらないだろう。
きっと、ルルーシュがその花だったら『勝手な事をほざくな!』この一言に尽きるに違いない。
それでも、生徒会室で女子たちが盛り上がっている中に、何故か、リヴァルやスザクまで混じっているのだから…
―――世の中…男が女性化していると云うのは本当だな…
などと思ってしまう。
そう云いつつも、ルルーシュはこの生徒会の中で誰よりも家事がうまい男子なのだけれど…
まぁ、物理的にはどうであれ、ルルーシュとしてはさっさと生徒会業務を終わらせて、生活費を稼ぎ(賭けチェス)に繰り出したいところだが…
スザクはともかく、他の連中と違って自分で生活費を稼がなくてはならない立場にいる人間としては、花にうつつを抜かしている場合ではないのだ。
しかし…
ルルーシュ=ランペルージ、17歳…
アッシュフォード学園高等部2年…
生徒会副会長…
その存在は生徒会長であるミレイ=アッシュフォードのおもちゃになる為にこの場に存在していると云っても過言ではない。
実際問題、さっさと仕事を終わらせて…と考えていたルルーシュに対しても、結局話を向けられる事になるのだ。
出来ることならシカトを決め込みたい…
ルルーシュの中ではそれが何よりの願いかもしれない。
実際に、こう云った形で生徒会室で弄られまくったがために帰りが遅くなることはかなり回数を重ねている。
今回は不運な事にリヴァルまでもそちらの話に乗ってしまっているし、スザクも今日は一日オフとかで…
生徒会室にいる。
正直、この話に巻き込まれない為にどうするべきか…
ルルーシュはとにかく考えられるだけの可能性を考える。
と云うのも、このまま巻き込まれると、ロクなことがない…
それだけが、はっきりしているからだ。
これで、花ことばの話題だけで済んでいる内はいいが…
―――突然の花見イベントなどと思いつかれても困るからな…。ナナリーは目が見えないし…
ただ、ここでルルーシュは一つ、見誤りがあった。
と云うか、ナナリーを溺愛している割には、ちゃんと見ているのだろうか…そんな疑問符まで頭によぎって行く様な勘違いな心配をしている事に…ルルーシュはまだ気づいていない。

 ルルーシュが一人、黙々とパソコン画面にデータを打ち込んでいると…
「ルルーシュ…こっちにおいでよ…。せっかく久しぶりに生徒会メンバーが集まっているんだしさ…」
「この中で一番欠席が多いのはお前だろう…スザク…」
尤もなツッコミを入れるのだけれど、天然設定なスザクに対してはそれは完全に暖簾に腕押しだ。
それを解っていていつまでも同じことをしてしまっているルルーシュは、少しだけ苦笑いしてしまう。
「そうなんだよね…。だから、なんだけどな…。みんなで集まった時はみんなで話しをしたいって…」
こうして少ししょんぼりされてしまうと…
まるで小さい子供か人懐っこい子犬を苛めているような気分になるのは何故だろうか…
何となく…良心の呵責が痛んで来る。
その時点で、スザクの術中にはまったと云うべきなのだろう。
スザクにその自覚があるかどうかは別にしても…
確実に、ルルーシュは自分の望まない方向へと進みだしている。
「あ〜〜ルルちゃんってば、スザクを苛めてるしぃ…」
こんなに美味しいネタはないとばかりに食いついて来たミレイ…
ずっと話に夢中になっていたところをあえて、刺激しないようにしていたと云うのに…
これでは、これまで何のために静かに、黙々と生徒会の仕事をしていたのか解らない。
もう少し、盛り上がってきたところで逃げるつもりだったのに…
「あ、会長…別に苛められていませんよ…」
スザクがにこりと笑った。
「あらぁ〜〜あんまりルルちゃんを甘やかしておくとつけあがっちゃうわよ?」
「大丈夫ですって!ルルーシュの我儘なんて、会長に比べたら…」
天然キャラ炸裂…
これを止めるべきか、否か、ルルーシュは自分の中で誰かと相談している。
「ス〜ザク〜それって、どう云う意味かなぁ?簡潔に千文字以内で答えよ!」
ミレイの、ツッコミどころ満載なこの一言…
大体、スザクにその説明をさせること自体間違っている…
そんな風に思ったら間違いだろうか?
そんな事を考えてしまう。
「言葉のとおりです!以上!千文字もいりませんでした…」
こいつもこいつで、こんな返し方をするものだから、そのままエキサイトしていくと云うことは解っているのだろうか…
スザクがどんなつもりでそんな風に帰したのかは知らないが…
と云うか、何も考えずに云ったと考えるのが妥当であろうか…
「会長…会長の方がスザクを苛めていませんか?どう考えたって会長のその、屁理屈をこねさせたら右に出る者がいないと云うその口に対して、スザクが勝てるわけがないでしょう?」
さりげなく、二人に対してひどい事を云っているルルーシュであるが…
しかし、ルルーシュとしてはそんなものはお構いなしだ。
と云うのも、ここで騒がれている内に、イライラしてきたと云うか…なんと云うか…
「ルルちゃん…相変わらずいい性格しているわね…」
「会長ほどではないですよ…」
これは…一触即発…と云うのだろうか…
そんな空気が生徒会室を支配しようとしていた。
その時…
「せっかく、みんな集まっているんですから…なんでもありなアッシュフォード学園で夜桜見物でもしませんか?」

 それは…スザクの言葉だった。
いきなりの提案に…
確かに生徒会メンバー全員の動きが止まった。
確かに、唐突な提案ではあるけれど…
この目の前に、職権乱用は当たり前な、お祭り好きな生徒会長がいるのだ。
「ヨザクラケンブツ?桜とは…違うの?スザク…」
あまりにストレートな質問…
こんな質問をするのは…
「アーニャ…夜桜って云うのは、夜の桜の事を云うの…。このエリアの人たちって、ホントに桜が好きなのね…。夜、桜を愛でる事を『夜桜見物』って云うのよ…」
アーニャの言葉に、ミレイが答える。
ミレイはブリタニア人の貴族でありながら、このエリア11と云う場所をこよなく愛しているような気がする。
このエリアが『日本』と呼ばれていた頃のものがそこかしこにこのクラブハウス内でも見かける。
大体、日本の国花だった、桜をこのアッシュフォード学園に植えている事を考えて見ても、アッシュフォードの人間自体、『日本』と云う国に対してあまり悪い感情を抱いてはいなかったと思えてくる。
ただ…
「夜桜って…自宅から通っている私には…」
(自称)病弱なカレンがそう言葉を挟む。
「ミレイちゃん…私も…あまり遅くなるのは…」
と、日本人に対してあまりいい感情を持っていないニーナもそんな事を言っている。
「俺は見てみたいなぁ…。前に、何かの資料で見たことあったけど…あんなに小さい花があんなにたくさん咲いているんだもんなぁ…。ちょっと離れると枝も見えなくなるくらいにさぁ…」
そう云って来たのはジノだ。
「私も…みたい…」
ジノに続いたのはアーニャだ。
アーニャは言葉少なだがけれど、何かにつけて好奇心旺盛だ。
興味の持ったものに関しては必ず写メを撮っている程…
「私も…生徒会業務だって云えば、多分…寮の方は…大丈夫…」
これまた、好奇心旺盛なシャーリーが続いた。
「俺は…」
ルルーシュが言葉を出そうとした時に、それを遮ったのは…
「お兄様…私もご一緒しては…いけませんか…?」
ナナリーの言葉にルルーシュは困ってしまう。
「あ、でも…花見は…」
「大丈夫です…。私も皆さんとご一緒したいです。それに…初めてアッシュフォード学園に来た時…あれは桜でしょう?」
ナナリーの言葉に…
ナナリーにここまで云われて…ルルーシュがそれを拒めるわけがない。
ナナリーが一緒に行きたいと云った時点でルルーシュのその先は決まった。
「お…俺も行きます…」
「え?でも…お兄様…」
「ナナリー…お前を一人で行かせるわけには…」
ここで、しっかりシスコン発揮…
ここで、この空気に割り込んで来られる者は数えるほどしかいない。(一応、数えるほどはいる)
「ごめんなさい…私ってば…我儘ばかり…」
ここで、ルルーシュの性格を熟知しているナナリーは見事なまでにルルーシュを掌の上で操っている。
この光景を見ると、それぞれが感想を抱くのだけれど…大体2種類に分けられる。
―――いい兄妹なのね…
と云う感想と…
―――あの、魔人ルルーシュを掌の上で操る恐ろしい少女…
と…
その辺りは個人差があるので、その時に、その光景を見た者たちがそれぞれに抱くことになるわけなのだけれど…

 結局…
勢ぞろいで夜桜見物と相成った。
準備を任されるのは勿論…
「スザク…お前が余計な事を云うから…」
こめかみに怒りマークが数え切れないほど出ているルルーシュが隣に立って、ルルーシュの手伝いをしているスザクに怒りをぶつけている。
ただ、花見をすると云うのであれば、大したことはない。
そうはいかないのがアッシュフォード学園生徒会…
これで、全校生徒巻き込んで…などと云い始めなくて心底ほっとしているのだ。
「ごめん…でもさ…ルルーシュと花見なんて…枢木神社にいたころ以来じゃない…。しかも…あのたった1回だけ…」
申し訳なさそうにしているスザクの表情が…少しだけ切なくなった。
それは…
確かに…あの時…たった1回だけだった…
「あの時は…ナナリーはいなかったじゃないか…」
「だって…僕がルルーシュと見たかったし…あの場所じゃ、ナナリーを連れて行けないでしょ?今ならともかく…」
「確かにな…」
くすっと笑いながらルルーシュも過去のスザクとの花見を思い出した。
枢木首相の付けている監視人のいる中で…二人だけで花見を出来たのは…本当に奇跡に近い。
あの頃…いつ、ブリタニアと戦争になってもおかしくない状態で…
ちょうど、ルルーシュとナナリーの事について、日本政府でもどう扱って行くかを決定しなければならない時期でもあったのだ。
その為か…
監視の目が緩んだのだ。
枢木神社のあるあの山の周辺は…険しいところも多く、子供が出歩いていれば、転落…と云う事もある。
そう云った事故死と云う形で死んでくれればこれ幸い…とでも思っていたのかもしれない。
ただ、スザクがそうなってしまっては、元も子もない。
皮肉なことに…
日本国のトップの一人息子とブリタニアの、廃嫡されたとはいえ、正統な皇族の血の流れる皇子が仲良くなった。
枢木首相としても、そんな様子を見ていてどう思ったのだろうか…
ナナリーとの婚約の件でもスザクが名乗り出て来た事には驚いたことであろう。
あまり思い入れを強くされても困る…
そう思いつつも、不安定な外交状況の中、そちらに目を向けてばかりもいられず…
そんな中でルルーシュとスザクは…たった一度…
あの地域では少し遅めに咲く、大きな桜の木の下まで、行ったのだ…
勿論、人の目を盗んで行かなければならなかったから…夜も更けてからの事だった。
桜の咲く時期の夜は冷える。
そんな中で、見た…あの見事な桜を…
ルルーシュもスザクも忘れていないのだろう…
「だから…また、夜桜を見たかったんだ…。今度は…ナナリーも一緒に…さ…」
「ナナリーは目が…」
「でも、ナナリーは行きたいって言ったじゃないか…。さっき、アッシュフォード学園に初めて来たときに…どうとかって…」
「ああ…確かに…目が見えなくとも…あの桜の花は…気に入っているようだな…ナナリーも…」
ルルーシュはそんな事を云いつつ…
少しだけ、寂しそうな、切なそうな瞳をしていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



えっと…時期外れで済みません…
リクエストで頂いた順番の関係もあり、どう考えても北海道でもこれは遅いだろうと云う時期外れネタになってしまいました…
ホントに申し訳ありません。
これからは、リクエスト作品の掲載時期をちゃんと告知してからリクエスト募集をしますね…ヾ(▽^;)ゞうへへ

花ことばに関しては、まったくと云っていいほど興味がないので、正直…なんと云うべきか…と云う状態で書いておりました。
ホント、リクを下さった水流さまにはとにかく、平謝りです…
まだ、花見本番に入っていないので、ちょっと続きます。
因みに、血液型云々…の話しはぶっちゃけ、和泉の本心が結構盛り込まれています。
結構損する血液型に生まれたので…小さい頃から色々云われましたしねぇ…
だから、花ことばに関しても結構否定的だったりします。
だって、自分たちは綺麗な花を見ていて、それで綺麗だと思えばいいわけで…
花ことばって、妙な先入観が入るからこれまであまり手を付けて来なかったジャンルだったりします。
これから…勉強しつつ、書いて行きたいと思います。(これからかよ…(;-_-) =3 フゥ)
さぁ…リクエスト企画のたびにこうして知識が増えて行くんですねぇ…
頑張ります!

※ちなみに今回はルルーシュ視点で書いたのでソメイヨシノは花言葉がないと云う表現をしているのですが…ソメイヨシノの花言葉は『純潔』です。
スザルラーとしては…微妙に使いにくいなぁ…とは思います。(苦笑)
これからの話の展開上、こんな風に書かせて頂いていますが…
気づかれた方もいらっしゃるようでしたので…


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
暖かくなってきて、少し体も楽になってきています。

『It's Destiny』
記憶を持っている人物…色々迷ったんですよね…
あんまり馬鹿すぎても困りますし、全員がルルーシュとスザクの味方…というのも面白くないと思いまして…
ロイドさんはきっと、自分の気持ち最優先で、誰のため…とかは考えていないでしょうね…
ロイドさんにとってはルルーシュ&スザクに対しても思い入れはあると思いますけれど…元々、シュナイゼルのは以下だった訳ですし…
ミレイさんは完全にルルーシュとスザクの事を考えると思ったので…
後は、ルルーシュとスザクの為に動かない人物を…そう思った時に、彼にお願いした訳です。

カノンは…書いていて楽しかったです。
というか、1期の時の白主従に関して、いいたい事がいっぱいあって、特に、スザクのルルーシュに対する仕打ちは目に余るものがあったので…
ここにきて1期の話を持ち出すのもいかがなものかとは思ったのですが…
ただ、スザクも1期ほどお子ちゃまではないのでちゃんと、言い返していますけれど…カノンには、一歩及ばない…と云った感じでしょうか…

カノンのキャラに関しては…どうしようか悩みました。
多分、今でもルルーシュに対していい感情を抱いている訳ではないと思います。
ただ、シュナイゼルが望んでいるから…という事ですから…
本編でも損な役回りでしたもんね…
だから、少し、救いが出来ればいいなと思っています。
カノンとシュナイゼルに関してはルルーシュが障害になって…という事で…(笑)

『幼馴染シリーズ』
シュナイゼルの事なので…ちゃんと言いくるめているでしょう。
多分、ヴァインベルグの建て直し…という事もあるので、リスクもある訳です。
だから、賛否は分かれたと思いますが、一方的に反対意見が圧倒的…という事はなかったと思います。

こっちのカノンとマオは…『It's Destiny』と比べて非常に安心できるキャラですね…
本編が絡んでいないので、好きに弄っています。
それでも、出来るだけ元キャラを壊さないようにと思ってはいるのですが…マオは完全壊れまくりですね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
この二人…確かに気が合いそうですね…苦労人同士で…
ただ、年齢設定ではマオの方が年上と云う事実が…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
カノンはルルーシュと同じ年だし、ゼロはルルーシュより年上だし、マオはゼロと変わらない訳で…
その辺り…書いていて、最近になって気付いたあたり…(笑)

シュナ兄とゼロが小姑…
スザク…大丈夫でしょうか?
でも、きっとルルーシュが全力で守ってくれる…と思います…
ただ、ここのルルーシュ、本編にもまして鈍感ですからね…(笑)
なぜ彼女はここまで鈍感になったのか…
他のキャラが濃すぎて、ルルーシュまで行け行けどんどんだと、収拾つかなくなるからでしょうね…(笑)
最初の頃にせってしたプロット、完全無視…
というか、長編なんて、こんなもんですよね…(遠い目)

『Engage』
色々、詰め込まれたお話でした。
書いていて、色々悪戦苦闘もしましたが…楽しく書いていたと思います。
というか、あまりに凝縮しすぎていて、ちょっと、不完全燃焼気味という部分もある訳ですが…
でも、最低限は盛り込めたと思っています。

石に関してですが…
やっぱり、あまりRPGとかをやらない和泉としては必殺技が必要だと考えたとき…ファンタジー世界で何でもありという事なら、こういう形が一番解り易く、はずれが少ないかな…と思いまして…
リク企画の時には普段、和泉が書かないような内容のリクネタが来るので…毎回ドキドキものです。
今回の花ことばをそうですけれど…(笑)
だからこそ、勉強になるんですよね…
苦労が多い分、出来上がりは楽しみだし…(出来栄えそのものは未熟の極みでも)

シュナ兄に関しては…これは、和泉自身がちょっとやりすぎた感があったので…
いろんな意味でシュナ兄に対してのせめてもの『ご免なさい』です。
ただ、こういう役…本当に似合うなぁ…と…(笑)
シュナ兄をあそこまでひどいキャラにしたとき、最後にどうやって救いを作るか…と考えたとき、妖怪と人間のハーフという苦肉の策…というより、反則技ですね…あれは…
ただ、このお話のルルーシュは本編と違ってすれていないので嗚呼やって優しい言葉をかけられるキャラでよかったと思います…ハイ…

リクエスト、有難う御座居ました。
こうして、普段書かないネタは本当に勉強になります。
これが、普段の作品の中でどんな風に表現されるか…解りませんけれど…
苦しんだ分、書いていて楽しかったし、最後の達成感は大きいです。
素敵なリクエスト、有難う御座居ました。

いつも、楽しみにして下さっていて有難う御座居ます。
和泉も紫翆さまが頻繁に下さるコメントに力を頂いています。
これからも、楽しんで頂けるように頑張ります。


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posted by 和泉綾 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月15日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 08

Engage Final



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 スザクは…今さっき見た光景に…
呆然と立ち尽くしている。
「あれ…って…確か…王様たちが云っていた…魔物…?それに…昨夜の…あの声…。それに…水面に映っていたのは…」
間違いなく…ルルーシュだった。
5年経っているからと云って、間違える筈がない…
あの…逃げて行った魔物…
大体、ルルーシュの暮らしている国にいる魔物だったら人の姿を見て逃げ出さないし、そうでない魔物だって、襲うことはあっても逃げることなんてあり得ない…
そう云う意味では、普通に暮らしている人間が…この世界で一番弱い存在とも云えるのだから…
それでも、人間の場合、その、知恵を働かせながら、上手に生きていると云う感じなのだ。
「あ…」
「あなたが…もしかしてお兄様の云っていた…『スザク』さん…ですか…?」
後ろから声をかけられる。
振り返ると…
小さなティンカーベルがスザクの目線で飛んでいる。
「俺の事を…知っているのか…?」
スザクの見覚えのないティンカーベル達に、尋ねる。
すると、そのティンカーベル達が涙をぽろぽろとこぼし始めたのだ。
「どうして!どうして早くあなたが帰って来なかったのです!あなたがさっさと帰って来てさえいれば…認めたくないけれど…あなたがいれば…こんな事には…」
ピンク色の髪の毛のティンカーベルがその小さな拳でスザクの肩をぽかぽかと叩いている。
スザクにとって、全然痛くないものだけれど…
でも、そのティンカーベルの叫びが…胸に突き刺さる。
「一体…どう云う事?」
スザクが…真っ青になって、身体をかたかたと震わせて尋ねる。
「お兄様は…恐ろしい妖怪に攫われてしまったのです…。シュナイゼルと云う妖怪で…お兄様の事を手に入れようと…あらゆる手を使いました…。最初の内は贈り物を届けるだけだったのに…その内…痺れを切らして…。そして、あんな魔物の姿に…。シュナイゼルの質問に『はい』と頷かないと…全身に激痛が走る呪いまでかけられてしまって…。そして…そして…」
ナナリーが泣きながらこれまでの経緯を話した。
シュナイゼルがルルーシュを一目で気に入ってしまったこと…
その後、何度もルルーシュに自分のところに来るように様々な手を使って誘いをかけて来たこと…
でも、ルルーシュはスザクとの約束があるからと…ずっと拒み続けていたこと…
その内にシュナイゼルが痺れを切らせて、ルルーシュに呪いをかけて脅迫していること…
ルルーシュがシュナイゼルの質問に『はい』と答えないと、一晩中、身体中に激痛が襲い、その声ものたうちまわっている姿も、他の者たちが見たら、魔物が大声をあげて暴れ回っているようにしか見えないこと…
ルルーシュを助けようこの森に入って来た者たちがルルーシュの姿を見て、その魔物がルルーシュをさらったと勘違いして、ルルーシュを退治しようとしていたこと…
そして、そんなルルーシュを助けようとした者たちをルルーシュの前で残忍な方法で殺していたこと…
それを恐れて、ルルーシュは事情を知っているティンカーベルの姉妹にも顔を見せなくなったこと…

その話しを聞いていて…
スザクは足の力が抜けて…膝を地面についてしまった…
「そんな…ルルーシュが…」
両膝をつき、両手をついたスザクは…地面に涙を落していた…
その涙には…一体何が込められているのだろうか…
「きっと…ルルーシュは…あなたにそんな目に遭わせたくないと…そう思って…一人で森の中に逃げて行ったのですわ…」
「お願いです!お兄様を助けて!お兄様を助けられるのは…もう、あなたしかいないんです…。みんな…お兄様の姿を見て…魔物と間違えて…」
「あなたとの約束を守る為に!ルルーシュはあんな事になってしまったのですよ!私達にルルーシュを返して!あなたの所為よ!あなたが…あんな風にルルーシュを…縛り付けるから…」
罵っている言葉なのに…
その言葉は…ずっと涙声で…
事情を知っていて…でも何も出来なくて…
そんな歯がゆさを彼女たちから感じた。
そんな言葉の中…スザクがゆらりと立ち上がった…
「……………るの?」
「え?」
その怒りを抑えつけている様な…
長い時間を生きている妖精たちも…自分の1割も生きていない人間の、その姿に…びくりと震えた。
「その…シュナイゼルって云う…妖怪…どこにいるの?」
さっきまで泣いていたのだけれど…
今は…
まだ涙の痕が解るけれど…明らかに先ほどの雰囲気と違う。
その雰囲気に思わず、恐怖を抱いた。
「この先にある…小さな小屋…です…。見た目は…小さな小屋…ですけれど…中は…」
さっきまでスザクの事を罵っていたユーフェミアが聊か震えた声で答えた。
自分に向けられている怒りではない事は解るのだけれど…
今のスザクから出ている怒りの空気は…
周囲にいた小鳥たちを一瞬で逃げ出させるだけの威力があったのだ。
「中なんて…どうでもいいよ…。俺が…ルルーシュを助けに行く…。俺との約束を守って…あんな事になったなら…俺が…ルルーシュを迎えに行く…」
小さく、低くスザクが言葉を紡いだ。
「昨夜のあの声は…ルルーシュの声だったんだ…。俺…気づいてやれなかった…。ホント…俺…情けない奴だよな…。ルルーシュを喜ばせたくて…その喜ばせようとした結果…こんなに遅くなって…」
そう云いながら…ルルーシュに持って来ると云ったペンダントを握り締めた。
そして、そのペンダントにナナリーが何か気づいたようにスザクのその握っている手に飛びついた。
「そのペンダント…見せて下さい!」
「え?」
ナナリーのその言葉にスザクがやや驚いた声を出した。
「お姉さま…この石…」
「あ…それは…」
「確かに…これをここまで加工しようと思えば…時間がかかりますね…。魔物、妖怪、妖精、全ての力がなくてはここまでの加工は出来ませんから…」
「まぁ、今回の事…これがあったと云うなら…結果論ですが…仕方ありませんわ…」
ティンカーベルの姉妹の言葉にスザクは何を云っているのかよく解らないと云う表情を見せるけれど…
「大丈夫です…スザクさん…。その石があれば…お兄様を助けることが出来ます…」
相変わらず面白くないと云う顔をしているユーフェミアと、それを宥めて、寧ろあからさまに怒られているより怖い笑顔でいたナナリーから…その時、希望の光を貰った気がした…

 スザクの姿を見て思わず逃げ出してしまったルルーシュだったけれど…
今の自分には…何もできない。
自ら命を断つ事さえ…
このままだと…スザクはシュナイゼルに見つかってしまう。
そして…
―――魔物になっている僕を攻撃させて…それで…
そう思うと悲しくなって…それ以上に…自分が許せなくて…
スザクとの約束も…きちんと守れない自分が…
ティンカーベルのユーフェミアとナナリーと知り合って…
彼女たちが城の近くの森にまで遊びに来てくれていた。
そんな時…シュナイゼルと出会ったのだ。
ユーフェミアとナナリーの気配を辿って…きっと、獲物を捕まえる為に…
シュナイゼルはどうやらティンカーベルに対して自分の食料と云う感覚はあまりないらしい。
彼女たちが云うには、『妖精の力で守られているのです…』との事だったけれど…
ただ、彼女たちもシュナイゼルを寄せ付けないと云うだけで、シュナイゼルを倒す力はない。
ただ、シュナイゼルが無関心の存在…と云うだけだ。
でも…もし、あの二人がルルーシュに会いに来たりしたら…
これまで、ルルーシュを助ける為に魔物になったルルーシュを気づかずに倒そうとした者たちと同じ目に遭う…
そう思ってルルーシュは二人も遠ざけた。
―――僕は…本当に独りぼっちだ…
そんな事を考えていると…
「やぁ、ルルーシュ…。昨日は素晴らしい声だったよ…。本当に君は…私の理想のすべてを持っていてくれるね…。早く、元の姿の君に戻って欲しいものだ…」
目の前の…自分に呪いをかけた妖怪に…
ただ…涙が出て来る。
「おやおや…私の知らないところで誰かに攻撃をされたのかい?それは困ったねぇ…」
―――違う!違う!
頭の中でシュナイゼルの言葉を否定して…その言葉に否定の意思を向けようとする。
これで否定の答えを返したら…
また、あの地獄の苦しみが待っている。
―――ここで否定しないと…スザクが…
まだ、森にいるであろうスザク…
もし、ここで返事をしなければシュナイゼルはスザクを探すに違いない。
そう思って首を横に振ろうとした時…
「ルルーシュ…もう頑張らなくていい…。助けに来た…」
ルルーシュが否定する為に首を横に振ろうとした時…
その声が聞こえてきた…
ちょうど…この辺りは岩場になっていて、見つかり難い場所なのに…
―――スザク…?
「お前がシュナイゼルか…俺のルルーシュを返せ!卑怯な手を使ってルルーシュに酷い事をして…お前は絶対に許さない!」
「おやおや…どこにルルーシュがいると云うんだい?ここにいるのは私のペットだ…。名前は『ルルーシュ』と云う…」
白々しい答えにスザクは更に怒りがこみ上げてくる。
シュナイゼルがそう云いながらその黒い魔物を優しく撫でている。
そんな姿にスザクは後も先もなくシュナイゼルに向かって走り出した。
「汚い手でルルーシュに触るな!」
そう云いながら、シュナイゼルに体当たりして、突き飛ばし、自分よりも身体の大きな黒い魔物の前に立った。
「ごめん…ルルーシュ…。俺…何も知らなくって…」
そう云いながら…その大きな身体をぎゅっと抱き締めた。

 一体…どれ程の時間を…こんなに辛い状態で我慢していたのだろう…
それを思うと…自分が許せなくて涙が出て来る。
「もう…大丈夫だから…。もう…一人にしないから…」
スザクが抱きしめながらそう…告げる。
そう云ってから、涙をふき、シュナイゼルの方を見る。
すると、流石にいきなりで驚いたようだけれど、特にダメージを受けている様には見えない。
「何をやっているんだい?私の大事なペットに…。さぁ…ルルーシュおいで…。来ないと…また、お仕置きするよ?」
そのシュナイゼルの言葉は…表情は…
本当に小さな子供を窘める様なそんな風に見えるけれど…
でも、その瞳の奥には…冷たい色が隠しきれずに宿っている。
その証拠に、スザクの背後にいるルルーシュはその言葉にびくりと反応した。
余程…酷い目に遭っていたのだろうと思う。
「異種族の断末魔の叫びに満たされた肉を食すと云う妖怪がいるとは聞いていたけれど…そんな妖怪が何故…こんなところにいるんだ…」
スザクが怒りの中、それでも、知らなければならないと思ったそれを尋ねた。
「この国は…様々な種族が暮らしていて…その種族たちが力を合わせて残忍な存在を受け入れないようにしている筈だ。だからこそ…この国は平和を保ち続けて来た。それは…異種族同士、力を合わせなくては出来ない事だから…そんな国は世界広しといえどこの国くらいだ…。だからこそ、ここには邪悪な存在は近づけない筈なんだ…」
スザクのその問いに、シュナイゼルがふっと笑った。
「それは…私の中に『人間の血』も流れているからさ…。私は人間から見るととても好かれる外見らしいね…。そして、そう云った結界も『人間の血』によって入りこめてしまう…。力は妖怪ではあるが、その気配は人間だった…と云うことだ…」
シュナイゼルの言葉に…スザクは納得した…と云う表情でもなく、ただ、息を吐いた。
いろいろな国を旅していたけれど…そんな異種族との混血でこれほど邪悪に目覚める存在など初めてだった。
「なら…彼女たちが教えてくれたことは…役に立つな…。多分、その事を知っていたんだ…」
スザクが独り言のように呟いた。
「ふっ…ただの人間風情が何を…。まぁいい…。ルルーシュへのお仕置きも兼ねてキサマを私に餌にしてやろう!」
その言葉にルルーシュがびくりと反応してスザクの前に立った。
その姿は…
―――それだけはやめて下さい!何でも云う事聞くから!あなたのものなるから!
そんな必死な思いが伝わってくる。
「ルルーシュ…そこをどけ…。俺は大丈夫だから…」
そう云って、ルルーシュににこりと笑って前に進み出て行った。
シュナイゼルがスザクに攻撃を仕掛ける体勢に入った。
ルルーシュがその姿を見て…
魔物の声しか出せないけれど…それがどんな思いであげられている声なのか…解ってしまう様な…そんな雄たけびを上げる。
そして…それは…シュナイゼルが攻撃してきた時に…怒った…
スザクが首にかけていたペンダント…
二つかかっていたペンダントが強い光を発して…
それはとても眩しくて…
ペンダントを点けているスザクも目を開けていられ名ほどの光を発していた。

 その光は…シュナイゼルが放った黒い禍々しいエネルギー弾をも包み込んだ。
そして、シュナイゼルの周囲を包みこむ。
その光の中心にいるシュナイゼルは…
苦しそうにうめいている。
これは何が起きているのか…と云う程だ。
スザクもティンカーベルの姉妹から話しを聞いただけなので…実際にこんな光景を見るのは初めてだ。
「なんなんだ…何なのだ…これは…私が…人間ごときが持つ石で…このようなことは…あり得ない…」
シュナイゼルの叫び声が聞こえる。
そして…そのシュナイゼルの漆黒の力が薄れて行くのが解る。
そして…
シュナイゼルの身体から黒い何かが出て行くのが見えた。
『おのれ!私の邪魔をしおって!何故…人間のキサマがその石を持っている!この国にはその石の加工法はない筈!』
「俺は…流れ者だからな…。元々行商の息子をやっていて…色んなルートを持っているんだよ…」
『バカな!人間ごときに扱える代物では…』
「人間でも持ち歩けるように加工しているんだよ…。あんた、ずっとこの辺りを動いていなかっただろう?ルルーシュの事が気になっていて…。ほんの数年前なんだよ…人間でもこの石を持ち歩ける加工が出来るようになったのは…。そんなことより、もうここにいるとあんた自身、魔界に還れなくなるぞ?」
スザクがその黒い影にふっと笑ってやると…それと同時にその黒い影が大きな雄たけびを上げて消えて行った…
そして…
ドサリ…
人が倒れる音がする。
片方は悪の力の抜けたシュナイゼルの身体…
もう一つは…
「ルルーシュ!しっかりしろ!ルルーシュ…」
呪いが解けて全裸の状態のルルーシュが倒れていた。
その身体には…黒い魔物の姿の時には解らなかったけれど…無数の傷が痛々しく残っている。
そんな姿を見て…スザクは自分の来ている上着をかけてやる。
「……スザ…ク…」
まだぼんやりしているようで…今の状態を把握していないように見える。
「おはよう…ルルーシュ…。大丈夫か?」
スザクのその声にルルーシュはバッと起き上がる。
「ぼ…僕…あ…スザク…僕に近付いたら…って…あれ…?」
「もう大丈夫なんだよ…。もう、呪いは解けたんだ…。ほら…シュナイゼルは…あんなに強い妖力に操られて…多分…もう目は覚めない…」
「え?」
ルルーシュがスザクに指差された方を見る。
すると…
そこには…身体がすっかり年老いた姿になっているシュナイゼルが倒れていた。
「彼は…人間と妖怪のハーフだったらしい…。で、本来ならあんなに強い妖気を放つ妖怪は近づけない筈だったのだけれど…。人間の血がその結界をスルーさせてしまっていたらしいんだ。ただ…やっぱり、ハーフだったと云うことだ…。半分は人間の体だって野に…あんな強力な力を使っていたら…。で、この石は邪気を払う力があるそうだ。その力を浴びて…邪気が消えた途端に…彼はただの人間の器が残っただけだった…」
スザクの説明を聞いて…ルルーシュはなんだか、シュナイゼルも気の毒な存在だったのではないかと思えてしまうのだけれど…
「スザク…彼を…静かに眠らせてあげようよ…」
「え?お前…何を云っているか解ってるのか?」
「うん…でも、人間の彼は悪くない…。邪気がなくなればただの人間なんでしょ?もう目覚めないなら…この岩場にあるあの穴の中で…眠らせてあげよう?」
ルルーシュの言葉に…苦笑しつつも『解ったよ…』と云ってしまうスザクもルルーシュには叶わないと思ってしまう。

 そして…ルルーシュを無事、国に連れて帰ると…
国中あげてのお祝い騒ぎとなった。
あの森にいたティンカーベル達もその祝賀会に出席している。
そして…ジェレミアは…また泣いていた。
今度はルルーシュが帰って来た事を喜ぶ涙だろう。
―――本当に涙腺の忙しい人だ…
そんな事を思いながらスザクが苦笑した。
「では…ここで、ルルーシュ殿下をお助けになった英雄…スザクから一言ご挨拶を…」
この祝賀会を取り仕切っていた大臣がそう告げると、会場がシーンと静まり返った。
この何も音もないような状態で何か喋ると云うのは…
中々難しいものがある。
「えっと…その…。今回は…ルルーシュを助けることが出来て…本当に良かったと思っております。ただ、そこには俺の…ここまで来るまでの時間が長過ぎたと云う…そんなところもあるわけでして…。で、その責任は俺にあるわけで…だから…」
そこまで云ってスザクはこほんと咳払いをして、大きく息を吸った。
「責任をとって俺がルルーシュをかっさらって行きます!ずっと一緒にいればルルーシュは俺の事を待って変なところに行く事もなくなりますんで!」
そう云ったが早いか、スザクはルルーシュの元へ走って行き、ルルーシュを横抱きにして会場を脱走した。
何が起きたのか解らない…
そんな会場がフリーズしてしばし…
会場は我に返り、ルルーシュをさらった英雄を罵倒し始めて、追いかけ始めた。
「ス…スザク…」
「俺と一緒にいれば、俺がくるのを待っていなくてもいいだろう?それに、外の世界は広い…。お前の知らないものをいっぱい見せてやるよ!」
「ホントに?」
「ああ…。だから…もう、離れ離れにならないぞ…」
スザクがにっと笑ってルルーシュに云うと…ルルーシュもはにかみながら幸せそうに笑った。
「有難う…スザク…」
「とりあえず、しっかり掴まっていろよ?今、あいつらに捕まったら確実に俺、縛り首だからな…」
「そんな…大げさな…」
ルルーシュの無自覚はどこまで行っても治らないらしい…
でも、そんなルルーシュに惚れたスザクだし…『やれやれ』と思うしかない。
「さて…ルルーシュに見せたいものがたくさんあるんだ!」
「うん…僕も…スザクと一緒にいろんなものがみたい!」
そんな会話に二人は幸せを感じつつ…二人の冒険へと旅立つのだった。

END


あとがきに代えて



いろいろやっている内に日付変わっちゃいました。
御免なさい。
とりあえず、本編を掲載して、後で、拍手のお返事を入れたいと思います。
えっと…最終回…
色々詰め込んでみましたが…いかがだったでしょうか?
こうしたファンタジーって和泉自身が書く作品ではあまりないパターンで…
それでも、こうした文章を読んでみたいと仰って下さる方がいて…
ホントに感激です。
こうしたリクの場合、ホント、普段書かない様なお話しを書かせて頂けて…楽しいし、苦悩するし、勉強になるし…
だから、リクが来ないと寂しくなるわけで…(苦笑)
今回は和泉が書かないパターンがたくさん入っていましたからね…
いかがだったでしょうか?

