2010年06月08日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 16

Stiff neck 01



※設定:毎日パソコンに向かっているルルーシュを見ていて、スザクはふとある疑問を抱きます。
『ルルーシュって肩凝ってないのかな?』
と。
そこから始まる『萌え♪』展開は…?
一応、スザルルは両想いですが、まだまだ清い仲です。

このお話しは紫翠さまからのリクエストです。有難う御座いました。(頂いたリクエストの数の関係で順番が前後してしまった事をお詫びします)

 2週間程前から両想い、つまりは恋人同士となったルルーシュとスザクではあったけれど。
いつでもどこでもルルーシュにちょっかいを出したいスザクと、何かと恥ずかしがって、あと、ナナリーの目(じゃなくて耳)が気になって変に手を出されると怒りだすルルーシュ。
尤も、その辺りはルルーシュがあまりにナナリーに綺麗な夢を抱き過ぎているフシがあるのだけれど。
両想いになったと云っても、『お兄様らぶ♪』オーラを隠そうともせず、これまで、ルルーシュに近付く女子たちをその見えないけれど、確実に相手に脅威を与えるその(それこそ、城○沙織のコス●か迦☆羅の妖邪★ワーかと云えるほどの)オーラで追い払って来ていたナナリーだった。
そのオーラも幼馴染にして、ナナリーの事をよく知っているスザクには通用しなかった…と云う事なのだけれど。
お互いにルルーシュの事をよく知り、自分の天敵の事をよく知る二人だ。
ナナリーは何としても愛しい兄のその大切な純潔を守ろうと必死だし、スザクはそんな隙を縫ってその一見、儚げな妹と思いきや、最愛の兄が絡んで来ると天使から鬼神に早変わり出来るナナリーよりも前に行きたいと普段は使わない頭を必死に使っている。
中々、スザクにとっても、『萌え♪』を望む(腐)女子にとっても、前途多難なカップル設定となってしまったわけだけれど。
しかし、この二人も器用にその、恐ろしげなオーラの応酬をルルーシュに知られない様に続けながら、いつでも火花を散らしている状態だ。
リヴァル辺りは、
『あの、恐ろしげな火花に気づかないルルーシュって一体どんな鈍感だよ!』
と、涙目になって、うっかり口にしてしまったところ、スザクとナナリーに生徒会室の備品倉庫に連れ込まれて、5分後、まるで『ムンクの叫び』の様な顔をして出て来たというエピソードがある。
それを見たカレンが…中で何が起きていたのか、絶対に知りたくないと云う顔をしてリヴァルに
『大丈夫?』
と、一応、心配しているのよ…と云う言葉をかけてくれた。
基本的にアッシュフォード学園では猫かぶりモードなのでそれこそ、心のこもっていない社交辞令だと云う事は、カレンの猫かぶりをよく知っている者であれば一目瞭然であったけれど。
とりあえず、その辺りは完全にスルーだし、問題はそこじゃない。
リヴァルが顔色を変えている中、スザクとナナリーが一緒にいたのを見たルルーシュがにこりと笑って声をかけて来た。
「あ、お前たち、何こそこそしているんだ?」
そこに、超鈍感設定の、鈍感大魔王降臨中のルルーシュの姿が…リヴァルには本当にすごい奴なのか、どこまで鈍感な奴なのか…と云う事で、苦悩している。
おまけに、顔色を変えているリヴァルに対しては完全にスルーしているルルーシュに…
―――お前…友達を助けようと云う気持ちはないのか?
うっかりそんな事を思ってしまったリヴァルだけれど。
しかし、リヴァルは大きな誤解をしていた。
ルルーシュの目にはリヴァルはスザクとナナリーと3人で楽しい内緒話をしていたように見えている。(そこはスザクとナナリーがルルーシュの世界の中心だから)
この事実に気がつくまで、リヴァルにはもう少し時間が必要だったようだけれど。

 とりあえず、両想いになったルルーシュとスザクの環境説明はこれくらいにして…
こんな状態だと、スザクもせっかく両想いになったはいいけれど、実は、片想いの時の方がルルーシュと一緒にいる時間が長かったのではないかと思えるほどの環境になってしまった。
と云うのも、ナナリーに完全にロックオンされ、ルルーシュにさえ『咲世子は天然だから…』とのたまわられた咲世子はナナリーの『萌え♪』友となり、現在、(名目上)ルルーシュの純潔を守るための戦士となってしまった今、完全なプロの訓練を受けている咲世子と、ナンバーズと云う事で、適当な訓練で前線の弾よけにされていたスザクの戦いとなっていて…。
まぁ、ぶっちゃけ、前途多難な状態は続いているのだ。
それでも、ルルーシュに気づかれないように…という鉄則がある為、スザクに『あの…授業で解らなかったところが…あるんだけど…』と、捨て犬の様な目でルルーシュ頼んだ時、絶対にルルーシュが拒まない。
その事をよく解っているナナリーとしてはその度に歯噛みをしているのだけれど…
だからこそ、無駄に咲世子にお茶を持って行かせるし、時に、そのSPの能力を使って、中の様子を探らせるし。
で、必要とあらば…
『咲世子さん、必要でしたら、ドアを蹴破っちゃって下さいね?その場でスザクさんを現行犯逮捕して、ユフィ異母姉さまに熨斗付けてお返ししちゃって下さい…』
と、にこりと笑ってお願い…ではなくて、確実に『絶対遵守命令』を下している。
とまぁ、これに気づかないルルーシュの鈍感さは既に、ギネスもの…と云えるほどの鈍感さを発揮しているのだけれど。
それでも、ルルーシュの目には仲良くスザクとナナリーが仲良く戯れていると云う感覚しかないのだ。
そんな光景を望んでいたルルーシュにとって、そんな二人の姿に目を細めている。
ただ、時々、ナナリーを失望のどん底に叩き落すような一言をかますのが、玉にきずなのだけれど。
と云うのは…
『ナナリー…その…ナナリーは、スザクの事が…その、好きなのか?』
一応、ナナリーにスザクと両想いになった事をカミングアウトしていたのだけれど…その度にナナリーは兄の前ではなく、自分のベッドの中で枕を涙で濡らしているのだ。
『お兄様…お兄様を世界で一番愛しているのは私なのに…。何故、あんな野獣で、おバカで、ユフィ異母姉さまに熱をあげていれば事は穏便にすんだ筈のスザクさんとだなんて…』
そう云いながら、ベッドの中でさめざめと泣いているのだった。
ぶっちゃけ、スザクを選んだルルーシュに対しても失礼な言い草だとは思われるが…
それでも、兄を盗られてしまったと云う…しかも、ナナリーの知る中で一番危険人物認定をしている相手に盗られてしまったと云う悔しさに、そんな事は頭から吹っ飛んでいた。
ともあれ、そんな事で『兄の愛』を諦める様なナナリーではない。
これから先も二人の一線を越えない様にけっして、スザクへの警戒を怠らないと決めたのだった。

 さて、スザクにとっての天敵はナナリーであるが…他にもスザクの邪魔をしようとしている者はまだまだいる。
と云うのも、ルルーシュ本人に自覚はないようだけれど、とにかく、この世の中、ルルーシュを愛したやまない老若男女が多いらしい。
アッシュフォード学園の中、ブリタニア軍の中、そして、通りすがりの貴族やマフィアたち。
とりあえず、誰かれ構わない状態らしい。
ここで無自覚だと云う事にそもそも問題があるのだけれど。
そのくらいの鈍感だからスザクとしても、何としても付け込む(?)隙を見つける様に頑張ろうとしているわけだけれど。
ただ、鈍感と天然と云うのは、小細工を施そうと考える者にとってこれほど厄介な者はないのだ。
本来、こうした小細工を考えるのはルルーシュなのだけれど、事、色恋沙汰の場合、ルルーシュはこうした小細工を施される側なのだ。
しかし、ルルーシュの鈍感さはとにかく手ごわい。
最愛の妹であるナナリーでさえ、てこずるほどなのだ。
ナナリーはこんな野望を抱いているのだ。
『お兄様の初めて(←何の事だかは各自の御判断にお任せ致します)は全て、私のものなのです!』
まぁ、これって、色んな意味で大丈夫なのだろうかと思われるし、基本的に血の近い存在と云うのは、生物学的に云っても、本能的にそう云った対象とはならない…と云うのが通説なのだけれど。(これは血が濃くなり過ぎるのを本能的に避けている為)
ルルーシュの場合、こうした自然の摂理をも翻してしまう『萌え♪』を持って生れてしまった、稀有な存在であるのだ。
なんだかんだ云って、ルルーシュには悪い虫がいつでも取り巻いている状態だ。
ルルーシュに付き纏っている人々、ストーキングしている人々に、そんな自覚なんてありはしないのだけれど。
ただ、ルルーシュの無駄に、無自覚にばらまいているそのフェロモンが悪いと云えばその通りなのだ。
と云うか、これは、どういう経緯でルルーシュの遺伝子に入り込んだのか…と云うか、突然変異なのだろうか?
ルルーシュの両親を見た時、シャルルパパに関してはどう見ても、息子にべた惚れ状態で、無自覚にフェロモンをばら撒くタイプには見えない。
マリアンヌママの場合、確かに美人だし、フェロモンはあると思われるが、何故に選んだ相手がシャルルなのだろうかという、微妙な疑問が残るし、彼女自身、『マゾッ子』なフェロモンじゃなくて、どう見ても『女王様』フェロモンである。
この、無自覚『マゾッ子萌え♪』フェロモンはどこからきたものなのか解らない。
ただ、そんなどうでもいい疑問はともかく、ルルーシュには誰かれ構わず引き寄せるフェロモンを持っていると云う事だけは事実である。
そんな相手を一人占めしようと思うこと自体、中々命知らずとも云えるのだけれど。
ただ、スザクなら普通にやりそうだ。
そして、それをやってのけるだけの(公式設定の)天然体質は十分備えている。
それを見破っているのが天敵であるナナリーと云うのは少々難はありそうだけれど、人間、一度死ぬ気になればそのくらいの事は乗り越えられる!(筈!)

 とりあえず、ここまで説明すれば、スザクは名目上、ルルーシュと両想いの恋人同士という事になっているけれど。
公式でもルルーシュはまだまだお子ちゃまの域を脱していないが、スザクは大人の階段を上っちゃっていると云う設定…。
そのお陰もあるのか、二次創作(特にスザルル)では結構経験豊富キャラになっているけれど。
ルルーシュ相手だと、そうそう、その豊富な経験は何の役にも立っていない様である。
今回もどうやって、ナナリーのしかけている罠をすりぬけて、ルルーシュに触れる事を可能にするか…考えている。
そんな事に頭を使えるなら、ルルーシュに教えて貰わなくても二次関数の一つや二つ、普通に解けるくらいの頭はありそうなのだけれど。
しかし、悲しいかな…。
人間と云うのは、自分の好きな事に対しては頭も、肉体も限界を超えて酷使する事が出来るけれど、そうでない分野に関してはそうはいかないのだ。
恐らく、それを証明しているのが、今のスザクだろう。
これだけ、知恵を働かせていると云うのなら、『ゼロ』に負けないくらいの戦略、策略を持ってねじ伏せる事も出来るかもしれないと云うのに。
どう考えても、『ゼロ』の方が腕力で劣るのだから、そこにスザクが『優れた戦略(もしくは策略)』を取り入れたのなら、一発で仕留める事が出来るに違いない。
あの、とげとげマスクを外した時に受けるショックまでは他の人間では責任を持つ事は出来ないが。
そんな事はともかく、スザクは今現在、とっても真剣に考えているのだ。
そう!
ルルーシュと恋人っぽくあんな事とか、こんな事とか、あまつさえそんな事まで…
勿論、ルルーシュは初めてだと云う大前提である。
どう見てもルルーシュにそのテの経験があるとはとても思えない。(←結構失敬な奴なのもスザククオリティ)
現在は昼休み…
恋人となったルルーシュはスザクが学校に来られる日には、
『軍人は身体が資本だろ?』
と、ルルーシュの事を色々知っちゃっている第三者に対して涙を誘う一言を告げながら、手作り弁当を差し出して来てくれる。
これほどまで幸せな設定にして貰っているくせに、スザクはまだ、それ以上を望む不届き者として、ナナリーが咲世子を使ってまで成敗したい気持ちが少しだけ理解出来てしまいそうになる。
それでも、スザクは本編では『空気を読まない!』キャラとして名を馳せている。
そんな事をいちいち気を使っていたら、ルルーシュの恋人の座など守り切る事が出来る訳がない。
まぁ、またも話はそれたが、そんな、ルルーシュの愛情たっぷりの手作り弁当を左手に持ち、箸が動いていない状態が少しの間続いていた。
いつもなら、ルルーシュのお弁当をそれはそれは、嬉しそうに、幸せそうに、美味しそうに食べているスザクだっただけに、ルルーシュは少々心配になってになってしまって、スザクに声をかけた。
「スザク…どこか、具合でも悪いのか?それとも、俺の弁当、まずかったか?多分、俺の体調自体は悪くないから味覚がくるって味の付け方を間違えたなどと云う事は絶対にない!という事は…」

 ルルーシュを狙っている者達が見たら、その場で即刻、殺されても文句は言えない今のスザクの状態…。
しかし、こう云う時は意外と、どさくさに紛れてチャンスはあると云うものだ。
「あ、違うんだ!ルルーシュ!ごめん…ちょっと、考え事をしていて…」
流石にルルーシュとあんな事とか、こんな事とか、あまつさえそんな事まで全部こなす為にはどうしたらいいかを考えていたなんて、云えない。
しかし、この事態を何とか収拾付けなければならないのは事実だ。
スザクはお弁当をこれまた、ルルーシュお手製のランチョンマットの上に置いて、俯いているルルーシュの肩に手を乗せた。
―――あれ?ルルーシュの肩…
スザクはルルーシュの肩に手を置いた時に、ある事に気がついた。
少々、無駄知識があった為にスザクは驚いてしまった。
と云うのも、日本人特有の病気であると云う肩こりを、ルルーシュがしていたのだ。
スザクの方は、身体を動かしているし、身体を完全固定した作業をする事は殆どないから、基本的に肩こりと云うのは、あまりない。
緊張する様な体質でもないので、緊張の所為で肩がこると云う事もない。
「ねぇ…ルルーシュ、ひょっとして、肩、結構辛いんじゃないの?」
スザクはルルーシュに尋ねてみる。
するとルルーシュは…
「あ、いや別にそんな事は…」
こんなところでまで負けず嫌いを発揮する事もないだろうに…と思うのだけれど。
ルルーシュ自身、誰かに心配されると云う事に慣れていないと云うか、苦手意識がある様に見える。
そんなルルーシュを見ていて…。
ちょっと意地っ張りな表情は可愛いと思うけれど、やっぱり、素直に話して欲しいと思う部分もあって。
結構複雑な気分である。
しかし、スザクはここで、ピンと来た。
何か(良からぬ事)を思いついたらしい。
少し顔を赤らめてぷいっと横を向いてしまったルルーシュを見て、やっぱり可愛いと思って、そして、更に(良からぬ)何かを思いついたようで、少しだけ、スザクはご機嫌になった。
「ねぇ、ルルーシュ…、来週、数学のテスト、あるでしょ?僕、ほら、最近は割と学校に来られているけれど、やっぱり、勉強って苦手でさ…」
ちょっとだけ、困った様な笑いを零しつつ、でもって、ちょっと言いにくそうな表情をしている。
これも、ナチュラル系のボケキャラの必須アイテム(?)と云えるだろう。
その裏に何を隠しているのか、ルルーシュは全く気付いていない時点で、こっちの方は、天然、混じりッ気なしの、おまけに一歩間違うと非常に危険なナチュラル系ボケキャラと云えるだろう。
そもそも、本当の天然、混じりッ気なしの、おまけに一歩間違うと非常に危険なナチュラル系ボケキャラが、そんな自覚はある筈がないのだけれど。
そんなスザクに対して、ルルーシュは、『やれやれ』と云った表情で答えてくれた。
「解ったよ…。今日、一緒に夕飯、食べるか?」
この一言で決まった。
そして、その日の夜、スザクの今さっき思いついた(良からぬ)何かがルルーシュに対して施される事になるのである。

To Be Continued


あとがきに代えて



リクエスト企画の第5作目です。
えっと、前置きが長くなりましたが…ある程度引っ張りたかったので色々設定を詰め込みました。
ここからは複数リクエスト下さった方の作品となります。
結構自由度のあるリクエストだったので、好き放題やったら…やり過ぎの感が…ヾ(▽^;)ゞうへへ
まぁ、いつもの事と、笑って許して下さい。
とにかく、ここのところ、シリアスばかり書いていて、実生活もシャレにならない程色々あって、とどめに夏コミ落選だったので、話しを明るくしようとして…こんな風になっちゃいました。
それでも、笑って、楽しんで頂ければと思います。
コミケって申込書の不備がなければ85%くらいはスペース取れるってwikiさんに書いてあったし、他のそう云った事に詳しい方に教えて頂いても、そう云っていたので…
説明書引っ張り出してとにかく、自分の申込書を確認したのですが…不備が解らない…Σ( ̄◇ ̄;;;;
つまり、本当に抽選に漏れて15%に入ったってことなんですよね…
こう云う時のくじ運の命中度は凄いな…(苦笑)
前回もちゃんと書きこみの時も、書いた後もしっかりチェックしていて、不備がなかった筈なんですけれど。
和泉の運も凄いな…ここまで来ると…
で、ニコ動で元気になれる音楽を聞いていました。
貼り付けておきますが、スキップできないので、『19:25』『28:52』『38:45』から始まる曲を何度も聞いていました。



『BEST FRIENDS』 鎧伝サムライトルーパー セカンドアルバム



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posted by 和泉綾 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 16

Stiff neck 01



※設定:毎日パソコンに向かっているルルーシュを見ていて、スザクはふとある疑問を抱きます。
『ルルーシュって肩凝ってないのかな?』
と。
そこから始まる『萌え♪』展開は…?
一応、スザルルは両想いですが、まだまだ清い仲です。

このお話しは紫翠さまからのリクエストです。有難う御座いました。(頂いたリクエストの数の関係で順番が前後してしまった事をお詫びします)

 2週間程前から両想い、つまりは恋人同士となったルルーシュとスザクではあったけれど。
いつでもどこでもルルーシュにちょっかいを出したいスザクと、何かと恥ずかしがって、あと、ナナリーの目(じゃなくて耳)が気になって変に手を出されると怒りだすルルーシュ。
尤も、その辺りはルルーシュがあまりにナナリーに綺麗な夢を抱き過ぎているフシがあるのだけれど。
両想いになったと云っても、『お兄様らぶ♪』オーラを隠そうともせず、これまで、ルルーシュに近付く女子たちをその見えないけれど、確実に相手に脅威を与えるその(それこそ、城○沙織のコス●か迦☆羅の妖邪★ワーかと云えるほどの)オーラで追い払って来ていたナナリーだった。
そのオーラも幼馴染にして、ナナリーの事をよく知っているスザクには通用しなかった…と云う事なのだけれど。
お互いにルルーシュの事をよく知り、自分の天敵の事をよく知る二人だ。
ナナリーは何としても愛しい兄のその大切な純潔を守ろうと必死だし、スザクはそんな隙を縫ってその一見、儚げな妹と思いきや、最愛の兄が絡んで来ると天使から鬼神に早変わり出来るナナリーよりも前に行きたいと普段は使わない頭を必死に使っている。
中々、スザクにとっても、『萌え♪』を望む(腐)女子にとっても、前途多難なカップル設定となってしまったわけだけれど。
しかし、この二人も器用にその、恐ろしげなオーラの応酬をルルーシュに知られない様に続けながら、いつでも火花を散らしている状態だ。
リヴァル辺りは、
『あの、恐ろしげな火花に気づかないルルーシュって一体どんな鈍感だよ!』
と、涙目になって、うっかり口にしてしまったところ、スザクとナナリーに生徒会室の備品倉庫に連れ込まれて、5分後、まるで『ムンクの叫び』の様な顔をして出て来たというエピソードがある。
それを見たカレンが…中で何が起きていたのか、絶対に知りたくないと云う顔をしてリヴァルに
『大丈夫?』
と、一応、心配しているのよ…と云う言葉をかけてくれた。
基本的にアッシュフォード学園では猫かぶりモードなのでそれこそ、心のこもっていない社交辞令だと云う事は、カレンの猫かぶりをよく知っている者であれば一目瞭然であったけれど。
とりあえず、その辺りは完全にスルーだし、問題はそこじゃない。
リヴァルが顔色を変えている中、スザクとナナリーが一緒にいたのを見たルルーシュがにこりと笑って声をかけて来た。
「あ、お前たち、何こそこそしているんだ?」
そこに、超鈍感設定の、鈍感大魔王降臨中のルルーシュの姿が…リヴァルには本当にすごい奴なのか、どこまで鈍感な奴なのか…と云う事で、苦悩している。
おまけに、顔色を変えているリヴァルに対しては完全にスルーしているルルーシュに…
―――お前…友達を助けようと云う気持ちはないのか?
うっかりそんな事を思ってしまったリヴァルだけれど。
しかし、リヴァルは大きな誤解をしていた。
ルルーシュの目にはリヴァルはスザクとナナリーと3人で楽しい内緒話をしていたように見えている。(そこはスザクとナナリーがルルーシュの世界の中心だから)
この事実に気がつくまで、リヴァルにはもう少し時間が必要だったようだけれど。

 とりあえず、両想いになったルルーシュとスザクの環境説明はこれくらいにして…
こんな状態だと、スザクもせっかく両想いになったはいいけれど、実は、片想いの時の方がルルーシュと一緒にいる時間が長かったのではないかと思えるほどの環境になってしまった。
と云うのも、ナナリーに完全にロックオンされ、ルルーシュにさえ『咲世子は天然だから…』とのたまわられた咲世子はナナリーの『萌え♪』友となり、現在、(名目上)ルルーシュの純潔を守るための戦士となってしまった今、完全なプロの訓練を受けている咲世子と、ナンバーズと云う事で、適当な訓練で前線の弾よけにされていたスザクの戦いとなっていて…。
まぁ、ぶっちゃけ、前途多難な状態は続いているのだ。
それでも、ルルーシュに気づかれないように…という鉄則がある為、スザクに『あの…授業で解らなかったところが…あるんだけど…』と、捨て犬の様な目でルルーシュ頼んだ時、絶対にルルーシュが拒まない。
その事をよく解っているナナリーとしてはその度に歯噛みをしているのだけれど…
だからこそ、無駄に咲世子にお茶を持って行かせるし、時に、そのSPの能力を使って、中の様子を探らせるし。
で、必要とあらば…
『咲世子さん、必要でしたら、ドアを蹴破っちゃって下さいね?その場でスザクさんを現行犯逮捕して、ユフィ異母姉さまに熨斗付けてお返ししちゃって下さい…』
と、にこりと笑ってお願い…ではなくて、確実に『絶対遵守命令』を下している。
とまぁ、これに気づかないルルーシュの鈍感さは既に、ギネスもの…と云えるほどの鈍感さを発揮しているのだけれど。
それでも、ルルーシュの目には仲良くスザクとナナリーが仲良く戯れていると云う感覚しかないのだ。
そんな光景を望んでいたルルーシュにとって、そんな二人の姿に目を細めている。
ただ、時々、ナナリーを失望のどん底に叩き落すような一言をかますのが、玉にきずなのだけれど。
と云うのは…
『ナナリー…その…ナナリーは、スザクの事が…その、好きなのか?』
一応、ナナリーにスザクと両想いになった事をカミングアウトしていたのだけれど…その度にナナリーは兄の前ではなく、自分のベッドの中で枕を涙で濡らしているのだ。
『お兄様…お兄様を世界で一番愛しているのは私なのに…。何故、あんな野獣で、おバカで、ユフィ異母姉さまに熱をあげていれば事は穏便にすんだ筈のスザクさんとだなんて…』
そう云いながら、ベッドの中でさめざめと泣いているのだった。
ぶっちゃけ、スザクを選んだルルーシュに対しても失礼な言い草だとは思われるが…
それでも、兄を盗られてしまったと云う…しかも、ナナリーの知る中で一番危険人物認定をしている相手に盗られてしまったと云う悔しさに、そんな事は頭から吹っ飛んでいた。
ともあれ、そんな事で『兄の愛』を諦める様なナナリーではない。
これから先も二人の一線を越えない様にけっして、スザクへの警戒を怠らないと決めたのだった。

 さて、スザクにとっての天敵はナナリーであるが…他にもスザクの邪魔をしようとしている者はまだまだいる。
と云うのも、ルルーシュ本人に自覚はないようだけれど、とにかく、この世の中、ルルーシュを愛したやまない老若男女が多いらしい。
アッシュフォード学園の中、ブリタニア軍の中、そして、通りすがりの貴族やマフィアたち。
とりあえず、誰かれ構わない状態らしい。
ここで無自覚だと云う事にそもそも問題があるのだけれど。
そのくらいの鈍感だからスザクとしても、何としても付け込む(?)隙を見つける様に頑張ろうとしているわけだけれど。
ただ、鈍感と天然と云うのは、小細工を施そうと考える者にとってこれほど厄介な者はないのだ。
本来、こうした小細工を考えるのはルルーシュなのだけれど、事、色恋沙汰の場合、ルルーシュはこうした小細工を施される側なのだ。
しかし、ルルーシュの鈍感さはとにかく手ごわい。
最愛の妹であるナナリーでさえ、てこずるほどなのだ。
ナナリーはこんな野望を抱いているのだ。
『お兄様の初めて(←何の事だかは各自の御判断にお任せ致します)は全て、私のものなのです!』
まぁ、これって、色んな意味で大丈夫なのだろうかと思われるし、基本的に血の近い存在と云うのは、生物学的に云っても、本能的にそう云った対象とはならない…と云うのが通説なのだけれど。(これは血が濃くなり過ぎるのを本能的に避けている為)
ルルーシュの場合、こうした自然の摂理をも翻してしまう『萌え♪』を持って生れてしまった、稀有な存在であるのだ。
なんだかんだ云って、ルルーシュには悪い虫がいつでも取り巻いている状態だ。
ルルーシュに付き纏っている人々、ストーキングしている人々に、そんな自覚なんてありはしないのだけれど。
ただ、ルルーシュの無駄に、無自覚にばらまいているそのフェロモンが悪いと云えばその通りなのだ。
と云うか、これは、どういう経緯でルルーシュの遺伝子に入り込んだのか…と云うか、突然変異なのだろうか?
ルルーシュの両親を見た時、シャルルパパに関してはどう見ても、息子にべた惚れ状態で、無自覚にフェロモンをばら撒くタイプには見えない。
マリアンヌママの場合、確かに美人だし、フェロモンはあると思われるが、何故に選んだ相手がシャルルなのだろうかという、微妙な疑問が残るし、彼女自身、『マゾッ子』なフェロモンじゃなくて、どう見ても『女王様』フェロモンである。
この、無自覚『マゾッ子萌え♪』フェロモンはどこからきたものなのか解らない。
ただ、そんなどうでもいい疑問はともかく、ルルーシュには誰かれ構わず引き寄せるフェロモンを持っていると云う事だけは事実である。
そんな相手を一人占めしようと思うこと自体、中々命知らずとも云えるのだけれど。
ただ、スザクなら普通にやりそうだ。
そして、それをやってのけるだけの(公式設定の)天然体質は十分備えている。
それを見破っているのが天敵であるナナリーと云うのは少々難はありそうだけれど、人間、一度死ぬ気になればそのくらいの事は乗り越えられる!(筈!)

