2010年08月31日

ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説 205

悲しみ乗り越えた微笑みに



※『ゼロ・レクイエム』から10年以上経っています。
その時のカレンを書いてみました。
カレンと玉城とちょっとだけC.C.が出て来ます。

 この時期になると…様々な後悔が過って行く。
10年が…経った…。
未だに…あの時の場面が夢に出て来る…。
やはり、まだ10代の少女であったカレンには…ショックが大きかったようだ。
結局、あの後…様々な形で問題が残っていたから…。
確かに、彼が倒れた後は…一時的に様々な緊張の中…世界の秩序が出来あがったかのように見えた。
しかし、やはり、『超合衆国』にしても『黒の騎士団』にしても…。
『ゼロ』…もしくは『シュナイゼル』の存在によって、まとまっていた。
『ゼロ』の正体がルルーシュであったと云う事が、シュナイゼルによってカミングアウトされた時…。
『黒の騎士団』は手のひらを返した。
それまでの全ての功績を否定したのだ。
彼らは、その後、ルルーシュのお膳立てによって世界の中心に立つ存在となった。
彼らの『ゼロ』への裏切りは…恐らくルルーシュのお陰だろう。
巧妙に隠されており、決して外に漏れる事はなかった。
ただ、彼らはその事を恐れた。
と云うのも、ルルーシュは『ゼロ』の存在は残したからだ。
『ゼロ』は決してその事を話す事はなかったし、基本的にその声を聞かせる事もなくなっていた。
それに、超合衆国でも主要国となっていた中華連邦やブリタニアの代表たちはその事実を知っていた。
それ故なのか…その事実が公になる事を極端に恐れた。
それは、恐らく、彼らの中にもあの時の自分達の彼に対しての仕打ちは…どう云ったものであるのか…理解出来た…と云う事でもあるのだろう。
その恐れさえ抱かなければ…彼女自身、呆れかえって、もはや、彼らから協力を請われようとも、決して顔を出す事はなかったに違いない。
ただ、最近では、そこから先に進まない彼らに…少々、辟易しているのは事実だ。
敢えて、まともに彼の事を話せるとしたら…
今では既に、出世欲と云うものから遠ざかった…。
自称、『ゼロの親友』である、玉城真一郎くらいか…。
「おう…久しぶりじゃねぇか…」
その店に入って行くと…そこのマスターが声をかけてきた。
「相変わらず、客の少ない店ね…。どうやって、経営してんのよ…」
カレンは、マスターに対してそう切り返した。
「別に…。それに、今、俺がやっている事、解ってんだろ?そうそう、客が押し寄せられても困るんだよ…」
「まぁ、確かにね…。と云うか、扇さん達にはばれてないわけ?」
「今は、日本のお偉いさんだろ?アイツも…。そんなお忙しい方がこんなしけた見せにくるかよ…。今頃、経済界のお偉いさんと料亭で内緒話でもしてんだろ…」
あれから…確かに時間が経ったのは事実だが…。
これほどまで変わると云うのも…中々だと…カレンは思った。
「そう…。見付からないと…いいわね…」
カレンが、カウンター席に腰かけながらそう云った。
そのカレンを見て、玉城が尋ねる。
「いつもので…いいのか?」

 本当にひっそりとした店で…。
カレンは忙しい合間を縫ってここに来る。
最近、扇たちの仕事を手伝っていても…息がつまってきている。
と云うのも…今、扇たちは…。
確かに、政治と云うものがそう云うものだと云われてしまえば、その通りだと云うしかないけれど…。
でも、今、扇がやっている事は…。
恐らく、それを嫌って…ルルーシュを…否、『ゼロ』を排除した筈なのに…。
そう思う。
玉城が扇に目を付けられ、排除の対象となった存在を地下に逃がしているのを知った時には…。
愕然とするしかなかった。
ルルーシュには、『悪逆皇帝』にならなければならかった…と云う理由がある。
それが、正しい選択であったのかどうかは別にして…。
その『悪逆皇帝』となったその先に、彼は彼の展望があった。
後から知った事ではあるけれど。
しかし、扇の場合…。
そこまで考えての行動には見えない。
玉城もそれを感じたから…そんな危険な真似をしているのだろう。
あの頃…
世界が恐怖した『ルルーシュ皇帝』と…何の違いがあるのだろうか…。
それでも、ルルーシュの場合には、それによって得る結果を見据えての行動だった。
その先には自分を世界の生贄にすると云う…その為の布石であった事は…今だから解る…。
でも…今の扇は…。
様々な恐怖心と、疑心暗鬼で…と云うのがよく解る。
「ねぇ…玉城…。なんで…今みたいな…そんな事をしようなんて…考えたわけ…?見つかれば…いくらあんたでも…」
カレンが、玉城が差し出したグラスを手に取りながら、尋ねた。
これは…多分、何度も訊いた。
玉城は、今ではもう、『またか…』と云う顔を見せる事もない。
でも、初めてその質問をした時から変わらない答えをいつも返してくる。
「別に…。たださ…『正義の味方』って奴に…なりたいんだよ…」
玉城はいつも、そう答えるだけだった。
『ゼロ』が強調していた…『正義の味方』。
それは…云ったなんであるのかなんて…あの、『ゼロ・レクイエム』を迎えた後、いくら考えても答えなんて出て来ない。
ただ、最近になって解った事は…。
玉城が今では、『自分の信じる正義』の為に動いている…と云う事…。
そして、あの日に近付くと…いつもは、ふざけた事を云って、周囲を笑わせるのだけれど。
この時期…多分、カレンにだけ見せる…押し殺している自分の本音を曝け出した顔…。
カレンも、この時期にしかそう云った表情をみる事はない。
と云うのも、カレンの方が、扇に近いところにいる分、玉城とは別の意味で…と云うよりも、直接的にみたくない現実を見ているからだ。
「ねぇ…これ飲んだ後…出してくれない?」
カレンが最初の一杯目のドライ・マティーニを半分くらい飲み終えたところで玉城に告げた。
「何を?」
「何すっ呆けてんのよ…。解っているんでしょ?」
「この時期になると…お前、それをオーダーするんだな…。結局、まだ引きずっているんだろ?」
「ほっといてよ…」
カレンは少しだけ、アルコールの所為ではなく、顔を赤くして、そっぽ向いた。
恐らく、玉城のその言葉は、ど真ん中に突き刺さったからだろう。

 この時期になると…カレンも玉城も…互いに複雑な表情を見せる。
勿論、この店が二人しかいないし、あの頃の事を知る者同士だから…だろう。
「お待たせ…。『ゼロ』だ…」
そう云って、カクテルグラスには、ルルーシュの瞳を思わせる紫色のブルームーンと、スザクの瞳を思わせるグリーンオリーブが添えられたカクテルが出される。
二人が勝手にそう呼んでいる…そのカクテル…。
味の方はともかく…カレンはその色合いを気に入っているらしい。
玉城はこのメニューを表に出してはいない。
恐らく、これがある事を知っているのは…作っている本人とカレンだけだ。
「ねぇ…玉城…。なんで…こんな事になっちゃったのかしらね…。扇さん…確かに『ギアス』はないけれど、自分の持つ権力を振りかざして…やっている事は…アイツと変わらないじゃない…」
カレンは、その差し出されたそのカクテルグラスを眺め、オリーブの刺さったトゥースピックを弄りながらそんな事を零した。
「ううん…その先に考えている事も、ポリシーもない分…アイツと一緒にするのは…アイツに失礼よね…」
カレンが、今の状態の中…本当に苦しんでいる事が解る。
あの時、結局、このバーのマスターになった玉城だったけれど…。
それが玉城の本位だったのかどうかは今でも解らないけれど。
でも、今は思えてしまう…。
こっちの方が…幸せだ…と…。
それが逃げである事は解っているし、玉城だって、危険を冒してまで扇の意に背いている事をしているのだ。
何故見つからないのか…少々、不思議に思えて来てしまうのだけれど…。
ただ、見つからないでほしい…そんな風に思う。
もし、見つかってしまったら…。
きっと、扇たちの意に沿わない者達の逃げ場がなくなってしまうから…。
「まぁ、そんな事、俺達が云っていても始まらねぇよ…。ただ、俺は、やっぱり、『正義の味方』でいたかった…。それだけだし、今の俺のやっていることだって、俺が『正義の味方』だと思っているだけで、本当はどうなのか、解らねぇしな…」
玉城が苦笑しながらそう零した。
正直、この時期は鬱になってしまう。
他の時期は…普通に笑う事も出来るし、普通に、自分でいられるのだけれど…。
でも…この時期になると…。
とても苦しい…。
「そう…なんだけどさ…。『ゼロ』って、今、どこにいるんだろうね…」
お互いに、今の『ゼロ』の正体を知っている。
でも、互いに『ゼロ』としか呼ばない。
それが、どうしてであるのか…なんて、気にもしない。
ただ、それが、『彼』の意思であると云うなら…自分達だけは…こうして、この時期になると、切ないと思えて来る自分達だけは…そう呼びたいと思っているのかもしれない。
それが意味する事など…何もないと云う事は…解っていても…。
そんな事を考えていること自体不毛だとは思うけれど。
そんな風に、考えて、ため息を吐いた時…
―――カラン、カラン…
この店の扉が開いた。
この店にはあまり客はいない…。
それでも、逃げ込んで来る人間は…時々みかけるけれど…そんな様子もなく、落ち着いた感じに扉が開いたのだ。

 そして、その扉を開けた存在に気がついた…。
「シ…C.C.!?」
「ああ…久しぶりだな…。あの連中は…?」
二人の反応は…正反対…。
「今日は…カレンが来ていたのか…。ちゃんと送り届けて来たさ…。まったく…アイツは人使いが荒い…」
黄緑の髪の魔女は…最後に会った時から姿が変わっていない。
今更、何を云われても驚かないけれど…。
「ああ…仕方ないだろ…。今の方が忙しいし、人材も不足しているんだからな…。いつもご苦労だな…」
「そっちもな…」
『黒の騎士団』にいた頃には、お互いに悪態づいていた…と云うか、玉城がバカな事を云って、C.C.がそのおかしな言葉に対してツッコミを入れていた…と云う感じではあったけれど…。
敵同士となった時には、そんな、ふざけた会話も聞く事が出来なくなった。
「ほらよ…ピザだ…」
「相変わらずピザなんだ…」
玉城が当たり前の用に出したピザに、さも当然のようにC.C.が手を伸ばす。
「今日は…客がいるのか…。と云うか…いいのか?」
C.C.がピザを口に運びながら玉城に訊ねた。
「カレンは知っているからな…。流石にてめぇが絡んでいる事は知らなかったけれどな…」
「そう云う意味じゃない…。相変わらずバカだな…お前は…」
「その心配もねぇよ…。ここは、最後の逃げ場なんだからな…」
二人の会話に…カレンはただ、ただ、目を丸くする事しか出来ない。
「ちょ…ちょっと…どう云う事?」
カレンが驚いて二人に尋ねる。
しかし、二人とも特に褪せている様子も驚いている様子もみられない。
「まぁ、巻き込んでしまう事になるが…事情を知っていると云う事で不運だと思え…」
相変わらず、肝心な部分は話さず、結論だけで話しを済ませようとする女である。
「相変わらず、本筋すっ飛ばして結論だけ話す奴だな…」
「めんどくさい…。お前が説明しろ…」
「……」
何となく、かつての漫才に聞こえなくもないけれど…。
ただ、こんなところ、本当に扇たちに見つかったりしたら…。
「カレン…安心しろ…。私は捕まりはしない…。捕まって拷問を受けて審問されるのはこのバカだけだ…」
「お前な…」
少し、玉城がこめかみをひくひくさせてC.C.を睨みつける。
「そんな事じゃなくて!どう云う事よ!」
カレンが半ば、怒鳴り声で二人に問い質し始める。
確かに、事情を知る者であれば至極当然の反応である事は確かだ。
「俺な…今、『ゼロ』のコマを…やっているんだよ…」
玉城からの意外な一言に…カレンは驚きを隠せない。
あれほど、彼があの戦いを『ゲーム』と称していた事にショックを受けていた玉城だったのに…。
それが…『コマ』などと云う言葉を使って…とんでもないカミングアウトをしているのだ。
「えっと…ルルーシュは…生きて…いるの…?」
それは…カレンの口からごく自然に出てきた、素直な疑問の言葉…。
そのカレンの言葉に…二人は顔を見合わせた。
その様子を見て…カレンは覚った…。
―――ああ…そっか…。あの…『ゼロ』じゃなくて…今の『ゼロ』か…
少しだけ期待してしまった自分に、苦笑してしまう。