リクエスト下さった紫翠さま、有難う御座居ました。
楽しんで頂けていれば幸いです。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
お返事が後になってしまって申し訳ありませんm(__)m

『Engage 03』
ルルーシュ総受け、国民総ルルコンって事で…(笑)
こういうとき、オレンジ君の存在感って大きいですよね…
というか、二次創作ではこういう役の為に存在するようなキャラですね…
まぁ、国民総どんより状態で、そこにツッコミを入れられる人がいなかったのでしょう…
もし、普通の時だったら、あの巻き舌で説教かますと思います。
スザクの場合、感情の動物なんで、こういうときの表現方法は楽でいいです。
1期の時も普通にユーフェミアを殺されて頭に血が上って上司殴ってるし…
そう思うと、スザルルって感情に左右されやすいカップルですよね…
それって、一緒にいても大丈夫なのかな…とうっかり心配してしまったり…(笑)
でも、ここでは感情に振り回されやすいスザクが異様にかっこよく描かれてしまったような気がして…少々不満が残った次第です(爆)

今回はルルーシュは白鳥の湖のオデット状態でしたので…
それをとことん追求しています(笑)
きっと、ルルーシュ、和泉の後ろで和泉の頭の上に『フレイヤ』を落とそうとスイッチ構えています。
確かに、和泉があまり書かないパターンだったのですけれど…
ただ、スザクに助けを求めていないあたりはやっぱりルルーシュだな…と、和泉の中で思っています。
スザクとしてはそんなルルーシュが歯がゆいのでしょうけれど…

シュナ兄…
とにかく、邪悪を追及していた気がします。
昔、まぁ、ちょっとかつて行われていた『拷問』関連のサイトをめぐっていた時期があります。
というのも『グリム童話』の子供に見せられない部分の小説を読んだからです。
日本ではそう云った部分を綺麗に削り取って子供用の絵本にしておりますが…
原作をそのまま読むと…相当えぐいです。
免疫がない人が読むと気分が悪くなるかもしれません。
そんな中でそう云ったサイトの中で『拷問』をネタにした小説を扱っていたんですね…
その中の雰囲気を参考にしています。(現在もそのサイトはあります)
まぁ、リクの中にぇろでの責めではなく、『痛み』という事で書かれていたので、少々、過激に書き過ぎたかな…とは思ったのですが…(正直、『拷問』知識がここで役に立つとは思いませんでした(笑))
そう云った事が盛り込まれたキャラになっていたので、最後にちょっとだけ救いを入れさせて頂きました。

今回、スザクは『勇者』的立場だったので…
あまり頭を動かして欲しくなかったのですが…
まぁ、ユーフェミアがガンガンいいまくってくれるので…
ナナリーも表に出さない怒りなだけに怖いですよね…(笑)
最終回の二人のスザクを責めているシーンは…まぁ、ちょっと書いていて切なかったですね。
お陰でスザクかっこよくなりすぎ…(笑)

脱稿はしたものの、まだやらなくてはならない事がありまして…
今回、会場に直接搬入という形を取らざるを得なかったので、委託はどうなるかなぁ…
書店さん…お願いできるといいのですが…
イベント準備の最後の仕上げ…
頑張ります!
紫翆さまもお仕事、頑張って下さい!
今回は素敵なリクを有難う御座居ました。



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posted by 和泉綾 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 08

Engage Final



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 スザクは…今さっき見た光景に…
呆然と立ち尽くしている。
「あれ…って…確か…王様たちが云っていた…魔物…?それに…昨夜の…あの声…。それに…水面に映っていたのは…」
間違いなく…ルルーシュだった。
5年経っているからと云って、間違える筈がない…
あの…逃げて行った魔物…
大体、ルルーシュの暮らしている国にいる魔物だったら人の姿を見て逃げ出さないし、そうでない魔物だって、襲うことはあっても逃げることなんてあり得ない…
そう云う意味では、普通に暮らしている人間が…この世界で一番弱い存在とも云えるのだから…
それでも、人間の場合、その、知恵を働かせながら、上手に生きていると云う感じなのだ。
「あ…」
「あなたが…もしかしてお兄様の云っていた…『スザク』さん…ですか…?」
後ろから声をかけられる。
振り返ると…
小さなティンカーベルがスザクの目線で飛んでいる。
「俺の事を…知っているのか…?」
スザクの見覚えのないティンカーベル達に、尋ねる。
すると、そのティンカーベル達が涙をぽろぽろとこぼし始めたのだ。
「どうして!どうして早くあなたが帰って来なかったのです!あなたがさっさと帰って来てさえいれば…認めたくないけれど…あなたがいれば…こんな事には…」
ピンク色の髪の毛のティンカーベルがその小さな拳でスザクの肩をぽかぽかと叩いている。
スザクにとって、全然痛くないものだけれど…
でも、そのティンカーベルの叫びが…胸に突き刺さる。
「一体…どう云う事?」
スザクが…真っ青になって、身体をかたかたと震わせて尋ねる。
「お兄様は…恐ろしい妖怪に攫われてしまったのです…。シュナイゼルと云う妖怪で…お兄様の事を手に入れようと…あらゆる手を使いました…。最初の内は贈り物を届けるだけだったのに…その内…痺れを切らして…。そして、あんな魔物の姿に…。シュナイゼルの質問に『はい』と頷かないと…全身に激痛が走る呪いまでかけられてしまって…。そして…そして…」
ナナリーが泣きながらこれまでの経緯を話した。
シュナイゼルがルルーシュを一目で気に入ってしまったこと…
その後、何度もルルーシュに自分のところに来るように様々な手を使って誘いをかけて来たこと…
でも、ルルーシュはスザクとの約束があるからと…ずっと拒み続けていたこと…
その内にシュナイゼルが痺れを切らせて、ルルーシュに呪いをかけて脅迫していること…
ルルーシュがシュナイゼルの質問に『はい』と答えないと、一晩中、身体中に激痛が襲い、その声ものたうちまわっている姿も、他の者たちが見たら、魔物が大声をあげて暴れ回っているようにしか見えないこと…
ルルーシュを助けようこの森に入って来た者たちがルルーシュの姿を見て、その魔物がルルーシュをさらったと勘違いして、ルルーシュを退治しようとしていたこと…
そして、そんなルルーシュを助けようとした者たちをルルーシュの前で残忍な方法で殺していたこと…
それを恐れて、ルルーシュは事情を知っているティンカーベルの姉妹にも顔を見せなくなったこと…

その話しを聞いていて…
スザクは足の力が抜けて…膝を地面についてしまった…
「そんな…ルルーシュが…」
両膝をつき、両手をついたスザクは…地面に涙を落していた…
その涙には…一体何が込められているのだろうか…
「きっと…ルルーシュは…あなたにそんな目に遭わせたくないと…そう思って…一人で森の中に逃げて行ったのですわ…」
「お願いです!お兄様を助けて!お兄様を助けられるのは…もう、あなたしかいないんです…。みんな…お兄様の姿を見て…魔物と間違えて…」
「あなたとの約束を守る為に!ルルーシュはあんな事になってしまったのですよ!私達にルルーシュを返して!あなたの所為よ!あなたが…あんな風にルルーシュを…縛り付けるから…」
罵っている言葉なのに…
その言葉は…ずっと涙声で…
事情を知っていて…でも何も出来なくて…
そんな歯がゆさを彼女たちから感じた。
そんな言葉の中…スザクがゆらりと立ち上がった…
「……………るの?」
「え?」
その怒りを抑えつけている様な…
長い時間を生きている妖精たちも…自分の1割も生きていない人間の、その姿に…びくりと震えた。
「その…シュナイゼルって云う…妖怪…どこにいるの?」
さっきまで泣いていたのだけれど…
今は…
まだ涙の痕が解るけれど…明らかに先ほどの雰囲気と違う。
その雰囲気に思わず、恐怖を抱いた。
「この先にある…小さな小屋…です…。見た目は…小さな小屋…ですけれど…中は…」
さっきまでスザクの事を罵っていたユーフェミアが聊か震えた声で答えた。
自分に向けられている怒りではない事は解るのだけれど…
今のスザクから出ている怒りの空気は…
周囲にいた小鳥たちを一瞬で逃げ出させるだけの威力があったのだ。
「中なんて…どうでもいいよ…。俺が…ルルーシュを助けに行く…。俺との約束を守って…あんな事になったなら…俺が…ルルーシュを迎えに行く…」
小さく、低くスザクが言葉を紡いだ。
「昨夜のあの声は…ルルーシュの声だったんだ…。俺…気づいてやれなかった…。ホント…俺…情けない奴だよな…。ルルーシュを喜ばせたくて…その喜ばせようとした結果…こんなに遅くなって…」
そう云いながら…ルルーシュに持って来ると云ったペンダントを握り締めた。
そして、そのペンダントにナナリーが何か気づいたようにスザクのその握っている手に飛びついた。
「そのペンダント…見せて下さい!」
「え?」
ナナリーのその言葉にスザクがやや驚いた声を出した。
「お姉さま…この石…」
「あ…それは…」
「確かに…これをここまで加工しようと思えば…時間がかかりますね…。魔物、妖怪、妖精、全ての力がなくてはここまでの加工は出来ませんから…」
「まぁ、今回の事…これがあったと云うなら…結果論ですが…仕方ありませんわ…」
ティンカーベルの姉妹の言葉にスザクは何を云っているのかよく解らないと云う表情を見せるけれど…
「大丈夫です…スザクさん…。その石があれば…お兄様を助けることが出来ます…」
相変わらず面白くないと云う顔をしているユーフェミアと、それを宥めて、寧ろあからさまに怒られているより怖い笑顔でいたナナリーから…その時、希望の光を貰った気がした…

 スザクの姿を見て思わず逃げ出してしまったルルーシュだったけれど…
今の自分には…何もできない。
自ら命を断つ事さえ…
このままだと…スザクはシュナイゼルに見つかってしまう。
そして…
―――魔物になっている僕を攻撃させて…それで…
そう思うと悲しくなって…それ以上に…自分が許せなくて…
スザクとの約束も…きちんと守れない自分が…
ティンカーベルのユーフェミアとナナリーと知り合って…
彼女たちが城の近くの森にまで遊びに来てくれていた。
そんな時…シュナイゼルと出会ったのだ。
ユーフェミアとナナリーの気配を辿って…きっと、獲物を捕まえる為に…
シュナイゼルはどうやらティンカーベルに対して自分の食料と云う感覚はあまりないらしい。
彼女たちが云うには、『妖精の力で守られているのです…』との事だったけれど…
ただ、彼女たちもシュナイゼルを寄せ付けないと云うだけで、シュナイゼルを倒す力はない。
ただ、シュナイゼルが無関心の存在…と云うだけだ。
でも…もし、あの二人がルルーシュに会いに来たりしたら…
これまで、ルルーシュを助ける為に魔物になったルルーシュを気づかずに倒そうとした者たちと同じ目に遭う…
そう思ってルルーシュは二人も遠ざけた。
―――僕は…本当に独りぼっちだ…
そんな事を考えていると…
「やぁ、ルルーシュ…。昨日は素晴らしい声だったよ…。本当に君は…私の理想のすべてを持っていてくれるね…。早く、元の姿の君に戻って欲しいものだ…」
目の前の…自分に呪いをかけた妖怪に…
ただ…涙が出て来る。
「おやおや…私の知らないところで誰かに攻撃をされたのかい?それは困ったねぇ…」
―――違う!違う!
頭の中でシュナイゼルの言葉を否定して…その言葉に否定の意思を向けようとする。
これで否定の答えを返したら…
また、あの地獄の苦しみが待っている。
―――ここで否定しないと…スザクが…
まだ、森にいるであろうスザク…
もし、ここで返事をしなければシュナイゼルはスザクを探すに違いない。
そう思って首を横に振ろうとした時…
「ルルーシュ…もう頑張らなくていい…。助けに来た…」
ルルーシュが否定する為に首を横に振ろうとした時…
その声が聞こえてきた…
ちょうど…この辺りは岩場になっていて、見つかり難い場所なのに…
―――スザク…?
「お前がシュナイゼルか…俺のルルーシュを返せ!卑怯な手を使ってルルーシュに酷い事をして…お前は絶対に許さない!」
「おやおや…どこにルルーシュがいると云うんだい?ここにいるのは私のペットだ…。名前は『ルルーシュ』と云う…」
白々しい答えにスザクは更に怒りがこみ上げてくる。
シュナイゼルがそう云いながらその黒い魔物を優しく撫でている。
そんな姿にスザクは後も先もなくシュナイゼルに向かって走り出した。
「汚い手でルルーシュに触るな!」
そう云いながら、シュナイゼルに体当たりして、突き飛ばし、自分よりも身体の大きな黒い魔物の前に立った。
「ごめん…ルルーシュ…。俺…何も知らなくって…」
そう云いながら…その大きな身体をぎゅっと抱き締めた。

 一体…どれ程の時間を…こんなに辛い状態で我慢していたのだろう…
それを思うと…自分が許せなくて涙が出て来る。
「もう…大丈夫だから…。もう…一人にしないから…」
スザクが抱きしめながらそう…告げる。
そう云ってから、涙をふき、シュナイゼルの方を見る。
すると、流石にいきなりで驚いたようだけれど、特にダメージを受けている様には見えない。
「何をやっているんだい?私の大事なペットに…。さぁ…ルルーシュおいで…。来ないと…また、お仕置きするよ?」
そのシュナイゼルの言葉は…表情は…
本当に小さな子供を窘める様なそんな風に見えるけれど…
でも、その瞳の奥には…冷たい色が隠しきれずに宿っている。
その証拠に、スザクの背後にいるルルーシュはその言葉にびくりと反応した。
余程…酷い目に遭っていたのだろうと思う。
「異種族の断末魔の叫びに満たされた肉を食すと云う妖怪がいるとは聞いていたけれど…そんな妖怪が何故…こんなところにいるんだ…」
スザクが怒りの中、それでも、知らなければならないと思ったそれを尋ねた。
「この国は…様々な種族が暮らしていて…その種族たちが力を合わせて残忍な存在を受け入れないようにしている筈だ。だからこそ…この国は平和を保ち続けて来た。それは…異種族同士、力を合わせなくては出来ない事だから…そんな国は世界広しといえどこの国くらいだ…。だからこそ、ここには邪悪な存在は近づけない筈なんだ…」
スザクのその問いに、シュナイゼルがふっと笑った。
「それは…私の中に『人間の血』も流れているからさ…。私は人間から見るととても好かれる外見らしいね…。そして、そう云った結界も『人間の血』によって入りこめてしまう…。力は妖怪ではあるが、その気配は人間だった…と云うことだ…」
シュナイゼルの言葉に…スザクは納得した…と云う表情でもなく、ただ、息を吐いた。
いろいろな国を旅していたけれど…そんな異種族との混血でこれほど邪悪に目覚める存在など初めてだった。
「なら…彼女たちが教えてくれたことは…役に立つな…。多分、その事を知っていたんだ…」
スザクが独り言のように呟いた。
「ふっ…ただの人間風情が何を…。まぁいい…。ルルーシュへのお仕置きも兼ねてキサマを私に餌にしてやろう!」
その言葉にルルーシュがびくりと反応してスザクの前に立った。
その姿は…
―――それだけはやめて下さい!何でも云う事聞くから!あなたのものなるから!
そんな必死な思いが伝わってくる。
「ルルーシュ…そこをどけ…。俺は大丈夫だから…」
そう云って、ルルーシュににこりと笑って前に進み出て行った。
シュナイゼルがスザクに攻撃を仕掛ける体勢に入った。
ルルーシュがその姿を見て…
魔物の声しか出せないけれど…それがどんな思いであげられている声なのか…解ってしまう様な…そんな雄たけびを上げる。
そして…それは…シュナイゼルが攻撃してきた時に…怒った…
スザクが首にかけていたペンダント…
二つかかっていたペンダントが強い光を発して…
それはとても眩しくて…
ペンダントを点けているスザクも目を開けていられ名ほどの光を発していた。

 その光は…シュナイゼルが放った黒い禍々しいエネルギー弾をも包み込んだ。
そして、シュナイゼルの周囲を包みこむ。
その光の中心にいるシュナイゼルは…
苦しそうにうめいている。
これは何が起きているのか…と云う程だ。
スザクもティンカーベルの姉妹から話しを聞いただけなので…実際にこんな光景を見るのは初めてだ。
「なんなんだ…何なのだ…これは…私が…人間ごときが持つ石で…このようなことは…あり得ない…」
シュナイゼルの叫び声が聞こえる。
そして…そのシュナイゼルの漆黒の力が薄れて行くのが解る。
そして…
シュナイゼルの身体から黒い何かが出て行くのが見えた。
『おのれ!私の邪魔をしおって!何故…人間のキサマがその石を持っている!この国にはその石の加工法はない筈!』
「俺は…流れ者だからな…。元々行商の息子をやっていて…色んなルートを持っているんだよ…」
『バカな!人間ごときに扱える代物では…』
「人間でも持ち歩けるように加工しているんだよ…。あんた、ずっとこの辺りを動いていなかっただろう?ルルーシュの事が気になっていて…。ほんの数年前なんだよ…人間でもこの石を持ち歩ける加工が出来るようになったのは…。そんなことより、もうここにいるとあんた自身、魔界に還れなくなるぞ?」
スザクがその黒い影にふっと笑ってやると…それと同時にその黒い影が大きな雄たけびを上げて消えて行った…
そして…
ドサリ…
人が倒れる音がする。
片方は悪の力の抜けたシュナイゼルの身体…
もう一つは…
「ルルーシュ!しっかりしろ!ルルーシュ…」
呪いが解けて全裸の状態のルルーシュが倒れていた。
その身体には…黒い魔物の姿の時には解らなかったけれど…無数の傷が痛々しく残っている。
そんな姿を見て…スザクは自分の来ている上着をかけてやる。
「……スザ…ク…」
まだぼんやりしているようで…今の状態を把握していないように見える。
「おはよう…ルルーシュ…。大丈夫か?」
スザクのその声にルルーシュはバッと起き上がる。
「ぼ…僕…あ…スザク…僕に近付いたら…って…あれ…?」
「もう大丈夫なんだよ…。もう、呪いは解けたんだ…。ほら…シュナイゼルは…あんなに強い妖力に操られて…多分…もう目は覚めない…」
「え?」
ルルーシュがスザクに指差された方を見る。
すると…
そこには…身体がすっかり年老いた姿になっているシュナイゼルが倒れていた。
「彼は…人間と妖怪のハーフだったらしい…。で、本来ならあんなに強い妖気を放つ妖怪は近づけない筈だったのだけれど…。人間の血がその結界をスルーさせてしまっていたらしいんだ。ただ…やっぱり、ハーフだったと云うことだ…。半分は人間の体だって野に…あんな強力な力を使っていたら…。で、この石は邪気を払う力があるそうだ。その力を浴びて…邪気が消えた途端に…彼はただの人間の器が残っただけだった…」
スザクの説明を聞いて…ルルーシュはなんだか、シュナイゼルも気の毒な存在だったのではないかと思えてしまうのだけれど…
「スザク…彼を…静かに眠らせてあげようよ…」
「え?お前…何を云っているか解ってるのか?」
「うん…でも、人間の彼は悪くない…。邪気がなくなればただの人間なんでしょ?もう目覚めないなら…この岩場にあるあの穴の中で…眠らせてあげよう?」
ルルーシュの言葉に…苦笑しつつも『解ったよ…』と云ってしまうスザクもルルーシュには叶わないと思ってしまう。

 そして…ルルーシュを無事、国に連れて帰ると…
国中あげてのお祝い騒ぎとなった。
あの森にいたティンカーベル達もその祝賀会に出席している。
そして…ジェレミアは…また泣いていた。
今度はルルーシュが帰って来た事を喜ぶ涙だろう。
―――本当に涙腺の忙しい人だ…
そんな事を思いながらスザクが苦笑した。
「では…ここで、ルルーシュ殿下をお助けになった英雄…スザクから一言ご挨拶を…」
この祝賀会を取り仕切っていた大臣がそう告げると、会場がシーンと静まり返った。
この何も音もないような状態で何か喋ると云うのは…
中々難しいものがある。
「えっと…その…。今回は…ルルーシュを助けることが出来て…本当に良かったと思っております。ただ、そこには俺の…ここまで来るまでの時間が長過ぎたと云う…そんなところもあるわけでして…。で、その責任は俺にあるわけで…だから…」
そこまで云ってスザクはこほんと咳払いをして、大きく息を吸った。
「責任をとって俺がルルーシュをかっさらって行きます!ずっと一緒にいればルルーシュは俺の事を待って変なところに行く事もなくなりますんで!」
そう云ったが早いか、スザクはルルーシュの元へ走って行き、ルルーシュを横抱きにして会場を脱走した。
何が起きたのか解らない…
そんな会場がフリーズしてしばし…
会場は我に返り、ルルーシュをさらった英雄を罵倒し始めて、追いかけ始めた。
「ス…スザク…」
「俺と一緒にいれば、俺がくるのを待っていなくてもいいだろう?それに、外の世界は広い…。お前の知らないものをいっぱい見せてやるよ!」
「ホントに?」
「ああ…。だから…もう、離れ離れにならないぞ…」
スザクがにっと笑ってルルーシュに云うと…ルルーシュもはにかみながら幸せそうに笑った。
「有難う…スザク…」
「とりあえず、しっかり掴まっていろよ?今、あいつらに捕まったら確実に俺、縛り首だからな…」
「そんな…大げさな…」
ルルーシュの無自覚はどこまで行っても治らないらしい…
でも、そんなルルーシュに惚れたスザクだし…『やれやれ』と思うしかない。
「さて…ルルーシュに見せたいものがたくさんあるんだ!」
「うん…僕も…スザクと一緒にいろんなものがみたい!」
そんな会話に二人は幸せを感じつつ…二人の冒険へと旅立つのだった。

END


あとがきに代えて



いろいろやっている内に日付変わっちゃいました。
御免なさい。
とりあえず、本編を掲載して、後で、拍手のお返事を入れたいと思います。
えっと…最終回…
色々詰め込んでみましたが…いかがだったでしょうか?
こうしたファンタジーって和泉自身が書く作品ではあまりないパターンで…
それでも、こうした文章を読んでみたいと仰って下さる方がいて…
ホントに感激です。
こうしたリクの場合、ホント、普段書かない様なお話しを書かせて頂けて…楽しいし、苦悩するし、勉強になるし…
だから、リクが来ないと寂しくなるわけで…(苦笑)
今回は和泉が書かないパターンがたくさん入っていましたからね…
いかがだったでしょうか?

リクエスト下さった紫翠さま、有難う御座居ました。
楽しんで頂けていれば幸いです。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
お返事が後になってしまって申し訳ありませんm(__)m

『Engage 03』
ルルーシュ総受け、国民総ルルコンって事で…(笑)
こういうとき、オレンジ君の存在感って大きいですよね…
というか、二次創作ではこういう役の為に存在するようなキャラですね…
まぁ、国民総どんより状態で、そこにツッコミを入れられる人がいなかったのでしょう…
もし、普通の時だったら、あの巻き舌で説教かますと思います。
スザクの場合、感情の動物なんで、こういうときの表現方法は楽でいいです。
1期の時も普通にユーフェミアを殺されて頭に血が上って上司殴ってるし…
そう思うと、スザルルって感情に左右されやすいカップルですよね…
それって、一緒にいても大丈夫なのかな…とうっかり心配してしまったり…(笑)
でも、ここでは感情に振り回されやすいスザクが異様にかっこよく描かれてしまったような気がして…少々不満が残った次第です(爆)

今回はルルーシュは白鳥の湖のオデット状態でしたので…
それをとことん追求しています(笑)
きっと、ルルーシュ、和泉の後ろで和泉の頭の上に『フレイヤ』を落とそうとスイッチ構えています。
確かに、和泉があまり書かないパターンだったのですけれど…
ただ、スザクに助けを求めていないあたりはやっぱりルルーシュだな…と、和泉の中で思っています。
スザクとしてはそんなルルーシュが歯がゆいのでしょうけれど…

シュナ兄…
とにかく、邪悪を追及していた気がします。
昔、まぁ、ちょっとかつて行われていた『拷問』関連のサイトをめぐっていた時期があります。
というのも『グリム童話』の子供に見せられない部分の小説を読んだからです。
日本ではそう云った部分を綺麗に削り取って子供用の絵本にしておりますが…
原作をそのまま読むと…相当えぐいです。
免疫がない人が読むと気分が悪くなるかもしれません。
そんな中でそう云ったサイトの中で『拷問』をネタにした小説を扱っていたんですね…
その中の雰囲気を参考にしています。(現在もそのサイトはあります)
まぁ、リクの中にぇろでの責めではなく、『痛み』という事で書かれていたので、少々、過激に書き過ぎたかな…とは思ったのですが…(正直、『拷問』知識がここで役に立つとは思いませんでした(笑))
そう云った事が盛り込まれたキャラになっていたので、最後にちょっとだけ救いを入れさせて頂きました。

今回、スザクは『勇者』的立場だったので…
あまり頭を動かして欲しくなかったのですが…
まぁ、ユーフェミアがガンガンいいまくってくれるので…
ナナリーも表に出さない怒りなだけに怖いですよね…(笑)
最終回の二人のスザクを責めているシーンは…まぁ、ちょっと書いていて切なかったですね。
お陰でスザクかっこよくなりすぎ…(笑)

脱稿はしたものの、まだやらなくてはならない事がありまして…
今回、会場に直接搬入という形を取らざるを得なかったので、委託はどうなるかなぁ…
書店さん…お願いできるといいのですが…
イベント準備の最後の仕上げ…
頑張ります!
紫翆さまもお仕事、頑張って下さい!
今回は素敵なリクを有難う御座居ました。



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posted by 和泉綾 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月13日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 07

Engage 03



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

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 ようやく、ルルーシュのいる、この国に来た…
そう思ったのも束の間…
なんだか…スザクの知っているこの国の雰囲気と違う。
―――もう、5年も経っちゃったもんな…。何か、いろいろ変わっちゃったのかな…
そんな事を考えつつも…
でも、通りを歩いていると、あの頃と変わらず、色んな種族が普通に歩いている。
ただ…
その表情が暗い…
何かあったのかと…スザクは急いで城に走った。
―――何か…嫌な予感がする…
ここまで来るのに5年もかかってしまった。
ルルーシュが待っていてくれるとは限らないけれど…
それに…
今のこの国の空気は…これまで様々な国を見て来たスザクだけれど…
どこの国よりも重たい空気が蔓延している状態だ。
城の門まで行くと…
「あ、ジェレミアさん!」
「キサマ!今まで何をしていた!ルルーシュ様が…ルルーシュ様が…」
そう云ったかと思うと、ジェレミアが地面に膝をついておいおい泣きだしてしまった。
ジェレミアのルルーシュに対する愛情はそれこそ人一倍と評していい。
それこそ、勘違いな雰囲気を醸し出しつつルルーシュに対しての忠誠心は非常に厚く、そして、何よりもルルーシュ第一だった。
そのジェレミアがこんな風にルルーシュの名前を呼びながら泣きだしているのだ。
「どうしたんです!ルルーシュに何があったんです!」
ジェレミアの雰囲気に流石にスザクは顔色を変えてジェレミアに尋ねる…
しかし…ジェレミアはおいおい泣くばかりで答えることが出来ず…
このまましていてもらちが明かないと、スザクは城の中に入って行った。
そして、王であるシャルルとその妃、マリアンヌへの目通りを至急許可して貰い、謁見の間に入って行った。
「陛下!一体何があったと云うのです!街の様子はおかしいし、ジェレミアさんに聞いても泣くばかりで何も教えてくれないし…。ルルーシュに何があったのです!」
本来なら、こんな怒鳴りつけるように王に対して質問をするなど、不敬罪で罰せられるところだけれど…
今、そんな事を云っている場合ではない。
一刻も早く、事の次第を知りたい…
スザクの気持ちは焦るばかりだ。
「ルルーシュは…いなくなってしまったの…」
答えることが出来ない王に代わって、后のマリアンヌが答えた。
スザクは驚いた表情で二人を見た。
いなくなった…
それは一体どう云うことなのだろうか…
「貴方がこの国を出て行って…暫くした頃…この国の国境付近の森に…妖怪が住み始めたの…。ルルーシュには…危ないから、あまりいってはいけないと云っていたのだけれど…。その森にティンカーベルのお友達が出来た…とかで…」
后がポツリポツリと話しを始めて…
そうして、少しずつ話しが見えて来た。
「そして、その森である人間かどうか解らないんだけれど…綺麗な男と知り合ったそうで…。その後…この城にその男から様々な贈り物が届けられるようになったの…。『私の元に来て欲しい』と云うメッセージ付きで…」
スザクは驚愕しながらその話しを聞いていた。
「それで…?」
「勿論、ルルーシュは断り続けていたわ…。きっと、貴方の事を待っていたのでしょうね…。そして…ある時…あの子は…。あの子がいなくなってから国境近くの森で魔物の声が聞こえるようになったの…。多分…ルルーシュは…その時の妖怪に…」

 后が涙ぐみながらそこまで話す。
「でも!まだ死んだと決まったわけでは…」
「国では布礼を出したの…。ルルーシュを見つけて欲しい…助けて欲しい…と…。そして、国内のルルーシュを愛してくれる屈強な者たちが森へと入って行ったのだけれど…誰も戻って来なくて…」
その言葉に…スザクは呆然としてしまう。
スザクのいない間に…そんな事になっていたとは…
そして…
ひょっとすると、最悪の場合も…などと云う可能性が…
「嫌だ…俺は諦めない…。だって…俺を待っているって…ルルーシュは約束したんだ。俺は必ずここに来るって…ルルーシュと約束したんだ…」
スザクが身体を震わせて、涙が流れそうな…そんな表情をしてかみしめるようにそう、言葉にした。
信じられない…
信じたくない…
そんな言葉ばかりがスザクの頭の中にリフレインに流れている。
だって、ルルーシュはスザクの大切なチョーカーを預かってくれているのだ。
ずっと…ずっと大切に…
「陛下方…その森の場所を…教えて下さい…。俺が…ルルーシュを…」
声を震わせてスザクが申し出た。
これだけは絶対に譲らない…
そう云っている様にも見える。
「西の森だ…。時折、そこから魔物の雄たけびの様な声が聞こえてくる…」
「西の森…ですね…。必ず…俺がルルーシュを連れて帰ってきます。絶対に!」
その一言を置いてスザクは謁見の間を出て行った。
そして、そのまま城を出て、西の国境線へ向かった。
西の森…
一言で云っても相当広い森だ。
それこそ、そこにはこの国レベルの都市国家が幾つも入るくらいの広さがある。
それでも…
「ルルーシュを…取り戻すんだ…。ちゃんと約束のペンダントだって作ってきた。そして…今度こそ…ルルーシュとずっと一緒にいるんだ…」
そう呟きながら、普通の人間の足なら2日くらいかかるところを、1日で西の森まで到着した。
スザクは普通の人間…
魔力もないし、行商人だったのだから、特に剣術に優れているとか、封魔の術を会得しているわけではない。
それでも…
―――そんな、訳の解らない奴にルルーシュを盗られてたまるか!
そんな思いだけがスザクを奮い立たせる。
西の森…
多分、ルルーシュはここのどこかに閉じ込められているのだろう。
広い森の中…
きっと、助けに向かった者たちも途中で倒れた者もいるだろうし、その、ルルーシュをさらったものがどこにいるかも解らない。
魔物であるとしたら、きっと、強力な魔力で疲れきっている相手を攻撃したのかもしれない。
元々、とても平和な国だ。
そう云った強大な力に対して刃向かうと云うことはない。
守ることは出来ても、攻撃することが出来ない…
だから、盗られた物を取り返しに行く…と云う事も基本的にはあまり得意とはしないところなのだ。
その辺りも付け込まれたのかもしれない…
そんな事を考えながら…スザクは森へと入って行く…
そんな強大な力に立ち向かって…どこまで頑張れるか解らない…
でも、今は、そんな事を云ってなどいられないのだ…
出来るか、出来ないか…じゃない。
やるか、やらないか…と云うことなのだ。
ここまで待たせてしまった事に責任を感じているし、ルルーシュにそんな目に合わせた自分を許せない部分もあり…
恐らく、今のスザクの武器は…その『怒り』なのかもしれない…
森に暮らす動物たちは…そんなスザクの気配を悟って、すぐに逃げて行ってしまう程…今のスザクはそんなオーラを放っていた。

 森の奥の湖の畔…
今は…そこに黒い大きな魔物が存在していて…
誰も寄り付かなくなっていた。
否、たった一人だけ、その黒い魔物に近付く者はいたが…
その相手を見る度に、その黒い魔物は、唯一近づけるものに対して恐怖を抱いていたし、会って嬉しいと思っているわけでもない。
寧ろ、二度と顔を見たくない存在だった。
「やぁ…ルルーシュ…。ご機嫌はいかがかな?」
機嫌良さそうにその黒い魔物に対して声をかけるのは…
綺麗な金髪とスカイブルーの目を持った妖怪…シュナイゼル…
人の姿になっていると、きっと、人々に好かれるであろう姿になっている。
中身がどうであれ…
その、『ルルーシュ』と呼ばれた黒い魔物は…その声にびくりとした。
この姿にされて…一体どれほど時間が経っただろうか…
解らない…
今のルルーシュの言葉は…ルルーシュの国に暮らす者たちの、誰にも通じない。
ルルーシュを助けに来た…そう云っていた者たちが…その黒い魔物に向かって刃を向けて来たのだ。
そして、ルルーシュは
―――このまま…この姿のまま…誰にも気づいて貰えないなら…せめて、あの国の者に殺された方がいい…
そんな風に考えるようになっていた。
確かに今のルルーシュの姿を見て…
恐怖しないものはいないだろう。
ルルーシュだって、目の前にこんな化け物が出てきたら全力で逃げるに違いない。
しかし、シュナイゼルはそれを許さなかった。
ルルーシュに刃を向けようとしたものは…シュナイゼルが残酷なやり方で殺して行った。
それこそ、種別関係なく…
その種族にとって一番苦しむ方法でルルーシュの目の前で殺して行った。
その度にルルーシュは泣きながらシュナイゼルを止めようとしたけれど…
その度にかけられる…恐怖の質問…
『では、私のものになるかい?私のものになれば、君をちゃんと元の姿に戻してあげるし、ちゃんとみんなと話せるようにしてあげるよ?どうだい?』
ルルーシュが横に首を振ると…
『!!!』
全身に激痛が走り…
その激痛を訴える声は…ルルーシュの国にはいない魔物の恐ろしい声となって響いた。
その激痛は、一晩中続く。
そして、ルルーシュの激痛を訴える叫びは魔物の声としてルルーシュの国に響き渡っていたのだ。
だから…ルルーシュはルルーシュを助けに来た者たちに見つからないように…
その気配を感じると、いつも、姿を隠していた。
ルルーシュを助けに来た者たちはみんな…
黒い魔物にされてしまったルルーシュが…
ルルーシュをさらった犯人だと思って攻撃をして来るのだから…
だったら、姿を見せなければ…
ルルーシュが出した結論は…そこだった。
だから、誰かの話し声や足音には敏感に反応するようになり…
耳に入って来ると、さっとその身を隠すのだった。
―――僕の為に…みんなが惨い殺され方をする…。そんなの…嫌だ…
姿は魔物となっていても、その心はルルーシュのままだ。
だから、その度に傷ついて、独りぼっちになって行く…
―――僕…ずっとこの姿のままでいるのかな…。でも、僕は人間だから…人間の寿命が来たら…死ねるのかな…
最近ではそんな事ばかり考えるようになっていた。

 今日もシュナイゼルが現れた。
そして、同じ質問をする。
その度にルルーシュの身体は激痛が走り…魔物の声を響かせる。
時々、この姿を見て逃げて行く者もいる。
その恐ろしい声に腰を抜かしている者もいる。
「私のものになるかい?私のものになれば、君をちゃんと元の姿に戻してあげるし、ちゃんとみんなと話せるようにしてあげるよ?どうだい?」
酷薄な笑みを見せるシュナイゼルに…
ルルーシュの身体が震える。
傍から見ていると、その震えている姿すら恐ろしいのだろう。
―――僕は…スザクと…約束したんだ…
その一言が頭を過って行く。
この姿でスザクに会ったところで約束なんて守れない。
そんなことは解っていても…
それでも、こんな形で目の前のこの妖怪に屈してしまえば…
自分自身が許せなくなってしまう。
それに…
陰からでいい…
たった一回でいい…
―――もう一度だけ…スザクの顔を見たい…
そんな思いもあって…痛みがどれほどのものか解っていて…
首を横に振る。
すると…
「!!!」
「本当に…いつまで経っても強情だね…。それでも、どんなに頑張ったって、私からは逃げられないのだから…いい加減、諦めればいいのに…」
この森を超えて、国にまで響き渡る痛みを訴える声がこだまする。
「今日は、少しだけ痛みのレベルを上げてあげたんだ…。君のプライドが許さないと云うなら、その痛みなら君のプライドも許してくれると思うよ?」
そう云いながら、シュナイゼルがその場を去っていく。
その時には…
「君のその声を肴に…今日もうまいワインを飲めそうだ…。今日は極上の吸血鬼の血から作ったワインが手に入ったのでね…」
聞こえているのかどうかも怪しいのに、そんな事を云いながら笑っている。
―――この子は…痛みに耐えている声が一番悩ましいね…。私のものになった時にはどんな風に啼かせてみようか…
そんな事を考えながら、自分の晩餐を用意した住処へと戻って行く。
ただ、悪趣味としか言いようがないが…
それでも、この世界には様々な生き物が存在している。
その中でも恐らく、このシュナイゼルは特異なのかもしれない。
そう思えてしまう程…
ルルーシュの響き渡る激痛を訴える声を心地よく感じながら…
シュナイゼルはワイングラスを傾けている。
中にあるものは…
本当にこんな平和な国の間近にある森の中にあるものとは思えない光景だ。
あらゆる種族に対しての拷問道具がずらりと並べられており…
つい最近、使ったばかりのものも置いてある。
シュナイゼルはそれらの道具を眺めながら…
「明日はどこの獲物が来てくれるのかな…。きっと、あの子があそこにいる限り…私は餌に事を欠かない…」
そんな事を呟きつつ、まだ、血の滴っている肉をつまむ。
その光景は…悪魔そのものだけれど…
外見としては美しい青年に見えるから…
だから、皆もころりと騙される。
「所詮、この世に生きる者はバカばかりだ…。本質を見ようとしないから…騙される…」
悦に入りながらそんな事を呟く。
皆が魔物と恐れているルルーシュの方が遥かに安全だと云うのに…
その恐ろしい見た目だけで刃を向けるのだから…
そして、ルルーシュの叫びを聞きながら、今日も晩餐を楽しむのだった。

 森の中で野宿したスザクだったけれど…
「昨夜のあの魔物の声は何だったんだ…」
今ではもう、静かになっている。
殆ど一晩中…
本当に眠れているのか解らない程の声だった。
「魔物があんな風に声をあげるのは…相手を威嚇する時か、獲物を捕まえる時、後は、自分の身の危険を訴えている時…くらいだよな…」
スザクはブツブツとつぶやいた。
スザクの場合、あの国の住人と違って、様々な地を歩いているのでそう云った情報は生きる為に必要な情報として頭に入っているのだ。
「大体、一晩中って…おかしくないか?」
魔物の中には夜、活動するものも多いが…
あんな風に叫び声をあげ続けていたら、自分の居場所を相手に知らせている様なものだ。
そんな事をしたら、その魔物の敵にも餌にも知られてしまうと云う事になる。
そんな事をぶつぶつ云いながら森の奥へと入って行く。
魔物に関して聞いた時も…
なんだかおかしいと思っていた。
一晩中雄たけびを上げるなど…
魔物に限らず、動物にしたって、妖怪にしたって、声を出す者たちがそんな長い時間、声を出し続けると云うことはあまりないのだ。
群れになっていれば、長い時間、鳴き続けている様に聞こえるけれど…
一個体一個体は時々休み、他の個体が鳴いていると云うことなのだから…
そんな事を考えながら、出来るだけ足音をさせないように歩いて行く。
と云うのも、誰かがルルーシュをさらったと云うのなら、助けに来た者の気配を感じればすぐに警戒されてしまう。
人間のスザクの場合、相手が魔物なら、出来るだけ自分の気配を消して、奇襲をかけるしか勝ち目がない。
だから、出来るだけ自分の気配と絶った状態で歩いて行く。
昨日の…あの興奮状態では、すぐに存在がばれてしまって逃げられてしまうか、わなを仕掛けられてしまう。
罠にかからなかったのは不幸中の幸いだ。
少しずつ…森の奥へ進んで行く。
本当に広い森だ。
そして、たくさんの生き物が住んでいる。
小さな動物、小さな魔物や妖怪、妖精たちを見かける。
とても、昨夜、あんな声を発する様な魔物がいる森には見えない。
大体、こんな小さな、人間の作った国に関わらないで生きている生き物たちが普通に生活をしているのだ。
そんなに恐ろしい魔物がいるとしたら、まず、魔物が姿を消している筈なのだけれど…
しかし、さっきからスザクの目にはたくさんの魔物たちが見えている。
確かに、食物連鎖は存在するけれど…
―――でも…ひょっとしてある程度大きさのあるものでないと食料にもならないのか?
いろいろと考えてみるのだけれど…
それでも、いくつかの矛盾点が出て来てしまって、結局結論が出ない。
そんな考え事をしている内に…広い、大きな湖に出た。
「わぁ…助かった…。のどがカラカラだ…」
そう云いながら湖に近付いて行く。
鳥たちが水を飲んでいるから、この湖の水は大丈夫だ…
そう思って湖に近付いた時…その湖の表面に何かが映っているのが解る。
「え?ルルーシュ?」
そう思って、振り返ると、そこには…
スザクの身体よりも大きな黒い魔物がいた。
しかし…湖には…
「え?え?」
スザクの存在に気付いたその魔物は…森の奥へと逃げて行ったのだった…


To Be Continued


あとがきに代えて



シュナ兄ファンの皆様…御免なさい…
少々やりすぎたかなぁ…とは思ったのですが…
書いている内に調子こきました。
それでも、これだけ濃いキャラになってくれると存在感がパワーアップしますね…ヾ(▽^;)ゞうへへ
ちょっと色々詰め込み過ぎたかな…とは思ったのですが…
でも、ちょっといろいろやって行くと、これ、本当に長編の作品になりそうだったので…
ここまででも、かなり話を端折ってますしね…

さて、オフライン…あと少しで脱稿です。
明日の午前中には入稿出来そうです。
ギアスターボにちゃんと新刊間に合ってよかったけれど…
来月のAHLには間に合うかなぁ…どうなのかなぁ…(;-_-) =3 フゥ
頑張ります。
脱稿して、入稿しても、特典を何か作んないとなぁ…
多分、無配本は作る時間がないので、フリーペーパーのみになっちゃうと思います。
無配は…AHLで…頑張りたいと思います。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
ホント、最近の気候…どうにかしてほしいですよね…
正直、少々泣きそうなんですが…
でも、スザルル愛で頑張ります!