 とりあえず、ここまで説明すれば、スザクは名目上、ルルーシュと両想いの恋人同士という事になっているけれど。
公式でもルルーシュはまだまだお子ちゃまの域を脱していないが、スザクは大人の階段を上っちゃっていると云う設定…。
そのお陰もあるのか、二次創作(特にスザルル)では結構経験豊富キャラになっているけれど。
ルルーシュ相手だと、そうそう、その豊富な経験は何の役にも立っていない様である。
今回もどうやって、ナナリーのしかけている罠をすりぬけて、ルルーシュに触れる事を可能にするか…考えている。
そんな事に頭を使えるなら、ルルーシュに教えて貰わなくても二次関数の一つや二つ、普通に解けるくらいの頭はありそうなのだけれど。
しかし、悲しいかな…。
人間と云うのは、自分の好きな事に対しては頭も、肉体も限界を超えて酷使する事が出来るけれど、そうでない分野に関してはそうはいかないのだ。
恐らく、それを証明しているのが、今のスザクだろう。
これだけ、知恵を働かせていると云うのなら、『ゼロ』に負けないくらいの戦略、策略を持ってねじ伏せる事も出来るかもしれないと云うのに。
どう考えても、『ゼロ』の方が腕力で劣るのだから、そこにスザクが『優れた戦略(もしくは策略)』を取り入れたのなら、一発で仕留める事が出来るに違いない。
あの、とげとげマスクを外した時に受けるショックまでは他の人間では責任を持つ事は出来ないが。
そんな事はともかく、スザクは今現在、とっても真剣に考えているのだ。
そう!
ルルーシュと恋人っぽくあんな事とか、こんな事とか、あまつさえそんな事まで…
勿論、ルルーシュは初めてだと云う大前提である。
どう見てもルルーシュにそのテの経験があるとはとても思えない。(←結構失敬な奴なのもスザククオリティ)
現在は昼休み…
恋人となったルルーシュはスザクが学校に来られる日には、
『軍人は身体が資本だろ?』
と、ルルーシュの事を色々知っちゃっている第三者に対して涙を誘う一言を告げながら、手作り弁当を差し出して来てくれる。
これほどまで幸せな設定にして貰っているくせに、スザクはまだ、それ以上を望む不届き者として、ナナリーが咲世子を使ってまで成敗したい気持ちが少しだけ理解出来てしまいそうになる。
それでも、スザクは本編では『空気を読まない!』キャラとして名を馳せている。
そんな事をいちいち気を使っていたら、ルルーシュの恋人の座など守り切る事が出来る訳がない。
まぁ、またも話はそれたが、そんな、ルルーシュの愛情たっぷりの手作り弁当を左手に持ち、箸が動いていない状態が少しの間続いていた。
いつもなら、ルルーシュのお弁当をそれはそれは、嬉しそうに、幸せそうに、美味しそうに食べているスザクだっただけに、ルルーシュは少々心配になってになってしまって、スザクに声をかけた。
「スザク…どこか、具合でも悪いのか?それとも、俺の弁当、まずかったか?多分、俺の体調自体は悪くないから味覚がくるって味の付け方を間違えたなどと云う事は絶対にない!という事は…」

 ルルーシュを狙っている者達が見たら、その場で即刻、殺されても文句は言えない今のスザクの状態…。
しかし、こう云う時は意外と、どさくさに紛れてチャンスはあると云うものだ。
「あ、違うんだ!ルルーシュ!ごめん…ちょっと、考え事をしていて…」
流石にルルーシュとあんな事とか、こんな事とか、あまつさえそんな事まで全部こなす為にはどうしたらいいかを考えていたなんて、云えない。
しかし、この事態を何とか収拾付けなければならないのは事実だ。
スザクはお弁当をこれまた、ルルーシュお手製のランチョンマットの上に置いて、俯いているルルーシュの肩に手を乗せた。
―――あれ?ルルーシュの肩…
スザクはルルーシュの肩に手を置いた時に、ある事に気がついた。
少々、無駄知識があった為にスザクは驚いてしまった。
と云うのも、日本人特有の病気であると云う肩こりを、ルルーシュがしていたのだ。
スザクの方は、身体を動かしているし、身体を完全固定した作業をする事は殆どないから、基本的に肩こりと云うのは、あまりない。
緊張する様な体質でもないので、緊張の所為で肩がこると云う事もない。
「ねぇ…ルルーシュ、ひょっとして、肩、結構辛いんじゃないの?」
スザクはルルーシュに尋ねてみる。
するとルルーシュは…
「あ、いや別にそんな事は…」
こんなところでまで負けず嫌いを発揮する事もないだろうに…と思うのだけれど。
ルルーシュ自身、誰かに心配されると云う事に慣れていないと云うか、苦手意識がある様に見える。
そんなルルーシュを見ていて…。
ちょっと意地っ張りな表情は可愛いと思うけれど、やっぱり、素直に話して欲しいと思う部分もあって。
結構複雑な気分である。
しかし、スザクはここで、ピンと来た。
何か(良からぬ事)を思いついたらしい。
少し顔を赤らめてぷいっと横を向いてしまったルルーシュを見て、やっぱり可愛いと思って、そして、更に(良からぬ)何かを思いついたようで、少しだけ、スザクはご機嫌になった。
「ねぇ、ルルーシュ…、来週、数学のテスト、あるでしょ?僕、ほら、最近は割と学校に来られているけれど、やっぱり、勉強って苦手でさ…」
ちょっとだけ、困った様な笑いを零しつつ、でもって、ちょっと言いにくそうな表情をしている。
これも、ナチュラル系のボケキャラの必須アイテム(?)と云えるだろう。
その裏に何を隠しているのか、ルルーシュは全く気付いていない時点で、こっちの方は、天然、混じりッ気なしの、おまけに一歩間違うと非常に危険なナチュラル系ボケキャラと云えるだろう。
そもそも、本当の天然、混じりッ気なしの、おまけに一歩間違うと非常に危険なナチュラル系ボケキャラが、そんな自覚はある筈がないのだけれど。
そんなスザクに対して、ルルーシュは、『やれやれ』と云った表情で答えてくれた。
「解ったよ…。今日、一緒に夕飯、食べるか?」
この一言で決まった。
そして、その日の夜、スザクの今さっき思いついた(良からぬ)何かがルルーシュに対して施される事になるのである。

To Be Continued


あとがきに代えて



リクエスト企画の第5作目です。
えっと、前置きが長くなりましたが…ある程度引っ張りたかったので色々設定を詰め込みました。
ここからは複数リクエスト下さった方の作品となります。
結構自由度のあるリクエストだったので、好き放題やったら…やり過ぎの感が…ヾ(▽^;)ゞうへへ
まぁ、いつもの事と、笑って許して下さい。
とにかく、ここのところ、シリアスばかり書いていて、実生活もシャレにならない程色々あって、とどめに夏コミ落選だったので、話しを明るくしようとして…こんな風になっちゃいました。
それでも、笑って、楽しんで頂ければと思います。
コミケって申込書の不備がなければ85%くらいはスペース取れるってwikiさんに書いてあったし、他のそう云った事に詳しい方に教えて頂いても、そう云っていたので…
説明書引っ張り出してとにかく、自分の申込書を確認したのですが…不備が解らない…Σ( ̄◇ ̄;;;;
つまり、本当に抽選に漏れて15%に入ったってことなんですよね…
こう云う時のくじ運の命中度は凄いな…(苦笑)
前回もちゃんと書きこみの時も、書いた後もしっかりチェックしていて、不備がなかった筈なんですけれど。
和泉の運も凄いな…ここまで来ると…
で、ニコ動で元気になれる音楽を聞いていました。
貼り付けておきますが、スキップできないので、『19:25』『28:52』『38:45』から始まる曲を何度も聞いていました。



『BEST FRIENDS』 鎧伝サムライトルーパー セカンドアルバム



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きのうぜろが、落選者みたいなお願いしなかった。

*このエントリは、ブログペットの「ぜろ」が書きました。
posted by 和泉綾 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類

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必需品です (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 必需品です
「コレがないと生きていけないほど大事なものは?」
物理的…というより、精神的なものですけれど…。
既に現在の生活は、これがあるから支えていられる…というくらい自分の中では大きなウェイトを占めていますが…
それに付随して、パソコンが必要とか、高性能な複合機は必需品(買ってかなり経つ複合機が反逆したのですが、買った当時は相当頑張って買った最新モデルでした)とか、ネット環境は絶対になくては生活にならないとか…
でもその中心にあるのは、やっぱり、現在、生活に必要な時間を除いて…と云うよりも睡眠時間や食事の時間を削ってもまだ足りないほど大切なものがありますね。
このブログを見て下さっている方は解ると思いますけれど。
というか、今のところ、それ以外に大切なものとか、生きる為の必需品とか云うのは、ない気がします。
それがあるから、命が必要だし、お金が必要だし、上にあげた物品が必要だし…
しかし、そう思うと、結構危うい綱渡りのような人生だなぁ…(苦笑)
だって、その大切なものが消えてしまった時、自分が何をしたくて、何が欲しくて生きているかその意味さえ失いそうなんで…
最近、物理的に続けて行く事が相当しんどくなってきているのは事実なんですけれど、それでも、その気持ちがあれば、なんだか生きて行けそうだし…
というか、今の自分、相当病んでいる気がします。
昨日のこの記事に書いたように、どこかでぱぁぁぁっと休んで桃源郷探しの旅に出たい今日この頃…
でも、現実にはそんな事を実現できるほど世の中、甘くはないので、精神的必需品を大切に守りながら頑張ります。


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物理的…というより、精神的なものですけれど…。
既に現在の生活は、これがあるから支えていられる…というくらい自分の中では大きなウェイトを占めていますが…
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それがあるから、命が必要だし、お金が必要だし、上にあげた物品が必要だし…
しかし、そう思うと、結構危うい綱渡りのような人生だなぁ…(苦笑)
だって、その大切なものが消えてしまった時、自分が何をしたくて、何が欲しくて生きているかその意味さえ失いそうなんで…
最近、物理的に続けて行く事が相当しんどくなってきているのは事実なんですけれど、それでも、その気持ちがあれば、なんだか生きて行けそうだし…
というか、今の自分、相当病んでいる気がします。
昨日のこの記事に書いたように、どこかでぱぁぁぁっと休んで桃源郷探しの旅に出たい今日この頃…
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2010年06月07日

It's Destiny 25

ココロノカギ



 一人、廊下を歩いているロイドだったが…
思ったよりも、電話は手短に済んだ。
と云うか、電話をかけた相手が人の話しも聞かずに電話を切ってしまったという。
恐らく、まもなく、ここに駆けつけて来ることだろう。
物凄い形相で…
「まったく…人の話をちゃんと聞いて欲しいものだよね…」
この人物のこのセリフに関しては、前世の彼を知っている人間が聞けば
『お前が云うな!』
と云う返事が返って来るに違いない。
それでも、ここにはその頃の彼を知る者はいないし、と云うよりも、周囲に誰もいない。
尤も、彼が周囲に誰かがいたからと云って、その事でその辺りの気遣いをするとも思えないのだけれど。
それでも、実際に事は動き始めた。
ロイドはなぜ、このような形で自分達に記憶が戻ったのかなんて知らない。
それに、他にもこうして記憶を取り戻している者がいるのかどうかも…解らない。
いたところで、どうしようもないし、出来る事なんてないとは思う。
「いくら僕だってね、しんどいと思う事はあるんだけどなぁ…。正直、あんな陛下を見ていると、しんどくない方がどうかしているよね。スザク君が一緒にいてくれているみたいだけれど、シュナイゼル様があんなんじゃ…どうなっちゃうのかな?」
独り言…きっとこの言葉の意味はその記憶を持っていて、ロイドと同じように、悩んだものでなければ解らないことだろう。
正直、今だって、記憶がなくとも、ルルーシュの姿を見ていれば、なんだか痛々しさを感じるし、何の記憶もなく、幸せになる事は出来なかったのだろうか?と考えてしまうのは、愚かなことなのだろうか?
「僕としては、別に誰かに不幸になって欲しい訳でもないんだけれどな。でも、僕が望む方向に行った時、きっと、誰かが辛い思いをするんだろうなぁ…」
窓の外を見ながら、思ってしまう。
あの日は、ロイドはその場に立つ事は出来なかった。
あの時の彼の最期を見届ける事が出来なかった。
きっと、彼ら以外に思い出している者の中で、その場を知らなかったのは、ロイドだけだ。
ミレイに現世で出会った時、泣かれたのを思い出した。
彼女も相当しんどい思いをしていたんだろうと思った。
今度こそ、きちんと笑って欲しいと思う。
あの時、ミレイはロイドの心を動かした数少ない人間の一人だ。
スザクの事だって、『ランスロット』のデヴァイサーとして大切にはしていたけれど、あの時のロイドがスザクを『人』として見ていたかどうか、
「今になって見ると、結構微妙だよねぇ…」
そんな自分が今、人の命を救う職業についていると云うのを思うと、なんだか笑えてくる。
今だって、それほど、『人』に対して執着はしていないし、マイペースに進んでいる事は自分でも解っている。
ただ、そうやって、客観的に者を見る事は、『医師』の資質では必要な事だ。
患者に対して感情移入し過ぎてしまったら、的確な判断を出来なくなる。
ある意味、ルルーシュ達の様な、面倒な事情を抱えている患者を持つには便利な性格かもしれない。
そう思っているロイドだけれど。
既に、ここで、ルルーシュに対して『ちょっとだけ、僕も怒っているってことですよ…。そんな風に、過去に縛られていてどうするんです?』などと云っていた時点で、相当、その相手に対して色々な思いを抱えていると云う事に、ロイドはその時、気付いていたのだろうか?

 結局、話しは決裂してしまった状態で、カノンと別れたスザクだったが…
「本当に、何故僕達は、記憶を取り戻したんだ?もし、この記憶がなければ、この時代の『ルルーシュ』と『スザク』として、お互いに自分の為に生きる事が出来たかもしれないのに…」
そんな事を呟きながら、既に帰宅時間のピークになっている通りを歩いている。
あのカノンに対して、あそこまで云えるようになっていた自分に少しだけ、自嘲してしまう。
これも、記憶を取り戻したからあんな風に相手のペースに乗らずに話す事が出来たのだ。
もし、記憶を取り戻さない段階であんな事を云われていたら、
「僕は…ルルーシュの為に何かを捨てる覚悟は出来たのだろうか?」
相手はシュナイゼル≂ランペルージだ。
どう考えても、ただのサラリーマンのスザクが強気に出たところで、何ができる訳でもない相手だ。
それでも、スザクはルルーシュを手放したくなかった。
せっかく、再び会えたルルーシュの手を放したくはなかった。
あの頃と違って、自分の父親を殺すと云う罪を犯していない。
その罪を忘れたわけじゃないけれど、生まれ変わってまで、前世の業を背負わされてたまるか…と、そこまで考えられるくらいにはなっている。
それほど、あの頃のスザクの経験はスザクを成長させたし、なりたかったかどうかは別にして、強くした。
今、思い出しても相当しんどいと思えて来るような記憶だ。
やっと、やっと、ルルーシュと手を取り合って世界を変えると、そう、思ったのに…。
正直、ユーフェミアの事で『ゼロ』を許せなかった。
ルルーシュを許せなかった。
でも、それ以上に…悲しかった。
きっと、あの頃の自分はいっぱいいっぱいで、ルルーシュの事を気遣うだけの余裕がなかった。
だからこそ、ルルーシュは守りたいものの為に、罪を追った。
何度もスザクに『生きて欲しい』という願いの込められた言葉を自分に発していたのに。
「僕は、それに気付くことさえできなかったんだね…」
そう呟くと、あの、『ゼロ・レクイエム』の後に気づかされた、『ゼロ』の仮面を被りながらルルーシュは何を思っていたのか…
アッシュフォード学園が戦場となってしまった時、『ゼロ』がスザクに云った…あの言葉の意味は…
―――気付いた時には…遅すぎたよね…。ホント、僕はバカだ。
今更考えても仕方のない事と解っていて、やっぱり、思ってしまう。
ルルーシュのいなくなった世界で『ゼロ』の仮面を被りながら、何度も頭の中をリフレインしていたその言葉…
今もなお、こうして思い出すと、胸に突き刺さる。
「これは、僕も過去に縛られていると云う事なのかな…?」
かなり時間が食ってしまって、きっと、ルルーシュが心配しているだろうと…
スザクは携帯電話を取り出した。
そして、アドレスからルルーシュの番号を探しだす。
『留守番電話に接続します。ピーという発信音の後に…』
ルルーシュの携帯電話から留守番電話センターの電子音が流れて来た。
「え?」
さっきまでそれなりに話しをしていた。
確かに、身体を動かすのは大変そうには見えたけれど。
それでも、携帯電話に出る事くらいは出来るはず。
そう思った時…スザクの頭の中に嫌な予感が過って行った。

 携帯電話を持つその手が震えて来る。
「まさか…」
確かに、まさかと思ってしまうけれど。
でも、こうして考えてみれば、あってもおかしくない可能性だ。
―――やられた!
スザクはすぐにマンションへと走り出した。
そして、管理人室の前を走りぬけてセキュリティがかかっているものの、ミレイのお陰で自由に出入りできるその入口の前に立ったけれど…
―――開かない?すると…
「あ、枢木さん…えっと、ですね…」
管理人室から管理人が出て来た。
なんだか凄く何か、云いにくそうに口を開いてスザクの傍まで歩いてきた。
「あの…ひょっとして、シュナイゼルさんが…来たんですね?で、ルルーシュはどこへ?」
スザクが管理人に対して掴みかかる様に尋ねるけれど。
でも、管理人は困った顔をするだけだった。
「えっと、シュナイゼル様から、もう、枢木さんをこのマンションに入れちゃダメだって云われてしまってね…。それに、今はこのマンションの中にルルーシュ君はいないし、とりあえず、今日のところは…」
管理人がそこまで云った時に、スザクが管理人の肩を掴んでいる手に力が入ってしまう。
―――くっそ…あの時、カノンが出て来たという時点で気付くべきだった!
今のスザクにあるのは、せっかく会えたルルーシュとこんな理不尽な形で引き離されるのは御免だと云う思いだけだ。
「い…痛い…枢木さん…。気持ちは解るけど…」
管理人がスザクに痛みを訴える。
そこで、スザクもはっと我に返って掴んでいた管理人の肩を放した。
呆然としているスザクに、管理人が更に言葉を続けた。
「まったく…シュナイゼル様も突然来て、これまで黙認していたマオ君まで入れない様にしろ…だなんて…。これじゃあ、ルルーシュ君が可哀そうだ…」
管理人の独り言の様なセリフに、スザクは更に驚愕の表情と、悲痛の表情を浮かべた。
「あの…ルルーシュがどこに行ったか、解りますか?」
スザクは懸命に興奮状態の感情を抑えながら、尋ねた。
「さぁ…。私もただの管理人だから…。ここの住人のプライベートな事までは、関知できないんだよ…。ただ、ルルーシュ君、青ざめた顔をして、シュナイゼル様に抱きかかえられて、出て行ったよ…」
流石に、スザクのその姿に管理人が同情するかのように教えた。
その管理人の言葉に、既にルルーシュは本人がスザクに会いたいと思わない限り、決して会えない場所に連れて行かれた…と云う事を悟った。
―――カノンは…結局、僕を引きとめておくための…時間稼ぎだったのか…
今更気付いたところで、何の意味もないと思えてしまう事実を頭の中でもう一度反芻した。
カノンのあの口ぶりだと、本当にシュナイゼルはルルーシュを自分のものに…そう考えているのは間違いないだろう。
それに、どんな形であっても、ルルーシュを愛しているのだと云う事は解るから…
だから…
―――手荒な事はされないだろうけれど…
正直、こんな形でこんな風に考えてしまう自分を、普段なら咎める自分がいる筈なのに…
今はそんな自分の姿も現れない。
色々あり過ぎて、色々ショックが大きくて、今はもう、何も考えたくなかった。
「すみません…。ご迷惑をおかけして…。また、時々、様子を見に来るので、何か分かったら、ご迷惑にならない程度に教えて頂けないでしょうか?」

 一方、検査を済ませて、病室に、半ば強制的に軟禁状態となったルルーシュだったけれど…
スザクが買い物に行った時に連れて来られてしまったから…
―――どうやって連絡を取ろうか…。この状態ではどう考えても、連絡が取れるような状態じゃない…
状況把握だけはしっかりしている。
下手な事をして、更に拘束された状態になるのはまずい。
それに、今は、彼らの心配ではないが、とても、自力でマンションに戻ると云う事もかなり難しい状態だと云える。
ずっと、呆けた状態が続いていて、色々あって、そして、記憶を取り戻して…と云う事になっていたのだ。
これで、普段と同じように動けるくらいの精神力があるなら、そもそも、あんな風に身体から力の抜けた状態になどなりはしない。
この病院の中でも一番豪華な作りの特別室だ。
そして、そんな特別室だからセキュリティ自体もしっかりしている。
この部屋に訪れる人間にもこの部屋に入院しているルルーシュにも。
連絡の取り様がない。
「あのスザクの事だ…きっと、心配している…」
家にいたかった。
それでも、あのマンションの持ち主はシュナイゼルだ。
結局、あの頃と変わらない。
用意された箱庭の中で、自己主張の真似ごとばかりしている状態だ。
あの頃はまだ、守るべき存在があったから…もっと、前を見ていた気がする。
今の自分に守りたいものはない。
それどころか、自分の存在意義さえ解らない状態だ。
それこそ、あの時、皇帝から『お前は生きた事などない!』と云われた時と同じような気分だ。
実際に、今の自分は生きてなどいない。
ただ、惰性でその日を過ごしている…そんな感覚だ。
欲しいものだって、諦められるような…その程度のもの。
これまでだって、少し欲しいと思ったものであっても、あの両親に気に入られなければ、すぐに諦めて来た。
唯一、諦める時に悩んで、何か強引に自分の意思を押しとおそうとしたものは…マオがいるけれど。
でも、そのマオにしたって、両親に向かって本気で食ってかかった事なんてない。
実際、あのマンションにマオは入らないように…と云う事を管理人に伝えていたようだけれど、それをこそこそとルルーシュが入れさせていた…それだけの事だ。
恐らく、両親は気付いていたのかもしれないけれど、その時には彼らにとって、取るに足りないものであったから、放置していてくれただけの事だ。
―――結局、俺はこんなに無気力だったんだな…。大きなプレッシャーがかかれば、諦められる程度の…
そこまで思った時、何かはっとした。
―――諦める?アイツを…諦める?
ルルーシュの中にそんな言葉が浮かび上がってきた。
その『アイツ』と呼ぶその存在は…
あの時の事を考えれば、何度殺されたって文句は言えないと思える。
でも、あんな風に云って貰えて、嬉しいと思った。
その言葉に縋ってしまいたかった。
―――何故、俺はあの時、買い物に行かせてしまったんだ…。何故…こんな事に…
そう思った途端に、ルルーシュは膝の上に置かれていた拳をぎゅっと握りしめた。

―――コンコン…
そんな風にしているルルーシュの気持ちなどお構いなしに、部屋をノックされた。
「あ、はい…」
ルルーシュが返事すると、そこには…
「ルルーシュ!大丈夫?」
そう云って飛び込んで来たのは、自分が知っているその存在よりも遥かに年上だけれど、確実にその本人と解る存在だった。
「ミ…ミレイ会長…?」
ルルーシュが驚いた様にその名前を呼んだ。
ルルーシュは恐る恐る時計を見るが…とりあえず、仕事時間中でない事を知って、ほっとした。
何故、ここでルルーシュがほっとしなければならないのか…と思うのだけれど。
しかし、スザクをあんな終電ギリギリみたいな時間に帰す位残業させているくせに、この人に限って云えば、そう云った苦労を分かち合っていると云う様子は全くない。
相変わらず、強引に自分のペースに引きずり込むのは得意らしい。
「ったく…ロイド伯爵から連絡貰ってびっくりしたわよ!って、なんで、こんなあっという間に捕まっちゃってるわけ?」
聞き方によっては非常に失礼な言い方だと思われるが…
しかし、それもまた、この人の特性なのであえて無視する。
「別に…捕まっているわけでは…」
「大して変わらないでしょ?連絡取る方法だって全て遮断されて、体のいい監禁じゃないの…。確かに、今のルルーシュはちゃんと休養を摂った方がいいとは思うけどさ…」
相変わらず云いたい放題だ。
休養を摂った方がいいと云う割には中々にぎやかな登場だ。
「別に…。ただ、あの人が、スザクに妙な事をしていないと、いいんですけれど…」
俯き加減にルルーシュが云った。
ミレイが将来、社長になるであろう、スザクが勤めている『A物産』だって、ルルーシュの母であるギネヴィアの傘下の企業だ。
「安心なさいな…。私が出来る限りの事をする。それは約束する!ルルーシュがいちいち気にする事じゃないわ。そもそも、そんな個人感情でそんな権力を振り回せる時代は終わっているのよ?本当にそんな事ばかりしていたら、企業も社会もなりたちはしないわ…」
ミレイが明るく云ってくれるけれど。
それでも、不安が拭い切れない。
「でも…俺達の所為で…会長がそんな事を…」
もう、これ以上罪を背負いたくない…
そんなところなのだろうか?
ルルーシュのその言葉は随分後ろ向きで、あの頃、『ゼロ』として存在ていた頃の様に前だけを見ている感じがしない。
それほどまでに、ルルーシュの中での罪の意識が大きい…と云う事でもあるのだけれど。
「ねぇ…ルルーシュ、ロイド伯爵に云われなかった?」
ミレイが疑問形の言葉を投げかけて来た。
ルルーシュは今のところ、何を云いたいのか、解っていない。
そんなルルーシュを見てミレイがクスッと笑った。
「もう、そんな風に罪に縛られなくていいのよ、ルルーシュ。スザクも多分行ったんじゃないのかなぁ…。あの時の罪はあの時代に生きたすべての人々にあるって…。それはね、あの、ルルーシュが勝手な事をした後を生きた人間だから、云える言葉なのよ?ま、ちゃんと理解出来るようになるまでには、少し時間がかかるかなぁ…オコサマには…」
くすくすと笑いながらそう云ったミレイに、ルルーシュは少しムッとした顔をする。
ただ、その言葉の奥に隠されているものに、ルルーシュが気付くまでは…そんな風に思いながら、ミレイはルルーシュを見ているのだった。

To Be Continued


あとがきに代えて



こちらも御無沙汰になってしまった『It’s Destiny』ですが…
と云うか、『ギアスターボ』から随分連載をお休みしていたのですね…
申し訳ありません…m(__)m
まぁ、今回、少し、話しの内容としては、色々弄っているのですけれど、多分、前回が結構前過ぎて読みなおし…という方もいらっしゃるのでしょうか?
和泉も、原稿引っ張り出して書いていました。
とりあえず、イベント準備もほぼ終わりなので、のんびりやります。
まぁ、『All Hail Lelouch!!2』の持ち込み予定の記事にも書いているんですが、イベント参加が今後、どうなるか解らないので、現在オフラインで続いている話しに関しては、ゆっくり、じっくり書こうと思っています。
皆さんに忘れ去られない程度の時期に出そうとは思っています。
リク企画が終わるころには、『皇子とレジスタンス』『幼馴染シリーズ』が結構現在執筆中のターンが終わりそうなので…
連載物もどうなるかな…と云った感じです。
『皇子とレジスタンス』に関しては、まだネタはあるけれど、続きを書くことはあっても、掲載するかどうか、皆さんの御意見をお訊きしたいと思っております。
時々、思い出す様にお尋ねする記事があるかと思いますが…
よろしければ答えてやって下さい。
『幼馴染シリーズ』もなんだかんだ云って、どれだけのんびりやっても8月までは続かないと思うので、その後は、まぁ、書きたいものはあるんですけれどね。
書く意欲だけはどう云う訳かあるので、まぁ、ぼちぼち書いて行こうと思います。



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posted by 和泉綾 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | It's Destiny

It's Destiny 25

ココロノカギ



 一人、廊下を歩いているロイドだったが…
思ったよりも、電話は手短に済んだ。
と云うか、電話をかけた相手が人の話しも聞かずに電話を切ってしまったという。
恐らく、まもなく、ここに駆けつけて来ることだろう。
物凄い形相で…
「まったく…人の話をちゃんと聞いて欲しいものだよね…」
この人物のこのセリフに関しては、前世の彼を知っている人間が聞けば
『お前が云うな!』
と云う返事が返って来るに違いない。
それでも、ここにはその頃の彼を知る者はいないし、と云うよりも、周囲に誰もいない。
尤も、彼が周囲に誰かがいたからと云って、その事でその辺りの気遣いをするとも思えないのだけれど。
それでも、実際に事は動き始めた。
ロイドはなぜ、このような形で自分達に記憶が戻ったのかなんて知らない。
それに、他にもこうして記憶を取り戻している者がいるのかどうかも…解らない。
いたところで、どうしようもないし、出来る事なんてないとは思う。
「いくら僕だってね、しんどいと思う事はあるんだけどなぁ…。正直、あんな陛下を見ていると、しんどくない方がどうかしているよね。スザク君が一緒にいてくれているみたいだけれど、シュナイゼル様があんなんじゃ…どうなっちゃうのかな?」
独り言…きっとこの言葉の意味はその記憶を持っていて、ロイドと同じように、悩んだものでなければ解らないことだろう。
正直、今だって、記憶がなくとも、ルルーシュの姿を見ていれば、なんだか痛々しさを感じるし、何の記憶もなく、幸せになる事は出来なかったのだろうか?と考えてしまうのは、愚かなことなのだろうか?
「僕としては、別に誰かに不幸になって欲しい訳でもないんだけれどな。でも、僕が望む方向に行った時、きっと、誰かが辛い思いをするんだろうなぁ…」
窓の外を見ながら、思ってしまう。
あの日は、ロイドはその場に立つ事は出来なかった。
あの時の彼の最期を見届ける事が出来なかった。
きっと、彼ら以外に思い出している者の中で、その場を知らなかったのは、ロイドだけだ。
ミレイに現世で出会った時、泣かれたのを思い出した。
彼女も相当しんどい思いをしていたんだろうと思った。
今度こそ、きちんと笑って欲しいと思う。
あの時、ミレイはロイドの心を動かした数少ない人間の一人だ。
スザクの事だって、『ランスロット』のデヴァイサーとして大切にはしていたけれど、あの時のロイドがスザクを『人』として見ていたかどうか、
「今になって見ると、結構微妙だよねぇ…」
そんな自分が今、人の命を救う職業についていると云うのを思うと、なんだか笑えてくる。
今だって、それほど、『人』に対して執着はしていないし、マイペースに進んでいる事は自分でも解っている。
ただ、そうやって、客観的に者を見る事は、『医師』の資質では必要な事だ。
患者に対して感情移入し過ぎてしまったら、的確な判断を出来なくなる。
ある意味、ルルーシュ達の様な、面倒な事情を抱えている患者を持つには便利な性格かもしれない。
そう思っているロイドだけれど。
既に、ここで、ルルーシュに対して『ちょっとだけ、僕も怒っているってことですよ…。そんな風に、過去に縛られていてどうするんです?』などと云っていた時点で、相当、その相手に対して色々な思いを抱えていると云う事に、ロイドはその時、気付いていたのだろうか?