 そんな風に落ち込んでいるカレンを見て、C.C.がカウンターテーブルの上に目をやった。
「また…悪趣味なカクテルだな…」
さっきから、ずっと、カレンが眺めていた『ゼロ』の事だった。
「別に…いいでしょ…」
「流石にここも一応表向きには客の少ないバー…だしな…。こうしてたまに人と出くわす事はあるが…。あの時に関わった人間と会うのは初めてだな…」
「私だって…しょっちゅう来ている訳じゃ…」
衝撃の事実に、頭の中がまとまらないらしい。
「カレン…もう、ここには来んな…。本当にお前まで巻き込む事になるぞ…」
「お前…相変わらずバカだな…。こいつがそんな事を云って来なくなると思うのか?来ないようにしたければ、『邪魔だから、二度と来るな!』と云うべきだ…。本当に大切ならな…」
二人のやり取りに…。
正直、ここに自分が来ていた事で、何かの妨げになっていた事があるのかもしれないとさえ思った。
「私…絶対に誰にも云わない!絶対…」
「疑われるだけで迷惑なんだ…。もし、ここに来たいなら、全てを捨ててこい…。今の環境も、人間も…。勿論、母親もな…」
C.C.の厳しいその一言に…あの時、自分がルルーシュに拒絶されたその意味を知った…。
あの時、ルルーシュにとって、カレンは邪魔だったから…。
だから…遠ざけたのだ…。
「C.C.!そこまで…」
「云う必要があるだろ?お前は…何故今、ここに立っている?どちらを取るんだ?もし、今の状態を捨てて、甘っちょろい事を考えるようなら、私はまた、別の場所で同じ事をする…。勿論、お前には見つからないところでな…。私は…アイツとの約束を果たす為に…こうして動いているんだ…。邪魔されるのは困る!」
きっぱりと言い放った…彼女の言葉に…。
カレンも玉城も言葉が出ない。
「カレン…お前を巻き込みたくはない…。玉城だって最初は巻き込むつもりはなかった。だが、こいつ、偶然とはいえ、私の姿を見つけてしまってな…。だから、こいつは全てを切り捨てた状態で私と共に行動している…」
「俺は…別に…親も兄弟もいないからな…。それに、扇も、俺なんかがいたら邪魔だろうからな…。で、距離を置いているうちに、色んなものが見えて来て…で、こいつと色々やってるってわけさ…」
「まぁ、こうなった以上、ここにはいられないな…。既に、この間でほぼ完了だろ?移動するか?」
C.C.の言葉に、玉城が少しだけ、ピクリとなったが…
「仕方ねぇな…。もし、扇の傍にいるのが辛いってんなら、ここで喫茶店でも開けよ…。バーだけれど、昼間は喫茶店だったからさ…」
あの頃から…10年…。
時間が経って、色々…自分の知らない内に、変わって行った…。
「有難う…玉城…。御免…私、何も知らなくって…。なら、お言葉に…甘えようかな…。最近、母さん、普通の家事くらいは…出来るようになったし…。一緒にこの店に立つのも…いいかもしれない…」
カレンがぼそりと呟いて、漸く、玉城もC.C.もほっとしたようだ。
「なら、俺は明日にでもずらかるからな…。ずらかる前に、お前たちが住んでるアパートの郵便受けに権利書と印鑑…入れておくからよ…」
「随分、急ぎなのね…」
「当たり前だ…。変に勘ぐられる前に行動しないとまずいからな…。カレン…世界は相変わらず、混沌としている…。でも、お前は戦う必要はない。否、戦うなら…自分の母親の為に…戦ってやれ…。それも全て、終わった時に…もう一度会いに来てやる。その時には捨てる物が何もない状態にしておけ…。ちゃんと、拾ってやる…。『ゼロ』の意思としてな…」

 その言葉から…何年が経っただろうか…。
相変わらず、姿を見せないけれど…時々、『ゼロ』のニュースは見かけている。
「カレン…そろそろ開店よ…」
その声に…カレンは表情を引き締めた。
母親が、カウンター内に立って、カレンが給仕する…。
それが今の当たり前…。
その裏にある、たくさんの物が積み重なっている事は解っているけれど…。
―――『ゼロ』…紅月カレンは…今日も笑っています…。

END

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posted by 和泉綾 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 二次創作(単発もの)

思いっきりどうぞ (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 思いっきりどうぞ
「今あなたが大切にしているモノを自慢してください。」
大切にしているものはありますけれど…。
自慢…ですか?
大切にしているもので自慢できるものって結構答えにくいような…。
答えにくいと云うか、どう答えていいか解らないと云う方が正しいでしょうか?
そもそも、自慢できるものって、自分の中にはない気がします。
というのも、何をしても人の倍努力して人の5割程度にしかできない人間なので…。
大切なものって云うなら、今、自分がしょぼしょぼなりに頑張っている執筆活動ですかね…。
あと、お仕事…。
不景気のこのご時世、お仕事があると云うのは本当にありがたいことだと思います。
自慢できるものは…大切なものに限らず、ないですね…。
敢えて言うなら、こんな自分に対して、多少なりとも好意を抱いて下さっている、並みの人間の100倍出来た人々でしょうか…。
私個人であれ、私の書く文章であれ、好意を抱いて下さっている皆様は、本当に出来た人間だと思うし、そんな出来た方々が自分にはついて下さっている事は自慢になりますかね…。
なんであれ、自分の中に他の人に胸を張って自慢できるものが出来るといいのになぁ…。
あ、でも、スザルル愛は世界一だと自負しております!
これだけは絶対に誰にも負けません!
これは自慢になるでしょうか?


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posted by 和泉綾 at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月30日

It's Destiny32

過去の自分と、これから



 ジノがルルーシュの面会に行くと云っている日の前の最後の出勤日…。
「ジノ…これ…ルルーシュに会った時に渡してくれる?」
スザクがそう云いながら、ジノにこぎれいにラッピングされた包みを渡した。
「随分、綺麗にラッピングして来たんだな…」
「一応ね…。カモフラージュ…ってところかなぁ…。とはいっても、ジノの家のお見舞いと比べると見劣りしちゃうよね…」
スザクが少し、複雑そうな表情でジノにそう云った。
確かに、スザクのその包みは、市販されているラッピングペーパーに包んで、袋に入れているだけだ。
「まぁ、いいんじゃないのか?ルルーシュだって、中学に友達くらいいるだろ?確か…ルルーシュといつも一緒にいた…マオ…だっけ?ルルーシュに告白しようとしてマオから門前払いを食らっていた女の子…見たことあるし…」
この時代でも、ルルーシュはもてるらしい。
本人に自覚があるかどうかは怪しいところではあるけれど。
しかし、あのマオがルルーシュにあそこまで執着しているところをみるのも中々複雑な者だ。
彼に、あの時の記憶があったのなら…今の様な執着の仕方はしないだろう。
それは…何となく思う。
ただ、どんな気持ちであるにしても、ルルーシュはそんな風に人に求められる事に慣れていない。
あの頃だって、能動的な気持ちはしっかり自覚はしていたくせに、受動的な者に対しては全くと云っていいほど自覚がなかった。
だから、あれほど、ルルーシュの事を想っていたシャーリーに対して、多少、気の毒だと思った事さえもあった。
ただ、スザク自身に譲る気持ちはなかった。
スザクの中で、ルルーシュに対する気持ちがどのように変化したとしても…。
結局、ユーフェミアを殺された後も、その仇を仕留めると云う意味でルルーシュに執着していた。
中々複雑な執着である事は確かであるけれど。
それも執着だ。
そして、スザクの中では常にスザクの敵は『ゼロ』だった。
スザクの憎しみの対象は『ゼロ』であって、『ルルーシュ』ではなかった。
それに気づいた時、既に、ルルーシュはあの時代、存在していない者となっていたけれど…。
だからこそ、こうして生まれ変わって、記憶を取り戻してから、スザクの中で様々な後悔が蘇って来たのだろう。
その場にいた時には、中々気づき難い事であった。
しかし、時間が経って、冷静に物事を分析できるようになると、それまで完全に無視していた事、無視出来ていた事が、頭の中を過って行く事となり…。
そして、こうして、様々な形で悔やんでいる事に気がつく。
「ルルーシュって…もてるんだ…」
スザクがぼそりと、そんな事を呟いた。
本人はその一言を音として表現した自覚があるかどうかは…微妙なところである。
「あの容姿だろ?それにあの、ランペルージグループの御曹司だしな…。で、将来はほぼ、首相の座を約束されているシュナイゼル議員の息子…。玉の輿狙い含めて結構いるんじゃないのか?ルルーシュ狙いの女の子…」
ジノの言葉に、マオがルルーシュに対して独占欲を抱いていたと云うのであれば、ルルーシュを誰よりも大切な存在として位置付けていたと云うのであれば…
―――マオがルルーシュに近付こうとする人間を追っ払って当然だな…
そんな風に思えた。

 ジノはスザクからその包みを受け取りながら…スザクに尋ねてきた。
「これ…あの箱だろ?なんでまた…?」
「それは…ルルーシュが大切にしているものが入っている箱なんだ…。それに、僕も何とか、ルルーシュに伝えたい事を伝えようと思った時には、こう云う物を使うしかないでしょ?」
スザクが少し笑みを浮かべながらそう云った。
ジノの方は、何となく不思議に思いつつ、そして、ため息を吐きながらスザクの言葉の後に着いて行く。
「何?ひょっとして…前、俺が云った中学生にぞっこんって…マジなわけ?」
やや、冗談めかしてジノが訊いて来たけれど…。
スザクは少しだけ、寂しそうに笑った。
「そんな…優しいものじゃないよ…。ルルーシュは…傷つき過ぎているから…。だから…ね…」
意味深な言葉…。
何も知らない者が聞けば、そう思うだろうけれど…。
だから、ジノはそんな風に思うけれど…。
「……。まぁ、良く解らないけど…。お前の方が…何か重たいものを抱えている様に見えるぞ?なんだか…ルルーシュと知り合ってからなのか?それは…」
恐らく、こうして心配してくれているジノに何を話しても、きっと、彼には解らない事だ。
そして、理解する必要はない。
それを求めてもいない。
「まぁ…そうなんだけれど…。でも、それはきっかけに過ぎないよ…。どの道、ルルーシュと出会った時点で、こうなる事は…決まっていたし…。僕自身、今度こそ、きちんと、全うしなければいけないんだ…。独りよがりなんかじゃなくね…」
スザクのその言葉は…ジノの中に更に困惑を植え付ける事になるけれど。
それでも、スザクの中出はそれが真実だ。
困った顔をしているジノを見て、ちょっとだけ、スザクもジノに悪い事をしたと思ってしまう。
「ごめん…ジノ…。余計な事を云って…。でも、それは…頼むね?」
「あ…ああ…それは別にかまわないけれど…。なんだか…凄く重たいものを背負っている様に見えるんだけどさ…。でも、無理にそんな風に重荷を背負う事なんてないんじゃないのか?」
ジノがスザクのその姿にそう、云ってしまう。
その言葉に、スザクは苦笑してしまう。
それは…本当は…ルルーシュの方だと云う思いがあるからか…。
「ジノ、ルルーシュに会った時に、そう云ってあげてよ…。僕なんかよりも、ずっと、ルルーシュに聞かせたい言葉だよ…。今のその言葉は…」
ジノは…かなり幼い頃のルルーシュを知っている。
個人的に話す事はあまりなかったけれど…。
でも、家のつながりなどもあって、結構顔を見ている事はあったし、ルルーシュのその行動を色々観察はしていた。
意識的にしろ、無意識的にしろ…。
だから、みている中での彼のその姿はみて来ていた。
それでも…
―――スザクの方が…俺よりルルーシュと出会ったのは相当遅い筈…。と云うか、つい最近の筈なのに…。でも、なんで、こんな風に、結びつきが強い…様に見えるんだろうか…