『Engage』のタイトル
まぁ、いつもリクの時には頂いたリクネタを読んでいて、その時に思いついたものがたいていタイトルになります。
多分、本文を書くよりもタイトルに苦しむタイプなんで…
だから、オフラインもタイトルなしで書き続けていると最後は本当に苦しみます。
プロットの段階で決定しているタイトルがないと困るんですよね…
ちなみに表紙を作るのも苦手です。
何せ、美的感覚が一切ない状態で生まれてきてしまったので…(苦笑)

『皇子とレジスタンス』の戦術
その辺りは斜め読みして頂けると助かります。
多分、そう云った事について詳しい方が見たら突っ込みどころ満載です。
あの戦術はドシロートな和泉でもちょっと無茶ぶりだな…と思いましたし…(←ホントにやる気あんのか?こいつ)
まぁ、この話、一回分も長いので、実際に書いている時も設定忘れちゃっていて、バックアップをもう一度開いて確認したり、時には設定違ってるじゃん…というのもあります。
長編ではありがちなんですが…
これはなんとかせねばと思っております。

『Engage 02』
ユーフェミアのあの突っ込みは…
実は和泉も気に入っています。
普段、スザクが犬扱いになっているので…首輪をつけられているのはスザクの方なので…(笑)
でも、スザクがルルーシュに首輪をつけてしまうとなんか…危ないぇろに走りそうで怖いですが…(爆)
チョーカーを見ながら…ルルーシュがどんどん乙女になっていく…
この設定結構好きなんですよ…
本編でも結構乙女なところを見せてくれていましたしねぇ…(爆)

和泉の書くルルーシュ…
確かに助けを待つお姫様になりませんね…
一応、これには理由があったりします。
それに関しては話すと長くなるので割愛させて頂きますが。
でも、和泉はおとなしく助けを待っているお姫様も好きなんですけどね…
それでも、じっとしていないルルーシュも居ますけれど…(爆)
最近書いている和泉のルルーシュは絶対にじっとしていないタイプですね…そう云えば…

スザクさん、お父さんなくしてからは行商人と云うよりも勇者に近いような…(笑)
まぁ、行商のノウハウはあってもお金はなくなっちゃっていますからね。
旅をしていると、盗賊に会う事もあっただろうし、自然災害でふっとな事もあるでしょうし…
そう云うところは肝っ玉据わったキャラになりましたね…
今日はスザクがルルーシュを助けに森へと入って行きましたが…どんなもんでしょうか?
シュナ兄…ちょっとやりすぎた感はあるのですが…
その辺りは笑って許して頂けると助かります。

体調管理の難しい気候が続いていますね…
やっと、脱稿にこぎつけるんですけれど…フリーペーパー…
間に合うのかなぁ…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
頑張ります。


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posted by 和泉綾 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 07

Engage 03



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 ようやく、ルルーシュのいる、この国に来た…
そう思ったのも束の間…
なんだか…スザクの知っているこの国の雰囲気と違う。
―――もう、5年も経っちゃったもんな…。何か、いろいろ変わっちゃったのかな…
そんな事を考えつつも…
でも、通りを歩いていると、あの頃と変わらず、色んな種族が普通に歩いている。
ただ…
その表情が暗い…
何かあったのかと…スザクは急いで城に走った。
―――何か…嫌な予感がする…
ここまで来るのに5年もかかってしまった。
ルルーシュが待っていてくれるとは限らないけれど…
それに…
今のこの国の空気は…これまで様々な国を見て来たスザクだけれど…
どこの国よりも重たい空気が蔓延している状態だ。
城の門まで行くと…
「あ、ジェレミアさん!」
「キサマ!今まで何をしていた!ルルーシュ様が…ルルーシュ様が…」
そう云ったかと思うと、ジェレミアが地面に膝をついておいおい泣きだしてしまった。
ジェレミアのルルーシュに対する愛情はそれこそ人一倍と評していい。
それこそ、勘違いな雰囲気を醸し出しつつルルーシュに対しての忠誠心は非常に厚く、そして、何よりもルルーシュ第一だった。
そのジェレミアがこんな風にルルーシュの名前を呼びながら泣きだしているのだ。
「どうしたんです!ルルーシュに何があったんです!」
ジェレミアの雰囲気に流石にスザクは顔色を変えてジェレミアに尋ねる…
しかし…ジェレミアはおいおい泣くばかりで答えることが出来ず…
このまましていてもらちが明かないと、スザクは城の中に入って行った。
そして、王であるシャルルとその妃、マリアンヌへの目通りを至急許可して貰い、謁見の間に入って行った。
「陛下!一体何があったと云うのです!街の様子はおかしいし、ジェレミアさんに聞いても泣くばかりで何も教えてくれないし…。ルルーシュに何があったのです!」
本来なら、こんな怒鳴りつけるように王に対して質問をするなど、不敬罪で罰せられるところだけれど…
今、そんな事を云っている場合ではない。
一刻も早く、事の次第を知りたい…
スザクの気持ちは焦るばかりだ。
「ルルーシュは…いなくなってしまったの…」
答えることが出来ない王に代わって、后のマリアンヌが答えた。
スザクは驚いた表情で二人を見た。
いなくなった…
それは一体どう云うことなのだろうか…
「貴方がこの国を出て行って…暫くした頃…この国の国境付近の森に…妖怪が住み始めたの…。ルルーシュには…危ないから、あまりいってはいけないと云っていたのだけれど…。その森にティンカーベルのお友達が出来た…とかで…」
后がポツリポツリと話しを始めて…
そうして、少しずつ話しが見えて来た。
「そして、その森である人間かどうか解らないんだけれど…綺麗な男と知り合ったそうで…。その後…この城にその男から様々な贈り物が届けられるようになったの…。『私の元に来て欲しい』と云うメッセージ付きで…」
スザクは驚愕しながらその話しを聞いていた。
「それで…?」
「勿論、ルルーシュは断り続けていたわ…。きっと、貴方の事を待っていたのでしょうね…。そして…ある時…あの子は…。あの子がいなくなってから国境近くの森で魔物の声が聞こえるようになったの…。多分…ルルーシュは…その時の妖怪に…」

 后が涙ぐみながらそこまで話す。
「でも!まだ死んだと決まったわけでは…」
「国では布礼を出したの…。ルルーシュを見つけて欲しい…助けて欲しい…と…。そして、国内のルルーシュを愛してくれる屈強な者たちが森へと入って行ったのだけれど…誰も戻って来なくて…」
その言葉に…スザクは呆然としてしまう。
スザクのいない間に…そんな事になっていたとは…
そして…
ひょっとすると、最悪の場合も…などと云う可能性が…
「嫌だ…俺は諦めない…。だって…俺を待っているって…ルルーシュは約束したんだ。俺は必ずここに来るって…ルルーシュと約束したんだ…」
スザクが身体を震わせて、涙が流れそうな…そんな表情をしてかみしめるようにそう、言葉にした。
信じられない…
信じたくない…
そんな言葉ばかりがスザクの頭の中にリフレインに流れている。
だって、ルルーシュはスザクの大切なチョーカーを預かってくれているのだ。
ずっと…ずっと大切に…
「陛下方…その森の場所を…教えて下さい…。俺が…ルルーシュを…」
声を震わせてスザクが申し出た。
これだけは絶対に譲らない…
そう云っている様にも見える。
「西の森だ…。時折、そこから魔物の雄たけびの様な声が聞こえてくる…」
「西の森…ですね…。必ず…俺がルルーシュを連れて帰ってきます。絶対に!」
その一言を置いてスザクは謁見の間を出て行った。
そして、そのまま城を出て、西の国境線へ向かった。
西の森…
一言で云っても相当広い森だ。
それこそ、そこにはこの国レベルの都市国家が幾つも入るくらいの広さがある。
それでも…
「ルルーシュを…取り戻すんだ…。ちゃんと約束のペンダントだって作ってきた。そして…今度こそ…ルルーシュとずっと一緒にいるんだ…」
そう呟きながら、普通の人間の足なら2日くらいかかるところを、1日で西の森まで到着した。
スザクは普通の人間…
魔力もないし、行商人だったのだから、特に剣術に優れているとか、封魔の術を会得しているわけではない。
それでも…
―――そんな、訳の解らない奴にルルーシュを盗られてたまるか!
そんな思いだけがスザクを奮い立たせる。
西の森…
多分、ルルーシュはここのどこかに閉じ込められているのだろう。
広い森の中…
きっと、助けに向かった者たちも途中で倒れた者もいるだろうし、その、ルルーシュをさらったものがどこにいるかも解らない。
魔物であるとしたら、きっと、強力な魔力で疲れきっている相手を攻撃したのかもしれない。
元々、とても平和な国だ。
そう云った強大な力に対して刃向かうと云うことはない。
守ることは出来ても、攻撃することが出来ない…
だから、盗られた物を取り返しに行く…と云う事も基本的にはあまり得意とはしないところなのだ。
その辺りも付け込まれたのかもしれない…
そんな事を考えながら…スザクは森へと入って行く…
そんな強大な力に立ち向かって…どこまで頑張れるか解らない…
でも、今は、そんな事を云ってなどいられないのだ…
出来るか、出来ないか…じゃない。
やるか、やらないか…と云うことなのだ。
ここまで待たせてしまった事に責任を感じているし、ルルーシュにそんな目に合わせた自分を許せない部分もあり…
恐らく、今のスザクの武器は…その『怒り』なのかもしれない…
森に暮らす動物たちは…そんなスザクの気配を悟って、すぐに逃げて行ってしまう程…今のスザクはそんなオーラを放っていた。

 森の奥の湖の畔…
今は…そこに黒い大きな魔物が存在していて…
誰も寄り付かなくなっていた。
否、たった一人だけ、その黒い魔物に近付く者はいたが…
その相手を見る度に、その黒い魔物は、唯一近づけるものに対して恐怖を抱いていたし、会って嬉しいと思っているわけでもない。
寧ろ、二度と顔を見たくない存在だった。
「やぁ…ルルーシュ…。ご機嫌はいかがかな?」
機嫌良さそうにその黒い魔物に対して声をかけるのは…
綺麗な金髪とスカイブルーの目を持った妖怪…シュナイゼル…
人の姿になっていると、きっと、人々に好かれるであろう姿になっている。
中身がどうであれ…
その、『ルルーシュ』と呼ばれた黒い魔物は…その声にびくりとした。
この姿にされて…一体どれほど時間が経っただろうか…
解らない…
今のルルーシュの言葉は…ルルーシュの国に暮らす者たちの、誰にも通じない。
ルルーシュを助けに来た…そう云っていた者たちが…その黒い魔物に向かって刃を向けて来たのだ。
そして、ルルーシュは
―――このまま…この姿のまま…誰にも気づいて貰えないなら…せめて、あの国の者に殺された方がいい…
そんな風に考えるようになっていた。
確かに今のルルーシュの姿を見て…
恐怖しないものはいないだろう。
ルルーシュだって、目の前にこんな化け物が出てきたら全力で逃げるに違いない。
しかし、シュナイゼルはそれを許さなかった。
ルルーシュに刃を向けようとしたものは…シュナイゼルが残酷なやり方で殺して行った。
それこそ、種別関係なく…
その種族にとって一番苦しむ方法でルルーシュの目の前で殺して行った。
その度にルルーシュは泣きながらシュナイゼルを止めようとしたけれど…
その度にかけられる…恐怖の質問…
『では、私のものになるかい?私のものになれば、君をちゃんと元の姿に戻してあげるし、ちゃんとみんなと話せるようにしてあげるよ?どうだい?』
ルルーシュが横に首を振ると…
『!!!』
全身に激痛が走り…
その激痛を訴える声は…ルルーシュの国にはいない魔物の恐ろしい声となって響いた。
その激痛は、一晩中続く。
そして、ルルーシュの激痛を訴える叫びは魔物の声としてルルーシュの国に響き渡っていたのだ。
だから…ルルーシュはルルーシュを助けに来た者たちに見つからないように…
その気配を感じると、いつも、姿を隠していた。
ルルーシュを助けに来た者たちはみんな…
黒い魔物にされてしまったルルーシュが…
ルルーシュをさらった犯人だと思って攻撃をして来るのだから…
だったら、姿を見せなければ…
ルルーシュが出した結論は…そこだった。
だから、誰かの話し声や足音には敏感に反応するようになり…
耳に入って来ると、さっとその身を隠すのだった。
―――僕の為に…みんなが惨い殺され方をする…。そんなの…嫌だ…
姿は魔物となっていても、その心はルルーシュのままだ。
だから、その度に傷ついて、独りぼっちになって行く…
―――僕…ずっとこの姿のままでいるのかな…。でも、僕は人間だから…人間の寿命が来たら…死ねるのかな…
最近ではそんな事ばかり考えるようになっていた。

 今日もシュナイゼルが現れた。
そして、同じ質問をする。
その度にルルーシュの身体は激痛が走り…魔物の声を響かせる。
時々、この姿を見て逃げて行く者もいる。
その恐ろしい声に腰を抜かしている者もいる。
「私のものになるかい?私のものになれば、君をちゃんと元の姿に戻してあげるし、ちゃんとみんなと話せるようにしてあげるよ?どうだい?」
酷薄な笑みを見せるシュナイゼルに…
ルルーシュの身体が震える。
傍から見ていると、その震えている姿すら恐ろしいのだろう。
―――僕は…スザクと…約束したんだ…
その一言が頭を過って行く。
この姿でスザクに会ったところで約束なんて守れない。
そんなことは解っていても…
それでも、こんな形で目の前のこの妖怪に屈してしまえば…
自分自身が許せなくなってしまう。
それに…
陰からでいい…
たった一回でいい…
―――もう一度だけ…スザクの顔を見たい…
そんな思いもあって…痛みがどれほどのものか解っていて…
首を横に振る。
すると…
「!!!」
「本当に…いつまで経っても強情だね…。それでも、どんなに頑張ったって、私からは逃げられないのだから…いい加減、諦めればいいのに…」
この森を超えて、国にまで響き渡る痛みを訴える声がこだまする。
「今日は、少しだけ痛みのレベルを上げてあげたんだ…。君のプライドが許さないと云うなら、その痛みなら君のプライドも許してくれると思うよ?」
そう云いながら、シュナイゼルがその場を去っていく。
その時には…
「君のその声を肴に…今日もうまいワインを飲めそうだ…。今日は極上の吸血鬼の血から作ったワインが手に入ったのでね…」
聞こえているのかどうかも怪しいのに、そんな事を云いながら笑っている。
―――この子は…痛みに耐えている声が一番悩ましいね…。私のものになった時にはどんな風に啼かせてみようか…
そんな事を考えながら、自分の晩餐を用意した住処へと戻って行く。
ただ、悪趣味としか言いようがないが…
それでも、この世界には様々な生き物が存在している。
その中でも恐らく、このシュナイゼルは特異なのかもしれない。
そう思えてしまう程…
ルルーシュの響き渡る激痛を訴える声を心地よく感じながら…
シュナイゼルはワイングラスを傾けている。
中にあるものは…
本当にこんな平和な国の間近にある森の中にあるものとは思えない光景だ。
あらゆる種族に対しての拷問道具がずらりと並べられており…
つい最近、使ったばかりのものも置いてある。
シュナイゼルはそれらの道具を眺めながら…
「明日はどこの獲物が来てくれるのかな…。きっと、あの子があそこにいる限り…私は餌に事を欠かない…」
そんな事を呟きつつ、まだ、血の滴っている肉をつまむ。
その光景は…悪魔そのものだけれど…
外見としては美しい青年に見えるから…
だから、皆もころりと騙される。
「所詮、この世に生きる者はバカばかりだ…。本質を見ようとしないから…騙される…」
悦に入りながらそんな事を呟く。
皆が魔物と恐れているルルーシュの方が遥かに安全だと云うのに…
その恐ろしい見た目だけで刃を向けるのだから…
そして、ルルーシュの叫びを聞きながら、今日も晩餐を楽しむのだった。

 森の中で野宿したスザクだったけれど…
「昨夜のあの魔物の声は何だったんだ…」
今ではもう、静かになっている。
殆ど一晩中…
本当に眠れているのか解らない程の声だった。
「魔物があんな風に声をあげるのは…相手を威嚇する時か、獲物を捕まえる時、後は、自分の身の危険を訴えている時…くらいだよな…」
スザクはブツブツとつぶやいた。
スザクの場合、あの国の住人と違って、様々な地を歩いているのでそう云った情報は生きる為に必要な情報として頭に入っているのだ。
「大体、一晩中って…おかしくないか?」
魔物の中には夜、活動するものも多いが…
あんな風に叫び声をあげ続けていたら、自分の居場所を相手に知らせている様なものだ。
そんな事をしたら、その魔物の敵にも餌にも知られてしまうと云う事になる。
そんな事をぶつぶつ云いながら森の奥へと入って行く。
魔物に関して聞いた時も…
なんだかおかしいと思っていた。
一晩中雄たけびを上げるなど…
魔物に限らず、動物にしたって、妖怪にしたって、声を出す者たちがそんな長い時間、声を出し続けると云うことはあまりないのだ。
群れになっていれば、長い時間、鳴き続けている様に聞こえるけれど…
一個体一個体は時々休み、他の個体が鳴いていると云うことなのだから…
そんな事を考えながら、出来るだけ足音をさせないように歩いて行く。
と云うのも、誰かがルルーシュをさらったと云うのなら、助けに来た者の気配を感じればすぐに警戒されてしまう。
人間のスザクの場合、相手が魔物なら、出来るだけ自分の気配を消して、奇襲をかけるしか勝ち目がない。
だから、出来るだけ自分の気配と絶った状態で歩いて行く。
昨日の…あの興奮状態では、すぐに存在がばれてしまって逃げられてしまうか、わなを仕掛けられてしまう。
罠にかからなかったのは不幸中の幸いだ。
少しずつ…森の奥へ進んで行く。
本当に広い森だ。
そして、たくさんの生き物が住んでいる。
小さな動物、小さな魔物や妖怪、妖精たちを見かける。
とても、昨夜、あんな声を発する様な魔物がいる森には見えない。
大体、こんな小さな、人間の作った国に関わらないで生きている生き物たちが普通に生活をしているのだ。
そんなに恐ろしい魔物がいるとしたら、まず、魔物が姿を消している筈なのだけれど…
しかし、さっきからスザクの目にはたくさんの魔物たちが見えている。
確かに、食物連鎖は存在するけれど…
―――でも…ひょっとしてある程度大きさのあるものでないと食料にもならないのか?
いろいろと考えてみるのだけれど…
それでも、いくつかの矛盾点が出て来てしまって、結局結論が出ない。
そんな考え事をしている内に…広い、大きな湖に出た。
「わぁ…助かった…。のどがカラカラだ…」
そう云いながら湖に近付いて行く。
鳥たちが水を飲んでいるから、この湖の水は大丈夫だ…
そう思って湖に近付いた時…その湖の表面に何かが映っているのが解る。
「え?ルルーシュ?」
そう思って、振り返ると、そこには…
スザクの身体よりも大きな黒い魔物がいた。
しかし…湖には…
「え?え?」
スザクの存在に気付いたその魔物は…森の奥へと逃げて行ったのだった…


To Be Continued


あとがきに代えて



シュナ兄ファンの皆様…御免なさい…
少々やりすぎたかなぁ…とは思ったのですが…
書いている内に調子こきました。
それでも、これだけ濃いキャラになってくれると存在感がパワーアップしますね…ヾ(▽^;)ゞうへへ
ちょっと色々詰め込み過ぎたかな…とは思ったのですが…
でも、ちょっといろいろやって行くと、これ、本当に長編の作品になりそうだったので…
ここまででも、かなり話を端折ってますしね…

さて、オフライン…あと少しで脱稿です。
明日の午前中には入稿出来そうです。
ギアスターボにちゃんと新刊間に合ってよかったけれど…
来月のAHLには間に合うかなぁ…どうなのかなぁ…(;-_-) =3 フゥ
頑張ります。
脱稿して、入稿しても、特典を何か作んないとなぁ…
多分、無配本は作る時間がないので、フリーペーパーのみになっちゃうと思います。
無配は…AHLで…頑張りたいと思います。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
ホント、最近の気候…どうにかしてほしいですよね…
正直、少々泣きそうなんですが…
でも、スザルル愛で頑張ります!

『Engage』のタイトル
まぁ、いつもリクの時には頂いたリクネタを読んでいて、その時に思いついたものがたいていタイトルになります。
多分、本文を書くよりもタイトルに苦しむタイプなんで…
だから、オフラインもタイトルなしで書き続けていると最後は本当に苦しみます。
プロットの段階で決定しているタイトルがないと困るんですよね…
ちなみに表紙を作るのも苦手です。
何せ、美的感覚が一切ない状態で生まれてきてしまったので…(苦笑)

『皇子とレジスタンス』の戦術
その辺りは斜め読みして頂けると助かります。
多分、そう云った事について詳しい方が見たら突っ込みどころ満載です。
あの戦術はドシロートな和泉でもちょっと無茶ぶりだな…と思いましたし…(←ホントにやる気あんのか?こいつ)
まぁ、この話、一回分も長いので、実際に書いている時も設定忘れちゃっていて、バックアップをもう一度開いて確認したり、時には設定違ってるじゃん…というのもあります。
長編ではありがちなんですが…
これはなんとかせねばと思っております。

『Engage 02』
ユーフェミアのあの突っ込みは…
実は和泉も気に入っています。
普段、スザクが犬扱いになっているので…首輪をつけられているのはスザクの方なので…(笑)
でも、スザクがルルーシュに首輪をつけてしまうとなんか…危ないぇろに走りそうで怖いですが…(爆)
チョーカーを見ながら…ルルーシュがどんどん乙女になっていく…
この設定結構好きなんですよ…
本編でも結構乙女なところを見せてくれていましたしねぇ…(爆)

和泉の書くルルーシュ…
確かに助けを待つお姫様になりませんね…
一応、これには理由があったりします。
それに関しては話すと長くなるので割愛させて頂きますが。
でも、和泉はおとなしく助けを待っているお姫様も好きなんですけどね…
それでも、じっとしていないルルーシュも居ますけれど…(爆)
最近書いている和泉のルルーシュは絶対にじっとしていないタイプですね…そう云えば…

スザクさん、お父さんなくしてからは行商人と云うよりも勇者に近いような…(笑)
まぁ、行商のノウハウはあってもお金はなくなっちゃっていますからね。
旅をしていると、盗賊に会う事もあっただろうし、自然災害でふっとな事もあるでしょうし…
そう云うところは肝っ玉据わったキャラになりましたね…
今日はスザクがルルーシュを助けに森へと入って行きましたが…どんなもんでしょうか?
シュナ兄…ちょっとやりすぎた感はあるのですが…
その辺りは笑って許して頂けると助かります。

体調管理の難しい気候が続いていますね…
やっと、脱稿にこぎつけるんですけれど…フリーペーパー…
間に合うのかなぁ…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
頑張ります。


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posted by 和泉綾 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月12日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 06

Engage 02



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 最後にスザクを見送って…
どのくらい経つだろう…
行商人である父親が珍しい宝石の入手ルートを開拓した…とか云っていた。
そして、その宝石でおそろいのペンダントを作って持って帰ってくるとも…
ルルーシュ自身、スザクと一緒にいることが楽しかった。
初めて会った時…驚いてしまったけれど…
でも、色んな事を知っているみたいだった。
だから、つい、王子さまと云う立場を利用して…スザクを城にとどめたのだ。
スザクはルルーシュの部屋を見て驚いていた。
色んなところへ旅をしているスザクは…色んな事を知っていて…
普段、ルルーシュが何気なく使っている部屋の中のものについて、片っ端から教えてくれた。
ルルーシュはこの国から出たことがない。
そして、スザクに云われた。
『この国は…特別だ…』
と…
初めて会った時、3ヶ月、城に滞在していたけれど…
別れるその、ぎりぎりまでルルーシュはスザクと一緒に行きたいと駄々をこねていた。
ルルーシュもスザクも、まだ子供で…
ルルーシュはこの国から一歩も出た事のない王子さまだ。
スザクも父親と二人で行商をしながら生活している状態…
その時、『必ずまた来るから…』と、スザクは母親の形見をルルーシュに渡した。
『これはお前にあげるんじゃないぞ?預けるだけだ…。俺、それだけが母さんの形見なんだ…。だから、すっごく大切なんだ…それ…。次に来る時まで…預かっていてくれ…』
そう云ってルルーシュにシルバーのクロスに小さな宝石が飾られたチョーカーを渡した。
その、スザクの言葉とルルーシュにそれを預けてくれたと云う事実に、ルルーシュは涙が出そうになったけれど…
そうなると、ジェレミアがいろいろとうるさいので一生懸命我慢した。
それに、それ以上スザクを困らせるわけにもいかなかったから…
そして、その後…スザクは約束通り、この国に訪れた。
この国に到着すると、一番にルルーシュのところへきてくれた。
ルルーシュはスザクから預かったチョーカーを大切に、大切に手にしていた。
そして、スザクは旅に出る時には必ずそれをルルーシュに預けて行く。
そのチョーカーを見る時のスザクの目を見ていて…
ルルーシュは
―――本当に大切なものなんだな…
と、実感させられていた。
だから、本当に大切に保管していた。
誰にも見つからないように…
でも、ちょっとだけ…寂しくなると、そのチョーカーと出かける事も…
スザクの母親の形見と云うのでは、自分が着けるわけにはいかない。
だから、大事に箱にしまって持ち歩いて…一人きりになった時によく、そのチョーカーを見ているのだった。
そんな中で出会った友達もいる。
この国の国境近くの森に住む、ティンカーベルの姉妹…
ユーフェミアとナナリー…
二人ともルルーシュの肩に乗ってしまう程の大きさで…
ルルーシュが一人でここに来ると、いつもルルーシュの話し相手になっている。
「あら…ルルーシュ…」
「今日も来て下さったのですね…」
背後から声をかけられると、ルルーシュは振り返ってその姉妹に笑いかける。
「やぁ、ユフィ、ナナリー…」

 スザクが最後にこの国に来たのは…もう5年も前の話し…
最近、よく、この森に来て一人でスザクから預かったチョーカーを眺めている気がする。
もう、ルルーシュは20歳となり、王である父を助けながら国の為に働いているのだけれど…
「また…それを見ていらっしゃるのですね…」
「本当に…良く飽きませんね…」
ティンカーベル姉妹がルルーシュの両肩に乗ってルルーシュが膝の上に乗せて眺めているそれを…見ながら零す。
ルルーシュはここに来るたびにそれを持って来るのだ。
「だって…スザクが僕に…預けて…行ったんだ…。これが…また、ここに戻って来るって…約束の証しだから…」
ルルーシュがぼそりと呟く。
それは…スザクがルルーシュに預けて行ったスザクの母親の形見のチョーカー…
「まったく…クロスまで付いていて…まるで、ルルーシュを縛り付ける首輪ですわね…」
ユーフェミアがそう云うと…
「違います!お姉さま…。その方はきっと、お兄様に将来をお預けになっているんです!そして、お兄様の将来を守るための…その為の絆なんです!」
とナナリーが反駁する。
これは殆どいつもの事…
ユーフェミアはどちらかと云うと姉と云う事もあるのか、現実的と云うか、冷めた目で見ているが…
ナナリーは中々ロマンチストでルルーシュが持っているチョーカーは将来を誓った証しだと云う認識だ。
最初の内は、この姉妹の妙な会話についつい反応してしまっていたルルーシュだけれど…
最近ではこんな光景が微笑ましいと思うし、兄弟のいないルルーシュにとって、また、スザク以外に同じ年頃の友人がいないことも手伝って羨ましいとも思う。
「ルルーシュ…そんな悪い人間と一緒になんてなってはいけませんよ?」
ユーフェミアがそんな風にルルーシュを諭す。
ルルーシュよりも若く見えるけれど、ティンカーベルは妖精…
妖精の一生は人間なんかはるかに及ばないほど長い。
だから、実年齢自体は知らないけれど…
ルルーシュよりも遥かに長い時を生きているに違いない事は解る。
ナナリーもルルーシュを『お兄様』などと呼んでいるけれど、実際にはあだ名の様なもので…
実際にはルルーシュよりも遥かに長い時間、この世に存在している。
「ユフィ…別にスザクは…」
ルルーシュがここにいない人間の悪口を云うのはいかがなものかと思うし…
スザクだって行商の父を手伝って仕事をしている。
そして、どこかの国で大きな仕事をしているのかもしれない。
「でも…お兄様…お兄様だって本当はお会いになりたいのでしょう?」
心配そうにナナリーが尋ねて来る。
そんな事を訊かれたって…答えは決まっている。
初めて会った時から…こんなに長い事会えなかった事は初めてで…
確かに…スザクは各地を回っている行商人だ。
他国と戦争中の国や同じ国内で異種族同士が戦っている国などもあると云う。
そう云ったところも、ああ云う行商人は様々な物を持って売り歩いて、商品を手に入れていると云う。
ルルーシュの知らない世界は広い。
そんな世界を歩いていれば…きっといろいろあるのだ。
あまり考え込むと考えがネガティブになって行くので…そうなったときには、このチョーカーを持ってこの森に来て、これを眺めてこれを渡された時のスザクの顔を思い出す。

 そんな3人がたたずんでいるのを見ている陰がある…
それは…
ルルーシュ達には気配を気付かせる事もなく…ただ、眺めていたのだけれど…
人間ではない…その存在…
ルルーシュ達はこの国の環境に慣れていしまっていて異種族の気配に対して鈍感になっていた事もあったのかもしれない。
と云うのも、魔物であれ、妖怪であれ、妖精であれ、人間であれ…
異種族だからと云って問答無用で攻撃する事もないし、仲良く暮らしている国なのだ。
そんな中で、彼らの警戒心もかなり緩んでいる状態だ。
解り易く云うと、平和ボケ…
それはいい事なのかもしれないけれど、危機感の足りなさを考えるとこれは問題だとも思えてくる。
その影は…
何かの術を使ってその姿を変えた。
そして…
―――カサリ…
「だ…誰だ!?」
その、足音に気づいてルルーシュが後ろを振り返ると…
「あ、済まないね…驚かせてしまったかな?」
そこに立っていたのは…
綺麗な金髪で…スカイブルーの瞳を持っている長身の男が立っていた。
ルルーシュが呆然としてその男を見上げている。
そして、ルルーシュの肩の上に腰かけていたティンカーベルの姉妹たちがふわりと飛び上がった。
そして…その目の前の人間の姿をした存在をキッと睨みつけている。
しかし、呆然としているルルーシュしか目に入っていないのか、そんなティンカーベルの姉妹の睨みなど彼にとって何ともないのか…
その男はルルーシュの傍まで歩いてきた。
「久しぶりに…人と会えた…。つい嬉しくてね…。驚かせてしまってすまない…」
その男は、優しい笑顔でルルーシュにそう云った。
そう云った部分で免疫のないルルーシュは…
この男のひた隠しにしている何かに気づくことはない。
そして…
―――スザク以外で初めてだ…。変な目で見たり、変な事を云ったりしない相手は…
ルルーシュはそんな事を思っていた。
実際に、その男の瞳にはそう云った気配は一切ないのだ。
その男のそんな雰囲気にルルーシュは安心してしまっている様子だ。
そんなルルーシュを見てティンカーベルの姉妹が…
「ルルーシュ!待って…」
「お兄様!」
少し慌てたようにルルーシュに声をかける。
ルルーシュの方はと云えば…
「ユフィ、ナナリー…どうしたんだよ…そんなに怖い顔をして…」
そんな風にいつもの笑顔で二人と話している状態だ。
そんなティンカーベル達を邪魔だと云わんばかりの気配が…姉妹を襲った。
まるで、邪魔をするな…
そう云っているような感じだ。
でも、そんな気配はルルーシュには伝わっていない。
恐らく、目の前の男はルルーシュにだけ解らない様に出来るのだろう。
そして、ルルーシュは異種族に対して警戒心がないからなおさらそう云った術にかかり易い。
「私は…その二人に随分嫌われてしまったみたいだな…。気づかない内に…何かしてしまったらしいね…」
その男のその言葉は…
ルルーシュを刺激した。
「二人とも!何も知らない相手にそんな態度は失礼じゃないか!」
ティンカーベル達の方を見てルルーシュが彼女たちに注意を促している。
そんなルルーシュの後ろでその男はにやりと笑い、その笑いを見たティンカーベル姉妹はその瞳にぞっとしていた。

 その頃…
スザクの方はと云えば…
最後にルルーシュと会って、その後は…
かなり過酷な状態にあった。
と云うのも、父が珍しい宝石の入手ルートを手に入れる為に、かなり危険な地域を回る事になったからだ。
これまでにリストになかった地への行商…
それだけでもかなり負担が多いと云うのに、その中で…
偶然と云えば偶然なのだけれど…
ちょうど、タチの悪い流行り病が国を覆い尽くしていた地域に入っていかなければならなかった。
スザクの父はそんな地域でも確実に商品を運ぶ…
確かに金に対しては非常に細かい人だったし、汚い事もしていたけれど…
その仕事に対しての誇りは捨てていない商人だった。
だから、自分の開拓したルートを大切にしていたし、そのルートを守る為に商売人根性と云うものを培ってきたのだ。
そして…
その地域にほど近い村で…
たくさんの行商人たちがその先に進むかどうかを悩んでいたところを…
スザクの父親はそんなところで商売人根性を見せた。
流石に、確かに一人前の働きをしていたスザクではあったが、歳で云えば、まだ子供の息を抜けられていない。
だから、
『ここから先は俺だけで行く…。2ヶ月経って何の連絡もないようなら…お前の好きにしな…』
と、最後だけは妙にかっこいい父親のセリフを吐いて、スザクをその村に残し、その未知の流行り病の蔓延する地域には云って行った。
そして…
案の定、そんな未知の流行り病に倒れたのだ。
それを知ったのは…父がこの村を離れて2週間目の時だった。
感染力が高く、死亡率の高い病…
ただ、子供の内に発症していると助かり易く、そして、一度かかると一生その病にはかからない類のものだったらしいのだけれど…
父はその病にはかかっていなかったらしく、帰らぬ人となった。
それを伝えてくれたのは、子供の頃にその病にかかり、命拾いをしたと云う医者だった。
この流行り病は数年に一度定期的に爆発的に流行するらしく…
種族問わずに志望者が多発する時期であるという。
だから、その時期になると、その国は一気に物資が不足する。
人手も不足する。
だから、医師自らがこの村まで物資を買いに来る事もままある。
そんなときに…スザクは父親の訃報を聞かされた。
ついに…
独りぼっちだ…
そんな風に落ち込んだりもしたが…
でも…すぐに思いだす。
スザクには…会いたい人がいること…
また、戻らなくてはならない場所があると云うことを…
そう思った時…
スザクはその村を後にした。
少しばかりのお金はあったものの…着の身着のまま…
―――少し…時間かかっちゃうかもしれないけれど…
そんな風に考えつつ…スザクは走り出していた。
ちゃんと、約束の宝石は手に入れた。
ルルーシュとおそろいのペンダントを持って…
ルルーシュはいつも、スザクが預けた母親のチョーカーを大切に持っていてくれる。
それこそ…
―――俺が持っていた時よりもずっと大切にしてくれている…
見る度に解る…
スザクが渡したそれを…ルルーシュがどれほど大切にしていてくれているか…
それが嬉しいし、それを見る度に…愛おしさが増して行くのだ。
だから…

 急がなければならない…
そんなことは解っているものの…
ルルーシュの国からかなり遠い位置にあるあの村…
正直、ここから旅に必要な最低限の金を稼ぎながら、そして、約束のペンダントを作って…ともなると…
相当時間がかかる。
この宝石には相当な技術と時間をかけて加工をしなければならないそうだ。
人間では加工できない…とも云っていた。
だから、この宝石を加工できる国は限られている。
ルルーシュの国でも、その宝石の存在を知らないので、加工出来る魔物がいないと思われ…
すると、回り道をしながら、金を稼ぎつつ、この宝石をきちんと加工しなければならないと云う事になる。
行商人として父親と色んな地を歩いて来たから…
どこの国で何が重宝されるかはよく解っているが…
ただ、何かを売るにしてもまず、先立つものが必要だ。
父親が死んだばかりでそんな金もない。
父親の稼いだ金は医者の治療費とスザクの村の滞在費で吹っ飛んだという。
で、その商品の持ち主がいなくなったことで、その荷車に積んであった様々な物資はあっという間になくなった。
元々物資が不足しているところだ。
持ち主がいなくなった時点で早いもの勝ち…
スザクの父を診ていた医者もその中から必要なものは引き抜いている。
それが…その国の掟…
だから、そのこと自体に文句は云わないが…
―――まさか、荷車もすべてなくなっているとはな…。相当切羽詰まっているんだな…あの国…
そんな事を考えていた。
実際に、ルルーシュのいる国は非常に豊かだ。
そして、環境的にも恵まれた土地で、その豊かさの上に様々な研究がなされていて、そう云った心配が少ない。
周囲からそんな豊かな国は狙われるのだけれど…
でも、異種族ともうまくやっていっているこの国は…
他の国が軍隊を送ってみても、決して侵略されることはない。
と云うか、返り討ちに遭っている。
そんなギャップを知るスザク…
行商人をやっていて知り合った人、出会った旅芸人たちに話しを聞くと、ルルーシュのあの国にはどうしても長居をしてしまう…と云う。
それでも、あの国にいて彼らに仕事はない。
豊かな国は国民がしっかり働いているから豊かさを保っていられる。
働くことのできない人々はあの国には暮らせないのだ。
そんな、非常に難しいバランスを上手に保っているのがあの国で…
―――今度行く時には…ルルーシュのボディガードをやりたいってお願いしてみようかな…。そうすれば…
と、元々ポジティブに考える事の出来るスザクはそんな、明るい夢を見つつ、ルルーシュのいる、あの平和で豊かな国へと急ぐ。
急いではいるけれど…
金を稼ぎながら、宝石を加工して貰って、なおかつ、金を稼いでいる過程の中で、そのスザクの身体能力を買われて、トレジャーハンターだの、モンスターハンターだの…妙な事を頼まれつつ…
既に最後にルルーシュと会ってから5年の月日が経っていたのだ。
そうして…
そこまで時間はかかったけれど…
でも、あと、2日でルルーシュの国に到着する…
そんなところまで来ていたスザクだけれど…
でも、その時、その国では大変なことが起きていたのだった…

To Be Continued


あとがきに代えて



相変わらず遅くなってしまって申し訳ありません。
とりあえず、最近は皆さんも慣れて来たのかな…と思うくらいの遅め更新が続いております。
まぁ、今回のお話し…
和泉のオリジナル設定では基本的に書かないタイプのお話なので、そう云ったお話しの場合、いつもドキドキもので書かせて頂いています。
でも、楽しんで頂けていればいいのですが…
今回、ルルーシュとスザクは別々の状態…
そして、スザクがルルーシュに預けたスザクの母親の形見のチョーカーを『ルルーシュを縛り付ける為の首輪』と揶揄してくれたユーフェミアに感謝です(笑)
チョーカーとペンダントに関しては和泉が勝手に入れた設定だったのですが…
まぁ、タイトルがタイトルなんで…
そう云ったものは必要かなぁ…と…
リクを下さったご本人様には驚かれてしまいましたが…
変な発想をしてしまってすみません。
でも書いているのは楽しいです。
オフラインがもろにシリアスばかり続いているので…
明日か明後日くらいにはオフライン脱稿出来るかな…
出来れば今週の締め切りには間に合わせたい…

しかし…ギアスターボのスペース配置を見たのですが…
最近、イベントのスペース配置…微妙に呪われている気がするのは和泉だけでしょうか?
背後に神サークルさま…
今回、和泉が知っている様な大行列作る神サークルさまってそのサークルさまだけのように見えたのですけれど…
当日…緊張で窒息死するかも…(爆)
だって…凡人が神の後光を見たら目がくらんじゃうでしょ?
差し入れ持って行くときだって、いつもドキドキもので…スペースに戻って椅子の上で心臓バクバクしている様なチキンなんで…
まぁ、ギアスオンリーでスザルルカテゴリーは固められますけれどね…
それにしても…
まぁ、いいか…


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
これでも平年並みの気温なんですよね…
平年の春の恰好をしていると寒いと思ってしまう和泉は間違っていないんですよね?
普通に鼻水が止まらなくなっています…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『Engage』
やはり、タイトルは驚かれましたか…
最終的にはやっぱり、駆け落ちだろうと…(あ、ネタばらすなよ!)
まぁ、和泉の作品の場合、タイトルと内容があっていない事も多いんですけどね…(←ダメじゃん)
タイトルはいつも悩むんですよね…
リクでタイトルまで書かれている方はいらっしゃらないので、タイトルでリクを下さった方のイメージと合わずにまぁ、残念な思いをさせてしまう事もあるでしょうし…(というか、そこまで求めるなよ)
子スザルル…書いていて楽しかったです。
特にスザクの想像力の豊かさには、笑いました。
これもスザクいじめになるんですかね…(笑)
これから、まだ、続く訳ですが、楽しんで頂ければ幸いです。