 結局、話しは決裂してしまった状態で、カノンと別れたスザクだったが…
「本当に、何故僕達は、記憶を取り戻したんだ?もし、この記憶がなければ、この時代の『ルルーシュ』と『スザク』として、お互いに自分の為に生きる事が出来たかもしれないのに…」
そんな事を呟きながら、既に帰宅時間のピークになっている通りを歩いている。
あのカノンに対して、あそこまで云えるようになっていた自分に少しだけ、自嘲してしまう。
これも、記憶を取り戻したからあんな風に相手のペースに乗らずに話す事が出来たのだ。
もし、記憶を取り戻さない段階であんな事を云われていたら、
「僕は…ルルーシュの為に何かを捨てる覚悟は出来たのだろうか?」
相手はシュナイゼル≂ランペルージだ。
どう考えても、ただのサラリーマンのスザクが強気に出たところで、何ができる訳でもない相手だ。
それでも、スザクはルルーシュを手放したくなかった。
せっかく、再び会えたルルーシュの手を放したくはなかった。
あの頃と違って、自分の父親を殺すと云う罪を犯していない。
その罪を忘れたわけじゃないけれど、生まれ変わってまで、前世の業を背負わされてたまるか…と、そこまで考えられるくらいにはなっている。
それほど、あの頃のスザクの経験はスザクを成長させたし、なりたかったかどうかは別にして、強くした。
今、思い出しても相当しんどいと思えて来るような記憶だ。
やっと、やっと、ルルーシュと手を取り合って世界を変えると、そう、思ったのに…。
正直、ユーフェミアの事で『ゼロ』を許せなかった。
ルルーシュを許せなかった。
でも、それ以上に…悲しかった。
きっと、あの頃の自分はいっぱいいっぱいで、ルルーシュの事を気遣うだけの余裕がなかった。
だからこそ、ルルーシュは守りたいものの為に、罪を追った。
何度もスザクに『生きて欲しい』という願いの込められた言葉を自分に発していたのに。
「僕は、それに気付くことさえできなかったんだね…」
そう呟くと、あの、『ゼロ・レクイエム』の後に気づかされた、『ゼロ』の仮面を被りながらルルーシュは何を思っていたのか…
アッシュフォード学園が戦場となってしまった時、『ゼロ』がスザクに云った…あの言葉の意味は…
―――気付いた時には…遅すぎたよね…。ホント、僕はバカだ。
今更考えても仕方のない事と解っていて、やっぱり、思ってしまう。
ルルーシュのいなくなった世界で『ゼロ』の仮面を被りながら、何度も頭の中をリフレインしていたその言葉…
今もなお、こうして思い出すと、胸に突き刺さる。
「これは、僕も過去に縛られていると云う事なのかな…?」
かなり時間が食ってしまって、きっと、ルルーシュが心配しているだろうと…
スザクは携帯電話を取り出した。
そして、アドレスからルルーシュの番号を探しだす。
『留守番電話に接続します。ピーという発信音の後に…』
ルルーシュの携帯電話から留守番電話センターの電子音が流れて来た。
「え?」
さっきまでそれなりに話しをしていた。
確かに、身体を動かすのは大変そうには見えたけれど。
それでも、携帯電話に出る事くらいは出来るはず。
そう思った時…スザクの頭の中に嫌な予感が過って行った。

 携帯電話を持つその手が震えて来る。
「まさか…」
確かに、まさかと思ってしまうけれど。
でも、こうして考えてみれば、あってもおかしくない可能性だ。
―――やられた!
スザクはすぐにマンションへと走り出した。
そして、管理人室の前を走りぬけてセキュリティがかかっているものの、ミレイのお陰で自由に出入りできるその入口の前に立ったけれど…
―――開かない?すると…
「あ、枢木さん…えっと、ですね…」
管理人室から管理人が出て来た。
なんだか凄く何か、云いにくそうに口を開いてスザクの傍まで歩いてきた。
「あの…ひょっとして、シュナイゼルさんが…来たんですね?で、ルルーシュはどこへ?」
スザクが管理人に対して掴みかかる様に尋ねるけれど。
でも、管理人は困った顔をするだけだった。
「えっと、シュナイゼル様から、もう、枢木さんをこのマンションに入れちゃダメだって云われてしまってね…。それに、今はこのマンションの中にルルーシュ君はいないし、とりあえず、今日のところは…」
管理人がそこまで云った時に、スザクが管理人の肩を掴んでいる手に力が入ってしまう。
―――くっそ…あの時、カノンが出て来たという時点で気付くべきだった!
今のスザクにあるのは、せっかく会えたルルーシュとこんな理不尽な形で引き離されるのは御免だと云う思いだけだ。
「い…痛い…枢木さん…。気持ちは解るけど…」
管理人がスザクに痛みを訴える。
そこで、スザクもはっと我に返って掴んでいた管理人の肩を放した。
呆然としているスザクに、管理人が更に言葉を続けた。
「まったく…シュナイゼル様も突然来て、これまで黙認していたマオ君まで入れない様にしろ…だなんて…。これじゃあ、ルルーシュ君が可哀そうだ…」
管理人の独り言の様なセリフに、スザクは更に驚愕の表情と、悲痛の表情を浮かべた。
「あの…ルルーシュがどこに行ったか、解りますか?」
スザクは懸命に興奮状態の感情を抑えながら、尋ねた。
「さぁ…。私もただの管理人だから…。ここの住人のプライベートな事までは、関知できないんだよ…。ただ、ルルーシュ君、青ざめた顔をして、シュナイゼル様に抱きかかえられて、出て行ったよ…」
流石に、スザクのその姿に管理人が同情するかのように教えた。
その管理人の言葉に、既にルルーシュは本人がスザクに会いたいと思わない限り、決して会えない場所に連れて行かれた…と云う事を悟った。
―――カノンは…結局、僕を引きとめておくための…時間稼ぎだったのか…
今更気付いたところで、何の意味もないと思えてしまう事実を頭の中でもう一度反芻した。
カノンのあの口ぶりだと、本当にシュナイゼルはルルーシュを自分のものに…そう考えているのは間違いないだろう。
それに、どんな形であっても、ルルーシュを愛しているのだと云う事は解るから…
だから…
―――手荒な事はされないだろうけれど…
正直、こんな形でこんな風に考えてしまう自分を、普段なら咎める自分がいる筈なのに…
今はそんな自分の姿も現れない。
色々あり過ぎて、色々ショックが大きくて、今はもう、何も考えたくなかった。
「すみません…。ご迷惑をおかけして…。また、時々、様子を見に来るので、何か分かったら、ご迷惑にならない程度に教えて頂けないでしょうか?」

 一方、検査を済ませて、病室に、半ば強制的に軟禁状態となったルルーシュだったけれど…
スザクが買い物に行った時に連れて来られてしまったから…
―――どうやって連絡を取ろうか…。この状態ではどう考えても、連絡が取れるような状態じゃない…
状況把握だけはしっかりしている。
下手な事をして、更に拘束された状態になるのはまずい。
それに、今は、彼らの心配ではないが、とても、自力でマンションに戻ると云う事もかなり難しい状態だと云える。
ずっと、呆けた状態が続いていて、色々あって、そして、記憶を取り戻して…と云う事になっていたのだ。
これで、普段と同じように動けるくらいの精神力があるなら、そもそも、あんな風に身体から力の抜けた状態になどなりはしない。
この病院の中でも一番豪華な作りの特別室だ。
そして、そんな特別室だからセキュリティ自体もしっかりしている。
この部屋に訪れる人間にもこの部屋に入院しているルルーシュにも。
連絡の取り様がない。
「あのスザクの事だ…きっと、心配している…」
家にいたかった。
それでも、あのマンションの持ち主はシュナイゼルだ。
結局、あの頃と変わらない。
用意された箱庭の中で、自己主張の真似ごとばかりしている状態だ。
あの頃はまだ、守るべき存在があったから…もっと、前を見ていた気がする。
今の自分に守りたいものはない。
それどころか、自分の存在意義さえ解らない状態だ。
それこそ、あの時、皇帝から『お前は生きた事などない!』と云われた時と同じような気分だ。
実際に、今の自分は生きてなどいない。
ただ、惰性でその日を過ごしている…そんな感覚だ。
欲しいものだって、諦められるような…その程度のもの。
これまでだって、少し欲しいと思ったものであっても、あの両親に気に入られなければ、すぐに諦めて来た。
唯一、諦める時に悩んで、何か強引に自分の意思を押しとおそうとしたものは…マオがいるけれど。
でも、そのマオにしたって、両親に向かって本気で食ってかかった事なんてない。
実際、あのマンションにマオは入らないように…と云う事を管理人に伝えていたようだけれど、それをこそこそとルルーシュが入れさせていた…それだけの事だ。
恐らく、両親は気付いていたのかもしれないけれど、その時には彼らにとって、取るに足りないものであったから、放置していてくれただけの事だ。
―――結局、俺はこんなに無気力だったんだな…。大きなプレッシャーがかかれば、諦められる程度の…
そこまで思った時、何かはっとした。
―――諦める?アイツを…諦める?
ルルーシュの中にそんな言葉が浮かび上がってきた。
その『アイツ』と呼ぶその存在は…
あの時の事を考えれば、何度殺されたって文句は言えないと思える。
でも、あんな風に云って貰えて、嬉しいと思った。
その言葉に縋ってしまいたかった。
―――何故、俺はあの時、買い物に行かせてしまったんだ…。何故…こんな事に…
そう思った途端に、ルルーシュは膝の上に置かれていた拳をぎゅっと握りしめた。

―――コンコン…
そんな風にしているルルーシュの気持ちなどお構いなしに、部屋をノックされた。
「あ、はい…」
ルルーシュが返事すると、そこには…
「ルルーシュ!大丈夫?」
そう云って飛び込んで来たのは、自分が知っているその存在よりも遥かに年上だけれど、確実にその本人と解る存在だった。
「ミ…ミレイ会長…?」
ルルーシュが驚いた様にその名前を呼んだ。
ルルーシュは恐る恐る時計を見るが…とりあえず、仕事時間中でない事を知って、ほっとした。
何故、ここでルルーシュがほっとしなければならないのか…と思うのだけれど。
しかし、スザクをあんな終電ギリギリみたいな時間に帰す位残業させているくせに、この人に限って云えば、そう云った苦労を分かち合っていると云う様子は全くない。
相変わらず、強引に自分のペースに引きずり込むのは得意らしい。
「ったく…ロイド伯爵から連絡貰ってびっくりしたわよ!って、なんで、こんなあっという間に捕まっちゃってるわけ?」
聞き方によっては非常に失礼な言い方だと思われるが…
しかし、それもまた、この人の特性なのであえて無視する。
「別に…捕まっているわけでは…」
「大して変わらないでしょ?連絡取る方法だって全て遮断されて、体のいい監禁じゃないの…。確かに、今のルルーシュはちゃんと休養を摂った方がいいとは思うけどさ…」
相変わらず云いたい放題だ。
休養を摂った方がいいと云う割には中々にぎやかな登場だ。
「別に…。ただ、あの人が、スザクに妙な事をしていないと、いいんですけれど…」
俯き加減にルルーシュが云った。
ミレイが将来、社長になるであろう、スザクが勤めている『A物産』だって、ルルーシュの母であるギネヴィアの傘下の企業だ。
「安心なさいな…。私が出来る限りの事をする。それは約束する!ルルーシュがいちいち気にする事じゃないわ。そもそも、そんな個人感情でそんな権力を振り回せる時代は終わっているのよ?本当にそんな事ばかりしていたら、企業も社会もなりたちはしないわ…」
ミレイが明るく云ってくれるけれど。
それでも、不安が拭い切れない。
「でも…俺達の所為で…会長がそんな事を…」
もう、これ以上罪を背負いたくない…
そんなところなのだろうか?
ルルーシュのその言葉は随分後ろ向きで、あの頃、『ゼロ』として存在ていた頃の様に前だけを見ている感じがしない。
それほどまでに、ルルーシュの中での罪の意識が大きい…と云う事でもあるのだけれど。
「ねぇ…ルルーシュ、ロイド伯爵に云われなかった?」
ミレイが疑問形の言葉を投げかけて来た。
ルルーシュは今のところ、何を云いたいのか、解っていない。
そんなルルーシュを見てミレイがクスッと笑った。
「もう、そんな風に罪に縛られなくていいのよ、ルルーシュ。スザクも多分行ったんじゃないのかなぁ…。あの時の罪はあの時代に生きたすべての人々にあるって…。それはね、あの、ルルーシュが勝手な事をした後を生きた人間だから、云える言葉なのよ?ま、ちゃんと理解出来るようになるまでには、少し時間がかかるかなぁ…オコサマには…」
くすくすと笑いながらそう云ったミレイに、ルルーシュは少しムッとした顔をする。
ただ、その言葉の奥に隠されているものに、ルルーシュが気付くまでは…そんな風に思いながら、ミレイはルルーシュを見ているのだった。

To Be Continued


あとがきに代えて



こちらも御無沙汰になってしまった『It’s Destiny』ですが…
と云うか、『ギアスターボ』から随分連載をお休みしていたのですね…
申し訳ありません…m(__)m
まぁ、今回、少し、話しの内容としては、色々弄っているのですけれど、多分、前回が結構前過ぎて読みなおし…という方もいらっしゃるのでしょうか?
和泉も、原稿引っ張り出して書いていました。
とりあえず、イベント準備もほぼ終わりなので、のんびりやります。
まぁ、『All Hail Lelouch!!2』の持ち込み予定の記事にも書いているんですが、イベント参加が今後、どうなるか解らないので、現在オフラインで続いている話しに関しては、ゆっくり、じっくり書こうと思っています。
皆さんに忘れ去られない程度の時期に出そうとは思っています。
リク企画が終わるころには、『皇子とレジスタンス』『幼馴染シリーズ』が結構現在執筆中のターンが終わりそうなので…
連載物もどうなるかな…と云った感じです。
『皇子とレジスタンス』に関しては、まだネタはあるけれど、続きを書くことはあっても、掲載するかどうか、皆さんの御意見をお訊きしたいと思っております。
時々、思い出す様にお尋ねする記事があるかと思いますが…
よろしければ答えてやって下さい。
『幼馴染シリーズ』もなんだかんだ云って、どれだけのんびりやっても8月までは続かないと思うので、その後は、まぁ、書きたいものはあるんですけれどね。
書く意欲だけはどう云う訳かあるので、まぁ、ぼちぼち書いて行こうと思います。



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posted by 和泉綾 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | It's Destiny

最近見ましたか? (今日のテーマ)

BlogPet 今日のテーマ 最近見ましたか?
「最近みた夢を教えてください!」
久しぶりのこの記事の書き込みですが…
最近、見た夢なんて覚えていません!
多分、夢は見ている筈なんですけれど、目が覚めるとまったくもって覚えていません。
ここのところ、結構ハードな生活をしていたと思いますしね。
それに、いい夢を見ても、現実に引き戻された途端に谷底にたたき落とされそうですし、悪い夢を見たら夢の中でまで辛い思いをしたくありませんし。
覚えていないのは今の状態だと、帰って幸せなのかもしれないと思う昨今ですが…
夢の中だけでも幸せでいるのかな…自分は…と思うほど、ここのところ、色々あって泣きそうな状態が続いておりますが。
というか、本当に現実逃避して、桃源郷でも探しに行きたいと思う事も…
それに気づいた時はなんだか、『凄く病んでいるな…自分…』とか思うんですけれど。
まぁ、こういう不幸続きの時にはちょっとした事が嬉しく感じるもの。
きっと、他の人が『なんだ?そんなくだらない事で…』と笑うような事でも、自分にとって凄くうれしく感じる事が出来るのが、今の自分だと思います。
だから、いい夢を見て、美味しいものをきっちり食べてから目がさめれば本当に幸せな朝だと思うんですけれど。
気持ちが病んでいる時には夢って思いだせないんですかね?
見た夢を覚えているくらいの眠りと精神状態が欲しい今日この頃…


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posted by 和泉綾 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類

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「最近みた夢を教えてください!」
久しぶりのこの記事の書き込みですが…
最近、見た夢なんて覚えていません!
多分、夢は見ている筈なんですけれど、目が覚めるとまったくもって覚えていません。
ここのところ、結構ハードな生活をしていたと思いますしね。
それに、いい夢を見ても、現実に引き戻された途端に谷底にたたき落とされそうですし、悪い夢を見たら夢の中でまで辛い思いをしたくありませんし。
覚えていないのは今の状態だと、帰って幸せなのかもしれないと思う昨今ですが…
夢の中だけでも幸せでいるのかな…自分は…と思うほど、ここのところ、色々あって泣きそうな状態が続いておりますが。
というか、本当に現実逃避して、桃源郷でも探しに行きたいと思う事も…
それに気づいた時はなんだか、『凄く病んでいるな…自分…』とか思うんですけれど。
まぁ、こういう不幸続きの時にはちょっとした事が嬉しく感じるもの。
きっと、他の人が『なんだ?そんなくだらない事で…』と笑うような事でも、自分にとって凄くうれしく感じる事が出来るのが、今の自分だと思います。
だから、いい夢を見て、美味しいものをきっちり食べてから目がさめれば本当に幸せな朝だと思うんですけれど。
気持ちが病んでいる時には夢って思いだせないんですかね?
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2010年06月06日

幼馴染シリーズ 〜第3部〜

読む前のご注意






こちらは、ルルーシュを女体化しているパラレルワールド作品です。
ユーフェミアファンには怒られてしまいそうなユーフェミアのキャラ設定となっていますので、ユーフェミアをこよなく愛していらっしゃる方は引き返す事をお勧めします。
一応、3部作となっており、今回の『Third Story』は第3部です。
第3部に関してはルルーシュとスザクがどう変わっていくのか…と云うお話になります。
『幼馴染シリーズ』の最終章となります。
この第3部が終わる時にはスザルルでハッピーエンドになります。
また、キャラクターの年齢や、立場など、かなりこちらの都合で弄くり倒しています。
つまり、コードギアスのキャラ名を借りているだけ…と云う感じでお読みください。



Third Story 21



 10日ぶりの我が家…
随分長い事、離れていたような気がする。
そのくらい、いろいろあったと云う事なのだけれど…
「ルルーシュぅぅぅ〜〜〜!」
玄関を開いた途端に、号泣状態のノネットが抱きついて来たのだ。
ノネットが常にルルーシュを心配してくれていた事は良く知っていたから…
そんなノネットの頭をポンポンと叩きながら謝る。
「ごめん…ノネット…心配かけて…」
ずっと連絡はとれずにいたし、正直、これだけ自分の中でも整理しきれない事が重なってしまうと、何から話していいのか、正直困ってしまうのだ。
「お姉さま…」
少し遠慮がちにその後ろからナナリーが声をかけて来た。
「ナナリー…心配かけて…ごめん…。私は大丈夫だ。それより、ナナリーは大丈夫だったか?私のいない間にまた、具合悪いなんて事は…」
相変わらずなルルーシュに、ナナリーが笑ってしまうし、ノネットもルルーシュに抱きついていたものの、ルルーシュの手によってルルーシュの身体から引きはがされた。
「お姉さま…私は手術を受けて、元気になったのですよ?そりゃ、心配はしましたけれど…でも、スザクさんが御一緒と聞いたので、それほど心配はしていませんでした…」
ナナリーはそう云ってにこりと笑った。
その笑顔の奥に、少しだけ、何かが隠されている…そんな風に思えたけれど…
「そんなことより!お姉さま…お姉さまこそ…なんだかとても顔色が悪い様に見えますけれど?」
いつも、ナナリーの心配はしていても、自分の心配を基本的にしないルルーシュ…
それ故に、ナナリーは自分が元気になってからと云うもの、ルルーシュが少しでも具合悪い兆候を見せた時には必ず、的確に指摘して来る。
そんなナナリーの言葉を聞いて、今度はノネットがルルーシュの方をじっと見ている。
「本当だ…なんだか、目が赤いし…ちゃんと眠れていたのか?それに、さっき抱きついた時、また、身体中が骨ばってきた様な…」
聞き方によっては凄く失礼な云い回しにも聞こえない訳でもないが…
それでも、ノネット自身、ルルーシュの事が心配で堪らないと云うのは本当で…
実際問題、ルルーシュはゼロに捕まっていた時、色々考え込んでしまい、そして、答えのだない自問自答を繰り返していたのは本当だ。
スザクが強引に寝かしつけて、ルルーシュが寝息を立てるようになるまで絶対に離れなかったけれど…
そうしている時間が異様に長かった気がする。
だからこそ、スザクと、本当に久しぶりにたくさん話した気がした。
とにかく、何もない状態で、外との連絡も取れず、みんなが心配しているだろう事が頭をぐるぐる回っていた。
そして、突然告げられた異父兄の存在…
―――そうだ…ゼロの事…
ルルーシュはあの時の事を思い出しているうちに、ゼロの事をナナリーに対して云うべきか、どうか、そして、云うにしても、どんな説明をすればいいのか…
ナナリーだってルルーシュの妹であり、ゼロの異父妹なのだ。
このまま黙っていていい話しでもない気がするし、かといって、本人がいないところでその説明をするのも中々難しい様な気がする。
それに、ランペルージ家の事もある。
―――どうしたら…

 また、色々考え込み始めてしまったルルーシュに気が付いた二人。
「お姉さま、今はちゃんとお休みになって下さい。お風呂も沸いていますし、少し、おかしなことを考えるのはやめましょう!」
「そうだ!ルルーシュ、私、ルルーシュがいない間に結構料理とかできるようになったぞ!ちゃんと成果を見せたいんだ!」
ナナリーがルルーシュにぴしゃりと云うと、ノネットが便乗してきた。
知らない間に、二人とも凄く息が合う仲となったらしい…
「二人とも、あの…」
ルルーシュが何か、云いたいのだけれど、何も言葉が出て来なくて。
そして、ルルーシュの中でさらなる混乱が始まった。
―――これは、どうしたら…
ここまで、ずっと緊張状態で、こんな空気に触れるのが非常に久しぶりに思えて。
だから、あの緊張状態からのギアチェンジがうまく出来ない状態なのかもしれない。
素直に、ルルーシュが困ってしまっている。
そして、そのルルーシュの雰囲気はしっかりと二人には伝わっていて…
「ルルーシュ、とにかく、今は休む事を考えろよ。ジノさんの事とかも、カノンに送って来て貰ったってことは知っているんだろ?」
ノネットの言葉で、またも、驚いたその、真実を思い出した。
思い出したところで、既にルルーシュの手の届かない場所に話しが云ってしまっているのだから。
「うん…。私も、あの記者会見、驚いた…」
ルルーシュは少し小さな声でそう云った。
そのルルーシュの言葉は、二人にちゃんと伝わっているのかどうか、正直、ルルーシュの中で少々不安の残る程の小さな声だったけれど。
それでも、ルルーシュに対して人一倍敏感に反応するナナリーがいて、ノネットもその鋭さは半端なものではない。
「大丈夫ですよ。シュナイゼル義兄さま、ちゃんとジノさんと仲直りされたみたいですし、それに、今回のお話し、カレンさんもいろいろ動いていたようですよ?」
ナナリーの言葉は更にサプライズだ。
本当に、ここに来て驚く事ばかりだ。
何故、ここまで自分の予想外の事ばかりが起きているのか…そんな事を思ってしまう程、サプライズな事ばかりだ。
そろそろ、ルルーシュ自身、自分のキャパシティを超えて来そうな予感がする。
「カレン…が…?」
驚きを全く隠そうとしていない…と云うよりも、隠せていないルルーシュの様子に、二人がクスッと笑ってしまった。
決してバカにしているわけではなく、それは、普段見た事のないルルーシュの顔に、少し驚いて、そして、そんなルルーシュの、普段、見せる事のないその表情に嬉しくなった…と云う感じなのだけれど。
「ああ、なんか、ずっとカレン、ユーフェミアの店に通っていたみたいでさぁ…。今回の、この記者会見の話しに関しては、シュナイゼルさんも色々考えてはいたみたいなんだ。あのシュナイゼルさんの事だから、友達だからとか、そう云う事じゃないと思うけどさ。」
「それで、その話が持ち上がって、ある程度話が煮詰まった時に、お姉さまの誘拐劇があったんです。元々、あの記者会見の日に、色んな発表がある事が決まっていたそうですね…。シュナイゼル義兄さまが云っていました…」

 その話しを聞いて、どこまでも自分の義兄と呼ぶ人のその実行力、判断力には感服する。
極端な話し、あの、誘拐劇もシュナイゼルの中では漠然と予想していたのではないかと云う疑念まで生まれて来る。
「でも、カレンが…その、ジノと?」
「はっきりした事は解らないけれど、ルルーシュが攫われてから、ずっと、一緒にいたのは知っている。なぁんか、色々考えていたみたいだな。お互いに、なんだか、云い仕事仲間と云うか、ライバル…って感じで話しをしていたよ。」
何となく、ルルーシュの頭の中では想像が出来ない、そんなカップリングだけれど。
でも、それなら…と、そこまで考えた時、
「ああ、お姉さま、多分、お姉さまの考えているような関係じゃないと思いますよ?あのお二人、楽しそうですけれど、会話がなんだか、男の人同士みたいな会話でしたもの。」
まるで、ルルーシュの思考をそのまま読んでいるような、そんなナナリーに少しだけ、ルルーシュは恐ろしさを感じる。
恐らく、
―――私は、ナナリーには隠しごとが出来なければ、ウソも吐けないな…多分…
ニコニコ笑いながらルルーシュに話しているナナリーに、思わずそんな事を思ってしまった。
でも、ナナリーがこうして笑っている、楽しそうに話している事に、ルルーシュは心底ほっとする。
ルルーシュがナナリーに対して異常とも思えるほど過保護にしているのと比例してナナリーもルルーシュに対して、特別な感情が強い。
それほど、この姉妹は、二人密着した生活をして来たのだ。
ルルーシュが日本に帰って来て、ナナリーが自分の世界を作り始めた時の、あの、ルルーシュの落ち込みようを思い出した時、少しだけ、ノネットは不安を抱く。
あの時、ナナリーが元気になって、自分で出来る事が増えて、出かける事が増えて来た…。
そして、日本に帰ってくれば、いろいろ変わった事が多過ぎて、ついて行けず、ルルーシュが戸惑っていた。
そんな姿を知っているから、こうして、たった10日間だけとはいえ、ルルーシュが離れていた事で、ルルーシュの周囲が変化してしまった事に、また、ルルーシュが戸惑ってしまったら…
ノネットはそんな心配をして見るけれど、あの時は『3年ぶりの日本』と云う事もあったと云う事をノネット自身が気づいていない。
ルルーシュだって、普通の状態であれば、あれほど狼狽する事もなかったとは思われるが。
でも、ノネットとしては、ブリタニアで、一緒にいたルルーシュのイメージばかりが先行してしまって、妙な心配をしているわけだけれど。
「心配かけて、御免。少し休んで、落ち着いたら、ちゃんと、話すよ。色々、ナナリーやノネットには話さなくちゃいけないと思うし…」
ルルーシュはそう静かに云って、自分の部屋の中へと入って行った。
ルルーシュが帰って来ると云う事で、色々な者を準備していたのに…
そんな思いは、一瞬で消える。
ルルーシュの歩き方が、なんだか凄く疲れていて、今にも倒れてしまいそうなほど、ふらふらだったからだ。
きっと、誘拐されていた間、肉体的には当然、精神的にも相当追い詰められていたのかもしれないと思う。
考えてみれば、それが当たり前だ。
静かにルルーシュの後姿を見送って、ノネットもナナリーも自室へと引っ込んだのだった。

 10日ぶりに帰ってきた…という点ではスザクも一緒だ。
そして、流石のスザクも疲労はピークに達しているけれど。
それでも、訊きたい事があった。
本来なら、自分達は知らなくていいと、云われておしまいになってしまうとは思うけれど。
それでも、その為に運命を変えてしまった存在がいる。
確かに、父親は自分達の事を守ろうとして…の事だったのかもしれないけれど。
身近な人間にまで、こんな形で影響が出てしまっていては、『知らなかった』では済まない様な気がする。
「スザク…良かった…。シュナイゼルさんから連絡は頂いていたんだけれど…」
母親がそんな風にスザクに駆け寄って来て、スザクのその存在を確かめる様に抱きしめている。
既に、母親よりもスザクの方が、身長が高くなって久しいけれど。
今の、スザクを抱きしめている母親は、更に小さく見える。
それでも、スザクとしては、自分の家の事を知りたいと思う。
家族に心配をかけた事は確かに、申し訳なかったとは思うけれど。
それでも、それ以前に、自分の家の問題で、ルルーシュやその異父兄であるゼロにまで影響が及んだ事を考えれば、ただ、『ごめん』で済ませていい話には思えないからだ。
「ねぇ、母さん、教えて欲しい事が…あるんだ…」
スザクは低い声で、その一言を音にした。
スザクの中で何も知らない、そんな状態で他の者達が知っている。
そんな事が罷り通っている事の方が絶対におかしいのだから…
「なぁに?スザク…」
まだ、涙ぐんだ状態で、母親がスザクに尋ねて来た。
こんな風に自分の無事を見て泣いてくれている母には悪いとは思うのだけれど。
それでも、偶然だったとはいえ、こんな形で、中途半端に知った真実を、完璧なパズルとして組み上げて、自分の中できちんと整理したかった。
否、しなければならなかった。
そうしなければ、ルルーシュには勿論、ゼロに対しても申し訳ないし、この先、この家に関わる者全て、そう云った危険をはらんでいる事となってしまうのは、スザクとしては許せない事だ。
ここまで、こんな話にならなかった事の方が奇跡だと思える程だ。
「桐原の家との関係を…教えて欲しいんだけど…。俺、自分で知らない事ばかりだった。俺の知らない事ばかりだったのに、その所為で、ルルーシュはあんな目に遭ったんだ。そして…」
スザクが静かに、低い声で、母親に告げる。
スザクの中でとにかく憤りを隠せない、否、憤りではなく、本当の怒りと云った感じだ。
「ス…スザク…」
母親の表情が変わった事が解る。
この母親の表情で、母親も全てを知っている事が解った。
「母さん、教えてくれないかな?どうして、ルルーシュがあんな目に遭わなければならなかったのか、きちんと知りたいんだ…」
もう一度、念を押す様にスザクは母親に尋ねる。
そのスザクの表情に…スザクの母親も驚きを隠せなかったようだけれど。
ただ、今のスザクの言葉で、今回の事が、何から発せられたものかを悟って、母親がこくりと唾を飲み込んだのが解った。
「解ったわ…。確かに、貴方が知らない…と云うのは、問題ね。」

