2010年12月29日

COMIC MARKET79の持ち込み予定

そろそろCOMIC MARKET79の情報を掲載したいと思います。
実は、既に1月のインテの原稿も入稿済みです。

COMIC MARKET79
2010年12月29日(水)
東京ビッグサイト

サークル名:Amethyst Eyes
スペース:東3 "コ"ブロック 35a

持ち込み予定

新刊:

『Un sanctuaire solitaire (前編)』
A5/108P/オフ(FC)/¥600/Adult Only
ある巨大組織の跡取りであるルルーシュがある時、スザクと出会い、スザクを自分の護衛役とします。そして、常に二人が共にいると云う生活の中で二人の中に複雑な感情が生まれて来ます。
『プリンセスサイド』で予約受付が始まりました。(直通

表紙:

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サンプルページ:

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既刊:

『Miss Rain2』
A5/92p/オフ(FC)/¥600/Adult Only

『心から『ありがとう』をあなたに… 〜全面戦争編〜
A5/148p/¥700/オフ(FC)/Adult Only

『心から『ありがとう』をあなたに… 〜望まぬ再会編〜』
A5/100p/¥600/オフ(FC)/Adult Only

『心から『ありがとう』をあなたに… 〜紅の戦士編〜』
A5/100p/¥600/オフ(FC)/All Age

『心から『ありがとう』をあなたに… 〜藤堂救出編〜』
A5/100p/¥600/オフ(FC)/All Age

『Miss Rain』
A5/100p/オフ(FC)/¥600/Adult Only

『黒猫ルルにゃん〜番外編〜』
A5/60p/¥400/オフ(FC)/All Age

フリーペーパーも持ち込みます。
フリーペーパーはご自由にお持ち下さい。
なお、フリーペーパーの小説はオンライン発表は致しません。
もし、当日、手に入らなかった場合には、『COMIC CITY大阪82』で発行する新刊をご購入下さい。(短いですが、このフリーペーパーの続きを書き下ろしで掲載致します。)


なお、『Adult Only』と表示されている作品の18歳未満(高校生を含む)の方のご購入は禁止致します。
身分証明書の御呈示をお願いする場合も御座居ます。
その際にはご協力をお願い致します。

自家通販をご利用の方はここをクリックして下さい。

今年最後のイベント参加です。
参加される皆様、どうかよろしくお願い致します。続きを読む
posted by 和泉綾 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ

イベント参加、引退します。

今、冬コミの帰りです。
タイトル通り、イベント参加を引退します。
理由は…
今日のイベントで、和泉が最もあってはならない事をしてしまったからです。

和泉がリアルな病弱設定で、身体障害者手帳保持者である事は既にカミングアウトしています。
それでも、イベント参加していたのは、和泉が自分の事は自分で責任を持てると云う自負があったからです。
それが今日、一気に瓦解しました。
これまで、御助力下さっていた方へのご迷惑が自分自身に突き刺さりました。
今日、困っていた和泉に手を差し延べて下さった方への感謝の気持ちと同時に自分の事くらい責任の持てない人間にイベント参加の資格はないと、痛いほど感じました。

荷物を目の前に愕然としていた和泉に手を差し延べて下さった、名前も知らない方々へ、今回は本当に助けられました。
そして、自身のことを責任持てない身障者である和泉にイベント参加の資格はないと実感致しました。
そして、体力的にかなりきつくなっていたことも手伝って今回の結論に至りました。

ただ、イベント参加をしないと云うだけで執筆はしたいと思っています。
最近勉強している電子書籍への移行を本格的に考えています。
それならイベント合わせで作品を発表出来ますし、購入価格はかなり抑えることが出来ます。
今回の新刊、続きものになってしまっているので、必ず完結させて、今回ご購入して下さったすべての皆様にお届け致します。
流石に今回は他人さまに迷惑をかけすぎました。
知らなかった…なんて、言い訳にもなりません。

詳しくは帰ってからしっかり書かせて頂き、今後の事もお知らせ致します。



和泉綾拝


posted by 和泉綾 at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年12月24日

『Amethyst Eyes』開設2周年記念リクエスト 05

恩着せがましい…偽善(あい) 1



※設定:『ゼロ・レクイエム』後から暫く経った頃からシュナイゼルがC.C.と契約し、シュナイゼル・スザクが『行政特区日本』の発表をした頃に逆行します。
そして、そこからまた、別の歴史を歩み始めて行く事になるのですが…。
この作品のCPはシュナ×ルル←スザとなります。

これは葵さまからのリクエストです。
リクエスト有難う御座居ました。
なお、この作品には性的描写が含まれます。
そう云った表現の苦手な方、18歳未満(高校生を含む)の方の閲覧はお断り致します。

 ルルーシュが…『ゼロ』の刃に倒れてからそれなりに時間が経って…人々はそれぞれの生活へと目を向ける事が出来るようになっていた。
しかし、世界は…『ゼロ』と『悪逆皇帝ルルーシュ』に頼らなければまだ、争いの種を消し去ることが出来ずにいた。
『ゼロ』は英雄として、『悪逆皇帝ルルーシュ』は全ての悪の権化として…。
その二つの存在が微妙なバランスを取りながら…世界を支えていると云う形である。
つまり…未だに自らの足で立つ事の出来ない世界…。
そして…あの戦争に関わってしまった全ての国…つまり、全世界の国々の代表たちが集まる国際会議に置いて、未だ思うように復興がままならない国々の代表たちは口々に『悪逆皇帝ルルーシュ』の名を出し、まるで鬱憤を晴らすかのようにそのままならない国内情勢を国際会議に持ち込んで来る。
大体、ルルーシュが皇帝となり、無条件に独立させられた国はそれまでのブリタニア資本をすべて引き揚げられてしまったものの、ブリタニアが整備したインフラなどはそのまま無償でその国に譲渡されていたと云うのに未だに復興がままならない事をルルーシュの所為にするなど愚の骨頂である。
しかし、そう云った国が多くあり、また、直接戦った日本や中華連邦などは確かにかなりの戦費がかかり経済的に苦しい立場にあった事は事実だが、その分、国際会議での発言力は大きい。
本当は『ゼロ』のお陰で…と云うよりも今にして思えばルルーシュの綿密ではあるが、安っぽい茶番に世界は乗せられて、彼らはその国のトップに立っているだけだ。
そう云う意味ではブリタニア代表のナナリーも変わらない訳だが…。
シュナイゼルの目から見て…正直、こんな世界の為にルルーシュが命を落とさなければならなかったこの事実に…ただ、怒りを覚えている。
そう…気付くのが遅かった…自分も愚かだと…思ってしまうが…。
自分に『ギアス』をかけられたのだと…客観的に見ている自分が自分に教えている。
と云うのも、時々、自分の意に沿わない事でも『ゼロ』の言葉であれば従っている自分に気づいたからだ。
―――ルルーシュ…流石だね…。こんな世界の為に…ここまでの準備をしていたとはね…。
そう思う度に苦笑する。
『ゼロ』に何かを命じられない限りシュナイゼルは自分の意に反した行動は起こさないし、自分のやりたいようにやっている。
その事に気付いた事で、シュナイゼル自身、自分なりに対策を考える。
シュナイゼルとて、『ギアス』に関する知識が皆無である訳ではないのだ。
だからこそ…今のこの自分自身の状況が…解る…。
だから…いつの頃からか…極力『ゼロ』と顔を合わせないように…して来ていたが…。
「今のこの世界では…私自身の意思で出来る事は…何もないね…」
そう、ため息を吐きながら一言零した。
それは…この上ない本心…。
完全にルルーシュにかけられた『ギアス』とは全く関係のない自分自身の意思…。
そう思うと…あの斑鳩でルルーシュ…否、『ゼロ』に反旗を翻した彼らのあの時の姿はあの時は滑稽だと思ったが…今は…
「許せないものがあるね…。私が仕向けた事とは云え…」

 ここには一人しかいないと…タカを括っているからそんな一言を零せるわけだけれど。
今のシュナイゼルは…ルルーシュの『ギアス』と云う枷を足に填められている状態…。
バカな各国の代表たちの泣きごととまるで鬱憤晴らしの様な殆ど逆恨みのルルーシュへの恨み事ばかりを聞いている。
そして、自分の力不足を棚に上げて何でもかんでも『ゼロ』に頼って国内の混乱を食い止めようとしているが…。
「あんなものは…ルルーシュだったからこそ…出来た事なのだけれどね…。彼では無理だよ…」
そう零した後…背後に突然気配を感じた。
シュナイゼルは決して武闘派と云う訳ではないが、皇族の中でもその将来を期待されていた皇子だったと云う事もあり、背後の気配には随分敏感となっている。
「君かな?ルルーシュに『ギアス』を与えたと云う…C.C.と云うのは…」
シュナイゼルが背後の気配に沿う話しをかける。
その気配はシュナイゼルのその言葉にすっと姿を表した。
「ああ…そうだ…。まぁ、今はお前の敵ではないよ…。味方でもないが…」
そんな事を云いながらその気配はシュナイゼルに近付いてきた。
ルルーシュに『ギアス』を与えた事については問い質すつもりもないらしい。
ただ、今のこの世界はシュナイゼルにとって、あんな『ダモクレス』と『フレイヤ』を使ってでも一つにしようと思っている様にも見えない。
「まぁ、そうだろうね…。君は…世界の傍観者…と云うところかな?」
「まぁ、そんなところだ…」
短い言葉をつなげての会話…。
今の世界に絶望している。
ブリタニアの代表となったナナリーに対しても、そんなブリタニアを守る為に陰から彼女を支えているシュナイゼルの異母妹であるコーネリアに対しても、あそこまで『ゼロ』を罵っていた体たらくな執政しか出来ない各国の代表たちに対しても…。
今の世界に…シュナイゼルが興味を寄せるものは何もない。
あの頃以上に執着と云うものがなくなった。
確かに…あの頃、執着を持っていなかったと思ってはいたけれど…それでも、今になって気付く。
とても欲深い人間であった事を…。
ルルーシュと敵対してしまっているのなら…自分の手で…そして、彼自身を全て、自分の手に…などと云う、安っぽい愛だと思っていた感情であったのではないかと最近思い始めている。
あんな形で愛おしい者を殺されるくらいなら…確かに…自分が手を下せればよかったのに…と思えても仕方ないのかもしれない。
そんな事を思っていると、背後の気配がクスッと笑った。
「あのボウヤは…本当に自分に向けられる感情(あい)に対して鈍感だな…。私も…かつては『愛されるギアス』を持っていたが…そんな『ギアス』があってもあのボウヤには敵わないと思えて来るぞ…」
彼女の言葉は…正直、シュナイゼルの心を一切動かさない。
と云うよりも、最近、自分の心が動いているのは…こうして一人で最も愛していた今は亡き異母弟の事を考える時くらいになっていた。
元々、個人的な感情で心を動かす…と云う事は殆どなかった。
常に…自分の事よりも自分を取り巻いている状況の事にのみ、自分の意識を傾けていた…と云っても過言ではなかった状態ではあったのだけれど…。