『It's Destiny』
これは…結構話が込み入ってきましたね…
割とここで書いているシュナパパは好きなんです。
ちゃんと執着があるので…
意外とシュナパパは和泉の守備範囲に入るので…(笑)
シュナパパ、無自覚にルルーシュを追い詰めていますねぇ…
どこまで理解しているのやら…
そのうちに病院とかじゃなくて、自宅に監禁部屋を作りそうですね…
Σって!
この話はそう云う話じゃないって…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
記憶を持っている人…ロイドさんにするかセシルさんにするか迷ったんですよね…
ただ、基本的にロイセシ支持者の多い中、実は、ロイミレ支持者だったりします。
そう云った部分を盛り込みたいと思った時にロイドさんに決定致しました。
まぁ、これからの展開をお楽しみに…

『幼馴染シリーズ』
ここにきてゼロへの同情が一気に高まっている様な…(笑)
まぁ、元々悪人として出すつもりはなかったので…
どちらかと云うと、『キョウト六家』のみなさんに泥をかぶって頂こうかと考えているので…
ゼロの欲しいと思っているもの…
う〜〜〜〜ん…おしい!
和泉の考えているのはもう少しピンポイントだったりします。
まぁ、このお話も最終回に近付いているので…
近いうちに解ります。
っていうか…『皇子とレジスタンス』より先に終わりそうですよ…この作品…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『皇子とレジスタンス』
スザクとライは切り込み隊長ですから…
ロスカラでもそんな感じでしたしね…
本編でもキュウシュウの時にはスザク、孤立無援で戦っていて『ゼロ』に助けられた訳ですし…
和泉も戦略、戦術はあまり得意じゃないです。
しかし、どうしても必要なんで、一生懸命書いている訳ですけれど…
とりあえず、ヴァリスは竜胆の背後に撃ち抜いています。
そして、そこに道が出来るので、ランスロットは竜胆の背後に着く事が出来るようになります。
で、地のたちの舞台が竜胆の前方にいるとなれば、前後から竜胆を守る事が出来る…
そう云った感じで書いたつもりなんですが…
やっぱりわかりにくいですね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
もう少し勉強します…

寒いし、鼻水が止まらないし…
今、風邪引く訳には…
と云う訳で、医薬部外品のルル滋養内服液を買ってきました。
今目の前にあります。
それ飲んで頑張ります…


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posted by 和泉綾 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 06

Engage 02



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 最後にスザクを見送って…
どのくらい経つだろう…
行商人である父親が珍しい宝石の入手ルートを開拓した…とか云っていた。
そして、その宝石でおそろいのペンダントを作って持って帰ってくるとも…
ルルーシュ自身、スザクと一緒にいることが楽しかった。
初めて会った時…驚いてしまったけれど…
でも、色んな事を知っているみたいだった。
だから、つい、王子さまと云う立場を利用して…スザクを城にとどめたのだ。
スザクはルルーシュの部屋を見て驚いていた。
色んなところへ旅をしているスザクは…色んな事を知っていて…
普段、ルルーシュが何気なく使っている部屋の中のものについて、片っ端から教えてくれた。
ルルーシュはこの国から出たことがない。
そして、スザクに云われた。
『この国は…特別だ…』
と…
初めて会った時、3ヶ月、城に滞在していたけれど…
別れるその、ぎりぎりまでルルーシュはスザクと一緒に行きたいと駄々をこねていた。
ルルーシュもスザクも、まだ子供で…
ルルーシュはこの国から一歩も出た事のない王子さまだ。
スザクも父親と二人で行商をしながら生活している状態…
その時、『必ずまた来るから…』と、スザクは母親の形見をルルーシュに渡した。
『これはお前にあげるんじゃないぞ?預けるだけだ…。俺、それだけが母さんの形見なんだ…。だから、すっごく大切なんだ…それ…。次に来る時まで…預かっていてくれ…』
そう云ってルルーシュにシルバーのクロスに小さな宝石が飾られたチョーカーを渡した。
その、スザクの言葉とルルーシュにそれを預けてくれたと云う事実に、ルルーシュは涙が出そうになったけれど…
そうなると、ジェレミアがいろいろとうるさいので一生懸命我慢した。
それに、それ以上スザクを困らせるわけにもいかなかったから…
そして、その後…スザクは約束通り、この国に訪れた。
この国に到着すると、一番にルルーシュのところへきてくれた。
ルルーシュはスザクから預かったチョーカーを大切に、大切に手にしていた。
そして、スザクは旅に出る時には必ずそれをルルーシュに預けて行く。
そのチョーカーを見る時のスザクの目を見ていて…
ルルーシュは
―――本当に大切なものなんだな…
と、実感させられていた。
だから、本当に大切に保管していた。
誰にも見つからないように…
でも、ちょっとだけ…寂しくなると、そのチョーカーと出かける事も…
スザクの母親の形見と云うのでは、自分が着けるわけにはいかない。
だから、大事に箱にしまって持ち歩いて…一人きりになった時によく、そのチョーカーを見ているのだった。
そんな中で出会った友達もいる。
この国の国境近くの森に住む、ティンカーベルの姉妹…
ユーフェミアとナナリー…
二人ともルルーシュの肩に乗ってしまう程の大きさで…
ルルーシュが一人でここに来ると、いつもルルーシュの話し相手になっている。
「あら…ルルーシュ…」
「今日も来て下さったのですね…」
背後から声をかけられると、ルルーシュは振り返ってその姉妹に笑いかける。
「やぁ、ユフィ、ナナリー…」

 スザクが最後にこの国に来たのは…もう5年も前の話し…
最近、よく、この森に来て一人でスザクから預かったチョーカーを眺めている気がする。
もう、ルルーシュは20歳となり、王である父を助けながら国の為に働いているのだけれど…
「また…それを見ていらっしゃるのですね…」
「本当に…良く飽きませんね…」
ティンカーベル姉妹がルルーシュの両肩に乗ってルルーシュが膝の上に乗せて眺めているそれを…見ながら零す。
ルルーシュはここに来るたびにそれを持って来るのだ。
「だって…スザクが僕に…預けて…行ったんだ…。これが…また、ここに戻って来るって…約束の証しだから…」
ルルーシュがぼそりと呟く。
それは…スザクがルルーシュに預けて行ったスザクの母親の形見のチョーカー…
「まったく…クロスまで付いていて…まるで、ルルーシュを縛り付ける首輪ですわね…」
ユーフェミアがそう云うと…
「違います!お姉さま…。その方はきっと、お兄様に将来をお預けになっているんです!そして、お兄様の将来を守るための…その為の絆なんです!」
とナナリーが反駁する。
これは殆どいつもの事…
ユーフェミアはどちらかと云うと姉と云う事もあるのか、現実的と云うか、冷めた目で見ているが…
ナナリーは中々ロマンチストでルルーシュが持っているチョーカーは将来を誓った証しだと云う認識だ。
最初の内は、この姉妹の妙な会話についつい反応してしまっていたルルーシュだけれど…
最近ではこんな光景が微笑ましいと思うし、兄弟のいないルルーシュにとって、また、スザク以外に同じ年頃の友人がいないことも手伝って羨ましいとも思う。
「ルルーシュ…そんな悪い人間と一緒になんてなってはいけませんよ?」
ユーフェミアがそんな風にルルーシュを諭す。
ルルーシュよりも若く見えるけれど、ティンカーベルは妖精…
妖精の一生は人間なんかはるかに及ばないほど長い。
だから、実年齢自体は知らないけれど…
ルルーシュよりも遥かに長い時を生きているに違いない事は解る。
ナナリーもルルーシュを『お兄様』などと呼んでいるけれど、実際にはあだ名の様なもので…
実際にはルルーシュよりも遥かに長い時間、この世に存在している。
「ユフィ…別にスザクは…」
ルルーシュがここにいない人間の悪口を云うのはいかがなものかと思うし…
スザクだって行商の父を手伝って仕事をしている。
そして、どこかの国で大きな仕事をしているのかもしれない。
「でも…お兄様…お兄様だって本当はお会いになりたいのでしょう?」
心配そうにナナリーが尋ねて来る。
そんな事を訊かれたって…答えは決まっている。
初めて会った時から…こんなに長い事会えなかった事は初めてで…
確かに…スザクは各地を回っている行商人だ。
他国と戦争中の国や同じ国内で異種族同士が戦っている国などもあると云う。
そう云ったところも、ああ云う行商人は様々な物を持って売り歩いて、商品を手に入れていると云う。
ルルーシュの知らない世界は広い。
そんな世界を歩いていれば…きっといろいろあるのだ。
あまり考え込むと考えがネガティブになって行くので…そうなったときには、このチョーカーを持ってこの森に来て、これを眺めてこれを渡された時のスザクの顔を思い出す。

 そんな3人がたたずんでいるのを見ている陰がある…
それは…
ルルーシュ達には気配を気付かせる事もなく…ただ、眺めていたのだけれど…
人間ではない…その存在…
ルルーシュ達はこの国の環境に慣れていしまっていて異種族の気配に対して鈍感になっていた事もあったのかもしれない。
と云うのも、魔物であれ、妖怪であれ、妖精であれ、人間であれ…
異種族だからと云って問答無用で攻撃する事もないし、仲良く暮らしている国なのだ。
そんな中で、彼らの警戒心もかなり緩んでいる状態だ。
解り易く云うと、平和ボケ…
それはいい事なのかもしれないけれど、危機感の足りなさを考えるとこれは問題だとも思えてくる。
その影は…
何かの術を使ってその姿を変えた。
そして…
―――カサリ…
「だ…誰だ!?」
その、足音に気づいてルルーシュが後ろを振り返ると…
「あ、済まないね…驚かせてしまったかな?」
そこに立っていたのは…
綺麗な金髪で…スカイブルーの瞳を持っている長身の男が立っていた。
ルルーシュが呆然としてその男を見上げている。
そして、ルルーシュの肩の上に腰かけていたティンカーベルの姉妹たちがふわりと飛び上がった。
そして…その目の前の人間の姿をした存在をキッと睨みつけている。
しかし、呆然としているルルーシュしか目に入っていないのか、そんなティンカーベルの姉妹の睨みなど彼にとって何ともないのか…
その男はルルーシュの傍まで歩いてきた。
「久しぶりに…人と会えた…。つい嬉しくてね…。驚かせてしまってすまない…」
その男は、優しい笑顔でルルーシュにそう云った。
そう云った部分で免疫のないルルーシュは…
この男のひた隠しにしている何かに気づくことはない。
そして…
―――スザク以外で初めてだ…。変な目で見たり、変な事を云ったりしない相手は…
ルルーシュはそんな事を思っていた。
実際に、その男の瞳にはそう云った気配は一切ないのだ。
その男のそんな雰囲気にルルーシュは安心してしまっている様子だ。
そんなルルーシュを見てティンカーベルの姉妹が…
「ルルーシュ!待って…」
「お兄様!」
少し慌てたようにルルーシュに声をかける。
ルルーシュの方はと云えば…
「ユフィ、ナナリー…どうしたんだよ…そんなに怖い顔をして…」
そんな風にいつもの笑顔で二人と話している状態だ。
そんなティンカーベル達を邪魔だと云わんばかりの気配が…姉妹を襲った。
まるで、邪魔をするな…
そう云っているような感じだ。
でも、そんな気配はルルーシュには伝わっていない。
恐らく、目の前の男はルルーシュにだけ解らない様に出来るのだろう。
そして、ルルーシュは異種族に対して警戒心がないからなおさらそう云った術にかかり易い。
「私は…その二人に随分嫌われてしまったみたいだな…。気づかない内に…何かしてしまったらしいね…」
その男のその言葉は…
ルルーシュを刺激した。
「二人とも!何も知らない相手にそんな態度は失礼じゃないか!」
ティンカーベル達の方を見てルルーシュが彼女たちに注意を促している。
そんなルルーシュの後ろでその男はにやりと笑い、その笑いを見たティンカーベル姉妹はその瞳にぞっとしていた。

 その頃…
スザクの方はと云えば…
最後にルルーシュと会って、その後は…
かなり過酷な状態にあった。
と云うのも、父が珍しい宝石の入手ルートを手に入れる為に、かなり危険な地域を回る事になったからだ。
これまでにリストになかった地への行商…
それだけでもかなり負担が多いと云うのに、その中で…
偶然と云えば偶然なのだけれど…
ちょうど、タチの悪い流行り病が国を覆い尽くしていた地域に入っていかなければならなかった。
スザクの父はそんな地域でも確実に商品を運ぶ…
確かに金に対しては非常に細かい人だったし、汚い事もしていたけれど…
その仕事に対しての誇りは捨てていない商人だった。
だから、自分の開拓したルートを大切にしていたし、そのルートを守る為に商売人根性と云うものを培ってきたのだ。
そして…
その地域にほど近い村で…
たくさんの行商人たちがその先に進むかどうかを悩んでいたところを…
スザクの父親はそんなところで商売人根性を見せた。
流石に、確かに一人前の働きをしていたスザクではあったが、歳で云えば、まだ子供の息を抜けられていない。
だから、
『ここから先は俺だけで行く…。2ヶ月経って何の連絡もないようなら…お前の好きにしな…』
と、最後だけは妙にかっこいい父親のセリフを吐いて、スザクをその村に残し、その未知の流行り病の蔓延する地域には云って行った。
そして…
案の定、そんな未知の流行り病に倒れたのだ。
それを知ったのは…父がこの村を離れて2週間目の時だった。
感染力が高く、死亡率の高い病…
ただ、子供の内に発症していると助かり易く、そして、一度かかると一生その病にはかからない類のものだったらしいのだけれど…
父はその病にはかかっていなかったらしく、帰らぬ人となった。
それを伝えてくれたのは、子供の頃にその病にかかり、命拾いをしたと云う医者だった。
この流行り病は数年に一度定期的に爆発的に流行するらしく…
種族問わずに志望者が多発する時期であるという。
だから、その時期になると、その国は一気に物資が不足する。
人手も不足する。
だから、医師自らがこの村まで物資を買いに来る事もままある。
そんなときに…スザクは父親の訃報を聞かされた。
ついに…
独りぼっちだ…
そんな風に落ち込んだりもしたが…
でも…すぐに思いだす。
スザクには…会いたい人がいること…
また、戻らなくてはならない場所があると云うことを…
そう思った時…
スザクはその村を後にした。
少しばかりのお金はあったものの…着の身着のまま…
―――少し…時間かかっちゃうかもしれないけれど…
そんな風に考えつつ…スザクは走り出していた。
ちゃんと、約束の宝石は手に入れた。
ルルーシュとおそろいのペンダントを持って…
ルルーシュはいつも、スザクが預けた母親のチョーカーを大切に持っていてくれる。
それこそ…
―――俺が持っていた時よりもずっと大切にしてくれている…
見る度に解る…
スザクが渡したそれを…ルルーシュがどれほど大切にしていてくれているか…
それが嬉しいし、それを見る度に…愛おしさが増して行くのだ。
だから…

 急がなければならない…
そんなことは解っているものの…
ルルーシュの国からかなり遠い位置にあるあの村…
正直、ここから旅に必要な最低限の金を稼ぎながら、そして、約束のペンダントを作って…ともなると…
相当時間がかかる。
この宝石には相当な技術と時間をかけて加工をしなければならないそうだ。
人間では加工できない…とも云っていた。
だから、この宝石を加工できる国は限られている。
ルルーシュの国でも、その宝石の存在を知らないので、加工出来る魔物がいないと思われ…
すると、回り道をしながら、金を稼ぎつつ、この宝石をきちんと加工しなければならないと云う事になる。
行商人として父親と色んな地を歩いて来たから…
どこの国で何が重宝されるかはよく解っているが…
ただ、何かを売るにしてもまず、先立つものが必要だ。
父親が死んだばかりでそんな金もない。
父親の稼いだ金は医者の治療費とスザクの村の滞在費で吹っ飛んだという。
で、その商品の持ち主がいなくなったことで、その荷車に積んであった様々な物資はあっという間になくなった。
元々物資が不足しているところだ。
持ち主がいなくなった時点で早いもの勝ち…
スザクの父を診ていた医者もその中から必要なものは引き抜いている。
それが…その国の掟…
だから、そのこと自体に文句は云わないが…
―――まさか、荷車もすべてなくなっているとはな…。相当切羽詰まっているんだな…あの国…
そんな事を考えていた。
実際に、ルルーシュのいる国は非常に豊かだ。
そして、環境的にも恵まれた土地で、その豊かさの上に様々な研究がなされていて、そう云った心配が少ない。
周囲からそんな豊かな国は狙われるのだけれど…
でも、異種族ともうまくやっていっているこの国は…
他の国が軍隊を送ってみても、決して侵略されることはない。
と云うか、返り討ちに遭っている。
そんなギャップを知るスザク…
行商人をやっていて知り合った人、出会った旅芸人たちに話しを聞くと、ルルーシュのあの国にはどうしても長居をしてしまう…と云う。
それでも、あの国にいて彼らに仕事はない。
豊かな国は国民がしっかり働いているから豊かさを保っていられる。
働くことのできない人々はあの国には暮らせないのだ。
そんな、非常に難しいバランスを上手に保っているのがあの国で…
―――今度行く時には…ルルーシュのボディガードをやりたいってお願いしてみようかな…。そうすれば…
と、元々ポジティブに考える事の出来るスザクはそんな、明るい夢を見つつ、ルルーシュのいる、あの平和で豊かな国へと急ぐ。
急いではいるけれど…
金を稼ぎながら、宝石を加工して貰って、なおかつ、金を稼いでいる過程の中で、そのスザクの身体能力を買われて、トレジャーハンターだの、モンスターハンターだの…妙な事を頼まれつつ…
既に最後にルルーシュと会ってから5年の月日が経っていたのだ。
そうして…
そこまで時間はかかったけれど…
でも、あと、2日でルルーシュの国に到着する…
そんなところまで来ていたスザクだけれど…
でも、その時、その国では大変なことが起きていたのだった…

To Be Continued


あとがきに代えて



相変わらず遅くなってしまって申し訳ありません。
とりあえず、最近は皆さんも慣れて来たのかな…と思うくらいの遅め更新が続いております。
まぁ、今回のお話し…
和泉のオリジナル設定では基本的に書かないタイプのお話なので、そう云ったお話しの場合、いつもドキドキもので書かせて頂いています。
でも、楽しんで頂けていればいいのですが…
今回、ルルーシュとスザクは別々の状態…
そして、スザクがルルーシュに預けたスザクの母親の形見のチョーカーを『ルルーシュを縛り付ける為の首輪』と揶揄してくれたユーフェミアに感謝です(笑)
チョーカーとペンダントに関しては和泉が勝手に入れた設定だったのですが…
まぁ、タイトルがタイトルなんで…
そう云ったものは必要かなぁ…と…
リクを下さったご本人様には驚かれてしまいましたが…
変な発想をしてしまってすみません。
でも書いているのは楽しいです。
オフラインがもろにシリアスばかり続いているので…
明日か明後日くらいにはオフライン脱稿出来るかな…
出来れば今週の締め切りには間に合わせたい…

しかし…ギアスターボのスペース配置を見たのですが…
最近、イベントのスペース配置…微妙に呪われている気がするのは和泉だけでしょうか?
背後に神サークルさま…
今回、和泉が知っている様な大行列作る神サークルさまってそのサークルさまだけのように見えたのですけれど…
当日…緊張で窒息死するかも…(爆)
だって…凡人が神の後光を見たら目がくらんじゃうでしょ?
差し入れ持って行くときだって、いつもドキドキもので…スペースに戻って椅子の上で心臓バクバクしている様なチキンなんで…
まぁ、ギアスオンリーでスザルルカテゴリーは固められますけれどね…
それにしても…
まぁ、いいか…


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
これでも平年並みの気温なんですよね…
平年の春の恰好をしていると寒いと思ってしまう和泉は間違っていないんですよね?
普通に鼻水が止まらなくなっています…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『Engage』
やはり、タイトルは驚かれましたか…
最終的にはやっぱり、駆け落ちだろうと…(あ、ネタばらすなよ!)
まぁ、和泉の作品の場合、タイトルと内容があっていない事も多いんですけどね…(←ダメじゃん)
タイトルはいつも悩むんですよね…
リクでタイトルまで書かれている方はいらっしゃらないので、タイトルでリクを下さった方のイメージと合わずにまぁ、残念な思いをさせてしまう事もあるでしょうし…(というか、そこまで求めるなよ)
子スザルル…書いていて楽しかったです。
特にスザクの想像力の豊かさには、笑いました。
これもスザクいじめになるんですかね…(笑)
これから、まだ、続く訳ですが、楽しんで頂ければ幸いです。

『It's Destiny』
これは…結構話が込み入ってきましたね…
割とここで書いているシュナパパは好きなんです。
ちゃんと執着があるので…
意外とシュナパパは和泉の守備範囲に入るので…(笑)
シュナパパ、無自覚にルルーシュを追い詰めていますねぇ…
どこまで理解しているのやら…
そのうちに病院とかじゃなくて、自宅に監禁部屋を作りそうですね…
Σって!
この話はそう云う話じゃないって…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
記憶を持っている人…ロイドさんにするかセシルさんにするか迷ったんですよね…
ただ、基本的にロイセシ支持者の多い中、実は、ロイミレ支持者だったりします。
そう云った部分を盛り込みたいと思った時にロイドさんに決定致しました。
まぁ、これからの展開をお楽しみに…

『幼馴染シリーズ』
ここにきてゼロへの同情が一気に高まっている様な…(笑)
まぁ、元々悪人として出すつもりはなかったので…
どちらかと云うと、『キョウト六家』のみなさんに泥をかぶって頂こうかと考えているので…
ゼロの欲しいと思っているもの…
う〜〜〜〜ん…おしい!
和泉の考えているのはもう少しピンポイントだったりします。
まぁ、このお話も最終回に近付いているので…
近いうちに解ります。
っていうか…『皇子とレジスタンス』より先に終わりそうですよ…この作品…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『皇子とレジスタンス』
スザクとライは切り込み隊長ですから…
ロスカラでもそんな感じでしたしね…
本編でもキュウシュウの時にはスザク、孤立無援で戦っていて『ゼロ』に助けられた訳ですし…
和泉も戦略、戦術はあまり得意じゃないです。
しかし、どうしても必要なんで、一生懸命書いている訳ですけれど…
とりあえず、ヴァリスは竜胆の背後に撃ち抜いています。
そして、そこに道が出来るので、ランスロットは竜胆の背後に着く事が出来るようになります。
で、地のたちの舞台が竜胆の前方にいるとなれば、前後から竜胆を守る事が出来る…
そう云った感じで書いたつもりなんですが…
やっぱりわかりにくいですね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
もう少し勉強します…

寒いし、鼻水が止まらないし…
今、風邪引く訳には…
と云う訳で、医薬部外品のルル滋養内服液を買ってきました。
今目の前にあります。
それ飲んで頑張ります…


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
とっても励みになります。
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posted by 和泉綾 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月11日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 05

Engage 01



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 幼い頃…
行商の息子とよく遊んだ。
身の周りに同じ年頃の男の子がいなかった事もあり、ルルーシュはその行商の息子と会うのが楽しみだった。
ここは…
様々な都市国家が存在し、その中で人間、魔物、妖怪、妖精がそれぞれに暮らしていて…
人間同士で争っているかと思えば、異種族と仲良く暮らしている事もある。
ルルーシュが生まれたこの国は…
力を持たない人間が統治しながら、魔物、妖怪、妖精とも共存し、仲良く暮らしている数少ない国の一つだ。
だから、街の中を歩いていても色んな姿の存在に出会う。
そして、人間が悪さをして、魔物がそいつを捕まえたり、妖怪が怪我をしていて、人間が治療に尽力したり…
この国から一歩外に出れば決してそんなことはなく…
隣国と戦争状態にあったり、異種族からの侵略に怯えて暮らしていたり…
だから、この国に訪れる行商人や旅芸人たちは長居をしたがるのだ。
それでも、この国に留まっていたら彼らも食いっぱぐれる事になる。
ギリギリまでこの国に滞在し、そして、名残惜しそうに去っていく。
そうした、行商人や旅芸人が集まるから、こうした豊かな国が出来たとも云える。
その分、この国の法律は厳しいし、罰則規定も厳しい。
まぁ、基本は『他者に迷惑をかけない事!』と『困っている時はお互い様!』と云う事をコンセプトとしてその国の法律が成り立っている。
だから、基本的に難しい法律はない。
あんまり難しい法律を作ると確実に抜け穴が出来て、その抜け穴をふさぐ為に更に法律が出来る…
そんな事をするくらいなら、単純明快な法律にしてしまえばいい…
と云うこととなったらしい。
異種族が共に暮らしている状態なので、あまり複雑にするとかえって混乱を招くことになるのだ。
なら、互いに関わりを持って、その相手にとって嫌なこと、困ることを学びながらどう接していくかを考える。
そして、その中でこの国の法律を順守していく事になる。
そんな国だから…
割とのんびりしているのだけれど…
この国の住人達はこの環境がお気に入りのようだ。
この国に住みついた強い魔力を持つ魔物や妖怪も、こんな国の雰囲気の中、結構楽しんでいるようで…
外敵がくると、その、強い魔力を持つ魔物や妖怪が全力でこの国の国境線に出向いて行く。
そして、大抵、領土争いをしたがるのは人間なのだけれど…
その人間達もその魔物たちによって駆逐されて行く…
ただ…
彼らが今くらい全力で国を守り始めたのは…ここ20年の事…
と云うのは…
この国のお城に住んでいる王さまとお妃さまの間に生まれた王子さまの為である。
その王子さま…
それはそれは可愛らしく生まれて来て…
幼少の頃は、うっかり襲ってしまいたいと思ってしまう程の愛らしさ…
少年気に入って『ツンデレ』と云う新たな悩殺コンテンツを装備して更にファンを獲得…
青年期に入り始めた今は…
一目見るだけでそのまま魂を抜かれてしまう程の…
王様を暗殺しに来た他国のアサシンがうっかり王子さまと目を合わせてしまったが故に、そのままこの国の国境線の警備兵として雇われてしまった。
そんな、ある意味世界最強な王子さま…それがルルーシュだった。
そして、ルルーシュは時々訪れる行商の息子、スザクと遊ぶのが大好きで…
国民たちはスザクに対して嫉妬の念を思い切り抱いているのだけれど…
それでも、スザクと一緒にいる時のルルーシュの笑顔は…
『萌え♪』を通り越して、『悶えて』しまう程の破壊力で…
で、国民もうっかりスザクに関しては100万歩譲って黙認していた。

 ところが…
ここ5年ほど…スザクが姿を見せない。
最後に会ったのは…15歳の時…
あの時、スザクは…
『珍しい宝石を持って来てやる!父さんが、特別なルートを開拓したって云ってた…。俺もそれを分けて貰って、ルルーシュとおそろいのペンダントを作って持って来てやるからな!』
そう云って…この国を去って行った。
幼い頃から、時々、この国に来ていて…
ルルーシュと出会ったのもたまたまだった。
スザクの父親は城への出入りを許されている行商人だった。
だから、珍しいものもたくさん取り扱っていて…
荷車から落ちた、異国の珍しい果物がルルーシュの目の前に転がってきた。
そして、スザクがそれを追いかけて来た…
その果物は…まるでスザクをルルーシュの元へ導くかの様に…
ルルーシュはスザクがその果物に導かれるのを待っていたかのように…
ルルーシュが城の庭を散歩している時に…出会ったのだった。
ルルーシュもスザクも当然、相手がどう云う立場の者かは知らない。
ルルーシュにとってスザクの様な存在と出会うのは初めてだったし、スザクも『王子さま』などと云う肩書を持つ存在に出会うのは初めてだった。
『あ、こんなところまで転がってきちゃったのか…』
スザクが果物を手にしたルルーシュににこりと笑いかけた。
スザクはその果物を返して貰うとルルーシュの方に手を出した。
しかし、ルルーシュはなんで手を差し出されているのか解らず、きょとんとしていた。
その内、スザクがイライラして来て…
『おい!その果物…商品なんだから返せよ!俺たちはそれを売って金にして、食料を買ったり宿に泊まったりするんだからな!』
スザクの云っていることは…
ルルーシュは本の中でしか知らない世界だ。
自分でお金を稼いで、そのお金で食べ物を買ったり、必要な事をして貰ったり…
スザクの怒鳴り声の内容に…
ルルーシュは目をキラキラとさせた。
『ねぇ…僕にもっとその話を聞かせて!』
流石にそんな事を云われて面食らったスザクだけれど…
でも、着ているものを見ると…
凄く高級な素材を使った服を着ている。
流石に各地を転々としながら行商をしているから、ものの見る目は養われてきた。
そして…
王宮の庭を我がもののように散歩していて、こんな高級そうな服を着ていて、そんな世間知らずな事を云う…
そして、答えは導き出された…
『なぁ…お前って…ひょっとしてここに住んでいるのか?』
スザクが何となく…『それはないよな…』と云う表情を見せながら尋ねて来た。
すると、目の前の高級な服を着て、王宮の庭を我がもののように散歩していた、黒髪のスザクと同じくらいの少年は…
『うん!そうだよ…。この果物くれない…?そのお礼に…今晩、僕の部屋を宿にしてよ…』
どうやら…スザクの予想は的中した。
これが、もし、子供の姿をした魔物や妖怪だったらどうするんだ?と云う、素朴な疑問を抱えていたが…
ただ、この国の体質を考えた時…
それはないだろうなとも思うし、この国の王宮で育っているからそんな風に無防備な発言をするのだろうと…
そんな風に納得したのだけれど…

 そして、その時には…
仕方なく父親の元へと戻った。
スザクが追いかけていった筈の果物は…その手にはなく…
父親には
『なんか、この庭の作りが複雑で見失った…』
と云ったら…
殴られた。
あの果物…
本当に珍しい品種らしくて、滅多に手に入らない代物だったらしい。
『あの果物一つでAランクの宿に1週間は贅沢三昧で生活できるだけの値段がつくんだぞ!』
最後の捨て台詞はそれだった。
もし、いつもならその時点ですぐにでもとり返しに行ったかもしれない。
でも…
あの時出会った王子さまの笑顔が…
なんだか忘れられなかった。
そして、自分の頭の中にいるその王子さまはあの笑顔のままがいいと…
そんな風に思ってしまった。
恐らく、スザクにあんな事を云ったって、この城の者たちが絶対にそんなことはさせないだろう。
世間知らずな感じだったから…
そんな城の事情も知らないで、純粋な優しさと感謝のつもりであんな風に云ってくれたに違いない。
多分、彼が王子さまでなくても…
―――俺、きっと、あの果物、あげちゃっていただろうな…
そんな風に思う。
そのくらい…印象的だった。
そうして…スザクは父に連れられて、父に殴られ、少々ずきずきする頬を気にしつつ…
いつもこの城に物品の納品をしている裏口へと歩いて行った。
そして、そこで大量の荷物を下ろす。
スザクは父を手伝って、重い木箱に入った荷物を運んで行く。
これは、いつもの事…
既に慣れっこなので、今更苦に思うことはない。
それよりも…
数を多く運べば父親から駄賃を貰えるのだ。
この城は運ぶ距離が長くて、荷物の数も多いから金貨1枚をくれるのだ。
違うところだと、銀貨だったり、時には銅貨と云うときだってある。
だから、スザクにとって、ここは云い小遣い稼ぎの場所でもあるのだ。
『これで全部です!』
元気にこの城の女官長に報告する。
すると…奥の方からどたどたと…多数の足音が聞こえて来た。
そして、扉が開いたかと思うと…
多分、見たことはないけれど、どう見てもこのお城の偉い人…と云ういでたちの男が3人ほど…飛び込んできた。
『行商人の息子…と云うのは君か?』
突然の質問に…
いきなり人にものを尋ねるのはいかがなものかと考えてしまうが…
でも、相手は重要な取引先の偉い人…
この辺りは父について回って行商人の手伝いをしていただけあって、その辺りもやんわりと対応する術を知っている。
『はい、その通りですが…何か…?』

 使い慣れない敬語を使って答えると…
『よし!この子だ…。君、ちょっとついて来てくれ…』
その偉い人たちの中で一番偉い人に見える男がそんな事を云って来た。
『は?俺…何も悪いことしてないですよ!俺、この城に入って一回、落し物を探しに行ったけど…それだけで罪になるんですか?』
ここの法律は『他人に迷惑をかけない!』『困っている時はお互い様!』がモットーでそれ以外のものはないと聞いていたのだが…
『いいから付いて来てくれ…。王がお呼びなのだ…』
更に訳が解らず、顔が引きつる。
そして、物騒な想像だけが頭を過って行く。
―――俺…きっと、形ばかりの裁判にかけられて、『御免なさい』って何度云っても許して貰えないまま拷問室で死ぬまで拷問されるんだ…
どこでそんな情報を仕入れてきたかは知らないが…
中々創造力は豊かだ。
真っ青になりながら…
その男達について行く…
心の中では…
―――金に汚くて、母さんは苦労させられていたけれど…。それでもここまで俺を養ってくれたんだよな…あんな父さんでも…
そんな事を考えながら連行されていく。
―――俺…あの果物をとりに行かなければ…こんな事には…
などと考えているものの…
歩いている場所は…
どう考えても『拷問室』へと繋がっている様には思えない。
普通、『拷問室』と云うと、暗い石造りの地下室で…と云うのを想像してしまうのだけれど…
さっきから歩いているのは大きな窓に高級な絨毯…壁にはいくつもの絵画が飾られていて、ところどころに…高そうな花瓶に豪華な花が活けてある。
その内に…
―――あれは…○×国で凄い値段で売られていたな…。あ、あのツボ…偽物が多いけれど…あれ、本物じゃないか…それに、この燭台…いくら金出しても手に入らない代物だぞ!
などと…調度品の鑑定を始めてしまっていた。
行商人をしていると、色んなものを目にする機会が多いので、あらゆるものに対して、その価値や希少性を見抜く力がついて来る。
スザクも幼いながら、そんな旅から旅へと、物を売って歩く生活をしているうちに、そんな目を養われるようになったのだ。
そして、現在歩いているところは…
そんな鑑識眼をフル活用出来る場所を歩いている。
スザクの頭の中からはすっかり、『(何の罪を犯したのか解らないけれど)罪人』と云う意識も『拷問室』などと云う言葉も、消えていた。
ただ、目の前にあるお宝達に目が行ってしまっていた。
しかし…
そんな、夢の様な時間もあっという間に過ぎ去ると云うことを認識せざるを得ない場所までたどり着いてしまった。
『失礼致します…。殿下の仰っていた子供を連れてまいりました…』
スザクをここまで連れて来た男の声に…
スザクは我に返る。
それと同時に現実に戻ってきた。
―――お…俺…どうなるんだ…
少々涙目になりながら促されるままに部屋の中に入って行くと…
顔をあげる事も出来ず、ただ、下を向いて震えていた。
自分でも情けないけれど…でも、これから自分の身に降りかかろうとしている事を考えると…
『良かった…まだこの城にいてくれて…』

 その声に…スザクはきょとんとする。
恐る恐る顔をあげると…
さっきの黒髪の王子さまがニコニコして立っていた。
隣には、恐らく、彼のお付きの者であろう何となくお茶目と云う言葉の似合いそうな、でも、それを云うと怒られてしまいそうな男が立っていた。
『あ…お前…さっきの…』
『キサマ!殿下に向かって!』
隣に立っていた王子さまのお付きの者が剣を抜いてスザクにきりかかろうとする。
―――やっぱり拷問かよ!と云うか、可愛い顔をしてそんな趣味があるのかよ…
そう云って、両腕で頭を庇う。
すると、
『やめろ!ジェレミア!彼は大切なお客人だ。この果物を…僕にくれたんだ…。僕が根だったんだけど…』
そんな風にはにかみつつ、そして、大切そうにどう見ても大げさだろう…それは…と云うくらい大きなバスケットにフワフワのタオルを敷きつめてその上にさっき、おとして王子さまに拾われた果物が鎮座していた。
ただの商品から…スザクより大切にされて、身分が高くなっているようだ。
『この果物のお礼に…僕の部屋を宿にかすって云ったでしょ?あ、でも、これ、ジェレミアに聞いたら凄い高い果物なんだってね…。僕、そんな事も知らずに君にお願いしちゃったんだね…。僕の部屋に一晩じゃ、絶対に返しきれないね…』
どうやら、王子さま、しょんぼりスイッチが入ったらしい。
それでも、スザクとしては父親のげんこつ一発で済んでいるのなら…別にいいと思っているくらい、結構おおらかな性格で…
『別にいいよ…そんなの…。そんなことより、俺…ここまで連れて来られたはいいけれど…どうしたらいい?』
率直な、そのままのスザクの質問だった。
『え…えっと…その…。君は…いつまでこの国に?』
王子さまが尋ねる。
『えっと…多分、父さん、この国を気に入っているから…3ヶ月くらいかな…。ここでしか手に入らないものとかもあるし…。ほら、魔物とかでないと入れない山とか洞窟でしかとれない貴重品がここなら手に入るからさ…』
『じゃあ…それまで…その、君のお父さんと一緒に…この城にいてくれない?と云うか、この国に来た時には…ここを宿にすればいい!』
行っている事の意味を解って云っているのだろうか…
この王子さまは…
そんな感想を普通に抱いてしまう発言だ。
『でも…俺、自分で云うのもなんだけど…どこの馬の骨かも解んないぞ?そんな奴…』
『大丈夫だよ…。だって、僕に対して…そうやって話してくれるもの。僕の目を見て変な顔(つまり悶えそうになっている顔)もしないし、変な事(つまりセクハラ発言)を云う事もしないし、普通に話してくれる…だから、僕、君に暗殺されてもいいよ…』
なんと云う大胆発言…
こんな顔でそんな事を云われたら、どんな凄腕のアサシンでもころっと落ちてしまうだろう。
スザクはそんな危なっかしい王子さまを見ていて…なんだか放っておけない…そんな風に思えて来た。
『解った…。俺はスザク…。お前は?』
『僕はルルーシュ!宜しく!スザク!』
嬉しそうなルルーシュに…スザクがちょっと困った様な笑みを零した。
うっかり、ルルーシュの目を見て変な顔(つまり悶えそうになっている顔)をしたり、変な事(つまりセクハラ発言)を云ったりする連中の気持ちが理解出来る様な気がしたから…
それが…二人の出会い…

To Be Continued


あとがきに代えて



またも更新が遅くなりまして…
すみません…
オフラインとの並行は…結構大変ですね…
この後もオフライン頑張ります!
今回はファンタジーと云うかRPGとかに出て来そうな舞台設定なんですが…
とりあえず、頂いたリクエストの内容がとても細かく書かれていて…設定そのものを考える手間が殆どなかったのですが…
ただ、リク下さった方の趣旨を吸い上げられているか…微妙に不安です。
まぁ、これから結構山あり谷ありです。
まだ出て来ていないキャラも居ますしね…
今後の展開をお楽しみに!