 表情は辛そうに見える。
恐らく、母親自身も多少なりと関わっていたのだろう。
「大体、時々、桐原の家には俺もロロも行っていた。何故、そうやって、会う事が出来ていたのか…俺はそれを知りたい。何れ、俺は、父さんの尻拭いをさせられていたかもしれないと云う事?」
大まかな話ししか知らないけれど。
それに、ゼロがもし、桐原の云う通りにしていたなら、今回の事件は起きなかったのだから。
尤も、単なる予想だけれど、確信できる事もある。
―――もし、父さんが今の環境に身を置かなければ、俺は、別の形でルルーシュと出会っていたかもしれないな…。多分、ここまでの気持ちを抱くことは…なかったのか?俺は…
そんな可能性を考えた時、なんだか、複雑な気持ちがした。
ルルーシュの事は小さい頃から知っていた。
そして、色々他のところを見てしまっていた事もあったけれど、結局、スザクの気持ちは彼女に戻ってきたのだ。
「尻拭いだなんて…それは違うわ。スザクのお父さんはね、どうしても耐えられない事があったの。あの中で…。勿論、枢木家から勘当された。でも、困った事に、枢木家にはお父さんしか跡取りがいなくてね…」
母の話しは…多分、ここまでで知った事実と被っている。
確かに、ルルーシュの異父兄であるゼロがその空気の中育って来て、あのような形でしか、ルルーシュに接する事が出来ない程、余裕がない状態だった。
スザクの父は決して無能な人間ではないけれど、ゼロを見ていて、耐えられない物が出てきてもおかしくはないと云う事は解る。
「結局、お父さんは折れる事はしなかった。あの時、守りたいものがあったの。その為に、『キョウト六家』の息のかかった者の手で、どこかの赤ちゃんが攫われてしまったと云う噂を聞いたわ。正直、お母さんも…本当に悩んだわ…」
母がウソを云っている様には見えないけれど。
それでも、それを背負わされてしまった無関係の人間の事を何も考えていない話しに聞こえる。
青臭い正義感だと云われればその通りかもしれない。
それでも、その為にスザクの守りたいと思った存在が傷ついたのだ。
危険な目に遭ったのだ。
その事を許す訳にはいかないのだ。
「それでもね、貴方が出来た時、貴方にどれほど恨まれても、軽蔑されても、お父さんもお母さんも、守ろうと決めたの。勝手だとは分かっているわ。お父さんがあの場所から飛び出して、間もなく、私達は結婚して…苦労の連続だった。その中でどこかの赤ちゃんが攫われた事を知ったの。本当に…辛い生活の上に、そんな犠牲者まで出て来た事に、いっそ、戻って、彼らの云う通りにしようと考えた事もあったけれど。その度に、それは出来ないと、思って来たの。そんな時に、スザク、貴方が私達の子供として、生まれて来てくれたの…」
母の言葉に、『ずるい云い方だ』と思う。
そんな大人の言葉が…何ともやるせない。
「そうやって、俺の所為にするのはやめてくれ…。少なくとも、その所為でルルーシュが攫われたんだ!怪我がなかったのは単なる偶然、そして、攫った相手が…運が良かったとしか云えない。下手をしたら、ルルーシュは、どんな目に遭わされていたのか、解らないんだぞ!もう、本当に必要な事は話してくれ…」
スザクのその言葉に、母親がその場に膝をついて泣き始めた。
そんな母を見て、
―――やっぱり、大人はずるい…
スザクはそう思っていた。

To Be Continued


あとがきに代えて



本当に久しぶりの『幼馴染シリーズ』です。
お待たせいたしました。
とりあえず、ルルーシュとスザクを家に帰して、最後の後始末です。
スザク、なんだか怒っちゃっています。
来週、どうなるかなぁ…

後、明日当たり、多分、『All Hail Lelouch!!2』の持ち込み予定を掲載致します。
イベント企画のフリーペーパーは一応、『ジノルル』っぽい話しです。
殆ど絡みなしで、互いの気持ちを一人語りしているような感じですが。
このペーパーが通販での同封ペーパーとなります。(自家通販では期間限定。書店さんで委託出来れば書店さんで初回納品分にはすべて付けます)
このペーパー、普段、和泉のスザルルを好きだと思われている方には微妙に微妙かもしれません。
スザク、ちょっと感情表現する場もなく、ルルーシュとジノが両想い設定なので…
久しぶりにかきましたよ…ジノルル…
おまけに完全両想いのジノルルは多分初めてかもしれません。
シュナルルの場合、完全両想いはリクネタで書いているんですけれど。
よろしければ、イベント当日に手に取ってやって下さい。
当然、フリーペーパーですので、ご自由にお持ち下さいね。

あと、ちょっち愚痴…
どうやら今のところ、和泉と面識あるサークルさんの中で夏コミ落ちた人がいない様です。
と云うか、この方々、どう考えても申し込めばスペースを頂いているようです。
申し込みの際のログを見たんですけれど、絶対に不備はないんですよ。
なのに…この違いって何?
それに、落ちた事無い人に『知人の中で○回申し込んでたった1回しか通った事無い人知っています』と云われたってねぇ…
まぁ、ハナからあきらめればいいのかもしれませんけれど…
どんな選別方法なんでしょ…
と云うか、ヤフオク見て泣きたくなりました。
こんなことなら、申し込み段階で身分証明書(写真付き)のコピー送って、当日、サークル入場の際、たくさんの入り口があるんだから、スペースごとに入り口決めてちゃんと代表者の身分証明書を提示してからのサークル入場にすればいいのに…
オークション出品、譲渡禁止としていたって、完全にスルー状態なのに、現状は絶対に変わらないって…
結局、そう云った事に対しての記事掲載ってプロパガンダなんですね…



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posted by 和泉綾 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 幼馴染シリーズ

幼馴染シリーズ 〜第3部〜

読む前のご注意






こちらは、ルルーシュを女体化しているパラレルワールド作品です。
ユーフェミアファンには怒られてしまいそうなユーフェミアのキャラ設定となっていますので、ユーフェミアをこよなく愛していらっしゃる方は引き返す事をお勧めします。
一応、3部作となっており、今回の『Third Story』は第3部です。
第3部に関してはルルーシュとスザクがどう変わっていくのか…と云うお話になります。
『幼馴染シリーズ』の最終章となります。
この第3部が終わる時にはスザルルでハッピーエンドになります。
また、キャラクターの年齢や、立場など、かなりこちらの都合で弄くり倒しています。
つまり、コードギアスのキャラ名を借りているだけ…と云う感じでお読みください。



Third Story 21



 10日ぶりの我が家…
随分長い事、離れていたような気がする。
そのくらい、いろいろあったと云う事なのだけれど…
「ルルーシュぅぅぅ〜〜〜!」
玄関を開いた途端に、号泣状態のノネットが抱きついて来たのだ。
ノネットが常にルルーシュを心配してくれていた事は良く知っていたから…
そんなノネットの頭をポンポンと叩きながら謝る。
「ごめん…ノネット…心配かけて…」
ずっと連絡はとれずにいたし、正直、これだけ自分の中でも整理しきれない事が重なってしまうと、何から話していいのか、正直困ってしまうのだ。
「お姉さま…」
少し遠慮がちにその後ろからナナリーが声をかけて来た。
「ナナリー…心配かけて…ごめん…。私は大丈夫だ。それより、ナナリーは大丈夫だったか?私のいない間にまた、具合悪いなんて事は…」
相変わらずなルルーシュに、ナナリーが笑ってしまうし、ノネットもルルーシュに抱きついていたものの、ルルーシュの手によってルルーシュの身体から引きはがされた。
「お姉さま…私は手術を受けて、元気になったのですよ?そりゃ、心配はしましたけれど…でも、スザクさんが御一緒と聞いたので、それほど心配はしていませんでした…」
ナナリーはそう云ってにこりと笑った。
その笑顔の奥に、少しだけ、何かが隠されている…そんな風に思えたけれど…
「そんなことより!お姉さま…お姉さまこそ…なんだかとても顔色が悪い様に見えますけれど?」
いつも、ナナリーの心配はしていても、自分の心配を基本的にしないルルーシュ…
それ故に、ナナリーは自分が元気になってからと云うもの、ルルーシュが少しでも具合悪い兆候を見せた時には必ず、的確に指摘して来る。
そんなナナリーの言葉を聞いて、今度はノネットがルルーシュの方をじっと見ている。
「本当だ…なんだか、目が赤いし…ちゃんと眠れていたのか?それに、さっき抱きついた時、また、身体中が骨ばってきた様な…」
聞き方によっては凄く失礼な云い回しにも聞こえない訳でもないが…
それでも、ノネット自身、ルルーシュの事が心配で堪らないと云うのは本当で…
実際問題、ルルーシュはゼロに捕まっていた時、色々考え込んでしまい、そして、答えのだない自問自答を繰り返していたのは本当だ。
スザクが強引に寝かしつけて、ルルーシュが寝息を立てるようになるまで絶対に離れなかったけれど…
そうしている時間が異様に長かった気がする。
だからこそ、スザクと、本当に久しぶりにたくさん話した気がした。
とにかく、何もない状態で、外との連絡も取れず、みんなが心配しているだろう事が頭をぐるぐる回っていた。
そして、突然告げられた異父兄の存在…
―――そうだ…ゼロの事…
ルルーシュはあの時の事を思い出しているうちに、ゼロの事をナナリーに対して云うべきか、どうか、そして、云うにしても、どんな説明をすればいいのか…
ナナリーだってルルーシュの妹であり、ゼロの異父妹なのだ。
このまま黙っていていい話しでもない気がするし、かといって、本人がいないところでその説明をするのも中々難しい様な気がする。
それに、ランペルージ家の事もある。
―――どうしたら…

 また、色々考え込み始めてしまったルルーシュに気が付いた二人。
「お姉さま、今はちゃんとお休みになって下さい。お風呂も沸いていますし、少し、おかしなことを考えるのはやめましょう!」
「そうだ!ルルーシュ、私、ルルーシュがいない間に結構料理とかできるようになったぞ!ちゃんと成果を見せたいんだ!」
ナナリーがルルーシュにぴしゃりと云うと、ノネットが便乗してきた。
知らない間に、二人とも凄く息が合う仲となったらしい…
「二人とも、あの…」
ルルーシュが何か、云いたいのだけれど、何も言葉が出て来なくて。
そして、ルルーシュの中でさらなる混乱が始まった。
―――これは、どうしたら…
ここまで、ずっと緊張状態で、こんな空気に触れるのが非常に久しぶりに思えて。
だから、あの緊張状態からのギアチェンジがうまく出来ない状態なのかもしれない。
素直に、ルルーシュが困ってしまっている。
そして、そのルルーシュの雰囲気はしっかりと二人には伝わっていて…
「ルルーシュ、とにかく、今は休む事を考えろよ。ジノさんの事とかも、カノンに送って来て貰ったってことは知っているんだろ?」
ノネットの言葉で、またも、驚いたその、真実を思い出した。
思い出したところで、既にルルーシュの手の届かない場所に話しが云ってしまっているのだから。
「うん…。私も、あの記者会見、驚いた…」
ルルーシュは少し小さな声でそう云った。
そのルルーシュの言葉は、二人にちゃんと伝わっているのかどうか、正直、ルルーシュの中で少々不安の残る程の小さな声だったけれど。
それでも、ルルーシュに対して人一倍敏感に反応するナナリーがいて、ノネットもその鋭さは半端なものではない。
「大丈夫ですよ。シュナイゼル義兄さま、ちゃんとジノさんと仲直りされたみたいですし、それに、今回のお話し、カレンさんもいろいろ動いていたようですよ?」
ナナリーの言葉は更にサプライズだ。
本当に、ここに来て驚く事ばかりだ。
何故、ここまで自分の予想外の事ばかりが起きているのか…そんな事を思ってしまう程、サプライズな事ばかりだ。
そろそろ、ルルーシュ自身、自分のキャパシティを超えて来そうな予感がする。
「カレン…が…?」
驚きを全く隠そうとしていない…と云うよりも、隠せていないルルーシュの様子に、二人がクスッと笑ってしまった。
決してバカにしているわけではなく、それは、普段見た事のないルルーシュの顔に、少し驚いて、そして、そんなルルーシュの、普段、見せる事のないその表情に嬉しくなった…と云う感じなのだけれど。
「ああ、なんか、ずっとカレン、ユーフェミアの店に通っていたみたいでさぁ…。今回の、この記者会見の話しに関しては、シュナイゼルさんも色々考えてはいたみたいなんだ。あのシュナイゼルさんの事だから、友達だからとか、そう云う事じゃないと思うけどさ。」
「それで、その話が持ち上がって、ある程度話が煮詰まった時に、お姉さまの誘拐劇があったんです。元々、あの記者会見の日に、色んな発表がある事が決まっていたそうですね…。シュナイゼル義兄さまが云っていました…」

 その話しを聞いて、どこまでも自分の義兄と呼ぶ人のその実行力、判断力には感服する。
極端な話し、あの、誘拐劇もシュナイゼルの中では漠然と予想していたのではないかと云う疑念まで生まれて来る。
「でも、カレンが…その、ジノと?」
「はっきりした事は解らないけれど、ルルーシュが攫われてから、ずっと、一緒にいたのは知っている。なぁんか、色々考えていたみたいだな。お互いに、なんだか、云い仕事仲間と云うか、ライバル…って感じで話しをしていたよ。」
何となく、ルルーシュの頭の中では想像が出来ない、そんなカップリングだけれど。
でも、それなら…と、そこまで考えた時、
「ああ、お姉さま、多分、お姉さまの考えているような関係じゃないと思いますよ?あのお二人、楽しそうですけれど、会話がなんだか、男の人同士みたいな会話でしたもの。」
まるで、ルルーシュの思考をそのまま読んでいるような、そんなナナリーに少しだけ、ルルーシュは恐ろしさを感じる。
恐らく、
―――私は、ナナリーには隠しごとが出来なければ、ウソも吐けないな…多分…
ニコニコ笑いながらルルーシュに話しているナナリーに、思わずそんな事を思ってしまった。
でも、ナナリーがこうして笑っている、楽しそうに話している事に、ルルーシュは心底ほっとする。
ルルーシュがナナリーに対して異常とも思えるほど過保護にしているのと比例してナナリーもルルーシュに対して、特別な感情が強い。
それほど、この姉妹は、二人密着した生活をして来たのだ。
ルルーシュが日本に帰って来て、ナナリーが自分の世界を作り始めた時の、あの、ルルーシュの落ち込みようを思い出した時、少しだけ、ノネットは不安を抱く。
あの時、ナナリーが元気になって、自分で出来る事が増えて、出かける事が増えて来た…。
そして、日本に帰ってくれば、いろいろ変わった事が多過ぎて、ついて行けず、ルルーシュが戸惑っていた。
そんな姿を知っているから、こうして、たった10日間だけとはいえ、ルルーシュが離れていた事で、ルルーシュの周囲が変化してしまった事に、また、ルルーシュが戸惑ってしまったら…
ノネットはそんな心配をして見るけれど、あの時は『3年ぶりの日本』と云う事もあったと云う事をノネット自身が気づいていない。
ルルーシュだって、普通の状態であれば、あれほど狼狽する事もなかったとは思われるが。
でも、ノネットとしては、ブリタニアで、一緒にいたルルーシュのイメージばかりが先行してしまって、妙な心配をしているわけだけれど。
「心配かけて、御免。少し休んで、落ち着いたら、ちゃんと、話すよ。色々、ナナリーやノネットには話さなくちゃいけないと思うし…」
ルルーシュはそう静かに云って、自分の部屋の中へと入って行った。
ルルーシュが帰って来ると云う事で、色々な者を準備していたのに…
そんな思いは、一瞬で消える。
ルルーシュの歩き方が、なんだか凄く疲れていて、今にも倒れてしまいそうなほど、ふらふらだったからだ。
きっと、誘拐されていた間、肉体的には当然、精神的にも相当追い詰められていたのかもしれないと思う。
考えてみれば、それが当たり前だ。
静かにルルーシュの後姿を見送って、ノネットもナナリーも自室へと引っ込んだのだった。

 10日ぶりに帰ってきた…という点ではスザクも一緒だ。
そして、流石のスザクも疲労はピークに達しているけれど。
それでも、訊きたい事があった。
本来なら、自分達は知らなくていいと、云われておしまいになってしまうとは思うけれど。
それでも、その為に運命を変えてしまった存在がいる。
確かに、父親は自分達の事を守ろうとして…の事だったのかもしれないけれど。
身近な人間にまで、こんな形で影響が出てしまっていては、『知らなかった』では済まない様な気がする。
「スザク…良かった…。シュナイゼルさんから連絡は頂いていたんだけれど…」
母親がそんな風にスザクに駆け寄って来て、スザクのその存在を確かめる様に抱きしめている。
既に、母親よりもスザクの方が、身長が高くなって久しいけれど。
今の、スザクを抱きしめている母親は、更に小さく見える。
それでも、スザクとしては、自分の家の事を知りたいと思う。
家族に心配をかけた事は確かに、申し訳なかったとは思うけれど。
それでも、それ以前に、自分の家の問題で、ルルーシュやその異父兄であるゼロにまで影響が及んだ事を考えれば、ただ、『ごめん』で済ませていい話には思えないからだ。
「ねぇ、母さん、教えて欲しい事が…あるんだ…」
スザクは低い声で、その一言を音にした。
スザクの中で何も知らない、そんな状態で他の者達が知っている。
そんな事が罷り通っている事の方が絶対におかしいのだから…
「なぁに?スザク…」
まだ、涙ぐんだ状態で、母親がスザクに尋ねて来た。
こんな風に自分の無事を見て泣いてくれている母には悪いとは思うのだけれど。
それでも、偶然だったとはいえ、こんな形で、中途半端に知った真実を、完璧なパズルとして組み上げて、自分の中できちんと整理したかった。
否、しなければならなかった。
そうしなければ、ルルーシュには勿論、ゼロに対しても申し訳ないし、この先、この家に関わる者全て、そう云った危険をはらんでいる事となってしまうのは、スザクとしては許せない事だ。
ここまで、こんな話にならなかった事の方が奇跡だと思える程だ。
「桐原の家との関係を…教えて欲しいんだけど…。俺、自分で知らない事ばかりだった。俺の知らない事ばかりだったのに、その所為で、ルルーシュはあんな目に遭ったんだ。そして…」
スザクが静かに、低い声で、母親に告げる。
スザクの中でとにかく憤りを隠せない、否、憤りではなく、本当の怒りと云った感じだ。
「ス…スザク…」
母親の表情が変わった事が解る。
この母親の表情で、母親も全てを知っている事が解った。
「母さん、教えてくれないかな?どうして、ルルーシュがあんな目に遭わなければならなかったのか、きちんと知りたいんだ…」
もう一度、念を押す様にスザクは母親に尋ねる。
そのスザクの表情に…スザクの母親も驚きを隠せなかったようだけれど。
ただ、今のスザクの言葉で、今回の事が、何から発せられたものかを悟って、母親がこくりと唾を飲み込んだのが解った。
「解ったわ…。確かに、貴方が知らない…と云うのは、問題ね。」

 表情は辛そうに見える。
恐らく、母親自身も多少なりと関わっていたのだろう。
「大体、時々、桐原の家には俺もロロも行っていた。何故、そうやって、会う事が出来ていたのか…俺はそれを知りたい。何れ、俺は、父さんの尻拭いをさせられていたかもしれないと云う事?」
大まかな話ししか知らないけれど。
それに、ゼロがもし、桐原の云う通りにしていたなら、今回の事件は起きなかったのだから。
尤も、単なる予想だけれど、確信できる事もある。
―――もし、父さんが今の環境に身を置かなければ、俺は、別の形でルルーシュと出会っていたかもしれないな…。多分、ここまでの気持ちを抱くことは…なかったのか?俺は…
そんな可能性を考えた時、なんだか、複雑な気持ちがした。
ルルーシュの事は小さい頃から知っていた。
そして、色々他のところを見てしまっていた事もあったけれど、結局、スザクの気持ちは彼女に戻ってきたのだ。
「尻拭いだなんて…それは違うわ。スザクのお父さんはね、どうしても耐えられない事があったの。あの中で…。勿論、枢木家から勘当された。でも、困った事に、枢木家にはお父さんしか跡取りがいなくてね…」
母の話しは…多分、ここまでで知った事実と被っている。
確かに、ルルーシュの異父兄であるゼロがその空気の中育って来て、あのような形でしか、ルルーシュに接する事が出来ない程、余裕がない状態だった。
スザクの父は決して無能な人間ではないけれど、ゼロを見ていて、耐えられない物が出てきてもおかしくはないと云う事は解る。
「結局、お父さんは折れる事はしなかった。あの時、守りたいものがあったの。その為に、『キョウト六家』の息のかかった者の手で、どこかの赤ちゃんが攫われてしまったと云う噂を聞いたわ。正直、お母さんも…本当に悩んだわ…」
母がウソを云っている様には見えないけれど。
それでも、それを背負わされてしまった無関係の人間の事を何も考えていない話しに聞こえる。
青臭い正義感だと云われればその通りかもしれない。
それでも、その為にスザクの守りたいと思った存在が傷ついたのだ。
危険な目に遭ったのだ。
その事を許す訳にはいかないのだ。
「それでもね、貴方が出来た時、貴方にどれほど恨まれても、軽蔑されても、お父さんもお母さんも、守ろうと決めたの。勝手だとは分かっているわ。お父さんがあの場所から飛び出して、間もなく、私達は結婚して…苦労の連続だった。その中でどこかの赤ちゃんが攫われた事を知ったの。本当に…辛い生活の上に、そんな犠牲者まで出て来た事に、いっそ、戻って、彼らの云う通りにしようと考えた事もあったけれど。その度に、それは出来ないと、思って来たの。そんな時に、スザク、貴方が私達の子供として、生まれて来てくれたの…」
母の言葉に、『ずるい云い方だ』と思う。
そんな大人の言葉が…何ともやるせない。
「そうやって、俺の所為にするのはやめてくれ…。少なくとも、その所為でルルーシュが攫われたんだ!怪我がなかったのは単なる偶然、そして、攫った相手が…運が良かったとしか云えない。下手をしたら、ルルーシュは、どんな目に遭わされていたのか、解らないんだぞ!もう、本当に必要な事は話してくれ…」
スザクのその言葉に、母親がその場に膝をついて泣き始めた。
そんな母を見て、
―――やっぱり、大人はずるい…
スザクはそう思っていた。

To Be Continued


あとがきに代えて



本当に久しぶりの『幼馴染シリーズ』です。
お待たせいたしました。
とりあえず、ルルーシュとスザクを家に帰して、最後の後始末です。
スザク、なんだか怒っちゃっています。
来週、どうなるかなぁ…

後、明日当たり、多分、『All Hail Lelouch!!2』の持ち込み予定を掲載致します。
イベント企画のフリーペーパーは一応、『ジノルル』っぽい話しです。
殆ど絡みなしで、互いの気持ちを一人語りしているような感じですが。
このペーパーが通販での同封ペーパーとなります。(自家通販では期間限定。書店さんで委託出来れば書店さんで初回納品分にはすべて付けます)
このペーパー、普段、和泉のスザルルを好きだと思われている方には微妙に微妙かもしれません。
スザク、ちょっと感情表現する場もなく、ルルーシュとジノが両想い設定なので…
久しぶりにかきましたよ…ジノルル…
おまけに完全両想いのジノルルは多分初めてかもしれません。
シュナルルの場合、完全両想いはリクネタで書いているんですけれど。
よろしければ、イベント当日に手に取ってやって下さい。
当然、フリーペーパーですので、ご自由にお持ち下さいね。

あと、ちょっち愚痴…
どうやら今のところ、和泉と面識あるサークルさんの中で夏コミ落ちた人がいない様です。
と云うか、この方々、どう考えても申し込めばスペースを頂いているようです。
申し込みの際のログを見たんですけれど、絶対に不備はないんですよ。
なのに…この違いって何?
それに、落ちた事無い人に『知人の中で○回申し込んでたった1回しか通った事無い人知っています』と云われたってねぇ…
まぁ、ハナからあきらめればいいのかもしれませんけれど…
どんな選別方法なんでしょ…
と云うか、ヤフオク見て泣きたくなりました。
こんなことなら、申し込み段階で身分証明書(写真付き)のコピー送って、当日、サークル入場の際、たくさんの入り口があるんだから、スペースごとに入り口決めてちゃんと代表者の身分証明書を提示してからのサークル入場にすればいいのに…
オークション出品、譲渡禁止としていたって、完全にスルー状態なのに、現状は絶対に変わらないって…
結局、そう云った事に対しての記事掲載ってプロパガンダなんですね…



細々と、ランキングに参加中…。この記事を読んで、お気に召して頂いた方は、お手数ですが、バナーを一回クリックしてください。拍手ページは10ページほどの対談(2010/05/26更新)を用意しています。
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2010年06月05日

皇子とレジスタンス 〜feel relieved〜

 突然繋がって来た通信は…
(恐らくロイドからルルーシュにとっていらぬ事を吹き込まれた)スザクの怒鳴り声だった。
流石に…この通信が聞こえている全ての人間がどうしたらいいのか、困った顔をしている。
これまで、どんな戦場であっても冷静沈着に物事を治めて来た皇子が…
自分の騎士と通信を使っての口喧嘩をしているのだから…
「スザク!お前、今、戦闘中だと云う自覚はあるのか!」
『戦闘中にいらん事を考えているお前が悪い!』
「何を云っている!大体、誰だ!お前にいらない事を吹き込んだのは!」
『そんな事はどうだっていい!いい加減にしないとお前の判断一つ一つが遅れて行くんだぞ!今、戦闘中だと解っているなら…まず、お前に従っている全ての将兵の事を考えろ!このバカ!』
スザクのその言葉に…ルルーシュは後頭部をガンと殴られた気がした。
大体、今の通信での云い合いでルルーシュは自分の言葉を分析する。
―――私はさっき…スザクになんと云った???
『大体、誰だ!お前にいらない事を吹き込んだのは!』
この言葉は…この戦闘中に知られてはならない自分の迷いやためらいを誰かに悟られていたと云う事だ。
こんな事、シュナイゼルと敵対する皇族に仕えている貴族や将兵に知られたら…
「わ…私は一体…」
『ルルーシュ!今は戦闘中だ。お前は指揮官なんだから、確かに今は悩む事は許されない。でも、お前がどうしても辛いってんなら、そこまで頑張るなよ…。それに、俺もライも、ヴァインベルグ卿もお前の気持ちをちゃんと理解している。すぐに捕虜の輸送艦、送ってくれ…』
そう云って、スザクが通信を切った。
一瞬、思考が止まったが、ロストしている敵KMFや戦闘艦を考えた時、もし、スザク達が本当に人命尊重で頑張っていたと云うのなら、対処が遅れれば、死傷者を増やす事になってしまう。
「今から、会場で救援を待っている者達の救助艦を出してくれ。敵、味方問わず、必要な応急処置は行ってくれ!」
ルルーシュがアヴァロンの通信士に命じた。
先ほどまで子供の喧嘩をしていた存在とは思えないほどの切り替えの早さだったけれど…
あの姿を間近で見たと云うのは、ある意味レアな体験だ。
ルルーシュの事をよく知る、ルルーシュに近しい者達は本来ならこう云うのがルルーシュの年齢では当たり前なのだと…
そんな風に思うけれど、実際にはそんな事をしていられない自分の仕える皇子に対して(ばれたらいろいろ面倒な事になるが)痛々しさを感じだ。
と、同時に、スザクがルルーシュの騎士になった事で、ルルーシュの心のバランスが少しずつ、子供らしさ、年相応さを取り戻して行っているような気もしてきた。
確かに、有能な上官は有難い。
それでも、見ていて痛々しい姿を見ているのは、いつ、壊れてしまうか解らない機会を強引に使っているようで怖い。
ルルーシュのそれまでの姿は、どこか、無理のあるものだったから…
そんなところに…
「あ〜面白かったぁ〜〜♪でぇんかぁ…とっても楽しい…」
入って来た人物がそこまで云った時…ルルーシュはその人物に対してぎろりと睨んだ。
「お前か…?スザクに余計な通信を送ったのは…。おまけに、私も知らないところで…」

 そう見ても怒り心頭なルルーシュの姿に、ロイドも『あら?』と云う感じでルルーシュを見ているけれど…
ついでに、額にきっと、冷たい汗が流れているに違いないけれど。
ロイドは変人と云う事もあって、どうフォローを入れていいか解らない。
ロイドのやった事に対して絶賛している者もいるのだけれど…
それ以前に、ルルーシュの体から発せられている怒りのオーラの方が怖い。
それに、ロイドなら適当にかわすだろうと…あんまり根拠はないけれど、説得力のありそうな理由が生まれて来て、その場は静まり返った。
「あら?殿下…そんな風に青筋を立てていては、シュナイゼル宰相閣下のお気に入りの綺麗な顔が台無しですよぉ〜〜」
相変わらずマイペースな…と云うよりも、確実に空気を意図的に読んでいない。
ルルーシュとしても、自分の配下の者達にあんな子供の喧嘩をしている姿を見られて、色々な意味でプライドが傷つけられたのだろう。
正直、このような状態で、この場にいる周囲の人間の方がこの、空気の温度差がしんどくなって来ているフシもあるが…
「お前…スザクに何を吹き込んだ!なんであんな通信が、お前がここからいなくなった直後にタイミングよく入って来るのか…きっちり説明して貰おうか…」
さっきの事でかなり、頭に血が上ってしまった様で…
ルルーシュはロイドに掴みかからんばかりだ。
そして、そんなルルーシュの怒りのオーラに恐れおののいて、誰もそこに口出ししようとしない。
普段、決してこんな形で表情を崩す事のない皇子だったので、この変化に驚いていると云うのもあるかもしれない。
「え〜〜〜っとですねぇ…『さっきの御命令で、ルルーシュ殿下がなぁんだか、また、一人で落ち込んじゃっているみたいだからぁ〜スザク君のランスロットでささっと片付けちゃって、君の主を慰めてやってねぇ〜〜〜』って…」
これだけのルルーシュの怒りのオーラを受けながら…流石に変人と名高いロイド=アスプルンドと云うべきか…
この場にいる人物達は、更なる緊張感を抱くことになる。
勿論、命じられた任務は遂行しながら…ではあるのだけれど。
普段の前線の緊張感と、もう一つ…別の緊張感を抱いている者達は…
いつ、自分に火の粉が降りかかって来るか…と云う事が今のところの最重要事項だったりする。
この場にいる第三者の存在達は、
―――この変態科学者め!いらん事云って殿下の機嫌を損ねてどうする!というか、こんな好き勝手な事をシュナイゼル宰相閣下のところでもやっていたのか?この人は…
と云う、恐らく、言葉は違えど同じ意味合いの感想を抱いている。
それにしても、確かに最近になってルルーシュは変わったと思う。
以前からルルーシュの下で任務をこなしている者達はそれを感じている。
ルルーシュにその自覚があるにしろ、ないにしろ、こうして、感情を表に出す様になっただけでも、安心感が生まれて来るようになるのは何故だろうか…
少なくとも、それまではいつ壊れてもおかしくない…そんな不安感を常に抱えていた様な気がする。