 それにしても、背後のこの存在…正直、邪魔でしかない。
今更何をしに来たのか…と云う思いはある。
「で、何の用だい?話しを聞いたところ、君は『ピザ』が好物だと聞いたが…私に金の無心をしに来る必要はないだろう?」
もし金の無心なら適当に小切手でも切ってやればいい…。
そんな思いもあって一人になりたかった。
いつも、自分の無能を棚に上げて、現状の原因を全てルルーシュに押し付ける者達の愚痴を聞かされている中、こうして、一人で過ごす時間は本当に貴重だったから…。
以前から何に対しても執着を持たないと云われていたくらいだし、今でも金などの物欲には縁がない。
「その申し出も有難い話しだが…この話しを聞いてからその資金を恵んで頂きたいものだな…」
何もそこまで云っていない…とは思いつつもそれで済むならと思い、自分のデスクの中から小切手を取り出す。
そして、ペンを手にして数字を書こうとするが…
「本当に異母兄弟そろって人の話しを聞かない奴だな…。まずは話しを聞け…。私の『ピザ』はその後でいい…」
C.C.が半ば、呆れながらそう云い放ったが、彼女自身、普段はまず『ピザ』が最優先だ。
シュナイゼルとこんな形で話しをするのは初めてではあったけれど、恐らく、彼自身、ルルーシュの周囲についてしっかりと調べてあるのだろうと判断する。
ルルーシュがシュナイゼルにかけた『ギアス』は『『ゼロ』に従え』と云う事だったのだから、『ゼロ』がいなければ、『ゼロ』が命じていなければルルーシュが恐らくこの世で一番警戒していた男である事は確かだ。
「解った…。で、話し…とは…?」
「私は今、契約者がいないんだ…。私と…契約してみないか?」
彼女の言葉にシュナイゼルの眉がピクリと動く。
ここまで生きて来て…ここまで心が動いた事があっただろうか…。
そう考えた時…本当に数えるほどしかなかった事に気が付く。
それは…全て、ルルーシュが絡んでいた事であった事もまるで、そのついでに…と云う感じに気付いた。
そのシュナイゼルの変化にC.C.は見逃さない。
「とりあえず…一晩考えて…」
彼女がそこまで云いかけた時にシュナイゼルはその言葉を遮った。
「そんなに時間はいらない…。今…ここで…してくれないかな…」
シュナイゼルのその言葉には流石にC.C.も驚いている様子だったが、シュナイゼルがそんなものを気にする訳がない。
「どんな能力が発動されるか…解らんぞ…」
「少なくとも、今のこの状況よりも楽しめそうじゃないか…。どの道ルルーシュが私にかけた『ギアス』は効力を残したままなのだろう?」
「お前はどこまでそれについて知っているかは知らんが…。それだけの予備知識があってもそんな形で即断できた奴は…私の知っている限り、二人目だ…」
「二人?」
「ああ…お前にとって恐らく最も忌むべき存在とも云える…お前の父親だよ…」
その言葉に少々心が動いたけれど、外から見た限りでは解らない。
「そうか…。そんなどうでもいい事はいい…。その能力があれば今のこの忌むべき世界を…少しは私の好きなように動かす事が出来るかもしれないだろう?」
「お前は…本当にルルーシュと血が繋がっているんだな…」
その言葉にシュナイゼルはふっと笑った…。

 その突然の彼女の訪問の後…。
数日間、どんな能力があるのか…自分にあるデータを元に色々試してみるが…。
「なんだか…詐欺に遭った様な気分だね…」
そんな事を呟く。
あれから…何度か各国の要人に会う事もあったし、何度か『ゼロ』と会う事もあったが…。
自分の望んだ能力らしきものは何も発揮される事はなかった。
その後、C.C.はシュナイゼルの前に姿を表す事はなかった。
結局、金の無心をしに来ただけなのか…などと思っていた矢先の事であった。
それは…これまで後回しにし続けた仕事でもあったのだが、それまでの敬意の記録を撮っていた時の事だった。
それは、特に誰から支持された訳でもなく、誰に必要だと云われた訳でもない。
ただ、シュナイゼルが自分の意思の下でやろうと思ってやり始めた事だったのだが…。
そう…『ゼロ』の登場から、『ブラック・リベリオン』を経て、『ゼロ・レクイエム』までの記録を残す…と云う事であった。
きっと、他にもそう云った記録を残している者はいるかもしれないが…ルルーシュが皇帝となってからの資料と云うのは考えている以上に乏しかった。
それも恐らくはルルーシュが一切残さないように措置を施していたに違いないと思うのは…シュナイゼル自身が彼を理解しているから…と云う事なのか…。
ルルーシュが皇帝であった時の事は…『ギアス』なしに語る事は出来ない。
シュナイゼル自身、『ギアス』能力『コード』そして、『ギアス』をかけられた可能性のある者達の今、シュナイゼルが手に出来る全ての資料を駆使して、その記録を作り上げている。
C.C.が存在している限り、やがて時代を経て行けば再び、それが原因であったり、利用されたりするような事態が起きる事を危惧しての事だ。
そう云った危惧がない時であれば別に誰の目にも触れる必要はない。
必要となった時に必要だと思った人間の手にこの記録が渡ればそれでいいと思う。
そんな事を考えながら資料の作成をしていて…漸く『ギアス』に関する記録に触れようとした時だった。
自分の中で何かの変化を感じた。
それは、自分の隊長であるとか、ルルーシュの『ギアス』であるとかそういった類のものではない。
それだけははっきり分かる。
今、考えられるその要因は…。
C.C.が契約すると云ってシュナイゼルに渡したであろう能力…『ギアス』としか考える事が出来ない。
「これは…」
シュナイゼルの中でこれまでに感じが事のない何かが生まれた。
そして…それは無意識のうちにその能力に気が付いた…。
「そうか…そう云う…事なのか…。道理で解らない筈だ…」
それに気づいた時…これまでの思いがまるでパンドラの箱を開けたかのように飛び出して来た…。
「そうなれば…彼は『ゼロ』ではない…。私は…私の意思で動く事が出来る…。そして…こんな下らない、無能達が巣食っている様な世界を見る事もなくなる…と云う事だね…。確かに…その者の願う能力を手に入れられると云うのは…まんざら出鱈目な情報でもなかったらしいね…」

 シュナイゼルがそう、一言呟くと…シュナイゼルの身体を取り巻く様に光が放たれた。
恐らく…それは、『ギアス』の発動だ。
「初めて誰かに感謝する気がするよ…。C.C.…誰が君を『魔女』として断罪しようと…私は君を最後の最後まで君の弁護に回れるよ…。私にとって君は忌むべき『魔女』ではないのだからね…」
そう…一言呟きながらシュナイゼルはその光に身を任せた。
そして…そのシュナイゼルは後ろからある気配に気が付いた。
それは…彼の良く知る人物だ。
恐らく、相手はこの不思議な空間に驚いているだけでこちらの事は気付いていない。
―――ふっ…これで、あの世界は再び混乱の渦中へと叩きこまれる事になる。『ゼロ』のいない彼らに出来る事など…何もない…。
そんな事を考えながら静かに目を瞑った。
この後、目を醒ました時には…今の自分が望むその場所に行く事が出来る。
恐らくは…今の記憶を持ったままで…。
そして、道連れにした『ゼロ』も…。
―――さて…『ゼロ』…君はそこに辿り着いて何を思うのかな…。きっと、君の望む『彼女』に会えるだろう…。そして…君はまた、ルルーシュを傷つける。その時には…決して容赦しない…
それまでの思いがここに来て本当に爆発している…と云う感じだ。
そして、これまでにない程気持ちが昂ぶっているのが解る。
正直、自分でもここまで気持ちを高ぶらせる事が出来るなど、思いもしなかった。
それでも、あんな世界を見続けていて…失望して、絶望して、叩き落されて…。
そんな状態の中でこんな『ギアス』を手に入れた事にここまで希望を見出せる事となった訳だが…。
あんな世界であるのなら…。
―――いっそ、そのまま自分達の手で滅ぼしてしまえばいい…。ルルーシュが託したものの大きささえも解らない者達等…必要ない…。
これが、夢でない事を祈るばかりだ。
きっと…これで、これまでシュナイゼルがいた世界は自滅の道へと歩んで行くだろう。
『ゼロ』が消え、陰で支え続けてきたシュナイゼルも消え…。
相変わらず、自らの力量不足で『ルルーシュ皇帝』への憎悪によってしか自分の国さえも治める事の出来ない連中の為に自分が尽力する必要がなくなった…。
それだけでもシュナイゼルにとっては薄笑いを浮かべてしまう程なのだが…。
これから行く場所であれば…たとえ何も知らない相手であるとは云え、彼らに対して復讐する事も出来れば、自分の大切に思う存在も守る事が出来る。
そんな素晴らしい事はない…そんな風に思っている内に…。
自分達が向かっているその先への出口が見え始めてきた。
―――さぁ…待っていてくれ…。君を二度と失わない為の世界を…今度こそ作り上げよう…。そして、彼らに対しては、私から最高の報復をしよう…。と云うよりも、そう云った形にしなければ…きっと、あの子は私の許に帰ってきてはくれないのだから…。
そう考えるシュナイゼルには…既に…。
『執着を持たない』などと云う面影は…一切なくなっていた。
自分の望むものの為に…その先を見据える人間の思いを抱いているのであった…。