細々と、ランキングに参加中…。この記事を読んで、お気に召して頂いた方は、お手数ですが、バナーを一回クリックしてください。拍手ページは10ページほどの対談(2010/04/29更新)を用意しています。
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posted by 和泉綾 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 05

Engage 01



※設定:舞台としてはファンタジー世界で、人間、魔物、妖怪、妖精などが存在しています。
ルルーシュはとある豊かな都市国家の王様の一人息子で国民からも愛される20歳の王子様です。
子供の頃に出会った同じ歳の行商の息子で、時々この国に訪れるスザクと最後に会ったのは…

このネタは紫翠さまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 幼い頃…
行商の息子とよく遊んだ。
身の周りに同じ年頃の男の子がいなかった事もあり、ルルーシュはその行商の息子と会うのが楽しみだった。
ここは…
様々な都市国家が存在し、その中で人間、魔物、妖怪、妖精がそれぞれに暮らしていて…
人間同士で争っているかと思えば、異種族と仲良く暮らしている事もある。
ルルーシュが生まれたこの国は…
力を持たない人間が統治しながら、魔物、妖怪、妖精とも共存し、仲良く暮らしている数少ない国の一つだ。
だから、街の中を歩いていても色んな姿の存在に出会う。
そして、人間が悪さをして、魔物がそいつを捕まえたり、妖怪が怪我をしていて、人間が治療に尽力したり…
この国から一歩外に出れば決してそんなことはなく…
隣国と戦争状態にあったり、異種族からの侵略に怯えて暮らしていたり…
だから、この国に訪れる行商人や旅芸人たちは長居をしたがるのだ。
それでも、この国に留まっていたら彼らも食いっぱぐれる事になる。
ギリギリまでこの国に滞在し、そして、名残惜しそうに去っていく。
そうした、行商人や旅芸人が集まるから、こうした豊かな国が出来たとも云える。
その分、この国の法律は厳しいし、罰則規定も厳しい。
まぁ、基本は『他者に迷惑をかけない事!』と『困っている時はお互い様!』と云う事をコンセプトとしてその国の法律が成り立っている。
だから、基本的に難しい法律はない。
あんまり難しい法律を作ると確実に抜け穴が出来て、その抜け穴をふさぐ為に更に法律が出来る…
そんな事をするくらいなら、単純明快な法律にしてしまえばいい…
と云うこととなったらしい。
異種族が共に暮らしている状態なので、あまり複雑にするとかえって混乱を招くことになるのだ。
なら、互いに関わりを持って、その相手にとって嫌なこと、困ることを学びながらどう接していくかを考える。
そして、その中でこの国の法律を順守していく事になる。
そんな国だから…
割とのんびりしているのだけれど…
この国の住人達はこの環境がお気に入りのようだ。
この国に住みついた強い魔力を持つ魔物や妖怪も、こんな国の雰囲気の中、結構楽しんでいるようで…
外敵がくると、その、強い魔力を持つ魔物や妖怪が全力でこの国の国境線に出向いて行く。
そして、大抵、領土争いをしたがるのは人間なのだけれど…
その人間達もその魔物たちによって駆逐されて行く…
ただ…
彼らが今くらい全力で国を守り始めたのは…ここ20年の事…
と云うのは…
この国のお城に住んでいる王さまとお妃さまの間に生まれた王子さまの為である。
その王子さま…
それはそれは可愛らしく生まれて来て…
幼少の頃は、うっかり襲ってしまいたいと思ってしまう程の愛らしさ…
少年気に入って『ツンデレ』と云う新たな悩殺コンテンツを装備して更にファンを獲得…
青年期に入り始めた今は…
一目見るだけでそのまま魂を抜かれてしまう程の…
王様を暗殺しに来た他国のアサシンがうっかり王子さまと目を合わせてしまったが故に、そのままこの国の国境線の警備兵として雇われてしまった。
そんな、ある意味世界最強な王子さま…それがルルーシュだった。
そして、ルルーシュは時々訪れる行商の息子、スザクと遊ぶのが大好きで…
国民たちはスザクに対して嫉妬の念を思い切り抱いているのだけれど…
それでも、スザクと一緒にいる時のルルーシュの笑顔は…
『萌え♪』を通り越して、『悶えて』しまう程の破壊力で…
で、国民もうっかりスザクに関しては100万歩譲って黙認していた。

 ところが…
ここ5年ほど…スザクが姿を見せない。
最後に会ったのは…15歳の時…
あの時、スザクは…
『珍しい宝石を持って来てやる!父さんが、特別なルートを開拓したって云ってた…。俺もそれを分けて貰って、ルルーシュとおそろいのペンダントを作って持って来てやるからな!』
そう云って…この国を去って行った。
幼い頃から、時々、この国に来ていて…
ルルーシュと出会ったのもたまたまだった。
スザクの父親は城への出入りを許されている行商人だった。
だから、珍しいものもたくさん取り扱っていて…
荷車から落ちた、異国の珍しい果物がルルーシュの目の前に転がってきた。
そして、スザクがそれを追いかけて来た…
その果物は…まるでスザクをルルーシュの元へ導くかの様に…
ルルーシュはスザクがその果物に導かれるのを待っていたかのように…
ルルーシュが城の庭を散歩している時に…出会ったのだった。
ルルーシュもスザクも当然、相手がどう云う立場の者かは知らない。
ルルーシュにとってスザクの様な存在と出会うのは初めてだったし、スザクも『王子さま』などと云う肩書を持つ存在に出会うのは初めてだった。
『あ、こんなところまで転がってきちゃったのか…』
スザクが果物を手にしたルルーシュににこりと笑いかけた。
スザクはその果物を返して貰うとルルーシュの方に手を出した。
しかし、ルルーシュはなんで手を差し出されているのか解らず、きょとんとしていた。
その内、スザクがイライラして来て…
『おい!その果物…商品なんだから返せよ!俺たちはそれを売って金にして、食料を買ったり宿に泊まったりするんだからな!』
スザクの云っていることは…
ルルーシュは本の中でしか知らない世界だ。
自分でお金を稼いで、そのお金で食べ物を買ったり、必要な事をして貰ったり…
スザクの怒鳴り声の内容に…
ルルーシュは目をキラキラとさせた。
『ねぇ…僕にもっとその話を聞かせて!』
流石にそんな事を云われて面食らったスザクだけれど…
でも、着ているものを見ると…
凄く高級な素材を使った服を着ている。
流石に各地を転々としながら行商をしているから、ものの見る目は養われてきた。
そして…
王宮の庭を我がもののように散歩していて、こんな高級そうな服を着ていて、そんな世間知らずな事を云う…
そして、答えは導き出された…
『なぁ…お前って…ひょっとしてここに住んでいるのか?』
スザクが何となく…『それはないよな…』と云う表情を見せながら尋ねて来た。
すると、目の前の高級な服を着て、王宮の庭を我がもののように散歩していた、黒髪のスザクと同じくらいの少年は…
『うん!そうだよ…。この果物くれない…?そのお礼に…今晩、僕の部屋を宿にしてよ…』
どうやら…スザクの予想は的中した。
これが、もし、子供の姿をした魔物や妖怪だったらどうするんだ?と云う、素朴な疑問を抱えていたが…
ただ、この国の体質を考えた時…
それはないだろうなとも思うし、この国の王宮で育っているからそんな風に無防備な発言をするのだろうと…
そんな風に納得したのだけれど…

 そして、その時には…
仕方なく父親の元へと戻った。
スザクが追いかけていった筈の果物は…その手にはなく…
父親には
『なんか、この庭の作りが複雑で見失った…』
と云ったら…
殴られた。
あの果物…
本当に珍しい品種らしくて、滅多に手に入らない代物だったらしい。
『あの果物一つでAランクの宿に1週間は贅沢三昧で生活できるだけの値段がつくんだぞ!』
最後の捨て台詞はそれだった。
もし、いつもならその時点ですぐにでもとり返しに行ったかもしれない。
でも…
あの時出会った王子さまの笑顔が…
なんだか忘れられなかった。
そして、自分の頭の中にいるその王子さまはあの笑顔のままがいいと…
そんな風に思ってしまった。
恐らく、スザクにあんな事を云ったって、この城の者たちが絶対にそんなことはさせないだろう。
世間知らずな感じだったから…
そんな城の事情も知らないで、純粋な優しさと感謝のつもりであんな風に云ってくれたに違いない。
多分、彼が王子さまでなくても…
―――俺、きっと、あの果物、あげちゃっていただろうな…
そんな風に思う。
そのくらい…印象的だった。
そうして…スザクは父に連れられて、父に殴られ、少々ずきずきする頬を気にしつつ…
いつもこの城に物品の納品をしている裏口へと歩いて行った。
そして、そこで大量の荷物を下ろす。
スザクは父を手伝って、重い木箱に入った荷物を運んで行く。
これは、いつもの事…
既に慣れっこなので、今更苦に思うことはない。
それよりも…
数を多く運べば父親から駄賃を貰えるのだ。
この城は運ぶ距離が長くて、荷物の数も多いから金貨1枚をくれるのだ。
違うところだと、銀貨だったり、時には銅貨と云うときだってある。
だから、スザクにとって、ここは云い小遣い稼ぎの場所でもあるのだ。
『これで全部です!』
元気にこの城の女官長に報告する。
すると…奥の方からどたどたと…多数の足音が聞こえて来た。
そして、扉が開いたかと思うと…
多分、見たことはないけれど、どう見てもこのお城の偉い人…と云ういでたちの男が3人ほど…飛び込んできた。
『行商人の息子…と云うのは君か?』
突然の質問に…
いきなり人にものを尋ねるのはいかがなものかと考えてしまうが…
でも、相手は重要な取引先の偉い人…
この辺りは父について回って行商人の手伝いをしていただけあって、その辺りもやんわりと対応する術を知っている。
『はい、その通りですが…何か…?』

 使い慣れない敬語を使って答えると…
『よし!この子だ…。君、ちょっとついて来てくれ…』
その偉い人たちの中で一番偉い人に見える男がそんな事を云って来た。
『は?俺…何も悪いことしてないですよ!俺、この城に入って一回、落し物を探しに行ったけど…それだけで罪になるんですか?』
ここの法律は『他人に迷惑をかけない!』『困っている時はお互い様!』がモットーでそれ以外のものはないと聞いていたのだが…
『いいから付いて来てくれ…。王がお呼びなのだ…』
更に訳が解らず、顔が引きつる。
そして、物騒な想像だけが頭を過って行く。
―――俺…きっと、形ばかりの裁判にかけられて、『御免なさい』って何度云っても許して貰えないまま拷問室で死ぬまで拷問されるんだ…
どこでそんな情報を仕入れてきたかは知らないが…
中々創造力は豊かだ。
真っ青になりながら…
その男達について行く…
心の中では…
―――金に汚くて、母さんは苦労させられていたけれど…。それでもここまで俺を養ってくれたんだよな…あんな父さんでも…
そんな事を考えながら連行されていく。
―――俺…あの果物をとりに行かなければ…こんな事には…
などと考えているものの…
歩いている場所は…
どう考えても『拷問室』へと繋がっている様には思えない。
普通、『拷問室』と云うと、暗い石造りの地下室で…と云うのを想像してしまうのだけれど…
さっきから歩いているのは大きな窓に高級な絨毯…壁にはいくつもの絵画が飾られていて、ところどころに…高そうな花瓶に豪華な花が活けてある。
その内に…
―――あれは…○×国で凄い値段で売られていたな…。あ、あのツボ…偽物が多いけれど…あれ、本物じゃないか…それに、この燭台…いくら金出しても手に入らない代物だぞ!
などと…調度品の鑑定を始めてしまっていた。
行商人をしていると、色んなものを目にする機会が多いので、あらゆるものに対して、その価値や希少性を見抜く力がついて来る。
スザクも幼いながら、そんな旅から旅へと、物を売って歩く生活をしているうちに、そんな目を養われるようになったのだ。
そして、現在歩いているところは…
そんな鑑識眼をフル活用出来る場所を歩いている。
スザクの頭の中からはすっかり、『(何の罪を犯したのか解らないけれど)罪人』と云う意識も『拷問室』などと云う言葉も、消えていた。
ただ、目の前にあるお宝達に目が行ってしまっていた。
しかし…
そんな、夢の様な時間もあっという間に過ぎ去ると云うことを認識せざるを得ない場所までたどり着いてしまった。
『失礼致します…。殿下の仰っていた子供を連れてまいりました…』
スザクをここまで連れて来た男の声に…
スザクは我に返る。
それと同時に現実に戻ってきた。
―――お…俺…どうなるんだ…
少々涙目になりながら促されるままに部屋の中に入って行くと…
顔をあげる事も出来ず、ただ、下を向いて震えていた。
自分でも情けないけれど…でも、これから自分の身に降りかかろうとしている事を考えると…
『良かった…まだこの城にいてくれて…』

 その声に…スザクはきょとんとする。
恐る恐る顔をあげると…
さっきの黒髪の王子さまがニコニコして立っていた。
隣には、恐らく、彼のお付きの者であろう何となくお茶目と云う言葉の似合いそうな、でも、それを云うと怒られてしまいそうな男が立っていた。
『あ…お前…さっきの…』
『キサマ!殿下に向かって!』
隣に立っていた王子さまのお付きの者が剣を抜いてスザクにきりかかろうとする。
―――やっぱり拷問かよ!と云うか、可愛い顔をしてそんな趣味があるのかよ…
そう云って、両腕で頭を庇う。
すると、
『やめろ!ジェレミア!彼は大切なお客人だ。この果物を…僕にくれたんだ…。僕が根だったんだけど…』
そんな風にはにかみつつ、そして、大切そうにどう見ても大げさだろう…それは…と云うくらい大きなバスケットにフワフワのタオルを敷きつめてその上にさっき、おとして王子さまに拾われた果物が鎮座していた。
ただの商品から…スザクより大切にされて、身分が高くなっているようだ。
『この果物のお礼に…僕の部屋を宿にかすって云ったでしょ?あ、でも、これ、ジェレミアに聞いたら凄い高い果物なんだってね…。僕、そんな事も知らずに君にお願いしちゃったんだね…。僕の部屋に一晩じゃ、絶対に返しきれないね…』
どうやら、王子さま、しょんぼりスイッチが入ったらしい。
それでも、スザクとしては父親のげんこつ一発で済んでいるのなら…別にいいと思っているくらい、結構おおらかな性格で…
『別にいいよ…そんなの…。そんなことより、俺…ここまで連れて来られたはいいけれど…どうしたらいい?』
率直な、そのままのスザクの質問だった。
『え…えっと…その…。君は…いつまでこの国に?』
王子さまが尋ねる。
『えっと…多分、父さん、この国を気に入っているから…3ヶ月くらいかな…。ここでしか手に入らないものとかもあるし…。ほら、魔物とかでないと入れない山とか洞窟でしかとれない貴重品がここなら手に入るからさ…』
『じゃあ…それまで…その、君のお父さんと一緒に…この城にいてくれない?と云うか、この国に来た時には…ここを宿にすればいい!』
行っている事の意味を解って云っているのだろうか…
この王子さまは…
そんな感想を普通に抱いてしまう発言だ。
『でも…俺、自分で云うのもなんだけど…どこの馬の骨かも解んないぞ?そんな奴…』
『大丈夫だよ…。だって、僕に対して…そうやって話してくれるもの。僕の目を見て変な顔(つまり悶えそうになっている顔)もしないし、変な事(つまりセクハラ発言)を云う事もしないし、普通に話してくれる…だから、僕、君に暗殺されてもいいよ…』
なんと云う大胆発言…
こんな顔でそんな事を云われたら、どんな凄腕のアサシンでもころっと落ちてしまうだろう。
スザクはそんな危なっかしい王子さまを見ていて…なんだか放っておけない…そんな風に思えて来た。
『解った…。俺はスザク…。お前は?』
『僕はルルーシュ!宜しく!スザク!』
嬉しそうなルルーシュに…スザクがちょっと困った様な笑みを零した。
うっかり、ルルーシュの目を見て変な顔(つまり悶えそうになっている顔)をしたり、変な事(つまりセクハラ発言)を云ったりする連中の気持ちが理解出来る様な気がしたから…
それが…二人の出会い…

To Be Continued


あとがきに代えて



またも更新が遅くなりまして…
すみません…
オフラインとの並行は…結構大変ですね…
この後もオフライン頑張ります!
今回はファンタジーと云うかRPGとかに出て来そうな舞台設定なんですが…
とりあえず、頂いたリクエストの内容がとても細かく書かれていて…設定そのものを考える手間が殆どなかったのですが…
ただ、リク下さった方の趣旨を吸い上げられているか…微妙に不安です。
まぁ、これから結構山あり谷ありです。
まだ出て来ていないキャラも居ますしね…
今後の展開をお楽しみに!



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posted by 和泉綾 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月07日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 04

兄弟以上、恋人未満 Final



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 さて、スザクは親友のジノに発破かけられて、微妙に間違っている様な気もしないでもない方向に立ち直ったものの…
ルルーシュの方はと云えば…
リヴァルが頼りないばっかりにかなり悶々とした状態のまま…
放課後にまで至ってしまった。(←否、リヴァルの所為じゃないけど)
他の生徒達(先生もいるかも知んない)はため息をついているルルーシュに…
やっぱり、うっとりと見とれている様だったけれど…
本人はそれどころじゃない。
と云うか、そんなのんきに見惚れられても困る。
放課後になって、すぐに、スザクの教室へ行ってみたけれど…
「スザク…」
教室の出入り口からちらりと見たけれど、スザクの姿が見えない。
教室から出て来た男子生徒を呼びとめると…
「あ〜ルルーシュ先輩だぁ…。何?スザク?スザクなら、さっき、光速の速さでルルーシュ先輩の教室にすっ飛んでったけど…」
「え?」
その長身の男子生徒がにかっと笑いながら、ルルーシュの質問に答えた。
「なぁんか、結構落ち込んでたみたいだけど…少し立ち直ったみたい…。手がかかる義弟持って、大変だよね…先輩も…」
あまり、先輩後輩と云う肩書に縛られない性分らしい。
「あ、その…君はスザクと…仲がいいのか?」
ルルーシュがなんとなしに尋ねてみる。
すると、その長身の後輩が少しだけ驚いた顔をするが、すぐにまた、にかっと笑って答えた。
「多分、クラスの中では一番仲がいいよ…。体育の時なんかも、スザクの相手できるの、俺くらいしかいないし…」
明るく話す目の前の後輩…
また、ルルーシュの落ち込みレベルが少しだけ上がる。
ルルーシュの中でも、何か、スザクに対しての気持ちがあるらしい。
それでも、本人に自覚があるかどうかは定かではないが…
今、ルルーシュと話している後輩の姿に…
何かを感じたことは確かで…
そして…それが…
なんであるのか、自分で解らない今の自分がもどかしい。
実際問題、こんなのは知らないのだから…
そんな事を考えながら歩いていると…
「ルルーシュ先輩…」
後ろから声をかけられる。
「ユーフェミア…どうした?今日は生徒会はないだろう?」
ルルーシュが声の主に返事する。
例の…スザクを紹介して欲しいと云った生徒会の後輩だ。
「あ、生徒会の事じゃなくて…スザクの事です…」
にこりと笑ってそんな事を答える。
その笑顔が…なんだか、無性に…
―――イライラする…
スザクが怒鳴りつけて来るまで…そんな事を思ったことなんてなかった。
頭もいいし、気の利く後輩で…
「あ、スザクが…どうかしたか?」
「あ、お礼を云おうと思って…。先輩のお陰で…」
その先を聞きたくないと…そんな風に思った。
その理由は解らないままだけれど…
「そうか…スザク、君と…」
さっさと話しを終わらせたいと思っているのがもろに解る様な…
そんなルルーシュの言葉に…
ユーフェミアが切なそうに笑った。
「私…振られちゃったんです…先輩…」
その言葉に…ルルーシュは驚いた顔を見せる。
スザクにユーフェミアの事を話して、多分、すれ違った時にでも、話しをしたのだろうと…そのくらいの予想はつくのだけれど…
「え?」

 ルルーシュのその反応に…
今度はユーフェミアの方が驚いた顔を見せた。
そして、くすくすと笑いだした。
「先輩、本当に気付いていないんですか?」
「気づいていない?何の話だ…?」
ルルーシュがユーフェミアのその問いに対して、更に問いで返す。
そんなルルーシュに、ユーフェミアが困った顔をしてしまう。
確かに…第三者的にはその反応は正しい。
ルルーシュの方がもっと、自分の感情やこう云った色恋沙汰について勉強しろと云いたいところだが…
「さっき、スザクが慌てて教室から出て行こうとした時に、ちょうど、私を見つけて声をかけてくれたんですよ…。で、その時にいきなり謝られちゃいました…」
えへへ…と笑いながらユーフェミアが説明する。
と云うか、こんな風に無理して笑う彼女の気遣いや強さに…
ルルーシュとしてはいっそ、自分がそんな風に気を使える人間であればよかったのに…と思うのだけれど…
「で、スザクと一番仲のいいジノにあんなに慌ててどこへ走って云ったのかを聞いたんですけれど…」
そこまでユーフェミアが云った時、ユーフェミアのそれまで、必死に作っていた笑顔が少しだけ曇った気がした。
「先輩に怒鳴っちゃったことを謝りたいから…だそうです。私、何の事か解らなかったんですけれど…。あんなに必死なスザクの顔って、あんまり見たことないですよね…。いつもにこにこしていて、人懐っこいわんちゃんみたいで…」
ユーフェミアの言葉に…
ルルーシュが呆然とする。
「私、あの、わんちゃんみたいなスザクが好きなんです…。あんな怖い顔して、走って行く人は…ちょっと…」
流石のルルーシュも…
ユーフェミアのこの言葉をそのまま鵜呑みにする事はない。
「だから…あんな風にルルーシュ先輩にお願いしちゃったんですけれど…私では、どうも、スザクがあんな状態になったらどうしていいか解りません…だから…」
ユーフェミアはさっきから、何が云いたいのだろうか…
ルルーシュの中でそんな思いが生まれて来る。
それは…
ある意味、それを全てではなくても、気づく…せめて、予測するくらいのことが出来れば…ルルーシュ自身、もっと、人と関わり合いながら生きて行く事をこれほど苦手とはしなかっただろうが…
「スザクはルルーシュ先輩にお任せする事にします…。私ではとても無理…」
にこりと笑ってそんな事を云うユーフェミアに、ルルーシュは、複雑な表情を見せた。
そんなルルーシュを見て、ユーフェミアがぱっと表情を変える。
「大丈夫です!男はスザクだけじゃないですし!と云うか、先輩…あんな暴れ犬やめて、私にしませんか?」
ユーフェミアのいきなりの申し出に…ルルーシュが凍りついた。
―――女とは…こんなに逞しいものなのか?
どう見ても失恋したばかりで沈み込んでいる後輩とは思えない様な…
右の拳をぎゅっと握りしめてガッツポーズを見せている。
「あ…えっと…」
ルルーシュが困っている顔を見て、ユーフェミアが満足そうに笑顔を見せた。
「先輩…明日から覚悟して下さいね!」
そう云って、ルルーシュに背中を見せて走り出して行った。

 一方…
光速の速さで学年の違うルルーシュの教室に来てみたものの…
「あれ?ルル兄…」
いつもならこれだけ早く来れば、確実に自分の席で教科書とかかばんにしまいながら、リヴァルに構われている筈なのだけれど…
いくら探してもルルーシュがいない。
「まさか…さっき、僕がルルーシュを怒鳴っちゃったから?それで、僕の事怒って…」
せっかく前向きに慣れたかと思えば、目の前の現実にあっさりとネガティブモードに入っていく。
まるで、頭の中が真っ白になってしまったかのように呆然としていると…
「あれ?スザク…ルルーシュなら、慌てて教室出て行ったぜ?珍しい事に、最後の授業の教科書以外全部かばんに入っていてさぁ…。一刻も早く…って感じだったぜ?」
リヴァルが声をかけて来た。
いつものパターンで行くと確実にスザクがここに現れる事を予想出来ていたのだろう。
と云うか、リヴァルから見てもこの目の前のわんこ属性なルルーシュの義弟は解り易い。
「リヴァル先輩…」
また、泣きそうになっているスザクだが…
この教室にいる生徒たちは…なんだか、微妙な空気だ。
数時間前、ルルーシュと話していて、思いっきり『ルル兄のバカ!』などと怒鳴りつけたのだから…
その後、ルルーシュの様子がおかしかったのは、教室中に蔓延して、変な空気になっていた。
それ故に、スザクを見るその視線は…
いつもの殺気だった視線とはちょっと異質なものだ。
「ルル兄…僕の顔も見たくないくらい…怒ってるのかなぁ…」
「あ、否、多分それはない…」
スザクのぼやきに、リヴァルが少々呆れ顔で答えてやった。
こう云った事に関しては、普段よりも機敏な反応をするスザクは…
「それ!どうゆうこと?ルル兄は…なんでここにいないの?いつもは僕の部活がない時は必ずここで待っていてくれるのに…」
リヴァルに掴み掛って、前後にゆさゆさと揺さぶりながら…
スザクは(恐らく力の加減は一切していない)リヴァルに尋ねている。
しっかり脳みそがシェイクされているリヴァルが答えられる筈もない…
「ス…スザク…くるし…」
リヴァルがなんとかその一言を口から絞り出して、スザクがリヴァルを見る。
すると、すっかり脳みそがシェイクされたリヴァルが目を回していた。
「あ…御免なさい!リヴァル先輩…」
暫く、そっとしておくと…やっと、リヴァルがなんとか喋れるようになる。
「まったく…ルルーシュがらみになると頭に血が昇るの…なんとかしたほうがいいぜ?」
「ハイ…御免なさい…」
スザクがしゅんとなって素直に謝った。
こうして、オチコミモードの時の方が可愛く見えて来るのは…こいつが根っこはわんこ属性だからだろうか?
「ルルーシュ…お前があんな風に怒鳴ったところなんて初めてだって…なんか、悩んでいたぜ?まぁ、あいつの鈍感はさぁ…お前の方がよく知ってんじゃないの?」
リヴァルの言葉に…
スザクはまたもしゅんとなってしまう。
「スザクもさぁ…ルルーシュがそう云ったところに鈍感なの、解っていたんだろ?まぁ、俺たちは、お前の気持ちがどう云うものかってのは何となく…と云うよりも普通、自分の兄貴にあそこまでべったりってあり得ないし…」

 リヴァルの言葉に、スザクが少し口をとがらせる。
「だって…ルル兄…僕のルル兄だもん…」
ここまでの独占欲…
ある意味、危ないと思えて来てしまうのだけれど…
でも、目は真っ直ぐに前を向いている。
「今だって…ルル兄に謝りに来たんだ…。さっき、あんな風に怒鳴っちゃって…ルル兄に迷惑かけて…」
どうやら、あの時のような興奮状態にはないようだ。
こんな風に背中を丸めて云い訳に近い様な説明をされてしまうと…
―――ルルーシュ…スザクを甘やかし過ぎだ…
リヴァルの率直な感想だ。
スザクとはあまりちゃんと話した事はないけれど…
見ていて、確かにルルーシュに対してのスザクの依存度は解った。
そして、その逆も…
「なら、こんなところで油売っていないで…さっさとルルーシュんとこ行けよ…。正直、俺もルルーシュに『お前の解んないことが俺に解るわけねぇだろ!』なことばっかり聞かれたからな…。明日もそのままだと、俺、明日は命が危ういんだけどな…」
背中の視線が痛い…と思いながら、リヴァルはそんな事を云う。
スザクとの会話で、さっきのルルーシュとのやり取りを思い出させたらしい。
どうやら、この先、リヴァルは無事に帰れる保証がなくなった。
ただ、保証がなくなった…と云うだけなので…ひょっとしたら無傷で変えることが出来るかもしれないと云うことはあるが…
「ありがと!リヴァル先輩!」
スザクが再び走り出して、ルルーシュを探す。
一応、リヴァルは笑顔でスザクを見送っているが…
スザクに見えないと思って、その笑顔は盛大にひきつっている。
さっきからの後方からの殺気のこもった視線は…
それだけで殺傷力があるのではないかと思われる様な…
そんな感じなのだ。
と云うか…スザクは毎日これ以上の視線を浴びながら生活している事を思うと…
うっかりそんな、人外な相手に好かれて、ルルーシュは普通に生き延びることが出来るのだろうか…と思ってしまう。
否、ルルーシュがスザクをこんな風にしたのだろうか…
どっちでもいいが…
人とは…自分の欲望の為ならここまでの殺気を放てるものなのだと…
感心している場合ではなく…
そろりそろりと…
かばんを手にして、教室を出ようとすると…
「ねぇ…リヴァルくん…」
「どうしてあなたなんかとルルーシュ君が仲良くなっちゃっているのか…正直、不思議でしょうがないんだけど…。おまけに…あの邪魔くさい義弟に塩を送っちゃったりして!」
「そうよ!あんな野獣にルルーシュ君が襲われたらひとたまりもないわ!」
彼女たちは…
ちゃんと言葉の意味を解って発言をしているのか…
甚だ疑問ではあるが…
現在のリヴァルにそれだけの事を気にしていられる余裕はない。
周囲の殺気が怖すぎる。
中に男子生徒も混じっているのは…
―――今の俺にそこまでのツッコミが出来る余裕はねぇよぉぉぉ!!
何とも哀れではあるのだけれど…
ここで助け船も入らず、そいつらを蹴散らすだけの腕力もない。
中々気の毒な役回りだが…
親友であればこのくらいの試練は耐えてしかるべき…と云う事にしておこう。

 二人して、あっちこっち、お互いを探し続ける。
こう云う時は見事なまでにすれ違うのは何故だろうか…
仕方なく…互いが家に戻って来ると…
家の門の前でばったりと探していた相手に出くわした。
お互い、走っていたのか…汗びっしょりだ。
「スザク…」
「ルル兄…」
ずっと探している事に夢中で、その先を一切考えていなかった。
と云うか、すっかり何のために探していたのか…頭から抜け落ちてしまっていた。
「あ…」
「えっと…」
「「ごめん!!!」」
沈黙の時間が…刹那の時間にも、1時間以上にも感じられる…そんな瞬間ではあったけれど…
二人が口を開いて、そして、最後の一言がハモッた。
「え?」
「どうして?」
結局、二人して、最初に頭に浮かんできたのがその一言だったらしいが…
しかし、相手が何故、その一言を口にしたのか…解らない。
でも、そのハモッたその瞬間が…
なんだか笑えて来て…
そのあと、どうして?などと訊いてしまう辺り…
何ともとぼけた話だ。
「ルル兄…ごめん…いきなり怒鳴ったりして…。僕ね…」
「ああ、ユーフェミアから聞いたよ…。俺こそ、悪かったな…。お前が、そこまで思う相手がいたなんて…ずっと一緒にいたのに…気付かなくて…」
ルルーシュの言葉にスザクはその場で脱力しそうになるけれど…
でも、ルルーシュは更に続ける。
「でも、お前の好きな奴が良く解らないけれど…でも、お前が片想いの内は…ちゃんと俺が面倒見てやるからな…」
やっぱり解っていない…。
確かに…
―――鈍感だよね…
「じゃあ…僕、ずっと片想いでもいいや…。ルル兄にそんな風に云って貰えるなら…」
興奮状態になって後先考えない言葉じゃなくて…
でも、取り繕っている言葉でもなくて…
「僕ね…確かに好きな人…いるんだ…。その人は…僕が6歳の時に初めて会った人で、で、ずっと、僕と一緒にいてくれて、いつも、素直じゃないけれど、優しくて、それでもって、『超』がつく程の鈍感で、でも、男の子にも女の子にももてる人なんだぁ…」
「へぇ…そんな昔からお前の傍にそんな奴が…って…え?」
「ホント、鈍感だよね…ルル兄…。僕、ずっと好きだったし、今でもこれまでよりもっと好きなのにさ…」
スザクの言葉に…ルルーシュの顔が真っ赤になっている。
これは…夕焼けの色ではないことが解る。
そんな風に、顔を赤くしてくれるのなら…と、ちょっとだけ期待してしまう。
「お…お前…ずっと、俺を『ルル兄』としか…呼ばないじゃないか…。だから…俺は…お前のいい『義兄』でいようと…」
普段なら…絶対に聞けないルルーシュの言葉…
走り回って、疲れている状態で、取り繕えるだけの余裕がないようだ。
そんなルルーシュを見ていて、スザクがルルーシュのところまでは知って行き、ぎゅぅぅっと抱きしめた。
そして、ルルーシュの耳元で…
「ルルーシュ…大好き…」
その言葉にルルーシュが顔を真っ赤にするけれど、スザクの腕を振り払おうとはしない。
そんなルルーシュを見て、スザクは幸せに浸っているのだった…

―――後日談…
 その後、晴れて恋人件義兄弟…となったけれど…
少々、恋人と云うには、少し無理があるのではないかと云う状態が続いている。
やっぱり、恋人同士になればやりたい事はある。
お互いにそれ自体は同意しているのだけれど…
揉めていることがある。
「なんで俺が抱かれる方なんだ!」
「だって!ルルーシュの方が華奢だし!絶対に僕が抱くって決めていたんだもん!』
「勝手に決めるな!大体、お前の方が年下なんだから、年上に譲れ!」
「年上って…7ヶ月しか違わないじゃないか!それに、今はもう、僕のほうが背が高いよ!」
「身長の問題じゃないだろう!」
「いいや!身体が大きい方が抱く方、小さい方が抱かれる方!」
「誰が決めた!」
「僕が決めた!」
とまぁ…こんな会話が繰り広げられ続けて2ヶ月ほど経っているが…
未だに話しの決着がつかないらしい…
それでも、これはこれで…
二人とも幸せそうである。

END


あとがきに代えて



遅くなりました…
すみません!
でも、最後の部分、いろいろ考えていて、これだけは入れたくて…
で、途中経過は殆ど考えずに書いていて…
書いている途中で仕事の電話がかかって来てその電話に1時間かかり…(;-_-) =3 フゥ
日付変わらないでうまく更新できるか!
もし日付変わっていなかったら…
皆さん…褒めてやって下さい!

リクエスト下さったまりもこさま、楽しんで頂けたでしょうか?
リクエスト、有難う御座居ました。



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posted by 和泉綾 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 04

兄弟以上、恋人未満 Final



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 さて、スザクは親友のジノに発破かけられて、微妙に間違っている様な気もしないでもない方向に立ち直ったものの…
ルルーシュの方はと云えば…
リヴァルが頼りないばっかりにかなり悶々とした状態のまま…
放課後にまで至ってしまった。(←否、リヴァルの所為じゃないけど)
他の生徒達(先生もいるかも知んない)はため息をついているルルーシュに…
やっぱり、うっとりと見とれている様だったけれど…
本人はそれどころじゃない。
と云うか、そんなのんきに見惚れられても困る。
放課後になって、すぐに、スザクの教室へ行ってみたけれど…
「スザク…」
教室の出入り口からちらりと見たけれど、スザクの姿が見えない。
教室から出て来た男子生徒を呼びとめると…
「あ〜ルルーシュ先輩だぁ…。何?スザク?スザクなら、さっき、光速の速さでルルーシュ先輩の教室にすっ飛んでったけど…」
「え?」
その長身の男子生徒がにかっと笑いながら、ルルーシュの質問に答えた。
「なぁんか、結構落ち込んでたみたいだけど…少し立ち直ったみたい…。手がかかる義弟持って、大変だよね…先輩も…」
あまり、先輩後輩と云う肩書に縛られない性分らしい。
「あ、その…君はスザクと…仲がいいのか?」
ルルーシュがなんとなしに尋ねてみる。
すると、その長身の後輩が少しだけ驚いた顔をするが、すぐにまた、にかっと笑って答えた。
「多分、クラスの中では一番仲がいいよ…。体育の時なんかも、スザクの相手できるの、俺くらいしかいないし…」
明るく話す目の前の後輩…
また、ルルーシュの落ち込みレベルが少しだけ上がる。
ルルーシュの中でも、何か、スザクに対しての気持ちがあるらしい。
それでも、本人に自覚があるかどうかは定かではないが…
今、ルルーシュと話している後輩の姿に…
何かを感じたことは確かで…
そして…それが…
なんであるのか、自分で解らない今の自分がもどかしい。
実際問題、こんなのは知らないのだから…
そんな事を考えながら歩いていると…
「ルルーシュ先輩…」
後ろから声をかけられる。
「ユーフェミア…どうした?今日は生徒会はないだろう?」
ルルーシュが声の主に返事する。
例の…スザクを紹介して欲しいと云った生徒会の後輩だ。
「あ、生徒会の事じゃなくて…スザクの事です…」
にこりと笑ってそんな事を答える。
その笑顔が…なんだか、無性に…
―――イライラする…
スザクが怒鳴りつけて来るまで…そんな事を思ったことなんてなかった。
頭もいいし、気の利く後輩で…
「あ、スザクが…どうかしたか?」
「あ、お礼を云おうと思って…。先輩のお陰で…」
その先を聞きたくないと…そんな風に思った。
その理由は解らないままだけれど…
「そうか…スザク、君と…」
さっさと話しを終わらせたいと思っているのがもろに解る様な…
そんなルルーシュの言葉に…
ユーフェミアが切なそうに笑った。
「私…振られちゃったんです…先輩…」
その言葉に…ルルーシュは驚いた顔を見せる。
スザクにユーフェミアの事を話して、多分、すれ違った時にでも、話しをしたのだろうと…そのくらいの予想はつくのだけれど…
「え?」

 ルルーシュのその反応に…
今度はユーフェミアの方が驚いた顔を見せた。
そして、くすくすと笑いだした。
「先輩、本当に気付いていないんですか?」
「気づいていない?何の話だ…?」
ルルーシュがユーフェミアのその問いに対して、更に問いで返す。
そんなルルーシュに、ユーフェミアが困った顔をしてしまう。
確かに…第三者的にはその反応は正しい。
ルルーシュの方がもっと、自分の感情やこう云った色恋沙汰について勉強しろと云いたいところだが…
「さっき、スザクが慌てて教室から出て行こうとした時に、ちょうど、私を見つけて声をかけてくれたんですよ…。で、その時にいきなり謝られちゃいました…」
えへへ…と笑いながらユーフェミアが説明する。
と云うか、こんな風に無理して笑う彼女の気遣いや強さに…
ルルーシュとしてはいっそ、自分がそんな風に気を使える人間であればよかったのに…と思うのだけれど…
「で、スザクと一番仲のいいジノにあんなに慌ててどこへ走って云ったのかを聞いたんですけれど…」
そこまでユーフェミアが云った時、ユーフェミアのそれまで、必死に作っていた笑顔が少しだけ曇った気がした。
「先輩に怒鳴っちゃったことを謝りたいから…だそうです。私、何の事か解らなかったんですけれど…。あんなに必死なスザクの顔って、あんまり見たことないですよね…。いつもにこにこしていて、人懐っこいわんちゃんみたいで…」
ユーフェミアの言葉に…
ルルーシュが呆然とする。
「私、あの、わんちゃんみたいなスザクが好きなんです…。あんな怖い顔して、走って行く人は…ちょっと…」
流石のルルーシュも…
ユーフェミアのこの言葉をそのまま鵜呑みにする事はない。
「だから…あんな風にルルーシュ先輩にお願いしちゃったんですけれど…私では、どうも、スザクがあんな状態になったらどうしていいか解りません…だから…」
ユーフェミアはさっきから、何が云いたいのだろうか…
ルルーシュの中でそんな思いが生まれて来る。
それは…
ある意味、それを全てではなくても、気づく…せめて、予測するくらいのことが出来れば…ルルーシュ自身、もっと、人と関わり合いながら生きて行く事をこれほど苦手とはしなかっただろうが…
「スザクはルルーシュ先輩にお任せする事にします…。私ではとても無理…」
にこりと笑ってそんな事を云うユーフェミアに、ルルーシュは、複雑な表情を見せた。
そんなルルーシュを見て、ユーフェミアがぱっと表情を変える。
「大丈夫です!男はスザクだけじゃないですし!と云うか、先輩…あんな暴れ犬やめて、私にしませんか?」
ユーフェミアのいきなりの申し出に…ルルーシュが凍りついた。
―――女とは…こんなに逞しいものなのか?
どう見ても失恋したばかりで沈み込んでいる後輩とは思えない様な…
右の拳をぎゅっと握りしめてガッツポーズを見せている。
「あ…えっと…」
ルルーシュが困っている顔を見て、ユーフェミアが満足そうに笑顔を見せた。
「先輩…明日から覚悟して下さいね!」
そう云って、ルルーシュに背中を見せて走り出して行った。