 ひとしきりルルーシュと口喧嘩をしていたスザクの方は…
『枢木卿…一体何を考えていらっしゃるんです?ここは戦場ですよ?おまけに殿下と云い合っている最中、相当イラついていて相手を片っ端から感情に任せて叩き切ってしまって…』
「でも、コックピットはみんな無事だぞ?それに、これなら星刻達を守る上でも…」
ライの言葉にさらりとスザクが答えた。
『何を云っているんですか!そもそも、通信を私物化なんて…確実に軍法会議ものですよ!』
「そんな事を云ったらルルーシュも同じだ…」
『枢木卿!貴方と云う人は!』
ライの説教がスザクの『ランスロット』のコックピット内に響き渡った。
ライの方はあんな通信でルルーシュに何かが及んだ時には恐らく、全面的にスザクの責任として、突き出すに違いない。
そのくらいの勢いを感じる。
「そんなことより!お前も通信の内容を聞いていたなら、状況、解っているんだろ?こっちはいいから、後は、救助作業に回ってくれ…。あと、救援物資の内容が解ったら連絡をくれ…竜胆に運ぶ!」
スザクの切り替えに、ライは何か云いたそうだったけれど、自分達が今いる場所を承知しているだけに無視する事は出来ないと云った様子だ。
『イエス、マイ・ロード。後で覚えておいてくださいね!』
恨めしげにライが云いきった後、通信が切れた。
実際問題、こうして、勝敗に決着が付きそうな時が一番危険な時間帯でもある。
相手に総指揮官、決定責任者がいないと云うのであればなおさらだ。
ルルーシュがあの時点で投降の応じなかったKMF、戦艦に関しては撃沈を命じているのだ。
だから、注意深く行動しなければ、危機感がピークに達している中華連邦の兵士達から返り討ちに遭ってしまう。
さっきから、他のブリタニア軍のKMFや戦艦から投降を呼びかける声が聞こえて来るけれど…
結果的に撃沈している状態が多い。
他の兵士達はスザク達の様に考えていないし、そこまでの腕もないから、撃破している者が多い。
攻撃を仕掛けて来る相手に対して、殺さずに落とす…と云うのは相当の技術が必要だ。
ここの腕は決して悪い訳ではない。
だからこそ、スザク自身、ルルーシュの為になんとか殺さずに済めば…と思うけれど、それでも、相手の強さによっては殺すしかない場合もある。
「自分が死んでしまったら…何にもならない…」
一人、呟いて、また、グリップを握る。
だいぶ数は減った。
それでも、こうした最後の、『ピリオド』が確実に打たれるその瞬間までが一番大変で神経を使う。
勝っている側も、既に相当疲れを抱えているのだ。
そして、相手も最後の抵抗として、死に物狂いでかかって来る。
お互い、この時が一番命がけの状態なのかもしれない。
今回のこの戦闘…
正直、中華連邦のやり方に対して、酷く憤りを感じる。
それは、自分で何を思っていても仕方ない事だし、今はそんな事を考えている時じゃない事も解っている。
―――星刻が…あの幼い国家元首を連れて、あまり国家間の状態がいいとは云えなかったブリタニアに亡命を決断させるわけだな…
スザクが敵KMFに攻撃をしつつ、そんな事を考えてしまっていた。
今が…恐らく過度期なのかもしれない…そんな風にも思えてくる。

 時代の変わり目と云うのは混乱状態になる。
基本的に国家の根幹が腐って、国民たちも苦しい生活を強いられ、トップに立つ特権階級者達も危ういその基盤を守るべく必死になり、なりふりを構わなくなる。
ルルーシュが判断した、星刻を中華連邦の総督に…と云うのは、色んな意味で、星刻にとっても試練はあるかもしれないが…
それでも、今の中華連邦よりは遥かにマシになる。
それだけは、スザクの中で確信できる。
非常に難しい局面がたくさん出てくる可能性が高い…と云うか、ほぼ確実だろう。
中華連邦をブリタニアの植民エリアに…と云う話しは随分以前からあったようだけれど。
その前に周囲を固めて行くと云う策に出たのだろう。
実際に、ブリタニアの植民エリアの広げ方は中華連邦を包囲して行く形を取っていた。
ほぼ、包囲した段階で中華連邦へのかなり強気の要求や強引な外交をし続けて…
また、国内の状態も決して安定しているとは云えない状態の中、今度は国家元首である天子をブリタニアに売り渡す様な形で大宦官たちは自分達の既得権益を守ろうとした。
そして、その中に、スザクの父である枢木ゲンブの政権の中で官房長官をしていた男までその中で利用されていた。
それこそ、その事を知った時にはあまりのバカさ加減にあの時、自分の父親がどんな思いで日本を憂いていたのかが…解った気がした。
ルルーシュが総督となった事で、『エリア11』と呼ばれるようになった日本も、占領地ではあるものの、日本人たちの暮らしは中華連邦に暮らす人々ほど逼迫した状態ではない。
それに、体勢も変わりつつあり、ブリタニア人であれ、日本人であれ、実力があれば主要なポストにつく事もできるシステムを少しずつ構築している。
勿論、ブリタニアの国是の中では強いものが弱いものを虐げる事を悪としないところがあるから、日本人たちが上にのし上がって行くのは大変な事…
でも、その分、日本人たちがブリタニア人と同じ地位を得る為にはブリタニア人よりも優れた能力を必要とするので、中には同じ事をして貰うにしても日本人の方がいいと云うブリタニア人さえ出て来ている。
これも、ルルーシュが成そうとしたこのエリアのあり方…と云う事なのか。
ルルーシュがこの先、何を考えているのか、よく解らない。
ただ、ブリタニア人達の憤りも確実にルルーシュは受け止めている筈だ。
だからこそ、同じ地位を得る時には日本人の方が難しいという現状に対して何一つ言う事がないのかもしれない。
元々、強いものが上に行く…
それがブリタニアの国是だ。
ブリタニア人が実力で負けてしまったと云うのなら、それを納得しなければ、自国の国是を否定する事になる。
だからこそ、日本人が上に昇って来るのが難しい状態だけれど。
だから、そこまで昇って来た日本人の実力は本物となる。
そう云った日本人が増えた事によって、ブリタニア人の中にも当然の様に気持ちを切り替える者達が増えて来る。
今のところ、いい循環をしている様だから…
―――ただ…中華連邦で、日本の様に行くのかは…甚だ疑問だけれどな…。実際にあちらに渡った時、星刻はどうするつもりなんだろう?

 気がつくと、本当に探しても空を飛べている機体は見えなくなった。
「ヴァインベルグ卿!こちらの方はほぼ、自分の目の前にいる敵機はいなくなりました。恐らく、現在ライが救助艦の援護をしている筈ですが…」
スザクが一番近くにいるジノに対して通信チャンネルを開いた。
すると、
『竜胆は今、フクオカ基地の方に入った。そこで、恐らく、中にいる者達の取り調べなどが行われる。枢木も一旦、アヴァロンに戻れ!』
「イエス、マイ・ロード」
スザクがそう答えて、機体を反転させる。
下を見ると、本当に多くの機体の残骸が見える。
『あと、これだけの残骸があるから、下から売って来る奴も出て来るかもしれない。こうして、戦後処理の時に怪我をする奴が多いから、気をつけろよ!相手は既に指揮官のいない状態で、交渉相手もいない状態で、命令系統もないからな!』
「解っています。ところで、一応、レーダーからはまだ起動している敵機の姿はないんですけれど…こう云う場合、起動させずに潜んでいる奴もいる事は?」
『そりゃ、ないとは云わないよ…。確かにその辺りも気をつけろよ?』
「解りました。周囲の状況把握だけして、自分も帰還します…」
そう云って、通信を切った。
これだけ残骸が浮いている状態で、全ての回収と云うのは中々大変そうだ。
それに、これだけ隠れる場所があった場合、それこそ、油断も隙もない…と云う事だ。
レーダーを見つつ、熱反応を感知した時の対処を考える。
戦艦が落とされて動けない状態になっているのだ。
戦艦自体が完全に沈んでくれていればまだ、そんな可能性を考える事もあまりないのかもしれないが…
『スザク!』
通信を送ってきたのは、さっき、軍の通信を使って子供の喧嘩をした相手だった。
「ルルーシュか…。こっちは大体済んだ。状況把握だけして既刊する!」
スザクがそう答えた時、スピーカーの向こうから安堵の息を吐いた様子が窺えた。
「そう云えば、ライは?」
『今、救助艦を先導してこちらに向かっている。お前も早く戻って来い!』
ルルーシュのその声にスザク自身、少し、緊張の糸が緩んでしまった。
力が抜けて行くのが解る。
ずっと、緊張状態だったから…
「ったく…お前が無茶な命令ばっかりするから…流石に疲れた…」
『そのくらい出来なくてどうする?シュナイゼル異母兄上の側近など、毎日が大変らしいぞ…』
「ロイドさんを見ていると、それ、説得力無いって…」
今なら…こんな風にふざけた会話に通信を使ってもあまり気が咎める事がない。
否、さっきもそんな気は毛頭なかったが…
『とにかく…帰ってこい…。後は文官の仕事だ。それに、スザクの『ランスロット』を見たいそうだ。この、変人科学者がな…』
最後の一言だけ少し、とげがあった様に聞こえたのは気のせいにしておく。
「解った…。あ、でも、後で行きたいところがあるんだ…ルルーシュ…」
『行きたいところ?まぁ、いいが…。どこに行きたいんだ?』
「今は…内緒だ…。戻ったら、云うから…」
スザクはそこまで云って、通信を切った。
そして、『ランスロット』をアヴァロンへと向けて動かし始めたのだった。

To Be Continued


あとがきに代えて


やっと、戦闘が終わりました。
途中、最後にスザクが生き残っていて潜んでいた中華連邦兵に撃たれる…と云う設定を入れようかと思ったのですが…
ちょっと、尺を考えた時にやめました。
それに、スザクをけがさせてしまうと、元々考えていた設定が吹き飛んでしまう事になるので…
もうすぐこのターンも終わります。
その続きはどうしようかなぁ…と思っています。
ラティス公国関連もあるんですけれど…
あんまり長く続くと読んで下さっている方々も飽きが来るかなぁ…なんて思っちゃって…。
これ、ネタが思いつけば、5ヶ月くらい連載が継続されてしまう話なので、そろそろ、真剣に考えております。
割と、この作品、再録本もちびちびと出て行っているくらい皆さまからは割と隙になって頂けていると思っている作品なのですが…
この作品自体、和泉は結構好きなのですけれど…
ただ…相当長いんですよ…。ブログテーマのところを見て頂くと解るのですが…既に70回を超えているんですよ…(凄い長編になりました。当初の予定では半年くらいのつもりでした)
再録本も、第三部…出すかどうか、迷うところなのですけれど…
第二部までは出しています。
未だに少しずつ出て行っているこの作品…
有難いことです。
読みたいと思って下さる方がいらっしゃれば、続きも割と『こんな風にしたいなぁ…』と云うのがあるので、連載を続けて行きたいと思いますが…
ご意見をお聞かせ願えれば幸いです。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
昼間は暑くなりましたが、流石にこれまで気候がめちゃくちゃだっただけの事があり、夜は結構涼しくて…昼と夜の服装が違っています。

『Be Together Final』
ルルーシュ達が身をひそめる場所…
色々考えたのですけれど、ルルーシュが『ゼロ』をやるうえでも便利且つ、ルルーシュが生活していくうえで緊張感の消えうせる事のない場所…という事で、桐原のところにしました。
絶対にルルーシュは緊張を緩める事は出来ません。
桐原も同じ事を言えますが。
ルルーシュも実際には経済力自体はあるし、『ギアス』があるのだから、生活するだけならなんとでもなるのですが…
でも、『ゼロ』をやらなくてはならないと云うその現実を踏まえた場合、ただ生活が出来る…という事だけではだめだと思ったので…

アッシュフォード学園でも色々騒ぎになり、そして、こんな学校という小さな社会の中でもスザクがこうした立場に立つことで混乱を招く事はある意味当然なんですよね。
日本でも高校生で何か、凄い事をした場合には学校にまでマスコミは押しかけるし、学校の中でもその人に対しての見方が確実に変わると思います。
そもそも、スザクがユーフェミアの騎士になった時点でアッシュフォード学園はマスコミ対策でさぞ大変だったのではないかと思ったのですが…本編ではスルーでしたね。
学生たちも完全にお祝いムードになっていましたけれど…それでも、素直にお祝いという気分でスザクを見ていた人が一体どれだけいたのでしょうか?
そう思った時、アッシュフォード学園も動いて貰いたいと思った訳です。

シュナ兄は確実に自分の言葉の重みも意味も解ってやっています。
あのシュナ兄の事です。
本編でだって、ユーフェミアを利用して…という意識はあったと思います。
だからこそ、コーネリアは最後まで『行政特区日本』に対しては納得していませんでしたから。
そう云う意味ではユーフェミアは本当に何も知らないお姫さま…だったと云う事な訳ですけれど。
ただ、真っ白な分、今回の話のように落とすと云う点でもかなり楽なんですよね。
スザクが本編よりも現実を見ていて、『ゼロ』がユーフェミアに対してこの弁舌の才をフル活用して諭している訳ですから。
でも、ユーフェミアは多分、『ゼロ』がそう云った事を云ったからこそ、嗚呼やって折れてくれた…という部分も含めたつもりでした。
その辺りも気づいていただけたでしょうか?

この話は和泉自身、書いていて非常に勉強になりました。。
自分の中で色々整理しながら新たな着眼点と云うものを発見できましたし。
読んで下さっている方の中で、そう仰っていただけたのはとても嬉しいです。
次の作品も楽しみにして頂けると幸いです。


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posted by 和泉綾 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 皇子とレジスタンス

皇子とレジスタンス 〜feel relieved〜

 突然繋がって来た通信は…
(恐らくロイドからルルーシュにとっていらぬ事を吹き込まれた)スザクの怒鳴り声だった。
流石に…この通信が聞こえている全ての人間がどうしたらいいのか、困った顔をしている。
これまで、どんな戦場であっても冷静沈着に物事を治めて来た皇子が…
自分の騎士と通信を使っての口喧嘩をしているのだから…
「スザク!お前、今、戦闘中だと云う自覚はあるのか!」
『戦闘中にいらん事を考えているお前が悪い!』
「何を云っている!大体、誰だ!お前にいらない事を吹き込んだのは!」
『そんな事はどうだっていい!いい加減にしないとお前の判断一つ一つが遅れて行くんだぞ!今、戦闘中だと解っているなら…まず、お前に従っている全ての将兵の事を考えろ!このバカ!』
スザクのその言葉に…ルルーシュは後頭部をガンと殴られた気がした。
大体、今の通信での云い合いでルルーシュは自分の言葉を分析する。
―――私はさっき…スザクになんと云った???
『大体、誰だ!お前にいらない事を吹き込んだのは!』
この言葉は…この戦闘中に知られてはならない自分の迷いやためらいを誰かに悟られていたと云う事だ。
こんな事、シュナイゼルと敵対する皇族に仕えている貴族や将兵に知られたら…
「わ…私は一体…」
『ルルーシュ!今は戦闘中だ。お前は指揮官なんだから、確かに今は悩む事は許されない。でも、お前がどうしても辛いってんなら、そこまで頑張るなよ…。それに、俺もライも、ヴァインベルグ卿もお前の気持ちをちゃんと理解している。すぐに捕虜の輸送艦、送ってくれ…』
そう云って、スザクが通信を切った。
一瞬、思考が止まったが、ロストしている敵KMFや戦闘艦を考えた時、もし、スザク達が本当に人命尊重で頑張っていたと云うのなら、対処が遅れれば、死傷者を増やす事になってしまう。
「今から、会場で救援を待っている者達の救助艦を出してくれ。敵、味方問わず、必要な応急処置は行ってくれ!」
ルルーシュがアヴァロンの通信士に命じた。
先ほどまで子供の喧嘩をしていた存在とは思えないほどの切り替えの早さだったけれど…
あの姿を間近で見たと云うのは、ある意味レアな体験だ。
ルルーシュの事をよく知る、ルルーシュに近しい者達は本来ならこう云うのがルルーシュの年齢では当たり前なのだと…
そんな風に思うけれど、実際にはそんな事をしていられない自分の仕える皇子に対して(ばれたらいろいろ面倒な事になるが)痛々しさを感じだ。
と、同時に、スザクがルルーシュの騎士になった事で、ルルーシュの心のバランスが少しずつ、子供らしさ、年相応さを取り戻して行っているような気もしてきた。
確かに、有能な上官は有難い。
それでも、見ていて痛々しい姿を見ているのは、いつ、壊れてしまうか解らない機会を強引に使っているようで怖い。
ルルーシュのそれまでの姿は、どこか、無理のあるものだったから…
そんなところに…
「あ〜面白かったぁ〜〜♪でぇんかぁ…とっても楽しい…」
入って来た人物がそこまで云った時…ルルーシュはその人物に対してぎろりと睨んだ。
「お前か…?スザクに余計な通信を送ったのは…。おまけに、私も知らないところで…」

 そう見ても怒り心頭なルルーシュの姿に、ロイドも『あら?』と云う感じでルルーシュを見ているけれど…
ついでに、額にきっと、冷たい汗が流れているに違いないけれど。
ロイドは変人と云う事もあって、どうフォローを入れていいか解らない。
ロイドのやった事に対して絶賛している者もいるのだけれど…
それ以前に、ルルーシュの体から発せられている怒りのオーラの方が怖い。
それに、ロイドなら適当にかわすだろうと…あんまり根拠はないけれど、説得力のありそうな理由が生まれて来て、その場は静まり返った。
「あら?殿下…そんな風に青筋を立てていては、シュナイゼル宰相閣下のお気に入りの綺麗な顔が台無しですよぉ〜〜」
相変わらずマイペースな…と云うよりも、確実に空気を意図的に読んでいない。
ルルーシュとしても、自分の配下の者達にあんな子供の喧嘩をしている姿を見られて、色々な意味でプライドが傷つけられたのだろう。
正直、このような状態で、この場にいる周囲の人間の方がこの、空気の温度差がしんどくなって来ているフシもあるが…
「お前…スザクに何を吹き込んだ!なんであんな通信が、お前がここからいなくなった直後にタイミングよく入って来るのか…きっちり説明して貰おうか…」
さっきの事でかなり、頭に血が上ってしまった様で…
ルルーシュはロイドに掴みかからんばかりだ。
そして、そんなルルーシュの怒りのオーラに恐れおののいて、誰もそこに口出ししようとしない。
普段、決してこんな形で表情を崩す事のない皇子だったので、この変化に驚いていると云うのもあるかもしれない。
「え〜〜〜っとですねぇ…『さっきの御命令で、ルルーシュ殿下がなぁんだか、また、一人で落ち込んじゃっているみたいだからぁ〜スザク君のランスロットでささっと片付けちゃって、君の主を慰めてやってねぇ〜〜〜』って…」
これだけのルルーシュの怒りのオーラを受けながら…流石に変人と名高いロイド=アスプルンドと云うべきか…
この場にいる人物達は、更なる緊張感を抱くことになる。
勿論、命じられた任務は遂行しながら…ではあるのだけれど。
普段の前線の緊張感と、もう一つ…別の緊張感を抱いている者達は…
いつ、自分に火の粉が降りかかって来るか…と云う事が今のところの最重要事項だったりする。
この場にいる第三者の存在達は、
―――この変態科学者め!いらん事云って殿下の機嫌を損ねてどうする!というか、こんな好き勝手な事をシュナイゼル宰相閣下のところでもやっていたのか?この人は…
と云う、恐らく、言葉は違えど同じ意味合いの感想を抱いている。
それにしても、確かに最近になってルルーシュは変わったと思う。
以前からルルーシュの下で任務をこなしている者達はそれを感じている。
ルルーシュにその自覚があるにしろ、ないにしろ、こうして、感情を表に出す様になっただけでも、安心感が生まれて来るようになるのは何故だろうか…
少なくとも、それまではいつ壊れてもおかしくない…そんな不安感を常に抱えていた様な気がする。

 ひとしきりルルーシュと口喧嘩をしていたスザクの方は…
『枢木卿…一体何を考えていらっしゃるんです?ここは戦場ですよ?おまけに殿下と云い合っている最中、相当イラついていて相手を片っ端から感情に任せて叩き切ってしまって…』
「でも、コックピットはみんな無事だぞ?それに、これなら星刻達を守る上でも…」
ライの言葉にさらりとスザクが答えた。
『何を云っているんですか!そもそも、通信を私物化なんて…確実に軍法会議ものですよ!』
「そんな事を云ったらルルーシュも同じだ…」
『枢木卿!貴方と云う人は!』
ライの説教がスザクの『ランスロット』のコックピット内に響き渡った。
ライの方はあんな通信でルルーシュに何かが及んだ時には恐らく、全面的にスザクの責任として、突き出すに違いない。
そのくらいの勢いを感じる。
「そんなことより!お前も通信の内容を聞いていたなら、状況、解っているんだろ?こっちはいいから、後は、救助作業に回ってくれ…。あと、救援物資の内容が解ったら連絡をくれ…竜胆に運ぶ!」
スザクの切り替えに、ライは何か云いたそうだったけれど、自分達が今いる場所を承知しているだけに無視する事は出来ないと云った様子だ。
『イエス、マイ・ロード。後で覚えておいてくださいね!』
恨めしげにライが云いきった後、通信が切れた。
実際問題、こうして、勝敗に決着が付きそうな時が一番危険な時間帯でもある。
相手に総指揮官、決定責任者がいないと云うのであればなおさらだ。
ルルーシュがあの時点で投降の応じなかったKMF、戦艦に関しては撃沈を命じているのだ。
だから、注意深く行動しなければ、危機感がピークに達している中華連邦の兵士達から返り討ちに遭ってしまう。
さっきから、他のブリタニア軍のKMFや戦艦から投降を呼びかける声が聞こえて来るけれど…
結果的に撃沈している状態が多い。
他の兵士達はスザク達の様に考えていないし、そこまでの腕もないから、撃破している者が多い。
攻撃を仕掛けて来る相手に対して、殺さずに落とす…と云うのは相当の技術が必要だ。
ここの腕は決して悪い訳ではない。
だからこそ、スザク自身、ルルーシュの為になんとか殺さずに済めば…と思うけれど、それでも、相手の強さによっては殺すしかない場合もある。
「自分が死んでしまったら…何にもならない…」
一人、呟いて、また、グリップを握る。
だいぶ数は減った。
それでも、こうした最後の、『ピリオド』が確実に打たれるその瞬間までが一番大変で神経を使う。
勝っている側も、既に相当疲れを抱えているのだ。
そして、相手も最後の抵抗として、死に物狂いでかかって来る。
お互い、この時が一番命がけの状態なのかもしれない。
今回のこの戦闘…
正直、中華連邦のやり方に対して、酷く憤りを感じる。
それは、自分で何を思っていても仕方ない事だし、今はそんな事を考えている時じゃない事も解っている。
―――星刻が…あの幼い国家元首を連れて、あまり国家間の状態がいいとは云えなかったブリタニアに亡命を決断させるわけだな…
スザクが敵KMFに攻撃をしつつ、そんな事を考えてしまっていた。
今が…恐らく過度期なのかもしれない…そんな風にも思えてくる。

 時代の変わり目と云うのは混乱状態になる。
基本的に国家の根幹が腐って、国民たちも苦しい生活を強いられ、トップに立つ特権階級者達も危ういその基盤を守るべく必死になり、なりふりを構わなくなる。
ルルーシュが判断した、星刻を中華連邦の総督に…と云うのは、色んな意味で、星刻にとっても試練はあるかもしれないが…
それでも、今の中華連邦よりは遥かにマシになる。
それだけは、スザクの中で確信できる。
非常に難しい局面がたくさん出てくる可能性が高い…と云うか、ほぼ確実だろう。
中華連邦をブリタニアの植民エリアに…と云う話しは随分以前からあったようだけれど。
その前に周囲を固めて行くと云う策に出たのだろう。
実際に、ブリタニアの植民エリアの広げ方は中華連邦を包囲して行く形を取っていた。
ほぼ、包囲した段階で中華連邦へのかなり強気の要求や強引な外交をし続けて…
また、国内の状態も決して安定しているとは云えない状態の中、今度は国家元首である天子をブリタニアに売り渡す様な形で大宦官たちは自分達の既得権益を守ろうとした。
そして、その中に、スザクの父である枢木ゲンブの政権の中で官房長官をしていた男までその中で利用されていた。
それこそ、その事を知った時にはあまりのバカさ加減にあの時、自分の父親がどんな思いで日本を憂いていたのかが…解った気がした。
ルルーシュが総督となった事で、『エリア11』と呼ばれるようになった日本も、占領地ではあるものの、日本人たちの暮らしは中華連邦に暮らす人々ほど逼迫した状態ではない。
それに、体勢も変わりつつあり、ブリタニア人であれ、日本人であれ、実力があれば主要なポストにつく事もできるシステムを少しずつ構築している。
勿論、ブリタニアの国是の中では強いものが弱いものを虐げる事を悪としないところがあるから、日本人たちが上にのし上がって行くのは大変な事…
でも、その分、日本人たちがブリタニア人と同じ地位を得る為にはブリタニア人よりも優れた能力を必要とするので、中には同じ事をして貰うにしても日本人の方がいいと云うブリタニア人さえ出て来ている。
これも、ルルーシュが成そうとしたこのエリアのあり方…と云う事なのか。
ルルーシュがこの先、何を考えているのか、よく解らない。
ただ、ブリタニア人達の憤りも確実にルルーシュは受け止めている筈だ。
だからこそ、同じ地位を得る時には日本人の方が難しいという現状に対して何一つ言う事がないのかもしれない。
元々、強いものが上に行く…
それがブリタニアの国是だ。
ブリタニア人が実力で負けてしまったと云うのなら、それを納得しなければ、自国の国是を否定する事になる。
だからこそ、日本人が上に昇って来るのが難しい状態だけれど。
だから、そこまで昇って来た日本人の実力は本物となる。
そう云った日本人が増えた事によって、ブリタニア人の中にも当然の様に気持ちを切り替える者達が増えて来る。
今のところ、いい循環をしている様だから…
―――ただ…中華連邦で、日本の様に行くのかは…甚だ疑問だけれどな…。実際にあちらに渡った時、星刻はどうするつもりなんだろう?