To Be Continued

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2010年12月21日

『Amethyst Eyes』開設2周年記念リクエスト 04

Repeat Final



 ルルーシュの後について行き…そして、部屋の中にある椅子にかける様に示唆されて、ライはその椅子に腰かけると、ルルーシュはこの部屋にあるベッドに腰掛けた。
「ライ…お前のさっきの分析と、そして、俺のお前に対しての評価を云おう…」
何を考えているのか…解らないが…。
先ほどのニュースに関連している事はまず、間違いない。
自分だって、何故、あんな事をあんなに冷静に分析して口に出せるのかが解らない。
―――恐らく、過去の僕は…そう云った事を身近に触れる立場にあったから…なんだろうな…。
そう分析せざるを得ない。
「何となく…云いたい事が解る気がするけれど…。でも、僕は…ブリタニア軍じゃないよ…。何故かは解らないけれど…そう、断言できる…」
「確かに…お前の所持品の中にそこに繋がるものは何もなかった。しかし…お前の考えている事は…それがブリタニア軍とは限らないが…そう云った場所に身を置いていた者のそれだ…。しかも、1段上から全体を見渡す立場にいた者の…」
ルルーシュの言葉に苦笑してしまう。
何故、一介の学生のこんな事を話されているのか解らないのだが…。
それでも、その先の言葉が何となく予想出来るからおかしなものだ。
「助けたいのかい?さっきの彼を…」
ライが短く訊ねる。
すると、ルルーシュがピクリと小さく反応した。
その反応がその答えを雄弁に表していた。
「随分大胆な事を考えるんだね…。どれほど危険な事か…」
「お前に迷惑をかけるつもりはない!ただ…知恵を…貸して欲しいと…」
ルルーシュの必死な表情にライは微かな胸の痛みを感じたが…。
敢えて気付かぬフリをする。
今のルルーシュの真剣な表情は…
―――真剣に誰かを思い、助けたいと…救いたいと願っている者の顔だ…
そう思えたからだ。
「解った…協力しよう…。なんだか、君のその真剣な顔を見ていて…そんな風に思えて来たよ…」
「お前…そんなにあっさりと…」
ライの言葉にライ自身も驚いているが、ルルーシュはもっと驚いているようだ。
まるで、騙して、利用しようとでも考えていたから…こうもあっさりとこんな答えを返して来た目の前の存在が『イレギュラー』だと云わんばかりの表情だ…。
それでも…
「君は…彼を助けたいんだろう?君は僕の命を拾ってくれた…。本当なら、あの騒動の中で死んでいたかもしれない命だったのに…。そうだと思えば、あの時にただ、のたれ死ぬよりも余程有意義な死に方だと思えるよ…僕は…」
さらりと、あまり深く考える事無くそう、答えているけれど…。
ルルーシュは不意にその瞳に怒りの色を見せた。
「そんな風に…云うな…。お前を利用しようとしていた俺が云う事じゃないけれど…。でも…」
そんなルルーシュの姿にライは心の中で少し、笑った後…ため息を吐いた。
「自分の事で精一杯の君がそんな風に云っていると…悪い奴に上げ足をとられてしまうよ?命懸けでなんとしても助けたいものがあるのなら…守りたいものがあるのなら…もっと、情を捨てるべきだよ?ルルーシュ…」

 何故、こんな言葉が出て来るのか…解らない。
ただ、客観的に見ると、そうやって何かを守っていた事があるのかもしれないと思えてきたし、過去に様々な争い事や戦いの中に身を投じて来たのかもしれないと…そんな風に思えてきた。
「お前…本当に変わっているな…。それに…こうした状況を…見慣れている様な…そんな風にも…聞こえる…」
「正直、良く解らないんだけれどね…頭では…。ただ、感覚とか、自分の身体はそう云った空気を覚えている…のかもしれないとは…自分でも思うよ…。不思議な事に…」
ルルーシュの言葉にライは冷静にそう答えた。
自分でも不思議だと思うこの感覚が一体何であるのか…。
きっと、こうした状況下に身を置いているから…こんな形でこんな風に思えるのかもしれない。
もし、こうした状況でなければ、ただ、自分の事がさっぱり解らない状態に身を置いていたのかもしれない。
「なら…素直に話そう…。お前は…いつ、今の状況に陥ったと自覚がある?少なくとも、記憶がないと…そう気付いたのはいつだ?」
ルルーシュの質問が変わった。
ライ自身の事を訊いて来ている。
「そうだね…あの、ゲットーと呼ばれる場所にあった崩れかけたビルの中に倒れていたらしい…。そこで気付いた直後、不思議な光を見て…そして、ナイトメアやら装甲車やらが街中で戦闘を始めていた…。僕がはっきりと自覚があるのはそこからだ…」
ライが素直に、正直にそう答えると、ルルーシュがやや表情を変えた。
何か気になる事でもあったのだろうか?
あの時の事は余りに不思議で良く覚えている。
「ゲットーの…?じゃあ、つい最近なんだな…」
「その時に、C.C.と出会ったんだ…」
「そう…だったのか…」
ルルーシュがその一言の後、少しの時間、何か、考え事をして…黙り込んだ。
あの時の事は正直、どれだけのショックを与えられても忘れられない…。
爆発でもないのに奇妙で、不思議で、強い光が放たれていた。
あんな混乱状態だったからこそ、周囲に人がいたであろうことは想像がつくのに、誰もその辺りの追及をして来ないのだろう。
それとも、何かの爆発だと思い込んでいるのだろうか???
そう思える程の…光だったと…思っているのだが…。
「ねぇ…彼女は君の所にいるみたいだけれど…平気なのかい?」
ライが本当に…特に他意もなくそんな事を訊ねてみるのだが…。
その瞬間にルルーシュの表情が変わる。
それは…先ほどのあの、『イレヴン』の少年を見た時の表情とは全く違った意味の表情だったのだが…。
「あの女…一体何を考えているんだ!人のテリトリーに勝手に入り込んできて…おまけに自分勝手だわ、何もしないわ…」
ルルーシュのその様子に…たった数日で何が起きたのだろうか…と思ってしまうが…。
ただ、ライが彼女と初めて会った時もかなりインパクトが強かった。
「さぁ…。僕もその時に会って、かなりのインパクトがあったけれど…。僕までのこのこついて来てしまって…」
「お前はあの女と違って一般常識で許せる範囲の節度を持っているからな…。アイツは一体何なんだ…」
何となく…解る気がする。
と云うのも、ライが学園内を歩いていて時々、本来いてはならない場所に彼女の影を見かけた事が何度かある。
今のところ、それほど騒ぎになっていないのだから、見付かってはいないのだろう…。
「苦労しているみたいだね…。で、ルルーシュ…」

 ライが話題を変えようとして…そして、ルルーシュの表情が変わった。
話しを元に戻した…と云うところだ。
「ルルーシュ…僕は…何をしようか?とりあえず、それなりに格闘技などは出来るみたいだ…。この数日で色々自分の事を調べていて気が付いた…」
どうせ、ルルーシュはその先を自分から話す事はしない…。
その判断からライが切り出した。
きっと、ルルーシュはその先を見据えている。
その先にある未来は…。
ルルーシュの事情が何であるのかは解らないが…。
ブリタニア人であるルルーシュが大きなリスクを負ってでも…と云う思いの先には何か大きなものを感じてしまったから…。
「俺は…別に…」
慌てたように言葉を紡ぐルルーシュに、少しだけ笑いが零れてしまった。
笑う気は全くなかったのだけれど…。
「ルルーシュが何も云わないなら、僕は君に勝手について行くよ…。その中で僕がしたい事をする…。それでいいかい?」
「ちょっと待て!ライ、お前は何を云っているのか…」
「う〜〜〜〜ん、多分、解っているんだよね…。こんな言葉が自然に出て来てしまう自分が…少しだけ…不思議だけれど…」
「お前…いくら記憶喪失だからと云って…」
「多分…記憶の問題じゃないんだ…。こうして状況を分析できるのも、こんな事を云っているのも…。記憶と云うよりも、自分の奥底にある何か…なんだと思うんだ…。君なら多分、使えるものは最大限に利用…出来るだろう?」
誰かを半ば騙す形で利用しようとした場合、こんな風に出られると逆に困ってしまうだろうが…。
しかし、ライとしてはルルーシュのその先に見ているものを追って行きたい…。
そんな思いもあるのだ。
ルルーシュの願いとは…本当にささやかな物で、小さなものだ。
それでも、ルルーシュにそんな表情をさせる様な大胆な…危険を伴う様な事をしなければならない願いなのだと…そう思う…。
―――小さな…ささやかな幸せを得る為に命を懸けなくてはならない…。僕は多分…そう云った状況を知っている…。
ルルーシュのその表情を見ながら、ライは客観的に自分を見つめる中でそんな事を思っていた。
それは…何を意味しているのかは解らないけれど…。
それでも、それも自分自身だと…今は思うしかない。
そして、そんなルルーシュを見ていて…その目の前にいる彼の為に…何かをしたいと思う自分もいる。
きっと、ルルーシュはそんな事を望んではいない事は…何となく解るのだが…。
それでも、ここまで話してくれた事を考えた時…。
―――騙して利用しようとした…と云うくらいだから、彼にとって僕はそれだけの勝ちがあるんだな…。
そう判断した時、何か、嬉しいと云うか、誇らしいと云うか…悪い意味ではないのだけれど複雑な気持ちになった。
「ルルーシュ…もう一度聞くよ…。僕はきっと、ここで指示を貰えなかったら…僕は黙って君の後をついていく。そして、僕の自己判断で動く事になる。そうなってしまったら、君も困るだろう?なら、最初からある程度の意思疎通をしてせめて君の邪魔にならないようにしたい…」