 一方…
光速の速さで学年の違うルルーシュの教室に来てみたものの…
「あれ?ルル兄…」
いつもならこれだけ早く来れば、確実に自分の席で教科書とかかばんにしまいながら、リヴァルに構われている筈なのだけれど…
いくら探してもルルーシュがいない。
「まさか…さっき、僕がルルーシュを怒鳴っちゃったから?それで、僕の事怒って…」
せっかく前向きに慣れたかと思えば、目の前の現実にあっさりとネガティブモードに入っていく。
まるで、頭の中が真っ白になってしまったかのように呆然としていると…
「あれ?スザク…ルルーシュなら、慌てて教室出て行ったぜ?珍しい事に、最後の授業の教科書以外全部かばんに入っていてさぁ…。一刻も早く…って感じだったぜ?」
リヴァルが声をかけて来た。
いつものパターンで行くと確実にスザクがここに現れる事を予想出来ていたのだろう。
と云うか、リヴァルから見てもこの目の前のわんこ属性なルルーシュの義弟は解り易い。
「リヴァル先輩…」
また、泣きそうになっているスザクだが…
この教室にいる生徒たちは…なんだか、微妙な空気だ。
数時間前、ルルーシュと話していて、思いっきり『ルル兄のバカ!』などと怒鳴りつけたのだから…
その後、ルルーシュの様子がおかしかったのは、教室中に蔓延して、変な空気になっていた。
それ故に、スザクを見るその視線は…
いつもの殺気だった視線とはちょっと異質なものだ。
「ルル兄…僕の顔も見たくないくらい…怒ってるのかなぁ…」
「あ、否、多分それはない…」
スザクのぼやきに、リヴァルが少々呆れ顔で答えてやった。
こう云った事に関しては、普段よりも機敏な反応をするスザクは…
「それ!どうゆうこと?ルル兄は…なんでここにいないの?いつもは僕の部活がない時は必ずここで待っていてくれるのに…」
リヴァルに掴み掛って、前後にゆさゆさと揺さぶりながら…
スザクは(恐らく力の加減は一切していない)リヴァルに尋ねている。
しっかり脳みそがシェイクされているリヴァルが答えられる筈もない…
「ス…スザク…くるし…」
リヴァルがなんとかその一言を口から絞り出して、スザクがリヴァルを見る。
すると、すっかり脳みそがシェイクされたリヴァルが目を回していた。
「あ…御免なさい!リヴァル先輩…」
暫く、そっとしておくと…やっと、リヴァルがなんとか喋れるようになる。
「まったく…ルルーシュがらみになると頭に血が昇るの…なんとかしたほうがいいぜ?」
「ハイ…御免なさい…」
スザクがしゅんとなって素直に謝った。
こうして、オチコミモードの時の方が可愛く見えて来るのは…こいつが根っこはわんこ属性だからだろうか?
「ルルーシュ…お前があんな風に怒鳴ったところなんて初めてだって…なんか、悩んでいたぜ?まぁ、あいつの鈍感はさぁ…お前の方がよく知ってんじゃないの?」
リヴァルの言葉に…
スザクはまたもしゅんとなってしまう。
「スザクもさぁ…ルルーシュがそう云ったところに鈍感なの、解っていたんだろ?まぁ、俺たちは、お前の気持ちがどう云うものかってのは何となく…と云うよりも普通、自分の兄貴にあそこまでべったりってあり得ないし…」

 リヴァルの言葉に、スザクが少し口をとがらせる。
「だって…ルル兄…僕のルル兄だもん…」
ここまでの独占欲…
ある意味、危ないと思えて来てしまうのだけれど…
でも、目は真っ直ぐに前を向いている。
「今だって…ルル兄に謝りに来たんだ…。さっき、あんな風に怒鳴っちゃって…ルル兄に迷惑かけて…」
どうやら、あの時のような興奮状態にはないようだ。
こんな風に背中を丸めて云い訳に近い様な説明をされてしまうと…
―――ルルーシュ…スザクを甘やかし過ぎだ…
リヴァルの率直な感想だ。
スザクとはあまりちゃんと話した事はないけれど…
見ていて、確かにルルーシュに対してのスザクの依存度は解った。
そして、その逆も…
「なら、こんなところで油売っていないで…さっさとルルーシュんとこ行けよ…。正直、俺もルルーシュに『お前の解んないことが俺に解るわけねぇだろ!』なことばっかり聞かれたからな…。明日もそのままだと、俺、明日は命が危ういんだけどな…」
背中の視線が痛い…と思いながら、リヴァルはそんな事を云う。
スザクとの会話で、さっきのルルーシュとのやり取りを思い出させたらしい。
どうやら、この先、リヴァルは無事に帰れる保証がなくなった。
ただ、保証がなくなった…と云うだけなので…ひょっとしたら無傷で変えることが出来るかもしれないと云うことはあるが…
「ありがと!リヴァル先輩!」
スザクが再び走り出して、ルルーシュを探す。
一応、リヴァルは笑顔でスザクを見送っているが…
スザクに見えないと思って、その笑顔は盛大にひきつっている。
さっきからの後方からの殺気のこもった視線は…
それだけで殺傷力があるのではないかと思われる様な…
そんな感じなのだ。
と云うか…スザクは毎日これ以上の視線を浴びながら生活している事を思うと…
うっかりそんな、人外な相手に好かれて、ルルーシュは普通に生き延びることが出来るのだろうか…と思ってしまう。
否、ルルーシュがスザクをこんな風にしたのだろうか…
どっちでもいいが…
人とは…自分の欲望の為ならここまでの殺気を放てるものなのだと…
感心している場合ではなく…
そろりそろりと…
かばんを手にして、教室を出ようとすると…
「ねぇ…リヴァルくん…」
「どうしてあなたなんかとルルーシュ君が仲良くなっちゃっているのか…正直、不思議でしょうがないんだけど…。おまけに…あの邪魔くさい義弟に塩を送っちゃったりして!」
「そうよ!あんな野獣にルルーシュ君が襲われたらひとたまりもないわ!」
彼女たちは…
ちゃんと言葉の意味を解って発言をしているのか…
甚だ疑問ではあるが…
現在のリヴァルにそれだけの事を気にしていられる余裕はない。
周囲の殺気が怖すぎる。
中に男子生徒も混じっているのは…
―――今の俺にそこまでのツッコミが出来る余裕はねぇよぉぉぉ!!
何とも哀れではあるのだけれど…
ここで助け船も入らず、そいつらを蹴散らすだけの腕力もない。
中々気の毒な役回りだが…
親友であればこのくらいの試練は耐えてしかるべき…と云う事にしておこう。

 二人して、あっちこっち、お互いを探し続ける。
こう云う時は見事なまでにすれ違うのは何故だろうか…
仕方なく…互いが家に戻って来ると…
家の門の前でばったりと探していた相手に出くわした。
お互い、走っていたのか…汗びっしょりだ。
「スザク…」
「ルル兄…」
ずっと探している事に夢中で、その先を一切考えていなかった。
と云うか、すっかり何のために探していたのか…頭から抜け落ちてしまっていた。
「あ…」
「えっと…」
「「ごめん!!!」」
沈黙の時間が…刹那の時間にも、1時間以上にも感じられる…そんな瞬間ではあったけれど…
二人が口を開いて、そして、最後の一言がハモッた。
「え?」
「どうして?」
結局、二人して、最初に頭に浮かんできたのがその一言だったらしいが…
しかし、相手が何故、その一言を口にしたのか…解らない。
でも、そのハモッたその瞬間が…
なんだか笑えて来て…
そのあと、どうして?などと訊いてしまう辺り…
何ともとぼけた話だ。
「ルル兄…ごめん…いきなり怒鳴ったりして…。僕ね…」
「ああ、ユーフェミアから聞いたよ…。俺こそ、悪かったな…。お前が、そこまで思う相手がいたなんて…ずっと一緒にいたのに…気付かなくて…」
ルルーシュの言葉にスザクはその場で脱力しそうになるけれど…
でも、ルルーシュは更に続ける。
「でも、お前の好きな奴が良く解らないけれど…でも、お前が片想いの内は…ちゃんと俺が面倒見てやるからな…」
やっぱり解っていない…。
確かに…
―――鈍感だよね…
「じゃあ…僕、ずっと片想いでもいいや…。ルル兄にそんな風に云って貰えるなら…」
興奮状態になって後先考えない言葉じゃなくて…
でも、取り繕っている言葉でもなくて…
「僕ね…確かに好きな人…いるんだ…。その人は…僕が6歳の時に初めて会った人で、で、ずっと、僕と一緒にいてくれて、いつも、素直じゃないけれど、優しくて、それでもって、『超』がつく程の鈍感で、でも、男の子にも女の子にももてる人なんだぁ…」
「へぇ…そんな昔からお前の傍にそんな奴が…って…え?」
「ホント、鈍感だよね…ルル兄…。僕、ずっと好きだったし、今でもこれまでよりもっと好きなのにさ…」
スザクの言葉に…ルルーシュの顔が真っ赤になっている。
これは…夕焼けの色ではないことが解る。
そんな風に、顔を赤くしてくれるのなら…と、ちょっとだけ期待してしまう。
「お…お前…ずっと、俺を『ルル兄』としか…呼ばないじゃないか…。だから…俺は…お前のいい『義兄』でいようと…」
普段なら…絶対に聞けないルルーシュの言葉…
走り回って、疲れている状態で、取り繕えるだけの余裕がないようだ。
そんなルルーシュを見ていて、スザクがルルーシュのところまでは知って行き、ぎゅぅぅっと抱きしめた。
そして、ルルーシュの耳元で…
「ルルーシュ…大好き…」
その言葉にルルーシュが顔を真っ赤にするけれど、スザクの腕を振り払おうとはしない。
そんなルルーシュを見て、スザクは幸せに浸っているのだった…

―――後日談…
 その後、晴れて恋人件義兄弟…となったけれど…
少々、恋人と云うには、少し無理があるのではないかと云う状態が続いている。
やっぱり、恋人同士になればやりたい事はある。
お互いにそれ自体は同意しているのだけれど…
揉めていることがある。
「なんで俺が抱かれる方なんだ!」
「だって!ルルーシュの方が華奢だし!絶対に僕が抱くって決めていたんだもん!』
「勝手に決めるな!大体、お前の方が年下なんだから、年上に譲れ!」
「年上って…7ヶ月しか違わないじゃないか!それに、今はもう、僕のほうが背が高いよ!」
「身長の問題じゃないだろう!」
「いいや!身体が大きい方が抱く方、小さい方が抱かれる方!」
「誰が決めた!」
「僕が決めた!」
とまぁ…こんな会話が繰り広げられ続けて2ヶ月ほど経っているが…
未だに話しの決着がつかないらしい…
それでも、これはこれで…
二人とも幸せそうである。

END


あとがきに代えて



遅くなりました…
すみません!
でも、最後の部分、いろいろ考えていて、これだけは入れたくて…
で、途中経過は殆ど考えずに書いていて…
書いている途中で仕事の電話がかかって来てその電話に1時間かかり…(;-_-) =3 フゥ
日付変わらないでうまく更新できるか!
もし日付変わっていなかったら…
皆さん…褒めてやって下さい!

リクエスト下さったまりもこさま、楽しんで頂けたでしょうか?
リクエスト、有難う御座居ました。



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posted by 和泉綾 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月06日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 03

兄弟以上、恋人未満 03



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 ルルーシュの一言にその場を逃げ出してしまったスザクだったが…
あまりにショックが大きかったのは…確かだ。
まさか、ルルーシュから…あんな言葉を聞かされるとは思わなかった。
―――ルル兄…どうして…?どうして…?
そんなことが頭の中をぐるぐる回っている。
別に、彼女が欲しいわけじゃない…
ルルーシュに対して『自分はもてないから…』なんて云ったのはあの場を取り繕っただけだ。
別に…
―――僕、ルル兄がいれば彼女なんていらない…
完全に子供の思考なのだけれど…
本人にとってはそれこそ、授業どころじゃない程の一大事なのだ。
で、あの後、そのまま屋上に来たのだ。
本当は屋上は立ち入り禁止になっているけれど、ルルーシュがロックの筈仕方を教えてくれたから、スザクも時々ここへ来るのだ。
で、現在、授業を青空の下でサボタージュ中だ。
自分がルルーシュにとって『おとうと』であることが…
凄く苦しいと思う。
いつも、『義弟特権』でルルーシュの傍にいたけれど…
でも、それは、『義弟』でしかない。
最終的には、ルルーシュに好きな人が出来たら…
そんな『義弟特権』など、何の意味もなくなる。
そりゃ、恋人や結婚相手だったら、分かれる可能性もあるけれど、『義弟』はいつまでも『義弟』だ…
そこまで考えが至った時…
ふっと、考えていたことがピタリと止まる。
ルルーシュとスザクに血のつながりはない。
ルルーシュとスザクは…親同士が結婚したから『義兄弟』となった…
そんな関係だ。
となると…
両親が離婚すれば…
「僕…ルル兄の義弟じゃなくなるんだ…」
そんな事を考えると、また、涙ぐんでしまう。
こんな風に泣いている時、いつもルルーシュが優しく頭を撫でて
『どうしたんだ?』
と声をかけてくれた。
でも…
今はそれをされたら…
切ないと云うよりも、みじめで更に涙が止まらなくなりそうだ。
なんだか…酷くネガティブな状態なのは…スザクは気付いているだろうか…
と云うか、こんな顔をして屋上と云う場所で体育座りをしていたら、自殺しようとしている…と誤解されても文句は言えない。
大体、スザクだって10年、ルルーシュの『義弟特権』を駆使してストーカーをして来て気づかないのだろうか?
ルルーシュが自分の気持ちに対して、自分に向けられる気持ちに対して、恐ろしく鈍感であると云う事を…
まぁ、気づいていたとしても、今の状態ではすっかり頭から抜け落ちてしまっている…と云う事にもなるのだろうが…
しかし…
「ルル兄…僕…やっぱり、ルル兄を諦めなくちゃいけないのかなぁ…」
今更愚問な事を口にする。
答えてくれる人はいないが、誰が聞いても『愚問だ!』と答えるだろう。
ただ、他の誰に、何を云われようが…
好きになってしまったものは仕方がない。
そう云う理論が成り立ってしまう。
まぁ、スザクとルルーシュには血のつながりがないから…
これが、男女間の…と云うことであれば、ある意味、仕方ないと云える部分は出て来るだろう。
しかし…
彼らは…男同士だ…
あまり強調しては可哀そうだが…それが真実だ。

 結局、その授業、1時間…サボってしまった。
ルルーシュならともかく、スザクの頭では1時間の遅れは結構大きいものがある。
それに、比較的真面目なスザクが授業をサボったともなれば、かなり目立つ事になる。
そして、それが、義兄であるルルーシュに伝えられる事になれば…
これまで、一度だけ、ルルーシュが授業中に熱を出して相対しなくてはならなくなったことがあって…
その時、スザクは自分の担任にルルーシュが熱を出したから家に送ってくる…と云う事を伝えずに授業を休んでしまったことがあった。
普段は真面目なスザクがそんな事をしたのだから…
教担も学担も何があったのか…と心配して、義兄であるルルーシュにその事を(後日)伝えた。
そして、その連絡を受けたルルーシュは…
とにかく心配した。
何故、担任に黙ってそんな事をしてしまったのか…と…
その時、スザクの頭からはそんなことはすっかり抜け落ちてしまっていた。
とにかく、ルルーシュが心配で…
その時のルルーシュは39度を超える高熱を出していたのだ。
意識が朦朧としていて…
とても自分の力で家に代えることが出来るような状態じゃなくて…
病気らしい病気をした事がなかったスザクは、そんなルルーシュを見て
『ルル兄が死んじゃう…』
と、今回の涙と同じくらいの涙を流してルルーシュに付き添っていたのだ。
一応、タクシーを読んで貰い、タクシーまで行くのもスザクがルルーシュを抱えていて…家についても運転手がルルーシュを運ぼうとしたけれど、スザクは断固としてルルーシュに触れることを許さなかった。
ただ、家のかぎを開けるとき、運転手に謝りながら、開けて貰った。
勿論、ルルーシュとスザクの荷物も運んで貰って…
その運転手は
『仲のいい兄弟なんですね…』
と笑っていた。
この時、保険の先生も迂闊だったのだけれど、スザクの方のクラスには何も伝えていなかった。
それ故に、後になって、ルルーシュにその事が伝えられる事態となったのだ。
ルルーシュが学校へ復帰した時に、スザクの担任に呼びとめられて、その事が伝えられた。
付け加えておくと、こんなことでもなければルルーシュに二度と声をかけて来なかった教師の一人だったが…(かつて、ルルーシュにコテンパンに口で云い負かされた)
その後、ルルーシュは血相を変えてスザクのところに来たのだ。
そして、二度と、ルルーシュの為にそんな事をするな!と、約束させられた。
ルルーシュはスザクの成績を充分理解していたから…
その所為もあったのかもしれない。
その時、スザクは
―――ルルーシュ以外の為にそんなこと…するもんか…
と思っていたのだけれど。
その後は…
ルルーシュがスザクのサボってしまった分、そして、サボってしまったが故に、その先の授業がちゃんと解らなくなった分まで、夜遅くまでスザクの勉強を見ていたのだが…
ルルーシュがそこまで心配してくれて、そこまでスザクの為にやってくれたことに…スザクの中でほんのわずかな期待が生まれたのかもしれない。
それでも、今回の事で…
「結局…僕の勘違いだったんだ…」

 そんな一言を呟いた時、辺りには授業の就業を告げるチャイムが鳴り響いた。
思っていたよりも結構短かった…
そんな風に思ってしまう。
ぐるぐる考え過ぎていたからか…
そして、就業のチャイムが鳴って、少し時間が経った頃…
本来、普通の生徒が開けられる筈のない屋上への出口の扉が開いた。
「スザク…。お前…何やってんの?」
そこにいたのは…
スザクがいてくれれば…とほんの少しだけ期待してしまっていた人物ではなかった。
考えてみれば、学年が違うし、今のルルーシュがそこまでスザクを心配しているとは思えない。
と云うか、そんな風に期待してしまうと却って辛い。
「ジノ…。何?説教なら聞く気分じゃないんだけど…」
「否…俺自身、スザクを説教できる程真面目に授業に出ていないし…」
スザクが恐ろしく不機嫌そうにその人物に呟く。
ジノはやれやれと云った表情を見せているけれど…
それ以上、何かを云うつもりはないらしい。
と云うか、云ったところで、今のスザクに伝わらないだろうと云う判断もあるのかもしれないが。
「ってか、何やってるんだよ…。ルルーシュ先輩に心配かけるから、もう、授業をサボらないって云っていたじゃないか…」
ジノがそんな事を云いながら、どう見てもどん底の中でどんよりしているスザクに近付いてきた。
正直、今は、誰かに会える…ような心境ではないのだけれど…
「そのルル兄が…」
自分で何を放そうとしているのか、そんな意識もない状態でスザクが口を開く。
ぶっちゃけ、ここで、そんな事を云って大丈夫なのか…と云う心配をしなくもないのだけれど…
まぁ、ここにいるのがジノだけなのなら、なんとかなるか…と云う第三者的な目で見る事もできる。
「ん?ルルーシュ先輩が…どうした?」
ジノは実は、ルルーシュの隠れファンだ。
もっと云えば、スザクと仲良くしていれば、ルルーシュと接触できる機会もあるかと思って、中等部の入学式のときにスザクに声をかけて来たのだ。
今では、スザクとウマがあったらしく、本当に普通に親友をやっているのだけれど…
気が合うと云うことは、好きになるタイプが被ると云う事もある。
「ルル兄が…生徒会の後輩の子を僕に紹介して欲しいって…頼まれたって…。それで…ルル兄に縛られている必要はないって…。それで…それで…」
云っている内にまた、涙があふれて来たようで…
うぐえぐ云っている。
ジノも中等部からスザクの親友をやっていて、一途と云えば聞こえはいいが、普通に思い込みが激しい。
聞いた事を自分の中で咀嚼しまくって、自分の勝手な妄想込みの結論を出す。
それが、ルルーシュ相手になると、それが、10倍増しになるらしい。
「簡単に云うと…失恋したってわけかぁ…。ま、そこまで解ったんなら…さっさと義兄離れして俺たちにもチャンスを…」
「絶対やだ!ジノ…ルル兄に何かしたら、たとえ君でも僕…何するか解んないから…」
落ち込みながら、結構物騒な発言をかましている。
否、落ち込んでいるからタガが切れて物騒な発言になっているのだろうか?

 落ち込んでいる状態で…
ホントに、色んな意味で手がつけられなくなっているようだ。
これで、ルルーシュが誰かと付き合い始めでもしたら…どうなってしまうのだろうかと思ってしまう。
「あのさぁ…どう考えたって不毛だと思うんだけどなぁ…」
スザクの剣幕に、ジノが少し、現実に引き戻すかのような言葉を口にする。
多分、いつものスザクなら…他人事なら…そんな風に思ったのかもしれないけれど。
確かに…ジノの云っていることはその通りかもしれないと思うし、云っていることは解る。
でも…
「不毛って…ジノは…そりゃ、変な肩書がないからいいよ…。僕…『義弟』って云うのがなければ…ルル兄にとって、何の関心もない…。ルル兄のバリアに入れない人間かもしれないのに…」
また…スザクが自分で云っていて、悲しくなって、泣けて来た。
「否…男同士である時点で不毛だって云っているんだけど…。ルルーシュ先輩とスザクって血のつながりはないわけだろ?なら、戸籍上の問題さえクリアすれば結婚だってできるじゃん…」
やっぱり、結論はそこに行くのか…と思ってしまう。
云っていることが正しいだけに…
この先口を開いても確実に八つ当たりになることは保証できる。
「まぁ、男同士でも…ルルーシュ先輩なら仕方ないか…。あんなに綺麗なんだもんなぁ…」
ジノは少しふざけているように聞こえる口調でそんな事を云う。
ただ、ジノがしようとしている、その先の話しは…
あまり深刻な状態で話すと、ドツボに嵌る気がするから…
「ルル兄は…見た目だけで寄って来る奴になんか目もくれないよ…。ジノもルル兄の外見だけで近づいたならやめてよね…」
何を今更…なスザクのその言葉にジノはため息を吐きたくなった。
「あのさぁ…俺がどう思っていたって、ルルーシュ先輩がどう思っているかも考えるべきだろう?スザクはさ、どうしたいわけ?」
ジノの…なんだか、確実にスザクのど真ん中を吐いてきた質問に…
うっとなって、言葉が出て来なくなる。
ルルーシュと…どうなることが理想なのか…
スザクはルルーシュとどうなることが一番の望みなのだろうか…
「仮に、ルルーシュ先輩とスザクが両想いになったとして…どうしたいの?ただ、自分に縛り付けて、一人占めするのか?生々しい話しをすれば…恋愛ってのは、確実にセックスがついて回るわけだろ?それは異性に対して…と云うのが普通とされているわけだけどさ…。お前、そこまで考えてるわけ?」
結構ずばりと云う親友だと思うけれど…
確かに…
思春期真っ只中の男の子達にとって、そう云った話に対する興味関心とは、切っても切れない関係にあるわけで…
で、ジノが云っているのは、スザクもそうだし、ルルーシュもそうなのだけれど…
そう云った欲求の目覚めの時期…でもあるわけで…
「ルルーシュ先輩だって好きな女の子が出来れば、そう云う事をしたいと思うだろうし、お前だって好きな女の子とそう云うことしたいって思うわけだろ?」
「僕…ルル兄以外の人なんて興味ない…」

 スザクの言葉に…ジノはうっかり頭を抱えそうになる。
本当にスザクはルルーシュに対して、恋慕と云う感情を持っているようだ。
「ルル兄は…自分でそう云うことはできそうにないって云ってた…。だから、ルル兄に限ってそんなことはない…」
何故、そこまで思いきれるのか解らないけれど…
ただ、スザクがルルーシュに対して抱いている感情は…
確実に、ルルーシュファンのルルーシュへの感情と異質なものであることは解る。
「ま、大好きな相手に対しては理想像を抱きたくなるのは解るけどさぁ…。ルルーシュ先輩も生身の人間なんだぞ?」
「なら、僕が全部してあげるからいい…。ルルーシュにそんな不自由させないもん…」
本当に言葉の意味を解って云っているのか…微妙に怪しい気がしたけれど…
ただ、そこまで思いつめる程、スザクのルルーシュに対する気持ちは大きいと云うことだ。
「だったら…そんなことくらいでくよくよしているんじゃ、矛盾しているんじゃないのか?ルルーシュ先輩に云えばいいじゃないか…。その子と会ってもいいけれど、スザクには好きな人がいるって…」
「それが出来れば苦労しない…」
殺気までのぶっ飛び発言をかましておいて、そんなことくらいできないのか…と思ってしまうのは恐らくジノだけではあるまい…
「お前さぁ…云っていること矛盾しているって…。ルルーシュ先輩だってお前の子と心配して云ってくれたんだろう?なら、お前だって、ちゃんと、自分自身で決めて、自分で断るなりなんなりすればいいじゃないか…」
「……」
「それに…ルルーシュ先輩だってスザクにとって理想の相手だと思って、その子がスザクを紹介してくれって頼んで来たのを承諾して、お前に振って来たんだろう?大事にされてんじゃん…。あのルルーシュ先輩だぜ?大事な『義弟』の彼女を選ぶ時にはそれこそ、吟味に吟味を重ねているって…」
確かに…
大事にされている。
認めたくはないが、『義弟』として…
でも、それはルルーシュの勘違い込みの心遣いと云うものだ。
「僕…やっぱり、ルル兄がいい…。ルル兄が僕の理想だもん…」
今となってはジノも、同性愛だの何だのと云う気はなくなっている。
ここまで来てしまうと、何を云っても無駄だ。
「なら、その甘ったれた根性を何とかしろよ…。でなければ、俺がマジになってルルーシュ先輩…貰っちゃうかも…」
ジノとしてはあくまでスザクに対する叱咤激励のつもりの…
ウソ…
でも、これはスザクに火をつけ過ぎた感が…
「ジノ…それって…ライバル宣言って事でいいのかな?なら…僕、全力で君を潰すけど?」
何となく、ルルーシュに近寄ろうとする連中ににらみを利かせているスザクに戻っている。
「ま、そこまで元気が出れば大丈夫だろ?後は、自分の事は自分でしろよ…。ルルーシュ先輩だってお前の気持ちを知らないんだから、どうやったって『義弟』カテゴリーから出す訳にはいかないだろ?お前がその先の事をうだうだ考えているからそんな風に落ち込むんだよ…」
ジノのその言葉に…
少しだけ後押しをして貰った気がした。
確かに…後の事は怖いけれど…
こんな風に悶々としている方がもっと嫌だ…
そこまで考えられるくらいには…スザクも立ち直ってきたようだ。
―――後で、ルル兄に怒鳴った事を謝らなくちゃ…

To Be Continued


あとがきに代えて



スザク…
青少年の欲望と一生懸命戦っております。
そして、ジノ君…とってもいいお友達です。
本編の心を閉ざした状態のスザクを構っていたジノに少し近いかな…と思います。
明日、最終回です。
最後の二人の会話は…結構決めてあるのですが…
これもまた、悩みをばら撒くことになりそうな気もします(笑)
楽しみにして頂けると幸いです。

それより…オフライン…
大真面目にやばい…
土日…とにかく不眠不休になりそうな気配…
ドリンク剤…1ダースケース…買って来るかな…(;-_-) =3 フゥ


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、ご無沙汰致しております。
コメント有難う御座居ます。
気候変動が厳しく、結構身体に堪えます…
しかし、そんな事を言っていられる状態でもなく…頑張ります…

兄弟もの…今回は義理の兄弟ですが、楽しんで頂けてよかったです。
まぁ、和泉の書く作品は基本的にルルーシュが弟…という事が多いのですけれど…
スザクが甘えたわんこ属性になりまくって…暴走しまくってくれて…
今回も、また、いろんな反響が来そうです(笑)
最後まで楽しんで頂けると幸いです。

Rinkaさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
近所でカギっ子しているルルーシュがいたら…手を出したくなります。
あわよくば、本当の母親よりも自分に懐いてくれるかも…などという妄想を抱きつつ…(笑)
昨日はリヴァルが大変そうでしたが、今回はジノがスザクをなだめるのに大変そうですが…
最近、色々ストレスがあるのか…
どこかでキャラをいじめている気がしています。
ハイ…スザクのくるくるキック百連発を覚悟致します…(爆)


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posted by 和泉綾 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 03

兄弟以上、恋人未満 03



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 ルルーシュの一言にその場を逃げ出してしまったスザクだったが…
あまりにショックが大きかったのは…確かだ。
まさか、ルルーシュから…あんな言葉を聞かされるとは思わなかった。
―――ルル兄…どうして…?どうして…?
そんなことが頭の中をぐるぐる回っている。
別に、彼女が欲しいわけじゃない…
ルルーシュに対して『自分はもてないから…』なんて云ったのはあの場を取り繕っただけだ。
別に…
―――僕、ルル兄がいれば彼女なんていらない…
完全に子供の思考なのだけれど…
本人にとってはそれこそ、授業どころじゃない程の一大事なのだ。
で、あの後、そのまま屋上に来たのだ。
本当は屋上は立ち入り禁止になっているけれど、ルルーシュがロックの筈仕方を教えてくれたから、スザクも時々ここへ来るのだ。
で、現在、授業を青空の下でサボタージュ中だ。
自分がルルーシュにとって『おとうと』であることが…
凄く苦しいと思う。
いつも、『義弟特権』でルルーシュの傍にいたけれど…
でも、それは、『義弟』でしかない。
最終的には、ルルーシュに好きな人が出来たら…
そんな『義弟特権』など、何の意味もなくなる。
そりゃ、恋人や結婚相手だったら、分かれる可能性もあるけれど、『義弟』はいつまでも『義弟』だ…
そこまで考えが至った時…
ふっと、考えていたことがピタリと止まる。
ルルーシュとスザクに血のつながりはない。
ルルーシュとスザクは…親同士が結婚したから『義兄弟』となった…
そんな関係だ。
となると…
両親が離婚すれば…
「僕…ルル兄の義弟じゃなくなるんだ…」
そんな事を考えると、また、涙ぐんでしまう。
こんな風に泣いている時、いつもルルーシュが優しく頭を撫でて
『どうしたんだ?』
と声をかけてくれた。
でも…
今はそれをされたら…
切ないと云うよりも、みじめで更に涙が止まらなくなりそうだ。
なんだか…酷くネガティブな状態なのは…スザクは気付いているだろうか…
と云うか、こんな顔をして屋上と云う場所で体育座りをしていたら、自殺しようとしている…と誤解されても文句は言えない。
大体、スザクだって10年、ルルーシュの『義弟特権』を駆使してストーカーをして来て気づかないのだろうか?
ルルーシュが自分の気持ちに対して、自分に向けられる気持ちに対して、恐ろしく鈍感であると云う事を…
まぁ、気づいていたとしても、今の状態ではすっかり頭から抜け落ちてしまっている…と云う事にもなるのだろうが…
しかし…
「ルル兄…僕…やっぱり、ルル兄を諦めなくちゃいけないのかなぁ…」
今更愚問な事を口にする。
答えてくれる人はいないが、誰が聞いても『愚問だ!』と答えるだろう。
ただ、他の誰に、何を云われようが…
好きになってしまったものは仕方がない。
そう云う理論が成り立ってしまう。
まぁ、スザクとルルーシュには血のつながりがないから…
これが、男女間の…と云うことであれば、ある意味、仕方ないと云える部分は出て来るだろう。
しかし…
彼らは…男同士だ…
あまり強調しては可哀そうだが…それが真実だ。

 結局、その授業、1時間…サボってしまった。
ルルーシュならともかく、スザクの頭では1時間の遅れは結構大きいものがある。
それに、比較的真面目なスザクが授業をサボったともなれば、かなり目立つ事になる。
そして、それが、義兄であるルルーシュに伝えられる事になれば…
これまで、一度だけ、ルルーシュが授業中に熱を出して相対しなくてはならなくなったことがあって…
その時、スザクは自分の担任にルルーシュが熱を出したから家に送ってくる…と云う事を伝えずに授業を休んでしまったことがあった。
普段は真面目なスザクがそんな事をしたのだから…
教担も学担も何があったのか…と心配して、義兄であるルルーシュにその事を(後日)伝えた。
そして、その連絡を受けたルルーシュは…
とにかく心配した。
何故、担任に黙ってそんな事をしてしまったのか…と…
その時、スザクの頭からはそんなことはすっかり抜け落ちてしまっていた。
とにかく、ルルーシュが心配で…
その時のルルーシュは39度を超える高熱を出していたのだ。
意識が朦朧としていて…
とても自分の力で家に代えることが出来るような状態じゃなくて…
病気らしい病気をした事がなかったスザクは、そんなルルーシュを見て
『ルル兄が死んじゃう…』
と、今回の涙と同じくらいの涙を流してルルーシュに付き添っていたのだ。
一応、タクシーを読んで貰い、タクシーまで行くのもスザクがルルーシュを抱えていて…家についても運転手がルルーシュを運ぼうとしたけれど、スザクは断固としてルルーシュに触れることを許さなかった。
ただ、家のかぎを開けるとき、運転手に謝りながら、開けて貰った。
勿論、ルルーシュとスザクの荷物も運んで貰って…
その運転手は
『仲のいい兄弟なんですね…』
と笑っていた。
この時、保険の先生も迂闊だったのだけれど、スザクの方のクラスには何も伝えていなかった。
それ故に、後になって、ルルーシュにその事が伝えられる事態となったのだ。
ルルーシュが学校へ復帰した時に、スザクの担任に呼びとめられて、その事が伝えられた。
付け加えておくと、こんなことでもなければルルーシュに二度と声をかけて来なかった教師の一人だったが…(かつて、ルルーシュにコテンパンに口で云い負かされた)
その後、ルルーシュは血相を変えてスザクのところに来たのだ。
そして、二度と、ルルーシュの為にそんな事をするな!と、約束させられた。
ルルーシュはスザクの成績を充分理解していたから…
その所為もあったのかもしれない。
その時、スザクは
―――ルルーシュ以外の為にそんなこと…するもんか…
と思っていたのだけれど。
その後は…
ルルーシュがスザクのサボってしまった分、そして、サボってしまったが故に、その先の授業がちゃんと解らなくなった分まで、夜遅くまでスザクの勉強を見ていたのだが…
ルルーシュがそこまで心配してくれて、そこまでスザクの為にやってくれたことに…スザクの中でほんのわずかな期待が生まれたのかもしれない。
それでも、今回の事で…
「結局…僕の勘違いだったんだ…」

 そんな一言を呟いた時、辺りには授業の就業を告げるチャイムが鳴り響いた。
思っていたよりも結構短かった…
そんな風に思ってしまう。
ぐるぐる考え過ぎていたからか…
そして、就業のチャイムが鳴って、少し時間が経った頃…
本来、普通の生徒が開けられる筈のない屋上への出口の扉が開いた。
「スザク…。お前…何やってんの?」
そこにいたのは…
スザクがいてくれれば…とほんの少しだけ期待してしまっていた人物ではなかった。
考えてみれば、学年が違うし、今のルルーシュがそこまでスザクを心配しているとは思えない。
と云うか、そんな風に期待してしまうと却って辛い。
「ジノ…。何?説教なら聞く気分じゃないんだけど…」
「否…俺自身、スザクを説教できる程真面目に授業に出ていないし…」
スザクが恐ろしく不機嫌そうにその人物に呟く。
ジノはやれやれと云った表情を見せているけれど…
それ以上、何かを云うつもりはないらしい。
と云うか、云ったところで、今のスザクに伝わらないだろうと云う判断もあるのかもしれないが。
「ってか、何やってるんだよ…。ルルーシュ先輩に心配かけるから、もう、授業をサボらないって云っていたじゃないか…」
ジノがそんな事を云いながら、どう見てもどん底の中でどんよりしているスザクに近付いてきた。
正直、今は、誰かに会える…ような心境ではないのだけれど…
「そのルル兄が…」
自分で何を放そうとしているのか、そんな意識もない状態でスザクが口を開く。
ぶっちゃけ、ここで、そんな事を云って大丈夫なのか…と云う心配をしなくもないのだけれど…
まぁ、ここにいるのがジノだけなのなら、なんとかなるか…と云う第三者的な目で見る事もできる。
「ん?ルルーシュ先輩が…どうした?」
ジノは実は、ルルーシュの隠れファンだ。
もっと云えば、スザクと仲良くしていれば、ルルーシュと接触できる機会もあるかと思って、中等部の入学式のときにスザクに声をかけて来たのだ。
今では、スザクとウマがあったらしく、本当に普通に親友をやっているのだけれど…
気が合うと云うことは、好きになるタイプが被ると云う事もある。
「ルル兄が…生徒会の後輩の子を僕に紹介して欲しいって…頼まれたって…。それで…ルル兄に縛られている必要はないって…。それで…それで…」
云っている内にまた、涙があふれて来たようで…
うぐえぐ云っている。
ジノも中等部からスザクの親友をやっていて、一途と云えば聞こえはいいが、普通に思い込みが激しい。
聞いた事を自分の中で咀嚼しまくって、自分の勝手な妄想込みの結論を出す。
それが、ルルーシュ相手になると、それが、10倍増しになるらしい。
「簡単に云うと…失恋したってわけかぁ…。ま、そこまで解ったんなら…さっさと義兄離れして俺たちにもチャンスを…」
「絶対やだ!ジノ…ルル兄に何かしたら、たとえ君でも僕…何するか解んないから…」
落ち込みながら、結構物騒な発言をかましている。
否、落ち込んでいるからタガが切れて物騒な発言になっているのだろうか?