 その頃、ルルーシュの方も、ジノがここに来ると云う事を知って…。
何かを始めていた。
とはいっても、持ち込まれる者はすべてチェックされているから…。
だから、大した事が出来る訳じゃない。
それでも、ロイドが時々、お節介を焼いてくれた。
正直、色々知っているロイドが何を考えているか解らず、戸惑ってもいたけれど…。
それでも…ルルーシュの身体に差し障ると判断された事以外は全て、ロイドが協力してくれた。
「ルルーシュ様…あんまり無理しないで下さいねぇ…」
「無理などしていないだろう…。別に、この程度、本来なら入院が必要なものではないだろ?」
「それでもですねぇ…。あの頃も思いましたけれど…。なんでそれほどまでに食が細いんです?良くそんなんで、あのハードな生活を送って居ましたねぇ…」
目の前の男は…。
色々とぐさりと来る事を平気で云ってくる。
それでも、ど真ん中に突き刺さって来る事は云って来ない。
基本的に云われて、カチンとくること来る事くらいしか云われない。
「別に…」
「ルルーシュ様がきちんとお食事をして、適度な運動をしていたら、きっと、スザク君ほど…とまでは行かなくとも、それなりの運動能力はついていたと思うんですよねぇ…」
ロイドが少々呆れ顔でルルーシュに云った。
正直、ルルーシュとしてはカチンとくるのだが…直球ど真ん中過ぎて何も言い返せない。
おまけに、過去の記憶がある存在だけに、扱い難い。
しかも、あの頃もそうだったらしいが…。
目上の者への態度は普通にこんな感じだったらしい。
―――シュナイゼル相手にこんな態度取れるのは変人に取り囲まれていたシュナイゼルとは云え、こいつくらいだろう…
ルルーシュはそんな風に思った。
現在でも、そんなロイドは健在だった。
「まぁ、スザク君が現れてくれた事で…僕もほっとしているんですよねぇ…」
「?」
ロイドの言葉に、ルルーシュが不思議そうな顔をする。
この時代で記憶が戻ってからロイドと出会ってルルーシュがこうした形で不思議に思う事は増えてきた。
「だぁって、ルルーシュ様、僕の云う事は全然聞いてくれませんけれど…スザク君の云うことなら…聞いてくれるでしょ?」
ロイドがにこっと笑いながらルルーシュにそう云って来た。
本当に不思議な事を云う男…と思うのがルルーシュの素直な気持ちだ。
正直、記憶があってもなくても関係ない様な気がしてきた。
「別に…俺は…」
「ルルーシュ様?別に、この時代でまで負い目を感じる事はないじゃないですか…。その事が、どれだけスザク君を苦しめているか…ご存知ですか?」
時々、ロイドはぐさりと刺さる事を云ってくる。
あの頃も…時々そうだった。
皇帝となってから、彼と話しをする様になったわけだけれど。
しかし、皇帝であるルルーシュに対しても、ロイドは遠慮がなかった。
遠慮がなかったと云う意味ではC.C.も同じだったけれど…。
しかし、彼女のそれともちょっと違った印象を受けていた。
「ルルーシュ様…いい加減、ご自身を許して差し上げて下さいよ…。時代の変革には必ず、悲劇は起きるものです。後になって色々知った僕ですけれど…ルルーシュ様はそう云われるのはお嫌でしょうが…シャルル皇帝だって、シュナイゼル殿下だって、時代を憂いての行動だったんですよ?」

 恐らく、ロイドのその言葉は…今のルルーシュにとっては最もしんどいと感じる言葉に違いない。
あの時の自分のやった事は…スザクを苦しめた。
ナナリーを苦しめた。
否、あの時、あの世界に生きていたルルーシュが大切に思う存在全てを苦しめた。
その苦しい思いの上で成り立った…その後の平和…。
歴史を紐解けば、結局、平和な世界になっても、また、混乱が生まれて、混沌と化し、誰かがそれを治める為に犠牲を払う…。
その繰り返しだ。
「それは…解って…いる…」
あまり、その言葉に力が入っていないと解る…その口調…。
ルルーシュ自身、解ってはいても、それを認める事が出来ない。
そんなところだろう。
「ルルーシュ様…僕達は…人間なんです…。人間はあくまで、人間です。誰も『神』にも、『悪魔』にもなる事は出来ません。演じる事が出来たとしても…それは、あくまで『演技』をしている人間なんです…」
「別に…俺は…」
ロイドのその言葉にルルーシュ自身、色々と否定したいものがあるらしいけれど。
別に『神』になろうと思った訳じゃない。
『悪魔』になろうと思わずとも、既に魔女と契約をしていた。
そして、ナナリーからも『悪魔』と呼ばれた。
心は確かに『人』であった筈だけれど…。
「ルルーシュ様…そんな風に御自分を責めてばかりでは…何も前には進みません。立ち止まっていては…生まれ変わった意味もありません。こうして、僕たちと出会った意味さえも…否定されるおつもりですか?」
ロイドのその真剣な声と表情…。
普段、ふざけている表情ばかりみていたし、彼の口調も本当に『変人』と呼ばれているから許されているような気にさえなるけれど。
「お前の方が…よっぽど『演技』が…うまいな…」
ルルーシュがぼそりと呟いた。
その言葉に、ロイドがクスッと笑った。
「僕は演技なんてしていませんよ…。ただ、自分の中に色んな自分がいて…一番楽な自分を普段は出しているだけです…。普通、誰でもあるでしょ?」
「異母兄上が…お前を重用していた意味が…なんだかよく解るよ…」
今のルルーシュは…。
恐らく、あの頃のルルーシュに戻っている。
こんな事があるから…きっと、ルルーシュは苦しみ続ける事になる。
確かに、記憶が戻ったのなら、仕方ない事なのだけれど。
―――これも…過去の清算…と云う奴なのですかねぇ…。もし、シュナイゼル殿下に…記憶が戻られていたら…何か、違ったんでしょうかねぇ…
ロイドが複雑な思いを抱える。
ルルーシュにはその表情が変わったこと…気付かれたのかどうかは…解らない。
「まぁ、スザク君と一緒にルルーシュ様のところに云ってからも楽しかったですけれどねぇ…。ニーナくんと『フレイヤ』のキャンセラーを作った時なんて…僕、ワクワクしていましたから…」
その言葉の中身が、こんな風に気楽に云えるほど、あの時の事は、気楽なものではない。
それでも、彼だから、こんな風に云えるのだろう。
彼自身、命懸けの研究だったと云う事は…解っていた筈だ。
「お前は…本当にすごいな…」

 それから…数日が経ち…。
ジノが面会に来る日となった。
今回はジノが一人で来ると云う。
この先、ルルーシュが社長になるにしても、政治家になるにしても、ジノがルルーシュと関わって行く事になる。
その計算もあって、ヴァインベルグ家としては、個人の繋がりも作ろうと思ったのだろう。
あのマンションにジノを住まわせているのもその辺りの計算があるのかもしれない。
ランペルージ家に対してそんなものがどこまで通用するかなど…
たかが知れている。
それでも、細い糸であっても繋がりを作っておこうと思うのはどこの企業も同じらしい。
まだ、中学生であるルルーシュだけれど…。
既に、将来の政略結婚の相手の候補がそれなりの数、いるのだ。
会った事もない相手ばかりではあるが…。
色々なものに取り囲まれている状態のルルーシュだけれど…。
正直、こんなところでこんなめんどくさい相手と出会う事になろうとは思いもしなかったけれど。
ただ、それでも、このめんどくさい相手が今のルルーシュにとって、一番の頼みの綱となっているのは事実で…。
「大丈夫です…。ただ、あまり興奮状態にならないようにして下さいね?今のルルーシュ様は…完全に回復していないんですからね…?」
「とは云っても…元々が…」
「そうやって、無茶するでしょ?ルルーシュ様がちゃんと医者の云う事を聞いて健康的な生活をするとは思えませんし…。それに、お友達の事もあって今のルルーシュ様は何をするか解りませんから…」
このロイドの言葉の中に…、
シュナイゼルやギネヴィアの考えているような事がない事は解るが…。
それでも、こうした形で指摘されるのは正直、腹が立つ。
「入院患者に対して…随分な…」
「まぁ、普通の患者さんならこんな事は云いませんよ…。スザク君もよく、軍の仕事の為にしょっちゅう病院抜け出していましたし…。と云うか、二人とも、正反対の様で、結構似ているんですよねぇ…」
そう云えば…。
黒の騎士団の『ゼロ』としてスザクと対峙していた頃、スザクが戦闘の中でけがをしたいた事は知っていたが…。
それでも、普通に前線に出て来ていた事は知っている。
ただ…
―――俺は、動けなければ普通に寝ていたぞ…
心の中で否定してみるけれど…。
今のロイドに何を云っても適当に流され、そして、その隙をついて、直球ど真ん中に来そうな気配がする。
「あの体力バカと同じにするな…」
ただ、一言…そんな風に云って見せた。
ロイドの方は既に、そんな言葉をスルーするつもりだったようだ。
「とりあえず、一応、ジノ君にも云っては置きますけれどね…。無理はしないで下さいよ?」
「かつてはナイトオブラウンズのジノに…ジノ君呼ばわりか?」
「だって…今はラウンズじゃないでしょ?」
この切り替えの速さは…。
恐らく、スザクがこのシーンを見ていたら、『ロイドさんの爪の垢を煎じてルルーシュに飲ませてやりたい…』と思ったに違いない。
「とりあえず、無理はなさらないで下さいね…。お約束通り、二人にして差し上げますから…」
「解っている…」
ルルーシュがそう云った時…
―――コンコン…
ルルーシュの病室の扉がノックされた。

To Be Continued

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posted by 和泉綾 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | It's Destiny

人生の1ページ (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 人生の1ページ
「今年の夏、一番の思い出は何ですか?」
今年の夏…
まぁ、一番の思い出というカテゴリーに入るかどうかは解らないのですが…。
とにかく、後先考えずに色々やっていました。
6月、大きな精神的ショックを与えられ…その後、殆ど前後不覚かのように、仕事と原稿に明け暮れて…。
そのうちに、様々な誤解を振りまいて、さらに自分が追い詰められ…。
そんな中で8月のイベントの為に1冊、本を仕上げて…。
3月に1冊目が出て、今回が4冊目で、最終巻となった本だったのですが…。
あんな状態でも、ちゃんと、頑張れる事を知ったと云うか…。
その合間に旅行に出た事もありましたが…。
その旅行も8月の初めに行ったのですが…その後、凄く忙しい状態となり、まだ、1ヶ月と経っていないのに、凄く以前の話のように思えてきておりまして…。
とにかく、踏んだり蹴ったりの状態だった中でも、少しずつ、嬉しい事とかあって…。
その踏んだり蹴ったりの状態だっただけに、その嬉しい事が本当に些細なことであったのだけれど、涙が出るほど嬉しかったり…。
まぁ、まだまだ暑い日々が続いていて、夏の終わりは来そうにありませんけれどね…。
今年は10月の半ばまで暑いとのことだったので…。
最近の天気予報って、雨が降ってほしい時に『雨』の予報を出した時には雲ひとつない快晴になると云う事を、今年の夏は思い知らされた事も思い出になりますかね…。
教訓…天気予報の自分にとって、都合のいい予報は全て外れる…
そんなところでしょうか…


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2010年08月29日

ダメ人間とダメ悪魔 01

天然人間と墓穴悪魔



 枢木スザク18歳…。
ここまで『運が悪い』と思った事はあっても『運が良い』と思った事はない。
まぁ、死神には嫌われているらしく、様々な死の危機を感じた事はあったものの、ことごとく助かっている。
結構明るくふるまっているスザクだけれど、ここまでの自分の人生の不運を考えた時、既に、自分の力だけではどうにもならない…という結論にいたり…。
普段はマンガ本を買う為にしか入らない書店でふと目に着いた『黒魔術』の本を手に取ってしまっていた。
「悪魔と契約すれば、少しくらい運が良くなるかなぁ…」
ただ、悪魔と契約するって事は、最後に魂を持って行かれると云う事だ。
それがどういう事なのか、無神論者でそう云ったカミサマとかアクマとか、これまで、自分の中で考えて来なかったスザクの中ではピンとこない。
とりあえず、その本を手にとってぱらぱらと読んでみる。
見て見ると…
「結構物騒な物を用意しないといけないんだなぁ…。というか僕って、ここまで切羽詰まっているかなぁ…」
確かに書かれているレシピは結構グロイ系のものが多い。
というか、ハイテク化が進んで、デジタル化が進んでいる昨今、こんな物騒な物を集めるのは相当困難だろう。
「まぁ、こんな作り話に頼る様じゃ…僕も本格的に重症かも…」
そんな事を呟きながらその本を元あった場所に戻す。
そして、そのまま、本屋を出て、家路を急ぐ。
そんな不思議なことが可能であるのなら…きっと、天国とか地獄とか、神様とか、信じていない人たちはそこに飛びつくだろう。
スザクみたいに
『ただ、お布施を要求するだけのカミサマより魂をあげればちゃんと約束守ってくれる悪魔の方が遥かに誠実じゃん…』
などと考えてしまっている人間ならなおさらだ。
確かに運が悪い人生が続いているとは思うけれど。
それでも、今手に取った本に書かれているような物を集めなければ償還できないと云うのでは、あまりにハードルが高過ぎる。
神様も要求が多過ぎてとてもじゃないけれど、全ての条件を飲むにはかなりハードルが高い。
「ま、仕方ないよね…。きっと、僕の幸運を持っている人が幸せになっているんだろうし…」
とまぁ、完全に諦めの境地だ。
実際に、くじ運にしても、なんにしても、これまで自分から見ても、周囲から見ても『すっごくラッキー』と思えた結果が出た事なんてないのだから。
とりあえず、今のところは自力で頑張るしかない。
敢えて言うなら、それこそ、病気一つした事のない健康な体で生まれて来られた事は幸運と云うべきだろうか…。
これまでの事を考えると、病弱だけれど、そのほかのものを全て与えられている人と、身体は丈夫だけれど、そのほかのものは何も持っていない人と…。
「どっちが幸せなのかなぁ…」
あまりに究極過ぎる選択で、返答に困る。
恐らく、病弱の人は身体が丈夫な方がいいと云うし、身体が丈夫だけれど何も持たない人であれば、努力の報われない人生は幸せかどうか尋ねられたら返答に困る。