 素直な気持ちを言葉として紡ぐ。
こんなにも自然に言葉が出て来ると、何となく、自分でも変な感じがする。
そんなライの言葉にルルーシュは…
「お前…自分の云っている事の意味が…」
「まぁ、解ってはいるよ…。記憶がないだけで、自分の意思も感情もある。それに、この世界に生きる為の知識は身体が覚えているみたいだしね…」
かなり、あっけらかんとルルーシュの言葉にライが返すものだから…。
ルルーシュとしても完全に毒気を抜かれてしまっている…と云った感じだ。
「死ぬかもしれないぞ?もし、この事にお前が付いて来ると云うのなら…その先も付き合って貰わなければならなくなるからな…」
「その先…面白そうだな…」
「面白い訳があるか!命懸けのゲームだぞ…」
「命懸けなのにゲームと云っている時点で君も僕と同類なんじゃないのかい?」
ああ云えばこう云う…。
頭は切れるが、ある意味、『嫌な奴』の部類に入るかもしれない…。
ルルーシュは明らかにそう思っている表情だ。
それでも…
「お前…命を捨てる覚悟を持ちながら、生きる事は出来るか?」
ルルーシュが思わず、そんな言葉を口にする。
それの言葉の意味は…恐らく、それは、ライの過去の記憶が教えている気がした。
「中々面白い事を云うね…。何をしようとしているのかは解らないけれど…。それでも、自分の失っている記憶が…云っているんだ…。『ルルーシュに…着いて行け…』と…。多分、だけどさ…」
普通に考えれば、確実に自分の云っている事はおかしいと思えて来るけれど…。
それでも、今のライにとってそれをおかしいとは思わない。
「命知らずもいた物だ…」
「死ななければいいんだろう?ルルーシュがそんな大胆な事を考えていると云う事は、確実にその先があると云う事だ。僕としては…良く解らないんだけれど…単純に君の力になりたいと思っている。そして、その力が僕にはあるんだともね…」
確かに…記憶がなくとも、あんな形で犯罪者として報道されていた相手を助け出しに行くと云う…そんな大それたことを考えれば、確実にその先の安寧は崩れ去る事になるのだ。
そう思った時…一つの事が頭に思い浮かんだ。
「それはいいけれど…ルルーシュ…ナナリーはどうする気だい?」
恐らく、それは何をするにしてもルルーシュにとってはルルーシュのアキレス腱となる。
どれほど言葉で飾ってもそれが真実だ。
「だから…ばれないように…やらなければならない…。ナナリーを…反逆者のレッテルを背負った人間の妹にする訳にはいかない…」
その言葉を口にしたルルーシュの表情は…完全に板ばさみになっていると云う事が解る様に見えた。
きっと、ルルーシュは何か事情を抱えていて…それは決して他人に知られてはならないと云う事だろう事は解る。
それは、いつだったか、ミレイと話した時に認識した事でもある。
どの道…この先、その真実と向き合わなくてはならないと云う事だったのだろうか…。
今のライには知る術はない。

 色々と悩みも葛藤も迷いもある様に見えるが…。
「ルルーシュ…何かを成そうとしているんだろう?きっと、あの報道で流れていた彼を助けるのは…ただの…前哨戦…と云うか、口火に過ぎないんだろう?」
今、思った事を素直に言葉にしてみた。
カマカケとも云える…。
それでも、半分くらいは確信をもったカマカケだったのかもしれない。
「ルルーシュ…今の僕には過去の記憶がない。でも…何となく、解るんだ…。きっと、僕は君の役に立ちたいと…。そして、君の役に立てると…。僕は、彼を助けた後も君の隣に立っていたい…と思っている…。それは…君にとって迷惑なら…」
そこまで云いかけた時にルルーシュがライの言葉を制止した。
そして…
「お前は…不思議な奴だ…。お前の云っている事も、考えている事も…。何故…お前はそんな風に思うんだ?」
「どうしてかは解らない…。でも、そうしたいと云うのは本当だ。それに…ああ云う見せしめの処刑の場合、そう云った中で助け出すと云うのは難しいんだけれど…確実に隙が出来るところがあるんだ…」
ライが何故そんな事を知っているのか…とか、何を云っているのだ…とか、既にそう云ったレベルの話しではなくなっている気がした。
「どう云う…意味だ…?」
ルルーシュがライの言葉に食いついて来る。
そして…その目は真剣そのもので…そのルルーシュに協力したいと思う気持ちとあの、報道で流れていた少年に対しての僅かな嫉妬が入り混じった。
「こちらとしてもかなり危険な賭けではあるよ…。ただ、確実な穴…とも云えるんだ…。ルルーシュ…これで、彼を助けた暁には君自身もあの、ブリタニア軍のターゲットとなる事は解っているんだろう?もし、その自覚がなければ意味のない話しなんだけれど…」
「そんなもの…当たり前だ!ブリタニアは…次から次へと…俺の大切なものを奪って行く…。ならば…これ以上奪われない為に…俺は…」
ルルーシュが半ば怒鳴り付けるかのように…そう云い放った。
そして…その瞳の奥に宿している光は…。
「そうか…。だとすると、僕はルルーシュに協力しないと…こうして雨風凌げる環境を手放す事になってしまうんだな…。正直、それは困るな…」
ライがふっと笑ってルルーシュにそう云った。
ルルーシュの瞳に宿していた色が…少しだけ変わった。
それが何を意味しているのか…この時点では解らないが…。
「ライ…」
「僕は…僕の雨風凌げる寝床を守る為にルルーシュについて行く…。きちんと…策は考えてみたんだ…。君は…君の守りたいものの為に行けばいい…。僕は僕の寝床を守る為に君について行くから…」
軽く出て来るその言葉…。
その言葉の真の重みは…その言葉、口調からではとても解らない。
「ルルーシュの見ているその先にあるものはきっと、君にとって利用できる者は何でも利用しなければならないんだろう?それに、僕もタダ飯喰らいのままじゃいられない…」
次から次へと良く出て来るとは思うけれど。
それでも、ライの中で何の覚悟もなくこんな事を云っている訳じゃないし、たかが寝床を守ると云う理由だけではない事くらいはライが良く解っている。
それは…そう…。
―――僕は…ルルーシュを守りたいんだ…。そして…ルルーシュの憂いのない…笑顔を見たいんだ…。
記憶のない中でたった一つ出てきたその答えは…。
その先…ルルーシュの隣に立つ者として…力を発揮させる事となる。
「解った…。ライ…一つだけ約束してくれ…」
ルルーシュが一度息を吐いて、ライにそう云って来た。
「なに…かな…?」
少し、不安を抱きつつ…ライが訊ねた。
「きっと…お前に実戦を頼む事になる…。その時には…必ず、アイツと一緒に俺の元に戻って来てくれ…」

 ルルーシュのその言葉に…ライの心が引き締まるのを感じた。
そして…ライはルルーシュと『対等の立場』であるとその表情で訴えながら答えた。
「了解した…。ルルーシュ…僕は僕の意思で君に従う…。だから…自分を孤独だと思わないでくれ…。この作戦で僕のこの言葉が偽りではないと云う事を…証明して見せるから…」
そう云いながらライはルルーシュに右手を差し出した。
そのライの手を…ルルーシュは強く、強く握り返した。
「その言葉を裏切ったら…命がないと思え…」
本気ではないと解る物騒な言葉…。
そんな言葉にライはクスッと笑った。
「解った…。じゃあ、作戦を詰めようか…」
その言葉が…この二人がこの先、自分達の未来を創り上げていく為の戦いの開始宣言となったのだった…。