 落ち込んでいる状態で…
ホントに、色んな意味で手がつけられなくなっているようだ。
これで、ルルーシュが誰かと付き合い始めでもしたら…どうなってしまうのだろうかと思ってしまう。
「あのさぁ…どう考えたって不毛だと思うんだけどなぁ…」
スザクの剣幕に、ジノが少し、現実に引き戻すかのような言葉を口にする。
多分、いつものスザクなら…他人事なら…そんな風に思ったのかもしれないけれど。
確かに…ジノの云っていることはその通りかもしれないと思うし、云っていることは解る。
でも…
「不毛って…ジノは…そりゃ、変な肩書がないからいいよ…。僕…『義弟』って云うのがなければ…ルル兄にとって、何の関心もない…。ルル兄のバリアに入れない人間かもしれないのに…」
また…スザクが自分で云っていて、悲しくなって、泣けて来た。
「否…男同士である時点で不毛だって云っているんだけど…。ルルーシュ先輩とスザクって血のつながりはないわけだろ?なら、戸籍上の問題さえクリアすれば結婚だってできるじゃん…」
やっぱり、結論はそこに行くのか…と思ってしまう。
云っていることが正しいだけに…
この先口を開いても確実に八つ当たりになることは保証できる。
「まぁ、男同士でも…ルルーシュ先輩なら仕方ないか…。あんなに綺麗なんだもんなぁ…」
ジノは少しふざけているように聞こえる口調でそんな事を云う。
ただ、ジノがしようとしている、その先の話しは…
あまり深刻な状態で話すと、ドツボに嵌る気がするから…
「ルル兄は…見た目だけで寄って来る奴になんか目もくれないよ…。ジノもルル兄の外見だけで近づいたならやめてよね…」
何を今更…なスザクのその言葉にジノはため息を吐きたくなった。
「あのさぁ…俺がどう思っていたって、ルルーシュ先輩がどう思っているかも考えるべきだろう?スザクはさ、どうしたいわけ?」
ジノの…なんだか、確実にスザクのど真ん中を吐いてきた質問に…
うっとなって、言葉が出て来なくなる。
ルルーシュと…どうなることが理想なのか…
スザクはルルーシュとどうなることが一番の望みなのだろうか…
「仮に、ルルーシュ先輩とスザクが両想いになったとして…どうしたいの?ただ、自分に縛り付けて、一人占めするのか?生々しい話しをすれば…恋愛ってのは、確実にセックスがついて回るわけだろ?それは異性に対して…と云うのが普通とされているわけだけどさ…。お前、そこまで考えてるわけ?」
結構ずばりと云う親友だと思うけれど…
確かに…
思春期真っ只中の男の子達にとって、そう云った話に対する興味関心とは、切っても切れない関係にあるわけで…
で、ジノが云っているのは、スザクもそうだし、ルルーシュもそうなのだけれど…
そう云った欲求の目覚めの時期…でもあるわけで…
「ルルーシュ先輩だって好きな女の子が出来れば、そう云う事をしたいと思うだろうし、お前だって好きな女の子とそう云うことしたいって思うわけだろ?」
「僕…ルル兄以外の人なんて興味ない…」

 スザクの言葉に…ジノはうっかり頭を抱えそうになる。
本当にスザクはルルーシュに対して、恋慕と云う感情を持っているようだ。
「ルル兄は…自分でそう云うことはできそうにないって云ってた…。だから、ルル兄に限ってそんなことはない…」
何故、そこまで思いきれるのか解らないけれど…
ただ、スザクがルルーシュに対して抱いている感情は…
確実に、ルルーシュファンのルルーシュへの感情と異質なものであることは解る。
「ま、大好きな相手に対しては理想像を抱きたくなるのは解るけどさぁ…。ルルーシュ先輩も生身の人間なんだぞ?」
「なら、僕が全部してあげるからいい…。ルルーシュにそんな不自由させないもん…」
本当に言葉の意味を解って云っているのか…微妙に怪しい気がしたけれど…
ただ、そこまで思いつめる程、スザクのルルーシュに対する気持ちは大きいと云うことだ。
「だったら…そんなことくらいでくよくよしているんじゃ、矛盾しているんじゃないのか?ルルーシュ先輩に云えばいいじゃないか…。その子と会ってもいいけれど、スザクには好きな人がいるって…」
「それが出来れば苦労しない…」
殺気までのぶっ飛び発言をかましておいて、そんなことくらいできないのか…と思ってしまうのは恐らくジノだけではあるまい…
「お前さぁ…云っていること矛盾しているって…。ルルーシュ先輩だってお前の子と心配して云ってくれたんだろう?なら、お前だって、ちゃんと、自分自身で決めて、自分で断るなりなんなりすればいいじゃないか…」
「……」
「それに…ルルーシュ先輩だってスザクにとって理想の相手だと思って、その子がスザクを紹介してくれって頼んで来たのを承諾して、お前に振って来たんだろう?大事にされてんじゃん…。あのルルーシュ先輩だぜ?大事な『義弟』の彼女を選ぶ時にはそれこそ、吟味に吟味を重ねているって…」
確かに…
大事にされている。
認めたくはないが、『義弟』として…
でも、それはルルーシュの勘違い込みの心遣いと云うものだ。
「僕…やっぱり、ルル兄がいい…。ルル兄が僕の理想だもん…」
今となってはジノも、同性愛だの何だのと云う気はなくなっている。
ここまで来てしまうと、何を云っても無駄だ。
「なら、その甘ったれた根性を何とかしろよ…。でなければ、俺がマジになってルルーシュ先輩…貰っちゃうかも…」
ジノとしてはあくまでスザクに対する叱咤激励のつもりの…
ウソ…
でも、これはスザクに火をつけ過ぎた感が…
「ジノ…それって…ライバル宣言って事でいいのかな?なら…僕、全力で君を潰すけど?」
何となく、ルルーシュに近寄ろうとする連中ににらみを利かせているスザクに戻っている。
「ま、そこまで元気が出れば大丈夫だろ?後は、自分の事は自分でしろよ…。ルルーシュ先輩だってお前の気持ちを知らないんだから、どうやったって『義弟』カテゴリーから出す訳にはいかないだろ?お前がその先の事をうだうだ考えているからそんな風に落ち込むんだよ…」
ジノのその言葉に…
少しだけ後押しをして貰った気がした。
確かに…後の事は怖いけれど…
こんな風に悶々としている方がもっと嫌だ…
そこまで考えられるくらいには…スザクも立ち直ってきたようだ。
―――後で、ルル兄に怒鳴った事を謝らなくちゃ…

To Be Continued


あとがきに代えて



スザク…
青少年の欲望と一生懸命戦っております。
そして、ジノ君…とってもいいお友達です。
本編の心を閉ざした状態のスザクを構っていたジノに少し近いかな…と思います。
明日、最終回です。
最後の二人の会話は…結構決めてあるのですが…
これもまた、悩みをばら撒くことになりそうな気もします(笑)
楽しみにして頂けると幸いです。

それより…オフライン…
大真面目にやばい…
土日…とにかく不眠不休になりそうな気配…
ドリンク剤…1ダースケース…買って来るかな…(;-_-) =3 フゥ


☆拍手のお返事


水流さま:こんばんは、ご無沙汰致しております。
コメント有難う御座居ます。
気候変動が厳しく、結構身体に堪えます…
しかし、そんな事を言っていられる状態でもなく…頑張ります…

兄弟もの…今回は義理の兄弟ですが、楽しんで頂けてよかったです。
まぁ、和泉の書く作品は基本的にルルーシュが弟…という事が多いのですけれど…
スザクが甘えたわんこ属性になりまくって…暴走しまくってくれて…
今回も、また、いろんな反響が来そうです(笑)
最後まで楽しんで頂けると幸いです。

Rinkaさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
近所でカギっ子しているルルーシュがいたら…手を出したくなります。
あわよくば、本当の母親よりも自分に懐いてくれるかも…などという妄想を抱きつつ…(笑)
昨日はリヴァルが大変そうでしたが、今回はジノがスザクをなだめるのに大変そうですが…
最近、色々ストレスがあるのか…
どこかでキャラをいじめている気がしています。
ハイ…スザクのくるくるキック百連発を覚悟致します…(爆)


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posted by 和泉綾 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月05日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 02

兄弟以上、恋人未満 02



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 スザクが…ルルーシュに怒鳴りつけて走って行った…
ルルーシュがスザクと出会ってから10年が経つけれど…
―――あんなスザク…見たことがない…
ルルーシュ自身がスザクの抱いている気持ちをちゃんと理解出来ているのか、正直、怪しいとしか云えないのだけれど…
幼い頃…
ずっと、ルルーシュは保育園から帰っても、学校から帰っても、家には一人…だった。
母子家庭で母のマリアンヌが働いていたからだ。
マリアンヌは中々やり手で…ルルーシュに経済的負担を強いることはなかったけれど…
その分、マリアンヌが中々ルルーシュと一緒にいられることは少なかった。
ルルーシュも自分に父親がいない事を、子供ながらに理解していたので、その寂しさをぶつけてマリアンヌを困らせる様な事はしなかった。
それどころか、流石にまだ一ケタ年齢のルルーシュだったから、大したことは出来なかったけれど…
それでも、洗濯機のスイッチを入れて晴れている日にはベランダの物干しに干したり(その時の踏み台も家の中から自分で椅子を運んでいた)、掃除機は流石に無理だったので、フローリングモップで床掃除をしたり、テーブルの上に夕食用にと、置いてあるお金を持って自分で買い物に行ったり…
そんな事をしている幼少期だった。
近所のお店まで買い物に行くルルーシュの姿は毎度恒例になっていて…
『あんなに小さい子が…母子家庭とは云え、気の毒にねぇ…』
と云うお節介おばさん達が現れた事によって、ルルーシュの食卓事情はとても豊かになったのだが…
と云うのも、マリアンヌをそのままミニチュアにした様なルルーシュだ。
誰が見たって『可愛い男の子(中には女の子と間違える人も多かったらしい)』と云うカテゴリーに入るのだ。
そんな子が、子供を育てる為に外に働きに出ている母に心配かけまいと、自分の事を自分でやろうとする姿は…
おばさまたちにとって、恰好の萌え♪…じゃなくて…どうしても手を出したくなってしまう光景だったわけで…
いつの間にか
『ルルちゃんを支援するおばさんの会』
なるものが発足していたとか、いないとか…
中には
『将来うちの娘のお婿さんになってくれないかしら…』
と、飛躍し過ぎな事を考えるおばさん達もいたとか、いないとか…
そんな中でルルーシュ自身、『意外と何とかなるもんだ…』と云う、妙に大人びた事を考えるようになっていたのだけれど…
そんな中、母のマリアンヌから結婚すると云う話しを聞かされた。
ルルーシュは、おばさん方の相手をしている内に子供らしからぬことを考えるようになっていた。
その話しを聞いた時も、特に反対する事もなく、取り乱す事もなくただ…
『おかあさんの幸せの為ならいいじゃない?おかあさんに旦那さんが出来れば、少しはおかあさん、休む暇が出来るでしょ?』
と云う…親として少々、将来が心配になる発言をしたものだった。
ただ、マリアンヌが結婚することが決まり、引っ越すことになって、大騒ぎをしたおばさん方の方は中々大変だったけれど…
今となっては遠い昔の思い出である。

 そんな時に出会ったのがスザクだった。
マリアンヌの結婚相手、ゲンブの息子だと云う。
ルルーシュより7ヶ月誕生日が遅い…と云うことで、学年は一つ下…
ルルーシュにとってこれから弟となる存在だった。
初めて、その弟となるスザクを見た時のルルーシュの感想は…
『手のかかる犬だな…これは…』
と云うことだった。
変に大人びた幼少期だと云えるけれど…
この時ルルーシュ、小学校1年生…。
ルルーシュの発言で撃沈させられた教師は数知れず…な状態だったのだけれど…
ルルーシュが『手のかかる犬』と思ったその弟は…
キラキラした目で、そして、本当にわんこ属性だったらしく、その頭には柴犬の耳、お尻のちょっと上の部分からは尻尾が見えていて、その尻尾はぶんぶん振ってこっちを見ている…
そんな風に思えて来た。
『ルルーシュだ…』
『ぼく…スザク…。よろしく…ルルにい…』
目の前の生き物はどうやら人懐っこい性格らしく…
小学校でも先生達には色んな意味で『近寄りがたい生徒』として見られていたルルーシュに…
クラスメイトからも…近寄りがたい…と云った印象を与えていたようだ。
そんなルルーシュに対して…
そんな屈託のない表情を見せた。
まず、不思議な生き物だと思ったのは事実だ。
そして…
―――これから…こいつは僕の弟…か…
と、ほんのちょっぴり考えていた。
元々ルルーシュ自身がニャンコ属性なツンデレ標準装備なので、こう云う時、素直に嬉しいと思えないところが玉にきず…と云ったところか…
しかし、口では言えなくても態度では120%表現されていた。
ちょうどお正月…
その時に出会ったおとうと…
ルルーシュは何となく…『こいつは僕が守ってやらなくちゃ…』と考えるようになっていた。
そんな愛情表現を120%発揮して、惜しげもなく与えていた為に…スザクの初恋が『男で義兄だった』と云う悲劇(喜劇?)を生みだしたわけなのだけれど…
ルルーシュ自身、人に対する好き嫌いは、他者から見て尋常ではないと思えるほど激しい。
とにかく…
本人が一度嫌いと思ってしまったら、声をかけられても、必要があっても絶対にその人間を完全無視する。
と云うか、ATフィールドとエナジーシールドを駆使して自分の決めたテリトリー(半径1.5m)の中には決して近寄らせない。
そんな事もあって、ルルーシュのお眼鏡に叶う人物しか近寄れない状態なのだけれど…
しかし、ルルーシュにそんな自覚はない。
周囲にはそのATフィールドとエナジーシールドがしっかり見えて、自分の行く手を阻んでいることが解るのだ。
そんなルルーシュが…スザクを見て、そんな風に思ったのだ。
何故かは解らないけれど…。
しかし、自分でそんな風に思ったルルーシュは…
その思った事を高校生となった今でもしっかり実行中だった。
どこまで自覚しているのかは…誰にも解らないが…
本人に自覚はなくとも、それだけの特別扱いをしている相手が、それを受け取って、しっかり享受していて…
それで、恋心を抱かない方がどうかしている。
相変わらずの美人な女顔。
最早性別は問わない…

 ルルーシュの中でスザクと云う『義弟』と云う名の生き物は大切な存在だ。
どんなふうに…と尋ねられても、『俺が守ってやらないと…』と云う言葉しか出て来ない。
最近では、スザクの方がやや、身長が高くなってきた様な気がして…面白くない事もあるが…
それに…
生徒会の後輩のユーフェミアが生徒会長のミレイを通して、スザクを紹介して欲しい…などと云う事を告げて来た。
確かに、美人で、黄建は良さそうだ。
生徒会の中でもいろいろ気配りをしていて、ちやほやされている美人にありがちな高飛車な感じもない。(ユーフェミアは学園内に留まらず、学園の外にもファンがたくさんいるらしい)
ここまで大切に慈しんで来た義弟の彼女には…多分、理想に近い。
生徒会のメンバーと云うことで、彼女も優秀な人材だと云うことは解る。
いつも無茶ぶりをするけれど、生徒会長のミレイの人を見る目は確かだ。
そして、生徒会に引き込む時には確実に『過酷な生徒会業務をこなせる人材』しか引き摺りこんだりはしない。
ミレイ自身、生徒会のメンバーがどれほどの力量がないとやっていけないのか、良く解っている。
本当は義弟のスザクを勧誘するつもりだったのだけれど…
剣道部に先を越されたのだ。
客観的に見て…ユーフェミアなら理想の彼女だと思える。
きっと、ユーフェミアを彼女にしたいと云う男子は掃いて捨てるほどいる。
そんな中、ルルーシュが慈しんで来た(躾けて来たの間違いじゃないのだろうか?)スザクが彼女のお眼鏡にかなったのだ。
あの、わんこな義弟を10年間、面倒見て来たルルーシュとしては誇れること…の筈なのだけれど…
でも…
何となく、心が痛む…
気持ちが沈む。
スザクがルルーシュを慕って休み時間の度に来てくれるのは嬉しい。
それに、ルルーシュ宛ての手紙を届けさせるのも可哀そうだとも思う。
だったら…
そんな風に思った時、スザクにその話を持ちかけたのだ…
『その子がスザクを紹介して欲しいって云うんだ…。なんでも、一目ぼれらしい…。良かったな…結構な美人だぞ…。それに、性格も優しいし…。それに、名誉なことじゃないか…。あの子は、学園の外にもファンが…』
本当にそんな事を云いたくて云っているのか、良く解らない。
でも、スザクがあまりにルルーシュにべったりだから…
そろそろ、ルルーシュから距離を置いた方がいいのではないかと云う思いもある。
両親が忙しくて、いつも二人一緒にいた。
この10年間…
だから、とどめにこんな言葉を続けたのだ。
『俺は…どうも、そうやって誰かと付き合いたいとか思わないし、そう云うことが出来るとも思えないけれど…。スザクには俺に縛られる必要はないんだぞ?休み時間の度に俺の教室に来なくたって…』
そう云いながら…
確かにスザクがこうして、ルルーシュを慕っていてくれるのは嬉しいけれど。
いい加減、卒業しなくちゃいけない時期なのだと…
ルルーシュは自分で自分に言い聞かせながら言葉を続けていた。

 しかし…
その言葉を遮ったのは…
ルルーシュも聞いた事のない…
スザクの怒鳴り声だった…
『ルル兄のバカ!』
スザクはその一言だけを残して…
ルルーシュの目の前から走り去って行った。
その時のスザクは…
泣いていた。
何が間違っていたのか…
ルルーシュには皆目見当もつかない。
自分の寂しいと云う、そんな我儘にスザクを付き合わせてはいけないと…
そう思ったから、心の中では色々思っていたけれど。
一生懸命笑顔を作って、『義兄』らしく…
そのつもりだったのに…
―――何が…間違いだったんだ?ひょっとして…スザクには…他に好きな人がいたとか?
ここまで、ずっと…一緒にいて…
あんな怒鳴り声を聞いたのは初めてだった。
怒っていたようだけれど…
それ以上に…
―――傷ついた顔をしていた…
さっきのスザクの様子は…少しだけ心配になる。
おまけにここは学校…
生徒たちには妙な意味で面白いものを見せびらかしたも同然だ。
仕方なく、教室の自分の席に戻ると…
「おんやぁ?おとうと君は何をそんなにご機嫌斜めになっちゃったのかなぁ〜〜〜」
思いっきり面白いものを見た…と云う感じで声をかけて来たのは…
生徒会のメンバーのリヴァルだった。
こいつに関してはいくらATフィールドとシールドエナジーを全開にしても通用しない相手だった。
諦めて話すようになってから、いろいろと役に立ってくれることもあるので、話しかけられれば話すし、こちらの都合で頼みたいことがあればこちらから声をかける事もある。
「別に…と云うか、そうやって面白がるな!スザクは…神経が細いんだ…」
ルルーシュのその言葉に、リヴァルが顔を引き攣らせる。
ルルーシュに他の生徒を近寄らせない為に思いっきり睨みを利かせていて、他の殺気混じりの視線さえ甘んじて受け止めて、結構酷薄な笑みで返しているスザクだ。
それに気づかないルルーシュもいかがなものかと思うが…
あれだけ一緒にルルーシュの傍にいてそれを気付かせないスザクも凄い奴だと思う。
「まぁ…ルルーシュのおとうと君の神経の話しはともかく…一体何を云ったらあのおとうと君が涙ぐんでルルーシュに怒鳴りつけたりするんだ?」
リヴァルが率直に尋ねる。
ルルーシュ自身、あまり込み入った話をするつもりはないが…
リヴァルは人あたりがいい。
それ故にルルーシュとは正反対に友達も多いのだ。
「ほら…ユーフェミアがスザクを紹介してくれって…云っていただろう?だから…その話をしたら…」
ルルーシュのその一言にリヴァルが『あ〜あ…』と云う表情を見せた。
そして、どう答えてやればいいのか、解らないと云った表情を見せた。
「ルルーシュ…それは多分、君が悪いよ…」
と、軽く応えてやる。
そんなリヴァルの言葉にルルーシュがムッとする。
これまで、スザクの事を一番理解して来たのは自分だと云う自負があるだけに…
今の言葉…聞き捨てならない。
だってその一言は…
まるで…
―――俺がちゃんと、スザクの事を理解していないみたいじゃないか…。俺よりスザクを理解している人間がいるわけがない!
そんな事を考えつつ、ルルーシュの表情が変わっていく。

 そんなルルーシュを見ていて、リヴァル自身、スザクが哀れに思えて来た。
あれだけ『ルルーシュ大好きオーラ』を全開にしていて…
ルルーシュの中では『おとうとカテゴリー』でしか見て貰えず…
まぁ、リヴァル自身はそっちの趣味はないが…
差別する気はない。
人それぞれだと思うし、相手がルルーシュならある意味仕方ないとさえ思えてくる。
だから、リヴァルは初めてスザクを見た時にピンと来たのだ。
で、態度から見て、ルルーシュも(無自覚とは云え)まんざらではないと云う感触があった。
この辺りは色んな人間と関わっているリヴァルならではの人間観察眼と云えるところか…
「俺の何が…悪かったっていうんだ…。ユーフェミアなら…スザクにとって…」
ルルーシュが口の中で怒りを押し殺すかのように言葉を押しだした。
「そこにさぁ…ユーフェミアの気持ちは入っているけどさぁ…スザクの気持ちは?スザクだって、好きな人…いると思うぜ?」
そのリヴァルの言葉にルルーシュがいち早く反応して、リヴァルの襟首に掴みかかった。
「誰だ!それは誰だ!相手が解れば俺がすべてを整え、プロデュースして…」
そんなことを唾を飛ばしながらリヴァルに対して怒鳴りつけている。
リヴァルはクラスのルルーシュファンに…殺気のこもった視線を…もろに受けつつ…
顔を引き攣らせて、
―――今日は…俺…五体満足に帰れるのかな…
と、普通に、大真面目にそんな事を心配してしまうリヴァルだが…
でも、それは、あながちシャレになっていないのがルルーシュのファンなのだけれど…
云ってはおくが、ルルーシュファン全てがそんな恐ろしげな目から怪光線を放つような人々ではない。
1割くらい、そんな光景を見ても、広い心で見ていてくれる人もいる。
まぁ、リヴァルの帰りの試練はともかく。
ルルーシュの方が問題なのだ。
「お…俺も…そこまでは解るわけない…」
リヴァルがそこまで云った時、ルルーシュはリヴァルの襟首を放した。
その直後から、暫くリヴァルの咳き込みタイムが始まるわけなのだけれど。
そして、収まった頃…
「ゲホッ…お前さぁ…お前に解らないスザクの本音…俺が知るわけないだろう…」
本当はリヴァルはスザクの気持ちに気づいてはいるのだけれど。
スザクの気持ちと沽券を考えた時…ここでぶっちゃけてしまうのはまずい。
と云うか、この場にいるルルーシュ以外の人々は全て、スザクの気持ちに気づいている。
普段はスザクに恐ろしい殺気混じりの怪光線を放っている生徒たちも…
ルルーシュのここまでの鈍感さを見ていると…
うっかり…
―――流石に同情するぞ…
と云う気持ちになってしまう。
本当に…同情に値する。
「まぁ、兄弟喧嘩なら自宅でやれよ…。そろそろ、チャイム…なるから、席に戻るぜ?」
少しだけ、遠慮がちに…リヴァルがルルーシュの席から離れて行った。
そして、ルルーシュはまたも…オチコミモードへと突入する。
そんなルルーシュの事情に関係なく、授業が始まり…悶々とした時間はそのまま続くことになり…
スザクの方は…一体どこへ行ったのか…
彼らの試練は…
まだまだ続く…

To Be Continued


あとがきに代えて



今回はルルーシュ視点で行ってみました。
いやぁ…
適当に書き始めたらルルーシュ…結構凄い幼少期だったんですね…
書いていてここまで話しが膨らむとは思いませんでした(笑)
また、ここにきて下さって、和泉にお言葉をかけて下さる方…
スザクに対しては『スザクを苛めること』によって『萌え♪』を感じて下さる方が多い様で…(笑)
まぁ、対談で和泉がスザクにくるくるキック100連発食らうので…
皆さんは全力で楽しんで下さいね…
これから、和泉の作品でもスザク苛めがはやるかもしれません(え?)


☆拍手のお返事


まりもこさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
こちらこそ素敵なリクエスト有難う御座居ましたm(_ _)m

ホントにこの話…スザクいじめ…と思われそうでしたので…
今回はルルーシュ視点でちょっと、違った見方が出来るようにしました。
今回はどちらかと云うと『リヴァルいじめ』ですね(笑)
いつも、彼はこういう役回りなのかな…と…
で、回想が多くなった訳ですけれど…楽しんで頂けていたら幸いです。

久しぶりでも、短くても、そうやってコメントを下さる方がいるのはとても嬉しいですし、励みになります。
これからも、色々書いて送って頂けると、和泉の元気が充填されますので…
宜しくお願いします。m(_ _)m

紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
また、G.W.中もお仕事、お疲れ様でした。
和泉はG.W.中、必要以外に外出していないのですが…
ただ、やるべき事があまり進んでいないと云うおバカな状態にあります。
『ギアスターボ』の原稿…またもぎりぎりです…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『皇子とレジスタンス』
ごちゃごちゃと動き始めました。
ルルーシュとしてもかなり捨て身に近い戦法をとっています。
失敗すれば、確実にルルーシュはその失敗の席に問われる事になるのですが…
でも、本編でもルルーシュってこんな感じでしたよね…
失敗すれば確実に命取り…
だから、周囲が苦労する…ってな感じで…
スザクとライが二人で出撃しているので、スザクが妙な暴走をする事はないと思われます。
また、前線での戦い…シンジュクゲットーの件もあるので、今度はしっかりすると思います。
そろそろこの二人に頑張ってほしいんですよ…。
あと、オレンジ君…ここでも苦労人ですね…(笑)
どうしてこういう苦労の多いキャラになっているのか…
でも、とても似合ってしまうところに彼の悲哀を感じます。

『幼馴染シリーズ』
色々ごちゃごちゃさせすぎた感をぬぐえない状態にありますが…
最終的にはスザクにかっこよくなって貰わなくてはならないので、ちょっとエピソードを入れた訳ですが…
ゼロってば…ルルいじめが標準装備化されていますね…(苦笑)
まぁ、素直じゃないので…
あと、シュナ兄たちの動き…別行動になりそうなジノの動き…
色々詰め込まれすぎていて、書いている本人が非常に苦労しているのですが…
これもまた、自分が設定した訳ですし、やっぱり、こうしていろんなものを入れないと、この話しは消化できそうになかったので…
第3部は他よりも長くなる予定です。
下手すると、倍近くになる可能性もあります。
気長に付き合って頂けると幸いです。

『It's Destiny』
ハイ…ここで、色々、ごちゃごちゃさせるべく…トラブルメーカー登場!
でも、ロイドさんがいるって事で、また、色々楽しくなりそうですが…
ルルーシュとスザク…
こうして困難な試練を乗り越えることで二人のきずなが深まるのです。
少しだけネタばらしすると、この先にもう2人ほど前世の記憶を持つキャラが出てきます。
そのキャラたちがどう動くか…も注目していて下さいね。
シュナパパが動き始めたので、また、登場メンバーが増えてきます。
誰が前世の記憶を持っているか?
それは(まだ)…秘密です♪
これから、二人をのみ込んでいく嵐の中で…二人はどう動いていくんでしょうか…
楽しみにして頂けると幸いです。

『兄弟以上、恋人未満』
どうやら、ここにいらして下さっている方はスザクがぐるぐるしていて、さりげなくいじめられているように見えている方が『萌え♪』を感じて下さっているんですね…(笑)
あとがきにも書きましたが…
和泉がスザクのくるくるキックを引き受けますので…全力で楽しんで頂ければ…と思います。
スザクも計算ずくでわんこ属性をしているフシもあるので…
おそらく、その状態が心地よくて、その一歩を踏み出せないんでしょうね…
だって、玉砕だったら…
そばにいられなくなっちゃいそうですしね…
悩め!青少年!
そうして大人になるのだぁぁぁ!!(爆)

ギアスの新情報は…
基本はアニメ雑誌の様ですね…
あとは、他の情報に関しては一体どこから持ってきて下さっているのか…
和泉も最近、時間がなくってそう云った事を調べていないので…
基本、最近は又聞き状態です。
情報を小出しにしていますよね…
ひょっとしてスザ誕イベントで何か発表する気なんですかね…
又やるのかなぁ…そう云う情報差別…
今回はアニ○イト限定という事もあるので、それはやめて欲しいですね…

G.W.…結局何をしていたかと云えば…
実家に行って飲んだくれていたとしか言えませんね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
原稿もあんまり進んでいないので…今週末、きっと徹夜になりそうです。
そのくらい頑張らないとまずいかも…
お仕事お疲れ様です。
お休みでないとき、このブログを楽しんで下さって有難う御座居ます。
これからもご期待に添えるように頑張ります。


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posted by 和泉綾 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 02

兄弟以上、恋人未満 02



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 スザクが…ルルーシュに怒鳴りつけて走って行った…
ルルーシュがスザクと出会ってから10年が経つけれど…
―――あんなスザク…見たことがない…
ルルーシュ自身がスザクの抱いている気持ちをちゃんと理解出来ているのか、正直、怪しいとしか云えないのだけれど…
幼い頃…
ずっと、ルルーシュは保育園から帰っても、学校から帰っても、家には一人…だった。
母子家庭で母のマリアンヌが働いていたからだ。
マリアンヌは中々やり手で…ルルーシュに経済的負担を強いることはなかったけれど…
その分、マリアンヌが中々ルルーシュと一緒にいられることは少なかった。
ルルーシュも自分に父親がいない事を、子供ながらに理解していたので、その寂しさをぶつけてマリアンヌを困らせる様な事はしなかった。
それどころか、流石にまだ一ケタ年齢のルルーシュだったから、大したことは出来なかったけれど…
それでも、洗濯機のスイッチを入れて晴れている日にはベランダの物干しに干したり(その時の踏み台も家の中から自分で椅子を運んでいた)、掃除機は流石に無理だったので、フローリングモップで床掃除をしたり、テーブルの上に夕食用にと、置いてあるお金を持って自分で買い物に行ったり…
そんな事をしている幼少期だった。
近所のお店まで買い物に行くルルーシュの姿は毎度恒例になっていて…
『あんなに小さい子が…母子家庭とは云え、気の毒にねぇ…』
と云うお節介おばさん達が現れた事によって、ルルーシュの食卓事情はとても豊かになったのだが…
と云うのも、マリアンヌをそのままミニチュアにした様なルルーシュだ。
誰が見たって『可愛い男の子(中には女の子と間違える人も多かったらしい)』と云うカテゴリーに入るのだ。
そんな子が、子供を育てる為に外に働きに出ている母に心配かけまいと、自分の事を自分でやろうとする姿は…
おばさまたちにとって、恰好の萌え♪…じゃなくて…どうしても手を出したくなってしまう光景だったわけで…
いつの間にか
『ルルちゃんを支援するおばさんの会』
なるものが発足していたとか、いないとか…
中には
『将来うちの娘のお婿さんになってくれないかしら…』
と、飛躍し過ぎな事を考えるおばさん達もいたとか、いないとか…
そんな中でルルーシュ自身、『意外と何とかなるもんだ…』と云う、妙に大人びた事を考えるようになっていたのだけれど…
そんな中、母のマリアンヌから結婚すると云う話しを聞かされた。
ルルーシュは、おばさん方の相手をしている内に子供らしからぬことを考えるようになっていた。
その話しを聞いた時も、特に反対する事もなく、取り乱す事もなくただ…
『おかあさんの幸せの為ならいいじゃない?おかあさんに旦那さんが出来れば、少しはおかあさん、休む暇が出来るでしょ?』
と云う…親として少々、将来が心配になる発言をしたものだった。
ただ、マリアンヌが結婚することが決まり、引っ越すことになって、大騒ぎをしたおばさん方の方は中々大変だったけれど…
今となっては遠い昔の思い出である。

 そんな時に出会ったのがスザクだった。
マリアンヌの結婚相手、ゲンブの息子だと云う。
ルルーシュより7ヶ月誕生日が遅い…と云うことで、学年は一つ下…
ルルーシュにとってこれから弟となる存在だった。
初めて、その弟となるスザクを見た時のルルーシュの感想は…
『手のかかる犬だな…これは…』
と云うことだった。
変に大人びた幼少期だと云えるけれど…
この時ルルーシュ、小学校1年生…。
ルルーシュの発言で撃沈させられた教師は数知れず…な状態だったのだけれど…
ルルーシュが『手のかかる犬』と思ったその弟は…
キラキラした目で、そして、本当にわんこ属性だったらしく、その頭には柴犬の耳、お尻のちょっと上の部分からは尻尾が見えていて、その尻尾はぶんぶん振ってこっちを見ている…
そんな風に思えて来た。
『ルルーシュだ…』
『ぼく…スザク…。よろしく…ルルにい…』
目の前の生き物はどうやら人懐っこい性格らしく…
小学校でも先生達には色んな意味で『近寄りがたい生徒』として見られていたルルーシュに…
クラスメイトからも…近寄りがたい…と云った印象を与えていたようだ。
そんなルルーシュに対して…
そんな屈託のない表情を見せた。
まず、不思議な生き物だと思ったのは事実だ。
そして…
―――これから…こいつは僕の弟…か…
と、ほんのちょっぴり考えていた。
元々ルルーシュ自身がニャンコ属性なツンデレ標準装備なので、こう云う時、素直に嬉しいと思えないところが玉にきず…と云ったところか…
しかし、口では言えなくても態度では120%表現されていた。
ちょうどお正月…
その時に出会ったおとうと…
ルルーシュは何となく…『こいつは僕が守ってやらなくちゃ…』と考えるようになっていた。
そんな愛情表現を120%発揮して、惜しげもなく与えていた為に…スザクの初恋が『男で義兄だった』と云う悲劇(喜劇?)を生みだしたわけなのだけれど…
ルルーシュ自身、人に対する好き嫌いは、他者から見て尋常ではないと思えるほど激しい。
とにかく…
本人が一度嫌いと思ってしまったら、声をかけられても、必要があっても絶対にその人間を完全無視する。
と云うか、ATフィールドとエナジーシールドを駆使して自分の決めたテリトリー(半径1.5m)の中には決して近寄らせない。
そんな事もあって、ルルーシュのお眼鏡に叶う人物しか近寄れない状態なのだけれど…
しかし、ルルーシュにそんな自覚はない。
周囲にはそのATフィールドとエナジーシールドがしっかり見えて、自分の行く手を阻んでいることが解るのだ。
そんなルルーシュが…スザクを見て、そんな風に思ったのだ。
何故かは解らないけれど…。
しかし、自分でそんな風に思ったルルーシュは…
その思った事を高校生となった今でもしっかり実行中だった。
どこまで自覚しているのかは…誰にも解らないが…
本人に自覚はなくとも、それだけの特別扱いをしている相手が、それを受け取って、しっかり享受していて…
それで、恋心を抱かない方がどうかしている。
相変わらずの美人な女顔。
最早性別は問わない…

 ルルーシュの中でスザクと云う『義弟』と云う名の生き物は大切な存在だ。
どんなふうに…と尋ねられても、『俺が守ってやらないと…』と云う言葉しか出て来ない。
最近では、スザクの方がやや、身長が高くなってきた様な気がして…面白くない事もあるが…
それに…
生徒会の後輩のユーフェミアが生徒会長のミレイを通して、スザクを紹介して欲しい…などと云う事を告げて来た。
確かに、美人で、黄建は良さそうだ。
生徒会の中でもいろいろ気配りをしていて、ちやほやされている美人にありがちな高飛車な感じもない。(ユーフェミアは学園内に留まらず、学園の外にもファンがたくさんいるらしい)
ここまで大切に慈しんで来た義弟の彼女には…多分、理想に近い。
生徒会のメンバーと云うことで、彼女も優秀な人材だと云うことは解る。
いつも無茶ぶりをするけれど、生徒会長のミレイの人を見る目は確かだ。
そして、生徒会に引き込む時には確実に『過酷な生徒会業務をこなせる人材』しか引き摺りこんだりはしない。
ミレイ自身、生徒会のメンバーがどれほどの力量がないとやっていけないのか、良く解っている。
本当は義弟のスザクを勧誘するつもりだったのだけれど…
剣道部に先を越されたのだ。
客観的に見て…ユーフェミアなら理想の彼女だと思える。
きっと、ユーフェミアを彼女にしたいと云う男子は掃いて捨てるほどいる。
そんな中、ルルーシュが慈しんで来た(躾けて来たの間違いじゃないのだろうか?)スザクが彼女のお眼鏡にかなったのだ。
あの、わんこな義弟を10年間、面倒見て来たルルーシュとしては誇れること…の筈なのだけれど…
でも…
何となく、心が痛む…
気持ちが沈む。
スザクがルルーシュを慕って休み時間の度に来てくれるのは嬉しい。
それに、ルルーシュ宛ての手紙を届けさせるのも可哀そうだとも思う。
だったら…
そんな風に思った時、スザクにその話を持ちかけたのだ…
『その子がスザクを紹介して欲しいって云うんだ…。なんでも、一目ぼれらしい…。良かったな…結構な美人だぞ…。それに、性格も優しいし…。それに、名誉なことじゃないか…。あの子は、学園の外にもファンが…』
本当にそんな事を云いたくて云っているのか、良く解らない。
でも、スザクがあまりにルルーシュにべったりだから…
そろそろ、ルルーシュから距離を置いた方がいいのではないかと云う思いもある。
両親が忙しくて、いつも二人一緒にいた。
この10年間…
だから、とどめにこんな言葉を続けたのだ。
『俺は…どうも、そうやって誰かと付き合いたいとか思わないし、そう云うことが出来るとも思えないけれど…。スザクには俺に縛られる必要はないんだぞ?休み時間の度に俺の教室に来なくたって…』
そう云いながら…
確かにスザクがこうして、ルルーシュを慕っていてくれるのは嬉しいけれど。
いい加減、卒業しなくちゃいけない時期なのだと…
ルルーシュは自分で自分に言い聞かせながら言葉を続けていた。

 しかし…
その言葉を遮ったのは…
ルルーシュも聞いた事のない…
スザクの怒鳴り声だった…
『ルル兄のバカ!』
スザクはその一言だけを残して…
ルルーシュの目の前から走り去って行った。
その時のスザクは…
泣いていた。
何が間違っていたのか…
ルルーシュには皆目見当もつかない。
自分の寂しいと云う、そんな我儘にスザクを付き合わせてはいけないと…
そう思ったから、心の中では色々思っていたけれど。
一生懸命笑顔を作って、『義兄』らしく…
そのつもりだったのに…
―――何が…間違いだったんだ?ひょっとして…スザクには…他に好きな人がいたとか?
ここまで、ずっと…一緒にいて…
あんな怒鳴り声を聞いたのは初めてだった。
怒っていたようだけれど…
それ以上に…
―――傷ついた顔をしていた…
さっきのスザクの様子は…少しだけ心配になる。
おまけにここは学校…
生徒たちには妙な意味で面白いものを見せびらかしたも同然だ。
仕方なく、教室の自分の席に戻ると…
「おんやぁ?おとうと君は何をそんなにご機嫌斜めになっちゃったのかなぁ〜〜〜」
思いっきり面白いものを見た…と云う感じで声をかけて来たのは…
生徒会のメンバーのリヴァルだった。
こいつに関してはいくらATフィールドとシールドエナジーを全開にしても通用しない相手だった。
諦めて話すようになってから、いろいろと役に立ってくれることもあるので、話しかけられれば話すし、こちらの都合で頼みたいことがあればこちらから声をかける事もある。
「別に…と云うか、そうやって面白がるな!スザクは…神経が細いんだ…」
ルルーシュのその言葉に、リヴァルが顔を引き攣らせる。
ルルーシュに他の生徒を近寄らせない為に思いっきり睨みを利かせていて、他の殺気混じりの視線さえ甘んじて受け止めて、結構酷薄な笑みで返しているスザクだ。
それに気づかないルルーシュもいかがなものかと思うが…
あれだけ一緒にルルーシュの傍にいてそれを気付かせないスザクも凄い奴だと思う。
「まぁ…ルルーシュのおとうと君の神経の話しはともかく…一体何を云ったらあのおとうと君が涙ぐんでルルーシュに怒鳴りつけたりするんだ?」
リヴァルが率直に尋ねる。
ルルーシュ自身、あまり込み入った話をするつもりはないが…
リヴァルは人あたりがいい。
それ故にルルーシュとは正反対に友達も多いのだ。
「ほら…ユーフェミアがスザクを紹介してくれって…云っていただろう?だから…その話をしたら…」
ルルーシュのその一言にリヴァルが『あ〜あ…』と云う表情を見せた。
そして、どう答えてやればいいのか、解らないと云った表情を見せた。
「ルルーシュ…それは多分、君が悪いよ…」
と、軽く応えてやる。
そんなリヴァルの言葉にルルーシュがムッとする。
これまで、スザクの事を一番理解して来たのは自分だと云う自負があるだけに…
今の言葉…聞き捨てならない。
だってその一言は…
まるで…
―――俺がちゃんと、スザクの事を理解していないみたいじゃないか…。俺よりスザクを理解している人間がいるわけがない!
そんな事を考えつつ、ルルーシュの表情が変わっていく。

 そんなルルーシュを見ていて、リヴァル自身、スザクが哀れに思えて来た。
あれだけ『ルルーシュ大好きオーラ』を全開にしていて…
ルルーシュの中では『おとうとカテゴリー』でしか見て貰えず…
まぁ、リヴァル自身はそっちの趣味はないが…
差別する気はない。
人それぞれだと思うし、相手がルルーシュならある意味仕方ないとさえ思えてくる。
だから、リヴァルは初めてスザクを見た時にピンと来たのだ。
で、態度から見て、ルルーシュも(無自覚とは云え)まんざらではないと云う感触があった。
この辺りは色んな人間と関わっているリヴァルならではの人間観察眼と云えるところか…
「俺の何が…悪かったっていうんだ…。ユーフェミアなら…スザクにとって…」
ルルーシュが口の中で怒りを押し殺すかのように言葉を押しだした。
「そこにさぁ…ユーフェミアの気持ちは入っているけどさぁ…スザクの気持ちは?スザクだって、好きな人…いると思うぜ?」
そのリヴァルの言葉にルルーシュがいち早く反応して、リヴァルの襟首に掴みかかった。
「誰だ!それは誰だ!相手が解れば俺がすべてを整え、プロデュースして…」
そんなことを唾を飛ばしながらリヴァルに対して怒鳴りつけている。
リヴァルはクラスのルルーシュファンに…殺気のこもった視線を…もろに受けつつ…
顔を引き攣らせて、
―――今日は…俺…五体満足に帰れるのかな…
と、普通に、大真面目にそんな事を心配してしまうリヴァルだが…
でも、それは、あながちシャレになっていないのがルルーシュのファンなのだけれど…
云ってはおくが、ルルーシュファン全てがそんな恐ろしげな目から怪光線を放つような人々ではない。
1割くらい、そんな光景を見ても、広い心で見ていてくれる人もいる。
まぁ、リヴァルの帰りの試練はともかく。
ルルーシュの方が問題なのだ。
「お…俺も…そこまでは解るわけない…」
リヴァルがそこまで云った時、ルルーシュはリヴァルの襟首を放した。
その直後から、暫くリヴァルの咳き込みタイムが始まるわけなのだけれど。
そして、収まった頃…
「ゲホッ…お前さぁ…お前に解らないスザクの本音…俺が知るわけないだろう…」
本当はリヴァルはスザクの気持ちに気づいてはいるのだけれど。
スザクの気持ちと沽券を考えた時…ここでぶっちゃけてしまうのはまずい。
と云うか、この場にいるルルーシュ以外の人々は全て、スザクの気持ちに気づいている。
普段はスザクに恐ろしい殺気混じりの怪光線を放っている生徒たちも…
ルルーシュのここまでの鈍感さを見ていると…
うっかり…
―――流石に同情するぞ…
と云う気持ちになってしまう。
本当に…同情に値する。
「まぁ、兄弟喧嘩なら自宅でやれよ…。そろそろ、チャイム…なるから、席に戻るぜ?」
少しだけ、遠慮がちに…リヴァルがルルーシュの席から離れて行った。
そして、ルルーシュはまたも…オチコミモードへと突入する。
そんなルルーシュの事情に関係なく、授業が始まり…悶々とした時間はそのまま続くことになり…
スザクの方は…一体どこへ行ったのか…
彼らの試練は…
まだまだ続く…

To Be Continued


あとがきに代えて



今回はルルーシュ視点で行ってみました。
いやぁ…
適当に書き始めたらルルーシュ…結構凄い幼少期だったんですね…
書いていてここまで話しが膨らむとは思いませんでした(笑)
また、ここにきて下さって、和泉にお言葉をかけて下さる方…
スザクに対しては『スザクを苛めること』によって『萌え♪』を感じて下さる方が多い様で…(笑)
まぁ、対談で和泉がスザクにくるくるキック100連発食らうので…
皆さんは全力で楽しんで下さいね…
これから、和泉の作品でもスザク苛めがはやるかもしれません(え?)