 そんな事を考えつつも、家に帰ってみれば、相変わらず誰もいない。
両親は仕事が忙しくて基本的にはスザクをほったらかしだ。
それでも、それなりに愛情は注がれている自覚はあるのでそれでグレると云う様な事はない。
ただ、結構難しいお年頃のスザクをここまで信用して、いいのだろうか…と、時々思ってしまう。
まぁ、スザクにそんな悪さが出来る程の甲斐性はない。
とりあえず、時折、自分に降りかかる大きな不運を嘆いているだけだ。
例えば、友達が自分の好きな女の子を好きだとカミングアウトされて、一生懸命その友達の為に仲を取り持ち…二人がくっついてしまうまではいいけれど、後になって
『実は…私、本当は枢木君が好きだったの…。でも、枢木君、今の彼と私の仲を取り持ってくれていたから…私には興味がないのかなって思って諦めちゃった…』
などと云われてしまうと、本当に涙が出て来てしまう。
そんなことならいわれない方が嬉しかったよ…と、スザクは心の中で大泣きしたものである。
まぁ、そんな事が日常茶飯事なスザクだから…時々、『悪魔と契約したい』などと物騒な事を考えるのだけれど…。
そんな事を考えている内に…。
―――ピーンポーン…
家のチャイムが鳴った。
今はこの家にスザクしかいないからスザクが出て行くしかない。
鍵を閉めてあるのだから、居留守を使ってしまえばそれまでなのだけれど。
それも出来ず、スザクは玄関を開けると…。
そこには黒髪で、真っ白い肌の…スザクと同じくらいの年齢と思われる(多分)男が立っていた。
「あ…あの…どちらさま?」
スザクは思わず尋ねてしまう。
見覚えのない顔だから、それが普通だ。
しかし、スザクはそんな事を考えながらも、目の前の人物を凝視してしまう。
そして、その存在は偉そうに口を開いた。
「なるほど…お前か…。俺のエリアの中のふくびきで俺を当てたと云うのは…。まぁ、気の毒だったな…。お前、俺と契約する事になる…」
云っている事が解らない。
一体何を云っているのか…。
普通に頭がおかしいのではないかと思ってしまう。
「あ…あの…」
「ああ、俺はルルーシュだ。お前と契約する悪魔だ…。とりあえず、願いを云え…。それで、お前の願いを叶えたら、俺にその魂を寄こせ…」
流石にスザクは顔を引き攣らせる。
いきなり現れて、いきなり云うのが、このセリフか…と…。
「えっと…僕のうち、そう云うのは間に合っていますので…では…」
そう云って、スザクは玄関を閉めて、しっかりと鍵をかけた。
今時、珍しい宗教の勧誘だと思った。
―――神様が本当にいるなら僕、今頃もうちょっと報われる人生を送っているよね…
そんな事を考えながら自分の部屋に戻る。
すると…
「おい…いきなりドアを閉める事はないだろう…」
「!」
どこから入ったか知らないけれど…先ほど玄関に立っていた色白の黒髪の青年がスザクの勉強机の椅子に腰かけて、スザクを迎えてくれていた…。
「あ…れ…?あの…えっと…」
流石にスザクは困惑してしまうけれど…。
その青年は表情一つ変える事もなく、スザクの部屋を興味深そうに見回していた。

 突然の事で…一体何が起こったのか…。
というか、自分は何か、悪い夢でも見ているのだろうか…などと考えてしまう。
これまで、自分の不運を嘆きつつ、うっかり、『悪魔と契約したい』なんて考えていたから、自分を『悪魔』だと云っている変な奴が目の前に現れたのだろうか…。
―――だって…悪魔ってのはめんどくさい召喚方法があって、それを忠実に守って、失敗すると召喚しようとした人間が死んじゃうこともあって…それから、それから…
正直、普通ならここまで混乱する事はないのだけれど、ただ、誰もいない家で、スザクが学校から帰って来てどの部屋の窓も開けておらず、玄関はきちんと鍵を閉めて来た。
というか、スザクの方が先にここに向かった筈なのに、何故にこの目の前の存在がスザクの部屋でスザクを待っているのだろうか…。
それはごく自然な疑問だろう。
そう自分に言い聞かせているけれど…。
「ふむ…枢木スザク18歳か…。まだまだ赤ん坊だなぁ…。というか、ここまでの人生を見ていると、確かに、『神』に頼るよりも『悪魔』に頼った方が確実だな…。ま、死んだ後…って云うか、願い事を叶えたら魂を頂くがな…」
などと、何か、黒いメモ帳みたいなものを見ながらぶつぶつ言っている。
スザクは思い切り顔を引き攣らせる。
「あの…えっと…。君は…一体どうやって…僕より先に…僕の部屋に…?」
殆ど恐る恐ると云った感じにスザクが尋ねる。
しかし、やっぱり表情を変えず…というか、興味深げに今度はスザクをじろじろ見ている。
どうやら、驚いているスザクの顔が見ていて飽きないらしい。
「さっきも云っただろう?俺は悪魔だ。人間の常識など通用しない…。それに、俺はお前に『君』と呼ばれるほどガキじゃないぞ?ルルーシュでいいぞ…。とりあえず、願い事を云え…」
本当に…尊大…と云うよりも、ふてぶてしい…。
頼んでもいないのに、いきなり願い事を云えとか云って、そんでもって叶えたら魂を寄こせと云っている…。
最近流行りの詐欺犯罪の中でも使われていそうな手法だ。
「えっと…僕…別に…貴方に叶えて欲しい願いなんて…」
「何を云っている?このメモを見る限り、散々な人生じゃないか…。ここまで不運続きだと、悪魔の俺でさえ同情するぞ…。っと、そんな事を云っているから行けないんだな…」
最後の方は少し声が小さくなっていた。
どうやら、彼はこの『悪魔稼業』はあまり性にあっていないらしい。
「あの…悪魔が人間に同情するなんて…」
「そうなんだ!俺はどうしてもその相手の人間の人生のメモを見ると、うっかり同情してしまう癖があってな…。だから、こうして、強引に押し売り契約をしなければならなくてな…」
そのルルーシュという悪魔…こいつもどうやら苦労の多い人生(?)を辿っているらしい。
なんだか、彼の弾丸トークにうっかり聞きいってしまう。
「ルルーシュさんも…苦労を重ねていらっしゃるんですね…」
スザクがルルーシュの弾丸トークについぽろっとそんな事を云ってしまう。
というか、そこで、ルルーシュのプライドを大いに傷つけてしまったらしい。
突然、ルルーシュの表情が変わる。

 元々綺麗な顔をしているからどんな顔をしていても、見入ってしまうけれど。
―――怒っているのかな…。照れているのかなぁ…。どっちなのか迷う表情だなぁ…。
スザクがそんな事を思っていると…
「お前…俺に憐みをかけるつもりか!人間の癖に!俺はこれでも悪魔なんだぞ!皇子の癖に情に脆くて、相手が泣いているとうっかり魂を取り損ねて、巻き舌オヤジに『人間にぃ、情を移した揚句ぅ、願いだけ叶えてぇ、魂を取り損ねるとはぁ…何たる愚かしさぁ…』と怒鳴りつけられようとも…」
ルルーシュの言葉に…
―――ああ、語るに落ちるタイプなんだ…。おまけにその美形な顔に似合わないドジっ子要素…。秋葉につれて行けば凄い人気になりそうだよ…。普通に何もしなくても魂をくれる人がごろごろいそう…
などと考えてしまっていた。
おまけにルルーシュはそれを涙ぐんで顔を赤らめて云っているのだ。
これは確実にオタクの整地や夏と冬に行われるオタクの世界的イベントに引っ張って行けば、彼がいらないと云っても魂を差し出す連中が増殖するに違いない。
「えっと…云いたい事は解ったんだけど…。願い事って云ってもなぁ…。いきなり云われても…。というか、僕、悪魔召喚した覚えがないんだけど…」
スザクがそう云った時、ルルーシュが我に返り、コホンと咳払いした。
「昨今、魔界も不景気でな…。押し売りでも何でも強引に契約を結ばせて魂を頂いて来ないと、食いっぱぐれるんだ…」
ルルーシュの言葉に…。
なんだか、世俗的なものを感じてしまった。
「そうか…悪魔も大変なんだね…。って云うか、魂を奪って、どうするの?食べるの?」
スザクが素朴な疑問を投げかける。
「あ、えっと…そのまま食えない。昔はそのまま食っていたらしいけれど、最近では悪魔もグルメになってな…。色々調理して食っている。まぁ、高級食材だからな…。最近では優秀な悪魔しか食えない…」
なんだか…その話しを聞いていて…。
色々と大変そうな事だけは解る。
「じゃあ、ルルーシュさんは?何を食べて生きているの?」
「俺は別に…人間と同じものを食って生きている。かつて、人間と神の関係が切っても切れない頃だったらいざ知らず…。今では宗教だろうがなんだろうが、既に『神』の存在も人間の金儲けの道具になっているからな…。悪魔もそんな人間を見ていて…人間の方がうまそうなものを食っているし…。だから、最近では悪魔にとっての高級食材として魂を頂いて来ると云う事の方が多いな…」
そんな事をあっさり答えているルルーシュを見ていて…。
今日の学校の帰りに本屋でちょっと手にした悪魔に関する本には小難しい事を書いてあったけれど…。
実際にはそんなものなのか…と思ってしまった。
悪魔が営業して、それが出来ないとなると押し売りをする…。
悪魔も生きる為に大変らしい。
スザクはうっかりそんな風に思ってしまった。
「じゃあさ、ルルーシュ、僕と一緒にいてくれない?」

 スザクの口から出て来た…ルルーシュへの願い。
契約で…と云うのは気になるんだけれど…。
ルルーシュの話しを聞いている内になんだか…このまま放りだすのもいかがなものかと思えて来てしまったし…。
それに、今さっき出会ったばかりのルルーシュだったけれど…。
一緒にいたら、これまでの生活が色々変化するかもしれない…。
そんな風に思えて来たから。
「一緒にいるとは?人間には色々な付き合い方があると聞いたが…」
ルルーシュは真顔でスザクに尋ねた。
スザクもそれを尋ねられて、どう答えていいか、ちょっと困ってしまう。
兄弟は無理だし、友達と云うのも…何となく、勿体ない気がした。
何が?と尋ねられても良く解らないけれど。
「そうだなぁ…とりあえず、今は同級生の友達…かなぁ…。というか、そう云う事も可能?」
スザクが尋ねると…。
「そんなものは簡単だ。お前の記録はあるから、その中でお前に関わっている人間達に新たな記憶を植え付ける。そして、俺がお前の学校のお前と同じクラスの人間として潜り込めばいいのだろう?」
まぁ、形としてはそれでいいのだけれど…。
その言葉を聞いてスザクは少しだけ寂しくなった。
「まぁ、そう云う事なんだけれど…」
少し沈んだスザクの表情にルルーシュがその顔を覗き込んで来た。
「どうした?まだ何か足りないのか?」
「あ、否…そうじゃないんだけど…。そうじゃないんだけど…」
スザクはどう云っていいのか解らず…言葉が途切れてしまう。
ルルーシュは不思議そうにスザクを見ているだけだ。
「スザク…俺はお前の『友達』…なのだろう?俺はその『友達』と云う奴がよく解らないのだけれど…。ちゃんと、お前の『友達』という存在になれる様に努力する…。それでは…ダメか?」
ルルーシュが尋ねてきたそれは…。
人間にも云える事なのかもしれない…。
そんな風に思えた。
スザクはこれまでちゃんと、『友達』という存在に対して自分を見せて来なかったような気がした。
ただ、相手に気を使って、自分の好きな女の事の仲を取り持ってしまっていた。
そして、その事を不運だと嘆いていた。
もし、『友達』であったなら、多少、ぎこちない関係になるかもしれないけれど、『友達』であれば、修復する努力はお互いにできた筈…。
そんな風に思えて来た。
それは、ある意味、スザクの一方的な思い込みなのかもしれないけれど…。
それでも、それをそうであると信じたいと…。
そんな風に思えてきた。
「ううん…ありがとう…ルルーシュさん…。僕達…『友達』だね…」
「『友達』なら、ルルーシュでいいだろ?お前は友達に『さん』づけで呼ぶのか?」
そう云われて、スザクが『え?』と思った。
もう、ルルーシュの中で契約が始まっていたのだ。
―――ホント…押し売りの上に突然商品を押しつけて来るんだな…。
心の中で苦笑してしまう。
「そうじゃないけど…」
「なら、ルルーシュと呼べ…」
ルルーシュの言葉に…少しだけ戸惑ってしまうけれど…。
それでも…
「えっと…ルルーシュ…」
スザクがそう云った時、ルルーシュの顔が綺麗な笑顔になって、見惚れてしまう。
「よし!これから、宜しくな…スザク…」
そんな風に云われて、スザクの顔は真っ赤になっていた事をスザクは自覚できた。
でも、ルルーシュには…それがどういうものであるかは…伝わっていない様だったのだけれど…。

To Be Continued



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posted by 和泉綾 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ダメ人間とダメ悪魔

コミックライブ in 名古屋 サマースペシャル2010

先週、インテに行って来て、この頑張りをもっとほかの事に向ければいいのに…と思うのですが…。
ただ、『Amethyst Eyes』が名古屋から撤退してから、和泉のオフライン再開当初を知っている人々とは中々お会いできなくなりまして…。
なので、彼女たちがライブに参加すると云う時には、なんとか出て行こうと思ってしまいまして…。
で、このくそ暑い中、行ってきました。
今回は3月にお会いした安里さまと本当に久しぶりのサークル参加されていた疾野さまがいらしておりまして…。
お会いできてうれしかったです!