END

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2010年12月19日

体調…崩しております…

ここのところ、まったくもって小説更新の出来ていない和泉綾で御座居ます。
本当にリクエスト期間中だと云うのに申し訳御座居ません!
少々体調を崩しておりまして…。
風邪だと侮っていたらインフルエンザだったと云うオチ…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
とりあえず、薬飲んで水分摂って養生しつつ、冬コミとインテの準備をして、仕事して…。
多分、名古屋や千葉の病院に行ったら確実に入院させられると判断した時点で地元の町医者に行ってきました。
一通りの事情を話して、薬(リレンザ)を処方して貰って、現在に至っておりますが…。
インフルエンザは体力消耗が激しいため、小説更新が出来ない状態となっておりました。
インテの原稿、サッサと入稿しておいてよかった…。
実は、昨日、和泉の誕生日で御座居ました。
ホント、和泉の知り合いにとってはこの時期の誕生日は迷惑でしかないので普通にスルーされる誕生日ゆえ、いつも一人で過ごしている訳ですが…。
というか、社会人になってから仕事に押しつぶされている気がします。
今年は原稿は終わっていたので原稿はありませんでしたが、昨年は冬コミは落ちていたものの、年明けにシティの締め切りがあったから必死こいて原稿ネタを考えていた気がします。
ちなみにインテの新刊はサイトの方には書いておりますが、『快適本屋さん』と『プリンセスサイド』にて取り扱いが決まったので書店さんで取り扱い中は自家通販は致しません。
冬コミの方は『プリンセスサイド』で少しだけ取り扱いをして頂ける事になっただけなので自家通販をしますが…。
複雑な状態で申し訳ないのですが、『プリンセスサイド』での予約状況も多少は予約して下さった方もいらっしゃるようなのであり得ない話ですが、万一書店さんの方が完売となった場合には自家通販をご利用下さいませ。
つまり、冬コミの新刊は自家通販しますが、インテの新刊は自家通販は書店さんでの取り扱いがあるうちはしません。
まぁ、今のところ印刷部数を増やそうとか考えていないんですが…。
これからは、自家通販が出来る作品と出来ない作品が出てくると思いますので…。
ただ、こうして体調を崩してしまうと書店さんで取り扱いをして頂けるのは本当に助かります。
自家通販、神経使うので…。
それでも、読者様の声を頂けるのは自家通販の方がはるかに多いですし…。
まずは冬コミに向けて体調を整えます。
なお、和泉がこんな状態なので自家通販の商品発送に関しては年明けになります。(それは通販フォームでも記載しております)
その辺りはご了承ください。
また、体調を整えて、小説更新をしていきたいと思います。
そのおかげもあって今月、拍手コメ…一つもないですねぇ…ヾ(▽^;)ゞうへへ
もう少し頑張らないと…

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2010年12月17日

ニコニコニュースにて…

いつも、仕事の前にニコニコニュースを読んでいるのですが…。
注目すべき記事も多々ありまして…。
ニコ生ではこの件に関しては反対意見の人のみでいろいろ議論がなされていた訳ですが…。
と云うか、そう云ったところになぜに賛成派の人たちが出てこない???
民主主義に反している事が解っているからか???
何も、あまりに過激な表現に関しての規制に関しては多分、誰も文句は言っていないと思うし、誰も反対はしていないと思います。
確かにアニメとしてはどうなの???と思われるような作品がアニメ化している昨今…。
無法地帯にしていていいとは云わないです。
ギャンブル関連のアニメであまりに生々しいシーンのある作品を見て、しかも、普通に小学生が起きている時間に衛星放送とはいえ、アニメ専門チャンネルで流されていたのを見たときには流石に驚きました。
あれを小学生に見せるのはどうかと思うし、和泉の相方は割と和泉と違って麻雀やパチンコなどが好きでその辺りの事に詳しく…その作品が成年誌掲載されていた作品だと知りました。
深夜に放送するならともかく、子供時間帯にこれはどうなの???とは思いましたが…。
ただ、その作品はあくまでギャンブルに関してのものですので、今回の都条例には引っ掛からないのかな?
確か、違法性のある性描写に関しての規制だったはずなので…。
にしても、性描写に限らず、どんな漫画、小説だってデフォルメはあるしそれがエスカレートすればギャグ作品であれ、シリアス作品であれ、コメディ作品であれ、確実に問題が出てきます。
そう云った規制を望む人たちの意見をすべて受け入れて行くとするなら…。
しかし、素人でしょぼしょぼながら書いているとよく解る…。
文章にしても絵にしても自分では過激だと思えるくらいの描写にしないと伝わらない…。
それが恐らく、行き過ぎてしまっている一部の作品を取り上げてこうして問題視しているように見えますね…。
その辺りの規制は確かに必要だと思うのですが…。

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posted by 和泉綾 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年12月15日

ありがとうございました! (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ ありがとうございました!
「あなたのブログペットに、一言どうぞ!」
今まで、あんまりいい飼い主だったとは云えませんでしたが…。
たまたま…通っていたブログに貼り付けられていたものを見て登録して、ブログ引越しの際にもついて来て貰った訳ですが…。
登録した時期がそれほど昔ではなく、一緒にいたのはたいして長くなかったのですが…。
それでも、ルル、スザク、ゼロ…いなくなると寂しいなぁ…と思います。
以前、オンラインペットで気持ちを入れ込み過ぎてそのサービスが終了と云う時に大泣きした記憶があったので、なるべく気持ちを入れ込まないようにしていたのですが…。
やっぱり、お別れとなると寂しいものです。
いつか、このサービスが復活して、再登録したとしても、この子たちじゃないんですよね…。
コンピュータのプログラムされた子たちだと解っちゃいるんですが…。
やっぱり、オンラインペット…やめた方がいいのかなぁ…。
元々、営利目的の企業が企画しているものですから、採算が取れなければ、飼い主の気持ちは完全無視の状態でこうした形で無理矢理別れることになってしまいますからね…。
それでも、リアルでペットを飼えない環境にある者としては…こうしたサービスは結構癒されるツールですよね…。

ここまで…あんまりいい飼い主じゃなかったけれど…
でも、かまってやるといつも何か返してくれたこの子たちには感謝です。





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2010年12月12日

回復(BlogPet)

きょう和泉綾と、リンクっぽい回復するはずだった。

*このエントリは、ブログペットの「スザク」が書きました。
posted by 和泉綾 at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年12月11日

いよいよ…やばい事になりそうですね…

12月に6月、否決された都条例が再提出された話し…。
どうやら、民主が賛成に回るようですね…。
となると、これから、単純に行政官の独断と偏見で漫画や小説などの表現が規制される訳です。
規制対象の基準が定められておらず、どこからがクロでどのあたりならグレーゾーン、どこまでならシロという基準があいまい過ぎて解らない…。
和泉も一応その都条例改正案を読んだんですけれど…。
ぶっちゃけ、基準があいまいで、審査官となった人の感覚が全て…といった感じです。
だから、政府や行政にとって都合の悪い表現が入っていたら、適当に『この表現はアウト!』とその作品の出版禁止を命じる事も出来る訳です。
しかも、都の動きに追随して他の大都市圏でも…特に大阪が割とそれに乗り気なので、困ったことになる訳ですよね…。
で、出版大手10社が来年の東京国際アニメフェアのボイコットを表明したそうな…。
見てみると…かなりの大手なので、そこがボイコットとなるとかなり寂しいアニメフェアになるんじゃないかと…。
それに、同人誌も個別に審査できないから…大丈夫じゃね?という話は甘い!
東京でイベントそのものが規制されてしまうんですから…それこそ、同人誌だって人ごとじゃない…。


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posted by 和泉綾 at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年12月08日

『Amethyst Eyes』開設2周年記念リクエスト 03

Repeat 3



 なんだか、不思議な感覚だった。
と云うのも、あれから…ルルーシュはこの学園の理事長の孫娘であり、生徒会長である女生徒、ミレイ=アッシュフォードに紹介した。
その後…どう見ても不審者でしかあり得ないライをこの学園の生徒として、ルルーシュ達の暮らしているクラブハウスの一室で暮らしてもいいと云う事になってしまっていたのだ。
目覚めた場所…そこはどう考えても物騒極まりない場所であったし、ここだって、支配者側の人間が暮らしているエリアであるのだから、不審者を匿う様な真似をする事がどれほど危険な事か…解らない筈はない。
それでも、ミレイは
『人を疑ってかかったらきっと…キリがないわ…。それに、この学園はナンバーズも受け入れている学園ですもの…。貴方が記憶喪失であると云うのなら、なおさら…放っておく訳にはいかないわ…』
と、平然と云ってのけていた。
正直、ライとしては戸惑ってしまうが…。
周囲を見ていても、ブリタニア人ばかりだ。
―――確かに…被支配者の場合、こうした状況でこんな色々とお金のかかりそうな学校に通う事なんて事実上無理だよな…。
と素直に思った。
そんな風に自然に考えられる自分について…色々考えてしまうが…。
記憶がないながら…こうした侵略され、植民地化された地域についてこんな形で考えられる自分に気づいた時…。
自分の記憶があった頃は…きっと、そう云った者を目の当たりにしていたのではないかと…客観的に考えていた。
そんな事、恐らく感情で考えていたら要らぬ事を考えてしまいそうであったのに…。
酷く冷静だった。
自分がそう云った環境にいたかもしれない…。
しかも、支配されていた立場であるのであれば、少し離れた場所から…全体像を見る形で考える様な事はあるまい。
目の前にある物事を感情的に見つける方向へと思考が向いていただろう。
そんな事を考えていると…
「ライ…授業が終わったぞ…」
そう、肩を軽く叩かれて、声をかけられた。
声の主はルルーシュだ。
「あ、そうか…」
「ふっ…授業中…ちゃんと話しを聞いていたのか?」
ルルーシュが苦笑いしてライに訊ねてきた。
ライはその質問に苦笑するしかない。
「あ…否…。先生…怒っていたかな…」
「まぁ、この教室の中で数学の授業をまともに聞いている奴の方が少ないがな…」
「そんな事でいいの???」
「それぞれ、自己責任でやっているんだ…。別にかまわないんじゃないのか…」
「一応、テキストは一通り見たんだけど…とりあえず、テキストを見ただけで困ることはなさそうだったし…。記憶については本当に…自分に関わっている事だけが失われているみたいだ…」
こんな事を話してもいいのだろうか…などと考えない訳じゃないが…。
それでも、考えれば考える程、客観的に見ながら自分の事が少しずつ解って来る。
それが不安の要因の一つ…でもあるわけだが…。