☆拍手のお返事


まりもこさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
こちらこそ素敵なリクエスト有難う御座居ましたm(_ _)m

ホントにこの話…スザクいじめ…と思われそうでしたので…
今回はルルーシュ視点でちょっと、違った見方が出来るようにしました。
今回はどちらかと云うと『リヴァルいじめ』ですね(笑)
いつも、彼はこういう役回りなのかな…と…
で、回想が多くなった訳ですけれど…楽しんで頂けていたら幸いです。

久しぶりでも、短くても、そうやってコメントを下さる方がいるのはとても嬉しいですし、励みになります。
これからも、色々書いて送って頂けると、和泉の元気が充填されますので…
宜しくお願いします。m(_ _)m

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また、G.W.中もお仕事、お疲れ様でした。
和泉はG.W.中、必要以外に外出していないのですが…
ただ、やるべき事があまり進んでいないと云うおバカな状態にあります。
『ギアスターボ』の原稿…またもぎりぎりです…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

『皇子とレジスタンス』
ごちゃごちゃと動き始めました。
ルルーシュとしてもかなり捨て身に近い戦法をとっています。
失敗すれば、確実にルルーシュはその失敗の席に問われる事になるのですが…
でも、本編でもルルーシュってこんな感じでしたよね…
失敗すれば確実に命取り…
だから、周囲が苦労する…ってな感じで…
スザクとライが二人で出撃しているので、スザクが妙な暴走をする事はないと思われます。
また、前線での戦い…シンジュクゲットーの件もあるので、今度はしっかりすると思います。
そろそろこの二人に頑張ってほしいんですよ…。
あと、オレンジ君…ここでも苦労人ですね…(笑)
どうしてこういう苦労の多いキャラになっているのか…
でも、とても似合ってしまうところに彼の悲哀を感じます。

『幼馴染シリーズ』
色々ごちゃごちゃさせすぎた感をぬぐえない状態にありますが…
最終的にはスザクにかっこよくなって貰わなくてはならないので、ちょっとエピソードを入れた訳ですが…
ゼロってば…ルルいじめが標準装備化されていますね…(苦笑)
まぁ、素直じゃないので…
あと、シュナ兄たちの動き…別行動になりそうなジノの動き…
色々詰め込まれすぎていて、書いている本人が非常に苦労しているのですが…
これもまた、自分が設定した訳ですし、やっぱり、こうしていろんなものを入れないと、この話しは消化できそうになかったので…
第3部は他よりも長くなる予定です。
下手すると、倍近くになる可能性もあります。
気長に付き合って頂けると幸いです。

『It's Destiny』
ハイ…ここで、色々、ごちゃごちゃさせるべく…トラブルメーカー登場!
でも、ロイドさんがいるって事で、また、色々楽しくなりそうですが…
ルルーシュとスザク…
こうして困難な試練を乗り越えることで二人のきずなが深まるのです。
少しだけネタばらしすると、この先にもう2人ほど前世の記憶を持つキャラが出てきます。
そのキャラたちがどう動くか…も注目していて下さいね。
シュナパパが動き始めたので、また、登場メンバーが増えてきます。
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これから、二人をのみ込んでいく嵐の中で…二人はどう動いていくんでしょうか…
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『兄弟以上、恋人未満』
どうやら、ここにいらして下さっている方はスザクがぐるぐるしていて、さりげなくいじめられているように見えている方が『萌え♪』を感じて下さっているんですね…(笑)
あとがきにも書きましたが…
和泉がスザクのくるくるキックを引き受けますので…全力で楽しんで頂ければ…と思います。
スザクも計算ずくでわんこ属性をしているフシもあるので…
おそらく、その状態が心地よくて、その一歩を踏み出せないんでしょうね…
だって、玉砕だったら…
そばにいられなくなっちゃいそうですしね…
悩め!青少年!
そうして大人になるのだぁぁぁ!!(爆)

ギアスの新情報は…
基本はアニメ雑誌の様ですね…
あとは、他の情報に関しては一体どこから持ってきて下さっているのか…
和泉も最近、時間がなくってそう云った事を調べていないので…
基本、最近は又聞き状態です。
情報を小出しにしていますよね…
ひょっとしてスザ誕イベントで何か発表する気なんですかね…
又やるのかなぁ…そう云う情報差別…
今回はアニ○イト限定という事もあるので、それはやめて欲しいですね…

G.W.…結局何をしていたかと云えば…
実家に行って飲んだくれていたとしか言えませんね…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
原稿もあんまり進んでいないので…今週末、きっと徹夜になりそうです。
そのくらい頑張らないとまずいかも…
お仕事お疲れ様です。
お休みでないとき、このブログを楽しんで下さって有難う御座居ます。
これからもご期待に添えるように頑張ります。


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posted by 和泉綾 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年05月04日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 01

兄弟以上、恋人未満 01



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 ルルーシュとスザク…
初めて会ったのは、ルルーシュが7歳、スザクが6歳の時…
スザクが小学校入学を控えていたお正月…だった。
ルルーシュは小学校1年生で、ずっと母子家庭で育ち、とても聞きわけのいい、大人から見た時、『いい子』の部類に入る子供だった。
一方スザクの方は…
実は、1年前まで母親がいたのだが…
どこぞの男と逃げた…と、後になって知った。
当時、スザクには父親から『おかあさんは、病気でお空のお星さまになったんだよ…』と教えられていたけれど…
しかし、スザク自身、子供ながらに良く自分の親を見ていた。
金銭的には…スザクの父親とはとてもやり手の部類に入るらしく、スザクの中で『金に困っている』と云った印象はなかった。
母親も、その金でブランドのバッグだの靴だの服だの…と、よく海外まで買い物旅行に出ていたのは知っている。
そんな、突然病気で死ぬほどヤワじゃないだろう…などと思っていた。
何となく、その辺りのツッコミを入れる事も出来ずに月日が経っていて、スザク自身、新しく出来た母と兄に凄く懐き、母と兄もスザクを凄く可愛がってくれた。
ところが、その事実を知らされた時、スザクは既に思春期に入るか、入らないか…と云う年齢だった。
と云うのも『お空のお星さま』になった筈の母親がスザクの目の前に現れたからだ。
その時、スザクにとって、自分の母親と云うカテゴリーはルルーシュの母であるマリアンヌとなっていた。
普通にマリアンヌを『お母さん』と呼んでいたのだから…
いきなり、記憶の隅っこにいる女性に『あなたのお母さんよ…』などと、涙ぐまれたところで、ぶっちゃけ、困ってしまう。
で、父を問い質した時、継母であるマリアンヌが真実を説明してくれた。
その時、父はマリアンヌに頭の上がらない父となっていたので、この辺りはマリアンヌに感謝したものだ。
そして…義兄である、ルルーシュにも…
多分、その程度の驚きとショックで済んだのは、ルルーシュがいてくれたから…
それを実感したと同時に、気づいたことがあった…
―――僕は…ルル兄のこと…
正直、その事に気づいた時には、自分自身、物凄く悩んでしまった。
と云うのも…初恋だから…
これが、もし、義姉だったり、義妹だったり…と云うなら…逆に、スザクが女の子であったなら…まぁ、普通に『家族なのに…』と云う悩みで済むのだけれど…
現在のスザクは…更に深刻な悩みが出来た。
ルルーシュは…義兄…つまり…スザクと同姓であると云うことだ。
スザク自身が変態扱いされるだけならいい…
父親に『嘆かわしい…』と泣かれるくらいどんとこいだ。
しかし…
―――ルル兄に…どう思われるんだろう…
ルルーシュ本人に自覚はないが、もてるのだ。
確かに…あの眉目秀麗、才色兼備…と云う言葉がこれほど似合う人を見たことがないと思う。
ルルーシュの母であるマリアンヌも…『父さん、どうやって騙したんだか…』と思う程の美人だったし…
―――普通なら…ルル兄じゃなくて、お母さんにこう云う気持ちを抱くんだろうけれど…

 現在ルルーシュは高校2年生、スザクは高校1年生。
中等部の入試…相当頑張ったのだ。
恐らく、学力試験の方は微妙だったのだろうけれど…
スザクの場合、人並み外れた運動能力を持っていた。
だから、その部分が目に留まってアッシュフォード学園に入学できたのだと思う。
どうしても、1年違いの壁はあるものの…
ルルーシュの性格もあって、ルルーシュは本当に気心の知れた人間しか近づけない…と云うのを徹底していた。
だから、スザクは(義理のだけど)兄弟特権でルルーシュの傍に行く時は完全フリーパスだ。
ルルーシュ自身もスザクを『義弟として』とても大事にしてくれているのだ。
いつも、スザクにしか見せない表情を見ている。
ルルーシュに想いを寄せる女子生徒(一部男子生徒)から送られて来る、スザクへの視線は結構痛い…
しかし、スザクにとっては、結構心地のいい視線…となっているわけなのだけれど…
スザクは、そんな視線の中、ルルーシュの隣に立っていられるのだから…
しかし、それは、スザクだけの特権。
スザクに何かしようとしたところで、スザク自身がそんな事にへこたれるわけじゃないし、まず、相手にダメージ大な事が起きる。
それは…
ルルーシュ自身、義弟のスザクを本当に可愛がっている。
正直、スザクはそんな風に子供扱いされるのは心外と云うか、なんと云うか…
解り易く、素直に云ってしまうと…
面白くないのだ。
スザクがあと、4ヶ月…早く生まれていれば、同級生だったと云うのに…
それがすべてなのだけれど…
それでも、スザクの中ではそんな事が…この上なく不満で…
今の、『義弟特権』と『ルルーシュの子供扱いからの脱却』と云う、ある意味、相反する目標を掲げているスザクなのだけれど…
結構無茶振りだと云う事を解っているかは謎…である。
ルルーシュも一人っ子のようだけれど、スザクと云う『おとうと』が出来てから…
突然『おにいちゃん』の自覚に目覚めて、スザクに対していろいろと構うようになっていた。
それこそ、学校の帰りにスザクの保育園のお迎えに行ったり、着替えの世話をしたり、一緒にお風呂に入ったり…と…
忙しい両親の代わりにスザクの面倒をよく見ていた。
まぁ、そんなことがあるからルルーシュは相変わらずスザクに対しては『おとうと』カテゴリーなのだろうと予想されるけれど。
スザクも高校生になって、たった7ヶ月しか誕生日の違わないルルーシュに対して、複雑な感情を抱いていると云う事もあって、悶々とした日々を送っている。
両親たちはその事を知ってか知らずか…
相変わらず忙しい日々を送っている。
二人とも高校生ともなって、
『ルルーシュに任せておけば大丈夫!』
と、両親の完全にルルーシュへの信頼度だけはばっちりなようだ。
スザクとしては、両親がそんな風にルルーシュに全面的に信頼を置いているから、ルルーシュが相変わらずスザクを『おとうと』カテゴリーのまま、『子供扱い』するのだ。
―――どう考えたっておかしくない?僕…そんなに子供っぽい?そんなに頼りない?

 そんな事を悶々と考える日々が続いている。
誰に相談できるわけでもなく…
正直、そろそろ本当に切なくなってきているけれど…
―――こんなこと…ジノにだって相談出来ないよ…
ルルーシュがせめて、女の子だったら…などと考えてしまうけれど…
でも、ルルーシュのあの綺麗な顔で、凛としていれば…別に女子じゃなくたって憧れるだろう。
(確かに運動は相当苦手っぽいが)頼まれごとは120%こなす。
だから、教師からの信頼も厚い。
よく、ルルーシュと比べられることがある。
普通なら、きっと、それはコンプレックスとなって自分の中で重くのしかかるのかもしれない。
ただ、スザクにとっては、ルルーシュがそうやってほめられると自分の中では誰よりも先にルルーシュに惚れたのは自分で…誰よりも先にルルーシュの魅力に気づいていたんだと胸を張ってみたくはなるが…
しかし、そんな事を云ったって何になるわけでもない。
見習えと言われても…
―――ルル兄の得意分野と僕の得意分野と違うのに…同じことなんてできるもんか…。それに、ルル兄と同じ事出来る人なんていなくていいんだ…。と云うか、これ以上…僕以外にルル兄の魅力に気づく人が出て来ないでよ!と云うか、僕なんかルル兄とお風呂に入ったことだってあるんだぞ!ルル兄に身体を洗って貰ったことだってあるんだ!
とまぁ、色んな意味で空回りしている様な気がしないでもないが…
スザクの中でルルーシュに対する気持ちは本物らしい。
時々、スザクにルルーシュに対してのラブレターを手渡される。
スザクがルルーシュにとって警戒しない相手と解っているからだ。
正直、そんな女子たちを見ていて…時々凄くイライラする。
スザクは…スザクだって…
―――僕だって本当は…『ルルーシュ』って呼びたいのに…
そう、スザクがルルーシュの信頼を得られているのはスザクがルルーシュにとっての『おとうと』カテゴリーだからだ。
そこから抜けたら、スザクだって他の生徒たち同様の扱いになってしまうだろう。
少なくともスザクはそんな風に思ってしまう。
そして…その手紙は…どう云うわけか、スザクに渡しているところをルルーシュに見られる確率が非常に高い。
まぁ、答えを云ってしまえば…スザクがルルーシュによく付き纏っているからだ。
それこそ…ルルーシュファンの女子の一部からは『金魚のフン』とまで言われている。
スザクがルルーシュの視界に入っていなくても、ルルーシュの近くに常にいる…と云うことなのだ。
だから、スザクの気付かないところでルルーシュに見られて…
「スザク…どうした…。女の子からラブレターを貰ったのか?」
と、無邪気に話しかけて来る。
おまけにスザクに手紙を渡されたばかりの段階でルルーシュが気がついて声をかけて来るから、スザクの視界にはその手紙を渡した女子もいるわけで…
そうなると…適当なウソを云ってルルーシュに渡さないと云うわけにもいかないのだ。
そんな時、スザクは精一杯の作り笑顔(当然の様にひきつっている)でルルーシュにその手紙を渡す。
「ルル兄が…いつもガード堅いから…僕に渡して欲しいって…頼まれちゃうんだよ…」

 そのセリフに、ルルーシュは優しい『義兄』の笑顔を見せる。
「いつも悪いな…スザク…。後で、俺がちゃんと話しをするから…」
そう云ってスザクの手にあるその手紙を…ルルーシュが優しく自分の方に持って行き、ポケットにしまう。
そんな時、その優しい『義兄』の笑顔が堪らなく切ない。
スザクの中で誰よりもルルーシュのことが好きだと云う自信はあるのだ。
さっき、スザクにルルーシュに渡して欲しいと手紙を預けて行った女子なんかメじゃない程…
それなのに…
―――他人だからって…女の子だからって…なんでこんな風に出来るんだよ…。僕は…なんでルル兄の『義弟』なんだよ…
そんな事を頭の中で考えている。
スザクは本心を隠すと云うことがあまり得意ではないので、すぐ傍にいるルルーシュがその事に気がついて、声をかけて来た。
心配そうに…
「どうした?スザク…。どこか具合悪いのか?」
こんな風に優しく心配されてしまうと…
―――余計切ないよ…ルル兄…
本当に子供みたいだと思ってしまうけれど…
でも、どんな風に思ったって、思われたって、この気持ちに気づいてから…時間を追うごとにその気持ちだけが膨れて行くのが解る。
そして、その気持ちが膨れて行くのと並行して切なさも増えて行く。
否、切なさの方は2時間数のグラフの様な上がり方をしているかもしれない。
「だ…大丈夫だよ…。ルル兄が…羨ましくってさ…。だって…ほら、僕って、ルル兄と違ってもてないから…そう云うのに縁がなくって…」
このセリフ…
自分でも震えていないかと心配してしまう。
今のスザクは…
ルルーシュに対してそんな思いを抱いている事をルルーシュに知られることが…凄く怖いと思っているのだ。
もし、知られたら…
―――ルル兄はどう思うのかな…。気持ち悪いって思うのかな…。それとも、裏切られたって思うのかな…
ずっと、義弟としてルルーシュに良くして貰っていた。
それこそ、自分はそこまでやって貰っていいのだろうか…そんな風に思えてしまう程…
その次のルルーシュのセリフを聞くまでは…
スザクは決して伝えちゃいけないんだ…と…自分にずっと言い聞かせて来た。
しかし…その次にルルーシュが続けた言葉は…
「そう云えば…俺が所属している生徒会の中にユーフェミアと云う後輩…まぁ、スザクと同じ歳なんだけど…いるんだ。知っているか?クラスは違うみたいだけど…」
いきなり、何の話を振られたのかと…スザクはきょとんとしてしまう。
ルルーシュが何を云おうとしているのか、解らないのだ。
「あ…名前くらいは…」
スザクがあまり、興味なさげにルルーシュに返事をするが…
「そうか…。その子がスザクを紹介して欲しいって云うんだ…。なんでも、一目ぼれらしい…。良かったな…結構な美人だぞ…。それに、性格も優しいし…」
ルルーシュがニコニコしてスザクにそんな事を云っている。
ルルーシュのその一言に、笑顔に…
スザクは全身が一気に凍りついた。
多分、マンモスが突然気候変動した表紙に永久凍土の中にその姿のまま凍りついた時は…こんな感じではなかったと思う程に…

 ルルーシュの言葉…
それは…スザクに、生徒会の後輩を紹介している…と云うこと…。
これまで、スザクがルルーシュの事で知らないことなんてないと思っていたし、スザクの知らないルルーシュなんていないと思っていた…
でも、今、ルルーシュのそのセリフは色んな思いをスザクに植え付けている。
スザクの知らないルルーシュの姿がある場所があった…
その事はかなりショックだった。
確かに…スザクは剣道部にいて…部長からも期待されて、とても生徒会に出られるような状態じゃない。
ルルーシュも試合の時に差し入れを作って来てくれるから…スザクも頑張ろうと思ったわけで…
ただ…その所為で、ルルーシュが生徒会室にいる時、スザクは剣道部の剣道場にいると云うこと…
―――生徒会室には…僕の知らないルル兄がいるってこと???
そして…ルルーシュが、女子生徒に頼まれて…スザクに引き合わせようとしている。
ずっと、スザク以外の相手に対して…心を開かなかったし、口もろくに聞かないと云うことだってあったのに…
―――どうして…ルル兄がそんな…他の女の人を僕に引き合わせようとするの?僕が…もし、その女の子と付き合っても…ルル兄はそれでも平気なの?ねぇ…
かなり破壊力のあった言葉に、スザクは頭が真っ白になっていた。
「ルル兄は…どうして、その子にそんな事云われて…頼まれて…僕にそんな事を云ったの?」
スザクが思わず…それでも恐る恐ると云った感じでルルーシュに尋ねる。
ルルーシュは『義兄』らしい笑顔を見せた。
「俺は…どうも、そうやって誰かと付き合いたいとか思わないし、そう云うことが出来るとも思えないけれど…。スザクには俺に縛られる必要はないんだぞ?休み時間の度に俺の教室に来なくたって…」
まるで…
これが正しいんだと…
そう諭されている様な…
そんな感じにルルーシュが云っている。
―――ルル兄は…やっぱり、僕のこと、『おとうと』カテゴリーから外すことはできないの?ねぇ…僕がその子と付き合ったら…ルル兄は祝福するの?今みたいな笑顔で…
自分の中でそんな疑問を抱きつつも、それが言葉となることはない。
ただ…目の前がぼやけているのが…多分、相当遅れて気がついた。
「スザク?」
流石にそんなスザクを見て驚いたルルーシュがスザクに声をかけた。
この涙の理由は…ルルーシュは知らないのだ。
スザクがルルーシュの事を『ルル兄』じゃなくて、『ルルーシュ』と呼びたいと云う事も。
スザクがルルーシュを『あに』として見ているわけじゃない事も。
ルルーシュを『ルルーシュ』と呼べる人たちに対しての激しい嫉妬を抱いている事も。
素直にルルーシュにラブレターを渡すことが出来る人たちに対して大きな嫉妬と敵意を持っている事も。
それらを知っているのは…
スザクだけ…
ただ…その時、スザクは自分でも気付かない状態で…
それこそ、正気だったらこんなに大きな声で怒鳴ったりはしないだろうと云うくらい大声で
「ルル兄のバカ!」
そんな一言をルルーシュにとなりつけて走り出していたのであった…

To Be Continued


あとがきに代えて



『Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画』今日から掲載していきます。
今回は送って下さった方が非常に少なかったので…送って下さった皆様にホントに感謝♪感謝♪です。
感想を下さいと云うのはそんなに高いハードルですかね?
そんなことより!
ルルーシュが兄でスザクが弟…
しかも血の繋がりなしで、誕生日の関係で学年違い…ってことになっています。
まぁ、1つ違いと云う設定だったので、本当はそんな事までは言及されていなかったのですが…
和泉がそうだったんですよ…。
和泉より半年遅れて生まれて来た従弟がおりまして…
いつも口げんかになると『半年しか違わないくせに!』と云われていました。
でも、和泉は12月生まれなんで、奴の方が学年、一つ下なんです(笑)
もっと凄いのは同じ歳に生まれたのに、私の妹は1月生まれで従妹が4月生まれ…
で、学年が1つ違う…と云う…
その事を思い出して、生まれた月の関係で学年が違ってしまったと云う…そんな部分を強調してみました。
で、スザクがルルーシュをどう呼ぶか…
完全に和泉の『萌え♪』趣味です。
一回、どこかでこんな風に、ちょっと甘えの入ったっぽい呼び方を誰かにさせてみたかったのですが…
どんなもんでしょうか?



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posted by 和泉綾 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 01

兄弟以上、恋人未満 01



※設定:ルルーシュとスザクは1歳違いの義兄弟です。(ルルーシュがお兄さん。学年は違いますが、誕生日の関係で7ヶ月しか違いませんが)ルルーシュの母親とスザクの父親が結婚してお互い連れ子同士でしたが、とても仲良く育ってきました。しかし…最近、二人の様子がなんだか、おかしくなって来たようです。

このネタはまりもこさまからのリクエストです。リクエスト、有難う御座居ました。

 ルルーシュとスザク…
初めて会ったのは、ルルーシュが7歳、スザクが6歳の時…
スザクが小学校入学を控えていたお正月…だった。
ルルーシュは小学校1年生で、ずっと母子家庭で育ち、とても聞きわけのいい、大人から見た時、『いい子』の部類に入る子供だった。
一方スザクの方は…
実は、1年前まで母親がいたのだが…
どこぞの男と逃げた…と、後になって知った。
当時、スザクには父親から『おかあさんは、病気でお空のお星さまになったんだよ…』と教えられていたけれど…
しかし、スザク自身、子供ながらに良く自分の親を見ていた。
金銭的には…スザクの父親とはとてもやり手の部類に入るらしく、スザクの中で『金に困っている』と云った印象はなかった。
母親も、その金でブランドのバッグだの靴だの服だの…と、よく海外まで買い物旅行に出ていたのは知っている。
そんな、突然病気で死ぬほどヤワじゃないだろう…などと思っていた。
何となく、その辺りのツッコミを入れる事も出来ずに月日が経っていて、スザク自身、新しく出来た母と兄に凄く懐き、母と兄もスザクを凄く可愛がってくれた。
ところが、その事実を知らされた時、スザクは既に思春期に入るか、入らないか…と云う年齢だった。
と云うのも『お空のお星さま』になった筈の母親がスザクの目の前に現れたからだ。
その時、スザクにとって、自分の母親と云うカテゴリーはルルーシュの母であるマリアンヌとなっていた。
普通にマリアンヌを『お母さん』と呼んでいたのだから…
いきなり、記憶の隅っこにいる女性に『あなたのお母さんよ…』などと、涙ぐまれたところで、ぶっちゃけ、困ってしまう。
で、父を問い質した時、継母であるマリアンヌが真実を説明してくれた。
その時、父はマリアンヌに頭の上がらない父となっていたので、この辺りはマリアンヌに感謝したものだ。
そして…義兄である、ルルーシュにも…
多分、その程度の驚きとショックで済んだのは、ルルーシュがいてくれたから…
それを実感したと同時に、気づいたことがあった…
―――僕は…ルル兄のこと…
正直、その事に気づいた時には、自分自身、物凄く悩んでしまった。
と云うのも…初恋だから…
これが、もし、義姉だったり、義妹だったり…と云うなら…逆に、スザクが女の子であったなら…まぁ、普通に『家族なのに…』と云う悩みで済むのだけれど…
現在のスザクは…更に深刻な悩みが出来た。
ルルーシュは…義兄…つまり…スザクと同姓であると云うことだ。
スザク自身が変態扱いされるだけならいい…
父親に『嘆かわしい…』と泣かれるくらいどんとこいだ。
しかし…
―――ルル兄に…どう思われるんだろう…
ルルーシュ本人に自覚はないが、もてるのだ。
確かに…あの眉目秀麗、才色兼備…と云う言葉がこれほど似合う人を見たことがないと思う。
ルルーシュの母であるマリアンヌも…『父さん、どうやって騙したんだか…』と思う程の美人だったし…
―――普通なら…ルル兄じゃなくて、お母さんにこう云う気持ちを抱くんだろうけれど…

 現在ルルーシュは高校2年生、スザクは高校1年生。
中等部の入試…相当頑張ったのだ。
恐らく、学力試験の方は微妙だったのだろうけれど…
スザクの場合、人並み外れた運動能力を持っていた。
だから、その部分が目に留まってアッシュフォード学園に入学できたのだと思う。
どうしても、1年違いの壁はあるものの…
ルルーシュの性格もあって、ルルーシュは本当に気心の知れた人間しか近づけない…と云うのを徹底していた。
だから、スザクは(義理のだけど)兄弟特権でルルーシュの傍に行く時は完全フリーパスだ。
ルルーシュ自身もスザクを『義弟として』とても大事にしてくれているのだ。
いつも、スザクにしか見せない表情を見ている。
ルルーシュに想いを寄せる女子生徒(一部男子生徒)から送られて来る、スザクへの視線は結構痛い…
しかし、スザクにとっては、結構心地のいい視線…となっているわけなのだけれど…
スザクは、そんな視線の中、ルルーシュの隣に立っていられるのだから…
しかし、それは、スザクだけの特権。
スザクに何かしようとしたところで、スザク自身がそんな事にへこたれるわけじゃないし、まず、相手にダメージ大な事が起きる。
それは…
ルルーシュ自身、義弟のスザクを本当に可愛がっている。
正直、スザクはそんな風に子供扱いされるのは心外と云うか、なんと云うか…
解り易く、素直に云ってしまうと…
面白くないのだ。
スザクがあと、4ヶ月…早く生まれていれば、同級生だったと云うのに…
それがすべてなのだけれど…
それでも、スザクの中ではそんな事が…この上なく不満で…
今の、『義弟特権』と『ルルーシュの子供扱いからの脱却』と云う、ある意味、相反する目標を掲げているスザクなのだけれど…
結構無茶振りだと云う事を解っているかは謎…である。
ルルーシュも一人っ子のようだけれど、スザクと云う『おとうと』が出来てから…
突然『おにいちゃん』の自覚に目覚めて、スザクに対していろいろと構うようになっていた。
それこそ、学校の帰りにスザクの保育園のお迎えに行ったり、着替えの世話をしたり、一緒にお風呂に入ったり…と…
忙しい両親の代わりにスザクの面倒をよく見ていた。
まぁ、そんなことがあるからルルーシュは相変わらずスザクに対しては『おとうと』カテゴリーなのだろうと予想されるけれど。
スザクも高校生になって、たった7ヶ月しか誕生日の違わないルルーシュに対して、複雑な感情を抱いていると云う事もあって、悶々とした日々を送っている。
両親たちはその事を知ってか知らずか…
相変わらず忙しい日々を送っている。
二人とも高校生ともなって、
『ルルーシュに任せておけば大丈夫!』
と、両親の完全にルルーシュへの信頼度だけはばっちりなようだ。
スザクとしては、両親がそんな風にルルーシュに全面的に信頼を置いているから、ルルーシュが相変わらずスザクを『おとうと』カテゴリーのまま、『子供扱い』するのだ。
―――どう考えたっておかしくない?僕…そんなに子供っぽい?そんなに頼りない?

 そんな事を悶々と考える日々が続いている。
誰に相談できるわけでもなく…
正直、そろそろ本当に切なくなってきているけれど…
―――こんなこと…ジノにだって相談出来ないよ…
ルルーシュがせめて、女の子だったら…などと考えてしまうけれど…
でも、ルルーシュのあの綺麗な顔で、凛としていれば…別に女子じゃなくたって憧れるだろう。
(確かに運動は相当苦手っぽいが)頼まれごとは120%こなす。
だから、教師からの信頼も厚い。
よく、ルルーシュと比べられることがある。
普通なら、きっと、それはコンプレックスとなって自分の中で重くのしかかるのかもしれない。
ただ、スザクにとっては、ルルーシュがそうやってほめられると自分の中では誰よりも先にルルーシュに惚れたのは自分で…誰よりも先にルルーシュの魅力に気づいていたんだと胸を張ってみたくはなるが…
しかし、そんな事を云ったって何になるわけでもない。
見習えと言われても…
―――ルル兄の得意分野と僕の得意分野と違うのに…同じことなんてできるもんか…。それに、ルル兄と同じ事出来る人なんていなくていいんだ…。と云うか、これ以上…僕以外にルル兄の魅力に気づく人が出て来ないでよ!と云うか、僕なんかルル兄とお風呂に入ったことだってあるんだぞ!ルル兄に身体を洗って貰ったことだってあるんだ!
とまぁ、色んな意味で空回りしている様な気がしないでもないが…
スザクの中でルルーシュに対する気持ちは本物らしい。
時々、スザクにルルーシュに対してのラブレターを手渡される。
スザクがルルーシュにとって警戒しない相手と解っているからだ。
正直、そんな女子たちを見ていて…時々凄くイライラする。
スザクは…スザクだって…
―――僕だって本当は…『ルルーシュ』って呼びたいのに…
そう、スザクがルルーシュの信頼を得られているのはスザクがルルーシュにとっての『おとうと』カテゴリーだからだ。
そこから抜けたら、スザクだって他の生徒たち同様の扱いになってしまうだろう。
少なくともスザクはそんな風に思ってしまう。
そして…その手紙は…どう云うわけか、スザクに渡しているところをルルーシュに見られる確率が非常に高い。
まぁ、答えを云ってしまえば…スザクがルルーシュによく付き纏っているからだ。
それこそ…ルルーシュファンの女子の一部からは『金魚のフン』とまで言われている。
スザクがルルーシュの視界に入っていなくても、ルルーシュの近くに常にいる…と云うことなのだ。
だから、スザクの気付かないところでルルーシュに見られて…
「スザク…どうした…。女の子からラブレターを貰ったのか?」
と、無邪気に話しかけて来る。
おまけにスザクに手紙を渡されたばかりの段階でルルーシュが気がついて声をかけて来るから、スザクの視界にはその手紙を渡した女子もいるわけで…
そうなると…適当なウソを云ってルルーシュに渡さないと云うわけにもいかないのだ。
そんな時、スザクは精一杯の作り笑顔(当然の様にひきつっている)でルルーシュにその手紙を渡す。
「ルル兄が…いつもガード堅いから…僕に渡して欲しいって…頼まれちゃうんだよ…」

 そのセリフに、ルルーシュは優しい『義兄』の笑顔を見せる。
「いつも悪いな…スザク…。後で、俺がちゃんと話しをするから…」
そう云ってスザクの手にあるその手紙を…ルルーシュが優しく自分の方に持って行き、ポケットにしまう。
そんな時、その優しい『義兄』の笑顔が堪らなく切ない。
スザクの中で誰よりもルルーシュのことが好きだと云う自信はあるのだ。
さっき、スザクにルルーシュに渡して欲しいと手紙を預けて行った女子なんかメじゃない程…
それなのに…
―――他人だからって…女の子だからって…なんでこんな風に出来るんだよ…。僕は…なんでルル兄の『義弟』なんだよ…
そんな事を頭の中で考えている。
スザクは本心を隠すと云うことがあまり得意ではないので、すぐ傍にいるルルーシュがその事に気がついて、声をかけて来た。
心配そうに…
「どうした?スザク…。どこか具合悪いのか?」
こんな風に優しく心配されてしまうと…
―――余計切ないよ…ルル兄…
本当に子供みたいだと思ってしまうけれど…
でも、どんな風に思ったって、思われたって、この気持ちに気づいてから…時間を追うごとにその気持ちだけが膨れて行くのが解る。
そして、その気持ちが膨れて行くのと並行して切なさも増えて行く。
否、切なさの方は2時間数のグラフの様な上がり方をしているかもしれない。
「だ…大丈夫だよ…。ルル兄が…羨ましくってさ…。だって…ほら、僕って、ルル兄と違ってもてないから…そう云うのに縁がなくって…」
このセリフ…
自分でも震えていないかと心配してしまう。
今のスザクは…
ルルーシュに対してそんな思いを抱いている事をルルーシュに知られることが…凄く怖いと思っているのだ。
もし、知られたら…
―――ルル兄はどう思うのかな…。気持ち悪いって思うのかな…。それとも、裏切られたって思うのかな…
ずっと、義弟としてルルーシュに良くして貰っていた。
それこそ、自分はそこまでやって貰っていいのだろうか…そんな風に思えてしまう程…
その次のルルーシュのセリフを聞くまでは…
スザクは決して伝えちゃいけないんだ…と…自分にずっと言い聞かせて来た。
しかし…その次にルルーシュが続けた言葉は…
「そう云えば…俺が所属している生徒会の中にユーフェミアと云う後輩…まぁ、スザクと同じ歳なんだけど…いるんだ。知っているか?クラスは違うみたいだけど…」
いきなり、何の話を振られたのかと…スザクはきょとんとしてしまう。
ルルーシュが何を云おうとしているのか、解らないのだ。
「あ…名前くらいは…」
スザクがあまり、興味なさげにルルーシュに返事をするが…
「そうか…。その子がスザクを紹介して欲しいって云うんだ…。なんでも、一目ぼれらしい…。良かったな…結構な美人だぞ…。それに、性格も優しいし…」
ルルーシュがニコニコしてスザクにそんな事を云っている。
ルルーシュのその一言に、笑顔に…
スザクは全身が一気に凍りついた。
多分、マンモスが突然気候変動した表紙に永久凍土の中にその姿のまま凍りついた時は…こんな感じではなかったと思う程に…

 ルルーシュの言葉…
それは…スザクに、生徒会の後輩を紹介している…と云うこと…。
これまで、スザクがルルーシュの事で知らないことなんてないと思っていたし、スザクの知らないルルーシュなんていないと思っていた…
でも、今、ルルーシュのそのセリフは色んな思いをスザクに植え付けている。
スザクの知らないルルーシュの姿がある場所があった…
その事はかなりショックだった。
確かに…スザクは剣道部にいて…部長からも期待されて、とても生徒会に出られるような状態じゃない。
ルルーシュも試合の時に差し入れを作って来てくれるから…スザクも頑張ろうと思ったわけで…
ただ…その所為で、ルルーシュが生徒会室にいる時、スザクは剣道部の剣道場にいると云うこと…
―――生徒会室には…僕の知らないルル兄がいるってこと???
そして…ルルーシュが、女子生徒に頼まれて…スザクに引き合わせようとしている。
ずっと、スザク以外の相手に対して…心を開かなかったし、口もろくに聞かないと云うことだってあったのに…
―――どうして…ルル兄がそんな…他の女の人を僕に引き合わせようとするの?僕が…もし、その女の子と付き合っても…ルル兄はそれでも平気なの?ねぇ…
かなり破壊力のあった言葉に、スザクは頭が真っ白になっていた。
「ルル兄は…どうして、その子にそんな事云われて…頼まれて…僕にそんな事を云ったの?」
スザクが思わず…それでも恐る恐ると云った感じでルルーシュに尋ねる。
ルルーシュは『義兄』らしい笑顔を見せた。
「俺は…どうも、そうやって誰かと付き合いたいとか思わないし、そう云うことが出来るとも思えないけれど…。スザクには俺に縛られる必要はないんだぞ?休み時間の度に俺の教室に来なくたって…」
まるで…
これが正しいんだと…
そう諭されている様な…
そんな感じにルルーシュが云っている。
―――ルル兄は…やっぱり、僕のこと、『おとうと』カテゴリーから外すことはできないの?ねぇ…僕がその子と付き合ったら…ルル兄は祝福するの?今みたいな笑顔で…
自分の中でそんな疑問を抱きつつも、それが言葉となることはない。
ただ…目の前がぼやけているのが…多分、相当遅れて気がついた。
「スザク?」
流石にそんなスザクを見て驚いたルルーシュがスザクに声をかけた。
この涙の理由は…ルルーシュは知らないのだ。
スザクがルルーシュの事を『ルル兄』じゃなくて、『ルルーシュ』と呼びたいと云う事も。
スザクがルルーシュを『あに』として見ているわけじゃない事も。
ルルーシュを『ルルーシュ』と呼べる人たちに対しての激しい嫉妬を抱いている事も。
素直にルルーシュにラブレターを渡すことが出来る人たちに対して大きな嫉妬と敵意を持っている事も。
それらを知っているのは…
スザクだけ…
ただ…その時、スザクは自分でも気付かない状態で…
それこそ、正気だったらこんなに大きな声で怒鳴ったりはしないだろうと云うくらい大声で
「ルル兄のバカ!」
そんな一言をルルーシュにとなりつけて走り出していたのであった…

To Be Continued


あとがきに代えて



『Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画』今日から掲載していきます。
今回は送って下さった方が非常に少なかったので…送って下さった皆様にホントに感謝♪感謝♪です。
感想を下さいと云うのはそんなに高いハードルですかね?
そんなことより!
ルルーシュが兄でスザクが弟…
しかも血の繋がりなしで、誕生日の関係で学年違い…ってことになっています。
まぁ、1つ違いと云う設定だったので、本当はそんな事までは言及されていなかったのですが…
和泉がそうだったんですよ…。
和泉より半年遅れて生まれて来た従弟がおりまして…
いつも口げんかになると『半年しか違わないくせに!』と云われていました。
でも、和泉は12月生まれなんで、奴の方が学年、一つ下なんです(笑)
もっと凄いのは同じ歳に生まれたのに、私の妹は1月生まれで従妹が4月生まれ…
で、学年が1つ違う…と云う…
その事を思い出して、生まれた月の関係で学年が違ってしまったと云う…そんな部分を強調してみました。
で、スザクがルルーシュをどう呼ぶか…
完全に和泉の『萌え♪』趣味です。
一回、どこかでこんな風に、ちょっと甘えの入ったっぽい呼び方を誰かにさせてみたかったのですが…
どんなもんでしょうか?



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posted by 和泉綾 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年