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2010年08月28日

皇子とレジスタンス 〜それぞれの出立〜

 その日…朝からルルーシュの執務室へは、蒋麗華と黎星刻が訪れていた。
と云うのも、この日はこの二人がブリタニアの植民エリアとなった中華連邦へ、総督とその補佐官として渡る日であったからだ。
「では、以上が総督としての任務である…」
ルルーシュが事務的に二人に対して告げる。
そして、ルルーシュの斜め前に立つシュナイゼルが総督としての証しとなる書面を蒋麗華に手渡すと、彼女がブリタニアの慣例に従って礼を払いながらシュナイゼルからその書面を受け取った。
「謹んで、お役目をお受けいたします…」
まだ、子供と云える彼女がこのような、殆ど必要なのかどうかも解らない儀式に則って礼を払っているところをみると…。
やはり、お飾りであったとはいえ、きちんと国家元首として育てられている事がよく解る。
それは、皇族として育ったルルーシュのそれとは明らかに違う。
彼女が生まれた時から彼女の道を定められていた事がよく解る…そんな風に見えた。
外国人の総督と云うのは初めての事例だ。
だから、シュナイゼルは簡易的にこうした叙任式を終える事にした。
ルルーシュも、叙任式と云っても、その任を与る為の書面を受け取っただけだった。
と云うのも、あの時にはそんな事をやっていられるだけの余裕もなかった。
スザクが中心となっていたレジスタンスグループの動きが非常に活発で、その時、エリア11に赴任していた総督では到底、抑えきれるものではなかった。
また、レジスタンスグループも数多く存在し…。
数が多いとなると色々なグループが存在していた。
スザク達のグループはそれでも、無関係の人間には被害を最小限にと云う…そんな気持ちを抱いてくれていたからまだ良かったが…。
そうでないグループも多く存在していて、ブリタニア人だけでなく、同じ日本人が日本人を踏みにじっているような状態であった事も確かで…。
確かに、反体制と云う事であるのであれば、ブリタニア人に対して無差別に殺意を抱く者がいても仕方ない部分は否めない。
ただ、同胞に対してまで傍若無人を働いていると云うのは、色々な意味で問題だ。
無差別に人を傷つけていると云う事になるのだ。
そんな状態を許していたら、確実に、争いが伝播していき、収拾つかなくなって行く。
その様な状態を何とかしなければならないと云うのは…ブリタニア側も、日本の中でレジスタンスグループに対して援助していた『キョウト六家』も一緒だった。
そして、ブリタニアが執った策が、総督の交替だった。
ルルーシュがこのエリアに入り、だいぶ、このエリア内は落ち着いてきた。
このエリアの中が多少落ち着いたかと思ったら、今度は元日本政府の要人だった者が中華連邦の援助を受けてエリア内を荒らし始めたと来た。
その中で紆余曲折を経て、現在、黎星刻はブリタニアの一貴族としての立場を確保して、蒋麗華はその妻として、そして、中華連邦の国家元首として存在し、ブリタニアの植民エリアとなった中華連邦を治める立場となった。

 一通りの儀式が終わり…出立の2時間前となった時…。
黎星刻の申し出でルルーシュはこの二人と話す時間を少しだけ作った。
「ルルーシュ総督…この度は、礼を云う…」
星刻はルルーシュに対して頭を下げた。
本来ならルルーシュに対しては礼を腹わなければならない立場ではあるのだけれど…。
プライベートであるとして、ルルーシュはそこで、堅苦しい礼を払う事を望まなかった。
と云うよりも、プライベートで一個人として星刻と話したいと云いだしたのはルルーシュの方だった。
「否…。もっと、穏やかな形で…とは思ったし、そなたに対しての扱いは…あまり望ましいものであったとは云い難い…。私の力不足で申し訳ない…」
ルルーシュも様々な騒ぎの中で何としても中華連邦の動きを封じ込めたかったのは事実だ。
そして、幼い中華連邦の国家元首である姫君を見た時に…。
どうしてもいたたまれなかった事は事実だ。
ルルーシュに力が足りなければ…ルルーシュが何をおいても守ろうとしているナナリーだって同じ事になるのだ。
蒋麗華の場合は、まだ、黎星刻と云う腹心と呼べる存在がいる。
彼女の中でどのように思っていたとしても、黎星刻は確実に彼女を守るだろう。
そして、彼女を守る為に中華連邦…否、今ではエリア18となったその地を治める為に全力を尽くしてくれるだろう。
彼の力と彼女の存在意義を考えた時、彼ら二人ならしっかりと治めて行ってくれるだろうと云うのはルルーシュの中の期待である。
正直、あれだけの広い国土を一つのエリアとして治めるのは難しい事と…と云う事で本国でも様々な議論がなされた。
しかし、中華連邦と云うのは天子と呼ばれる国家元首の下で一つの国家として成り立っている。
大宦官に対して反感を抱いていても、蒋麗華に対しての反感は皆無と云っても差し支えない程であった。
幼いとはいえ、国家元首であり、その、代々伝わっているその家に対しては特別な思いがあるらしい。
ブリタニアの皇家も長い歴史はあるが、中華連邦のそれとは違っている。
時代ごとに形を変えて行っているのであろうことは解るけれど…。
しかし、中華連邦の国家元首とブリタニア皇家とは確実に何かが違っている。
確かにブリタニアは皇帝が一番の兼職者で張るけれど…。
中華連邦の場合、実際に国の政を行っているのは国家元首の周囲にいる者たちだ。
だから、その周囲の者達が腐ると、今回の様に権力の為に国家元首、国を外国に売り払うような羽目になる。
ただ、今回、中華連邦と対峙したのがルルーシュであったからこの程度で済んだと云う事は付け加えておかねばなるまい。
他の皇族であったなら…否、ルルーシュ以外の者が中華連邦と対峙した場合、あのような腐った状態の政の中で負ける事はまずあり得ないし、相手がどれほど腐ったところで、大国である事は変わらない。
ブリタニアとしても絶対に負けない布陣を敷くのだから、結局のところ、あの時の中華連邦ではブリタニアに支配されていた。
ルルーシュ以外の者であった時…中華連邦から来た者達を総督とするなどと…恐らく考えもしなかったに違いない。

 ルルーシュのそんな態度に星刻も少々苦笑を零してしまう。
「今回の件…私はこれほどの策はなかったと思っている。そして、これからの私の責任の大きさを感じている。我々はどう繕ったところで、ブリタニア人からみれば、ナンバーズと云う存在だろう…。それ故に、これから先、そのナンバーズと呼ばれる存在の立場が私のやりようによっては左右されてしまう…と云う事だ…」
星刻の云っている事はその通りだ。
今回の事を決定する上でも、ルルーシュだけでは恐らく実現出来なかった。
シュナイゼルの力が大きい事は…ルルーシュも解っている。
「確かに…その通りだが…。ただ、君のやりようによっては、『ナンバーズ』への扱いが変わって来るだろう…。バランスを取るのが難しいとは思うが…」
ルルーシュのその言葉は…。
星刻にはその意味がよく解っている。
もし、あまりに功績を上げ過ぎれば、その力を恐れる者達によって、殲滅対象とされる。
しかし、無能であると烙印を押されてしまえば、そのまま潰される。
本当にバランス感覚のいる立場である。
「だからこそ…天子さまを総督としたのだろう?君は…本当に末恐ろしい存在だ…」
星刻が苦笑しながらそう云った。
実際に星刻の中でも味方でいるうちのルルーシュは非常に頼りになる存在だと思うし、この歳で、これだけの事をやってのけるのだから…将来、その能力は、実力は…どこまで伸びて行くのか…と云う期待がある反面、不安も生まれて来る。
それこそ、色んな意味で…。
「私が何を云ったところで、出来る事など何もないと云っていい…。シュナイゼル宰相閣下の力が大きいんだ…。本当に…。シュナイゼル宰相閣下が失脚した時、私もシュナイゼル宰相閣下と運命を共にする事になる。そして…君も…」
ルルーシュの言葉は…星刻自身も良く解っている事だ。
恐らく、ルルーシュが提案し、シュナイゼルがその権力を持って承認しなければ実現しなかった。
「解っている。だから、私は中華連邦の民の為に…そして、天子さまの為に…全てをかけよう。天子さまをお守りできるのであれば、私はこれからも、ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア…君に従おう…」
「改まって云われると…困ってしまうな…。ただ、それは、私としても有難い申し出だ…。私としては別に中華連邦を戦乱に巻き込みたい訳ではない。隣のエリアを治める者として…どうか、私の留守中のこのエリアを…見守って欲しい…」
ルルーシュが頭を下げた。
正直、星刻自身、隣のエリアの事まで面倒みていられる程の余裕などありはしない。
それでも、こんな風に頼まれてしまうと…。
「私自身、ブリタニアの植民エリアとなったその地を守ることで、その言葉に報いよう…」
ルルーシュは『それで十分だ…』と笑った。
実際に隣のエリアで騒ぎになってくれば、確実にこのエリアにも影響が出て来るのだ。
いくら戦いに勝ったとはいえ、まだまだ、様々な火種が残っている状態での、蒋麗華と星刻の総督とその補佐の就任であるのだから…。

 その後、蒋麗華と星刻を中華連邦へ飛び立つ飛行機を見送った。
その飛行機には護衛艦もついていた。
と云うのも、流石に戦争が終わったばかりの状態での移動だ。
彼らでなくとも、それ相応の留意は必要である。
飛行機を見送って…戻ると…。
「お兄様!」
「ルルーシュ!」
部屋に入った時に懐かしい…心地いいその声が耳に飛び込んできた。
「ナナリー…ユフィ…」
部屋の中には…この二人に遊ばれていたらしいルルーシュの騎士達がいた。
外見上、あまりよく解らないけれど…。
しかし、二人ともぐったりしている感じだった。
「お久しぶりですわ…ルルーシュ…。この度は…有難う御座居ます…」
ユーフェミアの言葉に…ルルーシュは目を丸くした。
何の事か解らない…。
そう云う顔だ。
確かに…言葉だけ聞いていれば、何の事なのかさっぱり解らない。
そんな顔をしていると、ナナリーがくすくす笑いながら口を開いた。
「お兄様…この度のお役目…私達にお任せ下さって…有難う御座居ます…」
ルルーシュはその言葉に二人の顔を交互にみた。
今回の件…。
正直、ナナリーに対しては危険であるから本当はやらせたくなかったし、ユーフェミアに対しても同じ気持ちはあるし、『リ家』が恐らく相当反対した筈だ。
コーネリアだって、このエリアの総督代理など…可愛い妹姫にやらせたい訳がない。
「ルルーシュ…いつも、あなた一人で頑張ろうとして…悪い癖ですよ?お姉さまだって…本当は私をこのまま甘やかしていい筈はないと思いですし、何れ、私も何かの形で人を戴くことだってあるのです…」
ユーフェミアの言葉…。
ユーフェミアの真剣な声と表情…。
ナナリーもユーフェミアと同じ表情をルルーシュに見せている。
「お兄様…コーネリア異母姉さまは…お兄様がここまで頑張って治められているエリアだから…ユフィ異母姉さまがこのエリアに来る事をお許し下さったのですよ?ユフィ異母姉さまのお母君は…とっても怒っていらしたようですけれど…」
「お母さまは関係ありません!これから先、皇族として生きて行くためには必要なのですから…。お姉さまの御意向だけに縋っていては…自分で生きている事にはなりませんし、何れ私もお姉さまから一人立ちをしなくてはならないのですから…」
二人の言葉は…。
ルルーシュの胸に突き刺さる。
彼女達も…あのブリタニアの国是の中で皇族として存在しているのだ。
ただ、お姫さまをやっていればいいと云う訳ではない事を…彼女達も彼女たちなりに学んでいる…と云う事なのだろうか…。
そんな事を考えていると…ユーフェミアがにこりと笑った。
「だから…安心して行って来て下さいな…。そして、元気にこのエリアに戻ってきて下さい…。それまで…このエリアには…決して血を流させませんから…」
ユーフェミアのこの言葉…。
正直、こんな風に云われるとは思わなかった。
「お兄様…お兄様がスザクさんやライさんと一緒に守り続けたこのエリアを…私達は心の底から、お守りしたいと思っているんです…。確かに、至らない事は多いと思いますけれど…。だから、ライさんを…残して下さるのでしょう?」