 気がつくと、本当に探しても空を飛べている機体は見えなくなった。
「ヴァインベルグ卿!こちらの方はほぼ、自分の目の前にいる敵機はいなくなりました。恐らく、現在ライが救助艦の援護をしている筈ですが…」
スザクが一番近くにいるジノに対して通信チャンネルを開いた。
すると、
『竜胆は今、フクオカ基地の方に入った。そこで、恐らく、中にいる者達の取り調べなどが行われる。枢木も一旦、アヴァロンに戻れ!』
「イエス、マイ・ロード」
スザクがそう答えて、機体を反転させる。
下を見ると、本当に多くの機体の残骸が見える。
『あと、これだけの残骸があるから、下から売って来る奴も出て来るかもしれない。こうして、戦後処理の時に怪我をする奴が多いから、気をつけろよ!相手は既に指揮官のいない状態で、交渉相手もいない状態で、命令系統もないからな!』
「解っています。ところで、一応、レーダーからはまだ起動している敵機の姿はないんですけれど…こう云う場合、起動させずに潜んでいる奴もいる事は?」
『そりゃ、ないとは云わないよ…。確かにその辺りも気をつけろよ?』
「解りました。周囲の状況把握だけして、自分も帰還します…」
そう云って、通信を切った。
これだけ残骸が浮いている状態で、全ての回収と云うのは中々大変そうだ。
それに、これだけ隠れる場所があった場合、それこそ、油断も隙もない…と云う事だ。
レーダーを見つつ、熱反応を感知した時の対処を考える。
戦艦が落とされて動けない状態になっているのだ。
戦艦自体が完全に沈んでくれていればまだ、そんな可能性を考える事もあまりないのかもしれないが…
『スザク!』
通信を送ってきたのは、さっき、軍の通信を使って子供の喧嘩をした相手だった。
「ルルーシュか…。こっちは大体済んだ。状況把握だけして既刊する!」
スザクがそう答えた時、スピーカーの向こうから安堵の息を吐いた様子が窺えた。
「そう云えば、ライは?」
『今、救助艦を先導してこちらに向かっている。お前も早く戻って来い!』
ルルーシュのその声にスザク自身、少し、緊張の糸が緩んでしまった。
力が抜けて行くのが解る。
ずっと、緊張状態だったから…
「ったく…お前が無茶な命令ばっかりするから…流石に疲れた…」
『そのくらい出来なくてどうする?シュナイゼル異母兄上の側近など、毎日が大変らしいぞ…』
「ロイドさんを見ていると、それ、説得力無いって…」
今なら…こんな風にふざけた会話に通信を使ってもあまり気が咎める事がない。
否、さっきもそんな気は毛頭なかったが…
『とにかく…帰ってこい…。後は文官の仕事だ。それに、スザクの『ランスロット』を見たいそうだ。この、変人科学者がな…』
最後の一言だけ少し、とげがあった様に聞こえたのは気のせいにしておく。
「解った…。あ、でも、後で行きたいところがあるんだ…ルルーシュ…」
『行きたいところ?まぁ、いいが…。どこに行きたいんだ?』
「今は…内緒だ…。戻ったら、云うから…」
スザクはそこまで云って、通信を切った。
そして、『ランスロット』をアヴァロンへと向けて動かし始めたのだった。

To Be Continued


あとがきに代えて


やっと、戦闘が終わりました。
途中、最後にスザクが生き残っていて潜んでいた中華連邦兵に撃たれる…と云う設定を入れようかと思ったのですが…
ちょっと、尺を考えた時にやめました。
それに、スザクをけがさせてしまうと、元々考えていた設定が吹き飛んでしまう事になるので…
もうすぐこのターンも終わります。
その続きはどうしようかなぁ…と思っています。
ラティス公国関連もあるんですけれど…
あんまり長く続くと読んで下さっている方々も飽きが来るかなぁ…なんて思っちゃって…。
これ、ネタが思いつけば、5ヶ月くらい連載が継続されてしまう話なので、そろそろ、真剣に考えております。
割と、この作品、再録本もちびちびと出て行っているくらい皆さまからは割と隙になって頂けていると思っている作品なのですが…
この作品自体、和泉は結構好きなのですけれど…
ただ…相当長いんですよ…。ブログテーマのところを見て頂くと解るのですが…既に70回を超えているんですよ…(凄い長編になりました。当初の予定では半年くらいのつもりでした)
再録本も、第三部…出すかどうか、迷うところなのですけれど…
第二部までは出しています。
未だに少しずつ出て行っているこの作品…
有難いことです。
読みたいと思って下さる方がいらっしゃれば、続きも割と『こんな風にしたいなぁ…』と云うのがあるので、連載を続けて行きたいと思いますが…
ご意見をお聞かせ願えれば幸いです。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
昼間は暑くなりましたが、流石にこれまで気候がめちゃくちゃだっただけの事があり、夜は結構涼しくて…昼と夜の服装が違っています。

『Be Together Final』
ルルーシュ達が身をひそめる場所…
色々考えたのですけれど、ルルーシュが『ゼロ』をやるうえでも便利且つ、ルルーシュが生活していくうえで緊張感の消えうせる事のない場所…という事で、桐原のところにしました。
絶対にルルーシュは緊張を緩める事は出来ません。
桐原も同じ事を言えますが。
ルルーシュも実際には経済力自体はあるし、『ギアス』があるのだから、生活するだけならなんとでもなるのですが…
でも、『ゼロ』をやらなくてはならないと云うその現実を踏まえた場合、ただ生活が出来る…という事だけではだめだと思ったので…

アッシュフォード学園でも色々騒ぎになり、そして、こんな学校という小さな社会の中でもスザクがこうした立場に立つことで混乱を招く事はある意味当然なんですよね。
日本でも高校生で何か、凄い事をした場合には学校にまでマスコミは押しかけるし、学校の中でもその人に対しての見方が確実に変わると思います。
そもそも、スザクがユーフェミアの騎士になった時点でアッシュフォード学園はマスコミ対策でさぞ大変だったのではないかと思ったのですが…本編ではスルーでしたね。
学生たちも完全にお祝いムードになっていましたけれど…それでも、素直にお祝いという気分でスザクを見ていた人が一体どれだけいたのでしょうか?
そう思った時、アッシュフォード学園も動いて貰いたいと思った訳です。

シュナ兄は確実に自分の言葉の重みも意味も解ってやっています。
あのシュナ兄の事です。
本編でだって、ユーフェミアを利用して…という意識はあったと思います。
だからこそ、コーネリアは最後まで『行政特区日本』に対しては納得していませんでしたから。
そう云う意味ではユーフェミアは本当に何も知らないお姫さま…だったと云う事な訳ですけれど。
ただ、真っ白な分、今回の話のように落とすと云う点でもかなり楽なんですよね。
スザクが本編よりも現実を見ていて、『ゼロ』がユーフェミアに対してこの弁舌の才をフル活用して諭している訳ですから。
でも、ユーフェミアは多分、『ゼロ』がそう云った事を云ったからこそ、嗚呼やって折れてくれた…という部分も含めたつもりでした。
その辺りも気づいていただけたでしょうか?

この話は和泉自身、書いていて非常に勉強になりました。。
自分の中で色々整理しながら新たな着眼点と云うものを発見できましたし。
読んで下さっている方の中で、そう仰っていただけたのはとても嬉しいです。
次の作品も楽しみにして頂けると幸いです。


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posted by 和泉綾 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 皇子とレジスタンス

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 15

Be Together Final



※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

このお話しはRinka様からのリクエストです。
リクエスト、有難う御座居ました。

 そこは…アッシュフォード学園と比べて酷く静かな場所だった…
正直、ここに来て、この人物に頼る事を考えたくはなかったけれど…
それでも…今、ルルーシュにとっての最も安全な場所…
ルルーシュとその人物は…現在、契約関係にある。
ルルーシュが『ゼロ』であると知る、数少ない人物…
「落ち着かれたかな…?」
ルルーシュがその人物から借りているその部屋でデータの分析をしている時にその人物は入ってきた。
「申し訳ありません…急な事で…」
「スザクが名誉ブリタニア人の一兵卒で済んでいる内はまだよかったが…事がここに至ってしまっては…こちらとしても君があちらに持って行かれるのは困る…。『黒の騎士団』の中で君の代わりになる者はおらん…」
互いに…利用しあっていると云う自覚のある関係…
お互いに利用価値があるから互いに力を発揮する…それだけの関係…
だから、非常に危うい信頼関係だ。
それでも、今のアッシュフォード学園にいるよりは遥かに安全だとなると…苦笑するしかない。
「桐原翁…なんだか、政庁ではなかなか面白い事になっている…。あの副総督も…何を考えてこのような発案をしたのか…」
「ああ…『行政特区日本』か…。その様なものに価値を見出すのは、現実を知らぬ者ばかり…。そんな制度があったところで、全ての日本人が入れる訳でもない…。そして、結局はブリタニアの管理下に入る事になる…。それでは全く意味はない。『名前』だけ取り戻したところで、『日本人』と云う名の『ナンバーズ』が生まれるだけ…」
「富士山周辺と云う事は…うまくやれば、貴方がそこを拠点にその力で…」
ルルーシュがそう云いかけた時…その老人はくっと笑った。
「本気で云っておいでか?殿下は…。『行政特区日本』に入れなかった者達はブリタニアの人質となる…。それではどうしたって動くことは出来ますまい…。どう考えても、その特区に我々日本人の治める地になると思える程、儂も耄碌してはおらん…」
そのセリフに今度はルルーシュもふっと笑った。
「ただ困った事に…『黒の騎士団』の扇に関しては…その辺りの言葉を自分の云い様に解釈しそうですし…。それに甘言に乗せられそうな連中は多いですよ…」
「その辺りは…殿下の手腕の見せ所でしょう?儂も…そなたのブリタニアに対する怨念を信じてこそ…『黒の騎士団』への支援を決めたのをお忘れではあるまいて…」
「あの時…俺の申し出を受け入れてくれた時に、貴方が考えていた事を知りたいのですが?7年前のあの時…俺達を殺そうとしたのに…」
「背景が変わった…。今の状態では儂としてもそなたを利用価値あるコマとして見ている。そなたも儂をそう見ている…。あの時、殺さなかったあの軍人には感謝だな…」
本当に…お互いに何かを腹に隠している会話…
でも、ルルーシュ自身はそれでいいと思っている。
変に感情移入されても困るし、感情で行動されてもお互いに困る。
「この先…どこまでそう云っていられるか…。厄介な事になって来ています。俺としてはそんな形で日本人が二つに割れる事の方が問題だと思っていますけれど…。桐原翁は…どうお考えになりますか?」

 その様な会話を成されている中…
ルルーシュとナナリーの消えたアッシュフォード学園の中でも…色々騒ぎになっていた。
スザクのユーフェミアの騎士叙任と共に消えた、ランペルージ兄妹の話し…
おまけに、アッシュフォード家でも探しだす事が出来ない程、巧妙に姿を消しているのだ。
既に理事長は下手に探しまわって逆にブリタニア軍に怪しまれる方が困るとの結論から、ランペルージ兄妹の捜索を打ち切った。
ただ、生徒会のメンバーだけは…時間を見つけては租界を歩き回ったり、ゲットーに潜り込む事もあった。
そして…スザクは自主退学という形で退学していた。
今回のスザクのユーフェミアの騎士叙任でアッシュフォード学園内も随分変わってしまった。
「まったく…どこ行っちゃったのかしらね…」
ミレイが独り言でそんな事を呟いた。
「スザク君も…なんで学園を退学なんて…」
ナンバーズに対して特別な意識のないシャーリーやリヴァルはそちらも気になるらしい。
イレヴンに対して大げさな程の恐怖心を抱いているニーナだけは…口には出さないものの、なんだかほっとしている様子で…
カレンは…彼女の事情から、何も云わない…
「でも、凄いよなぁ…スザク…。ユーフェミア皇女殿下に認められたって事だろ?」
「でも、今のこのエリアの現状を知らない皇女様がいきなりイレヴンと呼ばれる人を騎士にして…恐らく、軍でも政庁でも色々大変だと思うわよ…」
リヴァルが素直に、ストレートに感心しているところに…
なんだか複雑な感情を抱いているらしいカレンが口を挟んだ。
その一言に関しては…
実際に、スザクがこの学園に編入してきた当時と、スザクが『ランスロット』のパイロットだと解った時、ユーフェミアの騎士に選ばれた時…随分学園内は混乱している。
確かにアッシュフォード学園はナンバーズの学生も受け入れているけれど…
それでも、学園の方針はどうであれ、学園の教師や学生がそのシステムに対して、普通に入りこめる形にならなければ…意味はない。
何が正しくて、何が間違っているかではなく…
それが現実なのだ。
「まぁ、仕方ないわ…。とにかく!ルルーシュとスザクがいなくなった事で、人手が足りないんだから!さっさと作業に戻る!」
ミレイの一言でその場が解散して行く。
それぞれの背中を見ながら…
その中にルルーシュやスザク、ナナリーがいる光景を思い浮かべてしまうのは…
―――私自身…何も出来なかったから…なのよね…。ルルーシュ、スザク、ナナリー…御免なさい…。本当に…御免なさい…
ミレイはその場にいない人物達に心の中で必死に謝った。
きっと、彼らには届かなくても…
ミレイ自身、彼らが大好きで…一緒にいると楽しくて…
ずっと…そんな日々が続いてくれる事を願っていた。
それなのに…力なき者は力ある者に従うしかないと云う…そんな現実をまざまざと見せつけられた。
これが…ブリタニア…
そこに、憤りを感じていても…結局、何もできない。
こんな事を考えてはいけないのかもしれないけれど…
―――一体…何の為に…スザクは指名されたのかしら…。このままじゃ、きっとスザクは…
ミレイの中でそんな思いが過って行ったのだった。

 ユーフェミアの考えるこのエリアに『行政特区日本』を建設するという計画は…
結局、最初の会議では殆ど話を聞いて貰う事も出来ずにいた。
しかし、このエリア11にシュナイゼルが訪れた事で話しが一変した。
シュナイゼルがユーフェミアの提案に対して、絶賛したのだ…
そうなると、政庁内でも反対してその案を潰す事も出来なくなる。
コーネリアはその『行政特区日本』の危険性を解っていたから…
だから、シュナイゼルの言葉に対して、難色を示したが…
相手は帝国の宰相だ。
シュナイゼルの言葉を覆す事が出来ず…ユーフェミアの『行政特区日本』は大々的にニュースに乗せられて行った。
そして…エリア中が歓喜に沸いている映像がどんどん流されて行った。
その危険性を訴える声は決して電波には乗らず、インターネット上でもその案に対しての批判的な書き込みは削除されて行った。
こうして、ユーフェミアに対してその案の危険性を訴えられる者はコーネリアと、騎士となったスザクしかいなくなったわけだけれど…
それでも、シュナイゼルが太鼓判を押したと云う事で…今更、覆せないところまで来てしまっていた。
スザクの危機感はさらに募った。
「ユーフェミア皇女殿下!この『行政特区日本』の制作にはランでいる危険性を本当にご存知ですか?今のこのエリアがそんなシステムが…受け入れられるだけの体勢になっているとはとても思えません!」
スザクが何度も必死に訴えているが…
でも、どこまで届いているのか…解らない。
シュナイゼルの言葉によってユーフェミアが更に進めて行くこととなってしまい…
―――このままでは…『黒の騎士団』は確かに色々揉めていると云う話しは聞くけれど…こんなもの…設立しても、決してその先に光はない…
スザクも元々政治家の…国のトップに立つ首相の息子だ。
そして、将来父の後を継いで首相になると云う夢も持っていた。
だからこそ、政治に関しては幼いながら学んできたし、幼い頃からそう云った問題を抱える父の姿を見て来て、自然と、政治感覚を養ってきた。
それがどれほどのものかは…解らないけれど…
それでも、今のユーフェミアの唱えている『行政特区日本』の危うさくらいは解る。
「何故です!日本人の皆さんは『イレヴン』と呼ばれる事を大変嫌っていますし…私も失礼な呼び方だと思っています!だから…そうじゃない場所を…」
「それは…人から与えられるものでも、人に奪われるものでもないのです…。元々日本は一主権国家でした。力がないから自国の主権を守る事が出来なかった…そう云われればその通りです。しかし…占領されているとはいえ、一部地域だけ『行政特区』などという形で、『日本人』になる事をお許し頂くと云う事はあり得ないのです!」
「許すとか…許さないではないでしょう!これは…」
「でも…皇女殿下の仰っている事は…『イレヴン』達に『日本人』になる事をお許しになる…そう云う政策ですよね?ブリタニアの占領下にある日本の地に…ブリタニア人から与えられた場所の中で…と云う…」
ユーフェミアがスザクのこの言葉に…はっと息をのむ。
それでも…ここまで来て引くことは出来ないとばかりに…
態度がさらに硬化してしまったのだった。
―――僕は…一体何をしているんだ…。ルルーシュ…君は今…無事でいるんだろうか…

 結局…焦りと戸惑いを抱えた人々の多い中…
『行政特区日本』の式典が開かれる日が来た。
その場には…
『キョウト六家』の桐原をはじめ、様々なイレヴンの来賓も来ていた。
ここではナンバーズでも来賓として扱われ、そして、会場には入りきらない程のイレヴン達が集まっている。
スザクは騎士服を着て…ユーフェミアの傍に控えている。
結局…何もできなかった・・
その思いだけが…募っている。
なにしろ、シュナイゼルの言葉は大きい。
そのお陰で、政庁内では誰も反対できなくなった。
こんな状態で…『行政特区日本』を建設したところで…何もいい事などない。
寧ろ、いらぬ争いの火種が生まれるだけだ…
そんな風に思えてくる。
式典が始まり…ユーフェミアが会場のステージで挨拶をしようとしていた時…
「あれは…ガウェイン…?」
1機のKMFが現れた。
流石に会場は騒然とする。
騒然とする中で落ち着いていたのは…
イレヴンの来賓として出席していた桐原だけだった。
その顔を見た時…スザクは何かを感じた。
桐原自身、ここに出席をしているが、この『行政特区日本』を認めているわけではないと…
確かに…多少なりとも政治や民族と云うものを知っていれば…このような傲慢な形での方針は付いて行く事が出来ないだろう。
しかも、エリアは狭くて…とても全ての日本人が入れるだけの余地はない。
恐らく、この式典に集まって来た人々の住居で精一杯だろう。
ここに来る事が出来なかったイレヴン達は…恐らく、この中に入る事が出来ず…
やがて、差が生じ始める。
そこに入れた者と…入れなかった者の違い…
それは大きなものと云えるだろう。
結局、この『行政特区日本』は…
ブリタニアに対して『イレヴン』と呼ばれる事を忌み嫌う…それをこうした形で表現している事となるのだ。
つまり、付きつめて行けばそれは…ブリタニアにとっての危険分子となりうる存在達…と云う事になる。
勿論、ブリタニアに対して反発の意を強く示している者達はここに来ていない可能性もあるけれど…『黒の騎士団』がこの式典をぶち壊しに来ていない時点で、彼らは反対の意思を示していないと云う事にもなる。
この時点で…『黒の騎士団』の意思が固まったと云う事を認識されても…
ある意味仕方がない。
しかし…ここにガウェインが現れたとなると…その意思は…どこにあると云うのだろうか…
スザクが思わず、ステージの方に駆け出して行く。
ユーフェミアに何かあった時…
その時点でまた、様々な形でひずみが生じて来るのだから…
「来てくれたのですね…『ゼロ』…」
ユーフェミアの嬉しそうな声が会場に響いた。
これは…『ゼロ』がこの施策に賛同したと云う事なのか…それとも、潰しに来たのか…
まだ解らない・
だから、スザクは構えるけれど…
ユーフェミアがそんなスザクを抑える。
「大丈夫です…スザク…」
にこりと笑った。
『ユーフェミア=リ=ブリタニア…折り入ってお話ししたい事があります…。二人きりで…』
『ゼロ』のその言葉に…スザクの緊張はさらに高まる。
―――まさか…何をする気だ!?
スザクの中で様々な可能性が頭の中を過って行った。

 『ゼロ』がガウェインから降りて、ユーフェミアに近付いて行く。
そして、ユーフェミアも『ゼロ』に近付いて行く。
「お待ちください!副総督!」
「あの…『ゼロ』…彼も、ご一緒してはいけないかしら?彼は…イレヴンですし…きっと、貴方の憂いを晴らして下さると思いますわ…」
ユーフェミアの言葉にスザクはいい加減、我慢の限界が来た。
彼女自身は悪気がない。
悪気がないと云っても…だからと云って何をしてもいい訳ではないのだ…
「皇女殿下!自分はもう…貴女のやり方について行けません…」
スザクが小さく…呻くように云った…
まるで、絞り出すような声だった。
「スザク…?」
ユーフェミアが不思議そうな顔をしている。
『ゼロ』は…仮面を被っていても…そんなスザクの表情を見て、どんな表情をしているかが…解る様な感じで少しだけ頭を動かした。
「皇女殿下…貴女の優しいお心は…確かに本物だと思います…。そして、本当にそうなればどれほど嬉しいかと願ってしまう程…。でも…今の状態では…今のこのエリアの状態では…ダメなんです!」
スザクが叫ぶようにユーフェミアに訴えた。
スザクのその言葉に…ユーフェミアが驚いた顔を見せる。
流石にこの式典でこの様な事を云われるとは夢にも思っていなかったのだろう…
『これは…一体どういう事なのです?ユーフェミア副総督…』
『ゼロ』が一言、ユーフェミアに尋ねる。
ユーフェミアも『ゼロ』の問いにどう答えていいか解らず、ただ…黙ってしまった。
『ブリタニア側は…きちんと基礎づくりもしないまま、このような提案をされたのですか?ユーフェミア副総督…』
その『ゼロ』の問いは…その場にいた全ての人々…それこそ、ブリタニア人、イレヴン関係なく…動揺を撒き散らす事になる。
否、これは元々あったはっきりと解らなかった、靄のかかっていた不安が…具体的にその姿を見せた瞬間であった。
「そ…それは…その…」
会場内もざわざわとし始める。
そして、ユーフェミアの護衛の為に配置されていた者達も慌てるが…
すぐ傍に『ゼロ』が立っており、すぐ傍には『ゼロ』を乗せていたガウェインが鎮座している状態…
迂闊に動けないと判断した。
「皇女殿下…本当の意味で『日本人』が『日本人』に戻れるのは…このエリアがブリタニア人の手で治められているのではなく…自らの手で治める事が出来る様になった…その時だけです…」
「スザク…私は…」
ユーフェミアがスザクの言葉に…おろおろしているけれど…
そんなユーフェミアを見てスザクはユーフェミアににこりと笑った。
「自分は…殿下の仰って下さった…『『日本人』の皆さんに『日本人』と云う名前を取り戻して欲しいのです…。』という言葉…自分はとても嬉しかった…。でも…今の時点では…まだ、それが出来る段階じゃないし…それを貴女がやってしまったら…日本人は本当に日本人ではなくなってしまいます…。だから…自分は…今はまだ、貴女のその提案を…受け入れる訳にはいきません…」
―――これで…死罪になっても…きっと悔いはない…。否…これでこそ…本望だ…

 スザクがそんな事を考えている時…
『ユーフェミア副総督…貴女の騎士はこのような事を云っておりますが…彼への処分はどうされるおつもりですか?』
『ゼロ』が尋ねて来た。
何を云いたいのか…
何を云おうとしているのか…
何を訴えたいのか…
「ゼ…『ゼロ』…私は…別にスザクを罰するなんて…」
『そんなだから…お飾りの副総督と云われてしまうんですよ…。現実には、彼は確実に懲罰の対象となる。主の施策をこのような公の場で否定しているのです。最悪の場合、居っけですよ?』
「そ…そんな…私は…」
『ゼロ』の言葉にユーフェミアがうろたえている。
恐らく、本当に解っていなかった。
『ならば…彼をブリタニアの政庁からの追放を下して下さい。私が彼の身を預かります。何れ…貴女の云う施策が実現できる時に…必ず力になる様にする事を…お約束致しましょう…』
『ゼロ』の言葉に…スザクは勿論、ユーフェミアも驚いた表情を見せる。
否、その会場にいる殆どの人々が『ゼロ』のその言葉の真意を測れずに…戸惑いを感じているのは間違いない。
「『ゼロ』?」
『枢木スザク…お前はまだ、ユーフェミアの騎士を務めるにはまだ早い…。だから私が…』
『ゼロ』がそこまで云いかけた時…スザクは思わず口を開いた…
「ユーフェミア皇女殿下…自分はやはり、貴女の騎士にはなれない…。それはきっと、どれほど時間が経ったとしても…。でも…貴女のやろうとしている事には…僭越ながら力になりたいと考えています…。ですから…」
こんな事を云って、たとえ、この場は収まったとしても、スザク自身はブリタニア軍から追われる立場となるに違いない。
ブリタニア人であっても皇女に対して不敬罪が適用される。
「私は…まだ…勉強が足りなかった…と云う事なのでしょうか…」
ユーフェミアが小さく呟いた。
スザクがそのユーフェミアの言葉にはっとしてユーフェミアの方を見た。
「私は…やはりまだ、何も知らずにいたのですね…。『ゼロ』、スザク…もし、その時が来たら…その時に、日本人の皆さんに喜んで頂けるように…一緒に協力して頂けますか?」
ユーフェミアが二人に尋ねて来た。
『もし…その時が来たら…』
「自分も…その時には…」
二人の答えを聞いて、ユーフェミアは二人の前に進み出て、右手を差し出し、握手を求めて来た。
「『ゼロ』…やはり私はあなたには勝てないのですね…」
『何を仰っている…?私にはあなたの様な発想こそ出来ませんよ…』
『ゼロ』の一言にユーフェミアが苦笑した。
「スザク…必ず、貴方が本当に守りたいものを…守って下さい…。私の代わりに…」
「え?」
ユーフェミアの言葉に…スザクが驚いた顔をする。
「お願いしますね…スザク…」
そう云って、ユーフェミアは姉の付けてくれた護衛役たちの元へと歩いて行く。
そして、その護衛役であるダールトンが駆け寄ってきた。
「『ゼロ』、枢木スザク…追って、話し合いの場を設ける…。その際には、二人の同席を命ずる…との事だ…」
『命じられるいわれはない…。私は私の意思で、その席に出席しよう…』
そう云って、『ゼロ』が踵を返した。
『枢木スザク…一緒に来い…。君は…ユーフェミアに解任されたのだから…』
『ゼロ』の言葉に…スザクは『ゼロ』と共にガウェインに乗り込み…そして、その場を後にした。
ガウェインからは…混乱が起きない様に、配備されていたブリタニア兵たちが場の収集に努め始めていた。

 中には…黄緑色の髪の少女が操縦席に座っていた。
「おい…『ゼロ』この後…どうするつもりだ…」
『どうするも何も…桐原の元へ戻る。この先、奴にも動いて貰うところが増えるからな…』
二人の会話に…スザクが驚きを隠せない。
「え?桐原さん?」
「おい…こいつには正体を知らせておいた方がいいぞ…。この先、いろいろ面倒な事になるぞ…」
『そうだな…。多分、こいつは…薄々感づいている様だったがな…』
そう云いながら仮面を外す。
スザクは…確かに驚いた顔を見せるけれど…すぐにその表情が緩んだ。
「やっと…教えてくれたね…ルルーシュ…。それにしても…本当にガサツになったよね…。それに…強引だ…」
「そうでもしなければ…お前はこのエリアに混乱の種をばら撒く手伝いをさせられるところだったんだ…。こっちも手段を選んでいられる余裕はなかったからな…」
苦笑しながらルルーシュが答えた。
「ルルーシュ…本当に…彼女の力になれるかな…」
「それはお互い次第だ…。俺が欲しいのはたった一つだ…」
ルルーシュのその言葉に…スザクはクスッと笑った。
「相変わらずナナリーばっかりなんだね…君は…」
そんなスザクの言葉に、ルルーシュは少し呆れた様な息を吐きつつ…答えた。
「俺が欲しいのは…あの枢木神社にいた頃の様に…3人で笑い合える…あの時間だ…」
ルルーシュの言葉に…スザクがくしゃりと表情を崩した。
ルルーシュの方は、そんなスザクの頭をポンポンと叩いた。
「よく…頑張ったな…スザク…」
ルルーシュのやさしい声が聞こえて来て…一気に緊張が緩んだ。
そして…それまでのあらゆる感情が溢れ出て来た。
「必ず…取り戻そうね…ルルーシュ…」
「大丈夫だ…。俺達二人が組んだら…出来ないことなんてない…そう云ったのはお前だ…」
「うん…そうだったね…」
二人は顔を見合わせて…
そして、笑い合っていた。
「おい!お前たち…いい加減にしろ!というか、『黒の騎士団』の連中はあの会場の安全維持の協力をしているらしい…。で、その後はシンジュクに戻るそうだ…。お前はどうするんだ?」
「これからの事を…スザクと話したい…。枢木神社の傍に下ろしてくれ…」
ルルーシュがそう云うと…操縦していた少女が…『やれやれ…勝手な奴だ…』と呟いて、枢木神社の方へと向かって行くのだった…

END


あとがきに代えて



最終回でした。
やっぱり、もう一回あった方が良かったかなぁ…
本編完全捏造です。
リクエスト下さったRinkaさま…いかがでしたでしょうか?
〆はどうするか…いろいろ悩んでいました。
ただ、『ゼロ』とスザクが会場から去ってしまって…その後の収集はさぞ大変だろうなぁ…と思いつつ、今回はスルーしてしまいました。
そこまでやると中々大変な事になりそうだったので…
悩み過ぎて更新がこんな時間です…
すみません…
まぁ、夏コミ落ちて、『心から『ありがとう』をあなたに…』をどうするか、考えながら出られそうなイベントを探していて遅くなりました。
この話は何としても完結させたいんですよ…。
ずっと書きたかったネタなので…

後、スペースが取れなかったので、一般参加はする予定はないので…
どなたか、お買い物を頼まれてくれませんか?
お礼は出来る事をさせていただきます。
勿論、実費はすべてお支払いしますので…
『買い物してやってもいいぞ!』という方、まず、拍手でお知らせ頂き、連絡先を教えて下さい。
宜しくお願いします。


☆拍手のお返事


紫翆さま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
ご心配頂きまして、有難う御座居ます。
ただ、現在の続きものオフは…ずっと書いてみたかったものだったので…
出来栄えはどうかはともかく…なんとしてもきっちり完結させたいと思って、AHLの予定分はきっちり書きたかったので…
ただ、夏コミがダメだったので、夏のインテ…でうまく新刊になるといいのですが…こっちも沢山応募者いそうですよね…コミケの保険で申し込んでいる人もいそうですし…
下手すると夏が全滅なので…どうしようか悩んでいるところです。

『Be Together 03』
この回の設定は完全に和泉の主観でしたね…
一応、しっかりとしたネタを頂いていたのですが…
本編があんな矛盾が多すぎて、云いたい事は沢山あったので…
リクエスト作品だと云うのに、和泉が云いたい事を随分書かせて頂いています。

スザクも元々父親の後を継いで首相になりたいと云っていたのですから…
政治に関して全くの無知ってのはあり得ない話なんですよね…
その場所だけで『日本人』の名前を取り戻すことのできる…という策はそこから出たら『日本人』ではなくなると云う事…
そして、そこには入れなかった人間はどうなるのか…
そう云う部分が完全にスルーされていたので…
で、スザクも首相だった父を持つ者として、それらしいところを見せて貰った訳です。
ただ、そこまで云っちゃったとき…下手すると不敬罪ですよね…

ルルーシュに関してもスザクが軍人であると云う時点で…そのスザクが自分の身近にいると云う時点で非常にルルーシュとナナリーの身に危険の及ぶ可能性が高まる状態になります。
スザクはルルーシュが皇子である事を知っていて…情感に伝えていないと云う事でも軍規違反ですからね…
死んだはずの皇子が生きていたと云う事は、ブリタニアにとっても重大な事でもありますから…
そんな重要事項を自己判断で下級兵士が黙っていたとなれば、厳罰は必至です。
ルルーシュ自身、沢山の知識があるからその危険性を感じてはいたはずなんですけれど…
だから、ナナリーの騎士にして軍から少しでも遠ざけようとしていたのではないかという、勝手な解釈をしていますけれど…
この話ではルルーシュとナナリーがアッシュフォード学園から離れると云う事にしておきましたが…