 そんなライを見て、ルルーシュが複雑な表情を見せた。
「お前…本当に頭がいいんだな…。だからこそ、記憶がないと云うその事実を客観的に考える事が出来ている。それに、このテキストを読んだだけで理解出来るとなると…相応の供用があったと云う事か…」
確かに…数学は基本的な事が理解出来ていなければ解らない教科だ。
逆に云えば、基本がしっかり出来ていれば、計算そのものは解く事が出来るし、応用問題とて、文章を理解すれば解けるものだ。
「なんだか…そうみたいだね…。ここに来てから色んな授業を受けて見て思ったのは…一通りの教養は叩きこまれている…って事かな…。テキストを見ていて、理解出来たし…。歴史とか、語学とか…そう云った事も問題なかったよ…」
ライがそんな事を云った時、ルルーシュが怪訝そうな顔をした。
「?それはそうだろう…。数学や化学などの数式を覚えているなら、そう云った教科に関しても別に問題はないだろう?」
「あ、そうだな…」
ルルーシュにそう云って、ルルーシュからそう云われて…。
ハッと気が付いた。
そして…そう云った言動の中に自分の記憶のピースが隠されているのかもしれないと…思ってはみる。
ただ、今のところ、記憶がない事で不都合は感じていないし、気になる事はあるものの…それが気になって何も手につかない…という感じでもない。
記憶喪失の割に…非常に冷静だと思えた。
そんな風に考え込んでいるルルーシュが苦笑する。
「本当にお前は…色々と考えているな…。そして…自分の置かれている状況に対して冷静だ…」
「そう…かな…」
自覚をしているのだが…こうして云われると、どう反応していいか解らず、そんな風に答えてみる。
こうしてルルーシュと話しをしていると…。
客観的に自分自身が見ている自分に対して…何かを訴えているけれど…。
それが何であるのか…解らない。
「自身の状況把握を出来る事は…生きて行く上で大切なことだ…。それが、出来ないと云うのも、出来ているのにその情報を活用しないと云うのも、確実に自分の生きる為の道を狭めて行く事になる…。特に…こんな世界では…」
ルルーシュは…その言葉を発しながら、何か別の事を考えている事が解る。
それが何であるのか解らないし、今の段階でそれを追求するつもりもない…。
ただ、C.C.の言葉を思い出す。
ライは…ルルーシュの力になれるのだと…。
もしそうであるなら、いずれ、ルルーシュは話してくれるだろうし、何かの形で今のルルーシュの言葉の裏側を知ることが出来るであろうと…そんな風に考える。
だから、そんな意味深な言葉のその先を訊ねる事はせずに…黙って聞いている。
「まぁ、その状況把握が出来ているのか…僕自身は良く解らないけれど…。それでも、僕自身、今の僕でも、記憶を取り戻した僕でも、きっと、君に仇成す事をしたくないと…そう考えられると思うんだ…」
ライの言葉に…ルルーシュが驚いた顔を見せている。
本当は自分でもびっくりしている。
そんな言葉が…こんなに自然に…当たり前の様に出て来るなんて…。
でも、それは至極当然であると考えている自分もいる。
―――なんだか…不思議な感覚だ…

 不思議な感覚を抱きながら…時間が流れて行った。
本当に…記憶がないのに…。
こんなに平穏に過ぎて行く毎日があまり、自分の身体に馴染んでいない…と云う自覚さえ生じて来ていた。
―――僕は…混乱の最中に…いたのか…?
そんな事を考えつつも、ミレイの計らいでライは生徒会のメンバーとなった。
その事実は…。
生徒会の男子サイドに大変喜ばれた。
と云うのも…この学園は生徒会長であるミレイの思いつきで、生徒会のみの規模から、学園全体の規模まで…様々なイベントが繰り広げられている。
イベントでは…規模は関係なく、本格的な準備を施す。
その為、力仕事も当然出て来るのだけれど…生徒会に所属している男子は大変非力な男子が揃っていた。
ライは、その度に、荷物運びや、舞台装置などの設営で活躍した。
「僕って…こう云う事も得意だったのか…」
荷運びをしながらそんな事を口の中で呟いた。
「記憶喪失って…そう云う事も忘れちゃうのね…」
「ミレイさん…」
声をかけて来たのは、ミレイだった。
ライがこの学園にいる事が出来るようにしてくれたその人だ。
「僕も…僕の過去に何があったかとか、自分がどこから来たのかとか…そう云った事は何も思い出せないんですけれど…。ただ、こうした生活に必要な事はちゃんと覚えているみたいですね…」
恐らく、これは差し障りのない返事だ。
そして、全く嘘のない言葉…。
「まぁ、焦らなくていいと思うわよ?それに、この生活に馴染んだら、それはそれでいいと思うし…」
「そのまま…進んで行ってくれるという大前提があれば…僕も安心できるんですけれど…」
「あら…何か不安なの?」
「自己分析していくと…こうした、穏やかな雰囲気には…慣れていないと云う事が解りまして…。で、記憶が戻った時…どうなってしまうのかな…と云うのが心配になるんです。ミレイさんもルルーシュも…いい人だから…」
素直に答えた。
それは今のライにとっての本音であった。
自己分析できる能力があると云うのはこう云った時には中々厄介だ。
自分がどんな存在であったのか、どんな存在であるのか…そう云った事が自分の中で解釈出来てしまった場合…。
いい方へ考えられる事は少ない。
自己分析をしている時…自分では冷静だと思っていても、その分析結果を『マイナス』に考えてしまう場合が多い。
否、そう云った方向に考えているからこそ、自分は冷静であると錯覚する事も多々あるのだ。
恐らく、今のライはそんな状態なのかもしれない。
この分析が今のライに出来るかどうかは解らないが…。
「大丈夫よ…。今の君はきっと、まっさらな君よ?なら、そう考える事が出来る君が本当の君だって事じゃない…」
明るく話す、目の前の女生徒に対して…ルルーシュが何故、ライについて、相談したのかが良く解った気がした。
「ルルーシュが…貴女に逆らえない理由が…解る気がしましたよ…」
「あら…そんなの当然でしょ?この学園で一番偉いのは私なんだから…」
目の前で明るく笑っている彼女につられて、ライも少しだけ笑みを見せた。
「そう!その顔よ!」

 ミレイが突然ライの顔を見て、ライを指差し、まさに『それだ!』と云う感じに云い放った。
ライにしてみれば何の事だか解らない。
「え?」
「だからぁ…。そう云う、笑った顔をルルーシュにも見せてあげてよ…。ルルーシュはツンデレ標準装備だから…解り難いけれどね…。ずっと心配しているのよ?貴方の事…。その顔を見せてあげれば、ルルーシュもきっと安心するわ…」
「ルルーシュが…?」
「彼さ…ホント、結構複雑な事情があるからねぇ…。ま、クラブハウスで暮らしているって云う時点でまぁ、色々ある事は解るわよね…。いくら妹さんに障害があるからって…」
確かに…。
妹の事を心配しているからと云って、このような特別扱いは普通ならあり得ない。
それに、学生寮だって、そう云った事情を持つ者達に対してだって解放している訳だから、きちんとそう云ったケアをするだけの者は整っている筈だ。
「確かに…。そうですね…」
「そんな、ルルーシュが妹でもない相手に、あそこまで気持ちを傾けるって…初めてなのよ…。だからね…ちょっとだけ、私、貴方には期待しているのよね…」
何となく意味深な言葉に聞こえる。
どう云う事なのかは…微妙に解らないと云う部分は否めず、その正直な気持ちが顔に出てしまったようで…。
「そんなに真剣に悩まなくていいわよ…。ただ、これまで通りにルルーシュと接してよ…。ただ、時々…そんな、硬い表情じゃなくて、さっきみたいに笑って見せてあげてよ…。そう云うのって、結構、気持ち的に救われる事があるのよ…」
これまた、意味深な言葉だと思うのだけれど…。
ただ、彼女の云い方は…。
「ミレイさん…貴女は不思議な人ですね…」
「女はミステリアスな方がいいに決まっているわ!云い女の条件の一つなの♪」
この女性(ひと)には敵わないとも思う。
「そんな事より、それが終わったら帰っていいわよ?とはいってもクラブハウスだけれど…。なんだか最近、ルルーシュったらぼーっとしている事が多いのよ…。授業中、居眠りしているのは日常茶飯事なんだけれど…」
「ああ…彼、授業を聞いているふりをして眠るのが上手ですよね…」
「あ、否、問題はそこじゃないんだけど…。授業中、居眠りもせずに何か考え込んでいるみたいだっていうから…。ちょっと注意して見ていてあげて?なんだかね…色々と何かが変わって行きそうな気がするのよ…。何となく…なんだけれど…」
先ほどまで明るく話していた彼女ではあったけれど…。
少しだけ、声のトーンが下がった気がした。
否、確実に下がっている。
「ミレイさん…」
「ルルーシュがあんな風に誰の目にも解る形で誰か、個人に対して心を砕くのって初めてなのよ…。ナナリーは別にしてもね…。私にはどうする事も出来ないから…頼むわね…」
期待されても困ってしまうと云う心情ではあるのだけれど…。
それでも、ルルーシュは恩人であると云う事もあるが…それ以外に何かがライ自身に訴えている事がある。
それが何であるのか、何を意味しているのかなんて解らないが…。
「僕に何が出来るか…解りませんが…。それでも、出来る事をします…」
「頼むわね…」