 ナナリーの言葉…。
それは、ルルーシュにとっても、そこに控えていたルルーシュの騎士達にとっても、驚く言葉である。
ルルーシュは特に…ナナリーは守られる存在と思っていただけに…驚きは大きい。
「お兄様…私はお兄様に守って頂く存在であると同時に、お兄様をお守りできる存在になりたいと…ずっと思っていたのです…。シュナイゼル異母兄さまは…お兄様にどうお伝えになったかは知りませんが…今回の件は、私とユフィ異母姉さまと二人で話し合って、二人でお願いしたのです…。お兄様が…あの時、シュナイゼル異母兄さまに…シュナイゼル異母兄さまの軍に入れて欲しいと…お願いされた様に…」
ナナリーの言葉に…流石のルルーシュも驚きを隠せない。
「お前たち…なんて事を…」
「ルルーシュ!ナナリーをお荷物にしないで…。ナナリーはずっと…苦しんでいたのです。私はそれをよく知っている…。それに私もルルーシュの事が大好きなんです。だから…ナナリーとずっと話していたの…。どうしたら…ルルーシュに笑って貰えるか…って…」
ユーフェミアの言葉は…ルルーシュの心にぐさりと突き刺さった。
ルルーシュの中でナナリーがお荷物だなんて思った事はなかった。
でも、ナナリーにとって、ルルーシュが頑張れば頑張る程…居たたまれない気持ちになるものであった事は事実で…。
しかし、ナナリーにはルルーシュの様な働きが出来る訳ではない事は、彼女自身、解っていた。
だからこそ、ユーフェミアと話しをしていたし、出来る限り勉強も続けていた。
それこそ、ルルーシュがこのエリアに来てからと云うもの…ずっと…。
以前、コーネリアと一緒にこのエリアに来た時…ひょっとしたらその時には計画を着々と進めていたのかもしれない。
ルルーシュが刺された…と云う話しを聞いて…ナナリーは一体何を思ったのだろうか…。
「ルルーシュ…ルルーシュが築き上げたこのエリア…決して壊させないわ…。あなたが…命懸けで頑張ったのは…知っているもの…」
ユーフェミアのその言葉は…。
本当に力強く聞こえた。
いつも、頭で考えて、様々な可能性を考えて、怖くなる事もたくさんあるルルーシュだった。
彼女だって、きっと、怖くないと云ったらウソになるだろう事は解る。
「有難う…ナナリー、ユフィ…。君達がいるから…僕は安心して…ラティスに行ける…」
ルルーシュが、どうしてここまで力強くそんな事を云えるのか…解らないけれど。
ルルーシュ自身にも解らないけれど。
それでも、自然にそんな言葉が出てきた。
久しぶりに、自分の事を『僕』と云った気がする。
確かに久しぶりだ。
ルルーシュのその言葉にナナリーとユーフェミアがにこりと笑った。
「お兄様、留守は私達にお任せ下さい…」
「どうぞ…いってらっしゃいませ…総督閣下…」
二人がそう云って、ルルーシュに頭を下げた。
そんな二人を見て、ルルーシュは複雑な思いを抱えつつも…
「行ってくる…。留守を…頼む…」
そう云った後…二人が声をそろえた。
「「承知致しました。いってらっしゃいませ…」」

To Be Continued

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posted by 和泉綾 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 皇子とレジスタンス

2010年08月26日

情報交換しましょう! (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 情報交換しましょう!
「おすすめ携帯ゲームやアプリを教えてください。」
携帯のアプリですか…。
なんだろ…。
一時期、グリーの箱庭をやっていたのですが…。
結局課金しないと、まったくもって、楽しめない事が解り、現在放置中…。
でもって、私が登録した頃って、グリーのCM問題で騒ぎになっていた頃なんですよね…。
他のゲームアプリの会社もそうですけれど…必ず『無料です!』って云ってますけれど…。
確実に課金しないと楽しめないシステムになっています。
いくつか手を出してみたんですけれどね…。
お手軽だし、アプリ開発者への報酬とかもあるんでしょうけれど…。
また、パソコンと違って画面が小さいから広告を張り付けて広告収入って云うのも難しいのでしょうね…。
パソコンではアメーバピグをやっていますけれど、あれもまた、妙な課金システムを作っていて、賛否両論のようですけれどね。
ゲームに関しては、まぁ、タダで遊ぼうと云う事を考えない方がいいかもしれません。
また、占いなども一部有料とか云っていて、肝心なところすべてが有料っぽくて手を出していません。
電車の乗り継ぎの検索はあれはアプリと呼ぶのかどうか解らないんですが、結構役に立ちます。
知らないところへ行った時、凄く重宝しています。
後は、新聞でしょうかね…。
出先で新聞を読めない時などは、少々画面が小さいと云う問題がありますけれど、重宝しています。


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posted by 和泉綾 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月25日

きょうは販売した(BlogPet)

きょうは販売した?
それでシエルは通販フォームを公認しなかったよ。

*このエントリは、ブログペットの「ルル」が書きました。
posted by 和泉綾 at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月24日

夏には必ず食べますね (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 夏には必ず食べますね
「ガリガリくん、何味が一番のお気に入りですか?」
久しぶりのこちらへの書き込みをするのですが…。
Σえ?
夏には必ず食べるものなんですか?
私、10年以上、ガリガリくん…食べていません…。
というか、甘い炭酸がきらいで、その味のするお菓子なども絶対に口にしないので…。
今年はこの猛暑のおかげでガリガリくんの売れ行きが急上昇とか…。
コンビニでも高校生たちが買っているのを見かけます。
基本的にアイスってあんまり食べない人なので、ガリガリくんに限らずアイスを買う事がないので。
値段もお手ごろだからなんでしょうかね…。
売れ行き好調という報道もよく見かけますし。
名前もインパクトがありますしね。
ちなみに、私はこの時期になると、アイスとかは買わないのですが、ロックアイスをよく購入します。
別に何かを冷やすためではなく、私、氷をかじるんですよね…ヾ(▽^;)ゞうへへ
ただ、普段氷を口にしない人が突然、氷をかじるようになった場合には貧血を疑った方がいいそうですけれどね。
私の妹もかつて、無理なダイエットをして貧血になってその時には冬場だと云うのに氷をがりがりかじっていました。
まぁ、そんな事はどうでもいいですが…。
この暑さ…いつまで続くんでしょうか?
夏がこれだけ暑いと、冬は寒くなるんですかね…。
夏が冷夏だと冬、暖冬になると云う話を聞いた事があるので、今年は猛暑ですからその逆が云えるのかなぁ…なんて単純に考えてみたのですが…。
とにかく、このしんどい暑さ…何とかなりませんかね…。
電気代…大変ですよ…。
エアコンに洗濯機に…
今年の夏は毎日洗濯しています。
一人だから毎日洗濯する事なんて基本的にはなかったのですが…
干す場所…足りないと思いきや、この暑さのおかげですぐに乾いてくれます。
こんな生活…大変なので、早く涼しくなって下さい…(←相当切実)


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posted by 和泉綾 at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月23日

SUPER COMIC CITY関西16 お疲れ様でした。

おはようございます。
超疲れたイベントの翌日も仕事が入っているので、今のうちにレポートしておきますね。
正直、ぎりぎりまで行けるかどうか…微妙なところを突っ走っていたのですが…。
それでも、結構頑張りました。
正直、身体はガタガタなのですが…
毎回、イベントから帰ってくると体重が減っているのですが…。
今回の体重減少は新記録でした…ヾ(▽^;)ゞうへへ
大阪…名古屋と変わらないくらい暑いです…。
まぁ、どうでもいい事は置いといて、SUPER COMIC CITY関西16のレポートと、今後のイベント参加予定を書いていきたいと思います。

続きを読む
posted by 和泉綾 at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | コメント

2010年08月22日

SUPER COMIC CITY関西16持ち込み予定

そろそろ、掲載しようかなと思いまして…。
えっと、一応、このブログでも書いている通り、新刊があります。
ただ、現物を見てびっくり…。
確かにページ数とか、厚さとかは1冊分なんですが…。
中身としては和泉の出している本の2冊分のボリュームとなっております。(そりゃ、書いていて体調崩していたし、精神的に追い詰められていたから辛いわな…)
書いている最中に気づかないこの間抜けさ加減ですが…。
そんなお間抜け状態で、現在(8月15日現在)熱発しております。
20分前に測った時に38度4分…。
本人は行く気満々なのですが…。
準備もしておりますが…。
それでも、当日お手伝いして下さる、親切な方が現れて下さったので、当日、Amethyst Eyesのスペースに誰もいないと云う事はないです。
それを踏まえた上で、この記事を読んで頂けると幸いです。



続きを読む
posted by 和泉綾 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

2010年08月19日

生きては…います…。

どうも、こんばんはです。
和泉綾です。
15日に熱発したと付け加えられている『SUPER COMIC CITY関西16』の持ち込み予定をアップして…。
ご心配下さって、わざわざご連絡を下さった皆様…本当に有難う御座居ます…。
何とか生きています。
というか、病み上がり状態から北陸に行って、さっき、帰って参りました。
でもって、明日、1日休んで、土曜日、飯田の眼科へ行き、そのまま家に帰らず、そのままJRに乗って大阪へ向かいます。
なんつーハードな…ヾ(▽^;)ゞうへへ
まぁ、ちょっとした事情で北陸に行っておりまして…。
でもって、今日、北陸からの帰り、実家のある長野に少々立ち寄って、実家に顔を出してきました。(何せ、お盆にも帰省していなかったので…)
少々、超内輪ネタな問題が起きているさなかだったので、和泉も実家に行くに行けない状態だった訳なのですが…。
で、実家の両親にG.W.の後、初めてあったのですが…。
『お前…ちゃんと体重増やせ…』
との父のお達し…(-_-;)
解っちゃいるんですが…
自分では体重計に乗っているだけで、見た目的にはよく解らないのですが…。
久しぶりに見る人にはやっぱりわかるのかしら…という感じでした。
とことん、親不孝していますが…。

で、とりあえず、持ち込み予定は掲載したのですが、当日の予定などは一切書いておりませんでした。
一応、交通機関の時刻表を見たときに…日帰りは無理だ…との判断で、今回は土曜日から泊りがけで行きます。
これは、上でも書いていますね…。
で、当日は、お手伝い下さる事になった水流さまと一緒にサークル入場する予定です。
水流さま、本当に有難う御座居ます!
で、多分、最後まで…いられるといいなぁ…とは思いますが、状況を見ながら考えます。
持ち込み分の本の完売はあり得ないので、とりあえず、午後の様子を見ながら帰り時間は考えます。
あと、一般入場が始まってすぐには、恐らく、水流さまと二人、神サークルさまの新刊をGet!しにかけずり回っていると思います。
夏コミの報告などを読んでいたときに、今回のプチオンリーの企画のシールが欲しいと云う事で、一部、買い控えが起きていたという話を目にしまして…。
とすると、スパコミ関西で夏コミに参加された神サークルさまの本も相当頑張らないとGet!出来ないという判断なので…一般入場の前には恐らく、和泉も水流さまも神サークルさまのスペースの前に並んでいると思います。
こちらもそのための参加なので…必死です!
全ての本をGet!出来ていたら、多分、和泉か水流さまのどちらかがスペースにいると思います。

あと、持ち込み部数ですが…ピコサークルの割に結構な数を持ち込んでいますので…。
フリーペーパーも確実に残る部数を持って行っています。
なので、ご近所スペースで行列が出来ている時には他のサークルさまの本をGet!しに行かれる事をお勧めします。
関西のイベントは初参加なので…どんな状況になるのか解りませんけれど…。
少なくとも搬出の受付が始まらない限りは会場にいますので…。
まぁ、『All Hail Lelouch!!』の時ほどは数は出ないと思うのですが、これまでHARUコミでもそうでしたが、フリーペーパーの部数をケチり過ぎてお手に取って頂けなかった方もいらっしゃるので、その点は大丈夫なようにしました。
捨てる覚悟で印刷しました。
あと、新刊におつけするペーパーはいつも和泉は袋詰めして本を販売しているのですが、その袋の中に一緒に入れさせて頂きましたので、新刊をお手に取って頂いた方には確実にそのペーパーはお手に取って頂けます。
後は、特別な連絡事項はないかな…。
東京のイベントでは皆さん、ちゃんと小銭の準備をしてきて頂いていて本当に助かっております。
うちはそれほど本がさばけるサークルではないので、出来るだけ高額紙幣のご利用は避けて頂けると幸いです。
釣り銭は一応準備して行きますが、それほど多くの釣り銭を準備できませんので…。
宜しくお願い致します。
一応、値段設定は非常に計算し易いようになっていると思いますので…。
当日はどうかよろしくお願いします。

あと、29日のコミックライブ in 名古屋 サマースペシャル2010…。
一般で顔を出しに行くかもしれません。
和泉が名古屋のイベントにサークル参加しなくなってお会いできなくなった方とお会いするのと、久しぶりにイベントにサークル参加を表明されている方がいらっしゃるので…。
多分…そこまでは倒れない!
頑張る!
9月の6日には千葉の診察なので…そこまで倒れなければ何でもいいです!
という、中々特攻精神にあふれている状態なのですが…。
それからもう一つ…。
10月のスパーク…申し込んでみました。
行けるかどうか、解らないのですが…。
京都からひとっ飛び…頑張れるかな…。
こうなると、流石にターボはきつい気がするんですが…。
なので、ターボは多分、申し込みしないと思いますが…。
で、現在、一応、スパークの新刊のプロット作成中です。
予定では、『心から『ありがとう』をあなたに…』がシリアスすぎたので…。
今度はラブコメ路線にしようかと考えています。
一応、ベースとしては『Miss Rain』の続きを書いてみようかと思っております。
まぁ、予定は未定なので、実現するかは微妙なところなのですが…。
でも、『快適本屋さん』の委託申込書に次回の発行予定…10月ごろって書いたので、申し込んだ以上、何かしたいと思っております。
しかし…懲りないやつだなぁ…和泉も…(苦笑)

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posted by 和泉綾 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | コメント

2010年08月18日

女子(BlogPet)

ルルが女子ファンとか苦笑したかもー。
それで投票しなかった?