スザクの意思が通らないと解っていても…
ミレイさんとしてはもどかしいだろうなぁ…と思いつつ、ミレイさんに色々話して頂きました。

最終回を読んだ感想…また、教えて頂けると嬉しいです。
体調の方は…まぁ、結構強引な事をしていたので、少々大変ですけれど…AHLまでは頑張ります!
いつもご心配頂きまして、有難う御座居ます。

Rinkaさま:こんばんは、コメント有難う御座居ます。
ご心配頂きまして有難う御座居ました。
リクエスト作品…途中切れてしまって申し訳ありませんでした。
また、ご感想を頂ければ幸いです。


拍手のみの皆さんもありがとうございます。
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posted by 和泉綾 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 15

Be Together Final



※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

このお話しはRinka様からのリクエストです。
リクエスト、有難う御座居ました。

 そこは…アッシュフォード学園と比べて酷く静かな場所だった…
正直、ここに来て、この人物に頼る事を考えたくはなかったけれど…
それでも…今、ルルーシュにとっての最も安全な場所…
ルルーシュとその人物は…現在、契約関係にある。
ルルーシュが『ゼロ』であると知る、数少ない人物…
「落ち着かれたかな…?」
ルルーシュがその人物から借りているその部屋でデータの分析をしている時にその人物は入ってきた。
「申し訳ありません…急な事で…」
「スザクが名誉ブリタニア人の一兵卒で済んでいる内はまだよかったが…事がここに至ってしまっては…こちらとしても君があちらに持って行かれるのは困る…。『黒の騎士団』の中で君の代わりになる者はおらん…」
互いに…利用しあっていると云う自覚のある関係…
お互いに利用価値があるから互いに力を発揮する…それだけの関係…
だから、非常に危うい信頼関係だ。
それでも、今のアッシュフォード学園にいるよりは遥かに安全だとなると…苦笑するしかない。
「桐原翁…なんだか、政庁ではなかなか面白い事になっている…。あの副総督も…何を考えてこのような発案をしたのか…」
「ああ…『行政特区日本』か…。その様なものに価値を見出すのは、現実を知らぬ者ばかり…。そんな制度があったところで、全ての日本人が入れる訳でもない…。そして、結局はブリタニアの管理下に入る事になる…。それでは全く意味はない。『名前』だけ取り戻したところで、『日本人』と云う名の『ナンバーズ』が生まれるだけ…」
「富士山周辺と云う事は…うまくやれば、貴方がそこを拠点にその力で…」
ルルーシュがそう云いかけた時…その老人はくっと笑った。
「本気で云っておいでか?殿下は…。『行政特区日本』に入れなかった者達はブリタニアの人質となる…。それではどうしたって動くことは出来ますまい…。どう考えても、その特区に我々日本人の治める地になると思える程、儂も耄碌してはおらん…」
そのセリフに今度はルルーシュもふっと笑った。
「ただ困った事に…『黒の騎士団』の扇に関しては…その辺りの言葉を自分の云い様に解釈しそうですし…。それに甘言に乗せられそうな連中は多いですよ…」
「その辺りは…殿下の手腕の見せ所でしょう?儂も…そなたのブリタニアに対する怨念を信じてこそ…『黒の騎士団』への支援を決めたのをお忘れではあるまいて…」
「あの時…俺の申し出を受け入れてくれた時に、貴方が考えていた事を知りたいのですが?7年前のあの時…俺達を殺そうとしたのに…」
「背景が変わった…。今の状態では儂としてもそなたを利用価値あるコマとして見ている。そなたも儂をそう見ている…。あの時、殺さなかったあの軍人には感謝だな…」
本当に…お互いに何かを腹に隠している会話…
でも、ルルーシュ自身はそれでいいと思っている。
変に感情移入されても困るし、感情で行動されてもお互いに困る。
「この先…どこまでそう云っていられるか…。厄介な事になって来ています。俺としてはそんな形で日本人が二つに割れる事の方が問題だと思っていますけれど…。桐原翁は…どうお考えになりますか?」

 その様な会話を成されている中…
ルルーシュとナナリーの消えたアッシュフォード学園の中でも…色々騒ぎになっていた。
スザクのユーフェミアの騎士叙任と共に消えた、ランペルージ兄妹の話し…
おまけに、アッシュフォード家でも探しだす事が出来ない程、巧妙に姿を消しているのだ。
既に理事長は下手に探しまわって逆にブリタニア軍に怪しまれる方が困るとの結論から、ランペルージ兄妹の捜索を打ち切った。
ただ、生徒会のメンバーだけは…時間を見つけては租界を歩き回ったり、ゲットーに潜り込む事もあった。
そして…スザクは自主退学という形で退学していた。
今回のスザクのユーフェミアの騎士叙任でアッシュフォード学園内も随分変わってしまった。
「まったく…どこ行っちゃったのかしらね…」
ミレイが独り言でそんな事を呟いた。
「スザク君も…なんで学園を退学なんて…」
ナンバーズに対して特別な意識のないシャーリーやリヴァルはそちらも気になるらしい。
イレヴンに対して大げさな程の恐怖心を抱いているニーナだけは…口には出さないものの、なんだかほっとしている様子で…
カレンは…彼女の事情から、何も云わない…
「でも、凄いよなぁ…スザク…。ユーフェミア皇女殿下に認められたって事だろ?」
「でも、今のこのエリアの現状を知らない皇女様がいきなりイレヴンと呼ばれる人を騎士にして…恐らく、軍でも政庁でも色々大変だと思うわよ…」
リヴァルが素直に、ストレートに感心しているところに…
なんだか複雑な感情を抱いているらしいカレンが口を挟んだ。
その一言に関しては…
実際に、スザクがこの学園に編入してきた当時と、スザクが『ランスロット』のパイロットだと解った時、ユーフェミアの騎士に選ばれた時…随分学園内は混乱している。
確かにアッシュフォード学園はナンバーズの学生も受け入れているけれど…
それでも、学園の方針はどうであれ、学園の教師や学生がそのシステムに対して、普通に入りこめる形にならなければ…意味はない。
何が正しくて、何が間違っているかではなく…
それが現実なのだ。
「まぁ、仕方ないわ…。とにかく!ルルーシュとスザクがいなくなった事で、人手が足りないんだから!さっさと作業に戻る!」
ミレイの一言でその場が解散して行く。
それぞれの背中を見ながら…
その中にルルーシュやスザク、ナナリーがいる光景を思い浮かべてしまうのは…
―――私自身…何も出来なかったから…なのよね…。ルルーシュ、スザク、ナナリー…御免なさい…。本当に…御免なさい…
ミレイはその場にいない人物達に心の中で必死に謝った。
きっと、彼らには届かなくても…
ミレイ自身、彼らが大好きで…一緒にいると楽しくて…
ずっと…そんな日々が続いてくれる事を願っていた。
それなのに…力なき者は力ある者に従うしかないと云う…そんな現実をまざまざと見せつけられた。
これが…ブリタニア…
そこに、憤りを感じていても…結局、何もできない。
こんな事を考えてはいけないのかもしれないけれど…
―――一体…何の為に…スザクは指名されたのかしら…。このままじゃ、きっとスザクは…
ミレイの中でそんな思いが過って行ったのだった。

 ユーフェミアの考えるこのエリアに『行政特区日本』を建設するという計画は…
結局、最初の会議では殆ど話を聞いて貰う事も出来ずにいた。
しかし、このエリア11にシュナイゼルが訪れた事で話しが一変した。
シュナイゼルがユーフェミアの提案に対して、絶賛したのだ…
そうなると、政庁内でも反対してその案を潰す事も出来なくなる。
コーネリアはその『行政特区日本』の危険性を解っていたから…
だから、シュナイゼルの言葉に対して、難色を示したが…
相手は帝国の宰相だ。
シュナイゼルの言葉を覆す事が出来ず…ユーフェミアの『行政特区日本』は大々的にニュースに乗せられて行った。
そして…エリア中が歓喜に沸いている映像がどんどん流されて行った。
その危険性を訴える声は決して電波には乗らず、インターネット上でもその案に対しての批判的な書き込みは削除されて行った。
こうして、ユーフェミアに対してその案の危険性を訴えられる者はコーネリアと、騎士となったスザクしかいなくなったわけだけれど…
それでも、シュナイゼルが太鼓判を押したと云う事で…今更、覆せないところまで来てしまっていた。
スザクの危機感はさらに募った。
「ユーフェミア皇女殿下!この『行政特区日本』の制作にはランでいる危険性を本当にご存知ですか?今のこのエリアがそんなシステムが…受け入れられるだけの体勢になっているとはとても思えません!」
スザクが何度も必死に訴えているが…
でも、どこまで届いているのか…解らない。
シュナイゼルの言葉によってユーフェミアが更に進めて行くこととなってしまい…
―――このままでは…『黒の騎士団』は確かに色々揉めていると云う話しは聞くけれど…こんなもの…設立しても、決してその先に光はない…
スザクも元々政治家の…国のトップに立つ首相の息子だ。
そして、将来父の後を継いで首相になると云う夢も持っていた。
だからこそ、政治に関しては幼いながら学んできたし、幼い頃からそう云った問題を抱える父の姿を見て来て、自然と、政治感覚を養ってきた。
それがどれほどのものかは…解らないけれど…
それでも、今のユーフェミアの唱えている『行政特区日本』の危うさくらいは解る。
「何故です!日本人の皆さんは『イレヴン』と呼ばれる事を大変嫌っていますし…私も失礼な呼び方だと思っています!だから…そうじゃない場所を…」
「それは…人から与えられるものでも、人に奪われるものでもないのです…。元々日本は一主権国家でした。力がないから自国の主権を守る事が出来なかった…そう云われればその通りです。しかし…占領されているとはいえ、一部地域だけ『行政特区』などという形で、『日本人』になる事をお許し頂くと云う事はあり得ないのです!」
「許すとか…許さないではないでしょう!これは…」
「でも…皇女殿下の仰っている事は…『イレヴン』達に『日本人』になる事をお許しになる…そう云う政策ですよね?ブリタニアの占領下にある日本の地に…ブリタニア人から与えられた場所の中で…と云う…」
ユーフェミアがスザクのこの言葉に…はっと息をのむ。
それでも…ここまで来て引くことは出来ないとばかりに…
態度がさらに硬化してしまったのだった。
―――僕は…一体何をしているんだ…。ルルーシュ…君は今…無事でいるんだろうか…

 結局…焦りと戸惑いを抱えた人々の多い中…
『行政特区日本』の式典が開かれる日が来た。
その場には…
『キョウト六家』の桐原をはじめ、様々なイレヴンの来賓も来ていた。
ここではナンバーズでも来賓として扱われ、そして、会場には入りきらない程のイレヴン達が集まっている。
スザクは騎士服を着て…ユーフェミアの傍に控えている。
結局…何もできなかった・・
その思いだけが…募っている。
なにしろ、シュナイゼルの言葉は大きい。
そのお陰で、政庁内では誰も反対できなくなった。
こんな状態で…『行政特区日本』を建設したところで…何もいい事などない。
寧ろ、いらぬ争いの火種が生まれるだけだ…
そんな風に思えてくる。
式典が始まり…ユーフェミアが会場のステージで挨拶をしようとしていた時…
「あれは…ガウェイン…?」
1機のKMFが現れた。
流石に会場は騒然とする。
騒然とする中で落ち着いていたのは…
イレヴンの来賓として出席していた桐原だけだった。
その顔を見た時…スザクは何かを感じた。
桐原自身、ここに出席をしているが、この『行政特区日本』を認めているわけではないと…
確かに…多少なりとも政治や民族と云うものを知っていれば…このような傲慢な形での方針は付いて行く事が出来ないだろう。
しかも、エリアは狭くて…とても全ての日本人が入れるだけの余地はない。
恐らく、この式典に集まって来た人々の住居で精一杯だろう。
ここに来る事が出来なかったイレヴン達は…恐らく、この中に入る事が出来ず…
やがて、差が生じ始める。
そこに入れた者と…入れなかった者の違い…
それは大きなものと云えるだろう。
結局、この『行政特区日本』は…
ブリタニアに対して『イレヴン』と呼ばれる事を忌み嫌う…それをこうした形で表現している事となるのだ。
つまり、付きつめて行けばそれは…ブリタニアにとっての危険分子となりうる存在達…と云う事になる。
勿論、ブリタニアに対して反発の意を強く示している者達はここに来ていない可能性もあるけれど…『黒の騎士団』がこの式典をぶち壊しに来ていない時点で、彼らは反対の意思を示していないと云う事にもなる。
この時点で…『黒の騎士団』の意思が固まったと云う事を認識されても…
ある意味仕方がない。
しかし…ここにガウェインが現れたとなると…その意思は…どこにあると云うのだろうか…
スザクが思わず、ステージの方に駆け出して行く。
ユーフェミアに何かあった時…
その時点でまた、様々な形でひずみが生じて来るのだから…
「来てくれたのですね…『ゼロ』…」
ユーフェミアの嬉しそうな声が会場に響いた。
これは…『ゼロ』がこの施策に賛同したと云う事なのか…それとも、潰しに来たのか…
まだ解らない・
だから、スザクは構えるけれど…
ユーフェミアがそんなスザクを抑える。
「大丈夫です…スザク…」
にこりと笑った。
『ユーフェミア=リ=ブリタニア…折り入ってお話ししたい事があります…。二人きりで…』
『ゼロ』のその言葉に…スザクの緊張はさらに高まる。
―――まさか…何をする気だ!?
スザクの中で様々な可能性が頭の中を過って行った。

 『ゼロ』がガウェインから降りて、ユーフェミアに近付いて行く。
そして、ユーフェミアも『ゼロ』に近付いて行く。
「お待ちください!副総督!」
「あの…『ゼロ』…彼も、ご一緒してはいけないかしら?彼は…イレヴンですし…きっと、貴方の憂いを晴らして下さると思いますわ…」
ユーフェミアの言葉にスザクはいい加減、我慢の限界が来た。
彼女自身は悪気がない。
悪気がないと云っても…だからと云って何をしてもいい訳ではないのだ…
「皇女殿下!自分はもう…貴女のやり方について行けません…」
スザクが小さく…呻くように云った…
まるで、絞り出すような声だった。
「スザク…?」
ユーフェミアが不思議そうな顔をしている。
『ゼロ』は…仮面を被っていても…そんなスザクの表情を見て、どんな表情をしているかが…解る様な感じで少しだけ頭を動かした。
「皇女殿下…貴女の優しいお心は…確かに本物だと思います…。そして、本当にそうなればどれほど嬉しいかと願ってしまう程…。でも…今の状態では…今のこのエリアの状態では…ダメなんです!」
スザクが叫ぶようにユーフェミアに訴えた。
スザクのその言葉に…ユーフェミアが驚いた顔を見せる。
流石にこの式典でこの様な事を云われるとは夢にも思っていなかったのだろう…
『これは…一体どういう事なのです?ユーフェミア副総督…』
『ゼロ』が一言、ユーフェミアに尋ねる。
ユーフェミアも『ゼロ』の問いにどう答えていいか解らず、ただ…黙ってしまった。
『ブリタニア側は…きちんと基礎づくりもしないまま、このような提案をされたのですか?ユーフェミア副総督…』
その『ゼロ』の問いは…その場にいた全ての人々…それこそ、ブリタニア人、イレヴン関係なく…動揺を撒き散らす事になる。
否、これは元々あったはっきりと解らなかった、靄のかかっていた不安が…具体的にその姿を見せた瞬間であった。
「そ…それは…その…」
会場内もざわざわとし始める。
そして、ユーフェミアの護衛の為に配置されていた者達も慌てるが…
すぐ傍に『ゼロ』が立っており、すぐ傍には『ゼロ』を乗せていたガウェインが鎮座している状態…
迂闊に動けないと判断した。
「皇女殿下…本当の意味で『日本人』が『日本人』に戻れるのは…このエリアがブリタニア人の手で治められているのではなく…自らの手で治める事が出来る様になった…その時だけです…」
「スザク…私は…」
ユーフェミアがスザクの言葉に…おろおろしているけれど…
そんなユーフェミアを見てスザクはユーフェミアににこりと笑った。
「自分は…殿下の仰って下さった…『『日本人』の皆さんに『日本人』と云う名前を取り戻して欲しいのです…。』という言葉…自分はとても嬉しかった…。でも…今の時点では…まだ、それが出来る段階じゃないし…それを貴女がやってしまったら…日本人は本当に日本人ではなくなってしまいます…。だから…自分は…今はまだ、貴女のその提案を…受け入れる訳にはいきません…」
―――これで…死罪になっても…きっと悔いはない…。否…これでこそ…本望だ…

 スザクがそんな事を考えている時…
『ユーフェミア副総督…貴女の騎士はこのような事を云っておりますが…彼への処分はどうされるおつもりですか?』
『ゼロ』が尋ねて来た。
何を云いたいのか…
何を云おうとしているのか…
何を訴えたいのか…
「ゼ…『ゼロ』…私は…別にスザクを罰するなんて…」
『そんなだから…お飾りの副総督と云われてしまうんですよ…。現実には、彼は確実に懲罰の対象となる。主の施策をこのような公の場で否定しているのです。最悪の場合、居っけですよ?』
「そ…そんな…私は…」
『ゼロ』の言葉にユーフェミアがうろたえている。
恐らく、本当に解っていなかった。
『ならば…彼をブリタニアの政庁からの追放を下して下さい。私が彼の身を預かります。何れ…貴女の云う施策が実現できる時に…必ず力になる様にする事を…お約束致しましょう…』
『ゼロ』の言葉に…スザクは勿論、ユーフェミアも驚いた表情を見せる。
否、その会場にいる殆どの人々が『ゼロ』のその言葉の真意を測れずに…戸惑いを感じているのは間違いない。
「『ゼロ』?」
『枢木スザク…お前はまだ、ユーフェミアの騎士を務めるにはまだ早い…。だから私が…』
『ゼロ』がそこまで云いかけた時…スザクは思わず口を開いた…
「ユーフェミア皇女殿下…自分はやはり、貴女の騎士にはなれない…。それはきっと、どれほど時間が経ったとしても…。でも…貴女のやろうとしている事には…僭越ながら力になりたいと考えています…。ですから…」
こんな事を云って、たとえ、この場は収まったとしても、スザク自身はブリタニア軍から追われる立場となるに違いない。
ブリタニア人であっても皇女に対して不敬罪が適用される。
「私は…まだ…勉強が足りなかった…と云う事なのでしょうか…」
ユーフェミアが小さく呟いた。
スザクがそのユーフェミアの言葉にはっとしてユーフェミアの方を見た。
「私は…やはりまだ、何も知らずにいたのですね…。『ゼロ』、スザク…もし、その時が来たら…その時に、日本人の皆さんに喜んで頂けるように…一緒に協力して頂けますか?」
ユーフェミアが二人に尋ねて来た。
『もし…その時が来たら…』
「自分も…その時には…」
二人の答えを聞いて、ユーフェミアは二人の前に進み出て、右手を差し出し、握手を求めて来た。
「『ゼロ』…やはり私はあなたには勝てないのですね…」
『何を仰っている…?私にはあなたの様な発想こそ出来ませんよ…』
『ゼロ』の一言にユーフェミアが苦笑した。
「スザク…必ず、貴方が本当に守りたいものを…守って下さい…。私の代わりに…」
「え?」
ユーフェミアの言葉に…スザクが驚いた顔をする。
「お願いしますね…スザク…」
そう云って、ユーフェミアは姉の付けてくれた護衛役たちの元へと歩いて行く。
そして、その護衛役であるダールトンが駆け寄ってきた。
「『ゼロ』、枢木スザク…追って、話し合いの場を設ける…。その際には、二人の同席を命ずる…との事だ…」
『命じられるいわれはない…。私は私の意思で、その席に出席しよう…』
そう云って、『ゼロ』が踵を返した。
『枢木スザク…一緒に来い…。君は…ユーフェミアに解任されたのだから…』
『ゼロ』の言葉に…スザクは『ゼロ』と共にガウェインに乗り込み…そして、その場を後にした。
ガウェインからは…混乱が起きない様に、配備されていたブリタニア兵たちが場の収集に努め始めていた。

 中には…黄緑色の髪の少女が操縦席に座っていた。
「おい…『ゼロ』この後…どうするつもりだ…」
『どうするも何も…桐原の元へ戻る。この先、奴にも動いて貰うところが増えるからな…』
二人の会話に…スザクが驚きを隠せない。
「え?桐原さん?」
「おい…こいつには正体を知らせておいた方がいいぞ…。この先、いろいろ面倒な事になるぞ…」
『そうだな…。多分、こいつは…薄々感づいている様だったがな…』
そう云いながら仮面を外す。
スザクは…確かに驚いた顔を見せるけれど…すぐにその表情が緩んだ。
「やっと…教えてくれたね…ルルーシュ…。それにしても…本当にガサツになったよね…。それに…強引だ…」
「そうでもしなければ…お前はこのエリアに混乱の種をばら撒く手伝いをさせられるところだったんだ…。こっちも手段を選んでいられる余裕はなかったからな…」
苦笑しながらルルーシュが答えた。
「ルルーシュ…本当に…彼女の力になれるかな…」
「それはお互い次第だ…。俺が欲しいのはたった一つだ…」
ルルーシュのその言葉に…スザクはクスッと笑った。
「相変わらずナナリーばっかりなんだね…君は…」
そんなスザクの言葉に、ルルーシュは少し呆れた様な息を吐きつつ…答えた。
「俺が欲しいのは…あの枢木神社にいた頃の様に…3人で笑い合える…あの時間だ…」
ルルーシュの言葉に…スザクがくしゃりと表情を崩した。
ルルーシュの方は、そんなスザクの頭をポンポンと叩いた。
「よく…頑張ったな…スザク…」
ルルーシュのやさしい声が聞こえて来て…一気に緊張が緩んだ。
そして…それまでのあらゆる感情が溢れ出て来た。
「必ず…取り戻そうね…ルルーシュ…」
「大丈夫だ…。俺達二人が組んだら…出来ないことなんてない…そう云ったのはお前だ…」
「うん…そうだったね…」
二人は顔を見合わせて…
そして、笑い合っていた。
「おい!お前たち…いい加減にしろ!というか、『黒の騎士団』の連中はあの会場の安全維持の協力をしているらしい…。で、その後はシンジュクに戻るそうだ…。お前はどうするんだ?」
「これからの事を…スザクと話したい…。枢木神社の傍に下ろしてくれ…」
ルルーシュがそう云うと…操縦していた少女が…『やれやれ…勝手な奴だ…』と呟いて、枢木神社の方へと向かって行くのだった…

END

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posted by 和泉綾 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

2010年06月04日

これはもう、天の思し召しか???

今日、夏コミの結果が出ましたね…
うちはやっぱり落ちました。
というか、オンラインで申し込みをしているので、記入漏れはない筈なんですが…
和泉、コミケット関係者のどなたかに嫌われている(←知り合いいないだろ!)か、よほど運に見放されているか…
冬と夏、連続での落選ですからね…
他に居ますか?
落選者の方が数が少ないはずのコミケの参加サークルで、2回連続って…
きっと、ある意味スペシャル…
誰かにお買い物、お願いしなくちゃ…
夏コミは新刊多いから…
あとは、インテにかけます…
インテなら…何とかなるかなぁ…と思いつつも、時期的な事を考えると無理っぽいような…
冬コミの後のCITYは大規模イベントの直後って事で通ったみたいですけど…
次はスパコミ関西ですしね…
今度こそ、大規模イベントは無理ってことか???
どうやら、和泉はコミケとは相性が悪いみたいです。
今度の冬も申し込んでみて、ダメだったら本格的にどこかの誰かの意図的なもの…って事で申し込みするのやめようかな…と思っておりますが…(否、意図的云々ってのは冗談ですが…後半は少し真面目に考えます。お金勿体ないし…)
AHLで『心から『ありがとう』をあなたに…』を完結させておくべきだったか…と今になって思いますが…
夏に出せないとなると…一体いつ出せるんだ???
イベント参加…いつまでできるか解んないしなぁ…
いろんなものが重なっているんで…

『Amethyst Eyes』の『information』に夏コミ関係の記事を消すついでに『All Hail Lelouch!!2』の情報を掲載しました。
大真面目に…『心から『ありがとう』をあなたに…』の続きを出せるイベントを探さないとなぁ…
通販を利用してまで読んで下さっている方がいると云うのに…

嗚呼…一度くらい、コミケ…サークル参加してみたかったなぁ…
凄いなぁ…
もうヤフオクに通行証出てるよ…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
というか、コミケもこんな形で金もうけの場になっているんですね…
この為に参加したい人が出来ないなんて…
コミケへの申し込みが増えているのはこの所為なんでしょうか?
夏コミ当選された方からのメールでこの2回の抽選漏れの声は結構多いようですが…
和泉の知っている人で、コミケの抽選漏れになったと云うのを見た事ない人がいるかと思えば、和泉みたいに全然かすりもしない人間もいて…
かと思えば、オークションへの出品…
コミケットもヤフオクにそんな事を云ったところで対応する訳がないのに…
もう少し別の形で対策を施せばいいのに…

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これはもう、天の思し召しか???

今日、夏コミの結果が出ましたね…
うちはやっぱり落ちました。
というか、オンラインで申し込みをしているので、記入漏れはない筈なんですが…
和泉、コミケット関係者のどなたかに嫌われている(←知り合いいないだろ!)か、よほど運に見放されているか…
冬と夏、連続での落選ですからね…
他に居ますか?
落選者の方が数が少ないはずのコミケの参加サークルで、2回連続って…
きっと、ある意味スペシャル…
誰かにお買い物、お願いしなくちゃ…
夏コミは新刊多いから…
あとは、インテにかけます…
インテなら…何とかなるかなぁ…と思いつつも、時期的な事を考えると無理っぽいような…
冬コミの後のCITYは大規模イベントの直後って事で通ったみたいですけど…
次はスパコミ関西ですしね…
今度こそ、大規模イベントは無理ってことか???
どうやら、和泉はコミケとは相性が悪いみたいです。
今度の冬も申し込んでみて、ダメだったら本格的にどこかの誰かの意図的なもの…って事で申し込みするのやめようかな…と思っておりますが…(否、意図的云々ってのは冗談ですが…後半は少し真面目に考えます。お金勿体ないし…)
AHLで『心から『ありがとう』をあなたに…』を完結させておくべきだったか…と今になって思いますが…
夏に出せないとなると…一体いつ出せるんだ???
イベント参加…いつまでできるか解んないしなぁ…
いろんなものが重なっているんで…

『Amethyst Eyes』の『information』に夏コミ関係の記事を消すついでに『All Hail Lelouch!!2』の情報を掲載しました。
大真面目に…『心から『ありがとう』をあなたに…』の続きを出せるイベントを探さないとなぁ…
通販を利用してまで読んで下さっている方がいると云うのに…

嗚呼…一度くらい、コミケ…サークル参加してみたかったなぁ…
凄いなぁ…
もうヤフオクに通行証出てるよ…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
というか、コミケもこんな形で金もうけの場になっているんですね…
この為に参加したい人が出来ないなんて…
コミケへの申し込みが増えているのはこの所為なんでしょうか?
夏コミ当選された方からのメールでこの2回の抽選漏れの声は結構多いようですが…
和泉の知っている人で、コミケの抽選漏れになったと云うのを見た事ない人がいるかと思えば、和泉みたいに全然かすりもしない人間もいて…
かと思えば、オークションへの出品…
コミケットもヤフオクにそんな事を云ったところで対応する訳がないのに…
もう少し別の形で対策を施せばいいのに…

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2010年06月03日

Novel Rebellion開設2周年記念リクエスト企画 14

Be Together 03



※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

このお話しはRinka様からのリクエストです。
リクエスト、有難う御座居ました。

 目の前にいる…自分の主…
自分の中で、どこまでこの目の前の人物に従っていけるか…不安を抱いている。
「ユーフェミア皇女殿下…失礼を承知で、お尋ねしたい事があります…」
スザクがユーフェミアのティータイムに付き合いつつ…やっと、踏ん切りがついたかのようにスザクが口を開いた。
恐らく、この場で訊かなければ…この先、きっと、尋ねる事が出来なくなると…
そう思ったから…
「なんでしょうか?スザク…」
にこりと笑って、ユーフェミアが返して来た。
周囲から見れば対照的な表情に見えるだろう。
それは…スザクにも自覚はある。
それでも、これから尋ねる事に関しては…
あまり、笑顔で尋ねると云うわけにもいかない様な気がするし、気持ち的にそう云うわけにもいかない。
「自分は…何故…ユーフェミア皇女殿下の騎士と…選ばれたのでしょうか?自分はナンバーズであり、そして、コーネリア皇女殿下が申された様に…自分が殿下の騎士となった時の…大きな影響を考えた時…」
スザクがそこまで言った時…ユーフェミアがスザクの言葉を遮った。
「スザク…お姉さまの仰ったこと…気にしていらっしゃるの?」
その言葉に…
彼女には、現在のこのエリアのこと、ブリタニアの国是の現実が解っていないのだと…思ってしまった。
「それもありますし、自分は名誉ブリタニア人として、軍に所属し、名誉ブリタニア人の現実をこの身に感じております。軍の中での名誉ブリタニア人には、軍人でありながら、反旗を翻した時に危険とみなされ、銃器を持つ事を許されず、反旗を翻す際の連絡手段になる可能性があるからと、通信機を持つ事も許されておりません。そんな立場だった自分が…いきなり、殿下の騎士となると云うことは…様々な場所で、ひずみ、波紋を生みだすことになるのではないかと…自分は、僭越ながら心配しているのです…」
これは…
スザクが指名されて、『No』と云えない状態の中でもずっと、思っていた事だ。
軍の中にはブリタニア軍はブリタニア人だけで構成すべき…と考える者もいるのだ。
まだ…時期が早すぎる…
スザクはそう考えている。
何の基盤も出来ていない状態の中で、ただ、混乱を招くだけだ。
実際に、政治の中枢には関係のないアッシュフォード学園の中でさえ…
何かを成そうとして…
スザクにとって、ブリタニアを中から変えて行くと云う点では…今のスザクがいきなりその様な地位を得たところで、ブリタニアの強い力に飲み込まれていく。
自分が望む、望まないを別にして…今のところ、誰もが認める功績を治めているわけではない。
今のところ…
『ユーフェミアが指名したから』と云う、そんな脆弱な大義名分の下にスザクはその地位を得ているのだ。
そして、身分はナンバーズ…
地位と身分は別物だ。
いくら地位が高くとも、身分には勝てない…
「それは…勿論…この日本の皆さんに…」
ユーフェミアがそこまで云いかけた時…
スザクの中で彼女の考えている事の甘さを改めて思い知ることとなる。
―――これでは…形だけの地位…。そして、お人形の副総督…そこから動くことは出来ない…