 それから、クラブハウスに入って行くと…。
リビングの前で咲世子と目があった。
「あら…ライ様…。これから、ルルーシュ様とナナリー様のお茶の準備をするところなのですが、ライ様もご一緒されますか?」
そう訊ねられて…いいものか、悪いものか、少々悩んでしまうのだが…。
「えっと…いいんですか?」
「はい…きっと、ナナリー様は御喜びになりますよ…。いつも、ルルーシュ様と二人きりですし…。たまには他の方とお話しもなさりたいでしょうし…」
「なら…一緒させて貰おうかな…。生徒会の仕事で結構のども渇いたし…」
「畏まりました。では、すぐにご用意致しますので…」
そう云いながらリビングに入って行くと…。
リビングのテレビが点いていて…どうやら、緊急速報が流れている様だった…。
『クロヴィス殿下を殺した犯人が捕まりました!名誉ブリタニア人…枢木スザク一等兵です!』
その言葉が耳に飛び込んできて…。
そして…その部屋の空気が凍りついているのが解る…。
「スザク…」
「スザクさん…」
どうやら、この兄妹の知り合いらしい…。
ただ、彼らはブリタニア人で、そして、ニュースで報道されているのは『名誉ブリタニア人』という名称を使われていることから、確実に被支配者階級である事が解るが…。
「ルルーシュ?ナナリー?」
その様子に…ライ自身、どうしたらいいか解らない。
と云うよりも、ただ、その場面を素直に受け止めると…。
それは…。
今、速報で流されている映像の人物がルルーシュとナナリーの恐らく親しい間柄の人間であり、その人物が犯罪者として捕らえられて、こうした形で報道されている…と云う事実だ。
「ウソ…ウソです!スザクさんが…」
「ああ…あり得ない…。何故スザクが…」
「お兄様…」
その会話の様子を見ていて…ルルーシュの様子がおかしいとかすかに感じたのは気のせいなのだろうか?
解らない…。
「ルルーシュ…このテレビに映っている人…君の知り合いかい?」
ライが意を決したようにルルーシュに声をかけた。
すると、ルルーシュが少しだけ声を震わせて…答えた。
「俺の…初めての友達だ…」
その言葉に…ズキリと何かが突き刺さった。
余程大切な存在であるのだろうと云う事は解るが…。
ここに来てから、最近のこの地区の情勢を調べてはいたが…。
「ニュースで…名誉ブリタニア人だって…」
「ああ…。恐らく、軍内部で総督、皇族を殺した犯人を捕まえてクロヴィスの命を落とさせてしまった失態への汚名をなんとしても返上し、名誉挽回したいと云ったところだろう。きっと、その軍幹部の誰かがたまたま傍に居合わせたアイツを…」
ルルーシュの言葉にライが少しだけ…反応した。
話しの内容や状況を見ていると…確かになんとかこの混乱を収めたい軍の上層部が話しをでっちあげて犯人を作り上げた…という可能性もあるのだろうと考える事も出来た。
それに、あの一件以来、ゲットーの治安も悪くなっていると云う事なのだから…。
「そう…。まぁ、以外と解りやすい構図だね…。被差別階級の人間が総督…しかも皇族である人間の傍に行く事なんてほぼ不可能なのに…」
ライの言葉に…ルルーシュがふっとライの方を見た。
そして…
「俺の部屋に…来てくれないか?話したい事が…ある…」
ルルーシュの言葉に…ナナリーはニュースに聞き入っているようで、聞こえなかったのか反応を見せなかった。
ライは…その言葉に黙って頷いて…ルルーシュの後について行ったのだった…

To Be Continued

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2010年12月05日

『Amethyst Eyes』開設2周年記念リクエスト 02

Repeat 2



 拘束衣を着ていて、どう見ても無罪放免で釈放された人間には見えない目の前を歩いて行く『C.C.』と名乗る少女…。
否、姿は少女であるが…
―――絶対に外見年齢と実年齢にギャップがあるな…
などと考えてしまっている。
周囲を見回してみても…記憶の中にその場所がある様には感じられないが…。
デジャヴの様なものを感じるのは気のせいだろうか…。
初めての筈だし、ここがどこであるのか訊ねられたらきっと、答えられない。
ただ、頭の中で、何かを感じている事だけは解る。
言葉に出して表現するのはまず無理だ。
この感じをどう説明していいかなんて皆目見当もつかない。
そんな風に考えていると…
「別に気にするな…。お前はやりたい事をやればいい…。自分の頭で考えて自分で決めればいい…」
C.C.が根拠の解らない事を云っている。
正直、自分の事さえ解らない状態の中で、何を云われたところでどうしたらいいかなんて解らない状態になってしまうのはある意味致し方ない。
ただ、一つ解っているのは、現在、自分の事を知っているらしいのは目の前にいるこのC.C.と名乗る少女の姿をした存在だけだ。
「君こそ…どこか行くあてがあるのかい?そんなカッコをしていて、おまけに一人で歩いているのに…どこか行くあてがある様には見えないけれど…」
「余計な心配だな…。お前だって何となく解っているのだろう?『どう見たって怪しい奴』だと…。そう云う傍から見て『怪しい奴』にはそれなりの生きる術くらいはある…。まぁ、今夜の雨風を凌げるところくらいはあるとは思うが…」
ライに対して云っているのか、それとも独り言なのか…。
良く解らない言葉を彼女は紡いでいるが…。
結局、彼女の話しを聞いていたところで解る事など何一つありはしなかった。
それでも、今のところ、ライの事を知らない存在よりも多少はマシ…と思える程度の存在である事は確かだ。
どうみても、ここは治安がいいとは云えない。
と云うか、何も解らず歩いていたら危険極まりない事は良く解る。
さっき、目を醒ましたときだって銃声が聞こえてきた。
戦争状態と云うよりも、領土内でのテロ鎮圧…であった様だと、ライは判断しているが、恐らくその判断は間違っていない。
と云うのも、今、彼女と歩いている場所が、余りに荒れている状態で…。
人の生活をしている感じがしているのがなんだか不自然で、違和感を覚える。
こんな人の住んでいるところで戦闘が行われていると云う事は、確実に市街地のゲリラ戦だ。
と考えると、確実に反体制勢力に対しての武力による抗議だろう事は解る。
国同士の戦争となればこんなゲリラ戦を繰り広げると云うのは、よっぽどの国力差がなければ国策として行う国は少ないだろう。
ゲリラ戦とは地の利を生かしての武力行使だ。
基本的に圧倒的に自分達より強い相手に対して自分達にとって有利な地の利の下で効率的に武力を使うと云う事だ。
だからこそ、テロリストが最もよく使う方法となっているわけだ。
隠れて攻撃し易く、そして、逃げ易い…。
そんな名残を感じる…土地であると云うのは、ライの印象だった。

 やがて、恐らく正規のゲートではない場所から随分綺麗なインフラ整備された街に出た。
先ほどの光景とのギャップにライは驚きを隠せない。
「ここはブリタニアの租界だ…。少しだけ説明しやると、ここは日本と云う東の小さな島国だ。そこにブリタニアと云う大国が宣戦布告し、日本を植民エリアとして支配下に置いている…」
C.C.がこの場所についての説明を始めた。
彼女自身、そんな世界情勢に興味があるとはとても思えないのだが…。
「で、そんな囚人服を着ている君がこんな綺麗な街をほっつき歩いていたら目立つと思うんだけど?」
「気にするな…。気にしたら負けだ…」
一体何を云っているのかが良く解らないが…。
しかし、気にしていたところでこの先、ライにとって利益になるとも思えないので、とりあえず今のところはスルーする事にした。
そして、辿り着いたところは…
「ここだ…」
見ると…かなり立派な作りの学校である事が解った…。
と云うのも立っているところの真ん前に『私立アッシュフォード学園』と彫られている門があった。
「学校…だろう?ここは…」
「ほぅ?ここが学校であると云う事が解っていて、どう云うところであるかくらいは解るようだな…。なら、助かるよ…」
ふっと笑いながら彼女が門を乗り越えて中に入って行った。
ライはその彼女の行動に驚きを隠せなかったが…彼女の後について行く。
軽々この門を乗り越えたところを見ると、ライ自身はそれなりに運動能力があると云う事なのだろうと云う事はぼんやりと考えていた。
―――これって…不法侵入じゃ…
などと考えながら…こうして、主観的に見ている自分のちょっと離れたところで客観的に見ている自分もいて…。
そう云った状態を総合的に考えてそれなりに自分の事を分析する力はあるらしい事は解った。
そして、C.C.が遠慮なしに中へと進んで行く…。
流石に躊躇いが生まれて来るが…。
それでも、彼女について行かない事には、自分自身、ここまで付いて来てしまい、この先どうする事も出来ないのだから、困ってしまう。
そうして…校舎とは少し作りの違う建物へと入って行く。
「おい…いいのか?」
「ここに…私の契約者が住んでいるんだ…。行方不明のままにしておいたらわざわざ契約した意味もないしな…」
本当に訳が解らない…。
この言葉を聞いていて…少しだけ思うのは…。
―――僕の記憶があったとしても、きっと…彼女の云っている事を理解出来ないんだろうな…。
と云う事であった。
そして、彼女の後について行き…とりあえず黙ってついて行った先には…。
「まぁ…お兄様のお知り合い何ですか…?」
そう…二人に声をかけて来たのは…。
目と足の不自由な少女だった。
「あ…えっと…僕は…」
「こいつの事はルルーシュは知らん…。ただ、記憶がないと云うのでは放っておくわけにもいかんだろう?」
「まぁ…記憶喪失…なのですか?でしたら…お兄様なら何か云い方法を考えてくれるかもしれません…。ライさん…でしたよね?お兄様が帰って来るまで私と一緒にお茶でも飲みませんか?」