*このエントリは、ブログペットの「ルル」が書きました。
posted by 和泉綾 at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月13日

真夏の祭典 (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 真夏の祭典
「「夏フェス」に行ったことはありますか?」
ないですねぇ…。
人がいっぱいいるところは嫌いなので…。
というか、最近、引き篭もりに輪がかかりまして…。
夏の暑いさなか、わざわざ暑い中、もみくちゃにされに行こうとも思わず…。
最近ではネットでバーチャルでお祭りやっていますしね。
というか、お盆期間中のスーパーでさえ、
『人が増えるからヤダ…』
なんて思い始めちゃっているので、重症なんですよね…。
その割に、自分の周囲の人々には一緒に遊べる人間がいると『いいなぁ…』なんて結構矛盾に満ち満ちている事を考えてみたり…。
まぁ、知らない人が嫌なんですよね…。
怖いから…。
知っている人で、普通に話が出来る人とであれば一緒にいて、楽しいと思うし、話しもしたいと思うし、会いたいとも思うのですが…。
基本的にあまり人に好かれるタイプじゃない事は解っているので…。
それでも、私と話をしてくれる方々は貴重ですし、そう云う人たちと一緒にいたいとは思いますが…。
ただ、そう云う人たちと一緒でも、もみくちゃにされに行くだけの場所はごめんです。
ああいう人混みに入って行こうと思うほど、魅力的なものがあれば…頑張るんでしょうけれど…。
今のところは片道に何時間もかけてそんなところに行こうと云う気にはならないですね…


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posted by 和泉綾 at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月12日

ふと思いついて書いた1時間仕上げ小説 204

好きになってくれた人




※ルルーシュとスザクは両想いになっています。設定はパラレルです。ルルーシュもスザクも庶民です。ただ、最近、少々倦怠期の様ですが…

 ルルーシュ≂ランペルージと枢木スザク…。
学園内でその人気を二分していたのだけれど…ある人物の転入により、少々その勢力図が変わりつつあった。
ブリタニアの貴族だと云うジノ=ヴァインベルグが転入して来てから、少々学園内の女子の騒ぎ方の比率に変化が出てきた。
ただ、男子の場合は、どうも、ルルーシュ以外の人物にはファンがついている様子はないのだけれど。
尤も、特殊な趣向を持ち合わせていなければ、男子が男子に好かれても嬉しくはないだろう。
それに、ルルーシュの非力さを考えた時、考えるより先に、身体が動くと云うスザクタイプの人間に襲われでもした場合、ルルーシュはきっとひとたまりもないだろう。
それでも、襲われないのはスザクが目を光らせているからだと云う事と、ルルーシュについている女子ファンは結構過激な者もいて、変にルルーシュにちょっかいを出そうとした男子生徒がその日のうちに闇討ちに遭ったとか、遭わなかったとか…。
普通なら『冗談だろ…』と云う笑い話ですまされてしまいそうな話ではあるのだけれど…。
ルルーシュがその中心となっている場合、あまり『冗談』には聞こえない。
と云うか、寧ろ納得できてしまう。
スザクの場合は、どうやら、上級生のお姉さま方に人気の様だ。
と云うのも、スザクのソトヅラに騙されているお姉さま方が多いと云う噂もあったり、なかったり…。
ルルーシュとスザク…。
一応学園内では公認カップルなのではあるのだけれど…。
単純に今のところは『仕方ねぇなぁ…』と云う空気でスザクがその座に収まっている状態とも云える。
スザクの『ルルーシュの恋人の座』を虎視眈々と狙う者は数え切れないほどいるのだ。
スザク自身、学園では完全臨戦態勢でいるのは確かだ。
ちょっと油断していると、ルルーシュがどこかに連れ去られている事もある。
ルルーシュはスザクを…
『恐るべし!天然!』
とか云い放つけれど…それはあくまでも、スザクが周囲(ルルーシュ含む)の目を欺く為の演技である。
これで、スザクの『天然』演技でばれてしまうのは正直、スザクとしては余り都合がよろしくない。
『天然』と云うキャラクターは中々便利に使えるもので…。
余程、バカな事をしなければ、『こいつは天然だから…』とある程度許されてしまう事も結構ある。
ただ、最近ではルルーシュ以外の生徒の中でスザクのその『仮面』に気づき始めている者もいて…。
少し、対策を考えなければ…と思う事も多々あるのだけれど…。
とりあえず、今のところはルルーシュがそう認識していてくれればいいのだ。
スザクを『敵視』している連中も、ルルーシュに怒られてしまってはそれ以上何もできない。
ルルーシュにとってのスザクは『恋人』なのだ。
その立場とスザクの『天然』『わんこ属性』キャラを発揮していると、大抵の事は乗り切れていた…。
そう、ジノが転校して来るまでは…。
ジノが転校してきて、学園内のファン達の勢力図が変わったのだ。
まぁ、勢力図がバラけてしまえばそれはそれで良かったのだけれど…。
一部の生徒の中で、ルルーシュとジノ…とか、スザクとジノ…など…。
二人のアイドルを好きになっている…と云う形なのだろう…。

 ただ、アイドルのファンでも結構過激に考える者もいる。
そんな過激なファンの中にはその自分の好きなアイドルに特別な存在が出来たと知ると、普通なら考えられない様な行動に出る者も出て来る訳だが…。
ルルーシュの場合、そう云ったファンもいるのだ。
相手がスザクだから無傷で済んでいるのだ。
これが、他の者だったら、ルルーシュの恋人になった時点で、様々な試練が課される事になる訳だけれど…。
第一段階で逃げ出す事請け合いである。
なので、ルルーシュの恋人を3ヶ月も続けているスザクはある意味奇跡の存在と云っていいだろう。
ルルーシュの場合、男のファンもくっついているから、普通の女の子がルルーシュの特別の存在となった時…女子からだけではなく、男子からも様々な形で試練を課せられる事になる。
そんな時、過酷な状態に陥る事になる。
そんな状態に耐えられるだけの女子はそうそう考えられない。
男子だって、恐らくスザクだから耐えられる。
自分の都合のいい様に受け止め、そして、都合のいい時には空気を読み、都合の悪い時には空気を読まないと云う、ルルーシュは時々、
『スザクは、不器用で損をするタイプだから…心配だ…』
などと云って貰えちゃったりして、意外と、ちゃっかりしている部分を、ルルーシュだけが知らない…のかもしれない…。
否、それをうまく、偽物わんこ属性でスザクがルルーシュには甘えん坊を貫いているのかもしれない。
それまで、ルルーシュに近付こうとする輩に対しては男も女も関係なかった。
ただ、ルルーシュに見つかるとまずいと思いながら、一生懸命隠れて『スザクの恋路を邪魔する者達』を排除しているのだ。
完全にスザクルールなのではあるけれど…。
自らの幸せの為になり振りなど構っていられるか!
そんな綺麗事、云っていられる奴はそれを得なくても幸せな奴なのだ!
所詮、人は自分の幸せの為に生きている!
などと、スザクが考えているものだから…。
そのスザクの幸せの為には、ルルーシュを騙しながら、周囲と対峙し続け、そして、排除する…。
ぶっちゃけ、この思考は、ルルーシュの幸せな一切関係ない。
自分が幸せであればいいと云う事…。
それでも、ルルーシュが騙されてくれている内はいいか…と云う事で、ルルーシュの勘違いな心配をその身に一身に受けていると云うわけだ。
スザクの、ある意味、その為に世界のすべてを敵に回しても構わない…と云う、健気(?)な思いは、毎日のスザクの頑張りによって維持されており、そのスザクの頑張りを討ち崩そうとする輩は後を絶えない。
スザクはルルーシュと違って、とにかく、自分の幸せの為に着き進む事を決めている。
ルルーシュだって、いざとなれば、(ナナリーだったら話は別だけれど)自分を最優先すると思われる。
そんな、スザクの生活をちょっと、垣間見てみる事にしよう。
因みに、現在、スザクの一番の倒すべき目的は最近転校してきたジノ=ヴァインベルグである。
と云うのも、こいつは初めて会った時から『危険なにおい』がしたのだ。
その辺りは普通にわんこ属性らしい…。

 朝、7:45…。
BS2で朝の連ドラのオープニングの青い背景に『連続テレビ小説』と云う白い文字の画面が現れると同時に、ルルーシュはスザクの家の玄関のチャイムを鳴らす。
その辺りは、恐ろしく几帳面だ。
そして、スザクも、朝7:40から、まるで『忠犬ハチ公』にでもなったかのごとく、玄関の昇り口のところで正座をして、ルルーシュがチャイムを鳴らすのを待っている。
こんなスザクの姿、ルルーシュに対してだからやっているのであって、他の人物に対してなんて絶対にやらない。
尤も、これは、ルルーシュと一緒に通っていた保育園の頃から変わらないのだけれど。
スザクとルルーシュは幼馴染同士。
保育園に通っているくらいなので、両親共働きで、カギっ子である。
それ故に、ルルーシュがスザクを迎えに来て一緒に朝、出かけて行くと云うのが定着しているのだ。
そんなちびの頃からやっている事だから、スザクとしては別に、玄関先に正座して待っている事くらい、何とも思わない。
と云うか、ルルーシュ以外の人間にこんな『忠犬ハチ公』の真似をしているところを見られる方が遥かにスザクにとって問題は大きい。
ルルーシュに隠しながら、学校ではしっかりと傍若無人に振る舞っているスザクだ。
これが、ジノ辺りに知られる事になったら大変である。
チャイムが鳴って、すぐに玄関の扉は開かれる。
「おはよう…スザク…」
「おはよう!ルルーシュ!」
ルルーシュの姿を見た途端に、その正座は形を崩す。
そして、5分間、フローリングの上に正座をしていたとはとても思えないほど俊敏にルルーシュに抱きついて行くのだ。
本当に傍から見ている分には『忠犬ハチ公』である。
一度、スザクの母に
『あんた、頼むから進路調査票の希望進路に『ルルちゃんの忠犬』なんて書いたりしないでね…』
と、そんな事を考えつきもしなかったのに…そう云われてしまい、今は心の中で完全にスザクの進路が決まった。
元々、ルルーシュの中堅みたいな事はやっていたので、母に云われずとも、進路調査票に書かずとも、確実にそこに向かってまっしぐらに走り続けるに違いないのだけれど。
既に、スザクがルルーシュと出会った事で、スザクの中で自分の進路が決まってしまっていたのである。
母には悪いが、『これは僕の進路だから、口出ししないで!心配しなくても(ルルーシュの忠犬として)将来、立派に身を立てて見せるからさ…』と一応、伝えておいた。
勿論、( )部分は話してはいない。
ただ、最近ではスザクのこんな姿を見続けていて、母親もスザクの将来が何となく見えて来てしまった。
何を云ったところで、ルルーシュが絡むと、親さえも呪って来そうな勢いの目になってしまうスザクだ。
心境としては、
『もはや、何も云うまい…』
なのだろう。
そして、ルルーシュに対してこうも付け加える。
『不束な息子ですが…ルルちゃんへの忠犬振りは本物です。末永くよろしくね…』
などと、ルルーシュの知らないところでルルーシュにそう挨拶していたのだった。