 スザクの中でその思いが過って行った時…
このままでは自分の成すべき事を見失ってしまう事になりそうで…
自分が何の為に、『日本人』である事を決して忘れる事無く…『名誉ブリタニア人』という立場を選んだのか…
それさえ忘れてしまっては…
「殿下…現在のこのエリアの状況を…本当にご存知ですか?何故、これほどまで、ブリタニアに対するテロが起きているか…ご存知ですか?」
スザクは…
下手をしたら、その場で不敬罪としてそのまままた、死刑囚として捕らえられる可能性がある事さえ…忘れてしまったかのように言葉を出した。
でも、このままでは本当に…
「解っている…と云ったらきっとおこがましいのかもしれません…。でも…私の中で考えている事もあります!スザクには…その手伝いをして欲しいのです!」
ユーフェミアのその言葉に…少しだけ光を見出せるかもしれないと…淡い希望を抱いた。
何が出て来るのか…解らないけれど…
それでも、こんな風にしていたとしても、あのコーネリアの妹姫であり、あのルルーシュと仲の良かった異母妹だと云う…
なら…
こうした中で何かを見出す事が出来るのかもしれない…
そう云った勉強をしてきたのかもしれない…
そう云った思いを抱く。
―――彼女は…『慈愛の姫』と呼ばれているのだから…確かに…気持ちだけでそんな風に呼ばれる筈がない…
スザクは…その可能性にかける。
既に…自分がここにいる理由も解らなくなっているのだから…
なら、彼女の考えている事を確かめて…
そして…
スザクの望む世界に近付けるのなら…
「あの…殿下の考えている事とは…何なのか…お教え頂けますか?」
スザクが静かに尋ねる。
その中には…期待をしようと思う何かと…
その先に何があるのかという不安と…
見ている限り、差別意識というものは希薄に見える。
本当に心根の優しい皇女なのだろう事は解る。
ただ…
知らない事が多過ぎる。
スザクの中で、それがネックになっている。
きっと、スザクが今、一番相談したいと思っているその存在にも…同じ結論を告げられるだろう事を予想する。
「私は…『日本人』の皆さんに『日本人』と云う名前を取り戻して欲しいのです…。皆さんが…ブリタニアに対してここまで嫌悪の気持を抱いているのは…ブリタニアの強引なやり方の所為です…。だから…」
恐らく、彼女の中で精一杯考えたその答えなのだろう…
でも、スザクはその先の結果が…何となく見えてしまう。
「しかし…それは本国が黙ってはいないのでは?」
スザクは恐らく、彼女を思う彼女の従者ならきっと、抱くであろう疑問を投げかけた。
すると…
「確かに…このエリア全部…と云う訳にはいきませんし、私自身も身を切らなくてはならないでしょう…。それでも…」
ユーフェミアの言葉の中の…
穴がいくつか見えて来た。
恐らく、
―――彼なら僕よりももっとたくさんの穴を見つける…。否、コーネリア皇女殿下も…
今のこのエリアの状況の中で、どうやったらそんな事が可能となるのであろうか…
「殿下!そんな事をしたら…」
「解っています…でも…私は…貴方に『日本人』に戻って頂きたいのです!そして…」
彼女がスザクに訴えかけるその話しを…
スザクは…何となく虚しい気持ちで聞いていた…

 アッシュフォード学園では…
スザクに対しての感情が様々に渦巻いて…
学園の経営者達にも戸惑いの空気が流れて…
アッシュフォード家は決してイレヴンに対して冷たい態度をとってはいない。
スザクだって、確かにユーフェミアの計らいがあったけれど…もし、スザク本人が望んでこの学園に通いたいと云うのであれば、イレヴンであろうが、ブリタニア人であろうが、受け入れる態勢は出来ていた。
ただ、イレヴンと呼ばれる人々がこれまでここに入学して来なかったのは…
入学しなかったのではなく…出来なかったのだ。
名誉ブリタニア人となっているイレヴンであれ、名誉ブリタニア人になっていないイレヴンであれ、子供を学校に通わせられる程余裕のある過程は殆どないと云っていい…
スザクの場合は、皇族からの殆ど命令に近い推薦があり、そして、彼自身のバックアップがブリタニア軍となっていたからだ。
バックアップと云っても、所詮はイレヴンと云う扱いだ。
学園内で何が起きようと、関知はしない。
名目上、学校優先で軍の仕事をするという条件で、学費や必要物品に関しては用立ててやる…と云う程度のものだ。
それに、学業優先と云いつつも、スザクの場合、授業を受けられる機会の方が少ない。
それがいいとか、悪いとかではなく…
アッシュフォード学園としても、そんな面倒な事情を抱えている学生を請け負ったのも上からの命令に近い様な申請があった為だ。
当然、初めてのイレヴンの学生と云う事でトラブルもあったけれど…
そこに学園側は一切手を出さなかった。
学生達がスザクに対して何をしていたのか解ってはいても、完全に放置していた状態だった。
それが、ルルーシュのお陰で治まったかと思ったら…
今度は皇族の騎士となったと云うのだから…
頭を痛めるのは至極当然で…
つい数日前…
スザクと深く関わりのあるルルーシュには学園側の決定を告げたのだ。
その決定がなされてから…スザクはまだ、一度も学校に来ていないのだ。
ユーフェミアの騎士ともなれば…そんな通達は軍にするしかない。
その軍の中でも、今では浮いてしまっている存在…
とすると、学園側から一方的に通達の連絡を入れたところできっと、本人に伝わっていない可能性が高い。
ならば…
―――スザクはもう一度…学園に来る筈だ…
ルルーシュはその可能性を信じた。
あの…『ランスロット』のパイロットが…
スザクだと解った時に…
本当は解っていた筈…
もう…スザクは自分達にとって、危険な存在でしかないと云う事…
そして、ルルーシュが守ろうと思う存在を…
ナナリーを…
守る為には…学園の決定は正しい…
学園としても、どちらかを切り捨てなければならないと判断を迫られた時…
ミレイの祖父である理事長は…
ルルーシュとナナリーを掬い上げるだろう。
どちらも…危険な存在と云う意味では同じなのだけれど…
それでも、同じ危険度であるなら…
それに、ルルーシュだってナナリーと比べたら…
―――俺だって…迷わず…ナナリーを選ぶ…
そう思った時…涙が流れて来た…

 何の涙であるのか…
ルルーシュには解らない。
否、こんな事で、自分が涙を流すなんてあり得ないと云う気持ちだろう…
「バカな…この…俺が…?あの時…覚悟をしていた筈だ…。俺は…」
ユーフェミアが何を考えているのか解らない…
もし、皇女の我儘と気まぐれだったら…
絶対に許せないと思っている自分がいる。
そんな筈はないと心の中で否定しているけれど…
それでも…ルルーシュの頭の中では…何でも持っている異母妹を…
何でも持っているくせに…ルルーシュとナナリーにとって数少ない失いたくない物を簡単に攫って行く異母妹を…
憎しみの対象となってしまいそうで怖い…
ずっと仲の良かった異母妹だったのに…
ナナリーにとっては大好きな異母姉だったのに…
二度と会う事の叶わない相手ではあるけれど…
二度と口を聞くことさえ許されない相手だけれど…
それでも…
こんな形で憎みたくなんてなかった…
それでもルルーシュの中で自問自答する。
―――元々…俺がこの日本に送られた時点で…彼女は…俺とナナリーにとって危険な存在となっていた筈…。ただ、遠くにいたから…そう思わなかっただけで…。よく考えてみれば…そんな事は解っていた事の筈なのに…何故…今になってこれほど…悲しいと思ってしまう…?
本当は失いたくなかった…
本当は綺麗な思い出のままでいて欲しかった…
「俺には…それさえも許されないと云う事なのか?でも…どの道、俺とナナリーもいつまでもここにいる訳にはいかない…と云う事か…」
色々考えている内に…
この、ルルーシュとナナリーが今日までいたアッシュフォード学園と云う名の箱庭も…
自分達にとって箱庭ではなくなる。
いくら学園側がスザクをこの学園から除名したところで…
下を向いて、ルルーシュはこの先の事を考え始める。
ここにいたら…
スザクがいた痕跡のある場所にいたら…
きっと…否、確実にルルーシュとナナリーに危険が及ぶ。
ここまでずっと、誰にも知られずにひっそりと生きて来た筈なのに…
自分が親友だったと思う相手と、自分が大好きだった異母妹によって…
そんな隠れ家が壊されようとしているのだ…
ブリタニア軍に見つかれば…
ルルーシュとナナリーの身は一体どうなるか…
コーネリアやシュナイゼルは…どうするのだろうか…
クロヴィスを殺した時に出て来た…二人の名前…
ユーフェミアはそのコーネリアの実の妹姫…
これほど危険な構図があるだろうか…
『ゼロ』として動き始めてしまっている自分…
しかしこの場所もこれほどまでに危険に晒されているのだ。
「あの場所に…行くか…」
ルルーシュはある場所を思い浮かべた。
それは…
このエリアはブリタニアの植民エリアであり、懇意にしていたクロヴィスが総督となった時…
流石にのんきに構えているわけにもいかなくなって…
誰にも悟られないように…
知られないように…用意していた場所があった。
「あそこは…多少不便だけれど…大丈夫だよな…」
そう一言呟いて…ルルーシュは踵を返して、現在、自分の住居となっている、アッシュフォード学園のクラブハウスの…自室へと足を向けた。
ある決意を固めて…
そして、何かとの決別を心に決めて…

 スザクが学園に来られたのは…
ルルーシュが一人、色々考えていたあの時から3日後の事だった。
ずっと、忙しくて…
学園に足を運ぶ事が出来なかった。
やっと…学園に来られるだけの時間が出来た時…
一見、普通の学園の空気だったけれど…
ただ、スザクに対しての視線は…相変わらず複雑なものだったが…
けれど…
「あれ?何かが…おかしい…」
スザクが小さく呟いた。
生徒会室に来ると…
何かが足りない…
そんな風に思った。
「あの…会長…ルルーシュはいない事、ありますけれど…あの…ナナリーは…?」
スザクがミレイに…何か不安を抱えているような表情で尋ねた。
何が起きたのかは…具体的には解っていない。
でも…
ミレイは…そんなスザクの手を引っ張って生徒会室を出た。
そして、今は誰もいない…ルルーシュとナナリーの居住スペースの…リビングに入った。
「あれ…?」
スザクはいつもと違う事に気づいた。
何が違うと訊かれれば…いろいろあり過ぎて…
答え様がない。
「ルルーシュとナナリーは…出て行ったわ…。流石に貴方があの、KMFのパイロットで…おまけにユーフェミア皇女殿下の騎士ともなってしまえば…彼らにとってどれほどの脅威であるか…解らないとは云わせないわ…」
ミレイの言葉に…
スザクが驚愕の表情を見せる。
確かに…予想が出来る事…
「貴方の所為じゃない事は解っているわ…。でもね…私としては…八つ当たりだって解っていても…貴方を恨んでしまいそうよ…」
ミレイの言葉に…
スザクは声も出ない…
「ま、不幸中の幸いと云うのかしらね…。何故か、咲世子さんも姿を消しているから…。多分、あの二人と一緒に行ったのね…。お互いに承知していたのかどうかは…知らないけれど…」
ミレイの声は…いつものように、明るい声ではない。
何か、何かを抑えている様な…そんな声…
それが意味している事は…スザクも解らない訳じゃない。
「学園の方針として…貴方を自主退学をお願いしようと云う決定が下されたの。ルルーシュ達がいなくても、貴方の存在はこの学園に混乱を招いたのは事実よ…。そして、今日、何日かぶりに貴方が来て…やっぱり、学園の中は浮足立っているわ…。うちの学園は、平民の為の学校なの…。特別階級の人が来る場所じゃないのよ…」
ミレイがそこまで云った時…スザクはカタカタと身体を震わせた。
「ねぇ…スザク…。どうして…って訊くのは愚問か…。貴方に拒否権なんてないんだものね…。ルルーシュは…ずっと、貴方に軍をやめて欲しいって思っていたのは知っているでしょ?それの理由…解る?」
ミレイのその問いに…
スザクはドキッとして…そのまま膝をついて、両手を床の上に付いて…身体を震わせていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



御無沙汰の小説更新です。
とりあえず、オフの入稿も済ませましたし、ちょっと、ミスがあったので、表紙だけ再入稿したのですが、それも無事済んで…
ほっとしております。
で、また、こんなギリギリ時間ですが、リクエスト再開です。
1週間、お休みを頂いちゃったんですね…
それでも、このブログに来て下さって、拍手コメを下さった皆様、本当に有難う御座居ました。
1週間ぶりにかいてみたのですが…
結構難しい内容だったのだなぁと…悩みながら書いておりました。
本当に、リクエスト企画の時はたくさん勉強させて頂いています。
凄く盛り上がるところで今回は終わりましたけれど…
ドキドキ感を楽しんで頂ければ幸いです。


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posted by 和泉綾 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年

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※設定:1期のユーフェミアがスザクを騎士にした頃から始まります。
ユーフェミアが理想論とも云える様な提案と、現実のギャップに…周囲の困惑が広がっていきます…
ユーフェミアの騎士となったスザクの決断は…?

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 目の前にいる…自分の主…
自分の中で、どこまでこの目の前の人物に従っていけるか…不安を抱いている。
「ユーフェミア皇女殿下…失礼を承知で、お尋ねしたい事があります…」
スザクがユーフェミアのティータイムに付き合いつつ…やっと、踏ん切りがついたかのようにスザクが口を開いた。
恐らく、この場で訊かなければ…この先、きっと、尋ねる事が出来なくなると…
そう思ったから…
「なんでしょうか?スザク…」
にこりと笑って、ユーフェミアが返して来た。
周囲から見れば対照的な表情に見えるだろう。
それは…スザクにも自覚はある。
それでも、これから尋ねる事に関しては…
あまり、笑顔で尋ねると云うわけにもいかない様な気がするし、気持ち的にそう云うわけにもいかない。
「自分は…何故…ユーフェミア皇女殿下の騎士と…選ばれたのでしょうか?自分はナンバーズであり、そして、コーネリア皇女殿下が申された様に…自分が殿下の騎士となった時の…大きな影響を考えた時…」
スザクがそこまで言った時…ユーフェミアがスザクの言葉を遮った。
「スザク…お姉さまの仰ったこと…気にしていらっしゃるの?」
その言葉に…
彼女には、現在のこのエリアのこと、ブリタニアの国是の現実が解っていないのだと…思ってしまった。
「それもありますし、自分は名誉ブリタニア人として、軍に所属し、名誉ブリタニア人の現実をこの身に感じております。軍の中での名誉ブリタニア人には、軍人でありながら、反旗を翻した時に危険とみなされ、銃器を持つ事を許されず、反旗を翻す際の連絡手段になる可能性があるからと、通信機を持つ事も許されておりません。そんな立場だった自分が…いきなり、殿下の騎士となると云うことは…様々な場所で、ひずみ、波紋を生みだすことになるのではないかと…自分は、僭越ながら心配しているのです…」
これは…
スザクが指名されて、『No』と云えない状態の中でもずっと、思っていた事だ。
軍の中にはブリタニア軍はブリタニア人だけで構成すべき…と考える者もいるのだ。
まだ…時期が早すぎる…
スザクはそう考えている。
何の基盤も出来ていない状態の中で、ただ、混乱を招くだけだ。
実際に、政治の中枢には関係のないアッシュフォード学園の中でさえ…
何かを成そうとして…
スザクにとって、ブリタニアを中から変えて行くと云う点では…今のスザクがいきなりその様な地位を得たところで、ブリタニアの強い力に飲み込まれていく。
自分が望む、望まないを別にして…今のところ、誰もが認める功績を治めているわけではない。
今のところ…
『ユーフェミアが指名したから』と云う、そんな脆弱な大義名分の下にスザクはその地位を得ているのだ。
そして、身分はナンバーズ…
地位と身分は別物だ。
いくら地位が高くとも、身分には勝てない…
「それは…勿論…この日本の皆さんに…」
ユーフェミアがそこまで云いかけた時…
スザクの中で彼女の考えている事の甘さを改めて思い知ることとなる。
―――これでは…形だけの地位…。そして、お人形の副総督…そこから動くことは出来ない…

 スザクの中でその思いが過って行った時…
このままでは自分の成すべき事を見失ってしまう事になりそうで…
自分が何の為に、『日本人』である事を決して忘れる事無く…『名誉ブリタニア人』という立場を選んだのか…
それさえ忘れてしまっては…
「殿下…現在のこのエリアの状況を…本当にご存知ですか?何故、これほどまで、ブリタニアに対するテロが起きているか…ご存知ですか?」
スザクは…
下手をしたら、その場で不敬罪としてそのまままた、死刑囚として捕らえられる可能性がある事さえ…忘れてしまったかのように言葉を出した。
でも、このままでは本当に…
「解っている…と云ったらきっとおこがましいのかもしれません…。でも…私の中で考えている事もあります!スザクには…その手伝いをして欲しいのです!」
ユーフェミアのその言葉に…少しだけ光を見出せるかもしれないと…淡い希望を抱いた。
何が出て来るのか…解らないけれど…
それでも、こんな風にしていたとしても、あのコーネリアの妹姫であり、あのルルーシュと仲の良かった異母妹だと云う…
なら…
こうした中で何かを見出す事が出来るのかもしれない…
そう云った勉強をしてきたのかもしれない…
そう云った思いを抱く。
―――彼女は…『慈愛の姫』と呼ばれているのだから…確かに…気持ちだけでそんな風に呼ばれる筈がない…
スザクは…その可能性にかける。
既に…自分がここにいる理由も解らなくなっているのだから…
なら、彼女の考えている事を確かめて…
そして…
スザクの望む世界に近付けるのなら…
「あの…殿下の考えている事とは…何なのか…お教え頂けますか?」
スザクが静かに尋ねる。
その中には…期待をしようと思う何かと…
その先に何があるのかという不安と…
見ている限り、差別意識というものは希薄に見える。
本当に心根の優しい皇女なのだろう事は解る。
ただ…
知らない事が多過ぎる。
スザクの中で、それがネックになっている。
きっと、スザクが今、一番相談したいと思っているその存在にも…同じ結論を告げられるだろう事を予想する。
「私は…『日本人』の皆さんに『日本人』と云う名前を取り戻して欲しいのです…。皆さんが…ブリタニアに対してここまで嫌悪の気持を抱いているのは…ブリタニアの強引なやり方の所為です…。だから…」
恐らく、彼女の中で精一杯考えたその答えなのだろう…
でも、スザクはその先の結果が…何となく見えてしまう。
「しかし…それは本国が黙ってはいないのでは?」
スザクは恐らく、彼女を思う彼女の従者ならきっと、抱くであろう疑問を投げかけた。
すると…
「確かに…このエリア全部…と云う訳にはいきませんし、私自身も身を切らなくてはならないでしょう…。それでも…」
ユーフェミアの言葉の中の…
穴がいくつか見えて来た。
恐らく、
―――彼なら僕よりももっとたくさんの穴を見つける…。否、コーネリア皇女殿下も…
今のこのエリアの状況の中で、どうやったらそんな事が可能となるのであろうか…
「殿下!そんな事をしたら…」
「解っています…でも…私は…貴方に『日本人』に戻って頂きたいのです!そして…」
彼女がスザクに訴えかけるその話しを…
スザクは…何となく虚しい気持ちで聞いていた…

 アッシュフォード学園では…
スザクに対しての感情が様々に渦巻いて…
学園の経営者達にも戸惑いの空気が流れて…
アッシュフォード家は決してイレヴンに対して冷たい態度をとってはいない。
スザクだって、確かにユーフェミアの計らいがあったけれど…もし、スザク本人が望んでこの学園に通いたいと云うのであれば、イレヴンであろうが、ブリタニア人であろうが、受け入れる態勢は出来ていた。
ただ、イレヴンと呼ばれる人々がこれまでここに入学して来なかったのは…
入学しなかったのではなく…出来なかったのだ。
名誉ブリタニア人となっているイレヴンであれ、名誉ブリタニア人になっていないイレヴンであれ、子供を学校に通わせられる程余裕のある過程は殆どないと云っていい…
スザクの場合は、皇族からの殆ど命令に近い推薦があり、そして、彼自身のバックアップがブリタニア軍となっていたからだ。
バックアップと云っても、所詮はイレヴンと云う扱いだ。
学園内で何が起きようと、関知はしない。
名目上、学校優先で軍の仕事をするという条件で、学費や必要物品に関しては用立ててやる…と云う程度のものだ。
それに、学業優先と云いつつも、スザクの場合、授業を受けられる機会の方が少ない。
それがいいとか、悪いとかではなく…
アッシュフォード学園としても、そんな面倒な事情を抱えている学生を請け負ったのも上からの命令に近い様な申請があった為だ。
当然、初めてのイレヴンの学生と云う事でトラブルもあったけれど…
そこに学園側は一切手を出さなかった。
学生達がスザクに対して何をしていたのか解ってはいても、完全に放置していた状態だった。
それが、ルルーシュのお陰で治まったかと思ったら…
今度は皇族の騎士となったと云うのだから…
頭を痛めるのは至極当然で…
つい数日前…
スザクと深く関わりのあるルルーシュには学園側の決定を告げたのだ。
その決定がなされてから…スザクはまだ、一度も学校に来ていないのだ。
ユーフェミアの騎士ともなれば…そんな通達は軍にするしかない。
その軍の中でも、今では浮いてしまっている存在…
とすると、学園側から一方的に通達の連絡を入れたところできっと、本人に伝わっていない可能性が高い。
ならば…
―――スザクはもう一度…学園に来る筈だ…
ルルーシュはその可能性を信じた。
あの…『ランスロット』のパイロットが…
スザクだと解った時に…
本当は解っていた筈…
もう…スザクは自分達にとって、危険な存在でしかないと云う事…
そして、ルルーシュが守ろうと思う存在を…
ナナリーを…
守る為には…学園の決定は正しい…
学園としても、どちらかを切り捨てなければならないと判断を迫られた時…
ミレイの祖父である理事長は…
ルルーシュとナナリーを掬い上げるだろう。
どちらも…危険な存在と云う意味では同じなのだけれど…
それでも、同じ危険度であるなら…
それに、ルルーシュだってナナリーと比べたら…
―――俺だって…迷わず…ナナリーを選ぶ…
そう思った時…涙が流れて来た…

 何の涙であるのか…
ルルーシュには解らない。
否、こんな事で、自分が涙を流すなんてあり得ないと云う気持ちだろう…
「バカな…この…俺が…?あの時…覚悟をしていた筈だ…。俺は…」
ユーフェミアが何を考えているのか解らない…
もし、皇女の我儘と気まぐれだったら…
絶対に許せないと思っている自分がいる。
そんな筈はないと心の中で否定しているけれど…
それでも…ルルーシュの頭の中では…何でも持っている異母妹を…
何でも持っているくせに…ルルーシュとナナリーにとって数少ない失いたくない物を簡単に攫って行く異母妹を…
憎しみの対象となってしまいそうで怖い…
ずっと仲の良かった異母妹だったのに…
ナナリーにとっては大好きな異母姉だったのに…
二度と会う事の叶わない相手ではあるけれど…
二度と口を聞くことさえ許されない相手だけれど…
それでも…
こんな形で憎みたくなんてなかった…
それでもルルーシュの中で自問自答する。
―――元々…俺がこの日本に送られた時点で…彼女は…俺とナナリーにとって危険な存在となっていた筈…。ただ、遠くにいたから…そう思わなかっただけで…。よく考えてみれば…そんな事は解っていた事の筈なのに…何故…今になってこれほど…悲しいと思ってしまう…?
本当は失いたくなかった…
本当は綺麗な思い出のままでいて欲しかった…
「俺には…それさえも許されないと云う事なのか?でも…どの道、俺とナナリーもいつまでもここにいる訳にはいかない…と云う事か…」
色々考えている内に…
この、ルルーシュとナナリーが今日までいたアッシュフォード学園と云う名の箱庭も…
自分達にとって箱庭ではなくなる。
いくら学園側がスザクをこの学園から除名したところで…
下を向いて、ルルーシュはこの先の事を考え始める。
ここにいたら…
スザクがいた痕跡のある場所にいたら…
きっと…否、確実にルルーシュとナナリーに危険が及ぶ。
ここまでずっと、誰にも知られずにひっそりと生きて来た筈なのに…
自分が親友だったと思う相手と、自分が大好きだった異母妹によって…
そんな隠れ家が壊されようとしているのだ…
ブリタニア軍に見つかれば…
ルルーシュとナナリーの身は一体どうなるか…
コーネリアやシュナイゼルは…どうするのだろうか…
クロヴィスを殺した時に出て来た…二人の名前…
ユーフェミアはそのコーネリアの実の妹姫…
これほど危険な構図があるだろうか…
『ゼロ』として動き始めてしまっている自分…
しかしこの場所もこれほどまでに危険に晒されているのだ。
「あの場所に…行くか…」
ルルーシュはある場所を思い浮かべた。
それは…
このエリアはブリタニアの植民エリアであり、懇意にしていたクロヴィスが総督となった時…
流石にのんきに構えているわけにもいかなくなって…
誰にも悟られないように…
知られないように…用意していた場所があった。
「あそこは…多少不便だけれど…大丈夫だよな…」
そう一言呟いて…ルルーシュは踵を返して、現在、自分の住居となっている、アッシュフォード学園のクラブハウスの…自室へと足を向けた。
ある決意を固めて…
そして、何かとの決別を心に決めて…

 スザクが学園に来られたのは…
ルルーシュが一人、色々考えていたあの時から3日後の事だった。
ずっと、忙しくて…
学園に足を運ぶ事が出来なかった。
やっと…学園に来られるだけの時間が出来た時…
一見、普通の学園の空気だったけれど…
ただ、スザクに対しての視線は…相変わらず複雑なものだったが…
けれど…
「あれ?何かが…おかしい…」
スザクが小さく呟いた。
生徒会室に来ると…
何かが足りない…
そんな風に思った。
「あの…会長…ルルーシュはいない事、ありますけれど…あの…ナナリーは…?」
スザクがミレイに…何か不安を抱えているような表情で尋ねた。
何が起きたのかは…具体的には解っていない。
でも…
ミレイは…そんなスザクの手を引っ張って生徒会室を出た。
そして、今は誰もいない…ルルーシュとナナリーの居住スペースの…リビングに入った。
「あれ…?」
スザクはいつもと違う事に気づいた。
何が違うと訊かれれば…いろいろあり過ぎて…
答え様がない。
「ルルーシュとナナリーは…出て行ったわ…。流石に貴方があの、KMFのパイロットで…おまけにユーフェミア皇女殿下の騎士ともなってしまえば…彼らにとってどれほどの脅威であるか…解らないとは云わせないわ…」
ミレイの言葉に…
スザクが驚愕の表情を見せる。
確かに…予想が出来る事…
「貴方の所為じゃない事は解っているわ…。でもね…私としては…八つ当たりだって解っていても…貴方を恨んでしまいそうよ…」
ミレイの言葉に…
スザクは声も出ない…
「ま、不幸中の幸いと云うのかしらね…。何故か、咲世子さんも姿を消しているから…。多分、あの二人と一緒に行ったのね…。お互いに承知していたのかどうかは…知らないけれど…」
ミレイの声は…いつものように、明るい声ではない。
何か、何かを抑えている様な…そんな声…
それが意味している事は…スザクも解らない訳じゃない。
「学園の方針として…貴方を自主退学をお願いしようと云う決定が下されたの。ルルーシュ達がいなくても、貴方の存在はこの学園に混乱を招いたのは事実よ…。そして、今日、何日かぶりに貴方が来て…やっぱり、学園の中は浮足立っているわ…。うちの学園は、平民の為の学校なの…。特別階級の人が来る場所じゃないのよ…」
ミレイがそこまで云った時…スザクはカタカタと身体を震わせた。
「ねぇ…スザク…。どうして…って訊くのは愚問か…。貴方に拒否権なんてないんだものね…。ルルーシュは…ずっと、貴方に軍をやめて欲しいって思っていたのは知っているでしょ?それの理由…解る?」
ミレイのその問いに…
スザクはドキッとして…そのまま膝をついて、両手を床の上に付いて…身体を震わせていた…

To Be Continued


あとがきに代えて



御無沙汰の小説更新です。
とりあえず、オフの入稿も済ませましたし、ちょっと、ミスがあったので、表紙だけ再入稿したのですが、それも無事済んで…
ほっとしております。
で、また、こんなギリギリ時間ですが、リクエスト再開です。
1週間、お休みを頂いちゃったんですね…
それでも、このブログに来て下さって、拍手コメを下さった皆様、本当に有難う御座居ました。
1週間ぶりにかいてみたのですが…
結構難しい内容だったのだなぁと…悩みながら書いておりました。
本当に、リクエスト企画の時はたくさん勉強させて頂いています。
凄く盛り上がるところで今回は終わりましたけれど…
ドキドキ感を楽しんで頂ければ幸いです。


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posted by 和泉綾 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | Novel Rebellion開設2周年