 結局、その目と足の不自由な少女と一緒にお茶をする事となっていた。
どうやら、C.C.と云う人物はどうやら、肝が据わっていると云うか、なんと云うか…。
普通にお茶を飲みつつ、その少女と話しながら笑っていたり、ついには折り紙などを始めていた。
そんな風に和やかに過ごしながら、どれほど時間が経っただろうか…。
「ナナリー…ただいま…」
扉が開いたと同時に…その声と黒髪で男子としてはかなり細い学生服姿の少年が入ってきた。
そして…リビングで世話役の咲世子が淹れたお茶でナナリーと和んでしまっているC.C.とライの姿を見て彼の動きが止まった事が解る。
「あら…おかえりなさい…お兄様…。C.C.さんとライさんがいらっしゃっています…。お兄様にこんなお友達がいるなんて知りませんでした…」
ナナリーが楽しそうに、にこやかにその、『兄』と呼んでいる少年に報告している。
そりゃ、彼にとっても『お友達』になった覚えはないだろうから…。
C.C.に関しては解らないが、ライとは完全に初対面だ。
「遅かったじゃないか…ルルーシュ…。待ちくたびれたぞ…」
C.C.がその少年の事を『ルルーシュ』と呼んだ。
その、ルルーシュがC.C.とライを見て顔を盛大に引き攣らせている事が良く解る。
「ちょ…ちょっと来い!」
そう云いながらルルーシュがC.C.とライの手首を引っ張ってリビングの外へと連れ出し恐らくルルーシュの部屋であろう部屋に連れて来られた。
至極当然だろう。
いきなり、どうやら、C.C.とは面識があるようだが、ライは見た事もない相手だ。
そんな輩が自分の居住空間にいたのだから…。
ここで和やかにお話しされても逆にそちらの方を怪しんでしまう。
「お前はさっきの…。それに、お前は誰だ!」
これもまた当然と云えば当然の言葉だろう。
使う言葉は違っても恐らく100人中100人がこうした反応を見せるに違いない。
「あ…えっと…僕は…その…。あの、瓦礫の建物の中で倒れていて…それで、名前しか覚えていなくて…。困っていたところで彼女に会って…連れて来られて…」
微妙にウソを交えながら説明する。
まぁ、どの辺がウソかと云えば、結構言葉尻をつつくような話しになるが…。
今のところ、そんな事は問題ではない。
「それに!お前…生きていたのか…」
こっちはこっちで大層な反応をしている。
「ふっ…私があんな戦闘用の銃ごときで死ぬわけがない…」
云っている事が恐ろしい…。
というか、銃で死なないなら何をすれば死ぬんだ???と訊いたら負けだろうか?
そんな事を考えつつもとりあえず、自分の事は説明したし、様子を窺う事にしたが…。
「お前…自分の云っている事が解っているのか…」
「勿論解っている…。さっきも見ただろう?お前は…」
C.C.のその言葉にルルーシュがピクリと反応した。
何を見たかは解らないのだが…それでも、彼を見ていて…なんだか…。
とても…複雑な感情が過って行く…。
悪い感情じゃない…。
それだけは解る。
ただ、そこに踏み込んで行っていいのかどうか…。
そして、その踏み込んだ先には…
「…っ…」
そこまで考えた時…突然コメカミ部分が痛んだ。
一瞬の事ではあったが…。
「どうした?ライ…」
「あ…否…。二人の今の会話を聞いていて…ちょっと…頭痛がしただけだよ…。大した事はない…」

 一瞬だったから大したことはないと…そう思うが…。
「具合が悪いのか?」
ルルーシュがライに対して訊ねてきた。
「あ…否…大丈夫だけど…。というか、本当に御免…。何も知らなかったとは云え…留守中に…」
「この女と違ってお前は随分遠慮深いんだな…」
ライの言葉にルルーシュがそんな事を云った。
「あ、否…普通、自分の家に見ず知らずの人間がいたら君の反応は至極当然だし…。あ、僕の事なら…なんとかするから…」
結構、見通しの立っていない状態でのこの発言だが…。
かと言って、このままここに厄介になるのはいかがなものかと思えてくる。
記憶はなくとも一般常識くらいはちゃんと身体にしみついているらしい。
「記憶を失っている割には、社会常識くらいは弁えているのか…。まぁ、ミレイ会長に云えば相談に乗ってくれるかもしれないが…」
「あ…否…その…」
ルルーシュの言葉にライが慌てるが…。
正直、治安の悪い状態と云えるこの土地で…。
自分の事が解らず、そして、テロ活動が盛んでそれに対して正規軍が動いている様な情勢の中で記憶喪失であると云う事実は非常に危ういポジションにいると云う事だ。
恐らく、正規軍を指揮している側も、テロ活動をしている側も、こんな訳の解らない人間がいたら普通に警戒するだろう。
そんな存在がこんな、『学校』などと云う場所にいたりしたら…。
そんな事を考えていると…。
「何となく…云いたい事は解る…。まぁ、俺達もお前と余り立場としては変わらないかもしれないからな…。とりあえず、俺とナナリーの姿を見られている状態で現在の状況の解っていないお前を外に放り出す事は俺としてもあまり好ましくはないんだ…」
困っているライに対して、ルルーシュがそんな事を云っている。
―――以前にも…確か…
そんな事を一瞬だけ頭をよぎり…そして消え去って行く…。
先ほどから色んな記憶の断片が頭を過って行く…という感覚を一瞬だけ気付く…という事を繰り返している。
「君達も…何か…」
そこまで云いかけた時…ルルーシュがライからふっと目を逸らした。
そこまで云っておいて…という思いもあるが、こちらも得たいが知れない事は事実だし、余り迷惑になりたくないと…これは本気で思った。
そんな二人のやり取りを黙って見ていたC.C.がふと声をかけてきた…。
「安心しろ…ルルーシュ…。この男はいずれ、必ずお前の力になる…」
意味深な言葉…。
そして、彼女自身、確信していると云う感じでその言葉を吐いた様に見える。
根拠が解らないけれど…。
ただ、ライ自身もルルーシュやナナリーを見て不思議な感覚に包まれた事は確かだ。
「俺にしてみればお前の方が遥かに胡散臭いがな…」
「そう云うな…。命拾いはしただろう?」
C.C.がそこまで云った時、ルルーシュがぐっと黙った。
どうやら、彼女の云っている事は正しいらしいが、ライにしてみれば訳が解らない。
そんなライを見て今度はライに話しかけてきた。
「お前にもいずれ解るぞ…。お前も…こいつと同類…だからな…」
「一体…何を云っているんだ…」

 彼女の言葉…
なんだか意味深に聞こえるが…考えたところで何の事か解らない。
そんなライに対して、意味深に笑っている。
本当に訳が解らない…。
それでも、現在のライの状況としては…。
訳の解らない女(C.C.)に目の前の少年(ルルーシュ)の元へ連れて来たと云う事だけは、何も考えなくても解る。
そして、そこに、彼女なりの考えがあると云う事だ…。
二人の会話を聞いていても、C.C.とルルーシュも恐らくルルーシュが一方的に訳が解らないと云う状態である事は解る。
「とりあえず、ライ…と云ったか…。このまま放りだすのは気が引けるから、とりあえず、咲世子さんに客間を用意して貰うから…。今日のところは泊まって行け…」
「あ、でも…」
「今更遠慮してどうする?って、あの女は…?」
二人で話していた時間は大した時間ではなかった筈なのだが…
姿が見えなくなっている。
周囲を見回していると…
「私は疲れたから寝る…。とりあえず、話しが付いたみたいで良かったな…ライ…」
そう云いながら彼女はこの部屋の持ち主の寝どこであろうベッドに入り込んでそんな事を云い放った。
「おい!キサマ!」
「おやすみ…」
C.C.がそう云うと、その後、何を云ってもその確保した場所を動く事はなかった。
ここまで高慢な態度をとっていたとしても相手は女…という事でそれ相応の躊躇があるらしい。
「一体何なんだ!」
ルルーシュがわなわなと拳を震わせながらそう、低く吐き出した。
本当に、吐き出したという表現が正しいと云えるほど様々な…主に『憤り』と云うか『怒り』が色濃く見える表情をしている。
確かに…ライだってこんな状況に陥ったら目の前にいるルルーシュほど冷静さを保っていられるかは自信がない。
「あ…えっと…。御免…」
ルルーシュの様子に謝ってしまう。
まぁ、当たり前と云えば当たり前だ。
このような状況に放り込まれてそして、目の前では盛大に迷惑を被っている存在がいれば…。
謝るしかないだろうと思う。
「あ、否…。とりあえず…明日、相談できる人物に会わせてやるから…。今日は隣の客間を使ってくれ…」
「君は?」
「俺は…まぁ、適当に寝るから…」
なんだかんだ云ってこうした状況の中では、目の前の相手を見捨てる事が出来ないらしい。
そう思うと更に申し訳ないと思ってしまうし…。
そして、何となく、懐かしい感覚にもなる…。
―――以前…これに似た様な…
そんな思いを抱えながら目の前の少年について行く。
そして、その案内された部屋は…シングルサイズのベッドがある。
「僕は…床で寝るから…。どうせ野宿するつもりだったんだから…。屋根のあるところで眠れるなんて思っていなかったし…」
「本当に気を使わなくていい…。俺もやらなくてはならない事もあるからな…。着替えも俺ので良ければ貸してやる。シャワー…浴びて来るか?」
何かと世話を焼いてくれている目の前の少年…。
こんな風に細かい気遣いをしてくれるこの少年に対して不思議な感覚を覚えるが…。
それでも、その不思議な感覚の正体を…今のところ知る事も出来る筈はなかったのであった…。

To Be Continued

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