 母のそんな思いをよそに、スザクはルルーシュと二人の楽しい登校時間だ。
学校の授業とか、勉強とかってあんまり好きな訳じゃないけれど。
朝の登校時間、夕方の下校時間はスザクにとって至福の時だ。
これを邪魔する者は何人たりとも許しはしない!
などと考えているし、そのオーラもルルーシュは何故か気付かないのだけれど、フルパワー全開にしている。
それで近づいて来る者は…そうはいない。
そんなオーラにも負けず、声をかけて来るのは…
「おっはよう!ルルーシュ先輩…。スザク、お前邪魔だからあっちへ行け…」
スザクの事を知っている人間であれば、それは…
『それって、スザクになぶり殺してくださいって云っているんですか?』
と尋ねてしまいたくなる様な一言なのだけれど。
しかし、ジノはボンボンの癖に結構強い。
スザクも体力バカだけれど、こいつもスザクと同レベルの実力の持ち主なのだ。
ルルーシュの絡んだ時のスザクと対等に戦えた人間など、見た事がない。
学校でも有名となり…。
ただ、ルルーシュは思いっきり天然ぶりを発揮していて…。
その時は流石にルルーシュにスザクのもう一つの姿がばれたかとひやひやしたものだけれど。
この時はルルーシュの天然に救われた気がした。
普段は、結構苦労が多いのだけれど。
二人の争いを見ていて云った、ルルーシュの一言は…
『スザク!良かったな!お前と対等に戦える人間がいて…。凄いな…お前…。この間この学校に来たばかりの転校生だろ?俺はルルーシュ≂ランペルージだ。宜しく…』
と、ジノに対して『宜しく』してしまった。
その時のスザクのショックはいかばかりか…。
正直、それまでのスザクの報われているんだか、いないんだか解らないその努力は一体何だったのか…と、うっかり同情してしまいそうになってしまったけれど。
でも、今はちゃんと両想い(になっているはず)なのだ。
「おはよう、ジノ…。ホントにお前たち、仲がいいんだな…。少し…妬けて来るな…」
この一言…。
スザクにとっては、幸せと『ルルーシュ!そこで天然を発揮しないで!』と云う思いが入り混じる。
ジノは思いっきりどん底に叩き落される。
今のルルーシュのその言葉はそのくらい破壊力があるのだ。
そこで、頭が真っ白になっているジノを『ふふん♪』と勝ち誇った目でスザクが見つめるが…。
正直、ルルーシュはそれをにこにこして云っているものだから、気持ちとしては複雑だ。
時々、ルルーシュとスザクは本当に両想いなのだろうか…などと、考えてしまうのだけれど…。
ただ、ここで、それを尋ねてしまうのも怖くて…。
確かに、スザクはルルーシュを着け狙う人間達に対しては鬼や悪魔など敵わない程の力を発揮して、恐れられてはいるものの…。
そのパワーもルルーシュの為に存在しているし、ルルーシュの前では完全無力だ。
「ルルーシュ先輩…何をバカな事を云っているんですか…。俺達、確実に本気で殺し合っているんですけど???」
ジノはルルーシュの言葉に叩き落された後、目いっぱい頑張って力を振り絞ってそう一言付け加えた。
確かに…スザクも、ジノが攻撃を仕掛けて来る時には相手を殺す気でいる。
それこそ、何故か致命傷に至らない事にいらつく事もあるが…。
―――それは多分、お互い様だろう…。
などとお互いに思っている。

 とりあえず、ルルーシュの前だからと、二人は決して肉弾戦をしないが…。
しかし、腹の中ではどうやってこいつを片づけるかのシミュレーションを繰り返している。
「ルルーシュ!早くいかないと…。こんな風に後輩にあんまりやさしくすると、誤解させちゃって可哀そうだからさぁ…」
スザクはそう云ってルルーシュの腕を引っ張って早歩きし始める。
出来ることなら、このジノの前から一刻も早くルルーシュを避難させたい。(あくまでスザクの中出はジノと云う存在は害虫でしかないのだ)
ルルーシュは訳解らないまま、スザクのバカ力に引っ張られて行って…。
「スザク…痛い!手…放せ!」
「ダメ…。ルルーシュはすぐにフェロモン撒き散らして、相手も犠牲者だけれど、ルルーシュも凄く危険な事をしているんだから…。その危険な事は普通経験して解る者って云うけれど、この危険な事って云うのは、経験してからじゃ、遅いんだからね!」
ルルーシュ以外の人間であれば、しっかり納得出来るだろう。
正直、ルルーシュが気付かないのがどうかしているし、危険過ぎる。
「な…何の事だ?それに、フェロモンを撒き散らしているのは…スザクの方…じゃないか…」
ルルーシュが少しだけむすっとしてスザクに云った。
スザクは今の言葉に…『何か、聞き間違い???』などと考えるけれど…。
「スザクは…いつも、その…体育の時間とか…その…。女子がいつもお前の事うっとりして見ているじゃないか…」
なんだか、もの凄く恥ずかしそうに、恥ずかしい事を云っている。
スザクとしては…。
まぁ、確かにスザクのファンの中の女の子の一部もいるかもしれないけれど…。
ルルーシュがそう勘違いしているその存在の半分はルルーシュファンで、スザクに対しては『どうやって刺してやろうか…』と考えているに違いない。
ルルーシュはあんなにもてるのにどうして、こうも鈍感で、危険極まりない存在なのだろうか…。
まぁ、ルルーシュに惹かれてしまう人物の気持ちは解る。
それこそ、スザク自身、両想いになっても、こんな形で苦労して、どっしり構えていられない程…。
しかし、そんな状況の中にいるルルーシュが何故に気付かないのだろうか…。
そして、妙な勘違いをするし…。
「ルルーシュ…それは違うって…。ほら、僕の場合、結構筋肉があるからさ…。物珍しさ…なんじゃないの?だって、部活やっていない生徒で僕ほど筋肉付いている人、あんまりいないし…」
まぁ、スザクは自分に筋肉がついている事は自覚している。
きっと、そう云う筋肉のついた人の身体に興味のある人も多いと云う事なのだろう。
「それでも…その…」
ルルーシュがなんだか子供みたいにいじけている。
これは…これは…
―――妬いていてくれてる…?のかなぁ…
淡い希望を持ってしまう。
両想いになった筈なのに、中々進展が望めないどころか、大いなる勘違いや誤解をたくさん抱えてくれている。
これからも苦労しそうだなぁ…などと思ってしまうけれど、ルルーシュがスザクの前でだけ見せてくれる姿を…これから開拓してみたいと思ったのは、ルルーシュのこのいじけた顔を見てしまったからだ。
思いっきり得した気分になってしまった。
天然は…確かに扱いに困るけれど。
でも、こうして見ていると、本当にルルーシュはルルーシュなりにスザクを好きでいてくれている…と思えてきた。
「大丈夫!僕が好きなのはルルーシュだけだからね…。ルルーシュにしか『忠犬ハチ公』の真似なんてしないんだからね!」
スザクのその言葉は…。
きちんとルルーシュに伝わっているのか解らないけれど…少しだけ、ルルーシュの顔がほころんだ気がした。
それを見てスザクは…
―――やっぱり、敵わないなぁ…
などと思ってしまっていた。

END

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posted by 和泉綾 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 二次創作(単発もの)

2010年08月11日

フリー(BlogPet)

きょうは、恋愛するつもりだった。
だけど、フリーペーパー保存しなかったよ。

*このエントリは、ブログペットの「ルル」が書きました。
posted by 和泉綾 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月10日

今日は「やきとりの日」 (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 今日は「やきとりの日」
「ねぎま、もも、手羽先…一番好きな焼き鳥の種類を教えてください!」
やきとりの日…。
えっと…今日は『ハトの日』だと思っておりました…(笑)
私はねぎまが一番好きです。
元々ねぎまの『ま』ってまぐろのまだったらしいですけれど。
これほど食品の冷蔵技術が発達していなかった頃は、まぐろってとっても足の速い食材で、生のお刺身を食べられる人など、本当に限られていたそうなので。
そこで、現代ほど豚とか牛とか云った動物の肉を口にしていなかった頃の日本人がまぐろをそうやって頂いていたようですね。
現在ではそういうねぎまを目にする事はありませんけれど…。
やきとり屋さんで頂くお酒とやきとりの組み合わせって…。
大好きなんですが…どうにもタバコが…。
タバコを吸いながら食事をする人たちがどうしてそこまでしてタバコを吸いたいのか解らない人なので。
あのタバコがなければ、もっと、やきとり屋さんって行きたいところなんですけれど。
やきとりが焼ける時のあの匂い…たまりませんよね…。
やきとり自体は嫌いなものはないんですけれど。
ただ、知人と飲みに行って、やきとりを頂く時に一番数を多く頼むのはねぎまだと思います。
今はいろんな部位のやきとりがあるようですけれど。
人気投票したら、やっぱり、オーソドックスなものに人気が集まりそうですよね…。


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posted by 和泉綾 at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) |

2010年08月09日

SUPER COMIC CITY関西16の新刊の通販に関しまして

こんにちは、和泉綾です。
ここのところバタバタしていたのですが、入稿も済んで、仕事も一段落してきました。
今日は名古屋の定期検診だったのですけれど…。
でも、とりあえず、『まぁ、今のところは体重が減っている以外は問題ないね…』とのことで…。
まぁ、今はよくても秋口になってからこの疲れが出てくるんでしょうかね…ヾ(▽^;)ゞうへへ

まぁ、そんな事はいいとして…。
えっと、入稿完了報告を終えたときに、通販に関してはよく解らない状態みたいな書き方をしてしまったのですが…。
一応、これまでの『心から『ありがとう』をあなたに…』シリーズを自家通販でご購入頂いている方に関しましては、自家通販を受け付けます。
多分、この程度の冊数なら恐らく、何とかなるかな…と思うので…。
但し、SUPER COMIC CITY関西16前の3日だけ…通販フォームに掲載させて頂きます。
その間に自家通販に関してはお申し込み下さい。
なお、『快適本屋さん』で取り扱って頂ける事になりましたので、そのほかの方は申し訳ないのですが、そちらでご購入下さい。
データには残っていませんが、まぁ、なんとなくお名前を覚えているので…。
そもそも、他の3冊を読まずに、最終巻だけご購入頂くと云う事はないとは思いますので…。
予め、ご了承ください。

イベント当日には、いつもの通り、確実に余る冊数を持って行きます。
関西のイベントの直接参加は初めてなのですが…。
どんな反応を頂けるかドキドキしております。
直接イベント参加される方はイベントの方で宜しくお願い致します。

あと、ペーパーに関しましては、『心から『ありがとう』をあなたに…』をご購入下さった方にお付けするペーパーと本の購入に関係なくお配りするフリーペーパーの2種類を作ります。
自家通販分に関しましては、この2種類のペーパーを、委託書店さんに関しましては、『心から『ありがとう』をあなたに…』をご購入下さった方にお付けするペーパーのみ、お付け致します。
多分、今の和泉の状態を考えるとそれが精いっぱいですので…なにとぞ、ご了承ください。
一応連絡事項はこれくらいでしょうか…。
宜しくお願い致します。

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posted by 和泉綾 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

難しい選択? (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 難しい選択?
「友情と恋愛、いざとなったらどちらを優先しますか?」
えっと…
ここ最近、そんな事を考えた事ないですが…。
基本的にはその二つを並べたら両方失うのがお約束じゃないですか?
中途半端な事をすれば…。
そもそも、『友情』ってそこまで真剣に悩まにゃならん相手って、こっちはそう思っていても、相手がそう思ってない事の方が多いですしね…。
というか、私の場合、こっちが友達と思っていても、相手は思っていないと云う可能性の方が高いんで、基本的には深入りしないです。
その人のリアル『恋愛』に首を突っ込むような真似をしません。
まぁ、両方手に入れるってのは無理でしょうから、どちらかを手元に残す決心をしたとしても、真剣に悩まなくちゃいけないと思うしなぁ…。
でもって、どちらかを手に残したいと云うのであれば、いい人に徹するか、人非人に徹するか…。
綺麗事で何かを守れる訳がありませんしねぇ…。
実際に、そんな場面に出くわしていないので…。
そこまで究極の選択をしなけりゃならん『お友達』もいないし、現在二次元のキャラに魂を売っちゃっているので…(笑)
かつて、究極の選択ってわけじゃないんですが…。
超大好きな女性と超大好きな男性が付き合っていた事がありまして…。
で、二人が別れたって事を聞いたんですが…その時、私もまだ若かった…(笑)
その男性から『付き合わん?』みたいな事を言われて、付き合い始めたらその超大好きな女性を怒らせてしまいましてねぇ…(爆)
かつてはそんな、三流ドラマみたいな事をやっていたんですよ…私も…。
マジ『友情』もマジ『恋愛』もすっかり懲りた訳です。
まぁ、そのお二人とは、もう付き合いがなくって、生きているか死んでいるかも知らないんですが…。
お二人とも、今も元気でいて下さいねぇぇぇ〜〜〜。


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posted by 和泉綾 at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) |